Intelはオワコン?AMDやApple製チップの普及と「インテル入ってる」の終焉
一方、AMDはRyzenシリーズで「チップレット(Chiplet)」という革新的な設計を導入しました。これは、CPUの機能を小さなブロック(チップレット)に分割し、それぞれを個別に製造した上で、最終的に一つのパッケージ基板上で組み合わせる方式です。小さなチップレットは、大きなモノリシックチップに比べて不良品率が低く、製造コストを大幅に抑えられるのです。
「インテル入ってる」時代の終焉は近い?
2022年以降の生成AIブームは、半導体市場の主役をCPUからGPU(画像処理半導体)へと移しました。この巨大な波に、CPU中心の製品構成だったIntelはうまく乗ることができず、NVIDIAやAMDが業績を大きく伸ばす中で「一人負け」と評される状況に陥りました こうした一人負けの発端となったのは、過去の悪い経営判断であるという指摘も少なくありません。たとえば、Intelは2005年頃にAppleから初代iPhone向けプロセッサの製造委託を打診されたものの、これを断ったという有名なエピソードがあります。この判断が結果的に、モバイル市場という巨大な成長機会を逃す結果となり、ライバルであるTSMCを世界最大の半導体企業へと押し上げる遠因になったとも指摘されています。 Intelは今なお世界トップクラスの技術力と開発力、そして巨大な資本を持つ半導体企業です。しかし『インテル入ってる』は圧倒的な品質の証ではなく、消費者にとっては「数ある選択肢の1つに過ぎないもの」となりました。 AMDの技術革新と巧みな戦略、そしてAppleをはじめとするビッグテックの「脱Intel」という大きな潮流によって、かつてのような絶対的な王座が失われたのは事実です。Intelは厳しい競争の真っ只中にあります。Intel一強時代が終わり、健全な競争が生まれたことは、消費者にとっては歓迎すべきこととも言えるでしょう。
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