二桁の数の掛け算は、暗算で求めるのが難しく思えるかもしれません。
しかし、少しの工夫をするたけで、暗算でも答えを出すことが可能になります。
この記事では、計算の工夫の仕方について解説をします。
問題
次の計算をしなさい。
28×19
単純な掛け算ですが、暗算で答えを出せるでしょうか。
解説
今回の問題の答えは「532」です。
どのように計算をしたのか、順に解説をしていきます。
今回の計算は「28×19」であり、これは「28を19個分」足した合計を求める計算です。
「19個分」というのが中途半端な数なので、計算しにくいですね。
そこで、まず「20個分」を考えます(28×20=560)。
ここから「1個分」を引き、「19個分」に戻します(560−28=532)。
したがって、「28×19=532」となります。
数学的な式変形
今回の計算は、数学的には以下のように考えることができます。
28×19
=28×(20−1)
=28×20−28×1
=560−28
=532
19を「20−1」として、分配法則を利用しています。
<分配法則>
A×(B+C) = A×B+A×C
「28×20−28×1」の式が「20個分から1個分を引く」という計算を表していますね。
まとめ
正しい答えを求めることができたでしょうか。
ぜひ今回紹介した計算方法を繰り返し練習し、活用してみてください。
計算が速く、正確にできるようになるでしょう!
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
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