◆第107回全国高校野球選手権神奈川大会 ▽1回戦 多摩35―1新城=5回コールド(9日・サーティーフォー相模原)
新城が多摩を相手に大量35失点。5回コールドで敗れたものの、最後まで自分たちの野球を貫いた。
2021年の夏を最後に活動休止。24年には部員が入らなければ廃部という危機に見舞われたが、主将の岩崎光祐(2年)に加え、高橋彩夏さん(3年)、法師人夏帆さん(3年)の2人のマネジャーが入部。存続の危機を乗り越え連合チームで公式戦に出場できるようになった。さらに部員集めに奔走し、今では選手13人に。うち8人がテニス部やハンドボール部と兼部という状況ではあるが、ついに念願の単独出場を果たした。法師人さんは「連合チームでは(選手が)ベンチにいるだけのこともあったので、単独で出場できてめちゃくちゃうれしいです」と喜びを口にした。
部員が少ないため、マネジャーも積極的に練習に参加。ノックやキャッチボール相手にとどまらず、実践形式の練習でランナーを務めることもあった。岩崎主将はマネジャーと歩んだ1年を振り返り「マネジャー2人と入って、活動してきて、(2人の3年生マネジャーのうち)1人しかベンチにいれてあげられなかったので…」と言葉を詰まらせた。
試合には敗れたが、テーマに設定した「フルスイング」を貫き、守備ではファウルボールでも全力で追いかけた。点差がついても選手同士で声を掛け合った。あきらめることなく、最後まで自分たちの野球をやりきった。
岩崎主将はまだ2年生。「自分たちの持っているものは出せた。3年生の雄姿を見て、次のチームにつなげていきたいです。この負けをマイナスではなく、プラスにしていくために取り組みたい」。この夏に得た貴重な経験を無駄にはしない。(高澤 孝介)