「軽率な気持ちで話を」入院患者の診療情報を外部に漏らした県立病院の看護師2人を停職処分に
県立病院に入院する患者の診療情報を外部に漏らしたとして、県は10日、50代の看護師と40代の看護師を停職2か月から3か月の懲戒処分としました。
県によりますと、今年3月、県立病院に勤務する50代の看護師が、職務上知り得た入院患者の診療情報を40代の看護師に漏らし、さらにこの40代の看護師が家族との会話で患者の情報を漏らしたものです。
看護師の夫が、知人だった患者本人にLINEを送ったことで、患者が自身の情報が洩れていること知り、病院に抗議したことから判明したものです。
県の調査に対して看護師の2人は「軽率な気持ちで話をした」と事実関係を認め、反省しているということです。
県では今回の事案を受けて50代の看護師を停職2か月、40代の看護師を停職3か月の懲戒処分としました。
情報漏えいによる懲戒処分は初めてということです。
さらに監督責任として、病院長と事務局長、それに看護部長をそれぞれ書面訓戒としました。
今回の事態を踏まえ県では、法令順守の周知徹底を行い、再発防止と県民の信頼回復を図っていくとしています。