大阪・関西万博の海外パビリオンの建設費未払いトラブルが相次いでいる問題で、中国パビリオンの建設で下請けに入った電気設備会社が9日、約6千万円の未払いが発生していると明らかにした。同社の男性社長は記者会見で「いつ(会社が)倒れてもおかしくない、かつかつの状況だ」と窮状を訴えた。
男性社長などによると、中国館建設で元請けの建設会社から1次下請け業者への建設費支払いが滞り、2次以下の下請け事業者に未払いが発生しているという。
この電気設備会社は2次下請けにあたり、防犯カメラの電気配管やスプリンクラー設備の制御配線などの追加工事分約6千万円の費用を受け取れていない。
男性社長は「何一つ不備がない状態で工期内に完了しているのに、なぜ支払われないのか。悔しくて仕方がない。未払い問題を抱える業者全社が救われることを願っている」と話した。