【おすすめの原付ボアアップキット】
台湾製は遅い!?
(テロップは「パワーバンド」
の誤記)
スクーターの場合、シリンダ
にピストンがスコンと落ちる
ボアアップ製品だと、きつい
製品よりも抱きつきは少ない
かも知れない。
この動画でいわれているよう
に駆動系のセッティングで最
高速は充分に確保できる事が
あるのは確か。
実際に、相当出る。
それよりも熱対策がとても大
切で、抱きつき、焼きつきの
最大理由はスタッドボルト付
近のシリンダの変形によるピ
ストン締め込みがクリアラン
スの真円度を崩して抱きつき
を発生させるのだろう。
実際に焼きつき(抱きつき)を
起こしたピストンとシリンダ
を精査すると、ポート付近の
スタッドボルト密着エリアに
深い縦溝がVヤスリで削った
ように刻まれている。シリン
ダもピストンも。
水冷化させればその問題は解
決の一助とはなるが、空冷の
ままだと、やはり放熱対策を
採る事が抱きつき防止策の一
策になると推測できる。
実際に、シリンダとヘッドの
フィンに銅管打ちして熱伝導
対策した個体では良結果が出
ているようだ。
スクーターのエンジンの冷却
はエンジン周囲を樹脂ケース
で包んで、その中に風車型の
ファンからの風を強制循環さ
せる事によって送風冷却して
いる。熱風はエンジン下側か
ら排出する形で。エンジンが
裸で走行風に直にあたる自動
二輪車の空冷システムとは構
造が根本的に異なる。
そのため、自動二輪でフィン
の面積増しクリップを着ける
のと同じ手法は採れない。
だが、熱伝導を助勢する観点
から、アルミよりも熱伝導率
に優れた銅のパイプをエンジ
ンフィンに噛ませる事で放熱
を助長する方策がある。
唯一の欠点は別金属密着加熱
放熱によるその部分の腐食進
行だが、表面腐食発生よりも
エンジンが焼き付くのを防止
できるほうが遥かに良い事は
論を俟たないだろう。
机上推論ではなく、実際に
処置をしてみて、試して実
際の結果から判断する。
二輪車のモノヅクリは演繹
ではなくこうした帰納法で
かつては作られて来た。
特に手探りで始まった日本
の二輪車作りはモロにそれ
だった。
それは世界GPマシンでさえ
も。
それによって日本製の二輪
は世界一に約半世紀にわた
り君臨し続けた。
机上理論先行で最初からこ
れはこういうものだと決め
つけて二輪を作ると、そこ
には実際のテストと実走行
データからの考察が欠落す
るので、良い物は作れない。
2ストスクーターのエンジン
のボアアップについては、
ポートの状態をどうするか
についても、現実を見てそ
の方向性を考察選択する帰
納法で対処しないと作り込
みはできないし、実際に実
走してみての状態把握から
また方策を立てるという、
これまた帰納法での対応で
ないと良質結果は得られな
い。
一般的原則や前提から結論
を導き出そうとする演繹で
は二輪の場合、モノは作れ
ないのだ。
これは、「感知」「体感」「感
覚」などの乗り手が看取す
る分野においても同様の核
が存在する。
とりわけ前輪の「接地感」
などは二輪の状態の実態を
モロにダイレクトに反映し
ているものであるので、そ
のような運転者の感覚的な
知覚を蔑ろにして良い二輪
は作れる道理が無いのだ。
そこをはきちがえると、と
んでもない二輪が出来上が
ってしまう。
心得違いをすると、そうい
う二輪をメーカーでさえ作
りかねない、という現実が
本当にあったりする。