川崎市多摩区のデイサービス施設で、職員が利用者を熱湯の風呂に入れてやけどを負わせたにも関わらず、適切な救護を行わなかったなどとして、市は新たな利用者の受け入れを3カ月停止する行政処分を行いました。
行政処分を受けたのは、川崎市多摩区の「デイサービス日昇」です。
市によりますと、施設ではおととし12月、30代の女性職員が入浴介助前に行う風呂の温度確認を怠り、90代の女性利用者を約50度の熱湯に入れて全治4週間のやけどを負わせました。
女性職員は利用者の異変に気付いたにも関わらず、冷水をかけるなどの適切な救護をしなかったほか、管理者への報告も行わなかったとして、市はネグレクトと認定。
事業者に対し新たな利用者をことし9月から11月までの3カ月間、受け入れ停止する処分を行いました。
女性職員は市の聞き取りに対し、「利用者に悪いことをした」と反省を述べている一方、管理者への不信感から報告を怠った趣旨の話をしているといい、市は、職場の風通しの悪さが今回の事案の要因とみられるとしています。