大分 48万円窃盗罪で元飲食店従業員に懲役1年6か月求刑
ことし4月、大分市の繁華街で、男性が現金およそ48万円などを奪われたうえに暴行を受けた事件で、現金を盗んだ罪に問われている元飲食店従業員の裁判が大分地方裁判所で開かれ、検察は「犯行は危険で悪質だ」などとして懲役1年6か月を求刑しました。
起訴状などによりますと、元飲食店従業員の井餘田龍明被告(23)はことし4月19日、大分市都町の路上で45歳の男性看護師から現金48万5000円などが入ったリュックサックを盗んだとして窃盗の罪に問われています。
11日の裁判で検察は「犯行は危険で悪質だ。金ほしさからリュックサックにあった現金を抜き取っていて、犯行に至る経緯や動機に酌むべき点はない」などとして懲役1年6か月を求刑しました。
これに対し弁護側は「被告は犯行をすべて素直に認めている」と述べました。
そのうえで事件のあとに被害者が少年や少女から暴行を受けてけがをしたことにもふれて、「『自分の知らないところでけがをさせてしまって申し訳ない』とも述べていて、深く反省している」などとして、執行猶予のついた判決を求めました。
判決は今月23日に言い渡される予定です。