ドキュメント鳩山内閣

新しい日本で「五つの挑戦」

 【ニューヨーク時事】鳩山由紀夫首相は9月24日午後(日本時間25日未明)、国連総会で一般討論演説を行った。首相は「新しい日本」として、友愛精神に基づき「東洋と西洋、先進国と途上国、多様な文明間の架け橋となる」と宣言。東アジア共同体の実現など「五つの挑戦」に積極的に取り組む方針を表明した。また、北朝鮮に核・ミサイル・拉致問題の包括的解決を促した上で、「北朝鮮が前向きかつ誠意ある行動を取れば日本も前向きに対応する用意がある」との考えを示した。
 五つの挑戦は、鳩山外交の基本的指針となるもの。首相は具体的に(1)世界的経済危機への対処(2)温室効果ガスの25%削減を柱とする気候変動問題への取り組み(3)核軍縮・不拡散(4)平和構築、開発、貧困問題解決への努力(5)東アジア共同体構築-を列挙。
 特に、東アジア共同体について「地域の安全保障上のリスクを減らし、経済的なダイナミズムを共有しあうことは、わが国、地域、国際社会にとって大きな利益になる」と意義を強調。圏内の自由貿易や通貨統合などを視野に「ゆっくりでも着実に進めていこう」と呼び掛けた。
 また、「これまで日本は過去の誤った行動に起因する歴史的事情もあり、地域で積極的役割を果たすことにちゅうちょがあった」と指摘。過去に誠実に向き合いつつ、未来志向のアジア外交を進める姿勢を明確に示した。
 一方、首相は、北朝鮮の核実験やミサイル発射を「断じて認められない」と非難し、6カ国協議を通じて朝鮮半島非核化への努力を続けると強調。同国が拉致問題の全面的調査を迅速に行うことが「日朝関係進展の糸口となる」とし、真剣な対応を求めた。
 アフガニスタン復興については「反政府勢力との和解や再統合が重要な課題となる」と述べ、職業訓練支援などを行う考えを表明。また、「日本は国連安全保障理事会でより大きな役割を果たすことができる」として、歴代政権と同様に、常任理事国入りを目指す方針を明らかにした。(2009年9月25日配信)

新着

オリジナル記事

(旬の話題や読み物)
ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ