石丸氏のポスター裁判について「踏み倒し」という表現を巡って議論がなされているので、ここいらで決定版を書いてみたい。まず、「踏み倒し」という表現には、正当な請求に対して払わないという意味が込められている。そうなると、その請求が正当なものだったかどうかがポイントとなる。石丸氏は正当ではないと思ったので踏み倒した自覚はないだろう。一方、印刷会社は正当だと思ったので踏み倒されたと思っている。この違いである。
石丸氏が正当ではないと思った理由は以下の2点である(裁判で主張している)
・公費負担の35万円が相場だから108万円は高い
・公費負担の35万円以内で請け負う合意があった
ポスターとビラの代金は仕様次第であり、一律に公費負担額が相場になるわけがないし、交付負担内で請け負う合意があった事実はない。石丸氏がそう思った理由は、制作が終わって納品した日に「公費負担内で収まると思います」とメールを受けたからというものである。納品した日に受けたメールが時間を遡って請負条件の証拠になるわけがないことが石丸氏には理解できない。実際には、石丸氏は金額を一切聞かずに発注したので、裁判では、印刷会社が後で提示する額を払う暗黙の合意があったとみなされた。当然だろう。
以上が事実であり、印刷会社の請求は社会通念上正当なものであり「踏み倒した」と表現して差し支えないが、石丸氏だけがそう思っていない状態である。
なお、裁判で敗訴した後に払った(本人の動画での発言を信じればだが)ことをもって「踏み倒していない」とする主張には無理がある。客観的に見て正当な請求に対して、石丸氏にしか理解できない不合理な理由で、提訴されるまで1年近くも払わなければ、その時点で「踏み倒した」と見なされるのは社会通念上当然のことだからだ。
#石丸伸二