|
第五回「サナギさん(1)」
今日は会議の為だけに登校。
ま、ベース取りに行くってのもあったが。
しかし…こう。

後から攻めたくなるよね。コレ。
まあそれより、今日は一冊書いておこう。
今日はこれ。

サナギさん(1)です。
以前四コマ大好き☆って言ったが、これも枕元文庫の一冊。
これ、何で知ったのかなあ?
どっかで記憶に残ってて、ブックオフで見かけて一巻を購入。
そのまま一週間で全巻買い揃えたほどはまった。
で、こういう短期間にはまった本って後々読み直す事殆どないんだが。
これは今さっき読んでも面白かった。
まず、この施川ユウキって人は思考がとってもおもしろい。
なんでそんなどーでもいいような事をグダグダ掘り下げるんだろう。
例えば、最初のカラーページがすでに何いってんだか、だ。
「鎖でガッチリ巻かれているガスボンベを見ると、中にとてつもない魔物が封印されているんじゃないかと想像する」
だとか、
「自転車の上で布団を、犬小屋の上で座布団を干している。干す事への貪欲さを感じ取れる庭」
とか。何しょうもない事を考えているのか。
この人も日常を非常に愛している漫画家である。
登場する人物が、その背景も日常をひたすら意味のない方向に掘り下げる事展開していく。
よくある暇つぶしの雑談がこの漫画の柱である、ってかそれしかしていない。
で、舞台は中学なのだが、出てくるキャラクターのキャラクターが非常に利いている。
主人公のサナギさんは、基本的にくだらない事を考察したり実行したりするのが好き。
例:気付いたら巻尺で二時間遊んでた!
親友のフユちゃんはいわゆる「ボケ」で、シュールなブラックジョークを多様する。
サナギさんの家に遊びにいった折、「よし!棒で殴りあいをしよう!」とか突然言い出す。
いつもイライラしているタカシ君は、小説「透明人間」がタイトルでネタばれしてる!とか怒ってる。
ネガティブなサダハル君は、朝起きたら自分以外の人類が絶滅したんじゃないかって心配したりして、
タカシ君にぶん殴られる。
マナミさんは、虫(等)を踏んづける度にその虫達の不幸を思い涙する。
これから私に踏んづけられるのに健気ね…とか言いながら踏む。
漫画に出てくるキャラクターの思考・言動の大半は作者の頭の中に詰まっていたものである。
「彼女ならこういうだろう」なんて想像で書いても、やはり自分の思考の海を越えるものは具現化できない。
ホントこの作者、毎日くっだんねー事をだらだら考えているんだろうな。
そうじゃなきゃ、「死ぬまでにやっておきたい事」ってテーマで
「歯を食いしばったまま、吐く」
何てJCがいきなり言い出したりしない。
毎日毎日、何かテーマ決めて「一人大喜利」でもしてんだろうな…
そんな人間にとって日々の生活はどう映っているのだろう?
昔、子どもの脳を育てるには家でじっとしているより頻繁に散歩に連れて行くのが良い、と聞いた事がある。
子どもは身の回りにあるありとあらゆるモノに興味を示す。
あれは何だろう、何の為にあるのだろう、あの形の意味は、さわり心地は。
そういった感覚を大人はどんどん失っていく。それは、
大人は「どーでもいいこと」を「どーでもいいこと」フォルダに突っ込んだまま放置出来てしまうからである。
そんな事考えてもお腹は膨れないし、そんな暇あれば働いたり、家に帰って寝たほうがいいから。
そうやって、自分に関係ないものに対する興味を失いながら、考察を忘れていく。
馬鹿になっていく。
その方が楽で、効率がよい。
だから大人は常識があり、つまらない。
日常がつまらない。
子どもだったときはいつだって刺激があり、大抵のものが新しい何かだった。
あの頃に帰れたら、とても「生きにくい」体になってしまっている気がする。
それは、僕も何だかんだいって、そういった考察を既に面倒くさいと感じているから。
だから、こういったどうでもいい事に対する考察に没頭できる脳が非常に羨ましい。
きっと、道端に転がっているタバコの吸殻ですら「新しい何か」のきっかけとする術を持っているのだろう。
自分の思考回路につまらなさを覚えた大人に捧ぐ、ほんとどーでもいい中学生達の会話に。
馬鹿な事考えてるなあ…って言いながら笑う為の一冊。
昔高校生に読ました事があるんだが至極不評だった。
でも、身内の大学生以上は全員面白いと言った。
少年誌だが、大人達がそういった視点を「思い出す」為にあるんじゃないかね。
絶対作者はそんなこと考えていないだろうが(笑)
さて、最後にちょっとアップして今日は終わり。
縮小しまくったんで読めないかもしれんがね。

ま、ベース取りに行くってのもあったが。
しかし…こう。
後から攻めたくなるよね。コレ。
まあそれより、今日は一冊書いておこう。
今日はこれ。
サナギさん(1)です。
以前四コマ大好き☆って言ったが、これも枕元文庫の一冊。
これ、何で知ったのかなあ?
どっかで記憶に残ってて、ブックオフで見かけて一巻を購入。
そのまま一週間で全巻買い揃えたほどはまった。
で、こういう短期間にはまった本って後々読み直す事殆どないんだが。
これは今さっき読んでも面白かった。
まず、この施川ユウキって人は思考がとってもおもしろい。
なんでそんなどーでもいいような事をグダグダ掘り下げるんだろう。
例えば、最初のカラーページがすでに何いってんだか、だ。
「鎖でガッチリ巻かれているガスボンベを見ると、中にとてつもない魔物が封印されているんじゃないかと想像する」
だとか、
「自転車の上で布団を、犬小屋の上で座布団を干している。干す事への貪欲さを感じ取れる庭」
とか。何しょうもない事を考えているのか。
この人も日常を非常に愛している漫画家である。
登場する人物が、その背景も日常をひたすら意味のない方向に掘り下げる事展開していく。
よくある暇つぶしの雑談がこの漫画の柱である、ってかそれしかしていない。
で、舞台は中学なのだが、出てくるキャラクターのキャラクターが非常に利いている。
主人公のサナギさんは、基本的にくだらない事を考察したり実行したりするのが好き。
例:気付いたら巻尺で二時間遊んでた!
親友のフユちゃんはいわゆる「ボケ」で、シュールなブラックジョークを多様する。
サナギさんの家に遊びにいった折、「よし!棒で殴りあいをしよう!」とか突然言い出す。
いつもイライラしているタカシ君は、小説「透明人間」がタイトルでネタばれしてる!とか怒ってる。
ネガティブなサダハル君は、朝起きたら自分以外の人類が絶滅したんじゃないかって心配したりして、
タカシ君にぶん殴られる。
マナミさんは、虫(等)を踏んづける度にその虫達の不幸を思い涙する。
これから私に踏んづけられるのに健気ね…とか言いながら踏む。
漫画に出てくるキャラクターの思考・言動の大半は作者の頭の中に詰まっていたものである。
「彼女ならこういうだろう」なんて想像で書いても、やはり自分の思考の海を越えるものは具現化できない。
ホントこの作者、毎日くっだんねー事をだらだら考えているんだろうな。
そうじゃなきゃ、「死ぬまでにやっておきたい事」ってテーマで
「歯を食いしばったまま、吐く」
何てJCがいきなり言い出したりしない。
毎日毎日、何かテーマ決めて「一人大喜利」でもしてんだろうな…
そんな人間にとって日々の生活はどう映っているのだろう?
昔、子どもの脳を育てるには家でじっとしているより頻繁に散歩に連れて行くのが良い、と聞いた事がある。
子どもは身の回りにあるありとあらゆるモノに興味を示す。
あれは何だろう、何の為にあるのだろう、あの形の意味は、さわり心地は。
そういった感覚を大人はどんどん失っていく。それは、
大人は「どーでもいいこと」を「どーでもいいこと」フォルダに突っ込んだまま放置出来てしまうからである。
そんな事考えてもお腹は膨れないし、そんな暇あれば働いたり、家に帰って寝たほうがいいから。
そうやって、自分に関係ないものに対する興味を失いながら、考察を忘れていく。
馬鹿になっていく。
その方が楽で、効率がよい。
だから大人は常識があり、つまらない。
日常がつまらない。
子どもだったときはいつだって刺激があり、大抵のものが新しい何かだった。
あの頃に帰れたら、とても「生きにくい」体になってしまっている気がする。
それは、僕も何だかんだいって、そういった考察を既に面倒くさいと感じているから。
だから、こういったどうでもいい事に対する考察に没頭できる脳が非常に羨ましい。
きっと、道端に転がっているタバコの吸殻ですら「新しい何か」のきっかけとする術を持っているのだろう。
自分の思考回路につまらなさを覚えた大人に捧ぐ、ほんとどーでもいい中学生達の会話に。
馬鹿な事考えてるなあ…って言いながら笑う為の一冊。
昔高校生に読ました事があるんだが至極不評だった。
でも、身内の大学生以上は全員面白いと言った。
少年誌だが、大人達がそういった視点を「思い出す」為にあるんじゃないかね。
絶対作者はそんなこと考えていないだろうが(笑)
さて、最後にちょっとアップして今日は終わり。
縮小しまくったんで読めないかもしれんがね。