JR東日本の子会社の元社員 落とし物の現金詐取未遂疑いで逮捕

JRの駅に勤務していた社員が、落とし物を管理する社内のシステムを閲覧し、持ち主を装って現金を受け取ろうとしたとして、警視庁に逮捕されました。

逮捕されたのは、JR東日本の子会社の元社員、福地健至容疑者(33)です。

警視庁によりますと、ことし4月、持ち主を装って警視庁の遺失物センターを訪れ、落とし物として届けられた現金およそ6万円を受け取ろうとしたとして、詐欺未遂の疑いが持たれています。

当時は京葉線の潮見駅で勤務していて、駅での落とし物を管理する社内のシステムを閲覧し、現金のみを落としたケースを調べたとみられています。

福地容疑者が「現金を落とした」と申告した時間や場所などがシステムに登録された情報とほぼ一致していたことや、当初「東京メトロの社員」とうその説明をしていたことから、遺失物センターの職員が不審に思い、警察署に連絡したということです。

その後の社内調査で、ことし5月に懲戒解雇されていました。

調べに対し「遊ぶ金欲しさに、深く考えずにやってしまった」と容疑を認めているということで、警視庁は、ほかにも同じ手口で落とし物を不正に受け取っていた疑いがあるとみて捜査しています。

JR東日本は「執務の厳正について改めて社員指導を行い、グループ会社とともに再発防止に努めます」とコメントしています。

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