東京・歌舞伎町を拠点に若者らの支援に取り組む公益社団法人「日本駆け込み寺」の元事務局長が逮捕、起訴された事件に関し、関連団体「青母連(せいぼれん)」の玄秀盛代表理事(69)らが11日、新宿区内で会見した。事件を受けて東京都が同法人への補助金を打ち切り、返還を求めたが、返還には応じず異議申し立てする考えを示した。
◆元事務局長から謝罪などの連絡なし
都から支払い済みの約2000万円の返還を求められたことについて、日本駆け込み寺の清水葵代表理事(26)は、都の支援事業を進めるため都と綿密な調整などをしてきたとし、「この一件で返還を言い渡されたのは納得がいかない」と述べた。資金繰りは厳しいといい、玄代表理事は「早急に異議申し立てをする」と語った。
青母連は20日から、「聖菩蓮(せいぼれん)新宿駆込(かけこみ)寺」に名称を改める。事務所内での個人情報の取り扱いなどについて内閣府から勧告を受けたため、管理体制なども見直すとした。
逮捕された元事務局長は本人の求めに応じ、懲戒解雇としたが、これまで謝罪などの連絡はないという。(鈴木里奈)
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