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ちょっと戦にいってきます。晩御飯までには帰ります。
最近、戦争をテーマにしたRPGやってんだ。フリーウェアの。
一週間戦争ってんだけど、ガン○ムではない。
また基本的にRPGはレベルあげまくってゴリ押し派の僕からしたらしんどい難易度なんだ。
しかも、キャラによっては戦争を指揮せねばならず。
シミュは苦手なんで全然進めやしない。
ま、んな事はどーでもいいんだけど。
これやってて幻想水滸伝Ⅱを思い出してね。
何かのゲームの体験版でやって、発売日前日に近くのゲーム屋で買った記憶がある。
それぐらい面白そうだったし、実際面白かった。
人生の中でベスト5には絶対入るRPGである。
思い入れのあるシーンは二つ。
一つは、主人公が対立する皇国の狂皇、ルカを討ち取るシーン。
主人公キャラ18人がかり、その他大勢で一人をフルボッコにするんだが、
普通にゲームを進めていると全然歯が立たない。
ま、RPGに出てくるキャラなんて全部ジャ○プみてーに一般人でもチートされて、
鬼のような身体能力を誇るやつらばっかなんで。
実際の戦争でこのような事態が起きるとはそうそう考えにくいが。
それでもこの狂皇は恐ろしく強いお方だったのさ。
彼が死に際に叫ぶ台詞が心に残っている。
「お前達は何百人がかりで俺一人を殺したが、俺は一人でその何倍も殺してやった!
俺は、俺が思うがままに邪悪であったぞ!」
だって。
普通戦争ってものは一人を大勢が殺し、一人が大勢を殺す。
人間は頭がいいので。より効率よく殺せる術をいつだって模索している。
多分、一人が一人を殺すのってとてつもない重罪なんだけど、その逆ってホント些細な事なんだろう。
戦争ってのは人殺しを些細な事にしてしまう。情けないね、人間。
で、もう一個心に残っているのは。戦争から逃げるシーン。
主人公は革命軍のリーダーになって軍を引っ張り続けていくんだけどさ、
主人公の義姉はそれが苦しくて苦しくてたまらない。
でも、主人公の身をいつだって案じているし、この戦争を早く終わらせたい。
だから消極的にこの戦争に参加し、常に主人公の近くにい続ける。
しかも、狂皇が死んだ後皇国を乗っ取ったのが主人公と義姉の幼馴染なんだ。
こいつら当然立場的に対立するハメになるんだが、もちろんそれも義姉は心苦しい。
いつか三人で、昔みたいにどっかで静かに暮らすのが義姉の夢。
ある戦でさ、その義姉の不安と戦争に対する嫌悪が爆発するんさ。
なんで主人公が戦争のリーダーなの?
もっと戦いに向いてる人いるでしょ?
このまま二人でどこかに逃げよう?
どこか山奥の人目に付かない所で、畑耕して、この子(失語症の幼女)も連れて行って。
逃げよう?こんな戦から。
って言って、その誘いに乗ると夜中二人で本拠地を脱出。
その最中、本拠地が敵に襲われて沢山の仲間が死に、どんどん自軍は崩壊していく。
ここを抜ければ隣国、もう僕らは自由だってときに自軍の軍師が現れぶん殴られる。
そこで説得を無視して国境を越えると、終わり。
エンディングではないんだが、山奥の小屋が描かれたスチルが出て、終わり。
endもfinの字もなく、ただただ終わり。
最初にプレイした時はなんも考えずに義姉の誘いを断って本筋を進んだんだが、
二回目にこっちいったらどーなるんだろう?って思って突き進んだらこのザマだ。
道中でさ、「だれだれが死んだ」「新しい部隊を敵軍が導入した」「主人公が逃げた」
とかの風説を耳にするんだ。
それから逃げるように、二人は逃げ続ける。
途中動けなくなる主人公を義姉が背負って、それでも逃げ続ける。
おねえちゃんが守ってあげるって言いながら。
本拠地ではあなたの帰りを皆待ちわびている。軍師はそう説得するんだ。
しかし、設定上主人公は16才、義姉は17才。
そんな重圧に簡単に耐え切れる年齢ではないし、それを分かっているから軍師も無理やり
本拠地へ引っ張っていったりしないで「逃亡」を最終的に黙認したのだろう。
だれしも平穏な日常を取り戻したくてこの戦争を耐え抜いてきた。
平和なんてもんは幸せと一緒で、「そうじゃない状態」と比較されて始めて浮き彫りになってくるもの。
義姉が取り戻そうとしていたそんな「平和な日常」を、「逃げる」形で獲得する。
それを容認したコナミすげえな…RPGにあるまじき行為だわ。
例えそれが許されないものであっても、偽りの平和だったとしても。
逃げ続けるその先には一つの結果があった。
それは、「平和な日常」という求めていた結果だったのだが、果たして彼らは幸せになれたのか?
あの山奥の小屋で、どんな生活を送って、死んでいったのか?
スチルを眺めながら、呆然とした記憶がある。
正規のエンディングより、tureエンドより、圧倒的に心に残った。
まともな心をもった人間であれば、ちょっと想像力のある人間であれば、
何かを踏み台にして獲得したもので幸せにはなれないと思う。
ああ、だから戦争って誰も幸せになれないのか、とか25才にして思う四月の夜。
一週間戦争ってんだけど、ガン○ムではない。
また基本的にRPGはレベルあげまくってゴリ押し派の僕からしたらしんどい難易度なんだ。
しかも、キャラによっては戦争を指揮せねばならず。
シミュは苦手なんで全然進めやしない。
ま、んな事はどーでもいいんだけど。
これやってて幻想水滸伝Ⅱを思い出してね。
何かのゲームの体験版でやって、発売日前日に近くのゲーム屋で買った記憶がある。
それぐらい面白そうだったし、実際面白かった。
人生の中でベスト5には絶対入るRPGである。
思い入れのあるシーンは二つ。
一つは、主人公が対立する皇国の狂皇、ルカを討ち取るシーン。
主人公キャラ18人がかり、その他大勢で一人をフルボッコにするんだが、
普通にゲームを進めていると全然歯が立たない。
ま、RPGに出てくるキャラなんて全部ジャ○プみてーに一般人でもチートされて、
鬼のような身体能力を誇るやつらばっかなんで。
実際の戦争でこのような事態が起きるとはそうそう考えにくいが。
それでもこの狂皇は恐ろしく強いお方だったのさ。
彼が死に際に叫ぶ台詞が心に残っている。
「お前達は何百人がかりで俺一人を殺したが、俺は一人でその何倍も殺してやった!
俺は、俺が思うがままに邪悪であったぞ!」
だって。
普通戦争ってものは一人を大勢が殺し、一人が大勢を殺す。
人間は頭がいいので。より効率よく殺せる術をいつだって模索している。
多分、一人が一人を殺すのってとてつもない重罪なんだけど、その逆ってホント些細な事なんだろう。
戦争ってのは人殺しを些細な事にしてしまう。情けないね、人間。
で、もう一個心に残っているのは。戦争から逃げるシーン。
主人公は革命軍のリーダーになって軍を引っ張り続けていくんだけどさ、
主人公の義姉はそれが苦しくて苦しくてたまらない。
でも、主人公の身をいつだって案じているし、この戦争を早く終わらせたい。
だから消極的にこの戦争に参加し、常に主人公の近くにい続ける。
しかも、狂皇が死んだ後皇国を乗っ取ったのが主人公と義姉の幼馴染なんだ。
こいつら当然立場的に対立するハメになるんだが、もちろんそれも義姉は心苦しい。
いつか三人で、昔みたいにどっかで静かに暮らすのが義姉の夢。
ある戦でさ、その義姉の不安と戦争に対する嫌悪が爆発するんさ。
なんで主人公が戦争のリーダーなの?
もっと戦いに向いてる人いるでしょ?
このまま二人でどこかに逃げよう?
どこか山奥の人目に付かない所で、畑耕して、この子(失語症の幼女)も連れて行って。
逃げよう?こんな戦から。
って言って、その誘いに乗ると夜中二人で本拠地を脱出。
その最中、本拠地が敵に襲われて沢山の仲間が死に、どんどん自軍は崩壊していく。
ここを抜ければ隣国、もう僕らは自由だってときに自軍の軍師が現れぶん殴られる。
そこで説得を無視して国境を越えると、終わり。
エンディングではないんだが、山奥の小屋が描かれたスチルが出て、終わり。
endもfinの字もなく、ただただ終わり。
最初にプレイした時はなんも考えずに義姉の誘いを断って本筋を進んだんだが、
二回目にこっちいったらどーなるんだろう?って思って突き進んだらこのザマだ。
道中でさ、「だれだれが死んだ」「新しい部隊を敵軍が導入した」「主人公が逃げた」
とかの風説を耳にするんだ。
それから逃げるように、二人は逃げ続ける。
途中動けなくなる主人公を義姉が背負って、それでも逃げ続ける。
おねえちゃんが守ってあげるって言いながら。
本拠地ではあなたの帰りを皆待ちわびている。軍師はそう説得するんだ。
しかし、設定上主人公は16才、義姉は17才。
そんな重圧に簡単に耐え切れる年齢ではないし、それを分かっているから軍師も無理やり
本拠地へ引っ張っていったりしないで「逃亡」を最終的に黙認したのだろう。
だれしも平穏な日常を取り戻したくてこの戦争を耐え抜いてきた。
平和なんてもんは幸せと一緒で、「そうじゃない状態」と比較されて始めて浮き彫りになってくるもの。
義姉が取り戻そうとしていたそんな「平和な日常」を、「逃げる」形で獲得する。
それを容認したコナミすげえな…RPGにあるまじき行為だわ。
例えそれが許されないものであっても、偽りの平和だったとしても。
逃げ続けるその先には一つの結果があった。
それは、「平和な日常」という求めていた結果だったのだが、果たして彼らは幸せになれたのか?
あの山奥の小屋で、どんな生活を送って、死んでいったのか?
スチルを眺めながら、呆然とした記憶がある。
正規のエンディングより、tureエンドより、圧倒的に心に残った。
まともな心をもった人間であれば、ちょっと想像力のある人間であれば、
何かを踏み台にして獲得したもので幸せにはなれないと思う。
ああ、だから戦争って誰も幸せになれないのか、とか25才にして思う四月の夜。