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児童書、新たに1万冊 東松島市図書館リニューアル Wi-Fi付き学習室も

リニューアルオープンした図書館。右は児童書コーナーなどがある増築棟
増築された児童書コーナーを見て回る子どもたち

 昨年6月から増築・改修工事のため休館していた東松島市図書館が30日、リニューアルオープンした。増築棟にはWi-Fiを備えた学習室を設け、市民により良い読書環境を提供する。児童書コーナーには新たに児童書1万冊を並べた。

 図書館であった式典には関係者20人のほか、矢本西小2年生42人が出席した。児童を含む代表者がテープカットをして祝い、館内を見学した。学習室では職員が児童に絵本を読み聞かせ、ページをめくるたびに子どもの笑い声が響いた。

 渥美巌市長はあいさつで「多くの人が集まり楽しいと思われる場所にしたい。今後も利便性を改善していく」と述べた。

 内覧した矢本西小2年の浅野晴さん(8)は「図書館にはこれまで、いつもお姉ちゃんとおばあちゃんと来ていた。怖い本が好きなので、増えていたらうれしい」と話した。

 図書館は1993年開館。14万4000冊を収蔵する。既存棟は老朽化した屋根や放送設備を改修し、既存棟の南東に鉄筋コンクリート造2階建てを増築した。増築棟は延べ床面積338平方メートルで、1階に児童書コーナー、2階に学習室がある。

 総事業費は約3億円。施設は津波の浸水想定区域内に立地することから、災害時の一時避難場所としても活用する。

 1日から通常開館する。開館は午前10時。閉館は平日が午後6時、土日祝は5時。市は今後、利用者への意向調査を踏まえ、開館時間を週1回程度延長する予定。

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