[ツイキャス] ドラゴンボール全体の魅力を語る 内容まとめ
2022/9/27に久遠恭子(きょこち)さんと行ったツイキャス「ドラゴンボール全体の魅力を語る」の内容まとめです。YouTubeで動画をアップロードしています。
※きょこちさんより動画共有および記事執筆の許可は頂いております。
ドラゴンボール全体の魅力を語る
鳥山明先生の圧倒的な画力と構成力(07:26〜17:44)
・キャラクターのデザイン(顔)はシンプルで描きやすい
・キャラやストーリーはシンプルでコミカルだが、背景やメカが緻密かつアクションシーンは立体的で迫力がある
・DB以前の漫画のアクション・戦闘は劇画でなければ迫力を出しにくかった(例:巨人の星、聖闘士星矢、北斗の拳など)
・手塚治虫先生は様々なジャンルの漫画の開祖だが、劇画が唯一苦手だった
・劇画だと迫力やリアリティは増すが、子供にとっては取っつきにくく真似しにくい
・鳥山漫画のアクション・戦闘シーンは1コマでキャラがどんな動きをしているかが一発でわかる
・しかし、鳥山明先生の絵は構図や奥行きなども含めて高度で難しいので簡単には模写できない(きょこちさん談)
孫悟空の絶対的な安心感(19:00〜29:00)
・孫悟空は劇中最強のキャラクターだが、ネットで言われている「なろう系」「チート」のような要素は一切ない
・孫悟空のモデルは元々中国の「西遊記」に出てくる孫悟空と観音菩薩(御釈迦様)を合体させたような存在
・ネットの界隈では孫悟空を「仏陀」ではないかと指摘する説もある
・悟空は純真無垢であるが、だからこそ「善悪」という概念すら心の中にはない
・その証拠に、僅かでも悪の心があれば即死するアクマイト光線を食らっても悟空には一切効かなかった
・悟空が仏や神のようになったきっかけは神様の元で無我の境地に至り、悟りを拓いたからではないか
・悟空が道を踏み外さずに生きているのは最初に出会った亀仙人に弟子入りした影響がある
・悟空は善悪の概念がなく「強いやつと戦いたい」だけを持って戦っており、「何かを守るため」という概念がない
・家族や社会のために力を使うのは悟空よりもむしろ孫悟飯やベジータなどに見受けられる
・悟空が「結果的に」世界や地球を救うことはあっても、「意図的に」それを行った試しはない
手負事を一切使わない潔さ(35:00〜44:42)
・ドラゴンボールでは「手負事(死の寸前に敵が過去を述懐するくどい描写・演出)」を一切使わない
・後年の「ONE PIECE」「NARUTO」ではキャラのドラマを掘り下げるために手負事を多用しているが、DBにはそれが一切ない
・その実例として、ナメック星編のベジータは故郷の惑星ベジータが滅ぼされた時でも「俺には滅んだ星や仲間、親たちのことなどどうでもいい」と切り捨てている
・普通の漫画ならベジータの復讐話に持っていってもおかしくないが、ベジータがフリーザ軍に反逆を起こすのは「奴隷のようにこき使われるのが気に入らないから」というシンプルな理由
・マジュニアとして生まれた二代目ピッコロは悟空への復讐があったが、孫悟飯との出会いでその気持ちが薄れ、神様と融合したことで負の感情が消えた
・DBには過去の因縁や復讐、正義や善悪が大きなテーマとして乗っかることがなく「戦いたいから戦う」で物語が成立する
・ベジータが悟空をライバル視し続けたのも復讐や因縁ではなく、単純に「強いやつに勝ちたいから」でしかなく、それは格闘家が強いやつと戦うことで成長するからというのと同じ
・悟空がピッコロやベジータのような放置したら危ない奴を生かすのは自分より強い相手と戦いたいからであり、改心を望んでいるわけではない
・悟空がこのようなスタンスであるため、DBには後腐れが一切ない
・均等雲に悟空一家が乗れてベジータ一家が乗れないのも概ねはこの後腐れのなさと関係している
ロジカルな修行と戦闘(45:26〜55:24)
・派手な戦闘シーンに誤魔化されがちだが、DBの修行や戦闘は論理的であり、御都合主義の要素は実は薄い
・亀の甲羅を背負ったり重力100倍でトレーニングを行ったりするのも何の目的もなくやらせるわけではなく、肉体の基礎鍛錬のため
・ただし、肉体を鍛え上げても限界や個人差があるから、サイヤ人編以降は「気のコントロール」という方向に行く(界王拳、元気玉、超サイヤ人など)
・悟空が精神と時の部屋から出てきた時「これ以上体を鍛えても辛いだけだ。そんなのは修行じゃねえ」と昭和の行き過ぎたスポ根を否定する
・悟空は修行そのものは真剣にやるが、辛い思いをしてまですることはなく楽しんで修行をやることが大前提
・鳥山明先生は悟空たちに無駄な修行をさせない
・DBの戦闘シーンは1対1が原則であり、基礎戦闘力で相手を上回っていなければ勝つことはできない
・実例として、サイヤ人編のナッパ戦では1000〜1500程度しかない悟飯たちがいくら力を合わせても4000の戦闘力を持つナッパに敵わず次々と殺された
・戦隊シリーズなど普通のチームヒーローなら「1人1人は弱くても力を合わせれば勝てる」としそうだが、DBではそんな甘い展開は一切ない
・また、感情の昂りで戦闘力が急激に上昇し敵に打ち勝つという乾坤一擲のような御都合主義もDBの戦闘シーンにはほとんどなく、例外は悟空が最初に超サイヤ人に覚醒した時だけ
・みんなで力をあわせる総力戦で勝つ展開として悟空VSベジータや魔人ブウ編終盤の元気玉があるが、あれはあくまでもそうしないと勝てないから仕方なくやったことであり、原則は一対一
・仲間の力ではなく、個人の力で倒すのが基本ルール


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