ソ連 RankVII 戦艦 Project 23,Sovetsky Soyuz,project/ソビエツキー・ソユーズ級戦艦一番艦『ソビエツキー・ソユーズ』
概要
Update 2.47 “Leviathans”にて追加された、ソビエツキー・ソユーズ級のネームシップ、「ソビエツキー・ソユーズ」23設計戦列艦として、ソビエト建国以来初の戦艦となる筈だった。40.6cm砲はAP,SAPともに革命的貫徹力と炸薬を備えており、あの大和にも負けず劣らずの装甲と生存性を持つ。正に赤色海軍の集大成と言えよう。
艦艇情報(v2.47.0)
必要経費
| 必要研究値(RP) | 420,000 |
|---|---|
| 艦艇購入費(SL) | 1,150,000 |
| 乗員訓練費(SL) | 330,000 |
| エキスパート化(SL) | 750,000 |
| エース化(GE) | 2,800 |
| エース化無料(RP) | 1,080,000 |
| バックアップ(GE) | *** |
| 護符(GE) | 60 |
BR・報酬・修理
| 項目 | 【AB/RB】 (初期⇒全改修完了後) |
|---|---|
| バトルレーティング | 8.7 / 8.7 |
| RP倍率 | 2.32 |
| SL倍率 | 675 / 900 |
| 最大修理費(SL) | ***⇒*** / ***⇒*** |
艦艇性能
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 【AB/RB】(初期⇒全改修完了後) | |
| シタデル装甲 (前/側/甲板)(mm) | 230 / 420 / 155 |
| 主砲塔装甲 (前/側/後)(mm) | 495 / 230 / 410 |
| 船体 | 鋼, 25 mm |
| 上部構造物 | 鋼, 16 mm |
| 排水量(t) | 65,150 |
| 最高速度(km/h) | ***⇒*** / ***⇒*** |
| 乗員数(人) | 1664 |
| 偵察機 | - / *** |
| △△△ | |
レーダー
| 分類 | 有無 | 距離 (km) |
|---|---|---|
| 索敵レーダー | 有/無 | **/**/** |
| 追跡レーダー | 有/無 | ** |
武装
| 種類 | 名称 | 砲塔 | 搭載基数 | 弾薬数 | 購入費用(SL) |
|---|---|---|---|---|---|
| 主砲 | ***mm △△ | 単装 | *** | *** | *** |
| 連装 | *** | *** | *** | ||
| 副砲 | ***mm △△ | 単装 | *** | *** | *** |
| 連装 | *** | *** | *** | ||
| 対空砲 | ***mm △△ | 単装 | *** | *** | *** |
| 連装 | *** | *** | *** | ||
| 三連装 | *** | *** | *** | ||
| 四連装 | *** | *** | *** |
弾薬*1
艦砲
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小口径砲
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機銃
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追加武装*2
| 分類 | 名称 | 搭載数 | 費用 (SL) | 搭載条件 |
|---|---|---|---|---|
| 魚雷 | *** mm △△ | *** | *** | - |
| ロケット | △△ | *** | *** | Rocket Launcher |
| 魚雷 & ロケット | *** mm △△ | *** | *** | Rocket Launcher |
| △△ | *** | |||
| 魚雷 & 爆雷投下軌条 | *** mm △△ | *** | *** | 爆雷 |
| △△ | *** | |||
| 魚雷 & 爆雷投射機 | *** mm △△ | *** | *** | 爆雷投射機 |
| △△ | *** | |||
| 爆雷投下軌条 | △△ | *** | *** | 爆雷 |
| 爆雷投射機 | △△ | *** | *** | 爆雷投射機 |
| 対潜迫撃砲 | △△ | *** | *** | 爆雷投射機 |
| 爆雷投下軌条 & 爆雷投射機 | △△ | *** | *** | 爆雷 爆雷投射機 |
| △△ | *** | |||
| 爆雷投下軌条 & 対潜迫撃砲 | △△ | *** | *** | 爆雷 爆雷投射機 |
| △△ | *** | |||
| 爆雷投射機 & 対潜迫撃砲 | △△ | *** | *** | 爆雷投射機 |
| △△ | *** | |||
| 機雷 | △△ | *** | *** | Mines |
| 魚雷 & 機雷 | *** mm △△ | *** | *** | Mines |
| △△ | *** | |||
| 発煙弾発射機 | *** mm △△△ | *** | *** | - |
魚雷
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ロケット
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爆雷
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機雷
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カモフラージュ
研究ツリー
解説
特徴
--加筆求む--
【火力】
50口径406mm B-37を背負い式で前方2基、後方1基の計3基9門を装備し、8.7の同格と比較してもなかなかの強さを誇る
[SAP] 主力候補 半徹甲弾でありながら1000mの貫通が629mmあり日本の四十五口径四一式三十六糎砲の九一式徹甲弾とほとんど変わらず、格下相手には十分な攻撃力となる。更に炸薬量が脅威の88kgと貫通してしまえば圧倒的な威力で艦内をズタボロにでき、大量の浸水を発生させることができる。
[AP] 主力 1000mの貫通は852mmでありアイオワとほとんど同じであるなど火力はかなり高い。そして炸薬はソビエト謹製のA-IX-2であり、TNT換算が39.58kgと他国を大きく突き放し圧倒的な威力を誇る。
精度は大和、アイオワと同等と高く遠距離でも容易く命中弾を得ることができる。射角もそれなり優秀であり前方30°まで指向が可能となる。更に砲塔旋回も早く改修をすれば毎秒5°での旋回が可能であり、まさに究極の艦砲の名が相応しい。
副砲はチャパエフ級でお馴染みの57口径152mm B-38を連装砲塔で6基を搭載する。弾種はHE,SAP,AP,時限信管と豊富であり、またHEを除きソ連謹製のA-IX-2が使用されているため威力も高い。装填はあまり早いとは言えないものの、必要十分であり総じて扱いやすく優秀な艦砲と言える。
【防御】
こちらも速力を多少犠牲にしただけあって圧倒的である。ただし少々変則的な配置であるため注意が必要
舷側の最大装甲厚は420mmとなんとあの大和の舷側装甲よりも厚い。ただし420mmがカバーするのは1番砲塔下のほんのわずかな範囲だけであり、大半は380~406mmの厚さとなる。それでも同じ8.7であるアイオワと比較するとかなりの重防御である。
そして艦首方向には220mmの装甲が広い範囲で伸びており、これによって防御姿勢での耐久性を向上させている。更に縦隔壁の装甲の280+220の空間装甲があり艦首から串刺しにすることは事実上不可能となり、防御姿勢をとると文字通り鉄壁の防御力となる。
砲塔は495mm(あと5mm足りない)の25°傾斜と非常に硬い…とは言えないもののかなりの防御を誇り、バーベットも425mm+船体外殻装甲と生半可な攻撃を受け付けない。
主砲弾薬庫も非常にコンパクトに収まっており、砲弾室が上部に存在するために大和のように被弾=即爆沈とはならず消火さえしてしまえば耐えることができる。(放置すると流石に爆沈してしまう)
水平装甲は25mm+155mm+50mmの三重装甲でありそれなりに頑丈である。
【機動性】
最大速力は27ノット(約51km/h)と少々遅いものの必要十分である。ただし6万トンもの排水量のため少々舵の効き始めが重い
史実
ソビエツキ―ソユーズ型戦艦は、ソ連で計画されていた艦級である。
ソ連はもともとは陸軍国。国内には、1930年代にはBTシリーズが配備されていたものの、海軍にはセヴァストポリ級(ガングート級)*3の3隻しか実質的に配備されていなかった。
ソ連は一時、アメリカに頼み込んで、信頼のおけるアメリカの工場での生産を考えていた時期もあったという。
1936年5月、大艦隊建造計画によって、戦艦15隻、重巡洋艦16隻を中心とした艦隊を1946年までソ連国内で建造する計画が立案されたものの、1938年-1939年には下方修正。戦艦8隻、重巡洋艦4隻を、1947年までに製造することとした。
この計画に基づき、イタリアのアンサルド社から設計案が提示され、1937年、アメリカ政府との間で次のような約束を取り付けた。
- 主砲、装甲、機関などの技術的な支援。
- それらの製造、調達。*4
しかし、この技術的な支援項目の中には、当時アメリカですら保有していなかった457mm砲や、62,000t級の戦艦を購入することもシレっと記載されており、アメリカ政府はこれを承諾しなかった。
また、アメリカの造船会社に、ソ連が設計費用や諸々の費用の支払いが踏み倒した滞ったため、米国との交渉は白紙に戻ってしまった。
さらに時期の悪いことに、粛清ヒゲおじさんが軍関係者や政治家などの大☆粛☆清*5をおっぱじめてしまったため、主任設計士、造船技師などの関係者が軒並み逮捕、監禁、投獄されてしまう超大ハプニングが発生。
V・ブジェジンスキー氏(船舶設計局局長)、V・リムスキーコルサコフ氏(造船技師)も例外ではなく、最終的にはB・チリキン氏が設計を引き継ぎ、1937年10月15日、やっと完成した。*6
設計が終わったものの、またしてトラブルが発生する。
そう。ソ連は建国以来、一度も戦艦を建造したことがなかったのだ。また、例のごとく粛清ヒゲおじさんが軍関係者や政治家などの大☆粛☆清*7をしていたため、技士や職人、作業員が軒並みど素人、もしくはムショ帰りであった。
そこで建造チームは、まずは試験から行うことにした。機動性や航行能力の試験行うために、1/10スケールで、「KM-3」を建造。
さらに、水雷防御、装甲は1/4スケールで製作され、各種砲弾や魚雷、機雷に対する防御力の徹底的な試験が行われた。
また、機関、エンジン部は実物大のものが製作され、稼働状況や効率などをこれでもかというほど調査した。
従来のソ連艦艇にはない新機構、自動注油ポンプや塩分計、トリム計、遠隔温度計などを積極的に採用したのも本艦級であるとされている。
対空砲や主砲、副砲の配置は、1938年にソ連海軍大学校で行われた射撃演習の成果を反映し、85-105mmの高角砲、機関砲は37mm程度が有効であると結論付けられた。
加えて、既存艦艇での新型装備の試験も同時進行していた。主砲の爆風による光学機器や艦載兵器の影響を調べるため、パリジスカヤ・コンムナ、キーロフ、クラースヌイ・カフカースでこれまた試験が行われた。
計画では、本級は8隻が建造される予定であった。
しかし、実際は4隻にとどまった。
これは、ソ連が戦艦のような大型艦を建造できる建造所はレニングラードにあったオルジョニキーゼ工廠のみであったためだ。
当時のソ連には何か所かの造船所があったものの、どの造船所も
- 主砲塔や資機材を運搬するクレーンがない
- そもそも製造能力(人的)がない
- 図面がない
- 設備がない
- 大型艦艇が入れるドックがない
など、散々であった。また。オルジョニキーゼ工廠も、戦艦4隻に生産能力を割くことはできないため、最も設備が充実していたオルジョニキーゼで各部部品を製造し、それらを別の工廠に輸送して組み立てる方式がとられた。これであればオルジョニキーゼ工廠の負担を最小限にしつつ、同時進行的に建造できる。
最終的に、1番艦「ソビエツキー・ソユーズ」はオルジョニキーゼ工廠で、「ソビエカヤ・ウクライナ」がニコラエフで、3番艦「ソビエツカヤ・ベロルーシヤ」「ソビエツカヤ・ロシア」がモロトフスクで起工。1番艦は1938年、4番艦は1940年には起工した。
でも、現実はあまk(ry。
他の工廠で分散建造するとはいえ、機械や設備、人的な資源の慢性的な不足は全く解消しなかった。
鋼鉄は戦車や装甲車、機関銃に取られ、アルミは航空機に取られ、重要な戦略資源はほぼ調達できていなかった。
そのため、起工から6か月以上経過した1939年1月ころであっても、1番艦は進捗率0.16%と、類を見ない遅延であった。
1939年4月になってようやく図面や必要な資源の供給が始まる。オルジョニキーゼ工廠にも2基の大型クレーンがようやく設置された。
しかし、膨大な量の鋼鉄の生産が全く追いつかず、材料不足で定期的に工事が中止になった挙句、戦艦用の装甲板の技術的経験不足から幾度も設計が変更されたことも留意したい。
さらに、1番艦の建造で1200を超える工場が関係していたとされており、ソ連全体の約65%の建造能力を割いてしまったことから、ただでさえ少ない海軍向け工廠にとても大きな負担がかかっていた。
加えて、ソ連には大型艦を建造した実績がなかったことから、大型シャフトやタービンは製造できず、一部は外国に発注せざるを得なかったという。
1939年に、スイスに発注した1隻分*83基、予備1基のタービンが納入された。この予備1基をもとに国産タービンの開発をしようとしたものの、一向に完成できず、3番艦「ソビエツカヤ・ベロルーシヤ」は使用するリベットの品質的な問題により、資材を0から調達しなければならないという事態になった。
無理はするもんじゃない。
そして、建造計画は絶望的に。60か月、5年で建造し、1944年には竣工させるという当初の予定は天地がひっくり返りでもしない限り達成は不可能になった。
4隻の建造だけで1940年当時のソ連の国家予算の1/3にも及び、資材や工場、人的資源の浪費は看過できなくなり、1940年10月にはソビエツカヤ・ベロルーシヤの建造中止が命令された。
その時に準備されていた資材はレニングラード防衛のために転用された。
また、1941年6月に独ソ戦が勃発。
掃海艇や揚陸艦の建造の妨げになるとし、残りの3隻も同年7月には建造が中止。ソ連海軍より除籍された。
そのため、ソ連海軍が所有した戦艦は、前時代的なガングート級(しかもまともに動くことができない)3隻だけとなった。
実質的に戦艦はいないとも同然であった。ソ連の海軍技師たちが夢見た国産戦艦は、海の藻屑となったのであった。
| 艦名 | 進捗率 (%) | ||
|---|---|---|---|
| 1 | ソビエツキー・ソユーズ | 21.2 | |
| 2 | ソビエツカヤ・ウクライナ | 18.0 | |
| 3 | ソビエツカヤ・ベロルーシヤ | 中止 | |
| 4 | ソビエツカヤ・ロシア | 1.0 | |
大戦終了後、ソ連はこの亡霊たちをどうするか悩みぬいた。
船体は完成していたが、ドイツの爆撃で半壊しているもの、ドイツ軍が鹵獲して鋼材として転用したものなど、船とはいえるものではなかった。
粛清ヒゲおじさんは、最も建造の進んでいた1番艦の完成を望み、再発注された・・・ものの、国内経済はズタボロ、資源も足りず、ネームシップ、「Sovetsky Soyuz」も解体処分とされた。
あんたが海軍技師を粛清してなければもっと早く完成していたかもな!!!!!粛清されました
参考だが、ドクトリンこそ違えど日本は海洋国家。
太平洋戦争開戦時には戦艦10隻、重巡洋艦18隻、軽巡洋艦20隻、航空母艦6隻、駆逐艦100隻、潜水艦60隻も稼働していた。
対するソ連は陸軍支援、防御特化ではあったが、戦艦、航空母艦0、軽・重巡洋艦8隻、駆逐艦80隻、潜水艦200隻であったことから、戦艦に対する渇望が見て取れることだろう。
| ソビエツキー・ソユーズ級戦艦 | ||
|---|---|---|
| 1 | Советский Союз | ※未成艦 |
| 2 | Советская Украина | ※未成艦 |
| 3 | Советская Россия | ※未成艦 |
| 4 | Советская Белоруссия | ※未成艦 |
| 5 | Советская Грузия | ※未成艦 |
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