【Autodesk® Fusion】Fusionで鉄道模型をモデリングする 02
第二回目となる今回の記事では、「平面の構築」や「分割」、「ミラーコマンド」についてご紹介します。
1.平面の構築
fusionには、任意の位置や角度で平面を構築するコマンドが用意されています。この操作をマスターすれば、面やボディを思い通りに分割したり、必要な場所にスケッチを追加したりすることができるようになり、fusionでモデリングする作品のクオリティを大幅に向上させることができます。
本記事では、主に使用する「オフセット平面」と「傾斜平面」の二つの操作について解説します。
①オフセット平面
既存の平面から一定距離だけ離れた位置に新しい平面を作成するためのコマンドです。
オフセット平面の作成手順
⑴作業平面を選択
モデル上の平面、座標平面いずれも選択可能です。
⑵オフセット距離の入力
⑶位置の調整と確定
②傾斜平面
既存の平面やエッジ(線分)を基準にして、一定角度の傾斜を持つ新しい平面を作成するコマンドです。斜めの位置にパーツのスケッチや、角度の決まっているディテールを再現する際に活用できます。
傾斜平面の作成手順
⑴基準平面またはエッジを選択
⑵傾斜の角度または方向を設定
⑶確認と決定
2.分割と外観の変更
分割コマンドは、既存のモデルや面を複数の部分に切り分けるために使用します。このコマンドと平面構築のコマンドを組み合わせることで、特定の部分だけを別部品として編集したり、コピーしたりすることができるようになります。
①ボディの分割
ボディの分割は、ソリッドボディを分割するコマンドです。一つのボディを複数の部品へ分割したり、別部品化したものを他の箇所に配置したりする際に使用します。
ボディの分割手順
⑴基準面の構築
⑵分割するボディを選択
⑶分割ツールを選択
⑷確認と決定
※画像では色分けされていますが、通常は同一の色になります。
②外観の変更
fusionには、外観を変更する機能が備わっています。この機能をうまく活用することで、より実感的なモデルを作成することができます。
外観の変更手順
尚、鉄道車両向けの色見本は「古淵工機所」様のブログにて非常に詳細な資料が公開されておりますので、併せてご紹介いたします。
③面の分割
面の分割機能は、1つの面を複数に分割して、それぞれを別の面として扱えるようにするコマンドです。外観機能とこのコマンドを活用すると、同一ボディ内で素材ごとの色分けが可能になり、より実感的なモデルの作成ができるようになります。
面の分割手順
⑴分割基準面の構築
⑵分割する面を選択
⑶分割ツールを選択
⑷確認と決定
⑸面ごとに外観を変更
④ミラー
ある平面を対象に、左右対称のモデルを作成するコマンドです。
鉄道の車両は基本的に「左右対称」ですので、ミラーコマンドはモデルの正確性向上や、モデリングの効率化を図る上で非常に重要なコマンドです。
ミラーコマンドは、ソリッド、サーフェイス、フォーム、スケッチなど各モードで使用可能です。本記事ではソリッドモードを例にご説明します。
ミラーの作成手順
⑴ミラーするボディの選択
⑵ミラー対称面の選択
point1:ミラー対称面はモデル原点を使用する
ミラーする際の対称面は、なるべくモデル原点の座標平面を使用することをお勧めします。
モデル原点を使用すると、原点を中心に左右対称のボディを生成できるため、後にパーツを組み合わせる際の位置決めがやりやすくなります。
⑶ミラー対象の操作を選択
point2:完成するまでは結合しない
結合してしまうと、後に修正が必要になった場合に再度分割する手間が発生しますので、形状やディテールが決まるまでは、新規ボディとして独立させておくことをお勧めします。
⑷確認と決定
おわりに
今回の記事では、平面の構築や分割、外観の変更など、鉄道模型のモデリングに必要な各種操作についてご説明しました。
これらの操作を応用することで、新旧さまざまな形式のモデルを作成することができます。その他にも記事では紹介しきれない機能がfusionには沢山搭載されておりますので、ぜひ色々試していただき、作品作りに役立てていただければ幸いです。
次回予告
次回は、サーフェイス機能を用いた流線形先頭車のモデリングについてご紹介します。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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