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第一回「ソラニン(1)」

とうとう22年度ですよ。

予定通り始めるのか、エイプリルフールだからそれのせいにして誤魔化すか散々悩んだんだが…

ここで甘えたら本当に元も子もないのでなんとか今日中に一冊アップしなくては。
って事で結論し、第一校を書く事に。

記念すべき一発目は特に悩む事も無くコレ。
そらにん1
ソラニン(1)ですね。タイムリーだし、何より人生で一ニを争うほど大好きな一作。

浅野いにおは素晴らしい世界を書店でジャケ買いして以来、全作品発売日に買っている。
先日もCtrl+Tっていう画集を買った。ま、これらはまた後日。

浅野いにおの作品に言える事は一つ。悪い意味で青臭すぎる。

この作品は2006年一月、たしか人生三回目のセンター試験直前だったように思う。
これから大学に入ってさあ、人生の目標みつけてさあ、バンドとかも組んだりさあ…

何てことをぼんやりと考える余裕すらない時にこんなもん読んでしまった。

始めっから人生にコケまくって、何も手に入らず、かといって失ったものもなく。
何かしたいが、それが何かが分からない。

そんな使い古されまくったフレーズの渦中にいる主人公達の葛藤?

こんな書き方をすればとんでもない駄作に聞こえてしまうかもしれないが。

あがいてあがいて、どうしようもなくあがいて消えてった、ってんじゃなく。
一回だけ。本当に一回だけあがいてみて。それで終わっちゃう人生。

諦めて、今手の中にある幸せを「幸せ」ってことにして。
自分に問いかける。



……俺は、幸せだ。

ホントに?

…本当さ。



ホントに?



みんながいて、芽衣子がいて、きっとホントはそれだけでいいんだ。

そんな愛すべき日常に、種田は戻れなかったが。
そういうものを持っていた幸せを、自分と照らしあわせながら。

シンプルな幸せを意識していけば、きっと本当に幸せになれるだろう。
そう思いながら過ごした大学四年間は、本当に自分に様々な財産を与えてくれたように思う。


ホントに?

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