「普通の子」の母は知る、娘が風俗店で働かされていたと…「若者に高額な借金を負わせるやり方は許せない」
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強引な営業や金銭トラブルが問題視されてきたホストクラブへの罰則を強化する内容を盛り込んだ改正風俗営業法が、6月28日に施行された。法改正を機に、悪質なホストに苦しめられた20歳代の娘を持つ愛知県内在住の50歳代の母親が取材に応じ、「社会経験の浅い若者に高額な借金を負わせるやり方は許せない」と訴えた。(西谷有理沙) 【写真】宣伝文句を黒塗りで隠すホストクラブも出てきた(名古屋市中区栄で)
改正風営法で悪質ホストの罰則強化
母親によると、娘は専門学校生で、「アニメが好きな普通の子」だという。派手な遊びや夜遊びをするタイプではなかったが、ある時期から、帰宅が遅い日が増え、ため息をつきながらスマートフォンをいじる様子が目につくようになった。
娘からある日、「家を出て住み込みで働く」とのメールが届いた。驚いて何があったのか尋ねると、「ホストクラブに借金があって風俗店で働かされていた」と打ち明けられた。ホストと出会ったきっかけはオンラインゲームだったという。
母親は「一緒に食事に行くようになると『実はホストだ』と告げられ、『俺の恋人として店に来てくれ』と言われたそうです」と説明した。
最初の1、2回は楽しんだものの、ホストの行動はどんどんエスカレートしていった。数万円する飲み物などを勝手に注文され、「お金がない」と言っても、「(借金して)返せるだろう」と押し切られる。返済が滞ると「早く払え」とどなられ、来店を促すメッセージもたびたび届いた。監視されているような恐怖から断り切れず、ついには風俗店で働いて借金を返すよう強いられたという。
母親は「娘がホストクラブに費やしたのは総額約300万円で、ツケ払いの『売掛金』が約70万円ありました。風俗店で働かされた経験を、娘は『地獄だった』と言い、今も男性に対する恐怖心が消えないままです」と、傷痕の深さを語った。
「娘自身も反省しなければなりません。しかし、社会経験の浅い若者をターゲットにして借金を背負わせ、風俗店で働かせるのはやりすぎです。法改正で悪質な店がなくなり、利用者が守られることを願います」。母親はそう強調した。
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