信じてはいけない水分補給の6大誤解、「1日2L」や「コーヒーやお茶はNG」ほか
誤解5:カフェイン入りのコーヒーやお茶を取ると脱水する
「この説は本当になくなってほしいですね」とバジリアン氏は言う。「コーヒーもお茶も、もちろん水分補給に役立ちます。どちらも水でできているのですから」。同様に、炭酸水(スパークリング・ウォーター)に脱水作用があるというのも誤解だ。炭酸入りでも、普通の水と同じように水分補給に使える。炭酸の入った水の方が好みであれば、それを選んでも問題ない。
誤解6:運動中は水よりもスポーツドリンク
そうとは限らない。「運動の持続時間や強度、さらにはそのときの状況によって異なります」と語るのは、スポーツ栄養士であり、米ピッツバーグにある栄養コンサルティング会社Active Eating Advice のオーナーのレスリー・ボンツィ氏だ。 短い散歩や、涼しい気候のもとで1時間未満の運動をする程度であれば水で十分だ。しかし、汗をかきやすい体質の人や、激しい運動、あるいは1時間を超える運動を行う場合には、ナトリウムやカリウムといった電解質を、低糖の電解質パウダーなどで補うのが望ましいとボンツィ氏は助言する。 注意したいのは、運動中に水分補給すれば十分というわけではない点だ。水分補給は、運動の前から始めることが大切だ。「水分は体内の装備の一部だと考えてください。脱水した状態で運動すると、動きが鈍くなり、力が出ず、疲れやすくなります」とボンツィ氏は語る。 氏は、運動を始める1時間前に約600ミリリットルの水分を取ることを勧めている。摂取した水分が胃を通過して筋肉に届き、使えるようになるまでには時間がかかるからだ。運動中は、20分ごとに数口ずつ水分を取って体の水分量を保ち、運動後にはさらに約600ミリリットルの水分を補給するのが望ましいという。
文=Stacey Colino/訳=夏村貴子