山尾志桜里候補の単独インタビューを、ジャーナリスト・篠原常一郎氏がYouTubeにアップしています。
安定的皇位継承を実現する方法を山尾候補が解き明かしています。該当部分を文字起こしさせていただきました。
10:30~
山尾候補:5年前までは、「女性天皇、女系天皇は議論すべきじゃない」くらいの論調を書いていたように思っていたので、今年の読売新聞は嬉しい驚きでした。嬉しい驚きだったので、でもあの時は国民民主党の候補者というような立場もあったから、これをどう表現すべきかと正直悩みました。
でもやっぱりこれは国会議員として目指すからにはね、ちゃんとこれはその受け止めを自分なりに発信する べきじゃないですか、やっぱり。なので、私がずっと全体会議を見ていて、とっても良くないと思ってたこと。これをこの読売新聞のタイミングに載せて書いたんですね。
つまり、全体会議でも 女性天皇のお子様と配偶者、 この方々に皇族に入っていただくか、 一般人でいていただくかというこの論点があるじゃないですか。 その論点について全体会議では一生懸命、本当にあの女性天皇の配偶者とお子様はもう一般人、一般人それでいいですよね。ってこれ言いまくってるわけです。
でもそれって詰まるところ、女系天皇を議論せずに封殺することを狙ってるわけですよね。これはあまりにも国民に対して不誠実じゃないのということを思っていたので、この読売新聞の時にも、そういう議論のやり方はやめませんかと、ちゃんと開いた議論やりましょうと言ったら、それ自体もね、国民主党は受け止めきれないというようなことでございました。
なので、私がこうやって 無所属で議論ちゃんとできてる、自分の意見言えてるっていうのは、読売新聞の5月15日のおかげでもあるかもしれません。
篠原氏:そうですね。一種の衝撃ですよね。政界全体かなり衝撃を受けてるわけですね。
山尾候補:やっぱりそうなんですね。
笹原氏:ですから、その衝撃が 1つの結果として 1 人立ってね、女性天皇の容認も女系天皇の容認も含めた方向で戦う山尾志桜里という政治家を出したということですね。本当に、その辺は私が非常に得心がいきました。
15:54~
山尾候補:(令和3年)2月19 日なんですけれども、確か、その前の2月10 日だったと思うんですけど、ここでまず私、菅長官に質問してるんですね。
その時に確認したことは、まず 1点目、立皇嗣の礼の後に、この議論をするという風に、政府が言い出したので、私が申し上げたのは、立皇嗣の例を先にしてしまうと、あたかも皇嗣になられる方が次の皇太子のように国民が誤解をしてしまうから、本当は立皇嗣の礼より前に女性天皇の議論はやるべきじゃないですか?ここポイント1。
その上で、ポイント2 として、恐縮ながら菅さんにですね、皇太子と皇嗣の違いはご存知でしょうかというようなご質問させていただいて。菅さんはその時私の記憶が確かだったら、もちろん知らないとはおっしゃりませんでしたけれども、皇嗣?というような 反応されたんですね。それで、私の方から皇太子というのは次の世継ぎの確定です。皇嗣というのは暫定ですということを申し上げたわけです。
その心というのは、つまり立皇嗣の礼で皇嗣になられても、これはあくまでも暫定的な地位であって、その後の議論によって、もし女性天皇が認められるなど、皇室典範の改正があれば、それは廃太子というようなことではないんだということを、私が言うだけではなくって、政府に答弁をしてもらいたい。それはきちっと答弁を 取ってあるんです。
①……その上での2月19 日で、その話をしたら、読売新聞が出た。いやいやと。有識者会議の結論は、女性天皇や女系天皇は議論しませんよ、っていうような。要するに女性天皇は対象としませんよというようなこと書いたから、私はまず、その1でね、菅さんに 読売新聞にそう書いてあるんですけれども、政府ってそうなんですかと聞きましたら、菅さんがいいえと、そんなこと決定してませんと。じゃ私は決定してませんと答弁を取る。
②で、2つ目、 これも政府は皇位継承順位を変えないという前提だという風に読売新聞が書いてるから、そうなんですかと聞いたら、いいえ、そんなことは決定してませんと。あ、そうですかと。 分かりましたということを書いて。
③そして政府に最後、公けの場でね、ちゃんと有識者会議でこれ議論するんですか?しないって書いてありますけどって言ったら、いええいえ、そんなことは決定してませんと。
決定してない、してない、してない、だったんだけれども、答弁も取っといたんだけれども、結局その後、やっぱりその方向に流れていった。でもこれをまた、ちゃんとあるべき方向に阻止しようとしたのが、また読売新聞っていうのも面白いなと思います。
笹原氏: 面白いですよね。これ大事なことなんだけども、国会の答弁とか予算委員会で答弁したものっていうのはちょっとね、法律に準ずるぐらいの意味があるんですよね。これが取り消されない限りは、これは生きてるわけですよ。取り消されてないの。取り消されてないけれども、答弁とは違うことをやっちゃったんですね。
国会での答弁
①女性天皇や女系天皇は議論しないということは決定していない→有識者会議のヒアリングで意見が述べられてもスルーした取りまとめ
②皇位継承順位を変えないという前提は決定していない→「悠仁さままでは揺るがせにしない」が有識者会議の取りまとめ
③有識者会議で議論しないことは決定していない→令和2年2月19日第201回国会 衆議院 予算委員会で菅官房長官は山尾志桜里議員に「立皇嗣の礼が終わった後に、附帯決議に基づいてしっかり対応していきたい」と答えたにも関わらず、令和の有識者会議は①、②のような取りまとめになりました。
23:53~
笹原氏:2005年の11 月にすで皇位継承継承に関する有識者会議では、当時、小泉政権ですが、あの報告書では、もう女系女性の天皇を認めない限りはもう打開策はないんだということをはっきり出してるし、その後、どなたかがね、質問されて、報告書ってのはもう廃止ですか?もうないんですか?いや、そんなことはないんだって。
だから僕は逆に思ってるんですけど、今回の有識者会議ね、あのベースを出した有識者会議はあえてね、なんで皇位継承について話し合わなかったのか。いや、皇位継承について結論が出ちゃってるからなんじゃないかな。話し合ったらあれしかないと。
山尾候補:本当にその通りだと思います。小泉報告書が生きていて、そして皇嗣は暫定の地位だということが、ちゃんと政府でも明らかになっている中で、本当の議論がちゃんと開かれた、あの場所で始まったら、結論は 女性天皇を認め、女系天皇も認め、長子優先という、あの小泉報告書にしかならないということだと思うんですね。
①で、これからこの問題をどう戦ってくのかっていうご質問だったんですけど、国会質問でも取り上げます。国会で質問を作る時って、その同じテーマについて別の議員がどんな政府答弁引き出してるかなっていうのを勉強するじゃないですか。
もちろんそれやるんですけど、私の経験から言うと、自分が取った答弁をもう1回引っ張ってくることが 1番強力な質問になります。もうそれやっぱりね、力になるんですよ。人が引き出した答弁や人が書いた言葉よりも自分がちゃんと言葉で発して取ってきた答弁を、もう1回国会にぶつけるっていうやり方は、 やっぱり1番 あのパワーを持つと思う。
それは必ずやりたいし、質問主意書で、じわじわじわじわ政府の答弁を追い詰めていくというか、あるべき姿にしかならないので、その姿に向けて質問をきちっと打っていくということ。
②あともう1つやりたいのは やっぱり国民運動です。やっぱりこの女性天皇、本当に国民の7割から9 割は認めているのに、永田町では男系男子の声だけが拡散されている。でももう国民運動は始まってると思うんです。この参議院選挙で。皆さんの支持いただいて、私は選挙戦 4 日目ですけれども、この女性天皇を選挙で訴えるっていうことがちゃんと響くっていう、やっぱり体感がありますね。
笹原氏:やっぱり演説が違うんですよね。反応があるから演説が良くなって。
山尾候補:そうなんです。演説は聴衆が作るので。本当にもう国民運動は始まっている。だからもし議席をいただいたら、この秋の臨時国会、春にまとまらなかったこのいわゆる政党代表の全体会議ですけれども、もう思惑をどんどんどんどん外していこうと思ってます。
28:49~
笹原氏:山尾さんがおっしゃった国民運動、あと国会での活動も大賛成だけどもね、是非ね、少ない数の国会議員集めてね、勉強会もやってください。
山尾候補:はい。やりますよ。必ずやります。 もう、その下地はできてますから。議員になったらすぐやると。
残念なことにですね、民間で 3年半位、いましたけれども、いろんな方とやってきました。でもやっぱり、民間人として議員に呼びかけるのと、議員として議員に呼びかけるのは残念ながらパワーが違う。それは正直感じざるを得なかった。 だからこそもう1 回戻ろうと思ってます。戻らしてもらいたいと思ってます。
安定的皇位継承のための国会での戦い方
①国会質問 自分がちゃんと言葉で発して取ってきた答弁を、もう1回国会にぶつける 質問主意書で追い詰める
秋の臨時国会で政党代表の全体会議の女系天皇を議論せずに封殺する思惑をどんどん外していく
②国民運動 女性天皇を選挙で訴えることがちゃんと響く体感 もう国民運動は始まっている
③勉強会 議員になったらすぐやる
国会質問の答弁で自らの言葉で言質を取られた議事録は、山尾志桜里 と検索して見つけることができたので、今回、参院選に立候補されるにあたり、国会議員としてのお名前にされたのは非常に納得できました。
『愛子天皇論③』を読んだ「女性はいいけど、女系はね?」議員たちが勉強会に臨み、国民運動が盛り上がった上に、秋の臨時国会において、公けの場で、これまでの答弁を引き合いに出してくれたら、絶対に流れが変わります。
山尾志桜里候補は、必ず、国政の場に戻らねばなりません。
「皇位継承が男系男子に限るとされたのは、明治の男尊女卑イデオロギーからで、決して日本の伝統ではない」というのは、双系派の常識と理解させるためにも、女性天皇賛成・女系天皇反対と回答した議員に
『愛子天皇論③』を御贈りし、勉強会は最終章まで読んでいる前提で臨めるようにしてゆきたいと思います。
「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ
NHK衆院選2024 候補者アンケート
NHK参院選2025 候補者アンケート
選挙区→皇室→女性天皇に賛成ですか?女系天皇に賛成ですか?
2 件のコメント
daigo
2025年7月8日
まいこさん、山尾志桜里さん単独インタビューの文字起こしお疲れさまです。
明日鍍 禮Xロックに抗議中
2025年7月8日
男系固執連中が良く宣う「皇嗣は皇太子と一緒、皇太子は名称に過ぎない」等の詭弁を正当化する為にのみ行ったのが政府主導の「立皇嗣の礼」
しかし、退位特例法でも「皇太子の例による」と扱いを書いてるだけで皇太子と同等とまでは規定していないので山尾さんの「暫定」と言う説明が正解。
飽く迄「皇太子」までの繋ぎと言う扱い、そもそも秋篠宮様は今上陛下のお子様では無いので「皇子」でも無い。
この時点で男系派の連中は議員含め「皇位継承」について無知である事をさらけ出してます。
皇位継承問題を正しく進める為にも、山尾しおり国政復帰は急務です。