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レッスルエンジェルス 3- 1 :名無しさん:2009/01/27(火) 00:32:09
- レッスルエンジェルスのリョナを愉しむスレです。
試合で相手をフルボッコにしたり、
サディスティックに嬲ったり、
相手の関節を外しまくって動けない相手をエロエロにいたぶる…
そんな小説やレポ、妄想なんかを皆が待ってる!
グロ過ぎちゃうと引かれるので、プロレス(格闘技)の範疇でいきましょう。
旧シリーズ、SURVIVORなどは問いません。
無論、妄想設定歓迎です。
●公式
レッスルエンジェルス SURVIVOR
http://www.success-corp.co.jp/software/ps2/was/index.html
レッスルエンジェルス SURVIVOR2
http://www.tryfirst.co.jp/was2/
○関連スレ
【エロパロ】 レッスルエンジェルスのエロパロ 5
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1216555939/
○保管庫
http://waero.h.fc2.com/
- 2 :名無しさん:2009/01/27(火) 03:23:10
- 早速といってはなんですが、勢いでSS書いたんでよければ近日アップしようかと。
ただサバイバー2はやってないですし、ゆっこ萌えが暴走しただけなんで
いろいろ細かい部分でおかしいとこいっぱいかもしれません。
そんなんでよければお口にあうかわかりませんが、出してみます。
- 3 :名無しさん:2009/01/27(火) 03:33:13
- >>2
ここのところ過疎気味になってたんで勢いがつくのは良いことだと思う。
SSは最近貴重になってきたんで期待です。
- 4 :名無しさん:2009/01/27(火) 04:30:12
- おお、こんな時間でもカキコあるとは!
ありがとうございます。ではお言葉に甘えて・・・
初めて投稿するんでうまくアップできなかったらごめんなさい。
- 5 :名無しさん:2009/01/27(火) 04:32:21
-
『アテナクライマックス最強タッグトーナメント!! 世界最強のタッグを決める夢の決戦は、一回戦第一試合から優勝候補同士の白熱の闘いが繰り広げられています! まさに一進一退。勝つのは日本が誇るゴールデンペアか?! それともアメリカが生んだモンスターコンビか?!』
リング中央では必殺のラリアット・・・通称ダークスターハンマーをかいくぐった美貌の女戦士が勢いを利したフロントスープレックスで、黒マスクの巨体を鮮やかに投げ捨てていた。体格差をものともしない躍動感。一見非力に映る桃髪の美女レスラーは、倍近い体躯のマスクウーマンより先にすくっと立ち上がる。
『あ~っとここでマイティ祐希子、追撃のローリングソバットがダークスターカオスにヒット! ここにきて祐希子がノッテきましたね?!』
『開始早々からのカオスとメガライトの猛攻を凌ぎましたからね。15分を過ぎて徐々にゴールデンペアのペースになってきました』
『さすが、先月のアテナクライマックスで優勝し世界最強の座をもぎ取ったマイティ祐希子、乗りに乗ってますね! 下馬評では不利の予想が多かった今大会ですが、ボンバー来島との熟練のコンビプレイでタッグでも最強の称号を手に入れるのか?!』
『ただここまでローンバトルが長いのが気になりますね。無尽蔵のスタミナを誇る祐希子といえど、さすがに疲れの色が…あッ、勝負に出ますよ!』
コーナーポストから描かれた鮮やかな虹の架け橋。必殺のムーンサルトプレスが加速度をつけてカオスの巨体に叩き込まれる。
『あーっと、ここでメガライトがカット! 惜しい、3カウント目前でした! 来島のカットがもう少し早ければ…あッ、祐希子のニールキック炸裂ッ! メガライトが場外へ落下するッ! これはゴールデン・ペア最大のチャンス到来だァッ!!』
「ああんッ! もうちょいだったのにィ! 恵理ッ、メガライト抑えて! ここで一気にキメちゃうんだからッ!」
「・・・たいしたもんだな」
「えッ?! なによォ、どーしたのよッ、ボーッと突っ立っちゃって?! 今日の恵理、なんかおかしいよッ?!」
「こいつら相手にほとんどひとりで闘えるとは。まさに最強女帝の名に相応しいな。ゴールデンペアって言ってもオレはオマケみたいなもんだ」
「なにつまんないこと言ってんのよォ! ほら、さっさと終わらせてごはん食べにいこッ! 今日は恵理の好きなもつ鍋でいいよ!」
スタミナの切れたカオスを引き摺り起こす祐希子。その脚がガクガクと震える。15分間ほとんどひとりで闘い続けた代償は確実にしなやかな肢体にも襲い掛かっていた。この勝機を逃してはならない。勝負師の直感が台詞とは裏腹の焦りを美戦士に芽生えさせていた。
無言の来島が場外へすべり降りる。メガライトを抑えにいったのか? だがすぐにリング上に戻ってきたパワーファイターの右手には観客から奪ったパイプ椅子が握られていた。
「?? ・・・どういうつもりよッ?? あたしたちには…そんなもん、必要ないでしょッ!」
吐き捨てる言葉とともに一閃。弧を描くバックドロップ。あらゆるレスラーを怪力で恐怖のどん底に叩き落してきた暗黒の仮面がマットに沈む。場外のメガライトはいまだ昏倒したまま。勝利の予感が桃色のロングストレートを通り過ぎる。
抜群の身体能力を秘めた肉体は、一息にコーナーポストを駆け上がっていた。
ターコイズグリーンのコスチュームが跳ねる。ポスト最上段へ。発射準備完了。決着の月面宙返り弾が、リング上に優雅な曲線を描いて放たれる・・・
はずであった。
- 6 :名無しさん:2009/01/27(火) 04:33:31
-
「オレには必要なんだ。お前を蹴落とすためにはな」
冷たい来島の声は、背後から囁かれた。
全てに気付いたのは、刹那のこと―――
“恵理ッッ・・・・・・裏切・・・られた・・・・・・?!!”
バッキャアアアァァァッッッ!!!
後頭部。不意打ち。パイプ椅子の痛打。
底の抜けた椅子が飛び、衝撃音が会場中に響き渡る。
半分意識を吹き飛ばされた桃髪の美戦士が、ヒクついた肢体を無惨にポスト最上段から落下させる。
「えあ゛ッッ・・・があッ・・・・・・え、恵理ッッ・・・・・・??・・・」
「気付いたんだ」
後頭部を押さえもんどり打つ祐希子の咽喉に、全体重を鋭角な肘に乗せた来島のエルボードロップが抉り刺さる。
「げはああァッッ!!」
「オレは最強を目指すためにレスラーになったことをな。サポート役に徹するためじゃない。オレ自身が輝くためには祐希子、お前こそがもっとも倒さなきゃいけない相手なんだ!」
完全に動きの止まった祐希子の長いストレートを鷲掴み、無理矢理に引き摺り起こす来島。よもやの仲間割れ、完璧と謳われた黄金ペアの決別シーンに騒然とする場内。疲労と混濁した意識のせいで足元の定まらない祐希子を、先程までパートナーだったパワーファイターは羽交い絞めで拘束する。
「エースとして、トップとして君臨するお前を横で眺めるしかないオレの気持ちがわかるか、祐希子? 試合のコールも入場も全てお前が後。最強女王のお前とそのパートナーでしかないオレ。闘うことすら許されない、オレの気持ちがわかるか! この大舞台でオレはお前を越えるッ!」
「え、えり・・・・・・待って・・・・・・あ、あたしは・・・・・・」
「オマエハヤリスギタノダ、マイティユキコ」
親友の裏切りに動揺する祐希子に、更なる衝撃を与えるべくゆらりと黒い影が立ち上がる。
ダークスターカオス。息を吹き返した暗黒王。
ひと回り、いやふた回りは巨大な怪物が、囚われた桃髪の戦士を氷の視線で見下ろす。
「チッポケナ島国ノレスラーガ王者ニナルナド許サレヌ。マシテ、シングルノミナラズタッグマデナド…貴様ハ我ラノ逆鱗ニ触レタ」
「さ、さては…お前たちが恵理にッッ!!」
「罪ヲ償エ、ユキコ。コノリングデ醜態ヲ晒シテナ」
フットボーラーばりのショルダータックルが無防備な祐希子の鳩尾に突き刺さる。
捕らえた来島もろとも吹き飛ばす衝撃。もろに浴びた美戦士の口からくぐもった呻きがこぼれる。
「イイ音ガシタナ。アバラヲヤッタカ」
苦しみに歪む愛らしい顔を眺めながら、カオスが底の抜けたパイプ椅子を拾う。
フルスイングされたパイプが、祐希子の痛めた右脇腹にえげつない角度で叩き込まれた。
ベギイイイッッッ・・・・・・!!
「ぐあああッッ?! アアアッッ――ッッ!!」
「そら、地獄に堕ちな!」
叫ぶ祐希子を突き飛ばす来島。
フラフラとよろめく美戦士を待っていたのは、ダークスターカオスの鋼鉄の巨腕であった。
ガスンッッ!! という鈍い音。白い首を襲う衝撃。祐希子の肢体が首を支点に一回転宙を舞う。
カオス必殺のダークスターハンマーの直撃を受け、長髪を振り乱した美女レスラーが頭から真っ逆さまにマットに墜落する。
決まった。
決着は、ついた。体力を枯らし、裏切りの罠に嵌った祐希子に世界を震撼させる魔王の切り札を返せるわけがない。
だが本場米国のプライドを傷つけた日本の小さなエースへの報復劇はこの程度で終わりはしない。
- 7 :名無しさん:2009/01/27(火) 04:34:52
-
「まだまだ! 今度はオレの番だ」
自力では立てない祐希子の身体をカオスの怪力が強引に立たせる。再び羽交い絞めにされた祐希子に、今度は来島の必殺技ナパームラリアットが火を噴く勢いで叩き込まれる。
「ゴフウッッ!!・・・・・・あッ・・・えあ゛ッ・・・・・・アアア・・・・・・」
「モハヤ立ツコトモママナラヌカ。ナラバ」
並みのレスラーなら一撃で決着がつく必殺技を二度続けて、それも衝撃を逃がせられない体勢で受けた祐希子に反撃の力など残っているはずもなかった。
白目を剥きヒクヒクと痙攣する哀れな女戦士の腰にカオスの巨腕が回る。
全身の力が抜けた祐希子の背骨と脇腹を、力任せのベアハッグが強烈に締め上げる。
「うああアッッ?!! グアアアアッッ~~ッッ!!! はッ、はなしィッッ・・・てえエェェッッ――ッッ!!」
「フハハハ! ミシミシトアバラガ泣イテオル。骨ノ折レルイイ音ダ!」
ピキッ・・・メキメキ・・・ミシ・・・・・・
軋む肋骨の激痛に絶叫する祐希子の肩を、がっちりと掴んだ来島がさらに後方に反り折らせていく。
「ガアアアッッ―――ッッ!!! やッ、やめええェェッ~~ッッ!!」
「おっと、オレ様の分も残しておけよ」
悶絶する祐希子の脳に、更なる絶望を注ぐダミ声が場外から掛けられる。
ジェナ・メガライト。スープレックスモンスターの異名を取る、カオスと遜色ない化け物。
一時は祐希子の空中弾によって戦闘不能に追いやられた怪物が、じっくりと体力を回復して復讐の牙を剥き出しにしていく。
「よくもこのオレ様を・・・壊してやる! バラバラのスクラップにしてやるぞ!」
狂気のような憎悪が背後から叩きつけられる。それでも今の祐希子は闘うどころか逃げることすらままならない状態であった。
メガライトの両腕が背中から引き締まった細腰に回る。
前と後ろ。二匹の怪物によるベアハッグの圧搾処刑。
背骨と肋骨。潰される内臓。複数の箇所から一斉に沸きあがる電撃のような激痛に、神経を遮断された祐希子はただこの拷問を甘受して泣き叫ぶことしかできない。
「ぐああアアアッッッ・・・・・・あぐうううッッ――ッッッ!!!」
「ワハハハハ、真っ二ツニナルカ、ユキコヨ?」
「おらあ、ミンチになりな! お前はもう終わりなんだよ!」
「へげええッッ!! がぶうッ!! い、息がアァァッッ・・・ア、アバラァ・・・わ、私・・・潰され・・・ちゃうう・・・」
ゴキイイッッ!! ベキベキベキッッ!!
「かはァううッッ!!」
肋骨の砕ける残酷な音色が響いた瞬間、カオスの腕が祐希子の腰を離れる。
高く、速く、鋭い――メガライトの高速ジャーマンスープレックスが、苦痛に麻痺し、満足に受け身の取れない祐希子を投げ捨てる。
放置された、パイプ椅子の残骸に向けて。
ガッシャアアアンンンッッッ!!!
したたかに後頭部を打ち付けた女戦士の肢体が、大の字でマットの上に転がる。
ドクドクと頭部から流れ出る鮮血。
広がった美しい桃色の長髪が、祐希子への手向けの花のようであった。
- 8 :名無しさん:2009/01/27(火) 04:36:38
-
「はッ、最強の女帝がなんとも無様な格好だなあ、祐希子!」
勝ち誇る3匹の悪魔が獲物となった女戦士を言葉の通りに踏み躙る。
愛らしい顔を。豊かなバストを。傷ついた脇腹を。
グシャグシャと踏み潰され、貪るように蹂躙される祐希子の肢体ができるのは、ただヒクヒクと痙攣を繰り返すことのみであった。
「ガハハハ! いいザマだぜ、マイティ祐希子!」
3人のパワーファイターの中央で、桃色の髪を鷲掴みにされた祐希子がブラブラと四肢を投げ出し宙に吊りあげられる。
額から落ちる流血が端整なマスクを朱に染めていた。長い睫毛は固く閉じられ、ピンクの唇はパクパクと無意識のうちに開閉している。指の先にすら力は残されていない。もはや祐希子はリンチに捧げられた哀れな生贄でしかなかった。
本来ならとっくに勝負は決している。だがタッグマッチという試合は、味方を攻撃するという異常事態が発生しているものの、決着は着いていないのだ。モンスターコンビがフォールを取らない限り、祐希子がギブアップを宣言しない限り、この残酷なリンチは終わらないのだ。
祐希子の強靭な意志を、底知れない根性を怪物コンビは知っていた。
その我慢強さこそが、祐希子を更なる地獄へと引き摺り降ろす。
「ワハハハハ! 何発でこの女の身体が壊れるか、楽しみだぜ!」
メガライトの怪力で羽交い絞めにされた祐希子の肉体は、完全に空中に浮かんでしまっていた。
窒息の苦しみにブクブクと白い泡を吐き出す女戦士。その首に、顔に、胸に、肋骨に・・・カオスと来島のラリアットが交互に撃ち込まれていく。
“げえッッ・・・げぶううッッ・・・・・・も、もおッ・・・ダ、ダメェ・・・・・・わ、私・・・・・・もう・・・・・”
永遠にも思われた破壊リンチが30分を越えた頃、ガクーンと全ての力が祐希子の全身から抜け落ちる。
大きな瞳からすっとこぼれる透明な雫。
示し合わせたカオスと来島のサンドイッチドロップキックが、なんの抵抗もできぬ脇腹の肋骨を圧搾する。
グシャアアアアッッ!!! ベキボキゴキイイッッ!!!
「ゲボオオッッッ――ッッ!!!」
真っ黒な大量の血を吐き出した瞬間、祐希子の肢体は後方へとブレていた。
フルネルソンからのスープレックス。メガライトの必殺技ドラゴン・スープレックス。
鮮やかな桃髪で弧を描いた美しき戦士は、衝撃音とともにマットに突き刺さっていた。
ピクピク・・・ヒクン・・・・・・ビクビクビク・・・・・・
「ヨウヤク・・・壊レタカ」
見開かれた祐希子の瞳を覗き見たカオスが満足そうに肯く。
虚空をさ迷う視線。死んだように凍えた表情。
小刻みに震えるしかない祐希子の身体を、カオスはカナディアンバックブリーカーで高々と抱えあげる。天に生贄を差し出すように。
背中を支点に反り上がる炎の戦士から、メキメキと残酷なハーモニーが響き始める。
- 9 :名無しさん:2009/01/27(火) 04:37:55
-
「ユキコ、ギブアップカ?」
「・・・・・・・・・ノ・・・ォ・・・・・・」
かすかに囁く哀れな獲物の言葉に、暗黒仮面の奥の瞳が一瞬驚きに見開かれる。
この期に及んでまだ意地を張るというのか。だがその驚異的な意地も間もなく途切れよう。
首を掴んだ来島と両足首を掴んだメガライト。
3人の怪力で一斉に折り曲げられ、祐希子の背骨がほとんど180度反り上がらんとする。
「ギャアアッッ・・・・・・ギィィッ・・・ギブ・・・・・・アッ・・・・・・プ・・・・・・」
打ち鳴らされるゴングの音色。
それはタッグトーナメント第一試合の終了とアテナクライマックス王者マイティ祐希子の敗北を知らせる宣告であった。
「グワハハハハハ!」
50分に迫る死闘・・・いや、公開処刑の終了に人々が安堵した、その瞬間。
敗北者マイティ祐希子の肢体が、3匹の処刑者によって真っ逆さまにマット中央に落とされる。
ドボオオオオオオッッッ!!!
凄まじい勢いで叩きつけられた祐希子の頭部は、首までマットの内部に埋まっていた。
ピンと爪先まで硬直した女戦士の肉体は、まるで一本の杭であった。
やがてゆっくりと、真横に開いた両腕がバタリとマットに平行に落ちる。
逆さまの姿勢でマット中央に突き刺さった敗北者マイティ祐希子の姿は、まるでゴルゴダの丘に逆にした十字架を刺したかのようであった。
アテナクライマックス最強タッグトーナメント一回戦第一試合
ダークスターカオス○(48分54秒 変形カナディアンバックブリーカー)×マイティ祐希子
ジェナ・メガライト ボンバー来島
- 10 :名無しさん:2009/01/27(火) 04:39:54
- 予想以上に長くなっちゃいました。
新スレたったばかりでこんなに消費しちゃっていいものかどうか・・・
先に謝っておきます。すいません。
- 11 :名無しさん:2009/01/27(火) 09:25:30
- す、素晴らしいじゃねぇか。
朝っぱらからいいもん読ませてもらいました。ありがとう。
- 12 :名無しさん:2009/01/27(火) 13:54:27
- ラストシーンで一瞬だけマンモスマンのゴーストキャンパスを思い浮かべてしまったw
- 13 :名無しさん:2009/01/27(火) 15:03:56
- GJ!
さすがの来島さんもカオスとメガライトと組めば、祐希子にだって勝つる!
子供達に夢を与える来島さんは偉い!
- 14 :名無しさん:2009/01/27(火) 18:29:35
- これだけの暴挙を犯しても単独ではトップになれそうな雰囲気を来島さんから感じないって凄いなwww
貴殿のゆっこ愛に感動した! GJ!!!
- 15 :名無しさん:2009/01/27(火) 22:28:45
- 超GJ!
この調子で来島さんには、
生意気な事実を叩いた後輩のむとめもぶっ壊して貰いたいぜ!
- 16 :名無しさん:2009/01/27(火) 22:45:26
- >>生意気な事実
ヽ(`Д´)ノウワァァァン
- 17 :名無しさん:2009/01/28(水) 00:17:51
- >>15
武藤は実は勝てる南さんにポキポキにしてもらいたいわけだが
- 18 :名無しさん:2009/01/28(水) 00:49:05
- 来島さん頂点への道
むとめ→千種→零→みぎー→理沙古参
・・・険しいなぁ・・・
- 19 :名無しさん:2009/01/28(水) 01:45:04
- 皆さん、ありがとうございます。楽しんでもらえたようでなによりです。
プロレスリョナ書くのは初めてだったんでどうかとも思ったんですが、
受け入れてもらえたようでホッとしましたw
妄想パワーが溜まったら調子に乗ってこの続きも書ければと思ってます。
- 20 :名無しさん:2009/01/28(水) 05:01:24
- 期待してるぜ!
- 21 :名無しさん:2009/01/28(水) 20:20:08
-
『あーっとぉ!!これは何たる暴虐!ジャイアント・ミギリ!!ダウンした橘を更に滅多打ちだぁーー!!』
都内。某大型ドームにひしめく満員の観客の歓声、いやその多くが悲鳴の叫びとなり響き渡っている。
現在、ここで行われているのは大手女子プロレス団体の興行。当初は藤原 和美 対 橘 みずきの試合が組まれていた。
どちらも正義のヒロインを名乗る善玉レスラーである。当然ファイトスタイルは正々堂々プロレスの王道的なもの。
更に藤原が特撮ヒロイン然とした口上を盛り込み、更に橘がこれも華麗な飛び技で観客を魅せる華やかな展開となっていた。
―しかし―
試合も終盤に差し掛かろうかという辺りで客席の一角から歓声とは違うざわめきが起こった。
異様な空気を感じて試合中の二人もつい視線をそちらに向けてしまう。
その視線の先、選手入場用ゲートに立つ彼女が居た。
「?・・・・・・大空 みぎり?」
ぽつり、と藤原がその人物の名前を呟いた。
大空 みぎり。ある中堅女子プロ団体に所属する国内最大の身長190cmを誇る女子レスラー。
別団体であっても彼女の試合は橘も藤原も見たことがある。その体格を活かした怪力で所属団体のリングを沸かすレスラー。
そんな彼女が何故こんなところにいるのかがすぐに理解出来なかった。
大体、彼女のコスチュームには大きな違和感があった。二人ともみぎりの試合は見たことがある。
しかしその時の彼女はフリルをあしらったファンシーな雰囲気のコスチュームだった、が。
黒。彼女の身体を包むのは漆黒のボンテージコスチューム。みぎりの巨大ながらも魅力的なボディラインを強調する大胆なデザインだった。
更に彼女の柔らかな長髪は金色に染められていて今までにない妖艶な雰囲気を醸し出していた。
―ざわめく観客。怪訝な表情を浮かべるリング上の二人。
と、いきなりゲートのみぎりがリングに向かって一直線に駆けだした!
流石にここで藤原と橘は身構える。ここまで来て彼女が試合を見物に来たと思うものはいなかった。
そしてみぎりはロープに手をかけ勢いよく飛び越える。そしてその体格にふさわしい大きな着地の振動。
「何のつもりですかっ!?大空 みぎりさん!!」
「他団体の貴女がこんな無礼な振る舞い・・・返答によってはただではおきませんっ!」
いきり立つ二人を醒めた眼差しで見つめそして、くすくすと嘲笑じみた笑みをこぼす。
そしてここで初めて彼女は口を開く。
「あら~?分かりませんかぁ?貴女達を潰しにきたんですけどぉ~。」
彼女独特ののんびりした喋り方にどこか嘲りを含んだ響き。
二人は身体の芯からぞくっとするような冷たさを感じていた。
更に彼女は続ける。
「私~・・・恥ずかしながら本日よりヒールになっちゃいましてぇ~、てっとり早くデビュー戦させて頂きますね~♪」
―更にざわめく場内。アナウンスも戸惑いながらといった様子でみぎりのヒールデビューという事実を場内に伝える。
「それでぇ~。愛とか正義とか言ってる貴女方が今日、試合しててラッキーでしたぁ~♪ ・・・何かそういうのつまらないですよね~?」
『・・・・・なっ!?』
明らかに怒りの表情を強くする二人だったがそれに構わずみぎりは話を続ける。
「そうそう、この度ジャイアント・ミギリを名乗らせて頂きます~♪それでは宜しくおねがいします~・・・ねっ!!」
- 22 :名無しさん:2009/01/28(水) 20:21:12
-
次の瞬間、藤原が大きく吹き飛ばされた。
いきなりみぎり、いやミギリが前蹴りを放ったのだ。藤原は優れた反射神経で両腕をクロスさせガードしたがその衝撃は凄まじい。
ロープまで飛ばされた藤原はよろけながらも何とか立ち上がろうとする。
それに構わずミギリは橘に向き直る。
だがミギリが攻撃に入る前に橘は迎撃態勢に入っている。
ミギリの腹部にサイドキックを放つ。ミギリはやや身体を屈める姿勢になる。
更に駈け出して追撃のジャンピングニーパッド!
姿勢を低くしていたとはいえ長身のせいで顔面を捕えるには至らず胸部を膝で蹴りつける。
ヒールであり奇襲をかけた襲撃者相手に情けは無用、とばかりに更に追撃をかけようとする、が。
「いたた・・・流石、早い反応でしたね~。油断しちゃいました~。」
「え・・・・!?」
目の前の黒い巨人はすでに態勢を整えている。まるでダメージなどないかのように。
どちらも手を抜いた攻撃では無かった。そのタフネスに橘は驚愕した。
ここでダメージを残しながらも藤原が橘の傍に戻り身構える。
ここでミギリが口を開く。
「私、人より力が強いみたいなんですけどぉ~・・・試合ではずっと加減するように言われたんですよねぇ~。でないと壊してしまいますから~。」
「だけどそれって違いますよねぇ~?強い人がいる世界でずっとそんな窮屈な思いをするなんて~・・・」
「それである人に言われたんですね~。そんな我慢をする事は無い、壊れる方が悪い。潰すのは強い人の特権だって~♪」
橘と藤原は直感で感じた。彼女は危険だ、と。
ここで止めなければ彼女は暴力の快感に飲み込まれる。
「・・・貴女の目を覚まさせてあげます。覚悟っ!」
「正義のために・・・行きます!」
― しかし二対一ながらも試合展開は一方的なものだった。
「えいっ♪」
「がッ・・・・・・!!」
藤原がミギリのハンマーブローを受けうつ伏せに叩きつけられる。
その傍では橘も大の字に倒れ息を荒くしている。
「あらあら~?まだ始まったばかりですよ~?頑張ってくださいね~♪」
あれから― 橘はスピードを活かし反応速度の劣るみぎりを手数で押すが何を仕掛けてもミギリに対してダメージは無かった。
そして藤原も得意とする投げ技を狙うもミギリの巨体と怪力によりそれを阻まれリングを這う結果となっていた。
退屈そうに会場を見回すミギリがある一点に目を止め、そしてある人物を見つけた。
人物がミギリに対して合図を送る。ミギリも笑みを浮かべそれに応える。
「・・・それじゃ~・・・これから私の本気を見て頂きますね~。・・・死んじゃったらごめんなさいね~♪」
- 23 :名無しさん:2009/01/28(水) 20:23:05
-
ふらふらと立ちあがる二人に対して宣言すると両腕を広げ走り出す。
そしてそれぞれの腕で藤原と橘の首を狩るラリアット!
『・・・・・・・!!!』
声も上げられず二人の身体が浮き上がり宙で半回転し再度リングに叩きつけられる。
「・・・・・っかっ・・・はっ・・・!!」
「げはっ!!・・・・はぁ・・・・・!!」
首を押えのたうち回る二人に歩み寄り交互に見比べる。そして藤原の髪を掴みそのまま引き起こす。
抵抗する藤原をものともせずそのままその怪力で宙にぶら下げてしまう。そしてコーナーまで連れて行き・・・
コーナーポストにその頭部を勢いよく叩きつける!
「・・・がっ!ぎっ!はぐぅっ!!」
幾度となく頭を打ちつけられ額から血が滲み出す。そして髪の毛ではなく両腕で藤原の頭部を抱え込むと・・・
「思いっきり行きますよ~?せぇの~・・・えぃっ!!」
両腕に渾身の力を込めて顔面を柱に叩きつける! ・・・・・ごづっ。
鈍い音が響き・・・悲鳴もなくずるずると崩れ落ちる藤原。わずかに見えるだけでも額、顔面とおびただしい出血が確認出来る。
しかしそのまま許すでもなくミギリが片足を振りかぶると・・・その脇腹にサッカーボールキックを浴びせる。
「ごふ・・・・・!」
「まだ起きててもらえますか~?こんなあっさりじゃあの人に怒られてしまいますので~。」
呻き声をあげ横たわる藤原を放ってやっとダウンから復活した橘に向かう。
「そうそう。その頑張ってる感じ・・・とっても良いですよ~♪その目がちょっとだけ気に入りませんけど~。」
橘の眼はまだ闘志に燃えミギリを睨みつけている。決して屈しないという意志の表れがそこから見てとれる。
橘は自らロープまで走り反動をつけミギリに向かって駆け出す。そして跳躍しフライングニールキック!
「・・・んっ!」
鮮やかにミギリの側頭部にクリーンヒットし片膝をつかせる。・・・他の選手ならダウンしていただろうが。
更にミギリの膝をステップにしシャイニングウィザードを炸裂させる。
(いける・・・!)
が、空中で橘の身体が停止する。ミギリの両手が橘の身体を捕獲していた・・・。
「な・・・!?」
「そちらの見せ場は終わりですね~。じゃぁちょっと待っててくださいね~。」
ミギリは橘の身体を持ち替え抱え上げる。そしてロープ近くまで歩み寄るとリング外に向けてボディスラムを放つ。
遥か高くから場外のマットに叩きつけられ呼吸が出来なくなる。それでも早く回復しないと・・・あいつが来る。
「お待たせしました~。・・・続きですね~。」
かろうじて身を起こす橘を巨体が見下ろす。最早、目の前の怪物に恐怖の念が湧き上がり・・・その彼女を怪物が手に持ったパイプ椅子で横から振りぬく。
客席のフェンスに飛ばされる。今の衝撃で口から血が流れ出る。
うずくまる橘に二度、三度とストンピング。その度に短く悲鳴をあげる。
「・・・あ、あぁ・・・くぁ・・・」
グロッキー状態の橘を逆さに抱え上げ放送席まで移動し周辺の人間を避難させる。
「は~い♪巻き添えになりたい人は残ってもらって構いませんよ~?」
長机を前にして更に高く橘を抱え・・・パワーボムを放つ!
手加減なしで橘の体が叩きつけられ机は大きく破壊される。
二つ折りの姿勢のまま痙攣、失神する姿を見ても満足しないのか再度逆さの姿勢で抱え上げる。
ミギリが辺りを見回して思いついたように誰も座る者の居なくなったパイプ椅子まで移動。
座面めがけてパイルドライバーで突き刺す。
大破した椅子の上でぐったりと横たわる橘。その足首を掴み片手で逆さづりにした上にリング上へゴミのように放り投げる。
橘を追ってリングへと戻るミギリ。そこには辛うじて意識があるものの虫の息の二人。
ただ流血はしているがやや藤原のダメージが軽い。それを見て再び標的を変えるミギリ。
- 24 :名無しさん:2009/01/28(水) 20:24:09
-
「私~少し休憩してますから~・・・さぁどうぞ~♪お得意の投げ技をかけて頂いて良いですよ~?」
「・・・っ!!」
構えもせず手招きして藤原を挑発する。
屈辱のあまり涙さえ出てくる。・・・しかし誘いであってももうチャンスは無い。何とか立ち上がって気力を振り絞り必殺のエクスプロイダーに賭ける。
必死でぶっこ抜こうとする藤原・・・しかし地面に根を張った大木のようにミギリの足が僅かでも浮くことは無かった。
「・・・そんな・・・・」
「・・・うふふ。はい、時間切れですね~♪」
後ろ足でミギリの踵が藤原の股間を蹴り上げる。ほんの僅かだが藤原の身体が浮いた程の勢いだった。
「あ゙あ゙ぁぁぁぁぁぁ・・・・!!」
股間を抑え左右に転げる。両手の隙間から僅かに黄色い液体が漏れ出していた。
「あら~?そんなに隠してたらお客さんから見えませんよ~?」
困ったようにミギリが言うと藤原の両手首を掴み無理矢理立たせる。
そして更に抱え込むと股間に追い打ちのニーリフトを放つ!
今度は明らかに。藤原の身体が宙に浮いた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!!」
声にならない絶叫。大口を開け涎を垂れ流し焦点の合わなくなった目からは涙が溢れ出る。
着地した両脚はがくがくと震えその間からは液体が音を立て大量にマットに滴り落ちる。それでもミギリに捕獲されているためダウンは許されない。
「うふふ♪良いお顔ですね~♪それじゃあ、このまま天国にイっちゃいましょうか~?」
先程と同じく片脚に勢いをつけ更に膝蹴りを同じ場所に放つ。それを何度も。
ごっ!がつっ!ずんっ!ぐしゃっ!ずちゃっ!
始めこそ固い岩のぶつかるような音だったがだんだんと湿った音に変わってくる。股間の液体も黄色は少量となり赤色が大量に溢れてくる。
「さぁ~、貴女はこの辺りで良いですね~。感謝して下さいね~?・・・・・聞こえてますか~?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
反応がまるで無くなった藤原を改めて見ると顔の穴という穴から汁が大量に出ていて目は白目をむき呻き声さえ上げていない。
股間はおびただしい出血でリングには黄色、赤の水たまりが大きく広がっている。身体全体にびくっびくっと大きな痙攣が時折走る。
「・・・まぁ良いです~・・・さて最後に貴女は・・・どうしましょう~?」
「・・・ひぃっっ!!」
- 25 :名無しさん:2009/01/28(水) 20:25:49
-
目の前の惨劇を見ていた後に橘は自分が標的にされたことで完全に腰が引けていた。最早正義のヒロインの姿は欠片も無い。
仰向けから上半身を起こした状態でミギリから距離を取ろうとする。このままリングから、目の前の恐怖から逃げ出すようでもある。
―が。橘の腹部に黒く巨大なリングシューズがのしかかる。
「実はどちらか完全に壊しちゃわないといけないって言われてますので~。このまま逃がせないんですよ~。」
「・・・・・・!!・・・・・・そ、そんなっ!!誰がそんなことを!?も・・・もうギブ・・・・んぐぅっ!?」
ミギリの靴底が橘の口を塞ぐ。そして一度足を上げ、鼻先を踏み抜く!
「ぁぁあぁあああぁあぁぁあぁぁぁ・・・・・・・!!!」
鼻が折られ大量の出血が抑えた両手と顔中を赤く染める。
そしてその両手をどかすとミギリは口を塞ぐようにアイアンクローをかけそのまま片手で橘を持ち上げる。
「・・・・何、余計なことしてるんですか~?ちょっと怒っちゃいましたよ~・・・」
明らかに目つきが危険になったミギリは空いている片手で腹部にボディブローを炸裂させる。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!」
口を塞がれているため悲鳴も上げられないが苦悶の表情を更に強くする。
更にもう一発のパンチが炸裂しミギリの手の隙間から僅かに橘の吐瀉物が溢れ出てくる。
それでも余程腹に据えかねてか汚れを気にせず宙吊りの橘に容赦なくボディーブローの連打を放つ。
十発前後のパンチが終わったところで無造作に掴んでいた手を離す。
落下と同時に橘の口から大量の液体が辺りにぶちまけられリングの大部分を汚す。半ば赤く染まった部分も見受けられる。
橘は顔をそれらで汚し痙攣しながら倒れ伏している。
そして冷たい目つきで歩み寄る巨人。汚物まみれで倒れている少女を肩に担ぎ上げるとアルゼンチンバックブリーカーの体勢を完成させる。
めきめきめきっ!
「ぎぃぃぃぃぃぃぃやぁぁぁぁあぁぁぁぁあ!!!!!」
完全に意識が落ちていた橘だったが体がエビ反りにされる激痛で目覚め絶叫を上げる。
「あ。起きたんですね~・・・目覚めない方が幸せなのかもしれないですけど~。」
「ぐぁぁぁぁぁぁ・・・・・!!!!」
「余裕無さそうですね~。・・・私って~今まで壊さないように力を抑えて技をかけてきたんですけど~・・・」
激痛に苛まれる橘の耳にはミギリの話し声は聞こえていない。それでも構わず彼女は続ける。
「私の全力の技が決まったらどうなるんだろう、ってずっと思ってたんですよ~。」
「・・・でもこれで分かります~。ありがとうございます~♪」
―そして次の瞬間。
ミギリの両腕の力瘤が盛り上がり橘の身体に未知の怪力が加わり身体の反りが急激に大きくなっていく。
痛みなど最早通り越して橘の視界が真っ白になっていく。・・・そして彼女は破滅を向かえ、間の抜けた声を残し沈んでいった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ゙。」
ボキィィィィィッ!!!
―リング上では橘の救命措置が行われていた。正義に燃えていた少女の眼差しは最早無く。
瞳孔が開かれただ静かに横たわる。
橘の身体を二つ折りにした後、ミギリは彼女を投げ捨てリングを後にしていた。
そして長い通路をしばらく歩いたところで銀髪の女性が彼女を待ち受けていた。
「ヒールデビューおめでとう、ミギリさん。やはり貴方の素質は一級品ですわね。」
その祝福を受けリングで見せたものとは違う柔らかな微笑みで応える。
「ありがとうございます~♪明日香お姉さま~。教わったこと、全てやってきましたよ~♪」
「良くやりましたね。・・・だけど貴女と私の目的はあんな雑魚達ではありませんわよ?」
「分かってます~・・・私をいらないって言った人達を見返すために・・・拾って下さったお姉さまの為にこれからも頑張ります~♪」
「・・・ふふふ。そう、今日の出来事は私たちの復讐の幕開けに過ぎません。さぁ、参りますわよ!」
二人は闇の中に消えていく。
彼女達の見据える先はまだ誰にも分からない―
後日。橘 みずきが奇跡的に一命を取り留めたものの選手生命が絶たれたと報道された。
藤原 和美は精神的なショックが大きく復帰の目途がたっていないという噂も流れた。
- 26 :21~25:2009/01/28(水) 20:32:53
- どうもお目汚しですいません。
無駄に書き込みしてしまいました。
みぎり萌えな自分が欲望の赴くままに暴れさせてみました。
グロな部分があるので心配です・・・
なおジャイアント・ミギリは鯖2の2Pカラーと全く別人になります。
プロレスの知識まるでナッシングな自分が長文書くもんじゃないなぁ・・・と思います。
一応、自分の脳内ではミギリはまだ暴れ続けてたりしますが・・・自重しますw
ちなみに橘さん失踪の設定はこんな感じじゃないかと・・・w
- 27 :名無しさん:2009/01/28(水) 21:58:25
- GJ! エグくて良いなw
こうなると他の落選組でも妄想しちまうよ。
パワー対決で十六夜さんに沈められる霧島とか、打撃戦で零に手も足も出ない葛城とか。
- 28 :名無しさん:2009/01/29(木) 01:47:07
- 自粛しなくていいぞ、もっとやれ!
プロレス知識? これから覚えていけばいいんだよ!
GJ!
前スレ埋まったねー
- 29 :名無しさん:2009/01/29(木) 13:52:55
- GJ!
黒幕はジェナさんorクリス様だろうと思ってたら違った
まああの二人では多少S度が足りないしこっちが良いかも てか良かったw
ダディヤナサーン!
- 30 :名無しさん:2009/01/29(木) 18:52:11
- 前スレより移植
マイティ祐希子 × vs ○ フレイア鏡
×南利美 vs ライラ神威○
×武藤めぐみvs栗浜亜魅○
×結城千種vsSA-KI○
×武藤めぐみvメイデン桜崎○
×桜井千里vs寿零○
×マイティ祐希子vsメロディ小鳩○
×小川ひかる vs メガライト○
×十六夜美響vs大空みぎりorメロディ小鳩○
×六角葉月vsナスターシャ・ハン○
×金森麗子vsオーガ朝比奈○
×伊達遥vsメロディ小鳩○
×メイデン桜崎vsマリア・クロフォード○
×カレン&ヘレン・ニールセンvs村上千秋&千春○
×小川ひかるvsミミ吉原○ ドラゴンスリーパー
×メロディ小鳩vs藤島瞳○ 腕ひしぎ逆十字
○メイデン桜崎・SA-KIvs武藤めぐみ・結城千種 罪悪固め+メイド・イン・ヘヴン
○石川涼美vsマイティ祐希子× ドラゴンカベルナリア
×サンダー龍子vsパンサー理沙子○ 卍固め
ゆっこ・桜井受けは当然として、メロディさんの必殺仕事人ぶりが目立ってますね。
- 31 :名無しさん:2009/01/29(木) 18:56:10
- 同じく前スレより
○SA-KIvs寿零×(罪悪固め→両腕粉砕→失神KO)
○小川ひかるvsフレイア鏡×(腕ひしぎ逆十字→右腕粉砕→レフリーストップ)
○保科優希vsメロディ小鳩×(ストレッチプラム→失神KO)
○石川涼美vsボンバー来島×(アルゼンチンバックブリーカー→背骨粉砕→レフリーストップ)
こっちはかなりマニアックな嗜好ですね。
- 32 :名無しさん:2009/01/29(木) 19:11:27
- >>31
見ただけで勃起した
- 33 :名無しさん:2009/01/29(木) 19:14:02
- 来島さん受けとか斬新だな……。
小鳩は将来有望な若手の仕事人って感じだな。
で、たまに逆襲喰らってママンにお仕置きされる、と。
ところで、鯖からの新参で愛も実際にはもやったことないんだが、rskさんが海外挑戦しなかったのって実力不足と考えていたから?
だとすれば、何故自分じゃ勝てないと思うようになったのか?
もしかしたら、rsk史における空白の一年があるのではないか?
はねっ返りの若造だった頃に海外に道場破りに繰り出して、そこで心身ともに破壊し尽くされたことがあって、
それで1年くらい復帰できなかったけど表向きは練習中の怪我ということになっていて……。
とか、仕事中にそんなことばっかり考えてるんです。
- 34 :名無しさん:2009/01/29(木) 21:43:13
- 前スレまとめから抜けてたので貼っておきますね
○大空みぎり vs マイティ祐希子×
(スタンディング首吊りスリーパー)
>>33
それいいな
マジレスするなら、海外行く前に国内の充実を目指したんじゃないかと思うわけだがw
- 35 :名無しさん:2009/01/29(木) 22:34:20
- >>32
同じく
>>33
保科さんと石川さんはヤンデレの気があるからいい感じに壊してくれそうだね。
rskさんが海外挑戦しなかったのは団体の経営に忙しくて本業に集中できなかったから
という設定があったと聞いたことがあるけど。まあ実質社長兼メインイベンターでは無理もない。
だからこそ、この板では自分を超えようとする若手を潰しまくり、
海外の強豪を容赦なく破壊するrskさんが求められているのだよ諸君!
その意味で>>30の一番最後は完全にツボった。
- 36 :名無しさん:2009/01/29(木) 23:50:01
- 風呂入ってたら
タッグマッチでヤンデレた菊池が、ブルーディスティニ食らって
ロックを外してもらえず喘いでる祐希子の口をキス塞いで失神失禁に追い込む
などという新ジャンル・ラヴィリョナな電波が飛び込んできたんだけど…
これはアリなのかね?
- 37 :名無しさん:2009/01/30(金) 00:09:40
- 自分の中じゃ、りさこさんは、実力はあるけど、海外に出てたらベルトは取れないイメージがあるな。
何て言うか、守りに入っちゃってる人なんで、国内では間違いなくトップクラスの能力があるんだけど、チャレンジャーとして強い相手と戦うと弱いって言うか。
やっぱり、中ボスだしなあ。初見じゃどうやって勝てばいいのか分からないくらい強かった気がするし。
でも、世界タイトルに挑戦しなかった理由は色々あるみたいだけど、やっぱり、実力不足は感じてたと思う。その方が、将来有望な若手を潰す時に容赦が無くなりそうだしw
ほら、自分より才能のある若手とかに対して、嫉妬に狂ったとしm……もといおばSa……げふんげふんは怖いって言うし。
- 38 :名無しさん:2009/01/30(金) 00:22:56
- まぁ色んな意味を含めて理沙子さんは保守的ではあるよね。
それと海外に行けなかったのは、当時そこまで選手がいない新女で理沙子が海外出ちゃうと
新女のコマがいなくなって国内での興行もままならないからとか、すげー現実的な事を考えてしまう。
- 39 :21~25:2009/01/30(金) 00:58:36
- 話題の途中で割り込みすいません。
上のSSもどきで良い感想を頂きましたのでお礼を言わせて頂きます。
知識はじっくり付けていきたいですねw
もし妄想が抑えきれなかったらまたジャイアント・ミギリが襲来するかもしれません。
その場合はまた完全破壊があるやもしれませんが・・・今回の路線が不快だ!という方がいらっしゃればソフトになるかもです。
とりあえずその日まで壊され役をあれこれ考えておきたいと思います・・・
- 40 :名無しさん:2009/01/30(金) 12:14:31
- 確かに、選手層が厚くなかったから海外に出れなかったのはあると思うんだけど、ゆっこ達が立ち上がるまで、若手が育って着てるのに道を譲らずベルトを持ち続けたって考えると、やっぱ守りに入ってると感じちゃうなあ。
そういや、鯖みたいな育成系のレッスルだと、老獪さとか経験とか、そういうのはスキルくらいにしか現れてないよな。せっかく、登場年数があんだけばらけてるんだから、黎明期の選手VS新時代の選手とか、年齢で考えても面白いかもな。
保科とか小川、意外と菊池とか、アイドルレスラーの連中とかが、能力的に新人に負けてても、勝っちゃいそうな感じがする。
でも、歳の差を出そうとしたら2Pキャラまで使わないと、3,4歳とかが限界か、難しいかな。
- 41 :名無しさん:2009/01/30(金) 18:16:31
- 加齢によってスキル追加とかあればよかったんだよ
老獪とk うゎ、なにをsr やめっぎゃああああああ
- 42 :名無しさん:2009/01/30(金) 18:29:22
- そらお前さん、レッスル世界のrskさんは女王と称される立場だ。
若い子が育ってきたからはいどうぞと譲ったらファンも納得せんよ。
高い壁として立ちはだかって戦って乗り越えられるのが老h…ゲフンゲフン!先輩の最後の勤めだ。
素質がありながら自分よりも団体よりも、黎明期でまだ脆弱な日本マット界全体を盛り上げることに腐心してきたrskさん
自分の強さの追求と自分の団体が大事で、新女を凹まして肥やしにしてやろうと殴り込んできた龍子さん
「うふふ…気持ちいいものね……何も考えず全力で相手を潰せるって
…貴女はいつもこうして戦ってきたの?羨ましいわ…」
rskさんの鬱屈した思いが今、炸裂するっ!!!
…なんてな(´・ω・`)
- 43 :名無しさん:2009/01/30(金) 18:39:37
- >>42
あると思います。
というか、全力で戦う喜びを爆発させるrskさんも、全盛期ならば勝てたはずの若手にボロボロにされて世代交代を突きつけられるrskさんも、どちらも美しいと思います。
- 44 :名無しさん:2009/01/31(土) 01:21:34
- >>rskさんの鬱屈した思い
そりゃこんだけ年増扱いされてりゃダークサイドに堕ちてもw・・・あ。そっちじゃない?
- 45 :名無しさん:2009/01/31(土) 04:26:32
- つうか、rskさんって別に、海外挑戦しようと思えば出来たよな。rskさんを倒した連中がまとめて海外に行っちゃっても、日本の女子プロは全然大丈夫だったっぽいし。
ファンなら、国内で敵なしの女王が、勝って当たり前の勝負をするよりも、海外に出てベルトを奪い取って来てくれるのを望むと思うんだけどなあ。
rskさん受けの展開になるけど、同世代では敵なし、天下無敵の女王rskさんが、日本最強の内弁慶兼引きこもりになる切っ掛けとかの妄想とか。
いやー、受けても攻めても絵になるいいきゃらだ。まあ、基本的には攻めのイメージなんだけど、若い頃を考えると、ゆっこみたく受けてもいける口なんじゃなかろうかと思った。ん、若い頃……あれ、なんだろう、こんな時間に来客かな……
- 46 :名無しさん:2009/01/31(土) 04:48:06
- rskさんが海外に行かなかったのは、団体の事考えてじゃないかな
多分、キャリアピークの頃は多数の団体が群雄割拠でやってた頃だろうし
日本の女子プロレスが大丈夫でも新女が大丈夫だったかというと未知数
で、祐希子とかが一本立ちした頃に体力の限界千代の富士的なね
つまり、rskさんが海外行ったifを考えた時、
「rskさん海外の強豪たちにフルボッコ」
「侵略を受けて食いつぶされる新女」
「手も足も出ずに嬲られる新人の祐希子たち」
の3本立てが楽しめる予感がする
- 47 :名無しさん:2009/01/31(土) 04:55:23
- >>46
なんてリョナ的サザエさんw
- 48 :名無しさん:2009/01/31(土) 12:34:13
- 種々の設定はあれど明確化はされてないっぽいな>>rskさん
ならばどうするかと問われればここはリョナ2板だと答えざるをえない
- 49 :名無しさん:2009/01/31(土) 12:44:12
- そういや、旧作ではrskさんがスランプって言うか、序盤は全力を出し切れない状態だったんだよな。
後、rskさん抜きの新女が他の団体に潰される可能性は、当時は無かったと思う。つうか、新女の層厚すぎ。しかも、rskさんが倒れて、ゆっこ達が海外から戻ってきた後にこそ、群雄割拠の時代が来てるんだよな。
こんな材料でrskさん責めを考えると、自分の敵になりそうな選手や、新女に敵対しそうな選手を早めに潰して、日本一の団体=新女に君臨する女王rskさん。生意気な後輩は試合の事故に見せかけぬっころ……か?
傍若無人な女王として振舞った後に、実力をつけた後輩にフルボッコにされそうなだなこれじゃ。
まあ、rskさん受けの妄想に行っちゃうのは、バトル漫画のお約束で、格下とばかり戦ってるキャラは、受けに回ると思いのほか脆くて、何かそういうの良さそうだからだけど。
- 50 :名無しさん:2009/01/31(土) 15:37:25
- いくらrskさんでも最初から女王ではないわけで、あの強さと風格を身に纏うまでに壮絶な経験をしているのではないかと。
なんというか、絶望的な状況から立ち上がってきた的な厚みを感じる。……で、その絶望を妄想してしまうわけですがw
上にもあるけど、国内の充実を第一に考える契機となった出来事があるのではないかという。
海外武者修行でぶっ壊されて、それでも本心ではあきらめきれなくて、日本人レスラーが連中に勝つには国内での切磋琢磨が不可欠だという結論に達したとか。
そのころは六角さんもう新女にいなかっただろうし止める人いなかったんじゃないかとか。
苦しいかな。
- 51 :名無しさん:2009/01/31(土) 20:57:17
- 当時女王として君臨していたのはドラゴン藤子。
そのドラゴン藤子からベルトを奪ったのはパンサー理沙子。
二人が本気を出し合った歴史的なタイトルマッチになったが、
その代償としてその試合でドラゴン藤子は腰を痛めてしまい、
ドラゴン藤子はその試合を最後に引退を余儀なくされる。
「長年だましだましつづけて来た物が噴き出ただけで、
その試合が原因になったわけではない」
とドラゴン藤子は語るが、いずれにせよ理沙子がドラゴン藤子の選手生命を絶ってしまった。
理沙子はその経験から本気を出すことが出来なくなってしまう。
本気を出せなくなった理沙子をもどかしく思う上原は、理沙子との直接対決を挑む。
しかしやはり本気を出さない理沙子。
それでも理沙子は上原から勝利を奪ってしまう。
そして上原は理沙子には何も告げずヨーロッパへ旅立ってしまい、
幾多の死闘を背中を預けあってきたパートナーさえ失った理沙子。
ようやく奪った女王の座と引き換えに、理沙子の手から大切なものが零れ落ちていく。
理沙子にはもう世界のベルトを目指すことなどできなかった。
大体そんな感じ。
- 52 :名無しさん:2009/01/31(土) 21:11:55
- 逆襲のrskさん5番勝負
vs南利美
vsボンバー来島
vsビューティー市ヶ谷
vs菊池理宇
vsマイティ祐希子
「rskさん?ああ、もうあの人は過去の人ですから。」
試合後に行われた会見でマイティ祐希子の言った何気ない一言が
新女に未曾有の惨劇をもたらすことになろうとは、今は誰も知らなかった・・・
- 53 :名無しさん:2009/01/31(土) 21:19:55
- 秘密裏に海外王座挑戦して惨敗。 その際にどこか壊して万全の体調になれない
しかし、国内では王者として闘わねばならず、スランプと見られる
万全の状態なら歯牙にもかけないような相手に、患部にダメージの残るような業を受けたりと苦戦が続く
それでも大一番では女王のテクニックで挑戦者を退け続けるも、成長した祐希子に王座を奪われる
重荷の無くなった理沙子は傷を癒し、再起を図り海外へ転戦
そして王座を目指し、かつて挑んだ団体へ
その緒戦、格下と舐めてかかった相手に―――――プロレスラーとしての理沙子は惨殺された
完膚なきまでの惨敗…パンサー理沙子の名と新女の権威を完全に失墜させ、リングから消えたのだった
的な方がこの板的に美味しいかなって
- 54 :名無しさん:2009/01/31(土) 21:29:00
- 逆襲のrskさん5番勝負(アテナクライマックス編)
vsレディ・コーディ
vsジェナ・メガライト
vsナスターシャ・ハン
vsクリス・モーガン
vsダークスターカオス
粛清の嵐が吹き荒れてから半年。
新女に世界一の女子レスラーを決定するアテナクライマックスの招待状が届いた。
世界のトップレスラー達が極東の無名レスラーに無惨にも潰されていくその姿は、
後にクリスマスの悲劇と呼ばれることとなる。
- 55 :名無しさん:2009/01/31(土) 21:47:05
- アテナクライマックス編は…その、実力的には申し分ないんですが……
倒してもあまり美しくない人が数名…モニョモニョ…
- 56 :名無しさん:2009/01/31(土) 22:05:53
- コーディって昔はエロいお姉さんだったのに
なんか三下悪役みたいになっちゃったよね
- 57 :名無しさん:2009/01/31(土) 22:53:32
- >>55
確かに美し・・いやたくましい連中が混じってるな。
代わりにスナイパー姉妹とUSAに犠牲になっていただいたほうが板的にはいいかも。
- 58 :名無しさん:2009/01/31(土) 23:42:02
- その前に国内の強豪を潰すrskさんを見てみたいなぁ・・・
龍子、零、みぎりetc・・・
他団体には容赦の無いキレっぷりを披露。
上のようなメンバーを思う存分、投げまくり或いは絞め落とし・・・
そして恍惚の表情を浮かべる・・・とか。
- 59 :名無しさん:2009/01/31(土) 23:47:04
- >>58
一応投げ技が得意技になってるけど、パラメーター的には投・打・極・飛どれも国内トップクラスだからな。
みぎりはちょっと厳しいが、龍子や零くらいは赤子の手を捻るようなもんだろ。
もちろん相手の得意技でプライドをズタズタにして潰すという展開で。
- 60 :名無しさん:2009/02/01(日) 00:00:48
- みぎりを力でってのは難しいがそれでも投げる、極める、打つくらいはやれるか。
年m…じゃなくて圧倒的な経験と技量があるから捌き、受け流し主導権を渡さなくても説得力はある。
技巧派にありがちな非力さや打たれ弱さもさすがにないし。
- 61 :名無しさん:2009/02/01(日) 00:16:11
- rskさんがみぎりとやるなら一方的に攻めさせて焦らず要所要所で下半身を中心に反撃、ダメージを蓄積させていく。
で、疲れとパワーに押されボロボロなってるrskさんを仕留めにいこうとしたその時、両脚が崩れ落ちるとか。
それで訳が分からず屈みこんだまま動揺するみぎりを見下ろす氷の微笑が・・・。
- 62 :名無しさん:2009/02/01(日) 01:44:32
- ~プロローグ~
あの試合で3カウントを聞いたとき、私の時代は終わったと思った。
もうやるべきことは十分殺ったし、教えることはすべて教えてあげたと思っていた。
いつか私を超える選手を作りたい。そう思って今まで頑張ってきたのだから勝敗自体に悔いはない。
でも、今まで私がどんな想いでやってきたということくらい少しは分かって欲しかった。
自分に対する最低限の敬意だけは持っていて欲しかった。
それなのに、あの娘は言った。「理沙子さん?ああ、あの人はもう過去の人ですから。」
何が『レッスルエンジェルス』よ。絶対に許さない・・・
- 63 :名無しさん:2009/02/01(日) 01:46:14
- 新女では祐希子に理沙子が敗れたことで一気に世代交代が進み、祐希子や市ヶ谷はもちろん
南や来島がメインに上がることも多くなっている。
団体内では既に理沙子の動静に興味を持つものはおらず、話題は祐希子のベルトを誰が奪うかに
集まっていた。そして、次シリーズに向けてのミーティングで事件は起きた。
社長「えー、もうすぐ長期遠征が始まるわけだが、このシリーズでゆっこが
持つベルトに挑戦する者を決定したい。挑戦希望者は総当りのリーグ戦で戦ってもらい、
優勝者に挑戦権を与える。誰か希望者はいるか?」
市ヶ谷「オーホッホッホッ。それは私に決まりでしょう。
そもそも私を差し置いて誰が挑戦するというのですか?」
南「待ちなさい。その台詞はあたしを倒してから言うことね。」
市ヶ谷「だまらっしゃい。あなたのような貧乳に発言権はありません。」
来島「俺も出るぜ。いつまでもゆっこのベストパートナーじゃつまんねえからな。」
理沙子「私も出ます。」
社長「えっ?」
理沙子の思わぬ発言に一同がざわめく。
来島「ハァ?頭おかしくなったんじゃねえのかあのババァ。」
市ヶ谷「オーホッホッホッ、年増が今更しゃしゃり出てきても居場所はございませんことよ。」
南「私が引導を渡してあげようか。」
祐希子「前にも言ったけど、過去の人が出てきてもファンのみんなは喜ばないんじゃないかな。」
菊池「今の理沙子さんなんてゆっこさんの手を煩わせるまでもないですよ。」
社長「みんなおしゃべりを止めなさい。それではこの4人で総当りのリーグ戦を行う。
1回戦は南対理沙子、市ヶ谷対来島だ。2回戦以降はその都度考える。」
こうして新女の歴史上最悪のシリーズは幕を開けたのである。
- 64 :パンサー理沙子vs南(その1):2009/02/01(日) 01:49:28
- シリーズの初日、セミ・ファイナル。
リング上では南とパンサー理沙子が入場し、ボディチェックを受けていた。
南「ファンのみんなには悪いけど、もうあなたに興味はないから秒殺させてもらうわ。」
理沙子「勝ち負けよりも大切なこともあるわ。それを教えてあげる・・・」
試合開始直後、南は宣言どおり鋭いタックルを仕掛ける。
理沙子はこれを身軽にかわし、バックをとる。
そしてグラウンドの攻防が始まった。
会場の誰もが南の有利を確信して疑わない。
しかし、1分2分と時間が経つにつれ南は次第に焦りを感じ始めた。
理沙子「うふふ。私を秒殺してくれるんじゃなかったの?もう3分も経っちゃってるわよ。」
だが、南は秒殺どころか理沙子の攻めを凌ぐのに精一杯だった。
南「理沙子さんにこれほどのグラウンド技術があったなんて・・・」
動揺した南の一瞬の隙をついて再びバックを取った理沙子。
理沙子「こんな地味な展開じゃお客さんが喜ばないのよ。悪いけど、そろそろお遊戯の時間はお終いよ。」
そして理沙子は強引に南の抵抗を排除し、マウントポジションをとった。
理沙子「ケンカファイトはあんまり好きじゃないんだけどね。」
そう言いながらも理沙子の拳が無情にも振り下ろされる。
重い打撃が南のガードの死角を的確に打ち抜く。
南「グボッ。ゴエッ。」
顔面は次第に腫れ上がり南の目から精気が奪われていく。
しかし突然理沙子はたわいもないといった表情で攻撃をやめ、
南の美しい黒髪を引っ張って強引に立たせた。
理沙子「さてと、じゃあプロレスしよっか。」
そう言うと理沙子は南をロープに振り、ドロップキックを放つ。
高さも勢いも十分の技で南は吹っ飛ばされる。
そして倒れた南を立ち上がらせボディスラムを3連発。
どれも基本技ではあるが、今日の理沙子の一撃はどれもが必殺となりうる威力を秘めている。
その後もパワーボム、逆エビ固め、投げっぱなしジャーマン、バックドロップ
ムーンサルトプレスなど容赦のない痛め技が続き、南の意識は朦朧としつつあった。
そして理沙子は胴締めスリーパーをかけながら南の耳元でささやく。
理沙子「うふふ。こうやってあなたを教育してあげるのも久しぶりね。あなたを潰すつもりはないし、
もう少ししたら、楽にしてあげるわ。」
南「この年増・・・ド変態のサディスト・・」
理沙子「本気で壊すのはゆっこだけにしようかと思ってたけど、あなたも修正してあげなきゃダメなようね。」
- 65 :パンサー理沙子vs南(その2):2009/02/01(日) 01:53:28
- これ以上やられるともう持たない。
南はそう悟って最後の体力を振り絞り全力のタックルをかけた。
思わずリングに崩れ落ちる理沙子。
南「フン、油断したのがあんたの運の尽きよ」
理沙子「いやああぁぁぁあああ、やめてぇぇぇぇええええ!!
南が必殺の腕ひしぎ逆十字の態勢に入る。
誰もが理沙子の骨の砕ける音を想像したとき、
理沙子「なぁんてね♪」
南「!?」
理沙子は両腕をがっちりロックして腕が伸びきるのを防ぐとともに、
両足で南の首を挟んで投げ飛ばした。
そして、理沙子はすばやく南の片足をとり頭を両腕で極める。
理沙子「これがネオ・サザンクロスだっけ?自分の必殺技を他人にかけられる気持ちってどうかしら。」
極められた左足は悲鳴を上げ、頭蓋骨はミシミシという嫌な音を奏でている。
あまりの激痛にギブアップという選択肢すら頭に浮かんでこない南
理沙子「このま頭蓋骨グチャグチャにしてあげてもいいけど、やっぱり最後は自分の得意技で極めよっかな。」
すると理沙子は南を立ち上がらせ観客にアピールをした。
怯える南にこれまで多くのレスラーを仕留めてきた。必殺の卍固めをしかける。
南の首には鍛え上げられながらもムッチリした太腿が絡みつき、
左腕は高々と極められ、あばらには理沙子の左ヒジが食い込んでいる。
卍固めを極めたまま理沙子が南に話しかける。
理沙子「なんで私がそんなにグラウンドが上手なのか、不思議で仕方ないって顔ね。」
南「うう・・・」
理沙子「よく考えてみなさい。あなたにサブミッションを教えてあげたのは誰?」
南「ミミ・・さん・・・」
理沙子「じゃあ空手出身で打撃技しか知らなかった泉が、関節のヴィーナスと呼ばれるまでになったのはなぜかしら?」
南「?」
理沙子「うふふ、それは私が手取り足取り教えてあげたからよ。あの頃はよく泣かしてあげたわ。」
そういえばミミ吉原にどうやって関節技をマスターしたのかを聞いたことがあるが、
彼女微笑みを返しただけでそれに答えてくれなかった。
しかし、その笑顔が一瞬引きつっていたのを鮮明に憶えている。
理沙子「泉も昔はとんがってたから、いじめがいがあったんだけどね。よく生意気言ってたから、
絞め落したり関節を外したりしてお仕置してあげたものよ。」
卍固めを極められている南からは理沙子の顔が見えないが、その声色から理沙子が
恍惚の表情を浮かべていることは容易に想像できる。
南も新人のころはよく理沙子にお仕置されたものだが、それには愛情があった。
しかし、今日の理沙子からは冷たいものしか感じることが出来ない。
自分は理沙子を本気で怒らせててしまった。
南は自分の慢心を心から後悔した。
- 66 :パンサー理沙子vs南(その3):2009/02/01(日) 01:56:14
- 理沙子「さて、そろそろいい時間になってきたわね。最初に言ったでしょ、『勝敗よりも大切なこともある』って。
あなたはストロングスタイルなんて気取ってるけど、毎回秒殺なんてされちゃうと興業が成り立たなくなるの。
自己満足のオナニー試合は今日でお終いになさい。」
南「ぎゃああああっぁぁぁぁぁあ」
そして南がギブアップしない程度に加減しながらも、徐々に力を込めてい理沙子。
理沙子「普段はプロレスだからやらないけど、あんたを絞め落すくらい何でもないんだから
あまり調子に乗らないことね。」
自分が最も得意とする関節技でも理沙子には全く敵わないことを知り、南のプライドは完全に破壊される。
理沙子「首は勘弁してあげるから、しばらく病院で反省してなさい。」
南「た、たしゅけて・・・」
これから起こる事態を想定して怯える南
理沙子が絞り上げた南の左腕は既に人体の可動範囲を超え、ムチムチの太腿は凶器となって頚動脈を絞め上げている。
南「ひぃ、ひぃふ・・。」
理沙子「うふふ、自称関節のヴィーナスもいいザマね。じゃあ、そろそろイカせてあげるわ。フンッ!!」
ボキボキッ、グキリッ。
その瞬間、南の肋骨は砕け、左肩は完全に脱臼し、左ひじはありえない方向に曲がった。
そして激痛と太腿から伝わってくるほのかな香りの中で南の意識は真っ白になっていった・・・
- 67 :名無しさん:2009/02/01(日) 03:46:46
- えと。一旦終わりで良いのかな・・・?
凄いもの見た!GJです!
rskさんの暗黒面に興奮せざるを得ないw
他の試合ももし投下があるなら期待。
- 68 :名無しさん:2009/02/01(日) 10:41:54
- GJ!!
これでは残りの試合も期待せざるを得ない。
rsk戦以降はみんなケガによりリタイアの血のリーグ戦の予感。
- 69 :名無しさん:2009/02/01(日) 21:22:52
- GJ!
本当にキレたrskさんが見られるのか……。
- 70 :62~66:2009/02/01(日) 22:15:33
- >>67>>68>>69
お目汚し失礼しました。
レスサンクスです。
遅筆なもので、忘れた頃に投下する可能性が大ですが
またご笑覧いただければ幸いです。
ちなみに来週の理沙子さんは
「理沙子さん若返る」
「ボンバー自爆する」
「来島さんじゃ勝てない」
の3本でお送りしたいと思います。
- 71 :名無しさん:2009/02/01(日) 22:46:17
- 若返…る?りさこさんじゅうごさいのことかーーっ!!!
気長に待ってるから好きなペースで書いておくれー
- 72 :名無しさん:2009/02/01(日) 23:01:51
- 妄想しながら待ってるよー。
それにしても勝てないさんは凄いな、リョナスレなのにネタ臭さが薄まらねぇw
- 73 :名無しさん:2009/02/02(月) 02:51:34
- 現スレに移行してから正統派から堕ちたヒロイン尽くしで正直、好み過ぎて困る。
こうなると次にSに目覚めるのが誰か期待してしまうw
悪のヒロインに目覚めたソニックとか・・・無いか。
まぁ桜井さんがアウトローになっても受けキャラっぽさは抜けないと思うがw
- 74 :名無しさん:2009/02/02(月) 10:55:28
- 相羽さんがアップを始め…………ないわー。
- 75 :名無しさん:2009/02/02(月) 16:20:20
- >>31
この辺のは保管庫にあったりするの?
- 76 :名無しさん:2009/02/02(月) 16:55:27
- >>75
前スレの埋めで書かれてた妄想試合結果だよ
- 77 :名無しさん:2009/02/02(月) 19:07:53
- 突然
ジューシーペアの最期~ラッキー内田の背信~
なるフレーズを受信した。内容は知らん。
- 78 :名無しさん:2009/02/02(月) 19:10:29
- ゲーム中に使われてる技絵が見れるところってない?
- 79 :逆襲のrskさん5番勝負(幕間劇):2009/02/03(火) 01:22:46
- 南利美、ボンバー来島、ビューティー市ヶ谷、パンサー理沙子の4名が
マイティ祐希子への挑戦権を賭けて争うリーグ戦は、
早くも第1戦目で南利美が負傷欠場となる波乱の幕開けとなった。
なお、もう1試合のボンバー来島vsビューティー市ヶ谷戦は、
来島のラフ殺法に苦しみながらも何とか市ヶ谷が制している。
その試合で南は、理沙子の卍固めにより、左肩の脱臼と左ひじ及び肋骨の複雑骨折という
瀕死の重傷を負い、会場から救急車で搬送され即入院となった。
???「・・しみ、・・・利美。」
南「ううッ・・、痛ッ。」
???「利美、意識が戻ったのね。よかった。」
南「ミミ・・さん・・!」
???「うふふ、泉ったら本当に心配性なんだから。」
南「ゲエッ、理沙子さん!」
理沙子「こらこら、人をバケモノみたいに言わないの。肋骨もう2~3本外してあげようか?」
氷の微笑みを浮かべながら理沙子が指をボキボキと鳴らす。
南「あわわわわわ」
本気で怯える南。
ミミ「も~、理沙子ったらけが人をあまり脅かさないでちょーだい!」
理沙子「うふふ、冗談よ冗談。」
冗談にしてはシビアすぎる。
- 80 :名無しさん:2009/02/03(火) 01:28:15
- 横山三国志すぎて噴いた
- 81 :逆襲のrskさん5番勝負(幕間劇):2009/02/03(火) 01:30:38
- 南「私あれから・・・」
ミミ「ずっと寝てたのよ。もう2日も意識失ったままだったから、本当に死んじゃうんじゃないかと思ったじゃない。
理沙子は全然心配してなかったけど。」
理沙子「私だってプロなんだから加減くらい知ってるわ。それに人間あれくらいじゃ死なないわよ。」
理沙子の瞳が妖しく光る。
ミミ「(そりゃ今までに何人もの犠牲を重ねてきたんだものね・・・)」
南「(間違いない。これはもう何人か殺っている目だ・・・)」
理沙子「何考えてるの?」
ミミ・南「ひっ、いや、別に。」
理沙子「まあ、利美の無事も確認したことだし、そろそろ行きましょうか。
あっ、そうそう、お医者さんに聞いたら10日ほどで退院できるらしいわ。
2ヶ月もすれば完治してまたリングに上がれるだろうって。
それじゃ、一足先にベルトを持って待ってるからね。」
理沙子はお見舞いのフルーツを置いて病室を出て行った。
ミミ「レントゲン見たけど、肋骨も腕もきれいに折られてたわね。左肩もそんなに酷くないし。
理沙子なりの愛情表現ってやつなのかな。私はもう二度と勘弁だけどね。
でもあんな理沙子見たのは久しぶりよ。これまで自分の実力出し切れなくてよほどストレスがたまってたのかも。
なんだか額のしw(以下自主規制)も減ったし、お肌もツヤツヤで若返った感じがするもん。
あなたもせっかく2ヶ月も休暇がもらえるんだから、しっかりと自分を見つめなおして戻ってきなさい。」
南「理沙子さん(に若さを吸い取られた?)・・・」
一方、新女一行の宿泊するホテルの一室
祐希子「ねえ恵理。次の試合理沙子さんなんだよね。」
来島「そうだけど何だ?」
祐希子「この前の理沙子さんやばかったよ。あれ絶対やばいって。」
来島「何が言いたい?また化粧が落ちてたってかw」
祐希子「いや、えーっと、そのー、この前のミーティングで『ババァ』って言った事を謝っておいたほうがいいんじゃないかな?」
来島「はぁ?」
祐希子「私も理沙子さんのことを『過去の人』なんて言っちゃったけど、あれは記者に上手くのせられちゃっただけだしぃ・・
理沙子さんは私が子供の頃からの大スターで大先輩だしぃ・・」
来島「あのな、ババァにババァと言って何が悪いんだ?お前が勝ってあのおばさんの時代は終わったの。
それで次の時代は俺とお前が作るの。わかる?」
祐希子「そりゃそうだけどさぁ・・」
来島「心配するなって。俺も前の試合見て覚悟決めたんだよ。
『殺らなければ殺られる』ってな。市ヶ谷戦では不発だったけど、我に秘策ありだ。」
- 82 :名無しさん:2009/02/03(火) 08:16:04
- なんというフルボッコフラグ・・・
- 83 :名無しさん:2009/02/03(火) 18:57:16
- なんか『不発の核弾頭』ってキャッチ思い出した
- 84 :名無しさん:2009/02/03(火) 19:24:36
- 張り切ってる来島さんを見ると、なんだか優しい気持ちになれるぜ…
- 85 :名無しさん:2009/02/03(火) 20:50:12
- >>79
>理沙子「こらこら、人をバケモノみたいに言わないの。肋骨もう2~3本外してあげようか?」
>氷の微笑みを浮かべながら理沙子が指をボキボキと鳴らす。
いやいやどー見てもバケモンでしょうよw
さすがに若手の精気を吸いt・・、あれ?こんな時間に誰かk
- 86 :名無しさん:2009/02/04(水) 00:50:38
- 同意。何に、とは敢えて言わないけどw
このrskさんならゆっこどころかみぎりや零あたりでも泣いて命乞いしそうだw
- 87 :名無しさん:2009/02/05(木) 13:43:06
- 技絵がエロいので今でもSFCのスーパーレスッルをやるんだけど
この前エキシビジョンでゆっこ対市ヶ谷を両方COMにして観戦してたら凄い神展開になったよ。
試合は市ヶ谷が善戦するもののゆっこ有利で進んでて市ヶ谷の体力がほぼなくなったところでゆっこのムーンサルトが決まって勝負あったかと思われた。
しかしフォールをカウント2.9で返すとここから市ヶ谷の怒涛の反撃が始まった。
まずはブレーンバスターでゆっこを場外に叩き落とすとラリアット→パイルドライバーでゆっこを体力0のダウン状態に追い込み更にパワーボム!!
ここでリングに戻るとなんと必殺カードでパワーボム!!もちろんゆっこは返すことが出来ず3カウントを奪われた。
この板的には ×マイティ祐希子vsビューティー市ヶ谷○(ビューティーボムによる失神KO) みたいな感じかな。
またこんな神展開が見れればいいな。
- 88 :名無しさん:2009/02/05(木) 14:36:36
- >>87
読んだだけで勃った。
オートって意外とすげえよな。
ムーンサルト→大逆転フルボッコはガチだな。
前スレで寿にも同じことされてただろ、というか俺がその当事者だけどwww
- 89 :名無しさん:2009/02/05(木) 17:10:22
- スーパーレッスルでオート観戦はよくやったな。
ゆっこは相性もあるのかパワー型のレスラーには評価値が結構下の格下に負けることも珍しくなかった。
龍子とやったとき、折角の攻撃チャンスを間合いをとるか何かにしたせいで完封負けを喫してたこともあった。
あとスーパーレッスルに限らず旧作の技絵はエロいな。
- 90 :名無しさん:2009/02/06(金) 03:46:15
- >>87
日本人でトップクラスのパワーを誇る市ヶ谷にそれだけのコンボを決められると、
祐希子じゃさすがに潰されるな。
ラリアットで既に軽く意識が飛ばされてたんじゃないかな。
- 91 :名無しさん:2009/02/06(金) 19:24:08
- >>87
前スレの展開からつなげてレポ風に妄想してみた。
寿零と大空みぎり、二人の新世代ファイターに時を同じくして病院送りにされたマイティ祐希子とビューティ市ヶ谷。
誰もが新時代の訪れを感じる中、団体対抗戦で祐希子vs市ヶ谷がマッチメイクされる。
互いに復帰後初のトップレスラーとの対戦であり、自らが終わっていないことを示すためにも負けられない試合となった。
試合はいつものように、飛び技と投げで攻め立てる祐希子を市ヶ谷が持ち前のパワーで迎え撃つ展開。
しかし、健在をアピールしようとしすぎて空回り気味の市ヶ谷を徐々に追い詰めていく祐希子。そして、必殺のムーンサルトプレスが完璧な形で決まる。
勝負あったかと思われたが、市ヶ谷が意地を見せ2.9で返して見せる。
すると、どういうわけか祐希子の動きが急に鈍くなる。市ヶ谷がそれを見逃すはずはなく、ロープ際でブレーンバスター。祐希子を場外に叩き落す。
更にラリアットで薙ぎ倒すと、息も絶えだえの祐希子にパイルドライバーで追撃、更に間髪いれずにパワーボム。
最早自力で動けない祐希子を無理矢理リングに押し上げる市ヶ谷。〆はもちろん伝家の宝刀、ビューティボム!
市ヶ谷の全霊の一撃が祐希子の意識を体の外に叩き出す。白目をひん剥いて痙攣する祐希子を押さえ込み、市ヶ谷が復活を告げる勝利を飾った。
惨敗を喫した祐希子、決め技のムーンサルトプレスが返されることに対する精神的動揺は明白で、復活への道程は険しいと言わざるを得ない。
どうかしら。SS書けりゃいいんだが文章力がねぇ。
- 92 :91:2009/02/06(金) 22:29:07
- 読み返したが>>87さんの試合展開に設定くっつけただけっすね。
メンタルまで描写できればいいんだけどなー。反省。
- 93 :パンサー理沙子vsボンバー来島(その1):2009/02/07(土) 00:15:54
- 第2戦 パンサー理沙子vsボンバー来島
第1戦で南利美がパンサー理沙子によって病院送りにされてしまったため、
マイティ祐希子への挑戦権をかけた争いは、1勝のビューティー市ヶ谷とパンサー理沙子を
1敗のボンバー来島が追う形になっていた。
そして、南利美の欠場によってビューティー市ヶ谷は労せずして勝ち星を拾い挑戦に王手をかける。
このため、パンサー理沙子とボンバー来島の一戦は双方にとって絶対に負けられない戦いとなった・・・
理沙子「さすがに・・やるわね」
試合開始5分が経過し、一進一退の攻防が続いていたが、真っ向からパワー勝負を挑んだ来島に
理沙子がやや押され気味の展開となっていた。
そしてリング中央で組み合う両者だが、次第に来島が理沙子を押さえ込む
来島「おいおい、オバさん、皺がまた増えたんじゃねーのかw」
理沙子「だ、だれがオバサンよ!」
来島「こんなに汗だくになっちゃってまあ。化粧が落ちてるよ、オ・バ・サ・ンw」
理沙子「誰がオバサンですって?男も知らない生娘がなめんじゃないわよ!」
来島「あ~あ、怖い怖い。年取ると短気になるって本当だったんだなw」
理沙子「このやろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
怒りで我を忘れ突進してくる理沙子に対し、コスチュームからスタンガンを取り出し構える。
来島は、理沙子と南の一戦を見て、今の理沙子に正攻法で対抗することは難しいと考え、
レフェリーを事前に買収してボディーチェックを甘くするように依頼しておいたのだった。
来島「ババァ死ねや!」
理沙子「そんなのお見通しよ!」
理沙子はスタンガンなどお構い無しに、さらに加速を乗せたドロップキックを炸裂させる。
来島「ぐえほ」
ただのドロップキックとはいえ、新人レスラーなら失神KOとなりかねない強烈な一撃。
さすがの来島もリングに崩れ落ちる。スタンガンは場外まで吹き飛ばされ来島の切り札は不発に終わった。
理沙子「さ~てと、どう可愛がってあげようか♪」
理沙子は舌なめずりをしながら来島に歩み寄る。
しかし、理沙子が来島の髪をつかんで立たせようとしたそのとき、
来島は、胸元に隠し持っていた2台目のスタンガンのスイッチを入れた。
来島「(かかったなw)喰らえ!!」
- 94 :パンサー理沙子vsボンバー来島(その2):2009/02/07(土) 00:17:21
- 「ぎゃああああああああああああああああああああああああああ」
スタンガンが理沙子に炸裂するかと思われた瞬間、来島の悲鳴が会場中に響き渡る。
見ると理沙子が氷の微笑を浮かべながら来島の右腕を捻り上げていた。
そして放電しているスタンガンを、徐々に来島の胸元に近づけていく。
理沙子「うふふ、あなたの学芸会はすべてお見通しなのよ。」
来島「うわあああああああ、マ、マジ勘弁、やめろって!!」
理沙子「あら、私には本気でブチ当てようとしてたくせに。」
最初のスタンガンはあくまでもブラフ。一撃目を交わせばさすがの理沙子でも安心するだろう。
そして、油断して近づいてきたところで胸元に隠し持っていた二つ目のスタンガンによって
痛恨の一撃を食らわすというのが来島の作戦であった。
しかし、このような万全の作戦が見破られてしまうことも、理沙子の腕力がここまで強いことも到底想像もしていなかった。
来島「ちょ、おま、電圧下げなきゃマジ死ぬ、死ぬってば。」
理沙子「じゃあ、死ねば?」
バチン!
強烈な電圧で来島の巨体が吹っ飛ばされる。
そして理沙子は倒れている来島に対し、冷徹に語りかける。
理沙子「うふふ、確かにはかりごとは二重三重に弄して初めて意味があるものだわ。
でも私のまえではそのような小細工は通用しない。」
来島「クソッ・・・、何で・・何で見破られたんだ!あれだけ冷静さを失っていたというのに・・・」
理沙子「あら?私が本当に錯乱したとでも思ってた?感情をコントロールするのもプロレスラーの大切な仕事よ。
それに、私には長年の経験から身につけたスキルがあるの。」
来島「???」
理沙子「うふふ、それはね、『冷静なまま怒る』ことと『他のレスラーを潰すことに罪悪感を感じない』ことよ。
反則もプロレスのうちだし、あなたのそういう勝気なとこは大好きなんだけど、
どうやらあなたは私のスキルをどちらも発動させちゃったみたい。」
来島「そ、それがどうした。い、いっくぞ~」
来島は全力で捨て身のショルダータックルをぶちかます。
しかし、理沙子はコーナーギリギリで来島の体当たりをかわし、自爆させる。
来島「うげぉ。クッ、まだまだぁ!」
来島の鋭い打撃が次々に理沙子を襲う。しかし、理沙子はそれをスウェーでかわし、時折カウンターのハイキックを炸裂させる。
打撃技を得意とする斉藤彰子やミミ吉原にも勝るとも劣らない威力。
理沙子「うーん、悪くはないんだけど、その程度の実力で女王の座を狙おうっていうのはちょっとおこがましいんじゃないかな。」
来島「なにぉおお!」
それでも来島はかろうじて冷静さを維持しつつ理沙子とゼロ射程まで接近する。
来島「もらったぁあああああああああ!」
- 95 :パンサー理沙子vsボンバー来島(その2):2009/02/07(土) 00:20:59
- 必殺のナパームラリアットが理沙子をぶち抜くかと思われたその刹那、
いつのまにか大きく振りかぶられた理沙子の右腕が来島の胸元に直撃し、
来島は空中で1回転してリングに叩きつけられる。
掟破りの逆ナパームが来島のプライドを叩き潰す!
来島「グエッ、グエッ、オッ。」
よだれを垂れ流し、悶絶する来島
理沙子「あらあら、いいザマね。」
今度は理沙子が、コーナーにもたれかかる形になった来島にショルダータックルを仕掛ける。
ドゴッ、という鈍い音がして来島は理沙子とコーナーの板ばさみとなり崩れ落ちそうになるが、
理沙子は強引に立たせて観客にアピールをする。
理沙子「いっくよ~!」
またもや理沙子のナパームラリアットが来島を襲う。
細身の体からは想像も出来ない圧倒的な破壊力。
来島「ぐえッd(この威力、カオス並みじゃねえか!)」
理沙子「うふふ。私が投げ技だけのレスラーだと思ってたら痛い目にあうわよ。」
すかさず理沙子は来島を引き起こし、フロントスープレックスでリング中央に投げ飛ばす。
理沙子「あなた最近ウェートトレーニングばかりやって基本が疎かになってるようだから、
受身の基本を思い出させてあげるわ。」
すると理沙子は宣言どおり、首投げから始まって、ボディスラム、ジャーマンスープレックス、
バックドロップ、ジャイアントスイング、パワーボム、スプラッシュマウンテン、JOスープレックス、
キャプチュードといった大技を繰り出していく。
特に後半の技は、理沙子が加減しなければどれもが一撃必殺のKOを狙える技である。
理沙子「プロレスは受けの美学よ、心することね。」
KO寸前の来島に対してプロの心得を教授する理沙子。
来島「うぅうう・・・なんで、こんあことに・・」
理沙子「うふふ。なんで私みたいなのにパワー勝負でやられるか不思議で仕方ないって顔してるわね。」
ボンバー来島の筋力は国内トップクラスと言われており、パワー勝負では理沙子不利のようにも思える。
理沙子「まあ純粋な筋力だけならあなたに敵わないかもしれないけど、あなたとは鍛え方が違うのよ。」
確かに冷静に両者のポテンシャルを比較してみると、身長ではむしろ理沙子のほうが上回っており
プロフィールの体重欄は両者とも「ヒ・ミ・ツ」であるが、実は外見ほどの違いはないのである。
このようにフィジカルな部分が対等以上であるのはもちろん、理沙子には来島を上回る年r、
もとい鍛錬の積み重ねがあった。
理沙子「普段はこんな技やらないんだけど、パワー馬鹿のあなたに敬意を表して
今日だけは特別にサービスしてあげるわ。」
そう言うと、ぐったりしている来島を叩き起こし、なんと左手1本でネックハンキングツリーをきめる。
普段の理沙子からは想像もつかない荒業にざわめく会場。とてつもない握力が来島の喉を潰していく。
来島「こ・・の、ばばぁ・・」」
理沙子「あ~ら、まだそんな元気あったんだ。生意気な子猫ちゃんね。この口がいけないのかしら?」
言うなり理沙子は、空いている右手で来島に往復ビンタを叩き込む。
パシーン、パシーンという乾いた音が会場に響くたびに、
来島の頬は真っ赤に腫れ上がっていく。
来島「あふぃ、あrkふぉ。」
しばらく来島を折檻すると、子供が飽きたおもちゃを放り捨てるかのようにリングに投げ落とした。
- 96 :パンサー理沙子vsボンバー来島(その4):2009/02/07(土) 00:23:57
- 理沙子「さてと、そろそろクライマックスの時間ね。」
来島「もふ、たしゅけとぇくだsい」
理沙子「もう私のことオバサンなんて言わない?」
来島「はぃ」
理沙子「もう私のこと年増の行き遅れとか言わない?」
来島「はぃ」
理沙子「もう私から加齢臭出てるなんて言わない?」
来島「はぃ」
理沙子「ということは、今までは散々好き放題言ってくれていたのね。」
来島「しまっt」
理沙子「あなたには本当の生き地獄というものを見せてあげるわ。」
理沙子はひとしきり指をボキボキと鳴らした後でおもむろに来島に歩み寄る。
その姿はまさに修羅である。
そして、来島を豪快なボディスラムでリングに叩きつけ、すばやく胴締めスリーパーの態勢に入る。
第1戦で南利美を葬るほどのサブミッション技術を有する理沙子の前に、来島は文字通り手も足も出ない。
スリーパーによって意識が遠のく。しかし、ムチムチの太腿による胴締めが、
激痛によって来島の意識を現実へと呼び戻す。
理沙子「私のサブミッションも中々いけるでしょ。」
来島「アあっ」
理沙子「うふふ、あなたこんな時に感じてるの?」
確かに言われてみればコスチュームの上からでも理沙子の柔らかい豊満な乳房の感触と、
ムチムチの太腿の感触が伝わってくる。
しかしそれを楽しんでいるほどの余裕は、もはや残されてはいなかった。
理沙子「まさかこのままスリーパーで絞め落としてくれる、なんて思ってないでしょうね?
胴締めスリーパーっていうのは、スリーパーを極めるんじゃなくて太腿で胴体を砕くためのものなのよ。
なんといっても女性の太腿は腕の3倍の力がかかるから、肋骨なんて簡単に砕けちゃうの。」
確かにミシミシと骨のきしむ音が来島にも聞こえてくる。
完全にパニックに陥る来島。
来島「ひぃっ、ひぃ。しにたくないyぉ」
理沙子「今頃反省しても遅いけど、これからは私をあまり甘く見ないことね。
それじゃ、覚悟はよろしくて?」
非常なる死刑宣告。
そして理沙子の太腿が全力で来島の上半身を締め上げていき・・・
理沙子「フンッ!」
ボキボキ、バキバキッ、グシャ!
理沙子の柔らかな肢体の感触と肋骨の骨が砕ける音を感じながら、来島の意識は深い闇へと落ちていった。
武藤「やっぱり、来島さんじゃ勝てない、か・・・」
- 97 :93~96:2009/02/07(土) 00:31:38
- お目汚し失礼しました。
忘れた頃に逆襲のrskさん5番勝負の第2戦でした。
いきなりわけのわからんrskさんが登場しておりますが、
>>62>>63>>64>>65>>66「第1戦 rskさんvs南さん」
>>70「来週のrskさん」
>>79>>81幕間劇
などもご参照いただければrskさんが暗黒面に落ちた経緯が
少しはご理解いただけるのではないかと思います。
- 98 :名無しさん:2009/02/07(土) 00:50:03
- >>97
やっぱり、来島さんは勝てないよね
- 99 :名無しさん:2009/02/07(土) 01:01:10
- >>91
自分の場合、レポを書くときは
状況を妄想→展開を構成→解説的な文章で肉付け
っていう手順なんだけど
状況を妄想→展開を構成→解説的な文章で肉付け→台詞文を挿入→前後を調整
ってやると、案外それっぽい感じになるよ
短いって感じたら改行とかして、不自然にならないように末尾を修繕すれば案外イケる
そこから先は経験の問題だから、一度試してみたらどう?
文の感じは結構好きよ?
>>93
なんだろ…こんな素敵な展開なのに来島さんだと旨みを感じない…不思議っ!
ともあれGJ
- 100 :名無しさん:2009/02/07(土) 01:06:12
- やはり来島さんではwktkできない、か。
- 101 :名無しさん:2009/02/07(土) 09:59:21
- いいシチュなのに来島さんじゃなぜかギャグに見えるw
ある意味リョナりづらいキャラだな
- 102 :名無しさん:2009/02/07(土) 14:37:53
- ゆっこや桜井さんとは少し違うベクトルにやられ役が似合うからな。
ともあれGJ
来島さんの持ち味が滲み出てしまうのは仕方ないことだ。
- 103 :名無しさん:2009/02/07(土) 18:59:49
- >>30
>×カレン&ヘレン・ニールセンvs村上千秋&千春○
ふとプロレススターウォーズ(古い)の『ファンクスvsブッチャー&シン』が脳裏に浮かんだ。
レフェリーも村上姉妹とグル(八島姐辺りか)で凶器が飛びまくるクラシカルな展開と。
- 104 :名無しさん:2009/02/07(土) 21:49:15
- >>87を見て、唐突にSUPER升プレイでゆっこを団体内最弱に追い込み、嬲り者にするプレイを敢行してみた
いや、これは何と言うか、悶々とする
- 105 :名無しさん:2009/02/08(日) 04:10:00
- 愛で自分とこのSA-KIとどっかの団体の評価値少し上のみぎりでシングルやったんだけど・・・
いざ始まってみればこっちで有利なのは極めのみ・・・評価値以上の開きがあるような・・・
で、序盤に脇固め(LV1)が極まったのみ。そこから先はパワー、投げ地獄。早く楽にさせてやってくれーと思ったら
超高層ボディスラムで場外に叩き落とされ本当の地獄に。
デスバレーボム(LV9)→ハイキック(LV8)→鉄柱攻撃→ギロチンドロップ(LV8)→ジャーマン(LV9)
ここでやっとリターン。リングに戻ったところでアキレス腱固め(LV7)でギブアップ。
そして負傷。もう何てゆーか・・・途中から勃ったw
- 106 :名無しさん:2009/02/08(日) 13:48:01
- ひでえww最初のデスバレーで死にかねないぞ、それwwww
- 107 :名無しさん:2009/02/08(日) 20:38:25
- デスバレーで失神し、無理やり立たされた状態で食らうハイキック…全身弛緩だな
最後のジャーマン食らった時点で失禁は間違いない
そしてリングに戻され、みぎりの怪力でアキレス腱固め…ギブアップすら脳裏に浮かばないような激痛
もう必死だっただろうね
あんな無様に救いを求めるSA-KIは初めて見たわ…
こんな感じか
- 108 :91:2009/02/08(日) 23:42:05
- >>87さんのレポを借りてSS書いてみました。
SS書くのは全く初めてなので不出来はご容赦ください。
なお、設定は前スレ>>792->>795のさいたま氏、そしてレッスル系創作色々のてみた氏のものをお借りしました。
この場を借りてお礼申し上げます。
- 109 :ゆっこvs市ヶ谷(1):2009/02/08(日) 23:44:42
- 寿零と大空みぎり、二人の新世代ファイターに時を同じくして病院送りにされたマイティ祐希子とビューティ市ヶ谷。
誰もが新時代の訪れを感じる中、団体対抗戦で祐希子vs市ヶ谷がマッチメイクされる。
互いに復帰後初のトップレスラーとの対戦であり、自らが終わっていないことを示すためにも負けられない試合となった。
「……ハァッ、ハァッ、ハァッ…………ッッ!」
荒い息をつくビューティ市ヶ谷。あくまでも気の強い、しかし焦燥感を滲ませた眼差しを、真正面に仁王立ちのライバルに向ける。
「ほらッ、どうしたの!? そんなギクシャクした動きで私を捕まえられると思ってんの、この若年増!」
「……ッッツ! 言ってくれますわね、貧乳娘が……ウォォォォォォォッ!」
雄叫びを上げて祐希子に掴みかかる市ヶ谷。祐希子の右腕を掴むと思い切りロープに振り、自らも助走をつけて膝を突き上げる。
「甘いわね、ほらッ!」
「ぐうっ!?」
並みのレスラーなら昏倒もののジャンピングニーパッドは、しかし祐希子に突き刺さることはなかった。ロープの反動を利用したトペ・レベルサが、市ヶ谷を吹き飛ばす。
試合開始から何度も見た光景。
両者がこの試合にかける意気込みは並々ならぬものだった。団体のエースの看板をかけて臨んだ一戦での屈辱。経験の浅い、彼女らからすればひよっこと言える若いレスラーの勢いに飲み込まれ、マットに這いつくばり、ボロ雑巾同然の姿を大観衆に晒した忌まわしい記憶を拭い去り、健在を示さねばならない。この試合は、いわばサバイバルマッチ。トップ戦線への生き残りがかかっていた。
しかしその意気込みは、両者のメンタルに大きな差異を生じさせていた。
寿零の打撃に切り裂かれた祐希子にしてみれば、自らの長年の課題……打撃に対する防御の甘さを目の前に突きつけられた格好だが、それはファイトスタイルの上積みとして前向きに考えられなくもない。
しかし市ヶ谷は違う。あの試合、彼女は自らの領分である力勝負であの大女……大空みぎりに叩きのめされ、失禁までさせられたのだ。みぎりの反則で勝ちこそ拾ったものの、全身これプライドの市ヶ谷にしてみれば慰めにもならない。消え去ってしまいたい程の悔しさ。
No.1パワーファイターの座と、失ったプライドを取り戻す。そのためには祐希子『ごとき』力で捻じ伏せられなければ話にならない。強迫的とも言える思いが市ヶ谷の心と体を縛り付けていた。
「何故ですのっ……!何故こんな…………」
技が決まらない。試合開始10分が過ぎ、開幕当初はそれなりにヒットしていた攻撃を完全に受けきられている市ヶ谷。気がつけば、自分が圧倒的に追い込まれている。理解できない状況に、思わず歯噛みする。
「何故ですって? アンタ、本気で言ってんの? あんな見え見えの、力みまくった技に『ハイどうぞ~』なんて当たりにいく方がどうかしてるわ。……なめられてんのかと思ったわよ、正直 」
呆れた、と言った風に嘆息する祐希子。
「……ッ、何を言っているのかしら? わたくしはいつだって冷静ですわ! それに、それにッ……」
「そうよねー、私程度の貧弱レスラー、圧倒しないと恥ずかしいもんね? 日本最強のパワーファイターさん」
「…………!!!」
日本最強のパワーファイター。この言葉に、明らかな反応を見せる市ヶ谷を見て、祐希子はニヤリと意地悪そうな笑顔を浮かべ、言葉を続ける。
「力で自分に勝てるヤツはいない。だからこの前の試合は何かの間違いだ。祐希子ぐらい、軽くたたんで見せてやる。大方そんなところかしら?」
「……黙りなさい……ッ」
「そりゃそうよねー、力自慢がアンタの売りだったんだから。それが、まぁ、なんつーか、ああまで遊ばれちゃぁ、ねぇ?」
「……黙りなさいと、言っているのが、……聞こえませんの…………?」
「ま、引きずるだけ引きずってなさいよ。その分、この試合私は楽できるんだから。」
「…………黙れ……黙れええぇえぇええぇぇぇぇッッッ!!」
- 110 :ゆっこvs市ヶ谷(2):2009/02/08(日) 23:47:01
- 今一番触れられたくない部分、心のもっともデリケートな部分を抉られた市ヶ谷。鬼の形相でその豪腕を振り回す。破壊力十分の、しかし大振りで隙だらけのラリアット。
「だからさぁ、甘いって!」
ラリアットを余裕を持ってかいくぐる祐希子。そのまま市ヶ谷の後ろにつくと、
「やっぱり、あせってるじゃない。あんな安い挑発に乗っちゃって。……フンッッ!」
そのままバックドロップで逆さまに投げ落とす。
「ぐあぁっ……!」
くぐもった悲鳴を上げ、マットに倒れる市ヶ谷。足をガクガクさせながらも何とか立ち上がろうとするが、ダメージの深さは明白だ。
ここで決める。長年トップを張ってきた自分の勝負勘が告げるままに畳み掛ける祐希子。ふらつく市ヶ谷の頭部に、体重の十分に乗ったフライングニールキックを叩き込む。
「あ……か……はぁっ……」
ろくに受身もできない状態でまともにもらってしまった市ヶ谷。苦痛の息を吐き出すと、一拍おいて力なくリングに崩れ落ちた。四肢を投げ出し、苦しげな呼吸を繰り返すその姿は、決着が近いことを予感させるのに十分であった。
「そろそろね……もう終わりにさせてもらうわ。今のアンタにいつまでも付き合ってられないの!」
決着を宣言した祐希子はコーナーポストに駆け上り、右腕を突き上げ観衆にアピールする。そして身をかがめると、全身のバネを使って天高く舞い上がった。
ムーンサルトプレス。数限りなく祐希子を勝利に導いてきた正真正銘のフィニッシュムーブが、市ヶ谷の体のど真ん中に打ちつけられる。
「げはぁっ…………ッッ!!」
肺を潰されたかのような吐息混じりの悲鳴を上げる市ヶ谷。
間違いない、仕留めた。祐希子は確信する。このまま押さえ込んで、3カウントで私の勝ちだ。
ワーンッッッ! ツーッッッ! スリ……
しかし。
ドンッッッ!!
思いもかけぬ衝撃。こと切れたはずの市ヶ谷が体を跳ね上げ、2.9で祐希子のフォールを返す。
「もう終わり……? 今のわたくしに、付き合っていられない……?」
信じられないと言った表情の祐希子を睨みつけると、抑えの効かない足に無理矢理力をこめて身を起こしていく。
「冗談じゃありませんわッッッ! わたくしを誰だと思っていますの? JWI認定世界最高チャンピオン、ビューティ市ヶ谷ですわよッッッッッ! 貴方ごときにコケにされたまま終わるわけがありませんわ、ええそうですとも!」
ふらつきながらも、怒声を上げ祐希子に近づく市ヶ谷。そして、右拳を思い切り引いてナックルパートを放つ。
「あぐうぅぅぅぅっ!」
相も変わらず見え見えの攻撃は、しかし、祐希子の顔面をしたたかに打ち抜く。
- 111 :ゆっこvs市ヶ谷(3):2009/02/08(日) 23:48:52
- 突然のクリーンヒット。打った市ヶ谷も、どうしたことかと自らの拳を思わず見返す。
「うっ…………ううっ…………」
うつむき、低く声を漏らし続ける祐希子。突然の変調に、会場がざわめく。
祐希子に歩み寄る市ヶ谷。そしてそのまま、腕を大きく引きナックルパートを続けざまに見舞ってゆく。
ファイティングポーズをとりガードを上げる祐希子。しかし遅い。先ほどまでなら対応できていた大振りの技をまともにもらってしまう。
たたらを踏んで後ずさる祐希子。何とか構え直し、市ヶ谷に向き直る……が、その表情に先程までの余裕はなく、青ざめてすら見える。
「……フフ、ウフフフフフフ…………オーッホッホッホッホッホッホッ!」
祐希子の顔をまじまじと覗き込むと、市ヶ谷は笑顔を浮かべ彼女独特の高笑いを上げ、そして語り掛ける。
「なるほどねぇ……そういうことでしたの。……貴方、そんなにショックだったのねぇ、必殺技を返されるのが」
「な、何を……私が、そんな……」
「認めたくないのはわかりますわ。……でも、顔に出てますわよ。フフッ、人のことを散々言っておいて、貴方が一番引きずってるんじゃありませんこと?」
市ヶ谷の言うとおりであった。先の試合で完全に決まったムーンサルトプレスを返された祐希子。この技が返されること自体は少なからずあった。しかし、それは相手のダメージを勘案するとまだ仕掛けが早かったか、あるいは当たり具合や技自体のキレがいまいちだったという自覚、救いがあった。
しかしあの試合、寿零は完璧なムーンサルトプレスをKO寸前の状態にもかかわらず返して見せた。そのときから、祐希子の頭に『自分の必殺技は通用しなくなってきているのではないか?』という疑念の種が植え付けられた。そして今の市ヶ谷が同じような状況で返してきたことでその種は芽吹き、祐希子の全身に不安を広げているのである。
「……ま、いいですわ。引きずってくれたほうが、わたくしが楽できますものねぇ? ……そらっ!」
先程祐希子に言われた言葉を返すと、ボディアッパーを見舞う市ヶ谷。今までとは違う、ダイナミックにしてスピーディな市ヶ谷本来の動き。
「げふぅぅっ! おぐぇぇぇぇぇ……ッ!」
やはり反応が遅れる祐希子。レスラーとしてはそう強いほうではない腹筋を打ち抜かれ、腹を両腕で抱えてうずくまる。
うずくまった祐希子を捕らえ、高々と持ち上げる市ヶ谷。そして、そのままブレーンバスターで祐希子の後頭部をリングに打ち付ける。
「ぐあああぁぁぁぁっ! あぎっ、ぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっ!」
頭を抱えて転がり、のたうつ祐希子。頭を襲う激痛に、たまらずリング外に転がり落ちる。
「何ですの? 逃げるおつもり? あれだけ調子に乗っておいて、随分と無様ですわね。……残念ですが、許してあげなくってよ。」
祐希子を追って自らも場外に降り立つ市ヶ谷。
「ハァ、ハァ…………こっ、こんな……こんなことが……」
祐希子も立ち上がって何とか迎撃体制を作る。が、腰が引けている。体が動かない。
「……あら、てっきりそのまま逃げ帰るのかと思いましたわ。ま、その意地だけは見事なものね。……ご褒美です。全力で、叩き潰して差し上げますわッッッ!」
叫ぶな否や、豪腕を振り上げる市ヶ谷。先のそれとは違う、パワーもスピードも十分なラリアットを祐希子の咽元に叩き込む。
「……………!!……………………ッッッ!!!」
首を支点にしてグルンと一回転すると、声も上げずに場外マットにその身を打ち据える祐希子。その目は焦点を失い宙をさまよう。それでも何とか立ち上がろうとするが、その足は地面を掴むことができずにズルリと滑っていくばかり。
「ほら、起きなさい! この程度で楽になれるとでも思って?」
もがく祐希子の頭をむんずと捕まえて引き起こすと、そのまま抱え込んでパイルドライバー!
「ぎゃふぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!」
そして間も置かずにパワーボムを続けざまに炸裂させる。
「ぐふぉ…………ッッッ……!」
- 112 :ゆっこvs市ヶ谷(4):2009/02/08(日) 23:50:28
- 薄い場外マットに頭部を散々叩きつけられ、急激に力を失っていく祐希子。グッタリと四肢を投げ出し、ただ呻き声を漏らすだけとなった祐希子を、しかし市ヶ谷はまだ許そうとはしない。
「あら、意地はあるけど体はそんなに強くないのね。……メインディッシュがまだでしてよ!」
祐希子の首を左手で引っつかむと、そのまま高々と吊り上げていく。それまでのダメージがウソのようなパワーを見せ付けながら、祐希子の白い首をギリギリと締め上げるネックハンギングツリー。
「あ……ぐっ、げぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ、うげぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ………………ッッッ」
息も絶え絶えのところに更に気道を潰され、もがくことも出来ずに耳障りな呻き声を垂れ流すだけの祐希子。やがて、股間から黄色い水をチョロチョロと流し始める。
「まぁ、はしたない…………全くレディとは思えませんわねぇ。まぁいいですわ。そろそろ頃合です。今の貴方にいつまでも付き合っていられませんものね」
そう嘯くと、市ヶ谷はそのまま祐希子をリングの中に投げ入れる。そして自らもリングに戻ると、祐希子をパワーボムの体勢に捕らえ、更に高々と持ち上げる。
「……さぁ、これで終わりです。知りなさい、これが本当の必殺技と言うものですわっっっ!」
高く持ち上げた祐希子を反動をつけて思い切り振り下ろす。市ヶ谷のスペシャルホールド、ビューティボムが轟音と共に炸裂する。
「ぐひぃ…………………………………ッ………」
リングにめり込まんばかりに叩きつけられた祐希子。カエルが潰されたような声をたった一つだけ漏らす。そのまま市ヶ谷に押さえ込まれるが、最早返すような気配すら感じられなかった。
ワーンッッッ! ツーッッッ! スリーーーーーー!
勝負が決し、フォールを解かれた祐希子はそのままリングに大の字に崩れ落ちる。高らかに復活の狼煙をあげ、ファンの歓声に応える市ヶ谷の背中越しに、グリンと白目を剥いて涎を垂れ流し、小刻みに痙攣する無様な姿を晒す祐希子。その哀れな姿は、祐希子が最早あのマイティ祐希子ではなくなっていることをはっきりと表していた。
- 113 :91:2009/02/08(日) 23:53:04
- 以上です。読んでくださった方、ありがとうございました。
ヒントをくれた>>99さん、ありがとうございました。
ちなみに、JWI認定世界最高うんたらはゲーム中のオフィシャルです。さすが市ヶ谷様。
- 114 :名無しさん:2009/02/09(月) 00:31:51
- >>113
GJ! 転落ゆっこの墜落、これはいい!
自分の必殺技への自信と信頼を失い、新必殺技も生み出せず最下層を這いずり回る事になるゆっこが想像できる!
ワンランク落とされた祐希子は次世代エース格の壁としての役回りへ
ところが、ムーンサルトを完全に封じられる―――防がれるどころか、コーナーから飛ばせてもらえない祐希子
予想外の展開に相手の体力回復を読み違い、相手の罠と知らず慌てて放った不完全なムーンサルトをあっさりと返される
まさか―――まだ格下と思っていた相手にすら破られた必殺技
自らの宝刀が根元から折れる…そんな感覚に、完全に動きが止まる祐希子
最早完全に打つ手の無くなった祐希子は嬲られる肉人形にしか過ぎなかった…的な!
- 115 :名無しさん:2009/02/09(月) 00:44:07
- >>113
おお、GJ!
自分の書き方がヒントになったなら嬉しい
- 116 :87:2009/02/09(月) 15:27:21
- おお!久々にのぞいた見たら自分の書き込みを元ネタにレポとSSが!
>>91さん本当にありがとうございます!もの凄く嬉しいです。
SSを書かれるのが初めてとはとても思われないほど大興奮ものでした。
SSになるとまた妄想が広がりますね。
きっとこの後ゆっこは>>89さんの龍子に大惨敗展開、>>114さんの格下に嬲られ展開を経て、>>104さんの団体最弱嬲り者展開に繋がっていくわけですね。
- 117 :91:2009/02/09(月) 18:57:30
- >>114 >>115 >>116
ありがとうございます。
勢いで書いてしまったんで、今見るとちょっと淡白かなーと思わないでもないですが、読んでいただいて嬉しいです。
……というわけで、サクセス総合うpろださんに、場外戦をちょこっと修正したヤツを上げてみました。
よろしければどうぞ。パスは目欄です。
ttp://muvluv-alternative.game-server.cc/cgi-bin/success-up/upload.cgi?mode=dl&file=204
- 118 :91:2009/02/09(月) 19:05:10
- URL間違いです
正しくはこっち
ttp://muvluv-alternative.game-server.cc/cgi-bin/success-up/upload.cgi?mode=dl&file=205
- 119 :91:2009/02/09(月) 19:21:08
- 目欄ないのかこの板!!
まじごめんなさい、パスはyvsiです。
たびたびすいません本当に。
- 120 :91:2009/02/09(月) 19:22:37
- ブラウザなら目欄あるんでしたっけうぁぁぁぁぁぁぁぁ
だめだ!俺もうだめだ!
- 121 :名無しさん:2009/02/09(月) 19:41:50
- >>120
落ち着こうぜ…いいドジっ漢だGJ!
- 122 :名無しさん:2009/02/11(水) 12:55:37
- ドジなリョナニスト…なんかみぎー的なものを連想してしまう。
>>73
♪ちゃらららっ、ぱぱぱ、ぱ~♪
説明しよう!ソニックキャットは悪への怒りが限界まで高まる時
怒りによって目覚めたスーパーサイ(ry
もとい、悪滅ヒロイン・ソニックナイトへと変身するのだっ!!!
そんな電波を受信しますた(´・ω・`)
- 123 :名無しさん:2009/02/11(水) 13:06:41
- 評価値1548のゆっこが評価値1420のむとめと評価値1323の十六夜さんに連敗……。
むとめに技返されまくって負けた、まあそれはいい。
何故パワー以外防御スカスカ(オーバー1300基準で)の十六夜さんにカード判定で捲られますか……。
rskさんには普通に投げ殺されるし、うちのPS2はこのスレ見てるとしか思えないw
- 124 :名無しさん:2009/02/11(水) 21:34:55
- >>122
ソニは黒くなっても試合終盤はガチ試合してそうでなんか可愛いヒールの予感が…w
>>123
,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
(.___,,,... -ァァフ| あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
|i i| }! }} //|
|l、{ j} /,,ィ//| 『脳内シナリオで、調整試合的な意味で桜井vs富沢を組んで
i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ ぼーっと試合を眺めていたら凄い勢いで桜井がギブアップしていた』
|リ u' } ,ノ _,!V,ハ |
/´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
/' ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ おれも何が起こったのかわからなかった
,゙ / )ヽ iLレ u' | | ヾlトハ〉
|/_/ ハ !ニ⊇ '/:} V:::::ヽ 股間がどうにかなりそうだった…
// 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
/'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐ \ 超スピードだとか催眠術だとか
/ // 广¨´ /' /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
ノ ' / ノ:::::`ー-、___/:::::// ヽ }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::... イ ヒロイン失神負けの片鱗を味わったぜ…
- 125 :名無しさん:2009/02/11(水) 21:42:22
- なんかこのスレ見始めてからゲーム中のゆっこも桜井さんも妙に勝負弱くなったんだが……。
正直ご褒美です本当に(ry
- 126 :名無しさん:2009/02/11(水) 21:53:09
- 富沢……ゆっこだけでなく桜井も……
- 127 :名無しさん:2009/02/11(水) 23:02:45
- レポート
藤島・菊池vsむとめ・千種
藤島と菊池がいっつも噛ませ犬的立場なのがかわいそうだと思ってたので
必死こいて評価値1200近辺まで上げて、にっくき千種・むとめペアにぶつけてみた。
そしたらむとめ自慢の飛び技も全然出させないで、菊池の一方的フルボッコ状態。
見かねて千種が飛び出してきたけど、菊池とタッチした藤島が飛び技で動きを止めた後に関節地獄に持ち込む展開。
ドラゴンスリーパーから腕ひしぎからサソリ固めからSTFまでボコボコ決まるこの快感。
最後はのこのこ出てきたむとめを藤島がドラゴンカベルナリアで散々いたぶって仕留めた。
二人ともやれば出来る子だったんですね。
- 128 :名無しさん:2009/02/12(木) 07:13:26
- >>123
うちのノエルも評価値が上のみぎり相手に連戦連勝中の絶対王者だ。
観客どんな気持ちで観てるんだか。
必死にみぎりの応援とかしてたら、それはそれで笑えるw
- 129 :名無しさん:2009/02/12(木) 14:42:39
- >>127
衝撃!! 菊池、師匠に三行半!!
「飛べない祐希子さんなんて祐希子さんじゃありません」(菊池)
新パートナーは藤島、お披露目試合でなんと武藤・結城組に激勝!!
「やっぱり、かわいい方が勝つべきだと思わない?」(藤島)
プロレス誌のトップ記事はこれかなw
もちろん他試合レポではゆっこが十六夜さんにペシャンコにされてたり、富沢の関節に絶息寸前の桜井さんが載ってたりするわけだな。
ノエル×みぎりは絵ヅラがよくわからんがw
- 130 :名無しさん:2009/02/13(金) 22:08:27
- ちょっと妄想を失礼。
SA-KI対ヒールの誰かの対決
対戦相手の罠で、リングサイドに招待された教会の子供たち
対戦相手がSA-KIのマスクに手をかける。→マスクを守るため隙だらけになるSA-KI
隙を突かれ、大ダメージのSA-KI。→マスクに手をかけられ、必死に抵抗するがマスクを剥がされる
素顔を隠し身動きがとれなくなるSA-KI。→ボコボコにされ、素顔を晒される。
子供たちと目が合うSA-KI→精神崩壊し、覚醒するSA-KI→対戦相手を完全破壊。
試合後、子供たちの前から姿を消すSA-KI。
こんな感じの物を、思いついたが文才がないのでSSは書けない。
こんなネタでも、使える人がいたらつかって下さい。
長文、駄文、失礼。
→
- 131 :名無しさん:2009/02/13(金) 22:14:37
- マスク剥ぐくらい暴れ回れて、やられて美味しいヒールっつーと誰だろう。
ライラかあるいは神楽さん?
精神的優位に立つためにハナからマスク狙いの真鍋ってのもありだな。
- 132 :オリゼー:2009/02/14(土) 06:10:28
- 1
「テメ……ッ……どういうつもりだ……ッ……」
試合直後、マスクに隠されたSA-KIの表情が凍る。SA-KIの視線はリングサイドの観客席へと釘付けにされ、そこには普段氷川砂響として面倒を見ている子共達が、生で感じる会場の熱気に歓声を上げていた。
「どういう……そうね。私はただ恵まれない子供をプロレスに招待しただけ……。なにか都合でも悪かったかしら……?」
SA-KIと対峙するのはマリア・クロフォード。
彼女はSA-KIが子共達を見て動揺したのを見逃さず、その口端を憎たらしく吊り上げるとSA-KIの言葉に何の事だか。と、ワザとらしくシラを切る。
「しらばっくれやがって……下衆が……ッ」
マリアの様子を見れば、子共達を呼んだのも作戦の内だというのは一目瞭然。それが気に食わないSA-KIは奥歯を鳴らし、マスクから覗かせる目つきをより一層鋭いものへと変えた。
「ふふ……いいわねその顔……。でも、まだまだこれからよ……その顔を苦しむ表情に変える事ができたら、さぞ気持ちがいいんでしょうね……」
そう言ってエナメル革のコスチュームに包まれた指を愛おしく舐めずり回したマリアからは、心なし妖艶な雰囲気が感じとれ、鋭く睨むSA-KIを挑発するかのように自らの唾液で濡れたその指先を折り曲げる仕草を見せる。
「ふざけんじゃあねぇッ!!」
相手の挑発にのるようなタイプではないSA-KIが珍しくマリアの挑発に乗せられた。
マスクをしている限り子共達に自分の正体がバレる事は無い。だが、万が一という不安がSA-KIに冷静さを失わせたのだろう。怒声と共にマリアへぶっきらぼうに手を伸ばす。
――――掴んだ。
SA-KIがそう確信した瞬間。SA-KIの視界は360度回転し、体はリングへと叩きつけられていた。
マリアが乱暴に伸ばしてきたSA-KIの手をタイミングよく巻き込み、アームホイップでSA-KIの体をいとも簡単にリングへと投げ付けたのだ。
「ぐ――――ッ」
「さぁ、貴方の体で……色々とためさせてもらおうかしらね」
リングへと倒れたSA-KIを尻目にマリアはエナメル革の手袋の緩みを、まるで手術を始める医者がゴム手袋をはめるかのように締め直した――――
- 133 :オリゼー:2009/02/14(土) 06:11:40
- 2
挑発に乗りあまつさえ先手まで奪われたSA-KIの動きは精彩を欠いていた。
普段であれば何を気にする事無くリング内で暴れまわっている所ではあるが、やはりリングサイドにいる子共達が気になって仕方が無い。
自らの声色は変えているものの地の声がでてしまったら? 何かをきっかけに子供に正体がバレてしまうのではないかという気持ちから、あまつさえ普通にしていれば取れることは無いであろうマスクが今日に限っては緩く感じてしまう。
「動きが鈍い見たいね……あの子達に気を取られてる暇なんて、貴方には無いのだけれどッ?」
マリアはいつの間にか入場時のパフォーマンスで使う鞭を手にしており、動きの鈍いSA-KIへとその鞭を撓らせた。
巧みな手さばきで操られたその鞭はまさに蛇のようにSA-KIの首へと絡みつき、獲物を絞め殺すかのようにSA-KIの器官を絞め潰していく。
「げ……ぁ゛……ッ……」
SA-KIが苦悶の表情を浮かべながら首へと絡みついた鞭を解こうと両手をかけるも、それをさせまいとするマリアがSA-KIを引き寄せるように鞭を引くと、両手を使おうが解けなくなるほどに鞭はSA-KIの喉元へと食い込んでみせた。
「いい表情ね。堪らないわ……」
器官を搾られ苦悶の表情から口を半開きにしたSA-KIから、か細い呼吸音が聞こえるたびマリアの表情は見るものを不快にさせる様な笑みを深くしていく。
呼吸も満足に出来ず、反撃すらままならないSA-KI。出来ることと言えば酸素が足りず力の抜けかけた下半身を無理にでも踏ん張り、マリアと自分の間でピンと張った鞭を両手で掴み自分の方へと引っ張り絞められる力を緩める事くらいか
「ヤ゛……ロ゛……ッ……ォ゛……ぉあ゛ッ!?」
そんな中、綱引き状態の鞭がいきなり緩んだ。マリアが鞭を放したからである。
力の均衡が突然片方のみに偏るともなれば、偏った側はバランスを崩す事になる。そう、バランスを崩したのはSA-KIだった。
力が抜けた下半身のままバランスを崩してしまえばSA-KIはいとも簡単にリングへと尻餅を付いてしまう。が、マリアが鞭を手放した事により鞭を解くチャンスでもあった。
「解いている場合かしら?」
SA-KIが巻き付いた鞭を解こうと両手をかけた瞬間。マリアのそんな声が聞こえたと思えば、SA-KIの視界はマリアのブーツの裏底で遮られる。
それはマリアが鞭を放したと同時に走り、尻餅を付いたSA-KIへと繰り出した低空ドロップキックだった――――
「や……やめろ……ォ……ッ……!!」
序盤から完全にペースを奪われたSA-KIは未だに防戦一方。
そして、今まさにSA-KIにとっておきて欲しくなかった事がおころうとしていた。子共達の観戦するリングサイドに一番近い所。SA-KIはうつ伏せとなり、自らのマスクを手で押さえていた。
そのうつ伏せのSA-KI対し、SA-KI背中へ腰を下ろしたマリアがマスクを剥がそうと手をかけていたのだ。
SA-KIがマスクを必死に押さえるも、マリアはお構いなしにマスクを引っ張り上げようと力を込める。すると、そのマスクは次第に目元の辺りから裂け始め綻びを見せていく。
「さぁ……ご対面といきましょう? 子共達を騙し続けるのは良く無いわよ? 本当の私は下品で粗暴でどうしようも無い人間だって事を教えてあげなくちゃ――――ねッ!!」
マリアが力一杯マスクを引っ張り上げたその時。遂にSA-KIのマスクは限界を向かえ、目元から裂ける様にして破り捨てられた。
- 134 :オリゼー:2009/02/14(土) 06:13:37
- 3
「い……いやぁぁぁあああ――――ッ!!」
会場全体にSA-KI。いや、氷川砂響の悲鳴が響き渡る。最後の悪あがきとでも言うのか、マスクを破り捨てられた氷川砂響が目の前の子共達に素顔を晒すまいと、両手で顔面を包み込む。
しかし、それは簡単に剥がされた。 「あら……恥かしがる事なんてないのよ?」 という声と共にマリアが氷川砂響の髪を片手で掴み持ち上げると、もう片方の手で氷川砂響の手を掴み上げる。
「あ……ぁ……――――。……い……で…………ない……で……見ない……で……」
両手を剥がされた氷川砂響の視界に映ったのは、茫然自失とした子共達。
無理も無い。氷川砂響がSA-KIとしてこのリングに入場する際、観客をこれでもかと罵倒し悪態をついていた姿を見ていた子共達には受け入れがたい真実。
あの憎たらしいSA-KIが虫も殺せ無い様な優しい優しい氷川砂響だと幼い子供がどうして受け入れられようか。
「可哀相にね……見て御覧なさい? あの子共達の顔……あらあら、泣き出してる子までいるじゃない」
「ち……ちがう……ちがうの……みん……な……ぁ……ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛――――ッ!!」
まるで断末魔のような叫び。それが氷川砂響から放たれる。
気でも違ってしまったかのように一頻り叫んだ氷川砂響であったが、その後は全身から力が抜け、掴み上げられた頭部もしな垂れ 「違うの……違うの……」 と、何かに取り憑かれたかうわ言のようにそう繰り返し呟くだけ。
「……残念。あんなキャラを演じるくらいなのだから、もっとしっかりしたモルモットかと思ったのだけれど……ね」
マリアは恐らく聞こえていないであろう氷川砂響に対しそう吐き捨てると、興味が失せたのか掴んだ髪を離しつまらなそうに立ち上がり、まるでゴミでも扱うかのように足蹴にして、うつ伏せの氷川砂響を仰向けにすると相手の上半身だけを起き上がらせた。
「壊れてしまったのは誤算だったけれど、最後くらい苦しむ表情で私を気持ちよくさせて貰えないかしら?」
マリアの腕がするりと氷川砂響の首元へと滑り込み、相手に抵抗すらされなければマリアはいとも簡単にスリーパーホールドを完成させて見せる。
「ち……が……ぁ゛……ッ……ぁ゛……ぇ゛……ッ……ぅ゛」
スリーパーホールドから来る苦しみか、はたまた子供に正体がばれたショックからくるものか、スリーパーホールドを極められた氷川砂響の両目からは涙が零れていた。苦しそうな表情も相まって流れ落ちる涙はマスクを剥がされ今にも絞め落とされようとするマスクウーマンの悲愴感をより一層引き立たせるか。
「貴方、惨めね……でも……それがいい。残念と言ってしまったけれど今の貴方は本当に素敵」
マリアが氷川砂響の耳元でそう囁くも、まともな返事は無く返ってくるのは 「ぁ゛ー……」 と、言う落ちかけた氷川砂響の訳のわからぬ声だけだった。誰もがこれで終る。マリア自身もそう思っただろう。
が、その矢先。 「痛ぅ――――ッ!?」 技をかけていたはずのマリアがスリーパーを解き二の腕を押さえ氷川砂響の体から離れた。
「ぁ゛ー……はっはっは………ハハ……そうか……そうだ……間違いないよ……そうに決まってる……くふふ……ふふふ……あはははは」
「な、何……なんなのよ……一体……」
- 135 :オリゼー:2009/02/14(土) 06:15:59
- 4
それはいきなりの出来事だった。マリアに背中を向けたままの氷川砂響が不気味な笑い声を上げ始める。
マリアはそれに対しある種の恐怖というものを感じながら、痛みの帯びる二の腕に視線を落とす。すると、エナメル革のコスチュームにはっきりと残る歯型。痛みの正体は氷川砂響の噛み付きと言った所か。
「あの子達は幻……そう……幻……だって、そうでしょ? 神父様があの子達をこんな物騒な所に連れ出す許可を出すわけがないもの……ふふふ……だからぜぇんぶ幻……」
何がおかしいというのか、氷川砂響は肩を震わせながらクツクツと笑い。リングサイドで観戦している子共達は幻だ。と、何度も繰り返す。それはまるで自分にそう言い聞かせる口ぶり。
「そして私に幻を見せているのは……テメェだッ!!」
「ひ――――ッ」
そして、ゆっくりとマリアへと振り向いた氷川砂響。その表情を見たマリアの表情が一気に強張り血の気が引いていく。
氷川砂響は笑っていた。いや、笑うと表現するにはおぞまし過ぎるかも知れない。口元は三日月型に曲線を描いているものの、両目は大きく見開かれ瞳の白い部分は涙を流しすぎたのか充血を見せていた――――
「全部幻。そう、だからあの子達はこの場所に居ねぇ……いねぇんだよッ!!」
「な、何をいっているの……幻なんかじゃ――――ッ!?」
氷川砂響の口調とSA-KIの口調が織り交ざる。マスクを剥がされ素顔を晒した外見は氷川砂響であるが、中身はSA-KIに戻ったとでも言おうか。
その異常さに恐れ慄き距離を取っていたマリアが、全て幻だと言うそれを否定しようとした次の瞬間には氷川砂響の姿を見失う。
氷川砂響は地を這うような低い体勢を保ったままマリアの足元へ素早い動きで潜りこみ両脚でマリアの脚を挟み込みうつ伏せに転ばせると、無駄一つない動きでマリアの背中へと座り込んだ。
「テメェさえ……いなければ……テメェさえ……なぁぁぁッ!!」
「ひぎ……ッ……ぁ゛……あ゛が……ッ……はッ……ぐ……ッ」
素顔のSA-KIがマリアの顎を両手で掴むと、自らの体をこれでもかと後方へと倒すキャメルクラッチでマリアを攻め上げる。
マリアの背中は曲がってはいけない方向へ弓なりに曲線を描き、両目を大きく見開いて、痛みと苦しみに喘ぎを上げ、口端からは唾液が零れ、もがく両手は虚しく宙を掻く。
「ハっハーッ!! どうした? 苦しいのか? えぇ? おい、苦しいのかって聞いてんだよ」
「ごぁ゛……げ……へ……ッ……ぐぶぅ……ッ……」
誰が見ても曲がり過ぎている。と、思わせる程反り返ったマリアが返事をする事など出来やしなかった。喘ぎは徐々に濁りを見せ、口端から垂れ流された唾液は泡状の物へと変わっていく。
ミシリ、ミシリとマリアの脳裏にだけ聞こえる背中の軋む音。これ以上極められ続けては背骨を圧し折られる。だがわかっていてもどうする事もでき無いマリアの力が徐々に抜けていった。
「終らせてたまるかよ」
このまま極め続けては相手の意識が絶たれ試合を止められる。そう悟ったSA-KIがようやくマリアを解放するも 『SA-KI! まて!』 割って入ったのはレフリーだった。
と、言うのも解放されたマリアは既にピクリとも動かない。かすかな呻き声だけを上げなんとか意識だけは残っているといった状態。そんな状態でレフリーが黙ってみている訳にもいくまい。
- 136 :オリゼー:2009/02/14(土) 06:17:12
- 5
「っるせぇ! 豚はすっこんでろッ!!」
しかし、こともあろうかSA-KIは割って入ったレフリーを場外へと投げ捨て、遂にはリング上からレフリーを排除し、これで暫く止める者はいなくなった。と、SA-KIは素顔に不敵な笑みを見せ、くくっと腹の底を振るわせるような笑い声を上げる。
そして既に虫の息といったマリアへと近づいて足首を持ち上げると、マリアのつま先を力任せに外側へとへし曲げるアンクルホールドを極め上げた。
「い――――ッ!? い゛ぃ゛ぃ゛……ッ……あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛――――ッ!!」
あまりの痛みにマリアの意識が覚醒する。
その声はSA-KIがマスクを剥がされた時の音量を遥かに凌駕し、聞く者が耳を塞ぎたくなるような濁った悲鳴。
「オラ。ここにいる豚共にもっと聞かせてやれ……よっと!!」
「ぎぃやあああ゛――――ッ!! ……あ゛? あ゛……ぁ゛あ゛……ッ」
言葉を吐き捨てたSA-KIが更に力を込めた瞬間。 耳を劈くようなマリアの悲鳴。
そしてSA-KIの腕の中に捉えられたマリアのつま先は明後日の方向を指していた。そう、SA-KIのアンクルホールドがマリアの足首を圧し折ったのだ。
「ははは、折れちまったなぁ」 そういってマリアの足首を投げ捨てアンクルホールドを解いたSA-KIは、酷く楽しそうな笑みを浮かべる。
「ひ、ひ……ぃ……ぃ……た、たす……たすけ……て……ッ」
もうこれは試合じゃない。恐怖と痛みでメチャクチャになった表情を浮かべたマリアは這いずりながらリングからの脱出を試みるも、その願いは敢無く絶たれた。
「どこ行こうっていうんだ。まだまだこれからだろ」
逃げるマリアをSA-KIが踏みつけリングに留まらせる。
まだやり足りない。SA-KIの表情からそんな気持ちが読み取れ、おかしな方向を向いたマリアの足首を一見しそれを鼻で笑うと、うつ伏せ状態のマリアの腕を取り肩に跨りそのまま相手の背中に座り込む変形の脇固め。
マリアの肩と腕がキリキリと悲鳴を上げていく、そしてマリア自身も金切り声の悲鳴を上げ、痛みがギブアップすら言う暇も与えない。
「ハハハッ!! あははははッ!! あーっはっはっは!!」
リング上で技を極めたままのSA-KIが大きな笑い声を上げる。それと共にリング下へと落とされたレフリーがゴングを要請したのだろう、笑い声に混じって試合終了のゴングが鳴り響くもSA-KIはそれすら聞こえていないと言うべく技を解こうとしなかった。
――――――
――――
――
とある街の外れに立てられた少し寂れた教会。
その教会は育児を放棄された子共。親を亡くした子共、親の虐待から逃れてきた子供、それぞれ心に傷を負っている子供達の面倒まで見ているそうだ。
教会自体の見た目は寂れていても、そこの子共達は笑顔が絶えず、心に傷があるだなんて思わせない程である。
「砂響お姉ちゃん……帰って来ないの?」
その中の一人、まだ小学生にもなっていないくらいの女の子が胸元に大きなぬいぐるみを抱いたままポツリとそう呟いた。
「大丈夫ですよ。彼女はきっと、きっと帰ってきますから」
その呟きを聞いた教会の神父がそう言って子供を安心させるかのように優しく頭部に手を添える。
あの試合の後、SA-KIこと氷川砂響は姿を消した。どこへ行ったのかそれを知る者は誰一人としていない。生きているのか、死んでしまったのか、それすらも不明である。
それでもこの教会の子共達は待ち続けるだろう。
いつまでも、いつまでも……。
- 137 :オリゼー:2009/02/14(土) 06:19:12
- 一つ目投下して名前いれたままだったと言う事に気付く。
アホやアホ過ぎるよ自分……。
>>130のネタを拝借してみました。
こんな感じでどうでしょうー。
- 138 :130:2009/02/14(土) 07:18:01
- >>137
GJ!! 自分のネタで素晴しいSSありがとうございます。
自分の妄想を完璧に再現されていて最高でした。
本当に感謝です。
- 139 :名無しさん:2009/02/14(土) 14:46:36
- 久々にオリゼーさん見たな。相変わらずのクオリティだぜ!
GJ!!
- 140 :名無しさん:2009/02/14(土) 16:53:43
- ここはドジっ漢な職人さんの多いスレですね( ^ω^)
ともあれGJ!
- 141 :名無しさん:2009/02/15(日) 03:23:59
- GJすぎる。
続編希望。
- 142 :名無しさん:2009/02/15(日) 04:42:48
- >>130
最後の→は何なの?w
- 143 :名無しさん:2009/02/15(日) 06:06:56
- To be continued
- 144 :名無しさん:2009/02/15(日) 22:22:06
- GJ!
ネタがでてから文章化するまでがはええよ・・・
なんでそんなスラスラ書けるんだ
- 145 :名無しさん:2009/02/16(月) 17:53:44
- 誰か、ライラ、チョチョ、ミスティのマスクも剥いで
- 146 :名無しさん:2009/02/16(月) 18:48:31
- チョチョさんは美人。
- 147 :名無しさん:2009/02/16(月) 19:25:44
- チョチョさんはケツが本体
- 148 :名無しさん:2009/02/16(月) 19:32:02
- 妙にごつくなった海外レスラーの中でチョチョさんはかなりエロいと思うんだ。
密かにエロコスだし絞めるといい声で鳴くし。
- 149 :名無しさん:2009/02/16(月) 19:36:39
- USAのケツもいい
- 150 :名無しさん:2009/02/16(月) 20:20:27
- じゃ、天然系の方々にエロ軍団のマスク剥いでもらうか・・・。
てみた氏のサイトでノエルが前にSA-KIを剥いだんで
今度はみぎりがボコにした上で笑顔で無理矢理ってのは萌えないかい?
- 151 :名無しさん:2009/02/16(月) 21:34:44
- チョチョ、ミスティのタッグでルチャとの対抗戦みたいなのは?
- 152 :名無しさん:2009/02/16(月) 22:12:42
- ミスティをカバーしつつパワー系タッグと戦う……。
チョチョさんにとっては悪夢の時間だな……。
- 153 :名無しさん:2009/02/17(火) 07:01:54
- あの二人はほんとーっに罪悪感無さそうに剥ぎそうだよなw
- 154 :名無しさん:2009/02/17(火) 18:09:48
- ノエル、みぎり、真鍋組対チョチョ、ミスティ、ジョーカー組で
ジョーカーの裏切りでチョチョ、ミスティ、フルボッコ。
真鍋の指示でマスク剥ぎと真鍋のエロエロいたぶり。
こんなネタでつかえればどうぞ
- 155 :名無しさん:2009/02/17(火) 18:13:00
- ネタはすごくいいが登場人物増えるとまとめるの大変なので
エアレッスルにて対処致します(´∀`)
- 156 :名無しさん:2009/02/18(水) 02:51:42
- クッシャクシャになった真鍋の姿が脳裏に過った私は異端かな?
絶対暴走するっていうか、最初から制御なんか出来無さそうなんだよな、あの天然危険物コンビはw
それはともかく、後れ馳せながらオリゼー氏GJ!
こーゆーの見ると自分の文才の無さを省みずに何か書いてみたくなる。
いま桜井さんがめぐちぐ連れて殴り込んできてるから、これ終わったら何か妄想してみよ。
- 157 :名無しさん:2009/02/18(水) 08:46:36
- あの二人はマスクどころか力加減しないから水着も引き裂きそうな感じが・・・。
とりあえず真鍋にはこのコンビのWパワーボム辺りで轟沈して頂きたいw
あとはもうマスク軍団で遊ぶのに専念出来るし。
- 158 :名無しさん:2009/02/18(水) 14:08:20
- いや、真鍋には『マスクを剥がす』って方向に煽動するって役割がだな
そして最初に煽動しておいて、最後に美味しいトコロ持っていくまで避難してそう
あるいはカットに行ったけど逆にフルボッコにされたチョチョさんを場外でエロエロになぶる担当
- 159 :名無しさん:2009/02/18(水) 15:16:38
- とりあえずノエルとみぎり仲良さそうなんで一致団結はしそうだな、ダメな方向にw
- 160 :名無しさん:2009/02/18(水) 17:40:24
- エアレッスルってなんかいいな響きがw
- 161 :名無しさん:2009/02/18(水) 20:28:31
- これ以外にノエルズ・ツリー見れる動画ないかな?
ttp://www.youtube.com/watch?v=5hf8vuksWdA&feature=related
- 162 :名無しさん:2009/02/19(木) 20:19:36
- みぎりがカラスをとらえて
真鍋がマスクを剥されるのは裸をみられるよりも屈辱らしいからためしてみようで
マスク剥ぎしつつエロエロいたぶり
最後はみぎりが破壊。
こんなかんじかな
- 163 :名無しさん:2009/02/19(木) 20:36:04
- 【お面状態】マスク剥ぎ/異常な興奮12【戦闘不能】
ttp://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/wres/1204803848/l50
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ヽ ____,ノγ⌒ヽ)ニニ-  ̄ | | |
10分後
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- 164 :オリゼー:2009/02/19(木) 20:58:53
- >>138
ご希望に添えられて何よりです。
>>139,>>140,>>141,>>144
GJありがとす。
>>156
自分の書いた文章がきっかけになるとは……(笑)
期待してます
- 165 :名無しさん:2009/02/19(木) 21:13:09
- >>162
(なら素顔も裸も晒してやるか・・・)
「みぎー!なぎさちゃーん!ちょっと来てー!」
剥ぎ取ったマスクを指で回しつつ思考中&実行寸前の真鍋でした。
- 166 :名無しさん:2009/02/21(土) 09:46:08
- >>165
みぎりやノエルがカラスをいたぶってる間
真鍋は剥ぎ取ったマスクをかぶったりしてふざけてそうだな。
- 167 :名無しさん:2009/02/21(土) 11:51:19
- どれだけチョチョ達が壊され嬲られても真鍋は眉一つ動かさずに眺めてるんだろーなー。
なんだかみぎーもノエルもコントロールしきれそうな気がしてきた。
ちょっと大物的なオーラを感じ始めたぜ・・・
- 168 :名無しさん:2009/02/21(土) 12:41:50
- 悪徳マネージャーですね、わかります
- 169 :名無しさん:2009/02/21(土) 14:22:28
- 俺の真鍋のイメージとしては
途中までは上手く行くものの最後調子に乗りすぎて自滅ってのが黄金パターン
- 170 :名無しさん:2009/02/21(土) 14:40:19
- 167が黒真鍋、169が白真鍋って方向でw
- 171 :名無しさん:2009/02/22(日) 08:25:03
- 誰かみぎり、真鍋、チョチョで書いてください
- 172 :名無しさん:2009/02/22(日) 13:12:06
- >>171
気持ちは分かるけど人任せにするのはちょっとなー・・・。
けどこの妄想は真鍋のエロにいくまでの展開も想像すると萌える。
天然コンビのサンドバッグにされて嬲られるチョチョさん。
きっとマスク剥がれても意識朦朧だろうから素顔晒したままで地獄を見続ける訳だな。
そこに真鍋がエロ攻めが加われば精神崩壊しそうだ・・・
- 173 :171:2009/02/22(日) 14:52:16
- チョチョカラスを同締めスリーパーで捕らえるみぎり。
だが様子がおかしい。いつものみぎりなら一瞬で閉め落としている。
しかし、カラスは身動きは取れないがダメージはなさそうだ。
そこへ、みぎりのセコンドについていたサキュバス真鍋がリングにあがった。
「んっふっふ~。このまま~みぎりちゃんが勝っても~おもしろくないから~、
今日はちょっと、実験をしてみま~す。」
身動きの取れないカラスを見下ろしながら観客へアピールする真鍋
「ねえ~マスクウーマンて~マスクが命の次に大事てホント~?」
真鍋の問いかけに対し
「当然よ!マスクはわたくし、仮面の貴婦人の誇りよ!」
声を荒げるカラス
「ふ~ん。じゃあ素顔を見られるのは~、裸を見られるよりはずかしいってホント~?」
「えっ。まさかあなた。わたくしのマスクを・・・」
「そうで~す。仮面の貴婦人さんは~、素顔と裸どちらを隠すのかな~?」
もしマスクを剥がされ素顔を晒せばその神秘性は失われ、仮面の貴婦人のレスラー生命は終わり告げる。
当然、観客の前で裸を晒す屈辱も考えられない。
カラスはこの状況から逃れようとするが、みぎりの力に敵うはずもない。
「みぎりちゃ~ん、逃がしちゃだめよ~。」
「は~い」
「じゃあ~、まずは、マスクから~。」
真鍋の手がカラスのマスクへ伸びる。
「やめて!。」
カラスの叫びもむなしく真鍋はマスクを顎から剥がして行く。
カラスもマスクを押さえ必死に抵抗する。
「う~ん、なかなか剥がせないな~。ちょっと手伝ってみぎりちゃ~ん。」
「は~い、いきますよ。」
>>172 ごめん がんばったけどここまでしか、書けない。
誰かつかえそうなら好きにしてください。
- 174 :名無しさん:2009/02/22(日) 14:55:06
- AAC王者だし、「仮面の貴婦人」て二つ名から見ても高潔なオーラが漂ってるんだろうな……。
そういうキャラほどぶっ壊れたときが大変だろうな。ファン的には「あ、あのチョチョさんが……orz」みたいな。
ところでチョチョさんの相方は誰なんだろうか。前述通りにミスティだと大ハンデだぞw
あの人ソフィアに毛が生えた程度の実力だからなw
- 175 :名無しさん:2009/02/22(日) 15:14:34
- >>173
なぜかジャックvsピクルを思い出した
顔の皮ごと…うわなにをするやm
- 176 :名無しさん:2009/02/22(日) 15:26:34
- みぎー、真鍋VSチョチョ、ミスティ
…戦力的には真鍋ってミスティやソフィアといい勝負だぞ。キャラは濃いがな。
- 177 :名無しさん:2009/02/22(日) 15:48:53
- >>176
あーごめん、みぎりノエル+セコンド真鍋だと思って。
- 178 :名無しさん:2009/02/22(日) 20:38:07
- とりあえずミスティはノエル相手に場外にでも転がってると予想。
で、早々片付けてノエルもリング上の惨事に参加、と。
流石に三人相手ではチョチョの抵抗も虚しくあっさりマスクを剥がされ顔を覆うことさえ許されずに場内にチョチョの悲鳴が響き渡る。
「ふ~ん。意外に奇麗なお顔じゃん?・・・ちょっと面白くないなー。」
予想していたとはいえ仮面の貴婦人と呼ばれる相応の美しい素顔を露にしたチョチョ。
たとえ多くの人にマスクウーマンの恥を晒したことで屈辱、羞恥、絶望・・・様々な感情がその表情に浮かんでいても
その美貌は場内を大いに沸かせた。
ただ、真鍋にとってそれは面白くない。チョチョに生き恥を晒すことは成功した・・・が
このままでは何か足りない。考える真鍋はある結論に辿り着く。
誰もが初めて見るこの顔を更なる絶望に染め上げたら・・・と。
「じゃ~・・・このままちょっと遊ぼっか?・・・みぎー!なぎさちゃん!手加減なしで可愛がってあげちゃって~w」
そして更なる惨劇の幕が上がる・・・
- 179 :名無しさん:2009/02/23(月) 09:45:30
- チョチョじゃ基本的に食指が伸びないのは個人的な好みのせいだろうか。
それは置いといて、正直チョチョのマスクが剥がされてもあんまり美味しくない気がする。
どちらかというとそこだけは死守する方が可能性が残されてそう。
- 180 :名無しさん:2009/02/23(月) 11:20:03
- そりゃ世の中にはメガライトさん萌えの人もいるだろうし、個人の好みだろうな。
しかしここ最近の真鍋はパートナーとして輝いて来てるな。
弱っちいのに攻め受けに司令塔までマルチに活躍するとは…つかさ、恐ろしい子…!
- 181 :名無しさん:2009/02/23(月) 11:29:30
- 好み云々言う前に自分好みの妄想をぶちまけるとグッドよ。
猛獣使いと化してるな、つかさたん。
もっと上手の策士に嵌められて逆に猛獣達のエサになるオチも見えるけどw
- 182 :名無しさん:2009/02/23(月) 15:52:28
- マスクを死守してフルボッコにされ最後にマスクを剥され、精神的にもフルボッコ
この流れがいちばんいいなあ。
- 183 :名無しさん:2009/02/24(火) 08:12:33
- まぁ海外勢は大半がゴツいっちゃゴツいからな
きちんと筋肉ついてるのもいるし
わからんでもないというか見た目だけで考えるとみぎーでもリョナれねぇ
- 184 :名無しさん:2009/02/24(火) 14:07:02
- 海外勢でも中堅どころは比較的スマートで受け姿も映えると思うんだ。
ざっと挙げれば・・・シエラ、スナイパー姉妹(特に妹)、ジャニス、ウォン姉妹、ニールセン・・
実力的にはアレだけどバニー、リン、ビートン、ビーチ、エミリー、グレース辺りも良いんじゃないか?
でもチャンプクラスだとチョチョくらいしかいないよな・・・
伸び盛りのみぎり、ノエルって設定だったら餌に上のメンバーを与えてみればw
- 185 :名無しさん:2009/02/24(火) 18:54:31
- >>184
ローズお嬢様ズがいるじゃないか
にしてもエサってw
- 186 :名無しさん:2009/02/24(火) 19:32:10
- モーガンさんは普通にエロい
- 187 :184:2009/02/24(火) 20:28:37
- >>185、186
おぉ、忘れてた。失敬。
いやー、最近この二人が食べ盛りの犬っころ的な感覚になってきてしまって・・・
良い感じに食べ尽くしてくれそうじゃないか?外国産の美味しそうなお食事w
- 188 :名無しさん:2009/02/24(火) 20:44:32
- 外人レスラー受けってあまりなかったから新鮮。
正直、楽しいw
チャンピオンクラスだとチョチョさん、中堅だとダイナマイト・リンがいいっす。
叩き潰すのがプロレスと大口を叩く生意気な若造が逆にグッチャグチャにされるのなんか美味しいとは思わないか?
- 189 :名無しさん:2009/02/24(火) 20:56:57
- >>188
リンならその設定でイケるな。
ついでに考えたんだけど、もしみぎー攻めでいくならお嬢様的パワーキャラなシエラが
蹂躙されまくりんぐな展開とか萌えないか?
あと家族と一緒に暮らしたいが為に大金に釣られて無茶なマッチメイクされるビートンとか・・・
- 190 :名無しさん:2009/02/24(火) 21:10:10
- チャンプクラスならハン様もいるぜ。
序盤は鈍臭いみぎーをいいようにいたぶって侮って
関節技もやけに効くから苛めてたら涙目になって大暴れするみぎーの図。
手負いの獣というより小学校とかで苛められっ子がキレて、爆発するパターンだな。
問題なのはその苛められっ子が殺人的な馬鹿力ってとこで。
- 191 :名無しさん:2009/02/24(火) 21:23:16
- チョチョさん以外のチャンプは若干ヒール寄りなイメージがあるからな
ハンさんも今作ではちょっとヤバめな人だし
- 192 :名無しさん:2009/02/24(火) 22:07:03
- みぎり七番勝負シリーズでいいんじゃない
- 193 :名無しさん:2009/02/24(火) 22:39:49
- 大型新人の惨殺快進撃ですね、わかります
- 194 :名無しさん:2009/02/24(火) 22:44:42
- サバイバー1のアニー・ビーチが泣きじゃくるのがいいな。
試合前まではお互いニコニコ顔で和気藹々なんだが、
あの艶かしいスーツをビリビリに破かれてしまうんだ。
- 195 :名無しさん:2009/02/25(水) 01:39:26
- >>192
アムロ10番勝負とかいうひどいのを思い出したw
みぎりならもっと酷くなりそう リョナ的には美味しいけど
まあ宇宙のゾックには敵うまいが…
- 197 :名無しさん:2009/02/25(水) 10:45:37
- みぎり海外武者修行でAACへ、ミスティやターニャ、デスピナを破壊して
最後にチョチョをフルボッコに破壊してマスク剥ぎまでして団体追放そして
EWAへ行き惨劇を繰り返しアメリカへ
- 198 :名無しさん:2009/02/25(水) 11:27:08
- >>197
ターニャまでその手にかけるとは・・・!鬼すぐる。いいぞ、もっとやれ。
- 199 :名無しさん:2009/02/25(水) 11:50:19
- AAC、EWAを潰したみぎりが向かったのはGWA。
トップであるローズ軍団が不在で肩透かしを食らう。
しかしそこにはジーナ、ビートン、バニー、ジャニスといったGWAの主立ったメンバー。
みぎりはにっこり微笑んで言った・・・
「暇潰しに付き合って頂けますか~?皆さんまとめてかかってきて下さい~♪」
間もなく帰還したローズが見たものは―
血にまみれたリングとそこに横たわる蹂躙され尽くしたレスラー達。
唯一、無傷でリング上にへたり込むジーナを見たローズは彼女に問いかける。
が、彼女は失禁し全身を小刻みに震わせている。
ローズの問いかけにも反応せず、ただうわ言のようにつぶやき続ける。
「・・・・・・モンスター・・・・・・モンスター・・・・・・」
- 200 :名無しさん:2009/02/25(水) 12:21:42
- やっぱりジーナはそんな役か!
- 201 :名無しさん:2009/02/25(水) 12:27:50
- ジャニスって確か旧作だと主人公格なんだっけ?
他のレスラーが潰される中最後まで立ち向かうポジションだな。
で、みぎりのスイッチを入れちゃってヤバイ潰され方してそう。
- 202 :名無しさん:2009/02/25(水) 16:56:14
- キレたジーナが覚醒してキュッとやっちゃうって展開も嫌いじゃない
- 203 :名無しさん:2009/02/25(水) 20:18:06
- んー。キレたジーナが想像出来んw
キレて無駄にみぎーを刺激すれば201のジャニスみたいな末路を辿るはめに・・・
ま、黙って張り手一発で伸びてた方が良いだろw
- 204 :名無しさん:2009/02/25(水) 23:11:54
- 暇だったから特別試合で上記のみぎりvsジョディ、バニー、ジャニスをやってみた。
vsジョディ:ハンマーブロー連打からのサッカーボールキックで瞬殺。
vsバニー:ジャイアントスイングからののど輪落とし連発で圧殺。
vsジャニス:最初から押されまくるジャニスだが、なんと必カードでスプラッシュマウンテンを2回も引き逆襲の気配をみせる。
しかしみぎりがキレたのか、必カードのギロチンフォールから片エビで絞り上げた挙句超高層ボディスラムで完全破壊。
能力値的にジョディとバニーは瞬殺必至なのはわかりきっていたが、ジャニスのやられ方が美味しすぎ。
上の妄想と色々かぶってて正直勃った。
- 205 :名無しさん:2009/02/25(水) 23:21:30
- ×片エビ→○逆片エビ
- 206 :名無しさん:2009/02/26(木) 05:24:20
- 絵ヅラがわからんとのことなので、ノエル×みぎりで書いてみたんで投稿します。
156で書いた鴨葱祭は面子的にありがちな気がしてパス。
差別化できる腕も自信無いんで。
- 207 :名無しさん:2009/02/26(木) 05:26:48
- 1
「何だか初々しいですねぇ~」
そう言いながら大空みぎりは、今日デビュー戦を迎えた少女、ノエル白石を見つめていた。
同期生ながら入団時期の違いや団体の方針でデビューまでに海外で特訓を行うなどの理由から二人が顔を合わせるのはこの日が初めてだった。
当のノエルはリングに上がってからずっと、何かするでもなくぼうっとしながら立っている。
丈の短いワンピースのようなリングコスチュームを少女らしいリボンで飾る彼女の姿は、これから試合を行うプロレスラーには到底見えない。
「緊張しちゃってるんですか~? 周りの人たちはスイカか何かだと思ってぇ~、思いっきり身体を動かせば良いんですよぉ~♪」
周りが苦笑するのを気にも留めず、反対側のコーナーに向かってそう声を掛けるみぎり。
自分のデビュー戦で、対戦相手だった先輩レスラーから言われた言葉だ。
そう言えば、彼女が入団したのはその先輩が“いなくなった”後だったか。
そのまま思い出に浸ってしまいそうになっていたみぎりだが、試合開始のゴングの音で現実に引き戻された。
「それじゃあ、いきますよ~?」
フラフラと自分の方へ歩いてくるノエルに何時ものように掴み掛かっていくみぎり。
「……おっきい」
そう呟いたノエルもみぎりに向けてその手を伸ばし、二人がリングの中央で組み合った次の瞬間、
“ダァ…ンッ!!”
そんな音とともにみぎりの視界が空色一色に変化した。
その空色がついさっきまで自分が立っていたはずのリングであることに気付き、ようやくみぎりは自分が倒れていることを理解した。
「えっ?」
驚きに目を見開きながら顔を上げるみぎり。
「……えっ?」
その様子に、自分が何か間違ったことをしてしまったのかと、思わず掴んでいた手を離してしまうノエル。
そのまま互いに見詰め合っていたが、予想もしていなかった光景にざわつく観客の声で我に返ったみぎりは慌てて立ち上がり身構えた。
やや前屈みになりながら左右の手開き、それぞれを顔横と肩下の位置からやや前に突き出す、力比べを挑む構えだ。
力比べといっても、そこには様々な駆け引きやテクニックが存在し、単純な力押しで全てが決まるわけではない。
しかし、それらを自身の圧倒的な力で打ち破ってきたみぎりには何故自分が倒れているのかわからなかった。
混乱と緊張の色を帯びたみぎりの表情が見えていないのか、それでもノエルは警戒する素振りも無くそれに応じる。
- 208 :名無しさん:2009/02/26(木) 05:30:36
- 2
「やぁっ!」
組み合うと同時に珍しく鋭い声を上げながら、ノエルの華奢な身体をリングに押し倒し、そのまま握り潰さんと押し込んでくるみぎり。
両手に掛かる圧倒的な体格差というアドバンテージを伴った力の強さに僅かに目を見開いて驚きの表情を作るノエル。
巨大な暴力に曝されるその小さな手は、しかし、みぎりの思惑に反してまったく動こうとはしなかった。
「……んっ」
「きゃあっ!? ……ぃったぁ……っ……」
微かな声が聴こえると同時に再びみぎりの視界が一変した。
ノエルに押し掛かっていたはずの自分が、リングに膝を突いて見下ろされている。
両手首は完全に決められており、じわじわと伝わってくる痛みに呻くみぎり。
何とか振り解こうと試みるもまるで適わず、逆に力任せに投げ捨てられてリングに叩き付けられた。
小柄な新人レスラーが見せ付けた、その外見からは想像も付かない程の力にどよめきの声を上げる観客。
当人は何を騒いでいるのかよくわからない様子で周りをきょろきょろと見回していたが、みぎりが立ち上がろうとすると今度は走って近づいていく。
追撃を加えようと迫るノエルに対し、みぎりは咄嗟に水面蹴りを放ちその足を払う。
「ふぁ?」
全く予期していなかったのか、あっさりと転倒するノエルの身体を抱え上げて超高層ボディスラムで投げ捨てるみぎり。
その背をサッカーボールキックで蹴り飛ばし、今度は裏投げでリングに叩き付けてすかさずギロチンフォールで追撃!!
「ぶぅっ!!」
みぎりの巨体に備わった武器はそれだけではない。
器用なレスラーに振り回されないようにと教えられた技をその僅かな練習で身に付けてしまう程の素質に恵まれている。
まして、ノエルの動きはまだまだぎこちなく、掴まりさえしなければ脅威ではない。
焦る自分を無理やり抑えながら、何度も向かって来るノエルに次々と技を繰り出し、みぎりはそう考えていた。
繰り出されたラリアートが叩き付けられる直前、その巨体に似合わぬ素早い動きで回避し、そのまま手首を取って脇固めに捉える。
「い゛た゛あ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛ぁ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!?」
悲鳴を上げたのはみぎりだった。
脇固めが完全に決まる直前、ノエルは咄嗟の抵抗に腕を抱えるために前傾していたみぎりの顔を掴んでいた。
片側の頬から耳の辺りまでを辛うじて掴んでいるだけの状態だが、そこに込められた力は尋常ではない。
頭を引き千切られるような痛みから逃れるため、その手を引き剥がそうとするみぎり。
ノエルはそれを攻撃の意思と受け取った。
- 209 :名無しさん:2009/02/26(木) 05:33:33
- 3
「……いたいの、やぁ」
そう呟くと、みぎりの顔面を力任せにリングに叩き付ける。
“バァン!!”
何かか破裂するような音が会場に響き渡る。
その凄まじい威力にみぎりは意識を失うものの、手首を掴む手は離れていなかった。
それを見たノエルは、今度はみぎりの頭をまるでコールドスプレーのように振り回して引き剥がし、ぐったりとした身体を放り捨てる。
「っぅ!?……げぇ……ぇぇぅっ」
衝撃で意識を取り戻したものの、散々に脳を振り回されたことによって意識はグシャグシャ、そこに激痛と嘔吐感が戻って来た。
意識の回復と同時にこれらを一度に浴びせられたことで、みぎりの気絶という自己防衛の手段は破壊された。
リングに倒れ伏したまま否応無く苦痛に苛まれるみぎりの顔をぬるりとした感触が伝う。
その目に飛び込んできた真っ赤な血に染まったリングだった。
リングに叩き付けられた時に額から流血したのだが、まともな思考ができないみぎりは自分の顔を引き千切られたかのような錯覚に陥った。
「……っ!? ひっ…っぁぁ……あぁあああぁあああぁあぁぁぁぁっ!!」
恐怖に滅茶苦茶に手足を振り回して暴れるみぎり。
ただ事ではない様子に近寄ってきたノエルだが、しゃがんだところに飛んできた足が顎に当たり、リングに蹴り倒された。
その手応えに目を向けると、散々自分を痛め付けていた相手がリングに倒れていた。
痛みを訴える身体を必死になって這わせ、ノエルの上に馬乗りになるとその顔目掛けて拳を振り下ろした。
「っ!! っぶぁ!! っうぁ!! っぅぅ!! っぁぅ!! っがぁ!! っんぁ!!」
暴力という捌け口に縋る以外に正気を保つ手段を持たないみぎりは狂気に憑かれた顔で殴り続ける。
一瞬呆気に取られたものの、すぐにレフリーが静止するべく駆け寄った……が、
「……い……ぃたぁ……」
睨んでいるのか、涙を溜めた目やや吊り上げたノエルがみぎりの拳を受け止めていた。
マウントから脱出するべく硬直しているみぎりの身体を突き飛ばすノエル。
その表情がこれまでに無い驚きに染まる。
- 210 :名無しさん:2009/02/26(木) 05:36:36
- 4
「……ふわふわ?」
みぎりの身体を引き起こし、その胸を鷲掴みにするノエル。
その手つきは触った感触を確かめるためもので、痛みを与えるものではない。
しかし、この手に掴まれる事に恐怖を覚えたみぎりは弱々しくも必死に抵抗する。
それに苛立ったノエルはSTOの要領でみぎりの足を刈って薙ぎ倒そうとする。
みぎりは救いを求めるようにレフリーへ手を伸ばすも、この強大な暴力は些かも衰えることなく二人の人間を飲み込んだ。
“ブヂィ…ィィ…ッ!!”
「ひぎぃ!?……あ゛ぁ゛…ひ…ひゅっ…」
みぎりは自分の胸から何かが千切れるような音を聴いた。
そこにもうひとつ心臓が出来たかのようにはっきりと脈打つのが感じられ、水が染みるように熱さと痛みが広がっていく。
呼吸するだけで、脈を打つだけで耐え難い痛みに曝され、身動きできないみぎりを今度は抵抗できないように両腕ごと身体を抱き抱えるノエル。
「ふわふわ~♪」
みぎりの胸に顔を埋めて嬉しそうな声を上げながら、抵抗を封じる為に力一杯締め上げる。
自分を締め付ける力の強さに脱出することも侭ならず、無意味に宙を掻いていたみぎりの指先に何かが触れた。
亡者がたらされた蜘蛛の糸に縋るかのように、無意識のうちにそれを強く掴む。
「いたっ?」
いきなり髪を引っ張られたことに驚いて、思わず手を離してしまうノエル。
頭を抑えながら取り落としたみぎりを眺めていたが、
「……あっ プロレス、しなきゃ」
聴こえた人間がいたらどんな反応をするだろう。
そんな冗談のような言葉を呟くが、目の前にいる相手は嗚咽とうめきを漏らしながらその巨体を小さく丸めて蹲っているだけ。
誰の目にも、ノエルにすら試合を続行できるようには見えない。
しばし考える素振りを見せたノエルは徐にみぎりの巨体を軽々と持ち上げ、スタンスや目標点を確認する。
「……おしまいにするの……えい」
“ズズゥ…ッン!!!”
“バギィ…ィィ…ィ…”
突き刺さんばかりの勢いでスプラッシュマウンテン。
叩き付けられたみぎりの身体とそれを受け止めたリング、双方の悲鳴のように二つの音が会場に響き渡る。
あまりの威力に声を上げることさえ出来ず、しかし、失神も叶わぬまま衝撃に苛まれるみぎりとその身体を押さえ込むノエル。
「……数えない、の?」
カウントを数える……この場合は試合を止めるべきか……レフリーは先程のSTOで失神していた。
すぐに気付いたものの、これまで経験してきたスパーリングではレフリーでなくても周りの誰かが3数える間相手を押さえていればよかった。
試合が終わらないことにしばし困惑していたノエルだが、不意に立ち上がると……
「……じゃあ、もう一回」
小さな呟きだったにもかかわらず、その言葉は滅茶苦茶になったみぎりの意識にはっきりと伝わった。
再びみぎりの身体を持ち上げるノエル。
異常を察知して飛び出すスタッフと騒ぎ始める観客。
みぎりの思考がようやく状況を理解し、恐怖が悲鳴となって迸ろうとした瞬間……
「……えい」
- 212 :名無しさん:2009/02/26(木) 14:27:58
- 連投規制かなにかに引っ掛かったのかな?
みぎーも外見だけなら受けてもいける可愛い娘ではあるよね。若干パースがおかしくなるけど。
続き待ってます。
- 213 :名無しさん:2009/02/26(木) 17:31:26
- 5
結局、ノエルが三度みぎりを持ち上げたところで飛び込んだスタッフが二人を引き剥がし、そこで試合は終わりを迎えた。
即座に担架が運び込まれ、血に染まり不規則な呼吸と細かな痙攣を繰り返すみぎりを運び出す。
その様子をぼうっと見ていたノエルも先輩レスラー達に裏へと連れて行かれ、会場には言い訳染みたアナウンスが流された。
この有耶無耶な結果に、しかし、観客の誰も不満を漏らすものはいない。
空色のリングに咲いた大輪の朱の花を、ただ無言で見詰めていたから。
……最後の部分が切れてたよOTL
今度こそ終わりって言うかメッチャ恥ずかしい。
一応実話を脚色して書きました。
こんなことがありましたが、二人は一時期タッグを組むくらい仲良しですw
ノエルがシングルに専念するんで相方が栗浜に変わったけど。
- 214 :名無しさん:2009/02/26(木) 19:18:12
- みぎり受けはレアだなwでもそんなみぎり想像すると何だろ・・・こう、ぐっと。(勃)
・・・はっ!うん、GJだよ。
ところで204のジャニスも良いな。細かく分析すると多分、何か喰らってダウンしたところで必殺ギロチン。
それで意識無くなって(吐血+痙攣ありで妄想)勝負ありだったろうに・・・根性出した末のスプラッシュ2連で余計な怒り買ったんだろーなー。
で、こんなもので寝るなと言わんばかりに逆片エビで無理矢理意識を戻させた挙句、脚一本持ってく、と。
激痛で半狂乱のジャニスを抱え上げリングへ叩きつけ再び意識を刈り取る。
先程と違うのはその身体が最早ぴくりとも動かない点、壊れた脚があらぬ方向を向いているところ。
三体のオブジェと化した仲間を見てそして自分の方へゆっくり向かう怪物を見て・・・
―ジーナは壊れた―
で、199って感じか。実際、ジーナとみぎりの組み合わせは酷過ぎるw
- 215 :名無しさん:2009/02/26(木) 19:47:05
- ノエルって誰が相手でもやらかしそうなキャラだよね。
弱々しく身を震わせるみぎりというのも、うん、いいな。GJ!
ところで逆エビってきつくかかると息も苦しいんだってね。
みぎりの馬鹿力で締め上げたら、それこそ生命の危機だろうな。
しかしいいポジションだよなあ、ジャニス。
団体の留守を任された責任、次代のエースとしての意地を見せ、それでもかなわず壊される……最高じゃないか。
- 216 :名無しさん:2009/02/26(木) 20:23:19
- TWWA、WWCA、IWWFを目指すみぎーとそれを追うローズ。
ゆっことかならこの状況は果てしなく壊されフラグなんだがw
みぎーなら乗り切れる気がしてならない・・・偉大だぜ、みぎー。
あとはどうにかなるならrskさんくらいかw
- 217 :名無しさん:2009/02/26(木) 23:45:53
- でも、誰にも止められなくてやりたい放題になった相手を
最後の最後で止めてくれるのはゆっこだと俺は信じてる。
- 219 :名無しさん:2009/02/27(金) 11:57:58
- >>217
そして前スレ>>892に繋がるんですね、わかります。
……この展開だとカオスもモーガンも屍と化すのではΣ(゚Д゚)
- 220 :名無しさん:2009/02/27(金) 14:31:58
- ゆっこならみぎーに勝っても、綾っぺの足4の字で泣きながらギブっても全く違和感が無い。
偉大な王者だよ。リョナスレ的な意味で。
- 221 :名無しさん:2009/02/28(土) 00:46:37
- カオスもモーガンも潰したら最早武者修行でも何でも無くなるなw
大空みぎり全米ぶらり潰し旅。・・・うん、こんな感じで。
- 222 :名無しさん:2009/02/28(土) 16:13:12
- 俺としてはノエル受けを待っている(笑)
俺には書く力も無いから書ける人が羨ましい
- 223 :名無しさん:2009/02/28(土) 17:00:50
- ノエル受けって難易度高くね?でも出されたら食べてみたい……。
鯖煮の世界だとみぎりに限らず鍛えさえすればカオスもモーガンも陵辱できるから困る。
ファイナルシリーズの決勝で晒し者になるモーガン……うわ萌える。
- 224 :名無しさん:2009/02/28(土) 19:21:51
- ノエル受けか・・・207からのSSの完全逆verになる訳だ。
今度はみぎりのマウントから逃れられないで血に染まっていくノエルとか。
片腕でのネックハンキングで細い悲鳴をあげるノエルを想像すると・・・良いな。
戦意喪失したノエルを容赦なくトドメとかノエルにとってはトラウマもんだw
>>223
ファイナルでのモーガン受けで桜井さんのハイキックを頭部にもらい失禁する図が浮かんだ・・・
それからもみぎりや零を始め栗浜や真鍋に嬲られ同じ外国団体の格下にまで惨敗するとか。
- 225 :名無しさん:2009/03/01(日) 17:44:40
- モーガンはビジュアルいいし、白コスだから映えそうだな。
- 226 :名無しさん:2009/03/02(月) 22:35:42
- モーガン好きだからなかなか良いな>>モーガン失墜
IWWFの格下というとフェンリル軍団か・・・。
ファイナル決勝以来の相次ぐ惨敗で地位も名誉も失い、対立団体はおろか自団体の格下レスラーにまで弄ばれるモーガン。
狂った歯車は戻ることなく、レミー・ダダーンにはカエルのように潰され、フェンリル軍団に囲まれたまま一方的に嬲られ、権威の失墜した今では誰の助けも得られない。
ゴールドフェンリルのフェンリルロックに捕らえられ、全身を捻じ切られるモーガン。その瞳には既に光はなく・・・。
とか。ベタか。
ゆっこと桜井さんもそろそろ恋しいけどね。
- 227 :名無しさん:2009/03/03(火) 22:00:07
- 次はフェンリル軍団だな。
ボコボコにされて、あのキャラも捨てて助けを請う。
- 228 :名無しさん:2009/03/03(火) 22:53:34
- ゆっこ誕生日おめ!
- 229 :名無しさん:2009/03/03(火) 23:54:54
- ゆっこやモーガンじゃないのに空気読まないようですいません。
今まで読むだけだったんですが、皆さんに触発されたんで書いて
みていいですか。
- 230 :名無しさん:2009/03/04(水) 00:08:13
- やっちゃってください!
- 231 :名無しさん:2009/03/04(水) 00:14:32
- それではお言葉に甘えまして、お目汚しをすいません。
ここではあまり出ない斉藤さんと村上千秋です。
頭が悪いんでゲームの進行を元に書いてみました。会話
文も半分以上ゲーム中の台詞です。
- 232 :名無しさん:2009/03/04(水) 00:17:06
- 「…ああ…はぁ、はぁ…」
ここは三重サンシャインアリーナ 巡業最終日のセミファイナル。
コーナーサイドでは、斉藤彰子が荒い息をしながらも、ロープにす
がって何とか立っていた。がしかし、体は汗まみれで右瞼は腫上が
り、口元の涎も疲労のせいか粘性を帯び糸を引いている。
一方リング中央では、「どうした?もっと攻めてこいよ。」「倒れ
そうだぜ。意識あるか?」とニヤニヤしながら、アジアヘビー級チ
ャンプの村上千秋が挑発していた。千秋のセコンドである姉の千春
にいたっては、「あーあ、退屈だ。」と脇で雑誌を読んでいる始末
。
斉藤は気を失いかけながらも、「(……どうしてこんな事に…この
状態からどう抜け出せばいい?)」と考えをめぐらせていた。
- 233 :名無しさん:2009/03/04(水) 00:19:16
- きっかけは3ヶ月前のことだった。
斉藤が所属している団体は、旗揚げして6年目にもかかわらずEX
・ファイナルリーグを制し、海外団体のベルトを数多く有してい
る国内最大の団体である。が、最古参の一人である斉藤はいまだ
ベルトを獲得した事が無く、口さがないファンからは「永遠の青
コーナー住人」とか「ミスかませ犬」「KO負けの芸術家」などと
呼ばれており、社長も実力を認めつつも、泣く泣く彼女をスキル
の「魅惑」「地味」を生かした筋肉系グラドルとして、今まで売
り出して来たのだ。
そんな彼女に転機が来た。新女の村上姉妹が殴り込みに来たのだ。
しかも2,000AP払えば、アジアヘビーのタイトルマッチも組んでく
れるらしい。一応裏を取ると、千秋は姉による妨害と前チャンプ
の油断を誘って丸め込みフォールをしたに過ぎず、タイトル防衛
はほぼ不可能とのこと。新女も「すぐ返すよりも小遣い稼ぎと話
題・交流の機会を」とのことだ。
- 234 :名無しさん:2009/03/04(水) 00:21:06
- 「ならば3ヵ月後で。こちらは斉藤を。」と返答したところ、相手
は快諾した。
斉藤はここでこそ目立たないが、他団体ではエース級であり村上千
秋との体格差も大きい。千秋は技も水準並みであり、不意のロープ
バウンド裏拳さえ気をつけていれば心配要らない。姉の妨害も、セ
コンドにソニックや寿を付ければ万全だろう。そこで社長は、彼女
の誕生日に地元で大々的にタイトルマッチを行い「負け犬」の汚名
返上を図った。勿論彼女も「あ、ありがとうございます。社長のご
期待に沿えるよう、がんばります。」と満面の笑みで答えた。
そのとき二人は気付いていなかった。この戦いはAP目当ての参戦だ
けではなく、老舗たる新女の駆け引き、嫉み、そして実力を思い知
らされる事となる……。
- 235 :名無しさん:2009/03/04(水) 00:22:34
- 序盤は斉藤の優勢に見えた。斉藤は皆にいいところ見せようと緩急
をつけた攻撃をし、千秋は何度も弾き飛ばされていた。が、斉藤は
焦っていた。手ごたえがあまり無いのだ。一方千秋は軽口を叩きな
がらも、斉藤の一挙手一投足を睨む様に見ている。
「この一撃を受けてみろっ!」苛立った斉藤が早々に飛燕脚を繰り
出し、千秋は腕でガードしたものの、姉のいるコーナーまで吹っ飛
ばされた。
「千秋、生きてるか?」「やべぇ。仕込みプロテクターしてても死
ぬ。」「でもまあ、八島の姐さんの特訓そのままじゃねえか。」「
ああ、足向けて寝られねぇ。それじゃ計画どおりいくか!」
- 236 :名無しさん:2009/03/04(水) 00:24:35
- 様子を見守っている斉藤に一言「地元へのサービスはこれで終わり
。そろそろイクか?」と余裕の挑発。斉藤は焦り気味の掌底を放っ
たものの難なくかわされ、逆にチンにナックルパートを叩き込まれ
フラフラと後退し、ロープの反動でよろめき出た。裏拳に備え前か
がみになったものの、千秋が実際放ったのは強い踏み込みからの打
ち上げるようなラリアート。「アグハァッ!」斉藤は永源以上に大
量の唾液を吐きながら一瞬つま先が50cm近くリングから離れ、そし
てダーン!と頭からマットに叩きつけられダウンした。会場では、
誰もが流れが変わったことを理解した。
- 237 :名無しさん:2009/03/04(水) 00:27:06
- 何とか立ち上がったものの頭を打ったせいかトローンとした表情の
斉藤。千秋はその隙を逃さず、「投げ」「飛び」「打撃」の小技を
斉藤の顔面・腋・膝裏・素足の指など鍛えにくい箇所に打ち込んで
いった。「グッ」「ウッ」「アグッ」「ウァッ」「グエッ」。顔面
が歪み、頬は潰れ、乳房は変形、腰は落ち、足はぐらつき、目の焦
点が合わない。攻撃自体は軽いものの、レガース等に樹脂を仕込ん
でいるせいか、ナマクラ刀で殴られるような衝撃を受けている。
- 238 :名無しさん:2009/03/04(水) 00:29:08
- しかし、「まだ倒れるわけにはいかないっ!」ノーモーションの
飛燕脚を、千秋の肝臓の部位に叩き込んだ。これで流れが変わると
思った瞬間、薄ら笑いを浮かべた千秋が立っていた。「全然効かね
えな。(ガッ…死ぬ、マジ死ぬっ…)」種明かしすると、蹴りの位置
をずらし、八島に鍛えられた腹筋に力を入れ、しかもバックステッ
プしたのだ。にもかかわらず、吐き気がするほど痛い。精一杯余裕
の表情を浮かべたに過ぎない。焦っているせいか斉藤はその事に全
く気付かず、侮っていた相手に恐れを抱いてしまった。解説席にい
る当団体の選手兼コーチである上原などは「今のあの子(斉藤)には
実力は兎も角、度胸も覚悟も足りないようね。」とため息をついて
いる。
- 239 :名無しさん:2009/03/04(水) 00:32:05
- 「ウワーッ!」斉藤は恐れを振り払うかのようにロー・ハイキッ
ク、本来なら反則の正拳突きを繰り返し、千秋は防戦一方だった。
千秋は生きた心地がしなかったけれども、細工レガースのお陰で両
手足が痺れるに留まった。むしろ逆に斉藤の方が拳も脚もかなり傷
めてしまった。「ハアッ、ハアッ、ハアッ、ハアッ」疲労とダメー
ジの無い(ように見える)千秋への恐怖からか、斉藤は滝のような汗
をかいている。「駄々っ子だな、まるで(あのラッシュはもう勘弁
してくれよ)」と斉藤の腕を取り、姉のいるコーナーへとハンマー
スローで投げた。コーナーに背中からぶつかり体から力が抜けたよ
うに膝が崩れ、そのままうなだれ肩と腰を落とし、足裏を突き出す
ようにして座りながらのダウン。しかし千春は手を出すところか、
見向きすらしない。斉藤のセコンドであるソニックや寿は歯噛みし
ていた。これで千春が手を出してくれれば応戦し、斉藤を休ませる
事ができる。が、こちらから手を出す事は団体と斉藤の立場上まず
い。二人に出来る事はアドバイスと声援を送る事ぐらいだが、斉藤
の耳にはもう届いていないらしい。コーナーで背もたれダウンして
いる斉藤に、容赦の無い顔面ウォッシュを食らわせた。「…ブフェ
ェ……」千秋を前にして鼻血を垂らしながらうつ伏せダウン。嫌味
ったらしく「アタシの靴を舐めな」と言うと、「…倒れるまで闘う
…勝敗など二の次っ!」と千秋につかまりながらも立ち上がろうと
していた。彼女が完全に立ち上がるまで待ってやりながらも、「い
やおまえ、何度もダウンしてるから」と言い放ち、両肩をポンと押
した。足元がまだふらついている為、そのままロープより掛かる形
になった。
- 240 :名無しさん:2009/03/04(水) 00:36:22
- 冒頭に戻る。
千秋は口撃を続けながらも、作戦の予想外すぎるほどの大成功を喜
んでいた。八島に対する感謝とギャラのアップ、怒鳴るだけの新女
社長を見返してやれる。あと少しで、あと少しで。
対する斉藤はかろうじて立ち上がったものの呆然としているのみ
で、どうすればいいか分らず動けないでいる。動きがあるのは髪か
ら滴り落ちている汗のみだ。そのとき、セコンドがアドバイスを叫
んでいるのに初めて気付き、それに従って基本であるガードを固め
ての細かい攻撃をコツコツと繰り返し始めた。が、両手足を痛めて
殆ど使い物にならず、単に千秋いや新女の生贄になるだけだった。
千秋は近い将来へと向かって「自分の非力さを嘆きな!!」と必殺
の裏投げをかけた。けれども焦ったせいか斉藤の大量の汗のせいか
、胴着だけが脱げ、斉藤の背中を打ち付けるに留まった。「ケッ、
運のいい奴だぜ。」髪を掴んで立たせようとしたら、観客から歓声
が沸いた。千秋が何事かと思えば、濡れた為サラシから斉藤のかな
り艶めかしいボディラインがくっきりと浮き出ているのを会場の大
画面で映されていたのだった。「くっだらねえ。今度から負け犬な
らぬ牝犬と名乗ったらどうだ?」そう言いながら腹に3発ナックル
を入れたが、強い腹筋に守られ効果が無い。
- 241 :名無しさん:2009/03/04(水) 00:38:57
- 斉藤は朦朧としながらも「この日のために鍛えてきたんだ。鋼の肉
体を侮るな!」と精一杯の反抗。「(やばい。非力を気付かれる前
に仕留めないと)そうかよ、それならこいつはどうだ?」と再びナ
ックル。しかし今回は、中指の第一関節をヘソに突き刺した。「
ウグゥゥゥ」と声を上げ胃液を嘔吐しながら前のめりになった瞬
間、「きったねーなー」と言いつつライガーボムを見舞われ踏み
つけフォール。斉藤は「グッ ま、だ、だぁぁぁ」と半分失神し
ながらも、左足の指5本をロープに伸ばしてブレイク。それでも
斉藤は「立てば、立てさえすればまだチャンスは…」と起き上が
ろうともがいた。震える腕で体を支え、千秋に向かって瞳を見開
いていた。だが、その千秋の像でさえもはやピンボケにしか映ら
なかった。無情にも中央にまで引きずられコブラツイストを掛け
られた。
- 242 :名無しさん:2009/03/04(水) 00:41:22
- 斉藤は泣いていた。情けない・恥ずかしい姿を映された事もそう
だが、自分の地元で手も足も出ずに負けること。またタイトルを逃
してしまうこと、会社のAPを無駄にしてしまうこと、そしてなによ
り社長の期待に応えられないことが何より悔しかった。しかも相手
が格下であり、反則も使われずに惨めに倒されるとは。戦うどころ
かもう心が折れてしまっている自分が許せないでいた。「ウッ、ウ
ゥッ。ヒック、グスッ…」
声を押し殺しているつもりでも泣いている声が聞こえてくる。千秋
は自分が弱いもの虐めをしているような気分になり、さっさと終わ
らそうとしたところ、
「彰子ォ!もういい、もういいんだ。ギブアップしろ!」リングサ
イドで叫んだ人間がいた。千秋がその声に顔を向けた。この団体の
社長だ。その瞬間千秋は、斉藤に対し嫉みと敵意を掻き立てられた
。新女では強い事、勝つ事、稼ぐ事だけを求められ、団体内の自分
の地位も低いながらも戦いの中から勝ち取っていったものだった。
それでも碌でもない生活から足を洗わせてもらい、居場所をくれた
新女の社長に対し感謝していた。一方のコイツ(斉藤)は、自分程度
に完膚なきまで叩きのめされ、団体に大損させているにも拘らず他
社とはいえ社長から心配されている。
- 243 :名無しさん:2009/03/04(水) 00:43:46
- 「ブッ壊してやる」そうつぶやくとコブラを解き、サラシを掴み
ながらサンドバックのごとく乱暴に扱った。斉藤は際限なく打たれ
、そして倒された。
「タオルを投げろー」と野次も飛び交う。もう斉藤の瞼は腫れて垂
れ下がり、両目の周りと頬は既に痣に。鼻血は垂れ、満足に口を聞
く事も唾を飲み込むこともできない。肋骨の真下を殴られ、そして
ヘソに膝を思い切り打ち込まれ「…あ、う、うぇっ」と顎が出たと
ころを掌底アッパーが一閃。斉藤は目の中に白光の爆発を見た。
グワシャッ!! 嫌な音がして「げぼぉっっ!」と斉藤が再び唾液
を吹き上げながら宙を舞い、自分の汗と涎と涙で汚れたマットに叩
きつけられた。大の字になってもう既に白目を剥いており、顔から
足指先まで己の涎と汗で濡れ、ライトによりキラキラと乱反射しな
がら全身を痙攣させている。
レフリーや斉藤側セコンドのみならず、千春も「勝負は付いた、
もう止めろ!」と怒鳴っていた。観客席も悲鳴を上げている。
- 244 :名無しさん:2009/03/04(水) 00:45:41
- 「んじゃ、これでフィニッシュにしてやるよ。」とぐったりとして
いる斉藤を手荒に起こし裏投げの体勢に構え、「泡吹いてノビてる
姿を見てもらうんだな!!」と叫ぶやいなやマットに叩き落した。
「……ゴフッ……」斉藤は仰向けに万歳の恰好になってピクリとも
していない。千秋は上機嫌に言った。「レフリー、フォールも10カ
ウントも必要ねえよ。」
斉藤は一瞬動いていないように見えたが、腋の下と裸足の親指だけ
がピクピクと痙攣している。レフリーはすぐに斉藤の呼吸を確かめ
た。意識は兎も角、「…うぐっ、ぶふっ、ごほっ…」と咳き込み始
めたが、泡を大量に吹いている。彼女は意識が遠のく中で自分の名
を呼ばれた気がしていた。
- 245 :名無しさん:2009/03/04(水) 00:47:28
- そしてゴングが鳴り響く中担架を待つ間、アジアヘビーチャンプ村
上千秋の防衛戦勝利の名乗りを挙げた。横では倒れて気絶したまま
の斉藤を、社長をはじめドクターが介抱し選手達が心配そうに見守
っている。上原は一部の選手達が千秋に掴みかかろうとするのを必
死で抑えている。お約束としてレガースなどの凶器は見つからなか
った事になっているのだし、斉藤がより惨めになるからである。
- 246 :名無しさん:2009/03/04(水) 00:49:43
- 千秋は「凶器すら必要無いなんて、おまえ全然つまんねーよ!地元
で情けねぇ姿を見てもらえてよかったなぁ!」と担架で運ばれてゆ
く斉藤を嘲笑した後、計画の最終段階として大きく息を吸い込んで
「新女を舐めんじゃねぇぇぇ!!!」と絶叫した。
「古参がこの程度なら、チャンプもたかが知れている。ウチのベル
トはそんなに安いもんじゃあねぇ!海外のベルトだって金で買った
んじゃねーか!?」と社長に向かってアピールする。会場の空気は
完全に千秋のものだった。「これが目的か。」社長は千秋の目を見
据えながら思った。老舗だが業界2位に甘んじている。そのルサン
チマンを読みきれなかったのが失敗か。ウチの声望を下げ新女の名
を上げる。実力を示すには、APこちら持ちで風下にたったまま半年
ほど共同開催するしかないか。新女をメインとして・・・それでも
お客様はどう思うだろう?規模を思い切り大きくして混沌な状態に
すれば、道も開けるだろうか?それにしても新女社長:井上霧子、
恐ろしい女だ。私は結局彰子を道化にしてしまった。彰子、すまな
い。
- 247 :名無しさん:2009/03/04(水) 00:51:38
- 社長は怒鳴り返した。「よーしわかった!ウチのベルトとIWWF、
WWCA、TWWAの各ベルトとそっちの貧相なNJWPとアジアのベルトを賭
けて、思い切り派手に開催しようじゃないか!会場の皆様!如何で
ございましょうか!?」
割れんばかりの歓声。村上姉妹も頷いたかと思うと、千春が千秋を
肩車して意気揚々と花道を歩いていった。「(姉貴、両腕と肋骨に
ヒビ入ちっまた見てーだ。頭も朦朧としてきやがった。)」「(千秋
、まだ気絶すんじゃねーぞ。まだ客いるから。しかしよくやったよ
、お前は)」「(へへっ、そう言われたの初めてだよ。)」声の無い
ささやかな姉妹の会話が続いている。
- 248 :名無しさん:2009/03/04(水) 00:53:10
- この後のファイナル。草薙のIWWF防衛戦は会場では盛り上がった
ものの、翌日のスポーツ紙トップは斉藤が初めて飾った。けれども
その写真は、千秋の言葉どおりに泡を吹いてノビている斉藤の無様
な失神KO負けの姿だった。
この写真の為かこの日の新聞は売り上げもよく、新たなファン層を
開拓できたが、斉藤彰子23歳の誕生日プレゼントは、何度も経験の
あるなかでの彼女にとっての最も無様な「惨敗」の2文字だけだった。
- 249 :名無しさん:2009/03/04(水) 00:57:37
- 終わりです。初めてで舞い上がってしまったのですが、
アップして読み直して何なんですけど、シチュエーションの説明が多く、
対戦相手以外の事を書きすぎですね。
大変失礼しました。今後は読むだけにしときます。
- 250 :名無しさん:2009/03/04(水) 02:30:49
- 凄く…読み難い…です…
- 251 :名無しさん:2009/03/04(水) 06:28:27
- 乙。ただ、頻繁かつ不自然な改行でものすっごく読みづらい。
たぶん文字の大きさの設定等で作者さんの端末から見たらそんなことはないのだろうが。
文章の流れに関係無く一行の終わりくらいごとに改行入れてるんだろうが、そんな風に使うものじゃないよ(´・ω・`)
- 252 :名無しさん:2009/03/04(水) 14:08:22
- すまん、本当に読み辛い。
読み手のことをもう少し考えてくれるとうれしい。今度書くなら注意してくれ。
しかし書き手によっちゃ、地味な斉なんとかさんでも料理できるもんなんだね。
あとそんなにシチュ説明に費すより、具体的なボコラレのほうが好きだな。
偉そうに言ってごめん。気が向いたらまた書いてくれ。
- 253 :名無しさん:2009/03/04(水) 15:05:28
- いきなりで申し訳ない。
とりあえずこんなシチュを妄想。
各団体でプロレスではなく実戦寄りの代表を出し合いルール無制限の金網デスマッチとか。
思いついたところでは・・・
チャンプでもありかつて数多くのストリートファイトを経験したゆっこ。
さいたまさんと思いきり被るがw空手封印解除のミミさん。
かねてからプロレスよりも総合寄りと言われている零。
社長から思い切りやってこいと言われ気合充分のみぎー。
ただ強くなることに全てをおいた桜井さん。
ゲストに海外選手一の実戦派、ハン様。
と、こんな感じ。・・・えー、設定は大義名分ですwただ単に金網デスマッチで萌えたいだけ・・・
- 254 :さいたま:2009/03/04(水) 20:37:56
- えー。ところで、ずーっと放置してるさいたま地下プロレスですが、
この枠組みは別に誰が流用しても構いません。
誰かが最後の試合の続きを書いても構いませんし、新たに全く別の試合を書いても構いません。もちろん同じ舞台を使ってokです。
もともと、試合をしなければいけない枠組みを作ってしまっておけば、
なぜこの選手とこの選手が戦うのかという、割と面倒な設定や描写をカットして、
すぐに本題の試合に入れるテンプレートを作ったのがさいたま地下プロレスです。
(だから、今は亡きリョナ板1の最初の書き込み辺りに"誰でも使えるように云々"といった一文がどこかにあるはず)
金網や設定は当然専売特許ではないし、
そもそも目指した姿は、最後の試合の続きを別の人が書いてつながるリレーの仕組みと
難しい設定抜きであっさり試合をはじめられる枠組みなので
世界観のカブリは気にしなくていいです
同様に、ルールも曖昧で、勝った方が許したら決着としており、書き手依存で好きに進められるよいにしています
書く人の負担を減らし、そのかわりに思う存分好きなキャラをいたぶるのがさいたま地下プロレスです
と、ずっと言う機会を逃していたことを便乗して言ってみるテスト
- 255 :名無しさん:2009/03/04(水) 21:40:38
- >>254
とっても深い・・・そこまで意味があったんですねー。
もしこれから自分がSSを書くことが是非使わせて頂きたいです。
勝った方が許したらってだけで、何かいろいろ妄想がw
- 256 :名無しさん:2009/03/04(水) 22:59:59
- 改行はあれだけど、文章自体はよく書けてるとオモタ
>>229さん乙です。
- 257 :名無しさん:2009/03/05(木) 12:50:59
- >>229
斉ナントカスキーなんでうれしかったが、あんまり流血無いね。
このまま惨敗街道を突き進むんだろうか?
社長使ったハッピーエンドは、正直微妙。
あと永源遥ワロタ。ロープ際、近藤に蹴られて観客に涎飛ばす光景が
浮かんでしまった。
文章を無理やり切らずにそのままアップしたほうがまだ見やすいよ。
- 258 :名無しさん:2009/03/05(木) 13:47:53
- こういう掲示板に書き込む場合、基本的に改行は文単位が無難だと思われ。
改行されたくないなら、文章自体の長さを自分で調整しないといけない。
見栄えを重視するなら、むしろそこまで拘るべき。
普通にUPする分にはそこまで気にしなくても良いとは思うけど。
- 259 :名無しさん:2009/03/06(金) 18:23:22
- 上にも書かれてるけど、内容については良く出来てるし、
初めて書いてこれだけの文量は凄いと思う。
次回が楽しみだ。
- 260 :名無しさん:2009/03/06(金) 22:12:27
- >>199、>>204、>>214を基にSS書いてみました。
需要が不明なうえに無駄に長く、キャラの性格もよくわかってなくて粗っぽい文章ですが、笑って許していただければ幸いです。
- 261 :ジャニスvsみぎり(1):2009/03/06(金) 22:14:47
- 『ゴォッ…………!!』
低く身をかがめたその頭上を、風を切るというには強すぎる圧力を伴った巨大な『少女』の掌が通り過ぎてゆく。
しゃがみこんだその体勢をそのまま身体のタメとし、ジャニス・クレアは目の前の可憐な大女目掛けて勢いよく左足を突き上げた。
切れ味鋭いトラースキックは惜しくも大女の顎には届かなかったが、それでも胸元を綺麗に打ち抜いた。
しかし、これ以上ない直撃の手応えとは裏腹に、その打撃は大女の上体を揺らすのが精々であった。
ジャニスは歯噛みし、思わず悪態をついた。
「…………この、モンスターめ……………!!」
その来訪は突然だった。
アメリカのGWA本部ジム。団体の創設者であり、エースでもあるローズ・ヒューイットとその付き人であるファントムローズ1号・2号は日本のある中堅団体の呼びかけに応じ遠征、留守をジャニスら一線級のレスラーたちに預けていた。
残されたジャニスたちはジムで練習やスパーに励みながら、エースの帰還を待っていた。
そんな折、彼女がやってきた。
プロレスラーというよりはバレーボールの選手といったほうが正しい長躯(ある意味これは間違ってはいなかったのだが)に、服の上からでもはっきりとわかる厚みのある筋肉。その凶悪なボディの上に、あどけなさを残した可愛らしい顔がちょこんと乗っかる様が妙なおかしみを醸し出していた。
大空みぎりと名乗ったその少女(?)は、自分がプロレスラーであり海外武者修行中であること、その修行というのが道場破りであること、GWAのエースであるローズ・ヒューイットを潰しにきたことをのほほんとした口調で語った。
とんでもないことを平然と口にするみぎりにあっけに取られつつ、とりあえずローズは留守だというを伝えると、みぎりは少し困った顔で何ごとか考え込むと、不意に顔をあげて微笑みつつ言った。
「手ぶらで帰るのもなんですし~、暇潰しに付き合って頂けますか~?皆さんまとめてかかってきて下さい~♪」
惨劇の幕が開いた。
その体格だけで強いとわかる闖入者に対して、誰一人として退くところはなかったのは流石一流団体の一流レスラーたちというべきか。
もとより道場破り、しかもエースを堂々と狙ってきた相手をただで帰そうとは誰も思わない。
この身の程知らずに、GWAというものをたっぷり味わってもらおうじゃないか。
そして……。
- 262 :ジャニスvsみぎり(2):2009/03/06(金) 22:16:06
-
「参ったわ……ローズさんには見せられないな、こりゃ」
そう独りごちると、ジャニスは後ろのコーナーをちらりと一瞥した。コーナーには、2人の先輩レスラーが折り重なるようにして倒れている。
ジョディ・ビートンとバニー・ボンバー。れっきとしたGWAのレギュラーが揃って無惨な姿を晒しているのだ。
全てみぎりの仕業である。
まずは、いの一番に突っかかっていったジョディを無造作に上から殴りつけて尻餅をつかせると、無防備な顔面にサッカーボールキックを叩き込みコーナーまで蹴り飛ばした。
コーナーに座り込み、鼻血をボタボタと落とし動かなくなったジョディを見て、いつもは笑顔を絶やさないバニーが憤怒の形相でみぎりの前に立った……が、程なくして彼女もまた動かなくなっていた。
バニーの優れたテクニックも、みぎりの圧倒的フィジカルの前には無に等しかった。
グラウンドに持ち込もうにも、まずダウンが取れない。みぎりのバランスを崩せるほどの打撃もなく、かといって組み合いで勝てるはずもない。打つ手がなくなったところでつかまり、散々振り回された挙句のど輪落としで意識を断たれ、ジョディの倒れるコーナーに投げ捨てられた。
残るは、ジャニスとジーナ・デュラムの二人。だが、気弱なジーナは目前の惨劇にすっかり怯え、ジムの隅で小さくなって震えている。
GWAの威信は、ジャニスの双肩にかかることになった。
キックを受けた胸元をさすりながら、間延びした口調で話しかけるみぎり。
「ん~、痛いです~。結構強いんですね~。でも、私も頑丈さには自信があるんですよ~」
「そりゃどうも。……貴方が言うと、何か嫌みに聞こえるけどね」
「いえいえ、本当にびっくりです~。ローズさん以外にも強い人がいらっしゃったんですね~」
「クッ……なめたセリフを…………!」
ジャニスはみぎりの言葉に苛立ちを覚えながら、しかし内心ではその言い草に納得もしていた。
スピードに勝る自分の攻撃を何度も受け、それでもまるで効いた素振りを見せない馬鹿げたタフネス。
適当に振り回すだけの打撃が、ガード越しでも効いてしまう異常なパワー。
そして、連戦をこなしても息が上がらない抜群のスタミナ。
荒削りでぎこちない動きながらジョディとバニーを連破したのは稀なる素質の証明である。
生まれながら、強い。その無礼な物言いが許されてしまうほどに。
- 263 :ジャニスvsみぎり(3):2009/03/06(金) 22:17:21
- 「ハァッ!!」
高い跳躍力を生かしたドロップキックが、みぎりの顔面をしたたかにとらえる。みぎりはすこし嫌がるような表情を見せるが、効いた風ではない。空中で着地の体勢をとるジャニスに、そのまま張り手を叩き付ける。
すんでのところでガードしたジャニスだったが、体勢を大きく崩されて受身を取れずにマットに倒れこむ。転倒したジャニス目掛けて、みぎりの巨大な足が落とされる。
ジャニスはこれも身体を捻って回避すると、そのまま間合いを取って立ち上がり、助走をつけてジャンピングエルボー!
『ガキッ!!』
クリーンヒットを告げる鋭い音がジム内に鳴り響く。速度もタイミングも申し分ない一撃が、みぎりの顎をとらえた音。
しかし、当のみぎりは少し首をかしげたぐらいで、何事もなかったかのように悠然とジャニスを見下ろしたままだ。
「…………何故なの……何故、効かないの…………!?」
「だから言ったじゃないですか~、私、頑丈さには自信があるって~♪」
「だからって、こんな……悪い夢でも見てるみたい……」
ジャニスにとってみればまさに悪夢であった。ヒットさせた手数では、圧倒的にこちらのほうが上回っている。クリーンヒットだって数限りがない。
なのにみぎりの動きは一向に衰えず、逆にみぎりの荒っぽい攻撃は一発でこちらの体力を大きく削ってゆく。
気がつけば、自分の息が上がっている。持ちこたえるのも、そろそろ限界だ。どうにかして逆転の一手を打たなければならない。
このままでは負ける……!
「え~と、そろそろ終わりにしますね~。もう十分暇は潰せましたし~、これだけやれば社長も納得してくれます~」
「ッ…………!?」
みぎりはそう言うと、両手を組んで大きく振り上げる。そして思い切り振り下ろすハンマーブローがジャニスを上から叩き潰す!
「グァッッッ!?」
強烈な圧力に、思わず片膝を着くジャニス。
みぎりは腰を落としたジャニスの首を抱え上げると無理矢理立たせ、その腹に膝を突き上げる。
「ごッ……おうぅぅぅ、げぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ……!」
身体が浮き上がるほどのニーリフトに深々と内臓を抉られ、激痛と嘔吐感に襲われるジャニス。そのまま腹を押さえてうずくまり、激しくえづく。
「さあ、次でフィニッシュですよ~。歯を食いしばってくださいね~♪」
そういうと、みぎりはうずくまったままのジャニスを再び引き起こそうと、その手を伸ばす。そのままの体勢で、腰を落とすことなく。
そして、その手がジャニスの頭に触れ……。
- 264 :ジャニスvsみぎり(4):2009/03/06(金) 22:18:28
- 『ズダァァァン!!』
「…………えっ!?」
次の瞬間、みぎりはライトの煌々とした天井を見上げていた。
何ごとかと目を丸くしながらもとにかく立ち上がろうと四つんばいになる。
しかしみぎりが立ち上がるよりも早く、ジャニスが上からがぶるように捕らえる。
「ありがとう……自分から隙を見せてくれて……!」
痛みと吐き気の渦の中にあっても、ジャニスは諦めることなくみぎりの隙をうかがっていた。
みぎりの重心が崩れれば、そこから突き崩すことが出来る。フィニッシュホールドを決めるために近づいてくるはずだ。
案の定、みぎりはジャニスを捕らえようと腰高のまま掴みかかってきた。警戒心もまるでない。
チャンス到来。ジャニスはみぎりに掴まれる直前に、身体を跳ね上げてヘッドシザーズホイップでみぎりを転がすことに成功したのだ。
「貴方は強いわ。本当に強い。でもね、私は負けられないの。……GWAは、絶対に負けないっ!!」
大声でそう叫ぶと、みぎりの巨体を満身の力を込めて持ち上げ、パワーボムの体勢に入る。そしてそこから更にパワーをフル稼働させて高々と持ち上げ、一気に振り下ろす!
『ズドォォォォォン!!』
轟音と共に、ジャニスの必殺技・スプラッシュマウンテンがリングのど真ん中に炸裂する。
虚ろな目で宙を見上げるみぎり。しかし、再びみぎりを持ち上げていくジャニス。
相手はモンスター。一撃でKOできるとは思っていない。とどめを刺せるときに刺さなくては、いかなる逆襲に遭うかわからない。
「これで決めるわ! この一撃に、私の全てをかける!!…………イヤァァァァァァァァァッッッ!!」
轟音。
初弾より速度も角度も強烈な渾身のスプラッシュマウンテンがみぎりの身体を叩き潰す。
縦方向に潰されたみぎりの身体は、しばらくリングに突き刺さった格好を保っていたが、やがてその四肢を投げ出すように倒れ込んだ。
「……やった…………勝った、勝ったわ!!」
まるでベルトを奪取したかのように、全身で喜びを爆発させるジャニス。エース不在にあってもとてつもない襲来者を撃退できたという達成感、団体の看板を守り抜くことができた安堵感。身体を突き上げる歓喜を分かち合おうと、ジャニスはジーナのほうに向き直った。
- 265 :ジャニスvsみぎり(4):2009/03/06(金) 22:19:38
- 絶望に満ちたジーナの顔がそこにあった。
小さく震えながら、ジャニスの後ろのほうを指差している。
まさか……ありえないことだと思いながら、後ろを振り返るジャニス。
直後、なにか大きなもので視界を塞がれた。こめかみが刺すように痛い。
それがみぎりの掌だと理解するのに、そう時間はかからなかった。
「非道い、ですよぉ……なにもあそこまですること、ないじゃないですか~……」
「ぐぅっ、くっ、くあああああああぁあぁぁぁぁ………!」
ジャニスの頭蓋骨を締め付けながら、あくまでものんびりした口調を崩さないみぎり。しかし。
「私、暇つぶししたかっただけなんですよ~? それなのに、どうしてですか~? なんで、本気で潰そうとするんですか~?」
その声色は、明らかに先程までとは違う響きを帯びていた。
はっきりとした、殺意の響き。
「私、決めました~。……潰しちゃいますね~」
ぞっとするような冷たい声でそう呟くと、ジャニスを片手で振り回すとコーナーに叩きつけた。
そして助走をつけ、ジャニスの喉もとめがけて腕を放り投げた。
不恰好で荒々しいラリアットが、上から被さるようにしてジャニスの喉をぶち抜く。
「げはぁぅっっ! がっはああああぁぁぁぁっっっ!!」
物凄い圧力を全て喉に叩き込まれ、もんどりうってリングに倒れこむジャニス。
咳き込みながら身をよじり、苦悶の表情を浮かべる。
「うっ……げほげほッ、ごほっ………!?」
気がつくと、みぎりの姿が見えない。少し身を起こし、リングを見渡そうとするジャニス。
不意に、辺りが暗くなったように感じた。天井の明かりが遮られ、自分の身体に暗い影を落としている。影の正体は……言うまでもなかった。
みぎりが降ってくる。あまりの事態に身動きが取れない。
受けの姿勢を取ることも忘れ、ジャニスは己の無防備な首をそのまま断頭台に差し出した。
みぎりの足がギロチンとなって、ジャニスの喉に振り下ろされる。
「げほぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッ!!」
みぎりの全体重が高所から喉もと一点に叩きつけられる。単純だが凶悪この上ない一撃をまともに受けたジャニス。
「がっっ…がふぅ、げほッ…………ごばぁぁぁぁぁっ!!」
喉越しに延髄ごと叩き切られ、一瞬にして意識を断たれると、そのまま激しく咳き込み絶え間なく血霧を噴き上げる。
全身を激しく痙攣させ、戦う力を失ったジャニスを、それでもみぎりは許すつもりはないようだった。
- 266 :ジャニスvsみぎり(6):2009/03/06(金) 22:20:59
- 「このくらいで気絶なんてしないでください~。とっておきで潰すって、決めてるんですから~。……えいっ!」
ガクガクと震えるジャニスをうつぶせにひっくり返すと、右脚を取り背中にどっかりと腰を下ろす。
そのまま右脚を抱え、思い切り逆片エビ固めで絞り上げる。
基本の痛め技だが、みぎりの怪力で行えば殺人技になりうる。ジャニスの背骨から右脚にかけてのラインが、巻物のように丸まっていく。
人間の稼動範囲を超えた角度に曲がった身体が、激痛を発信しジャニスの意識を無理矢理呼び覚ます。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
ひび割れた絶叫がジャニスの潰れた喉からほとばしる。
背骨が、右脚がミシミシと音を立てて軋む。絶え間なく送られてくる痛み。
それだけではない。みぎりの体重が肺を押し潰し、呼吸もままならない。脳への酸素の供給が断たれ、薄れていく意識を激痛が掻き回す。
「あ゛……あ゛……え゛げ………げぇ……」
血混じりの泡を噴き、細かくまぶたを震わせ小さく呻くばかりのジャニス。
頭の中が明滅し、ついに身体が失神を選択しようとした次の瞬間、
『ボキンッ!!』
「あっ…………………ぎゃああああああああああああああ!!?」
鈍い音が響く。ジャニスの右脚の膝下からが本来とは違う方向にひん曲がっていた。
みぎりはそれをみると悠然と微笑み、ジャニスの背から降りた。
解放されたジャニスの肺に空気が送り込まれ、酸素の供給が復活する。薄れていた意識が覚醒し、骨折の激痛が怒涛のように襲い掛かる。
「あぎゃああ゛ああ゛あ゛あ゛ああああ゛ぁぁぁぁっ!! いぃぃい゛だ、いだああああ゛ぁぁあ゛ぁ!!」
気がふれてしまいそうなほどの痛みに七転八倒し狂乱状態に陥ったジャニス。みぎりは暴れるジャニスをむんずと捕まえると、そのまま高く抱え上げた。
- 267 :ジャニスvsみぎり(7):2009/03/06(金) 22:22:14
- 「さあ、いいですか~? これがとっておきですよ~。聞こえてますか~?」
「ひ……ひッ……ひクッ……ぎひっ…………」
ジャニスに呼びかけるが、最早まともな返事は返ってこない。
「まあ、いいです~。それじゃあ、勝手にとどめを刺させてもらいますね~。……だいじょうぶですよ、どうせ人間一度は」
ひとつ嘆息すると、みぎりはジャニスの身体をひときわ高々と持ち上げて
「……死 ぬ ん で す か ら ~ ♪」
一切の加減なしにリングに叩きつけた。
『ドッパアアアァァァァァン!!』
鈍い音と破裂音が入り混じったような、爆発音に近い轟音がジムの外にまで響き渡る。
爆心地のど真ん中に、ジャニスは『あった』。
激突の衝撃でひっくり返った目玉。四方バラバラに投げ出された手足。特におかしな方向に折れ曲がった右脚。
半開きの口からは最早呻き声も漏れず、ただ涎が流れ落ちるまま。
ピクリとも動かないそれは、生きているのか、死んでいるのか、遠目からでは判別できないほどの惨状であった。
哀れな犠牲者に一瞥をくれると、みぎりは満足そうな顔でリングを下り、ジムの隅で言葉を失っているジーナの方へ歩いていくとにっこりと笑いかけ、
「お邪魔いたしました~。ローズさんに、よろしくお伝えください~」
そう一礼すると、みぎりはジーナの横を通り過ぎ、そのままジムを後にした。
しかし、ジーナがそれを認識できていたかどうか。……ジーナの目は、地獄の釜の底と化したジムをただ呆然と見つめるだけだったのだから。
- 268 :名無しさん:2009/03/06(金) 22:23:55
- 以上です。お目汚し失礼しました。
>>264は(5)です、すいません。
職人さんたちにくらべるとやっぱり上手くいかないものです。
- 269 :名無しさん:2009/03/06(金) 22:25:41
- 訂正の訂正。
>>265が(5)でした。
ドジッ漢の魂百まで。
- 270 :名無しさん:2009/03/07(土) 02:34:21
- >>268
GJ
つか、貴方も十分職人だって(笑)
- 271 :名無しさん:2009/03/07(土) 03:16:28
- こういうの読んでるとつい息を止めてしまうんだが
みぎりが降ってくる。
に噴いたw
- 272 :名無しさん:2009/03/07(土) 05:02:44
- >>268
GJ!
つーか、うめーよドジっ漢さんwww
なんか嬲られるゆっこが懐かしくなってきた
みぎり…おそろしい娘…っ!
- 273 :名無しさん:2009/03/07(土) 08:17:44
- 199です。自分こそ需要あるか分からない妄想したわけですが
まさかこんな神SSが見られるとは・・・
ジーナのへたれっぷりまで再現wお腹いっぱいです。
あざーす!
- 274 :名無しさん:2009/03/07(土) 20:32:18
- 皆さん、レスありがとうございます。
書けるときに書いとこうという一念でガーッと書いたので文章のつなぎとかテンポとか色々不安だったのですが……。
いかがでしたか?
このあと、ローズがMMAに転向したマユリ・シアターとパトリシア・ルイスを呼び戻し、みぎり追走隊を組織したとか何とか。
ついさっきまで忘れてたよ、マユリとパトリシア……。
- 275 :名無しさん:2009/03/08(日) 08:23:41
- 再度、199です。調子に乗って妄想を・・・。
GWAをほぼ壊滅状態にしたみぎりは日本へ報告を入れる。
結果として団体トップに遭遇せず所属レスラーを潰したことを褒められる。
社長曰く、ローズに対する良い挑発になったことでこのままみぎりが帰国すればローズは面子にかけてそれを追って来日するだろう。
そして自分の団体に挑戦状を叩きつけるのは目に見えている。
誰の目にも触れないジムで叩き潰すよりもせいぜい客引きのピエロになってもらった方が得だ、と。
そして社長からの指示が下される。
―現在、TWWAのメガライト、ウォン姉妹が我がライバル団体に招かれて興行に参加中だ。
良い機会だ、トップ不在のGWAでやったことと同じ事をしてやれ。終わったらローズに発見されないようすぐ帰国するんだ―
「はい~。じゃぁちょっと遊んでから帰りますね~♪」
―そして翌日。
TWWAのジムで対峙するみぎりとソフィー・シエラの姿があった。
・・・この後を考えると色々妄想が・・・。
- 276 :名無しさん:2009/03/08(日) 08:30:59
-
度々、失礼します。
ソフィーを的にしたのは彼女を潰せばもれなく友人のカオスの怒りも買うことが予想されるからです。
余計な補足で申し訳無いですが・・・
- 277 :名無しさん:2009/03/08(日) 13:23:59
- このまま全米中の女子レスラーがみぎりの魔手にかかるというのか!?
やめてくれーーーーーーーーーー!!
ハアハアハアハア ウっっ!!
- 278 :名無しさん:2009/03/08(日) 14:12:17
- 何故かみぎりとメガライトにタッグ補正がある……ということは、
IWWFだけでなくTWWAでも日本デビュー前にプロレス留学していた、とか。
何のためらいもなくかつての仲間を血祭りに上げるみぎり。だって、社長の言うことに間違いはないのだから。
なんてな。
- 279 :名無しさん:2009/03/08(日) 23:39:15
- 地下闘技場…。
この名を聞いたことのある人間のほとんどは、数多くある都市伝説の内の一つであるかと思っているだろう。
だが、それは都内の某所に実在していた。
「青コーナー、マイティ祐希子おぉっ!!」
今夜もリングアナのコールで、死闘が幕を開けようとしていた。
「赤コーナー、 獅子堂レナああぁっっ!!」
先にリングインしていたマイティ祐希子は、そのコールを少しの不審と、そして強い不満を持った表情で聞いていた。
-何故、あんなデビューしたての新人レスラーの相手をしなければならないのか-
だが、今回のマッチメイクに関しては、事前にプロモーターから説明があった。
表のプロレス界でいかに祐希子がキャリアを積んでいようとも、彼女は今日がデビュー戦である。
対するレナは、表のマット界では新女の新人レスラーで祐希子の後輩だが、プロレスデビュー前から地下リング戦っており、5戦して3勝の勝ち星を挙げている。
「まったくもって残念だわ。記念すべき私の地下デビュー戦が、貴女みたいな実力が違う格下ってのはねぇ?」
説明されても納得いかないのか、ずっと不満そうな顔のまま、わざとらしく肩をすくめる。
その言葉を聞いたレナ、普段の『ぼーっとした女の子』の印象とは正反対に、唇の端を引き攣らせるような辛辣な笑みを浮かべた。
「本当にそう思ってるんですか? ガチでやっても私の方が実力が数段下って。だとしたら相当おめでたい人です。今からでも遅くないから棄権されます?」
「なっ…なんですって?ちょっと。ただでさえ後輩相手に青コーナー背負わされて機嫌の悪い私を、いっそう怒らせたいわけぇ?」
常時眠そうな普段とは打って変わって、饒舌に先輩を罵倒するレナに、不機嫌な顔を一層歪めて後輩を睨む祐希子。だがレナはそれを無視するようにして続けた。
「それに、仮に貴女の方が実力が数段上として、それを喜ばないなんて、貴女は地下ファイトってものを分ってない」
「何?どういう…」
「すぐに教えてあげますよ。私が…」
普段はまったく見せたことのない冷笑を浮かべて、レナはファイティングスタイルを取った、まるで『お喋りはここまで』とでも言わんばかりに。
伝統派空手とキックボクシングのアップライトスタイルの中間のようなレナの構えに対し、プロレスラーらしいクランチングスタイルで構える祐希子。
彼女は後輩のこの無礼な言い草を、プロレスでは良くあるパフォーマンスの一種だと理解した。
だが、この『口撃』は先輩に対するものとして、少し行き過ぎていた。
(ここは先輩として、ちょっと教育してやるか)
などと考えながら、逆水平チョップを放とうと、腕を胸の前で折り畳んで、レナの方へ一歩踏み出した。その瞬間。
ばじぃいいんっ!!
乾いた、凄まじい音。
左のローだ。祐希子が表のマット界で打ったり打たれたりしているような、見せ掛けだけの軽い蹴りではなかった。
腰を十分に回転させ、体重を乗せた鉈のように重くて鋭い蹴りだった。
「ぐっ…」
顔を歪め、悲鳴を上げようと口を開けた祐希子の腹を、右ミドルが抉った。
「ぁがっ……っっっ…」
身体をよじり、涎を垂らしながら苦悶する無防備な顔へ、アッパーが吸い込まれていく。
「ぎゅへぇっ…」
無様な声…。
それで終わりだった。
開始6秒でのKO劇。
白目を剥き、足腰が砕け、頭からマットに突っ込む祐希子。
勝者であるレナに土下座するように、尻だけ突き上げた惨めな格好で失神していた。
身体をびくびくと痙攣させれば、突き出したヒップを振っているような醜態。
そして、泡を噴き出す口からは、意味不明で不明瞭な声が漏れていた。
「あぎゃぁっ……ふぎぇぇっ…ぶぎぃいぃぃ…」
「何言ってんのかわかりませんよ?」
マットを舐める祐希子の後頭部に足を乗せ、勝ち名乗りを受けるレナは、客席から喝采を受ける。
対照的に、敗者となった祐希子には、賭けに負けた観客を中心に罵声が浴びせられる。
そして、レナの手が、いまだ惨めな痙攣を続ける祐希子の水着に伸びた。
「プロモーターから聞いてます?地下ファイトの敗者は、相応の罰を受けねばならないんです」
冷たく言いながら、敗者の水着を剥ぎ取って全裸にしてしまうと、それを手にリングを後にするレナ。
全裸にされた祐希子、起してくれるものもなく、全裸にされた惨めな敗者としての姿をいつまでも晒し者にされていた。
- 280 :名無しさん:2009/03/09(月) 11:01:34
- 瞬殺は瞬殺で良いものだな・・・GJ!
レナの普段とのギャップを想像して更に興奮出来るw
- 281 :名無しさん:2009/03/09(月) 11:15:45
- GJ!
しかし地下闘技場と聞くと金網なしのオクタゴンが浮かんできて困る。
- 282 :名無しさん:2009/03/09(月) 19:52:37
- GJ
しかし5戦で3勝の選手に秒殺喰らうようじゃどうしようもねえな。
いいカモが迷い込んできたぜ。
- 283 :名無しさん:2009/03/10(火) 09:32:04
-
GJなSSの後にお目汚しな妄想投下。
278の留学経験あるかも?な予想があったので275の続きを考えてみました。
もう日付も変わろうかという時間にTWWAの本部ジムに現れたみぎり。
一人残ってトレーニング中のソフィー・シエラと遭遇。
以前、TWWAで留学経験のあったみぎりは再会を喜び、また実力のある格好の標的相手に言い放った。
「お久しぶりですソフィーさん~♪突然で申し訳ありませんけどぉ、潰されて頂けますか~?」
AACのチョチョカラスが潰されたという情報が既に出回っており(GWAについては情報が間に合っていない)その相手が長身の日本人女性だと聞いていた。
TWWAのメンバーはその人物に心当たりがあった。しかし僅かな間でも仲間だった彼女がそんな非道を働く筈が無いと信じていた。
確かにその実力は恐るべきものであったがのんびりと温厚で人当たりの良い性格。そんな彼女と行動が結び付かなかった。
迷いのあるソフィーは有無を言わさず襲いかかるみぎりの攻撃を必死でかわしつつ何とかダウンを奪い説得を試みる。
少しでも苦楽を共にした仲間として、彼女を正しい道へ導こうとして。
「貴方は良いように利用されているだけ。その男は貴方の信じているような人間ではありません!」
「金銭の為に他人を平気で潰す下種な男で・・・・ッ!?」
そこから先は続けられなかった。その巨体から信じられないような素早さでみぎりはソフィーの細い首を掴んでいた。
「・・・・・今、何て、言いました~・・・・・?」
―それから数十分後。
「もう。GWAの・・・ん~、っと・・・あの人といい失礼な人が多いですね~。」
愚痴を言いながらもどこか晴れやかな表情のみぎりがジムを後にしようとしていた。
早朝。誰よりも早くリングの掃除に現れたTWWAの新人レスラーは。
ロープに磔にされ血だるま状態で意識を失っているソフィーを発見した。
そのリングの内外至る所に血痕が残されたいた。哀れな獲物が肉食獣に引き摺り回されたかのように。
- 284 :名無しさん:2009/03/10(火) 14:45:05
- 最後のとこだけ見ると
クリーチャーパニックムービーにしか見えないw
- 286 :名無しさん:2009/03/10(火) 19:12:15
- >>283
この調子だと本当に世界中の団体を巻き込んだ大抗争になっちまうな。
社長が某少佐に見えてきたぜ。
他の持ち駒も忠誠心の高いレスラーで固めてそう。栗浜とか。
- 290 :名無しさん:2009/03/11(水) 01:51:41
- >>286
何気に南さんも恐ろしい程にデレるしなあ
あの状態だと市ヶ谷の方がストッパーになってるイメージがあるw
- 291 :名無しさん:2009/03/11(水) 11:00:07
- >>286
何故か鯖煮新キャラ勢はかなりこの社長の下にいそうな気がするんだよなぁ。
栗浜もそうだけどサクちゃんとか零とか小鳩とかSA-KIとか・・・
零はみぎりと違って本人的にはやりたくないだろうけどね。
獅子堂は眠れる獅子拳を広める場を用意してやる、とかそそのかされてたりして。
- 292 :名無しさん:2009/03/11(水) 19:26:49
- >>291
しかし小鳩だけはどこまで行っても信用できないw
・・・潜入捜査か。
しかし小鳩の動きを察知する社長。
そして組まれる非情のマッチメイク。その対戦相手は、寿零―――。
- 293 :名無しさん:2009/03/13(金) 06:23:33
- みぎーの怪物化に比例して小鳩がどんどんカオスに…w
- 294 :名無しさん:2009/03/13(金) 10:41:55
- >>292
こうなると小鳩は無事に解放されることはないだろーな。
零に敗れた小鳩は所属レスラーにも散々痛めつけられ地下プロレスに売られるとか・・・
で、零も闘いの中で友情に目覚め社長に反旗を翻すが最早傷ついた零がみぎりを始め他のレスラーに敵う訳が無かった。
倒れた零を見下して
「これまで飼ってやったのに・・・壊れやがって!」
・・・みたいな。
社長がとんだ人非人になってるがw
まぁ世界を狙える怪物を手に入れたことで調子に乗っちゃったんだろーね。
- 297 :名無しさん:2009/03/14(土) 16:34:44
- 目障りなスパイと不満分子を一挙に始末するのか。
小鳩が勝つにしろ零が勝つにしろ、無傷ではいられないしな。
残ったほうも簡単に潰せるという具合か。
相手が戦闘不能に陥るまで試合終了しないルールかな。レフェリーはもちろん社長側の人間で。
社長「親友どうしだからって、手は抜かないでくれよ? 折角のメインなんだからね。」
・・・社長がどんどん外道にw
- 298 :名無しさん:2009/03/14(土) 21:15:08
- プロレス団体の社長は外道でこそ、と思っている俺w
- 299 :名無しさん:2009/03/15(日) 11:04:56
- 零と小鳩の決着がつき、無理矢理引き離される二人。
裏切り者の小鳩がどうなるか直観的に感じ取る零。傷ついた身体で小鳩を取り戻そうとするが・・・
数人のレスラーが立ち塞がる。零の方を振り返りもせず小鳩と共に遠ざかる社長。
「お前達。誰でも良いから死なない程度に遊んでやれ・・・」
そして地獄が始まる・・・。
もう悪役化に収まりがつかないw
個人的には零の処刑役はみぎりも良いがレナもありかもとか。
- 300 :名無しさん:2009/03/15(日) 23:23:15
- 地下闘技場…。
限られた人間しかその存在を知らない場所。
ごくごく限られた、選ばれた人間しかその客席に座ることができない場所。
素人ではなく、格闘技術を持つ女闘士を戦わせる場所である。
「青コーナー、南利美ぃっ!!」
今夜もリングアナのコールで、死闘が幕を開けようとしていた。
「赤コーナー、来島恵理いいっ!!」
今夜のメインイベントは新女の両エース・ボンバー来島と南利美の対決である。
関節技の女王の異名を取るテクニシャン南は、『表』の試合で着用している濃紺のワンピース水着を着ていた。
対するパワーファイターの来島は、『表』の試合ではいつもスパッツを着用しているのだが、今日はあまり見ることの無いオレンジのワンピースの水着である。
これは、この地下闘技場の『勝率によって着用できるコスチュームが制限を受ける』というシステムの為であった。
なお、この試合の前座試合で、マイティ祐希子が小島聡美に48秒でKOされてデビュー以来の4連敗を喫している。
彼女は『勝率によって着用できるコスチュームが制限を受けるというシステム』により、次回の試合の敗れて5連敗となれば、その次の試合からはトップレスを強制されることになる。
レフリーチェックを受ける二人、その距離が近まっている。
「へへッ、今日こそお前サンに勝って、勝率を5分に戻すぜ」
男口調で話しかける来島に、南はそのファイトスタイルと同じ、クールな口調で返す。
「新女では貴女の方が勝ち越してるわ」
「フンッ!『表』での戦績なんて飾りなんだよ。本当の強さを求める連中にとっては、な…お前だってそうだろう?」
「………」
最後は無言がリングを包み、ボディチェックが終ると、互いに自コーナーに戻った二人は、数秒も待つことなく、試合開始のゴングを聞くのだった。
かああぁんっ!
「ぅっらああああああぁっ!!」
ゴングと同時に咆哮して、腕を振り上げて南に駆け寄っていく来島。
その迫力にも怯むことなく、腰を少し落して、冷静に来島を見ている南。
「しゃああっ!!」
拳を固めて腕を振り上げ、ロングフックを放ってくる来島を見て、南は小さく呟きつつ身体を捌く。
「相変わらず『プロレス』が抜けてないわね。そんなラリアットばりのフック、見え見えよ」
フックを放ってきた来島の右腕を回避すると同時に自分の左脇の下に挟み込み、重心を低くすればヘヴィ級の体格の来島でも、あっさりとマットに潰れる。
「うぐっ!?」
パンチを捌いての脇固めであるが、回避と腕のキャッチと来島の重心を崩すという3つの行為を1動作で完了させてしまうというところが、南の超一流の技術である。
「ぐぅくっ!ち、ちっくしょおおおおおううっ!!」
「力で返そうとしても無駄よ」
強引に起き上がって脇固めを振りほどこうとする来島の耳に、南の冷たい囁きが入ってきた。
「そんなやり方が通用するのは『表』だけ……本気で極めた関節技にはパワーなんて効かないわ」
「ヘッ!小賢しいンだよおっ!」
肘の痛みに顔を歪めながらも、来島は強引に上体を起こそうとしている。
「…っ?!意地を張ると肘がイカれるわよ?」
「やっかぁましぃいいいいっっ!!」
「…えっ!?」
強引に上体を浮かし、マットと胴体の間に隙間を作り、前転して脇固めから逃れる来島。
パワーとテクニックの両方を使ったこの脱出法は(ややパワー偏重だが)、来島にしかできないだろう。
だが、強引とも言える脱出の代償は少なくはなく、顔をしかめて肘を押さえている。
「ほら見なさい。肘を傷めたわね?」
「へっ、腕の一本、セメント女王と言われた俺には日常茶飯事!」
「貴女にそんなあだ名がついてるなんて、始めて聞い……くぬっ!?」
クールだった南の表情が、少しだけ焦りの色を帯びた。
思いがけけぬ来島の鋭いミドルが放たれ、ぎりぎりのところでガードしたのだが、その力強い蹴りに腕が痺れる。
- 301 :名無しさん:2009/03/16(月) 02:36:33
- この投げっ放しはどう受身を取ればいいんだ?w
- 302 :名無しさん:2009/03/16(月) 02:58:22
- コーナー下に仰向けで倒れこめるように受身を取ればいい。
そして相手がコーナーに上って次の攻撃を仕掛けてくるのを待つのだ。
- 303 :名無しさん:2009/03/16(月) 03:08:32
- >>302
おまえさん、プロだな
- 304 :名無しさん:2009/03/16(月) 09:33:26
- 待て待て、お前らw
- 305 :名無しさん:2009/03/16(月) 21:25:37
- ムーンサルトプレスマダー?
- 306 :名無しさん:2009/03/17(火) 13:20:13
- >>300
ここまで間があくと何かあったのかと心配になってくる・・・
未完なら未完で良いから何か反応してくれ・・・。
- 307 :名無しさん:2009/03/17(火) 22:02:51
- お茶こぼして端末アボーンとか。
- 308 :名無しさん:2009/03/17(火) 22:42:26
- 「ちッ…結構鋭い蹴り、撃てるようになってるじゃないの?」
「はンッ!いつまでもプロレスの蹴りだけじゃやってけないからね、ここでは!」
地下デビューしたての頃の来島の打撃は、パワーばかりでしかもそのパワーを効率的に運用できていない、力任せで無駄の多い動きだった。
その無駄の多い打撃は南の関節技の好餌となってきたのだが、今の来島の蹴りには修練のあとが容易に見て取れるほどの鋭さがあった。
「しゃッ!ふぅッ!ぅらあぁッ!!」
そして『表』ではあまり見られない来島の連続ローキック。
右、左、右、左…。時折、右を打ってまた右と相手を惑わしたり、ミドルを織り交ぜたりと打ち分けている。
パワーばかりで不器用なブルファイターだと思われていた来島だが、以外に巧妙な攻撃を仕掛けていた。
「くうっ……さ、流石に、押されてしまう、かっ…」
足を挙げ、身体を捌きしてローを、ミドルを防御しているが、来島の蹴りは重く、連続で受けていれば手足が重く痺れてくる。
(だけど…恵理のことよ。こっちを追い込んでくれば、不用意にスキの多い大技を打ってくるに違いないわ)
恐らくは顔狙いのハイキックかロングフック……。それをキャッチして一気に関節を極めるつもりで隙をうかがう南。
「ふぅっ!」
狙い通り、来島が南のテンプルを打ち砕かんばかりの右ロングフックを放ってきた。
(ツメが甘いわね。恵理)
内心で勝利の笑みを浮かべながら、そのパンチを再び脇固めに取ろうと体を捌き、腕を動かす。
だが、来島のパンチは意外な動きを見せた。
南の巧妙な動きに捉われる前に、急停止し、防御の腕をすり抜けるようにして南の髪を掴んだ。
「そう何度も同じ罠にはかからないサッ!」
「うッ?!」
髪を引き上げられる痛みに南の身体が一瞬だけ浮く。
少しでも重心を浮かすことができれば、来島のパワーを持ってすれば南を引っこ抜いて投げることなど容易い。
フリーの手を南の股間に差し入れるようにして持ち上げ、パワースラムでマットに叩きつける。
「あがああっ!!」
マットで絡まるような二人の女の、片方に悲鳴が響いた。
- 309 :名無しさん:2009/03/18(水) 03:54:13
- 流石に、書き上げてから投下した方がいいんじゃないと思うんだがw
- 310 :306:2009/03/18(水) 08:06:23
- とりあえず無事だったみたいなんで安心したw
309の言う通りゆっくりでも良いから書き上げて欲しい。
ちゃんと感想カキコするよー。
- 311 :名無しさん:2009/03/19(木) 17:34:48
- 桜井さんネタで軽めのヤツ書いてみたんだけど、
308が完結するまで投稿待った方がいいかな?
- 312 :名無しさん:2009/03/19(木) 19:42:46
- >>310
308じゃなくて悪いんだけどあんまり遠慮してても埒があかないと思う。
いきなり割り込むならともかく、ちゃんと一言あれば良いんじゃないかなーと思うけど。
- 313 :名無しさん:2009/03/20(金) 17:49:40
- >>308でも>>310でもないんですけど、前に出てた零制裁でちょっと書いてみました。
書き終わってから言うのもなんですが、どっかで見たような展開になっちゃいました。
それでも良ければ、投下してみたいんですけど、どうでしょう。
- 314 :名無しさん:2009/03/20(金) 19:41:13
- KYな割り込みでも無ければ誰の許可もいらんと(ry
- 315 :313:2009/03/20(金) 19:49:26
- ほんじゃまあ、行かせていただきます。
地下プロレス設定ですが、>>279さんや>>308さんのとはパラレルということでひとつ。
- 316 :零vs獅子堂(1):2009/03/20(金) 19:50:49
- 東京都内の地下深く。
暗がりの中、煌々としたライトに照らされたリングが浮かび上がっている。
リングの上には、2人のレスラー。燃えるような赤とオレンジのコスチュームと赤毛。一方は、黒いワンピース型の水着にレガースを装着した、シャープな雰囲気の長身。
「まさか本当に出てくるとは思わなかったよ、零。……ここがどういうところか、わかってるんだろうね?」
赤毛のレスラーが挑発的な眼差しを黒衣のレスラーに向ける。
「……もちろんだ、よ、レナちゃん」
零と呼ばれたレスラーがポツリと、しかし強い決意を秘めた声で言葉を返す。
その言葉を聞き、普段の彼女しか知らない者にとっては想像もできないふてぶてしい笑みを浮かべる獅子堂レナ。
「それならいい。本気でやらせてもらうよ。何があっても……」
「恨みっこなし、だよ、ね」
そこまで言うと、両者共に視線を切り、踵を返して自コーナーに戻っていった。
都内に本拠を構えるとある女子プロレス団体。
設立から8年を数えるこの団体は、試合内容には定評があったものの、会場施設や演出、その他営業で効果的な方策を見出せず、一時は経営困難に陥るほどの業績不振にあえ
いでいた。
状況が激変したのは2年ほど前。引責辞任した先代社長の後を受ける形で在野から現在の社長を招き入れたところから始まった。
けれん味に溢れた会場演出。華やかかつメリハリの利いたライティング。デザイン性を強く打ち出した宣伝広告。
徹底したイメージ戦略が元々ハイレベルだった試合内容に見事に合致し、経営状況は一気に好転。『今一番勢いのある団体』と評されるまでになった。
しかしその一方で、新人レスラーの青田買いや過激な引き抜き工作など強引ともとれる手法が疑問視され始めた。
そして業界内でまことしやかにささやかれ始めた噂・・・・・・他団体レスラーの闇討ちと会員制地下プロレスによる大規模賭博。
実際、この団体が業績を伸ばし始めたのと軌を一にして対立団体の有力若手や海外提携レスラーの故障が相次いでおり、また団体の好況だけでは説明のつかない大きな仕掛け
が次々と打たれていた。
その実態を調査し、状況次第では内部崩壊を引き起こすべく、この団体に送り込まれた刺客レスラー・メロディ小鳩は、団体の金の流れを押さえると、それを辿りついに地下
プロレスの所在を突き止めるに到った。
しかしその動きを察知していた社長サイドの画策により、小鳩は盟友であり親友でもある寿零との潰し合いを強要される。
ギブアップも試合放棄も許されない、どちらかが戦闘不能になるまで終わらない非情のレギュレーション。
地下プロレスの会員で固めた観客、社長の息のかかったレフェリーに逃げ道を塞がれ、ぶつからざるを得ない2人。
……生き残ったのは零だった。
小鳩はそのまま捕らえられ、ダメージの癒える暇も与えられぬまま日夜地下プロレスに生贄として供されている。
彼女の身体で満足に動く箇所は最早なく、歩くだけで全身に痛みが走る。しかしそんなことは関係なく、いやだからこそ、日を全く置かずにマッチメイクされ続けている。
無明の闇の中もがき続ける親友の姿に耐えられなくなった零は、社長に面会し、小鳩を解放してほしいと頭を下げた。
いちレスラーにすぎない零の主張は、しかし条件付きとはいえ割とすんなりと受け入れられた。
社長の出した条件……地下プロレスにエントリーし、その試合に勝てば小鳩を解放するかわりに、負ければ零自身も地下プロレスに継続参戦することを飲んだ零。
そして、そこから異例の早さで零のエントリーと、獅子堂レナとの同期生対決が地下プロレスの会員にアナウンスされた。
- 317 :零vs獅子堂(1):2009/03/20(金) 19:51:53
- 「シィィィィィィィィッッ!!」
ゴングが鳴ると同時につっかかっていく零。
獅子堂が体勢を整える暇もなく、必倒の打撃が雨霰と降り注ぐ。
この地下プロレスは、プロレスと名はついているものの、実際はハイレベルな潰し合いとでも言った方が適切である。
プロレス特有の『魅せる』ムーブや試合展開の構築性といった要素は希薄、というよりは寧ろ積極的に切り捨て、更にはルールもいわゆるMMAのそれよりも自由度が高い、つ
まり実質反則がない。勝負論に先鋭化していった最果ての姿といって良い。
そのような闘いにおける理想は、封殺。相手に力を出す暇を与えず一方的に押し切ること。
しかしそれが出来るレスラーというのは少ない。機先を制する出足の鋭さ、反撃のタイミングすら与えない密度の濃い攻撃。傑出した攻撃スキルが要求されるのだ。
零はそれらの要素を全て備えた、まさに地下プロレス向きの逸材と言えるレスラーであった。
恐ろしいまでの回転のパンチにローやミドルの蹴りを織り交ぜた怒涛のラッシュが獅子堂をコーナーに押し込んでいく。
ガッチリとガードを固める獅子堂。顎を引き、頭をやや前。急所をしっかりと隠しており、なかなか打つところがない。しかし、零の打撃は猛烈なラッシュにあってもガード
の僅かな隙間を縫い的確にヒットを重ねる。
ジリ貧の獅子堂だが、かといってガードを解き手を出すわけにもいかない。ガードを解いた瞬間、蜂の巣にされるのは目に見えている。
このまま、押し切る。万が一も起こさぬ心づもりで、零はその拳を振るっていった。
異変は唐突に訪れた。
両腕が鉛のように思い。気だるさが全身に広がり、息苦しさに顔が上ずる。
燠のくすぶるような嫌な熱がじくじくと身体を苛む。異常な発汗。
打撃の回転が見る見るうちに鈍っていく。
(どういうこと、なの……?)
わが身を襲う異常に戸惑いながら、それでも手を出し続ける零。
それは、先程までの確固たる自信に裏打ちされたものではなく、手を休めたら二度とエンジンがかからなくなるのではないかという不安によるものであった。しかし。
『ガツッッ!』
不意に零の視界がぶれた。突然の衝撃に、とうとうその手を止めてしまう零。
左の頬がじんじんする。目の前には、いつの間にかガードを解き、拳を引いている獅子堂の姿。
(カ、カウンター…………もらった、の……?)
まさかの一撃に愕然とする。カウンターをもらったことにではない。獅子堂の動きに気付かなかったことが、零の平静を掻き乱す。
「どうした、零。顔色が悪いぞ!」
獅子堂はニヤリと不敵な笑みを浮かべると、鋭いステップインから左右のボディフックを繰り出す。
先程のカウンターが見えなかったことで、零はとにかく獅子堂の攻撃を見極めようと必死で意識を切り替える。
左右のボディは囮、本命は顔面。ガードを下げずに腹筋に力を込める。
獅子堂の拳が腹を軽打する。今だ続く倦怠感のせいか、軽打にもかかわらず内に響くような感覚を覚え、いっそう自らの不調を自覚させられる。
が、ともかく次は間違いなく上に来るはず。そこにフックをかぶせ、カウンターを取り返してやる。リーチとスピードを考えれば、先に届くはずだ。
獅子堂の動きに集中する零。思惑通り、獅子堂の右ストレートが顔面目掛けて飛んでくる。
これにフックをかぶせて、カウンターを―――――――――
- 318 :零vs獅子堂(3):2009/03/20(金) 19:52:58
- 『ゴッ!』
零のフックは、獅子堂に届くことはなかった。
獅子堂の右拳が零の左フックより早く顔面を跳ね上げる。
(あ、あれ……? どうして…………?)
狙い通りだった。完璧なタイミングだった。なのに、何で自分が顔を仰け反らせているのか。
考えをめぐらせている暇はなかった。獅子堂の拳が、矢継ぎ早に放たれる。
落ち着け落ち着けと自らに言い聞かせながら、体勢を立て直す零。
攻撃は間違いなく見えている。ここはしっかりと捌いて流れを切ろうと、腕を巧みに使ったパリングを試みる。
しかし零の腕の間を、硬い拳が次々とすり抜けてゆく。
「が、かっ、うっ、くふぅっ………………!」
レンガに打ち据えられるような痛みが零の身体を貫く。
頬、胸、肋骨。打たれた箇所がずくずくと熱を帯びている。
おかしい、おかしい、おかしい。あまりにも一方的すぎる。見えているはずの打撃をここまでもらうというのは考えられない。
何より、この身体の重さは何なのだ? まるで、自分の意識から身体だけが取り残されているような……。
「どうだ、動かないだろう? ……あれだけの潰し合いの後だからな。プロレスと並行してあんなことすれば、回復は格段に遅くなる。見誤ったな、零」
「……!? な、何……?」
どうだと言わんばかりの表情の獅子堂。動揺する零に、さらに予想外の言葉をかける。
「お前に攻めさせて、ガタが来るのを待っていたのさ。ちょっとやばかったけど、上手くいった……社長のアドバイスどおりだ」
「え……しゃ、社長の、アドバイス、って…………!?」
「ぜーんぶ社長が話してくれたんだ。お前、小鳩とグルだったんだな」
「……!!? グルだなんて、私はただ、小鳩ちゃんを……」
この瞬間、零は全てを理解した。
あの小鳩との壮絶な潰し合いにおける、執拗に試合を続行させるレフェリング。
それからわずか2週間にも満たないインターバルでの地下プロレス戦。
獅子堂の徹底したガード戦術。
蓄積されたダメージが噴き出るように、全てが計算されていたのだ。
そして、何よりも重要なこと。
地下プロレスの話がまとまってから本決定までが迅速すぎやしなかったか。
思えば、小鳩と自分が潰し合いを強要させられたのも、自分が小鳩をよく知っていたというだけではなく、団体に不満を持っていたが故……?
どうやら獅子堂にあれこれと吹き込み煽ったらしいが、それも全て自分を潰すためと考えれば……。
嵌められた……! 最悪の事実に気付き、歯噛みする零。
- 319 :零vs獅子堂(4):2009/03/20(金) 19:54:35
- 「社長から言われてるんだ。遠慮なく潰していいって。……覚悟しろ、裏切り者!」
大声で一喝すると、外から大きく回すように右脚を振り上げる獅子堂。ハイキックの軌道を見て取った零は、とっさにガードを上げる。
しかし獅子堂の右脚は膝から先がまるで別の生き物のように回転し、零のがら空きの右脇腹に吸い込まれる。
「がふっ……くはぁ…………!!」
内臓を抉り取られるような感覚。異物を挟み込まれたような、ゴロリとした痛みの塊が残される。
疲弊して動かぬ肉体に、更に積み重ねられていくダメージ。
耐え難い苦しみに、身体を折り曲げ後退する零。
それでも獅子堂は容赦しない。追い足を使って零との間合いを詰めていく。
(手、手を出さなくちゃ…………!)
このまま押し込まれるわけにはいかない。零は崩れそうな身体にムチを打ち、前蹴りで突き放しにかかる。
「遅いッッ!!」
しかし、当たらない。零を知る者からすれば信じられないほどスローな前蹴りを悠々とかわされると、そのままフックの連打を叩き込まれる。
脳がシェイクされ、脚がガクガクと震える。ダウンしてもおかしくないほど効かされてしまったことがはっきりとわかる。
(動かない…………身体が、動かない、よ…………!!)
パワー、スピード、タフネス。全てを奪われた零に、『殺戮兵器』と呼ばれ恐れられた面影は消え失せていた。
「さあ、制裁の時だ。キッチリ地獄に送ってやるっ!!」
ボロボロの零の腹目掛け、獅子堂の足先を突き立てた前蹴りが襲い掛かる。
必死にガードを下げる零。しかし、鉛のような身体には零の意思が思うように伝わらない。
腹をかばおうとする零の両腕より早く、獅子堂の脚が長槍と化し零の身体の中心を一直線に刺し貫く。
「がふうううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅッッッ!!」
ほとばしる苦悶の声。本当に貫通してしまったのではないかと思えるような激痛に、零はドウとリングに倒れ伏し、そのまま腹を抱えて小さくうずくまる。
「ふぐぅっ、うぐぅぅぅぅぅぅ…………げぇぇぇぇぇぇぇ……」
耳障りな声を上げ、顔をくしゃくしゃに歪めながら涎をだらだらと垂れ流す零。
しかし獅子堂は止まらない。倒れたままの零の髪を引っ掴むと、無理矢理引き起こして首相撲に捕らえる。
そして、ふるふると震える零の腹に、2度3度と追撃の膝を叩き込んでゆく。
- 320 :零vs獅子堂(5):2009/03/20(金) 19:55:51
- 「がぶっ、ぐぶぅっ、ぐっ……ぐぼぉぉ…………!!」
限界を超えたダメージに、硬く縮こまり軋みを上げる内臓。更に呼吸もままならず、窒息の苦しみが嘔吐感とないまぜになって津波のように押し寄せる。
「げうふ、おえええぇぇぇぇ……ぇぇぇぇえええぇええぇ…………」
前のめりに倒れる零。にやり、と笑う獅子堂の笑顔が次の瞬間驚きの顔に変わる。
零は腕を獅子堂の背中に回し、頭を鳩尾辺りにつけた格好で抱きつき、ダウンを拒絶してみせる。
「ぜぇ……ぜぇ……はひぃ…………ひぃ……」
口を金魚のように大きく開けて、荒い呼吸を繰り返す姿は無様で、ここから何か出来るとは思えない。
実際、零自身何かしようと思ったわけでも無かったが、ただこのままダウンするのだけはイヤだった。
「クッ……このぉ……離れろっ!!」
無防備な背中に肘を落としていく獅子堂。
身体の芯を揺さぶられるような鈍い衝撃に、零は目を白黒させる。内臓を滅多刺しにされたような錯覚を覚え、げーげーと嘔吐の声を漏らし続ける。
しかし倒れない、倒れたくない。ここで倒れたらもう起き上がれない気がする。
零は腕のクラッチに力を込め、ただ耐える。
「いい加減に……しろぉっ!!」
業を煮やした獅子堂は、零の頭に両手を差込み強引に隙間を作ると、顔面に膝を突き立てる。
「うぶぅぅぅぅぅっっ…………!!」
零の頭が大きく跳ね上がり、汗と涎が飛沫となってリングに降り注ぐ。
脳を縦に揺さぶられ、視界が霞む。全身がビリビリと痺れ、クラッチが外れ上体が柳のようにゆっくりと仰け反る。ダウンか。
涎を依然としてだらしなく垂れ流しながらも、零はしかし、今度も何とか踏みとどまって見せた。
最早、零に勝算などない。そんなことを考える余裕もない。
悲鳴を上げる内臓はもうどこが痛いのかわからないし、頭だってガンガンする。呼吸もロクに出来ない自分はまるで打ち揚げられたマグロのようにさえ思える。
しかし、苦しいからといって諦めるわけにはいかなかった。
自分のせいで死地に追いやられた小鳩をなんとしても助け出す。その思いだけが零の背中を支えていた。
「うぅぅぅおおおおおおおおぉぉぉおおぉおぉっっ!!」
僅かに残った力を右拳に込め、身体ごと投げ出すようなロングフックを放つ。フォームや打撃セオリーなど構っていられない、ただ気持ちだけを乗せた渾身の一撃は、それで
もほんの一瞬、今の零からは考えられないほどの伸びと勢いを取り戻していた。
- 321 :零vs獅子堂(6):2009/03/20(金) 19:57:01
- 『ガシュッッッッッ!!』
瞬間、世界が暗転した。
鈍い音が響き、宙に紅い血の華が咲く。
ドサリと、人の身体がリングに突っ伏す音。
そこには、少しだけ腰を浮かせてうつ伏せに倒れる零の姿があった。
交錯する刹那、獅子堂が放ったカウンターの右ストレートが、零の顎を打ち抜いたのだ。
壊れてしまった肉体を、小鳩への思いだけで繋ぎ止めていた零。
しかしその強い精神力も、身体から切り離されてしまえば何も働きかけることは出来ない。
硬直した身体をピクピクと痙攣させる零。丸く見開いた目はガラス玉のように表情を失っている。
伏せた顔の辺りからじんわりと血溜りが広がってゆく。どうやら顎が割れたらしい。半開きの口からとめどなく血が流れ落ちる。
しかし、零がその痛みを感じることはもう無かった。
鮮烈な決着に沸く会場。一夜にして大金を手にした者たちの歓声と、賭け券を紙屑にされた者たちの怒号に包まれたリングの上で、今だ目覚めぬ零を獅子堂は冷たく見下ろす
。
「これが、裏切り者の末路だ。これから先も、お前はずーっとここで無様な姿を晒し続けるんだ、あいつみたいに」
そう吐き捨てると、獅子堂はくるりと背を向けてリングを後にする。
出口に向かう獅子堂の横をすれ違う黒服の男たち。彼らにその身体を拘束されると、零はそのまま、この闇の舞台の更に底へと連れ去られていった。
- 322 :313:2009/03/20(金) 20:01:33
- 以上です。どうでしょうか。
獅子堂っつったら寝ぼけ眼で「しゃちょお~」な印象が強いんで試合中の覚醒バージョンがいまいちわからないw
〆もなんだか上手くいかないしどうなんだろ。
あ、言うまでもないことですが>>317は(2)です。
もうわざとやってると思われても仕方の無いレベル。
- 323 :名無しさん:2009/03/20(金) 20:19:59
- >>322
ひよっとしてジャニスSSのドジッ漢さんか!?
外道社長の妄想した一人として楽しませてもらいました。GJ!
- 324 :313:2009/03/20(金) 21:31:00
- やばい!直そうと思ったところが直ってない!
- 325 :313:2009/03/20(金) 21:38:13
- >>323
はいそうです。ジャニスSS書いた人です。
もうドジッ漢からは卒業したいんですけど。
前後の整合性をとるための修正を漏らしてて涙目ですよ。
- 326 :313:2009/03/20(金) 22:51:19
- しつこく何度もすいません。
あまりにも悔しかったので修正版をうpろだに上げました。
ttp://muvluv-alternative.game-server.cc/cgi-bin/success-up/upload.cgi?mode=dl&file=345
パスは zero で。
ほとんど変わってないんですけどね。
もう必死だな俺。
- 327 :323:2009/03/21(土) 08:11:22
-
いきなりドジッ漢呼ばわりして申し訳ない・・・失礼しました。
199、294と妄想しただけにSSで自分の妄想が一部に入ってると嬉しいですね。
また気が向いたらで良いんでGJなSS投下待ってます~。
>>326
・・・ありゃ、つながらない・・・?
- 328 :323:2009/03/21(土) 09:03:40
-
あ、見れた。重ね重ね失礼しました。
ところで普段眠そうなレナは非情な攻めキャラになることで魅力が更に開花すると思う。
主にこの板限定だろうけどw
・・・ちょっと思いついたんで普段のレナを軽く妄想。
社長(獅子堂のやつ相変わらず眠そうにしてるな・・・一体、何考えてんだか。)
獅子堂(ん~・・・。今夜の試合、どーすれば桜井さんに私の靴を舐めさせられるかなぁ~・・・?)
・・・とかだったら嫌過ぎる。あ。名前の出た方に恨みは無いです。
- 329 :311:2009/03/21(土) 19:01:51
- 失礼、自分も投稿させていただきます。
今回もプレイ中の展開を脚色しただけなのでさらっと読んでいただければ幸いです。
- 330 :311:2009/03/21(土) 19:04:55
-
「……気に入らない」
そう呟く桜井千里の視線の先には、薄ら笑いを浮かべてこちらを見る今日の対戦相手、栗浜亜魅がいた。
闘うことに真摯な桜井にしては珍しいことに、彼女の表情にははっきりと嫌悪感が浮かんでいる。
事の起はほんの数分前、この日のメインでベルト防衛戦を行うはずだった桜井に観客のどよめく声が聴こえて来た。
会場の大型ディスプレイに目を向けると、そこにはスモークの中ゆらりと姿を現した対戦相手が映っている。
しかし、彼女のリングコスチュームは赤黒く汚れ、ぶらぶらと揺れる両腕が肩と繋がっていない事は明らか、髪から僅かに覗く顔は死者のようだった。
慌てて駆け付けると、薄れたスモークの中にもう一人、見覚えの無い少女…栗浜が立っていた。
「おや? チャンピオン自らお迎え戴けるとは」
「……アナタは?」
「わたしは……付き人さん?」
そう言って自分の隣に立つ選手を突き飛ばす。
桜井の付き人がそれを受け止めるべく腕を伸ばした…瞬間、獣の様な勢いで飛び掛るとその腕を掴み、身体全体で捻り上げる。
“ブ…ヂィ…ィィ…”
「ぎゃあっ!!」
悲鳴と共に肩を抑えて蹲る付き人を邪魔とばかりに蹴り飛ばし、笑顔で桜井に向き直る。
「ご覧の通りの者です」
「……殴りこみ、と言うことですか。随分と下品な挑戦をしてくれますね」
「怖気付きました?」
「リングに上がりなさいっ!!」
怒りも顕にそう言い放つ桜井。
愛想が良い方ではないが、これまで苦楽を共にしてきた団体のメンバーに愛着が無いわけではない。
まして、闘う者としての筋も通さず身勝手な振る舞いや発言をする栗浜の態度は許しがたいものだった。
言い訳の効かないリングの上で、自身が汚した闘いを以って制裁を与えなければ収まらない。
それは会場の観客たちも同じ気持ちだろう、リングに上がった栗浜に対して叩き付けるようなブーイング浴びせている。
もっとも、当の本人はコーナーにも垂れながら微睡むような、しかし、間違いようも無く嘲りの篭った表情を浮かべているが。
こうした殺伐とした空気の中、桜井vs栗浜の試合開始を告げるゴングが鳴り響いた。
「フフッ」
ゴングと同時に飛び込んでくる栗浜。
小柄な体格を活かして素早く相手の間合いに入り込み、エグイ関節技を仕掛けるというファイトスタイル。
レスラーとしては小柄すぎるその体格ではある意味当然の選択かもしれないが、先程の乱闘で見た通りの行動に狙い済ました上段蹴りを放つ桜井。
試合として成立するかなどとは考えない、これで全て終わらせると言う必殺の意思が込められた一撃が栗浜の側頭部を撃ち抜く。
「っく!?」
……よりも速く、栗浜の勢いを乗せた蹴りが桜井の身体を揺るがす。
踏み込む姿勢から身体を撓らせて攻撃のモーションを作り、相手からの迎撃を逆に狙い撃ったのだ。
予想外の動きに面食らったものの、咄嗟に腕を上げてガードする桜井に対し、さらに拳を打ち込みながら勢いそのまま、さらに間合いを詰める栗浜。
それを嫌った桜井は肘を打ち下ろして身体を引かせ、同時に腕を取られないよう身を捻り突き離すように回し蹴り!!
大きく跳び退って距離を取り、追ってきた蹴りを受け止めると、その引きに合わせて再度踏み込み鞭打つような手刀を放つ栗浜。
それを片手で往なした桜井は、空かさずショートフックから回し蹴りのコンビネーションで反撃に移る。
栗浜は横っ飛びでそれから逃れると、そのまま飛び込み前転の要領で距離を取りつつ起き上がる。
開始早々に展開された激しい打撃の攻防は、それまで怒号を上げていた観客を沈黙させるのに十分だった。
- 331 :311:2009/03/21(土) 19:06:23
-
「……掴んでくる。と、思っていたのですが」
「そんなに怯えないでください。今日はご主人様から賜った新しい魔力を披露するのが目的ですから」
そう言って、試合の最中だと言うことを忘れたかのように恍惚とした表情を浮かべる栗浜。
その“ご主人様”とやらを思い浮かべているのか、闘っている自分さえ見ていないだろうその態度は桜井をより苛立たせる。
「つまり、身に付けた打撃の技を見せびらかす為にこんな事をした上、そんな手抜きのまま闘って私に勝つと?」
「修練によって身に付け、実績に裏打ちされた技術が簡単に叩き潰される。ご主人様の偉大さを知らしめる為にあなたは実に都合がいい、手頃な生贄なんですよ」
更に静まっている観客たちを見回しながら高々に叫ぶ。
「さあ、黙るのはまだ早いですよ!! 抗うの姿に祈りを! 苦悶の姿に怒りを! 敗北する姿に絶望を謳って贄たる者の屍と共にこの神聖なる儀式を彩りなさい!!」
再び怒号と罵声に包まれる会場を満足そうに見渡す栗浜。
「……バカにして……手加減はしません。そんな付け焼刃、すぐに打ち砕いてあげます!!」
「手加減はしてあげます。ご主人様の偉大さを知らしめる為にも、簡単に終わっては困りますから」
「上等っ!!」
もはや問答無用とばかりに抑え切れない怒りを叫びに乗せ、桜井は猛然と襲い掛かる。
「クスッ」
居合いの如き鋭さで迫る上段蹴りをギリギリでタイミングで掻い潜り、それをタメに拳を打ち上げようとする栗浜。
そこに蹴りを振り抜いた勢いで身体を反転させた桜井が、カウンター気味の裏拳を放つ。
咄嗟にガードした栗浜の腕に予想外の軽い衝撃が走った次の瞬間、
「ハッ!!」
受け止められた畳むと同時にリングを軋ませる程強く踏み込んで、ガードの空いた正面から体重の全てを乗せた肘を放つ。
栗浜の身体が後方に大きく吹き飛び……軽やかに着地した。
(フェイントからの攻撃にも直ぐに反応してきますか……)
最初の蹴りが回避された時、その反応速度に驚きつつもこの攻撃を誘いに確実に当てる構成を瞬時に行った。
蹴り終りを大きく見せつつシフトウェイトし、予期した通りに反撃に来た栗浜の軌道上に置いておくような裏拳。
わざとガードさせることで逆に隙を作り必殺の肘を打ち込む。
有効打を与えることはできなかったものの、目論見の通りに事が運んだことで、栗浜のファイトスタイルの再分析を完了した。
なるほど、大きな口を叩くだけあって栗浜の打撃はなかなかのものだ。
こちらの隙に即応することでリーチの短さを補いつつ、回転の速さと狙いの鋭さで軽いながらもダメージを重ねてくる。
また、挑発的で奇矯な言動とは裏腹の基本に忠実、それ故に安定した防御でクリーンヒットを避け、堪えきれないと判断すれば躊躇無く射程内から逃げる。
天性のものだろう柔軟性と機を読む勘が攻守に活かされている。
仮に先程の攻防で、更に追撃を仕掛けたとしても、着地した脚が即座に跳ね上がり、こちらに襲い掛かってきただろう。
これに栗浜が得意とする関節技が加われば、さらに面倒になるに違いない。
(……しかし、これだけで私を倒すことはできない!)
いかに上手いと言ってもフィジカルでもテクニックでも自分の方が優れている。
手数の多さと打点を集中させることで喰い付いてきてはいるが、自分のガードを貫ける程ではなく、現に攻撃を受け止めた四肢は大してダメージを訴えてはいない。
逆に自分の打撃はガードの上からでも確実に浸透しているはずだ。
何よりあの運動量の多さでは、すぐにスタミナも尽きるだろう。
あくまで闘いの際に選択肢のひとつであり、特訓を施したのであろう“ご主人様”なる人物もそれを想定していたはずだ。
得意としている関節技と組み合わされば厄介かもしれないが、先程の裏拳を見逃したことから、関節技を使わないという言葉の裏も一応は取れている。
このまま打ち合いを続けていれば、先に力尽きるのは向こうの方だ。
桜井のみならず、会場の全員がそう考えた。
- 332 :311:2009/03/21(土) 19:08:10
-
「ハッ! ヤァ!!」
多彩なコンビネーションで次々と蹴りを繰り出す桜井とそれを受け止め、あるいは避けつつ散発的に反撃する栗浜。
試合開始時から延々と繰り返される光景は、時間の経過と共に徐々にその様相を変えていった。
大袈裟なほど大きかった栗浜の回避動作が明らかに小さくなり、防御こそ間に合ってはいるものの、打撃が身体にヒットする機会も増している。
「どうしました? 随分お疲れのようですが」
「……余計な、お世話です!!」
しかし、余裕を失っているのは桜井だった。
息を切らせ始めた栗浜のスタミナを更に削るように攻め手を構成し、逃れる術を完全に奪ったところで必殺の一撃を見舞う。
途中までは目論見通りに運んでいたにも拘らず、詰めに入る前に自分の動きが鈍りだしたのだ。
スタミナが切れたわけでも、ダメージが溜まっているわけでもない。
呼吸さえ乱れていないにも拘らず、先程から身体が思い通りに動かない。
キレを失った攻撃は最小限の動きで回避され、当たったところで防御の上からでは有効なダメージは望めないだろう。
実際、今も受けに回っている栗浜は先程までより落ち着いた様子だ。
確かに違和感を感じられるものの、その正体が何なのかわからない桜井に対し、余裕の表情で話しかける栗浜。
「枷で繋がれた気分は如何です?」
「……枷?」
「言ったはずです。ご主人様の偉大さを知らしめると。あなたは見えない魔力の枷に囚われているんですよ」
「何をバカな……冗談に付き合う気はありません!」
何をされたのかはわからないが、これが向こうの意図するところなのは間違いないようだ。
相手の策には待った以上、もはや自分の方が有利だとは言えない。
寧ろ自分を策に嵌めた事で余裕を得た栗浜との打撃戦を続ければ不利なのはこちらだろう。
(……それなら!)
今までより立ち幅を広げ身体を深く、片腕は突き付ける様に伸ばしつつ、逆の腕を隠すように半身に構える。
これまで以上に攻撃的なその構えに、しかし、それを向けられた栗浜の表情はなお笑顔のままだった。
「口先と違って態度は素直ですね。暗黒魔術の力を讃える気になりましたか?」
挑発にも無言のまま、ただ張り詰めるような空気を纏ったまま相手を見据える桜井。。
「……ふぅ、愛想がありませんねぇ。そんな顔をしなくても付き合ってあげますよ? ……精々可愛い声で鳴いてください」
そう言って栗浜は、これまでとは違うゆったりとした動きで桜井の間合いに踏み込んだ。
再開は驚くほど静かに始まった。
間合いが重なった瞬間、お互い無言のまま相手を攻撃し始めた。
猛スピードで打ち込まれる拳を受け止め、引き手に合わせ更に近づこうとすれば、迎え撃つように突き上げるような膝。
膝上に腕を振り下ろして動きを止めると、そこから伸び上がるように手刀を放つ。
それを紙一重で避けると同時に側面から薙ぎ倒さん勢いで蹴りが撃ち込まれる。
跳ね上がって来た脚を払い除ける様に拳を叩き付け、逆に蹴りを返す。
打つ、受ける、突く、止める、撃つ、避ける…幾度と無く拳と脚が交錯し、無数の打撃が互いに向かって襲い掛かる。
しかし、その均衡はすぐに崩れ始めた。
桜井の動きが目に見えて鈍り、それによって栗浜の打撃が徐々に桜井の身体を捉え出したのだ。
それでも動きを止めず…止まってしまったら、もう動くことはできないと分かっているから…に打ち合う桜井。
その姿に観客からの悲鳴と祈るような声援が響き渡る。
- 333 :311:2009/03/21(土) 19:16:41
-
「っがぁ!!」
しかし、願いは届かずついに苦悶の声を漏らし、動きが止まってしまう。
反撃が止んだことで、いよいよ栗浜の攻め…最早責めと言うべきか…が勢いを増す。
抗おうにも動かない桜井の身体を脇腹、首筋、腹、脚、腕、胸、腿、膝…何処を狙うかなどとは考え無い、まさに滅多打ち。
「っ あ゛ぁ !! っ え゛ぇ゛!! っ ぎ ぃ !! っう゛ぅ゛!!」
震える腕で必死にガードを固めようとする桜井を嬲るように、その様を会場中に見せ付けるようにその身体に痕を刻み続ける。
この鞭打ち刑によって無残な姿となった桜井の前で見せ付けるように足を上げ…それを爪先目掛け踏み下ろし、同時に逆の脚に斬り付けるような手刀を撃ち込む。
身体を支えようとする意思とは裏腹に力が入らず、座り込むように崩れ落ちようとする、その顔面に凄まじい勢いで膝が叩き込まれる。
シャイニングウィザードの一閃によって天井を仰がされた桜井を悠然と見下ろし、その顔面を踏み躙る栗浜。
期待とは真逆の光景を前に観客から暗澹たる思いを込めた声が漏れる。
「これでご理解頂けましたか?」
荒い息をつき、言葉を返すことのできない桜井はそれでも相手を睨み付ける事で抵抗の意思を示す。
それを見た栗浜は投げ出された片足を掴むとその膝に掌を乗せドアノブのように軽く捻る。
「ひ ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!」
撫でると言ってもいいようなその動きからは想像も付かない鋭い痛みが混乱する桜井の意識を貫いた。
「クスクスッ 良いお返事です」
自らの足の下で痛みにのたうち悲鳴を上げる桜井の様子を栗浜は満足そうに見下ろしていた。
栗浜の言う魔術の正体は、関節部分に無自覚な緊張状態を作り出すことだった。
桜井自身が考えた通り、余程無防備に攻撃を受けない限り、栗浜の打撃で致命的なダメージを受けることは無い。
だからこそ特定部位への攻撃を繰り返し、筋肉、靭帯、腱に刺激を与えることで本人の意識と関係なく関節を絞め、身体の動きを制限すした。
同時に長い緊張状態は確実にその部位を疲労させ、打撃を受ける際に感じられる衝撃と、蓄積された負荷の差が判断を狂わせる。
栗浜のご主人様……団体の社長がレスラーとしての素質に劣る彼女の手札を増やす為に所属するコーチ陣と考案した言わば“掴まない関節技”だった。
尤も桜井には、自分が得意とする打撃で完全に打ち負かされたとしか考えられなかっただろう。
その敗北感と屈辱、先程から繰り返される奇妙な言動で混乱する精神を更に追い詰めようとする栗浜。
「おや? どうやらアナタの不甲斐無さに失望したようですね」
踏み付けた頭を転がすようにして無理矢理観客席を向かせると、そこには失意、或いは怒りの表情を浮かべた観客たちの姿があった。
「ほら、お仲間も情けない姿を晒すアナタが不快のようですよ?」
逆側に顔を向けられると、同じ表情でリング状を見詰めるスタッフたち。
普段の桜井ならこの程度のことで動じたりはしない……冷静であれば、この視線が必ずしも自分へ向けられているのでは無いと気が付いただろう。
「大きな口を叩いておいて無様に負けた挙句、最初に張った意地も通せず泣き喚く……この視線も醜態も今のアナタにはお似合いです」
しかし、次々に浴びせられる言葉は、桜井に考える暇を与えず、敗北を強調し、その意思を挫こうとする。
「この先もずっと失意と侮蔑の視線を向けられることになるでしょうね。そして、その度に今日の事を思い出す。……一生この敗北から逃げられない」
「……っ!! ぃ…やぁ…嫌ぁ!! 嫌ぁ!! 嫌…ぅんん!?」
騒ぎ始めた桜井を踏み付けて黙らせるとその身体を丸め込むように折り畳んでゆく。
明らかに極めに来ている様子に試合前に壊された二人の姿と、たった今撫でられた時に感じた痛みを思い出して恐怖する桜井。
- 334 :311:2009/03/21(土) 19:25:41
-
「オマエの役目は終わりだ。……消えろ!!」
その言葉と共に身体の上に覆い被さり……動きを止めた。
観客たちが訝しむ中、ゆっくりと立ち上がった栗浜の下から、大股を広げた姿勢で恐怖のあまり失神した桜井の姿が現れた。
試合前までの王者としての威厳と闘士としての誇り満ちていた桜井とはあまりにも懸け離れた無様な姿。
侮蔑を込めた視線で見下ろしながら尻を蹴飛ばす栗浜。
“ビクッ プシャァァ…”
衝撃で弛緩したのか股間から尿が漏れ出し、桜井の顔を濡らしていく。
栗浜は呆れたと大袈裟な仕草でして見せると、興味を失ったとばかりにリングを降りてしまった。
ゴングが打ち鳴らされ、タオルを持ったスタッフが飛び込んで行く。
放送掻き消す程の怒号が響き渡る中、花道を引き上げようとした栗浜の目に、この試合賭けられていたベルトが飛び込んだ。
興味なさそうにそれを眺めていた栗浜だったが、不意にそれをひったくると、侮蔑の笑みを浮かべて後始末で騒ぎになっているリングへ向けて投げ捨てる。
それは会場内の注目を集めるように大きな弧を描き、運び出されようとしていた桜井の尻に当たって尿溜りに落ちた。
最早何を言っているのか判らない……言葉にもなっていない叫びに包まれる会場を後にする栗浜。
一刻も早く、愛するご主人様にこの事を伝えたい。
きっと褒めてくれるだろう。
そうしたらうんと甘えるのだ。
その胸に抱き付いて、頭を撫でて貰って……一緒にソフトクリームを食べるのも良い。
幸せな夢想に耽る栗浜は、醜態を晒した桜井の事など憶えてもいなかった。
- 335 :311:2009/03/21(土) 19:34:24
- 以上です。
観戦してたら打撃ばっかり通るだもんなぁ……殴り負けてどーすんの桜井さん。
栗浜はどこまで電波にしていいか匙加減が分からんです。
あんまり突っ走るとレッスルじゃなくなるしなぁ。
皆さんのイメージとかお聞きしたいです。
ちなみに腕の悪い骨接ぎにあたると桜井さんと同じ痛みを味わえますw
世話になるときはお気を付けて。
- 336 :名無しさん:2009/03/21(土) 20:51:22
- GJ!
最近投稿多くて楽しいぜ。
311さん・・・実体験か・・・。
それにしても、これらの社長が全部同一人物な気がして仕方がないw
- 337 :名無しさん:2009/03/21(土) 20:56:09
- こえぇよ栗ちゃん…そしてアレイスター様がカオスすぎるwww
新社長、どんどん極悪になっていくなwww
GJ!
このスレがまた神がかってきた
- 338 :名無しさん:2009/03/21(土) 21:27:51
- 地下闘技場で小鳩と零の醜態に舌鼓を打ちつつ手元のPCの『桜井千里』の項目にチェックを入れ、
ローズとメガライトの乱入を心待ちにしながら新たな獲物を物色する。
そんな社長ライフがこう、頭ん中にブワーッと。
- 339 :名無しさん:2009/03/21(土) 23:57:59
- そして、その世界に存在するリョナ板に
見たままの試合をSS化して投稿。
で、そのリョナ板で外道社長は神と呼ばれるようになるんですね。わかります。
- 340 :名無しさん:2009/03/22(日) 00:36:23
- 外道社長の手駒は獅子堂、みぎり、栗浜の他に誰がいるのかねぇ?
色々妄想が膨らむよママン
- 341 :名無しさん:2009/03/22(日) 00:37:47
- レッスルエンジェルはゲームがランブルみたいになってないのが
残念すぎる・・・、血流したり、服破れたりしてるのに・・・
- 342 :名無しさん:2009/03/22(日) 13:08:24
- まぁそう思う時が無くもないがレッスルは妄想補完ゲーということで納得しようじゃないか。
ところで外道社長の配下でちょっと考えてみた。
みぎりのツームストンパイルドライバーが犠牲者の頭部をリングに突き刺す。
試合前に言っていた覚えたての技とはこれの事か・・・
それきりみぎりの実験台に使われた生贄は動かなくなった。
今夜も「私」が育て上げた"商品"達は地下で莫大な利益を上げる。
皆、従順で私の意のままに動く親孝行な駒だ。従えば何不自由ない生活、居場所、野望。
その全てを与えてやる。・・・さもなければ。
リング上の、敗北した生贄を一瞥する。
・・・確か、友人を救う為といって私に楯つき自らここに堕ちてきた小娘だ。
少し前まではかろうじて錆びついた打撃のみで抵抗を続けていたが最近は一方的なサンドバッグ状態だ。
名は・・・もはや見せしめだけの為に生きる奴隷同然の存在、いちいち覚えてなどいられない。
全く動かないのは最後の頭部へのダメージが原因か・・・危険な状態だな。そろそろ救護班を向かわせるよう指示する。死なれても楽しみが減るだけだからな。
みぎりの暴虐は顧客にニーズがある。が、このままでは選手が足りなくなりそうだ。今まで何人を壊したことか・・・
生贄をもっと増やさなければな。・・・そしてタイプの違う持ち駒も。
ある時、プロレスファンの間で囁かれている噂に私は興味を持った。
「教会のシスターが身寄りのない子供たちのためにリングに上がっている」
すぐに噂のレスラーの身辺を調査した。名は氷川 砂響、リングネームSA-KI。
持ち駒にするか生贄にするかはまだ分からないが「使える!」そう感じ取ったからだ。
彼女がレスラーをしているのは噂どおり教会の運営資金不足によるもの。教会の神父や子供達にそれを隠し覆面のヒールレスラーとして・・・
それをネタに彼女に交渉を持ちかけた。終始、警戒され続けたものの教会への"条件付きの寄付"を申し出ると不承不承ではあるが条件を呑んだ。
さぁ、じっくりと堕とすとするか・・・。
リング上の彼女は素晴らしかった。普段の貞淑なイメージからは想像も出来ない程の豹変ぶり。その素材の良さに私は惚れ込んだ。
彼女は裏のリングでこそ輝く存在。獲物を嬲るその姿を見て私は確信した。・・・そこで私は彼女の更なる昇華を試みた。
リングに上がる直前。彼女に差し入れしたドリンクにとある薬物を混ぜ与えた。
その日の彼女は常軌を逸したキレっぷりだった。明らかにやり過ぎの範疇を超えた試合内容。・・・いや、試合と呼べるものでは無かったか。
結局、その日。SA-KIの対戦相手は永遠にその存在を抹消された。・・・もっともそうなっても構わない相手をぶつけたのだから別に良いが。
リングを降り正気を取り戻したSA-KIは自ら犯した罪悪に苛まれ精神を疲弊させていった。
しかしSA-KIの本質はリングの上のあの姿。私は弱りきった彼女の心に揺さぶりをかけていく。
―楽しかっただろう?何を嘆くことがあるんだ。君は自分の本能を解き放ち快楽に溺れれば良いんだ・・・君の相手には神の加護が無かっただけ。君は何も悪くは無いよ・・・
そして数日後。つまらない束縛から解放された彼女はリングに姿を現わした。
最早、闇のリングではマスクなど着用せずとも狂気に走ることの出来る存在。彼女もまた従順な私の可愛い"商品"になっていた。
そして今日も。彼女はただ快楽に身を委ね闇の中へ・・・
―とある教会に身を寄せている子供は言う。
「いつもの優しいお姉ちゃん。それは変わらないけど・・・でも時々、お姉ちゃんに見られると寒いような時があるんだ。何でだろう・・・」
- 343 :名無しさん:2009/03/22(日) 13:26:03
- GJ!
おお・・・・・・なんという外道・・・・・。
なんかすげぇキャラ立ってきたなぁ、社長w
それになんだろう、ちょっとエロいぞ(オイ
- 344 :名無しさん:2009/03/22(日) 15:58:18
- GJ!
どんどん凶悪になっていく外道社長団体!
普通にニヤニヤしてくる俺キメェw
そういえばこの世界のライラは潰す側なのか潰される側なのか気になるな
- 345 :名無しさん:2009/03/22(日) 16:30:15
- ライラは潰される側がいいな。
他団体から殴りこんできて返り討ち。
そして地下でヤラレ役として飼われる。
- 346 :名無しさん:2009/03/22(日) 17:22:34
- 飼われると聞くとエロく感じるから困るw
やっぱり首輪標準装備なのかね(;´Д`)…ハァハァ
- 347 :名無しさん:2009/03/22(日) 17:22:57
- カンナで釣ればあっさり食い付きそうだな、ライラ。
「カンナを殺るのはこのアタシ」ってキャラだから、
対戦相手をカンナにするんでもカンナの処刑を見せて刺激するんでもどっちでもいけそうだ。
- 348 :名無しさん:2009/03/22(日) 18:52:21
- ライラは目標奪ってやった方が潰す時より映えると思うな。
目の前でカンナを散々に甚振った後マスク引っぺがして晒すとか。
で、良い感じにヒートアップしたところで試合して同じ目に合わせる。
抵抗できなくした後「それじゃ、次は……」とか言って同じ順番で攻めまくり。
一通り済んでも「本番はこれから」って感じで終わらない。
最初は「畜生がっ!」とか悪態ついてたのが、だんだん悲鳴しか出なくなる。
で、最終的には「痛い、の…嫌ぁ……許してぇ」って感じにブッ壊れて欲しい。
外道社長じゃないとこの板に書かれてるような事は受け入れられないなw
330とか、普通の神経してたら胃に穴開く。
- 349 :名無しさん:2009/03/22(日) 23:11:07
- 何故だろう、この団体に上原さんがいるような気がする・・・。
残りの構成員を考えたときに、神楽とか十六夜に交じって上原さんの顔がパッと浮かんだんだけど。
あれか、rskさんへのコンプレックスから反逆の徒と化し後輩に仕込みまくってんのか。
- 350 :名無しさん:2009/03/22(日) 23:13:04
- 上原さんが混じったら草々にカモにされそうなんですけど…
- 351 :名無しさん:2009/03/22(日) 23:32:33
- 事あるごとに「沖縄に帰れッ!!」とでも言われているのか?
- 352 :名無しさん:2009/03/22(日) 23:39:18
- ホントになんで上原さんの顔が浮かんだのかわかんない。
・・・・・・これが恋か。
実際は社長にしなだれかかる神楽のほうがありそうだけど。
- 353 :名無しさん:2009/03/23(月) 10:36:02
- しかしここまで無法を働いてると色々刺客を送り込まれそうだなあ
- 354 :名無しさん:2009/03/23(月) 10:56:03
- 上原さんは借金の形でいるんじゃない
- 355 :342:2009/03/23(月) 14:12:30
- 再び駄文投下申し訳ない。
もし上原さんが外道団体にいるとしたら、で妄想してみた。
・・・そーかー。借金も良かったなーw
ある日突然に。彼女、上原 今日子が「私」に面会を求めてきた。
これまで特に彼女と関わりを持った覚えが無い、ビジネスにおいても勿論、直接の面識さえ無い。それが何故私に?
一応、面会には応じる。会社の一室に案内された彼女は私の姿を認めると突然の来訪を詫びた。
簡単に挨拶を済ませた後、暫しの沈黙が訪れる。訝しげな表情の私を前に意を決しようやく彼女は口を開いた。
「社長、貴方の下に私を置いてください!表と裏のビジネス・・・どちらにもお役に立って見せます!」
・・・どこで聞きつけたのやら。私とした事が余程顔に出てしまったのだろう。彼女は小さく身を震わせた。それでもなお続ける。
「私は強くなりたい・・・それには今の環境では駄目なんです。・・・でも貴方の行っているという闇のリング。そこでなら私は望む自分になれる筈です!」
私は一瞬ではあるがそう言う彼女の瞳に仄暗いものを見てとった。・・・まぁどのみちそこまで知ったなら只で帰す訳にもいかなくなった。
少し気になるところもあるからな・・・試すか。
「・・・分かりました。それなら入団テストのようなものをさせて頂きたい。なに、貴女のようなベテランであれば何て事もありませんよ?」
それから間もなく。私と上原は連日、闇試合の行われている地下のリングにいた。今の時間は私達以外、誰もいない。一人を除いては。
試合用のコスチュームに着替え終わった上原に簡単にテストの趣旨を説明した。
「これから私の用意したある選手と十分間、試合をして頂きたい。試合終了まで貴方が立っていられれば私の団体に迎え入れよう。」
この時、私は条件を満たさずとも彼女を生贄としてこの闇に迎い入れるつもりだった。
ビッグネームを持つレスラーであってもこの地下、ルール無用の闘いでいきなりまともな試合が出来ると思っていない。
せいぜい日々、無様な醜態を曝してもらおうじゃないか。
私は軽く右手をあげる。それに応じるように一人のレスラーが姿を現す。
現在のこの地下での絶対王者。大空 みぎりだった。
- 356 :342:2009/03/23(月) 14:14:33
-
―試合開始から十分。私は素直に驚きの表情を示した。
彼女は立っていた。みぎりの猛攻を耐え血まみれ、痣まみれになりながらも。
しかもタイムアップ寸前にみぎりの巨体をフランケンシュタイナーで叩きつけていた。当のみぎりはきょとんとした表情でリングに横たわっている。
「・・・・くっ、はァ・・・ど・・・どうですか?こ、これで文句は無い筈です・・・よ?」
息も絶え絶えになりながらも不敵な笑みを浮かべ私に語りかける。
私も彼女にある疑問を問いかける。
「何故だ?何故、命の危険を伴ってまで強くなりたい?」
そして。彼女はこう答えた。
「倒したい敵がいる。友だと思っていたそいつは常に私の上の存在だった・・・」
「いつからかそいつの視線を感じる度に自分が見下されている・・・軽蔑の眼差しのように感じていた。いや、実際そうに違いない!」
そう話す彼女の瞳は先程見たものよりさらに深く。暗いものだった。執念?いやもっと底知れぬ何か・・・
あぁ、そうか。この女も既に堕ちていたんだ。―私はようやく気付いた。ならば叶えてやろうじゃないか。その望みを。
「了解した。では今日から君の肉体は私の団体で使ってもらう。私の指示があるまでにその傷を癒せ。」
上原はリングを降り、身体を引きずって闇の中に消えていく・・・思わぬ拾い物をしたかもな。
上原を見送る私にリングに残っていたみぎりがおずおずと声をかけてきた。
「あ・・・あのぉ・・・社長~・・・?申し訳・・・」
ぱんっ!
私は謝罪の言葉を言いかけたみぎりの頬に平手打ちを見舞う。商品を発掘出来たものの・・・狩りに失敗し、更に死損ないの獲物に咬まれた猟犬。不愉快だ。
何が起こったのか解らないといった顔のみぎり。ぺたんとその場にへたり込む。次第にその顔が蒼白になっていく。
「・・・・・・・あ、あ・・・あぁぁぁぁ!しゃ、社長~!見捨てないで下さい~!何でもしますぅ~!お願いです~!!」
私の足元に縋りつき半泣きになりながら懇願するみぎり。私が失望したと感じとったのだろう。
こいつの私に対する執着は異常な程だというのを私自身良く理解している。・・・まぁこいつの処分は当面考えていないからな。適当なところで許すか・・・
私はみぎりの涙に濡れた顔を覗き込み今度は優しく囁きかける。
「・・・顔を上げてくれ。私はお前を見捨てたりはしないよ?今日は頑張りが足りないようだったから活を入れただけだよ・・・これからはもっと頑張ってくれるな?」
ぱぁっとみぎりの表情が明るくなる。私に抱きついてくるみぎりを冷静に見ながら思う。
こいつも・・・あの上原も私も皆壊れている。集まるべくして集まったというだけか・・・
負の感情に満たされた団体。その先にあるものが栄光なのか破滅なのか私にも分からない・・・
それさえ些細な事かもしれない。私がすべきことはただ私の愉しみを欲求を満たす・・・それだけだ。
P.S社長のコマンド「しかる」をみぎりに実行!成功した模様w
- 357 :名無しさん:2009/03/23(月) 14:21:28
- 乗り込んで来そうな連中って言うとこんな感じ?
リングの平和は私が護る派:真田、藤原、楠木、AGEHA、ソニック、柳生
俺より強い奴に会いに行く派:近藤、斉藤、神田、桜井、ニールセン姉妹
真の恐怖を教えてやろう派:アリス、ウォン姉妹
お金目当てですけど何か?派:SA-KI、ディアナ、早瀬、成瀬、ジョディ
何か勘違いしちゃってる派:ローズ(自分がNo1でないと気が済まない)、イザベラ(兎に角目立ちたい)
リン、マリア、ソフィア(ルール無用で闘れると聞いて)
個人的にはジョディの殺られるトコが観たい……GWAと契約するかな。
- 358 :名無しさん:2009/03/23(月) 15:29:54
- しかるコマンドの効果高いな、原作と違って
あとイザベラw
- 359 :名無しさん:2009/03/23(月) 18:22:17
- 某所で連載中の作品にでてくる新女社長を
ここの外道社長に置き換えて楽しんでる俺は死んだ方がいいな
- 360 :名無しさん:2009/03/23(月) 19:16:39
- あの社長の事か?w
俺なんかここの外道社長軍団が新女に殴り込みをするという妄想で楽しんでいるぜw
- 361 :名無しさん:2009/03/23(月) 22:46:16
- そんなんじゃ濡れねえんだよ!F○CK!
- 362 :名無しさん:2009/03/23(月) 22:52:35
- しかし上原さんとrskか…どうもあの豹柄は上原さんどころか、みぎりすら粉砕して外道社長に卍固めかけて返りそうなんだよな。
- 363 :名無しさん:2009/03/23(月) 23:42:27
- こうしてリングの平和は守られたのだった…的な。
社長的にはBADENDルートだなw
- 364 :名無しさん:2009/03/24(火) 00:13:53
- だが外道社長の後を継ぐ者がいる事にまだ誰も気づいていないのだった…
社長「私を倒しても第二第三の(ry
- 365 :名無しさん:2009/03/24(火) 01:27:20
- 瓦礫の下から外道社長の片手がズボっと出てきてスタッフロールですね。わかります。
- 366 :名無しさん:2009/03/24(火) 02:24:20
- 次回作予告…
数々の選手を地獄に堕としてきた外道団体はパンサーrsk達によって壊滅
リングに平和が戻ったと誰もが信じていた
…だが、
これが暗黒時代の序章だったとはこの時点では分かるわけもなく…
姿を変え、再び現れる外道社長!
行方不明になっていた団体構成員が再集結!!
そして、外道社長の切り札がついに姿を現す!!!
「ここからが本当の地獄だ…!」
映画「レッスルエンジェルス」第二部~外道社長の逆襲~近日公開!!
- 367 :名無しさん:2009/03/24(火) 02:28:25
- なんか、おりんのラスボス思い出してワロタ
- 368 :名無しさん:2009/03/24(火) 08:24:43
- これでみぎりがより頑張るようになりそうだな
- 369 :名無しさん:2009/03/24(火) 10:37:55
-
そして救世主理沙子の遺志を受け継ぎ新生外道軍団を迎え討つ選び抜かれた精鋭達!
マィティ祐希子!
ボンバー来島!
結城千種!
武藤めぐみ!
桜井千里!
激突の刻、迫る!!
あ。駄目だわこれ。
- 370 :名無しさん:2009/03/24(火) 11:23:38
- これはひどい負けフラグビンビンなメンバーww
- 371 :名無しさん:2009/03/24(火) 12:25:10
-
メインイベントのみぎー対ゆっこの妄想。
早々にネックハンキングで捕獲。観客に混じり試合観戦をする社長に誇らしげに生贄を掲げる。
客席で満足気に邪悪な笑みを浮かべる社長。親指を真下に下げ合図を送る、「潰せ」と。
そしてみぎりは掲げていた祐希子を勢いよく引き寄せヘッドバッドを見舞う。
一撃で意識が飛ぶ。更に次々と祐希子の額、顔面にみぎりの強力無比な頭突きが炸裂していく。
飛び散る鮮血。そして衝撃のあまり前後から零れ落ちる祐希子の排泄物・・・。
最早、出血と腫れで原形を留めていない祐希子の顔。その返り血にまみれながら微笑むみぎり。
更に締め上げていることで生命も危ぶまれる状態の祐希子。
止めをさせ。その指示を出せばあの女の後継者は葬られ復讐は達成される。
その時はもうすぐそこに―
GOOD END?
- 372 :名無しさん:2009/03/24(火) 16:56:05
- ゆっこは一度ボロ負けしてから、
二度目の対戦でリベンジを果たすタイプ
- 373 :名無しさん:2009/03/24(火) 20:20:11
- そういやゆっことみぎりってまともに絡んだことないな。
他にも色々組めそうだ。
- 374 :名無しさん:2009/03/24(火) 20:33:01
-
レナにフルボッコされる桜井さんとかな。
- 375 :オリゼー:2009/03/25(水) 21:34:46
- 外道社長祭りがえらく楽しそうだったので短いですけど書いてみた。
とりあえず貼り逃げさせてもらいますね。
- 376 :オリゼー:2009/03/25(水) 21:36:44
- 1.
「20分は持たせろと試合前あれほど言ったのに・・・あのバカが・・・」
試合の行われていたリング上、ボロ雑巾と化したマイティ祐希子の片足を掴んでいる大空みぎりを見て不機嫌極まりない表情を浮かべた社長がそう呟く。
何故社長が不機嫌な表情を浮かべているか、だが。一言で言ってしまえば『賭け』である。
もとよりこの団体、大手を振るって表舞台に立とうなんて気はさらさら無いのだろう。アンダーグラウンドで、しかるべき報酬を受け、しかるべき利益を得る。その利益の中で一番の収入が『賭博』だ。賭けの内容は至極単純。どちらが何分で勝つか。ただそれだけである。
そんな賭け試合だが、回数をこなすにつれ団体に大金を落としてくれる 『お得意様』 と、呼ばれる者もでてくる中。その 『お得意様』 のため、勝敗や試合時間を操作する事も少なくは無い。
そして、リングの上では 『お得意様』 の為、調整するはずだった試合時間は守られず、大空みぎりが早々に試合を決めてしまったのだから、社長の不機嫌極まりない表情も納得がいく。
「頑張ってくださいよぉ~・・・もう少し頑張って貰わないと、私が怒られてしまいます~」
リング上では大空みぎりが社長のその不機嫌極まり無い表情を見たのだろうか、怯えるかのように瞳を潤ませたかと思えば、子供が癇癪を起こしぬいぐるみを地面へ叩きつけるかの如くマイティ祐希子の片足を掴んだまま振り上げては、ぶっきらぼうにリングへと叩きつけはじめた。
- 377 :オリゼー:2009/03/25(水) 21:37:45
- 2.
「え゜べ・・・ご・・・ぼ・・・ッ・・・ぶぇ゜・・・ぅ゜ッ」
リングに叩きつけられる度に、微かに残る意識の中でマイティ祐希子の口から音が漏れる。それはもう言葉と表現するには値しない。そう、まさに音である。
四肢に力が入らず、既に闘える状態にないマイティ祐希子の体がみぎりの怪力で弄ばされ壊されていく、試合は一方的な展開で続いているかのように見えるが、実際は既に試合終了のゴングは鳴っており、賭けの結果も出てしまっている。
けれども、大空みぎりは攻撃の手を止める事は無かった。社長に見限られたく無い一心なのだろう。
「大きな団体のエースさんだって聞いていたのに~・・・酷いですよ~・・・こんなに簡単に動かなくなるなんて~」
そう言って大空みぎりが片足を掴んだまま一際大きくマイティ祐希子の体を振り上げ、オーバースローでコーナーのターンバックルへマイティ祐希子をいとも簡単に投げ付けて見せる。
ようやくみぎりの手から開放されたマイティ祐希子はターンバックルに抱きつくような形でコーナーへと収まると、大空みぎりの怪力を持って何度もリングへ叩き付けられた結果、崩れた粘土細工のように酷く変形した顔を晒し 「へ・・・げっ・・・ぇ゜・・・・ぇ゜ッ・・・」 と、やはり言葉にもならない音と共に口から垂れる泡状の涎でターンバックルを汚した。
「まだまだ、みぎりには教育が必要のようだな・・・それにしてもマイティ祐希子・・・所詮は表舞台のレスラーって事か・・・殴り込みに来るくらいだから期待したのだがね」
「Президент(社長)」
制御のきかないみぎりに対し失笑を漏らした社長の後ろから、ロシア語で話かけてきた女性が一人。
社長が振り返るとそこにいたのはナスターシャ・ハン。彼女は黒服に身を包み、まるで社長のSPのような振る舞いを見せながら言葉を続ける。
「Как для ее общаться?(彼女の処分は?)」
そう言ってハンはリング上で無様な姿を晒すマイティ祐希子に対し嫌悪感を隠さず、まるで汚物でも見るかのような視線を差し向ける。
「Пожалуйста возвращение courteously(丁重に送り返してさしあげろ)」
それに対し社長はマイティ祐希子が期待外れに終った事で、既に興味は無い。と、言うべくフンっと鼻で笑い捨て答える。
「Да(了解)」
ハンは短い返事をすると背後の観客へと溶け込む様に姿を消した。
―――
――
―
- 378 :オリゼー:2009/03/25(水) 21:38:51
- ラスト.
数日後。
マイティ祐希子の所属する団体に、宅配会社の制服に身を包み帽子を深めに被り表情を窺わせない金髪の女性が、荷台に少し大きめの箱を乗せ現れた。
「ドモ、アリガト」
女性は受け渡しのサインを貰うと片言の日本語でそういって荷物を置いて去っていく。残されたのは荷台と少し大きめな箱だ。
その荷は社長室へと運ばれ、箱を前に団体の社長がいぶかしげに眉を吊り上げ箱を見る。
ゴトッ―――
目の前の箱から発せられた音。それはしっかり社長の耳に入ってきた。
社長が箱に近づきゆっくりと蓋を開いたその瞬間。社長の嗅覚が不快なものに襲われる。
―――それは異臭。
箱の中を見る余裕すら無く、そこから逃げるように社長室の窓を全開にして、窓の外へ向かい何度もえづく社長の耳に新たな音が飛び込んできた。
「ん゜・・・ん゜ー・・・ん゜ー・・・ッ」
うめき声にも似たその音が、はっきりと箱の中から聞こえてくれば、社長は臭いに顔をゆがめながら恐る恐る再度箱を覗き込むと、そこには変わり果てたマイティ祐希子の姿があった。
少し大きめとは言っても人一人が到底入れる大きさでは無い箱に、おおよそ絶命を免れるほどの負傷を負わされ、四肢に存在しうる関節を全て外されその箱に折りたたまれる様にしてマイティ祐希子が試合着のまま収まっていた。
口元にはガムテープが幾重にも貼られ喋ることも許されず、瞳は半分ほど裏返りを見せる。
その姿と、箱から漂うマイティ祐希子の汗と血と排泄物の混じった不快な臭いに社長は胃袋から逆流する吐瀉物を我慢できなかった。
- 379 :オリゼー:2009/03/25(水) 21:47:53
- あ……三点リーダじゃなくてピリオド使ってしまってる……
ま、まぁ気にしないで読んでいただければと……orz
- 380 :名無しさん:2009/03/25(水) 22:31:30
- オリゼーさんキター!
やっぱゆっこが潰される姿は輝きが違うぜ。GJ!
そしてEWAがアブナイ団体になってる件。
- 381 :名無しさん:2009/03/25(水) 23:54:46
- さすがゆっこ!
そのやられっぷりに惜しみない拍手を!
あとハン様も外道メンバーかよw
なんか表のレスラーと裏のレスラーの世界規模の対立とか考えてしまったぞw
- 382 :オリゼー:2009/03/26(木) 00:13:33
- >>380
や、イメージとしてはEWAが母体の団体というわけではなく
EWAでプロレスやってたハンに外道さんがちょっと俺のボデーガードやってくだしあ的な感じですかね。
>>381
怪力キャラとか天然KYキャラばかりじゃなくて、こう無慈悲なキャラクターが居てもいいと思うんだ。
特にハンなんかは自分の中ではツペツナズ出身とかトンデモ設定が出来上がってたりする。
- 383 :名無しさん:2009/03/26(木) 00:33:14
- >>382
俺もハンは脳内でサンデーの某ケンイチのせいで超人化しているぜw
- 384 :名無しさん:2009/03/26(木) 07:53:05
-
そして外道社長がみぎりを教育するとこを妄想してハァハァせざるを得ないぜ。
- 385 :名無しさん:2009/03/26(木) 11:57:06
- てっきりレイプされたゆっこが箱詰めにされてると思ったが
最後の最後までリョナにこだわったのはナイスチョイス!
敗者箱詰め送り返しとか発想がはんぱねぇw
- 386 :名無しさん:2009/03/26(木) 17:54:16
- よく見ると悲鳴のとことか半濁点になってるけど打ち間違いかしら?
- 387 :名無しさん:2009/03/26(木) 18:13:40
- すさまじいなこれwww
>>386
もはや言葉といえないような悲鳴の音を表してるんだと思った
- 388 :名無しさん:2009/03/26(木) 19:53:07
- GJ!
もうね、心底外道w
ハンも従うとか実は強烈なカリスマ持ちなんじゃね?
そしてそんなGJなSSが書かれていた頃俺はこんな駄目電波を受信していましたとさ。
外道社長「ワハハハ、ソニックキャット、もはや、のがれることはできんぞ!」
ソニ「ワ――――――ッ」
↓
外道社長「わははは、ディアナ・ライアル! もはや、のがれることはできんぞ」
ディアナ「グェ――――――ッ」
↓
外道社長「わははは、伊達h(ry」
- 389 :名無しさん:2009/03/26(木) 20:00:50
- なにそのドラえもんw
- 390 :オリゼー:2009/03/26(木) 20:01:11
- >>386
ごめんなさい。ご指摘通り打ち間違えです……ハイ。
>>387
どうせならそれ採用で(笑)
そんなわけでROMに戻りま
- 391 :名無しさん:2009/03/26(木) 21:52:17
- 箱詰めしやすいようにせっせと手足折るハンさんとうんしょと圧縮して箱に詰めるみぎー想像して萌えたw
- 392 :名無しさん:2009/03/26(木) 22:11:38
- >>388
キン肉マンかよww
>>391
怖いわw
どこの猟奇殺人犯だw
- 393 :名無しさん:2009/03/27(金) 00:53:18
- 外道社長の悪行シリーズ妄想。
小鳩を自由にする為、嬲られ傷だらけになりながらも闇の中で闘い続けてきた零。そんな彼女がやっと手にした勝利。
これで小鳩ちゃんを助けられる!自分の傷など意にも介さずただそれだけを想った・・・だが。
「ほら。そんなモノで良ければ返してやるぞ?」
冷笑を浮かべた社長がそう言い放ち地下プロレスのスタッフが零の前に何かを投げ捨てる。
零と同じく、いやそれを遥かに凌駕するほどの過酷な試合を連日強制された小鳩。
零の前に横たわるそれは―
完全に廃人と化した、もはや呼吸をするだけの人形だった。
誰もいない地下に虚しく響き渡る零の慟哭。
いつまでも続くと思われた絶叫が止んだ時。復讐を誓った殺戮兵器がそこにあった。
- 394 :名無しさん:2009/03/27(金) 18:23:47
- やー面白いねー書き手さんによって
社長として外道なのと人間として外道な二つのパターンがあるのが面白いw
箱詰め社長なんて選手だけじゃ飽きたらずゆっこの団体の社長まで貶めるとか
まさにコイツァくせーってやつだw
- 395 :名無しさん:2009/03/27(金) 22:52:43
- >>376さん読んでたら、何故か観客の気持ちってやつを考えてしまいました。
どういう人たちが観客なのかなとか。
で、気がついたらヘンな文を書いてました。
せっかくなので投下しますが、リョナかどうか実に微妙なのでさらっと流してくれるとありがたいです。
試合自体は>>376のゆっこvsみぎりです。
- 396 :名無しさん:2009/03/27(金) 22:54:42
- 想像もつかない事態に出くわすと、身動きがまるっきり取れなくなるというのは本当らしい。
墨を溶かしたような真っ暗がり。その中心に、煌々と光るライトに照らされたリングがボゥッと浮かび上がっている。
その真白いライトの下で、ガリバーの物語から抜け出てきたような巨女が、エメラルド・グリーンのコスチュームを身に纏った美貌のレスラーをまるでパン生地をこねるような気軽さで振り回している。
リングを取り囲む闇にざわめくのは人の群れ。ニュースやら雑誌やらで目にした斯界の大物の顔もちらほらと混じった観客たちの歓声や怒声や嘲笑が渦巻く只中で、私はただ言葉を失っていた。
私は父の後継者として、大学を卒業するとそのまま父の会社に就職した……いや、させられた。
元々望まぬ職。いつの間にか遠くまで敷かれたレールに乗せられてしまったような気持ち悪さは拭えなかった。
日常の仕事は退屈な作業に思え、この出来の悪い後継ぎを見る社員たちの視線に侮蔑と冷罵をヒシヒシと感じていた。
灰色の日々。私のモチベーションは日を追うごとに落ちていった。
そんな私を、父が突然遊興に誘った。父がそんなことをするのは非常に珍しいことだった。
勝手に後継者にされたことへの憤りもあったし、それでも一応、父の期待になかなか応えられない己の力量不足に顔向けできないものも感じていたので私の方から父を避けていた面もあったのだが、その日は父の押しが妙に強く付き合わざるを得なかった。
「たまには気晴らしもいいだろう。ナァニ、俺についてくればいい。……いい物を見せてやるから」
……そして私は、この都心の地下深く、何百何千もの金が飛び交う巨大賭博の場となる闘技場に連れてこられたというわけである。
入り口の男が父に恭しく頭を下げると、そのままリングサイドにエスコートした。なにやら高級そうなスーツの男と親しげに話していた。どうやら父はここの『お得意様』らしかった。
リングの上は凄惨を極めていた。
もうグッタリとして戦う力の残っていない相手の足首を掴み、片腕で振り回し何度もリングに叩きつける巨女。
次第に早く、加速度的に遠慮というものを失くしながら、肉のはじける音が耳を侵していく。
幾度となく叩きつけられ膨らんだ血袋が破裂する残忍な音……。
したたかに打ち据えられ、ボリボリと砕かれる骨の冷酷な響き……。
一撃ごとに体をビクつかせ、喉を震わせる哀れな呻吟……。
あまりに残酷な、人を人とも思わぬ非道。
そしてそれを歓喜でもって迎え入れ、あまつさえ賭けの対象として弄ぶ人々の膨れ上がった狂気に、何かこみ上げるものを感じ私は思わず口を押さえた。
「フム。『表』のチャンピオンというからもう少しもってくれると思ったんだがネェ。…………どうしたね、押し黙って」
今までずっと黙って試合を観戦していた父に声をかけられた私は、父の方に向き直ることもなくボソリと呟いた。
「こんな…………有り得ない……なんと酷いことを…………しかもこんな、平然と…………」
「酷い? この地下プロレスを酷いだと? ンフフフフフ、面白いことを言うのだね」
「だって……だってそうでしょう? 殺し合い同然のことをさせてお金を賭けて、喜んで……。これじゃあまるで、奴隷だ」
「まるで奴隷? 何を言うんだね。彼女たちは正真正銘の奴隷だよ。……いや、『商品』と言った方が正しいな。彼女たちはここで戦い、我々を喜ばせるためだけに存在する『商品』だ」
「!!…………」
- 397 :名無しさん:2009/03/27(金) 22:56:28
- 謡うような声で傲慢極まりない言葉を紡ぐ父に絶句しながら、私の心の表面が粟立っていった。
「ンフフフフフ。その『商品』をここに置いてやっているのは我々だ。我々が求め、彼女等が応える。応えられないもの、応えようとしないものはこの舞台から消えるしかない。……お前も、そろそろ理解してきたのではないのかな? 本当はこれを望んでいたのではないのかな? ホラ、お前のその視線…………」
そう。私は、目前で繰り広げられている地獄のような惨劇から一瞬たりとも目を逸らすことが出来なかった。
ゴム人形のように伸びきった体を滅茶苦茶に蹂躙され、出血と痣で全身赤黒く変色した犠牲者の姿。
その姿に、私は手で覆ったその口をパックリと開け、悪鬼のごとき笑みを浮かべていたに違いなかった。
そうなのだ……。警告を発する私の理性とは裏腹に、心の奥底から形容し難い快感が湧水のごとく溢れ出ていたのだった。
ああ、この哀れな女を踊らせているのはこの私なのだ。
巨女はただの道具だ、媒介だ。彼女を嬲り楽しんでいるのは私たちの意志だ。
そうだ。この女の生殺与奪は全て私たちの手の中にある。
支配者の愉悦が私の全身で脈を打つ。
私ははっきりと理解した。これはひとつの装置なのだ。世界の縮図を見せる装置だ。そして、その装置は然るべき人間の手によってのみ動き出す。
それは私だ。私は選ばれたのだ。システムを動かす側の人間として、選ばれたのだ。
「……やはり、お前は私の息子だよ」
父の呟きが聞こえたような気がしたが、私はただ体を貫く喜びに打ち震えるばかりだった。
ふと、投げ捨てられた彼女の顔が目に入った。強い意志を伴った美貌は散々に潰れて腫れ上がり、意志ごとこそぎ落とされた豚面に変貌を遂げていた。
その豚面が、私と彼女の立つ岸の違いをことさら強調しているようで、なんだかとてもおかしく見えた。
その日を境として、私の中から一切の迷いが消え失せた。
鮮やかに色づき始めた日常。湧き出る自信に全身を躍動させる。同僚の視線などもはや気に留めることですらなかった。
私は選ばれた側の人間なのだから。羽虫どもに何を遠慮することがあるというのか。
そして、私は今日もあの場所に向かう。装置のスイッチを入れるために。私の世界をその手で動かすために。
- 398 :名無しさん:2009/03/27(金) 22:58:03
- 以上です。
まあ、なんつうか、変態紳士に変貌するきっかけってこんな感じじゃないかなあって。
……流してくださいませ。
- 399 :名無しさん:2009/03/27(金) 23:09:36
- 金のところが妙に数少ないですが、たくさんという意味で取ってください。
……やっぱり、流して。
- 400 :名無しさん:2009/03/28(土) 18:32:03
- 全然リョナじゃない妄想を投下してみるm(_ _)m
零が小鳩と共に姿を消してからしばらくして“闇”でとある事件が起こる。
その内容は闇に所属するレスラーが何者かに襲撃をうけ、瀕死の重傷で発見されたというもの。
そして現場には血文字で外道社長の名が書かれていた紙が一枚…。
それを聞いた社長は驚くでもなく、怯えるでもなく、ただ“笑った”
「ふ、ククク…はっははははははは!!」
それはとても楽しそうに、とても嬉しそうに―
「お前だろう?お前なんだろう?」
社長はある人物を思い浮かべながら独り言を呟き続ける。
「ようやくお前も私達と同じ存在に堕ちたみたいだな?」
普段は決して表に出さない興奮を全身で表現する社長。
「ふふ…いいだろう。
お前の挑戦、受けてやろう
せいぜい私を楽しませてくれよ?」
興奮が収まった社長は電話を手に取り、忠実な彼の駒達に命令をする。
「…次のターゲットが決まった。
…名は…寿 零。」
- 401 :393:2009/03/28(土) 20:15:31
-
おぉ、良い感じに妄想引き継いでくれた。
期待してしまう展開だぜ・・・
- 402 :名無しさん:2009/03/29(日) 12:38:06
- 外道社長率いる団体「竜牙会」に復讐を誓った天使達がリングに舞い降りる―
人は彼女達の事を「ブラックエンジェルズ」と呼ぶ…
…あれ?
- 403 :名無しさん:2009/03/29(日) 13:10:18
- >>402
途中までネタと気付かず真面目に読んじまったよ、チクショウw
しかしあの絵でリョナるの想像したら・・・濃いなぁ。
そーいや外道社長の団体名って今まで無いよな。「解道」とかどうかw宗教っぽいが。
- 404 :名無しさん:2009/03/29(日) 21:20:39
- 零が墜ちきるのにはワンクッションいるんじゃないかということで妄想。
零による闇レスラー襲撃現場に偶然居合わせたオーガ朝比奈。
かつての優しく穏やかな面影が消え刺々しい殺気をまとったかつての教え子の姿に、思わず息を呑み立ちすくんでしまう。
そんな朝比奈を尻目に闇へと消える零。
零を止めなければ……。朝比奈はある一人のレスラーに頭を下げる。
「オマエのことはいけすかねーが……オレじゃ、零を止められない。それに、オマエなら裏の流儀にも慣れてるだろ…………頼む、鏡。あいつを止めてくれ……!」
朝比奈の頼みを受け入れる鏡。しかし……。
- 405 :名無しさん:2009/03/29(日) 23:20:41
- >>402
松田さん=斉藤さん みたいな位置づけだったら泣けるなw
- 406 :名無しさん:2009/03/29(日) 23:43:49
- 「あがああっ!!」
南を持ち上げる為に、その股間に差し入れられた来島の腕。
南を捉える為の腕が、逆に南の両足に絡め取られ、極め上げられていた。
一本の腕を、その数倍の力があると言われている脚二本で攻める。 しかも、先ほどの脇固めで傷めた肘である。
「ぎゃあああああっ!!ぎぶっ!ぎぶっ!」
あまりの激痛とダメージに、パンパンと開いている方の手で南の身体を叩く。
だが、南は技を解くことなくきっぱりと言い放った。
「ギブは…拒否するわ」
地下闘技場の過酷なルール。対戦者は相手のギブアップを必ずしも受け入れる必要はない。
主催者のストップがない限り、全身の骨を折ろうが、チョークで絞め殺そうが自由。
ギブを拒否するのは、恨みある相手を痛めつけたり、観客受けを狙うなどの理由があるが、この試合の南の場合は…
「エリ、もう二度と私と対戦したいなんて思えないくらい痛めつけてあげるわ」
「あぎぃいいいいいいっ!?!」
容赦のない南の肘極めに、たまらず絶叫する来島。
すぐに彼女の肘関節は限界を迎え、乾いた音が響いた。
ぴちッ…
「うぅぎゃあああああああっ!!」
来島の腕を折った南は一切の容赦を見せず、流れるような動きで反対の腕も腕十字に極める。
「ぎゃあああっ!!ギブッ!ぎぶうっ!!」
手でタップもできず、足をバタつかせてマットを乱打し、降伏の意を示すも、南は一向に意に介さない。
「折るのは…一本で、許してあげるわ」
「でもね、さっきも言ったけど、二度と私に逆らえないよう、徹底していたぶるから…覚悟しなさい」
無慈悲な蹂躙者となった南。
来島の関節を折れる寸前まで捻じ曲げ、その絶妙の位置をキープしつつ激痛を与え続け、そして関節が限界となると、違う技に移行して、別の関節を責める。
腕十字で肘関節
アキレスホールドでアキレス腱
Vクロスアームロックで肩関節
ヒールホールドで膝関節
フェイスロックで頬骨
etc…
全身のありとあらゆる場所を、たっぷり1時間はかけて痛めつける。
その体内にギッチリ詰まった、鍛え込まれた筋肉、そしてその筋肉の周りをほどよく取り巻いている脂肪。
やや『ゴツめ』の身体つきの、理想的なレスラーのボディ。
しかし見方によってはムッチリとしていて、ある種のエロスを感じさせる来島のボディ。
その肉が南の関節技によって嬲り尽され、蹂躙されている。
「ぃひいいいいっ…だめっ…利美ぃ…もうやめてぇ……ギブって…許してぇ…」
普段の豪快な彼女を知っていれば、誰もが驚くような来島の惨めな哀願の声。
「いやだぁアッ!…も、もう…無理ぃ…死ぬうぅっ…」
「ぃぎひいいい~っ!……ギブするからぁ…もう、私の負けだってぇっ!」
「嫌ぁ…もう、いやあぁぁ・・・」
男勝りな来島の、女の声での悲鳴。
だが、徹底して対戦者を責め続ける南。
更に30分、マットに転がり続け、しつこい蛇のように来島の肉付きの良い身体に巻き付き、関節をひん曲げ、捻り上げ、極め上げる。
筆舌に尽くしがたい激痛を与え続けるのだが、決して折らないように加減し、来島が失神しそうになれば、技を緩めて失神も許さない。
異様なまでの執拗さだが、さらに異様なのは、この1時間半にも渡るグランドでの拷問劇を、飽きることなく観戦し続けている観客であろう。
やはり地下闘技場というのは、そこで戦う者も、それを見るものもどこかしら普通の精神ではないようだった。
そして、来島が南の蟻地獄に捉われて約2時間…。
マットに無残に横たわる敗者の姿があった。
「ぅあっ……はひっ…」
南にようやく開放され、マットで惨めに大の字になっている敗者…来島恵里。
長時間のグランドでの関節責めに、来島の身体は自分の体液でグジョグジョになっていた。
汗や涎、果ては小便まで漏らして、水着から髪から全身を濡らしていた。
凛々しかった顔は、長時間の苦痛で醜く歪み、舌をだらしなく垂らし、涎や涙や鼻水でダラダラと汚れていた。
「もォ…ゆるじ…ぇぇ…ぎびゅ…ううっぅ……ぉねが……ぁ…ぎぃ、ぶぅ…」
関節技から開放されても、うわ言のように哀願をしていた。
おそらくはすでに精神が半分、焼き切れかけているのだろう。
敗者のギブを受け入れ、勝者となった南はレフリーから勝ち名乗りを受け、無残な姿を晒す来島を見下ろして言った。
「これでもう、私に試合を挑もうなんて思わないでよ……貴女は古い付き合いなんだから…」
殺したくないの、と口の中で小さく呟くと、リングを降りていった。
- 407 :名無しさん:2009/03/30(月) 04:37:09
- GJ!これで完結かな?
↓のショートカット>>300
>>308
- 408 :名無しさん:2009/03/30(月) 10:31:32
- GJ!
待ってた甲斐があったよ。
しかも来島さん受けで美味しくなるという珍事wやれば出来る子だったんだなぁ・・・
関連付けて悪いがこの南さんなら外道社長も獲得したいに違いない。
- 409 :名無しさん:2009/03/30(月) 13:37:34
- …な、なんだと!?
あの『不毛の大地』と呼ばれた来島さんで華が咲いだとっ!?
これはGJだぜ…GJと言わざるを得ない
勝ったんだ!
来島さんは勝ったんだ!(試合には惨敗したけど)
- 410 :名無しさん:2009/03/31(火) 05:22:38
- この南さんいぢめたい
- 411 :名無しさん:2009/03/31(火) 10:40:42
- >>404
もし零が堕ちるのを阻止出来なかった場合はこんな感じか?
外道社長に誘われるように再び地下リングに姿を現わす零。
明らかな殺意に満ちた視線。全身から滲み出る負のオーラ。その明らかな変貌に社長は期待の笑みを漏らす。
自分の持ち駒を全て倒せた時、自らが零の前に立つという条件。零は沈黙を以てそれに応じる。
この日、零の相手を務めるのはかつて零を地獄へ導いた獅子堂レナ。
明らかに零を見下すレナ。零が負け続ける中でも彼女はこの殺しも暗に認められた闇の中でも勝ち続け腕を上げ続けていた。
たとえ傷の癒えた零相手でも叩き潰し地べたに這い蹲らせる自信を持っていた。
が、待っていたのは一方的な破壊。以前より動きの良くなったレナを更に凌駕し凌辱する零。
更に小鳩の得意としていた関節技で命乞いするレナを更に破壊していく。
やがて長く続いたレナの叫びも止みその身体が痙攣さえ起こさなくなる。
そのレナの頭を踏みつけ社長の方向へ視線を向ける。
改めて零の挑戦を受け取った社長は満足気に笑みを浮かべた。
しばらく後、背を向けリングを降りる零の背中に更なる期待を膨らますのだった。
- 412 :名無しさん:2009/03/31(火) 17:39:30
- >>411読んでたらこんな外道社長が浮かんできた。
復讐を遂げるため地下リングで戦い続ける零。
かつての甘さは微塵もない容赦のないファイトで連日リングを阿鼻叫喚の渦に巻き込んでゆく。
その姿を愉悦の表情で見つめる社長。
一歩一歩着実に喉元に迫ってくる緊迫感も彼にとっては甘美な快楽であった。
しかしこのまま漫然と試合をさせるのも面白くない。彼女にはひとつステップアップをしてもらおう。
そして、その日。
零は意外な相手と拳を交えることになる。
ライラ神威。
かつて零と同じように地下リングに殴り込みをかけ、惨敗を喫し『生贄』として供されていたマスクウーマン。
引きずるような足取り、鈍った眼光。どう見ても壊れかけのその姿に、表情がこわばる零。思わず天覧席を睨みつける。
「お前が私の前に立つ資格があるというのなら……ためらうなよ。覚悟を見せてくれたまえ……クックックッ……!」
- 413 :名無しさん:2009/03/31(火) 18:46:51
- いつの日か~
ノエル受けを~
書いてくれる人をいのる~
- 414 :名無しさん:2009/03/31(火) 18:53:33
- 忘れてた・・・。
>>403さんGJ!
来島さんでも輝けるんですね。
- 415 :名無しさん:2009/04/01(水) 00:00:53
- いつか~
メイデン攻めを~
書いてくれる人をいのる~
淡々と優雅に破壊していって欲しい
- 416 :名無しさん:2009/04/01(水) 12:16:12
- サクちゃん攻めもノエル受けも地下に送りこんじゃえばお手軽に妄想出来るぜ!
・・・あぁ。最近どうしても外道の影がちらつくw正規のキャラでも何でも無いのに・・・
- 417 :名無しさん:2009/04/02(木) 19:59:18
- 要するに俺らだからなあ>>外道社長
ま、デフォルメ相当強いが。
- 418 :名無しさん:2009/04/04(土) 23:31:11
- 「さて…君にはがっかりだよ」
外道社長は黒服の男達に拘束されている少女を冷めた目で見つめる。
「し、社長!お願いします!!
どうか…どうか私を捨てないでください!!」
少女―獅子堂レナは零にやられた傷が完治せぬまま地下プロレスのリングにつれてこられていた。
地下での哀れな敗者の辿る道を知っているレナは無様なほどに涙や鼻水を出しながら社長に懇願する。
「私にもう一度、もう一度チャンスを!!
お願いします、社長ッ!!」
「ふむ…」
社長は考える素振りを見せると薄く笑う。
「そうだな…一度だけチャンスをお前にやろう」
社長の返答にぱぁっとレナの顔に希望が浮かぶ。
「あ、ありがとうございます!!
ありがとうございますッ!!」
「これから戦う選手相手に5分もてば…お前をもう一度手元に置いてやる」
拘束を解かれたレナは痛む体のまま相手がリングに上がってくるのを待つ。
「あぁ…安心しろ。
みぎりじゃないからな」
レナは相手がみぎりでは無いと分かると軽く安堵する。
そしてリングに上がってきたのは―
「え―」
レナが知る中で最も零に似たタイプの選手。
伊達 遥―
「うげっ!!…うぎゃっ!」
ゴングが鳴ると同時にレナの痛々しい悲鳴がリングに響く。
あっという間に致命的なダメージを受け、レナが倒れ伏す。
トドメとばかりに遥の足がレナの体に振り下ろされる。
ゴギッ
鈍い音がするとレナはぴくりとも動かなくなってしまった…。
「くく…4分か…
残念だったな?」
社長が合図を送るとレナの体は何処かへ運ばれていく。
「よくやった…遥」
そして視線をこちらに来る遥に向ける。
「…これでいい?」
「あぁ…上出来だ
偉いぞ」
社長に褒められると遥の頬は真っ赤に染まった。
「う…うん。
…褒められると嬉しい…」
「次も期待しているからな」
「…まかせて…社長の敵は私が…全部倒してあげるから…」
この日から獅子堂レナという選手は二度とリングにあがる事は無かったという―
- 419 :名無しさん:2009/04/05(日) 02:29:51
- 最も裏切りにくいキャラが外道側か・・・
能力的にも強ええんだよな、彼女
可愛いし
- 420 :419:2009/04/05(日) 02:31:05
- あと面白かった、GJ
肝心なことを書き忘れてすまない
- 421 :名無しさん:2009/04/05(日) 14:49:32
-
GJ!遥可愛いよ遥。
それでちょっと設定を借りて長いだけの駄文を投下しようと思う。
時間はレナ対遥の後、ライラ対零の中間あたりでどうだろ?
1
展覧席から。私、大空みぎりはここから遥か下のリングまで降りられた社長の姿を目で追います。
社長は今の戦いの勝者である彼女、―伊達 遥さん―に労いのお言葉をかけられているようです。
あ。彼女が社長になでなでしてもらってます・・・良いですね~・・・私なんて最近は全然してもらえません・・・。
もともと社長と私で始まった団体のはずがどんどん大きくなっていって所属レスラーも増えていきました。
・・・だけど私以外の人達はいらないんですよ~?それなのに社長は私一人に任せてくれません・・・。
獅子堂さんは・・・もう試合は二度とできませんよね?でもその代りに最近ですが伊達さんが入団することに決まりました。
あの伊達さんのお顔を見ると・・・何だかうかうかしてられなくなってきます~・・・社長をお慕いしてるのは私だけではなさそうですからね~。
本当ならそんな人たちも潰してしまいたいのですが社長からは団体所属レスラー同士の本気の試合はご法度とされちゃってます・・・。
あぁ!社長もそんな笑顔を浮かべないで下さい~!
「・・・ミギリ。テーブルが・・・。」
呆れたようなハンさんの声で我に返ると身を乗り出すように手を付いていた高価そうな木製のテーブルが私の両手を中心に陥没していました。
あ・・・。また社長に怒られてしまうんでしょうか~・・・。ハンさんの小さな笑い声が落ち込む私に追い打ちをかけました・・・。
―結局、壊したテーブルの件は軽くお小言を頂いただけで。その代りという訳でもないでしょうけど急遽その日の深夜に、試合が組まれました。
表のリングから殴りこみをかけられたとのことでちょっと派手に・・・見せしめというのでしょうか~?ということで私をご指名という事のようです。
ちょうど良いですね~・・・ちょっとストレス解消出来ますし。それにこれって社長に期待されている、ということですよね?
恋敵の代わりにお相手して頂きます~♪・・・えーっとぉ、お相手の方は・・・鋼のディフェンス?うふふっ、何だか壊れにくそうな方ですね~♪
- 422 :名無しさん:2009/04/05(日) 14:51:06
- 2
試合が始まってからまだそんなに経ってないのに相手の方―越後 しのぶさん―は息切れされているようです。
開始早々に私のラリアットを受けてよろよろと立ちあがってから逃げてばっかりです・・・これではどんなに丈夫なのか試せません~。
彼女の動きが止まったところで近寄って捕まえようとしましたが・・・
パァンッ!
ちょっとびっくりしました。越後さんはとても速いローキックを放っていました。
痛くは無かったのですが油断していたせいか思わず態勢を低くとってしまいます。
そこに―
ゴッ!
首の後ろから衝撃が来ました。目からお星様が飛んだみたいです~・・・
あ。そういえば越後さんの得意としてるのは延髄斬りって社長が言ってましたね~。多分これがそうなんでしょう~。
でも・・・ん~、あんまり効きませんね~・・・首をさすりながら私はゆっくり立ち上がります。
「・・・・・!!ば、化け物か!?」
私がよく言われる台詞。越後さんも例外なく驚きながらそう言いました。慣れましたけど~・・・何か嫌です~・・・。
驚きの表情を浮かべたまますぐ近くにいた越後さんのお顔を右手で掴みます。油断してたらダメ、ですよ~?
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・!!」
私の手の隙間から僅かに見えるお口で苦しそうな声をあげています。そのまま右手を上げていくと同時に越後さんの両足がゆっくりとリングから離れていきます。
それでは、頑丈な方みたいですから色々試してみましょう~♪
まず伊達さんの頬を真っ赤に染めたあの顔を思い出しながら・・・左でグーを作って思いっきり握ります。よーく狙って・・・えぃ!
ドスゥゥッ!
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!」
しっかり力を込めて出したパンチが宙づりの越後さんのお腹に埋まっていくようにうまく当たりました~♪
伊達さんに攻撃をしたような気もして少しだけ気が晴れました。あ。でも越後さんの反応を見ると・・・手を離した方が良さそうです・・・。
「おげぇぇぇぇぇぇぇぇ!!うぇぇぇぇぇぇ・・・・・げはっ!ごほっ!!」
私が掴んでいた右手を離すとそのまま越後さんはリングに崩れ落ち勢いよくお腹の中の物を吐き出し始めます。危なかったです~・・・。
でも柔らかいお腹でしたね~?私のお腹の方が丈夫そうですけど・・・なんて考えながらそのまま待っているとようやく越後さんが落ち着いたようです。
そうですね・・・もう一度お腹を試してみましょう~。その前に一言、前に屈んでいる越後さんに耳打ちします。
「今度はしっかりお腹に力を入れてて下さいね~?」
「はぁ・・・はぁ・・・・・・・・え・・・・・?」
思わず顔を上げる越後さんの頭を左右から手で挟んで越後さんを立たせますが脚が小刻みに震えているのでこのまま支えてあげることにします。
そしてちょっと右脚をふりかぶって・・・
ズンッッ!
再度、お腹目掛けて。今度は膝で思いっきり越後さんの身体を突き上げます。
声も無く再びリングに倒れこむ越後さん。今度はお口から血の混じったものを吐き出します。
「おぉぉぉぉぉげぇぇぇぇっぇぇ・・・・・・ご、ぼぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
今度の手応えも鋼とかそういう感じではありませんでした~・・・変ですね~?
このまま待っていても時間が勿体ないので無理にでも立ってもらうことにします。
越後さんの髪を持って身体を引き起こします。お腹じゃなくて・・・ここならどうでしょう~?
越後さんの頭をしっかり捕まえて・・・えぃ!
ゴッッ!
私のおでこが越後さんのおでこから離れると・・・越後さんの鉢巻がはらりと落ち、勢い良く血が噴き出します。
「あ・・・・・・あぁ・・・・・・・・ぅあ・・・・・・」
あ、凄いです~♪本気でヘッドバッドしたのに気絶していません。少し瞳がぼんやりとしてる気がしますけど~。
さて次は・・・越後さんの身体を上から抱え込むようにして逆さまにして持ち上げます。
- 423 :名無しさん:2009/04/05(日) 14:52:24
- 3
―あ。
展覧席が真正面にある位置に移動していたのに気付きました。―社長が見ている―そう思うともっと頑張らなくちゃという気になります。
そういえば・・・前に社長がお客さんを喜ばせる為に教えてくれた事を思い出しました。
逆さまにした越後さんの両脚を開かせて右手で身体を支え、股間に残った左手を置きます。
そのままお客さんにどの位置からでも見えるようリングをゆっくり一周します。
何でもこうやっているとお客さんがもっと興奮するからとか教わりましたが・・・どうしてでしょう~?
おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
お客さんの歓声が響きます。うふふ、社長も喜んで頂けたでしょうか~?けど試合を進めるのも大切です。
ここまで少しですけど越後さんも抵抗してずっと動いていたようです。放っておくのも可哀想なのでそろそろ技をかけてあげましょう♪
逆さの越後さんの頭を両方の太ももで挟みこみます。越後さんがちょっと苦しげな声をあげます。
これで良し・・・・・・それじゃあ、行きます~。それっ!
ずんっ!!
その場で私は軽くジャンプしてパイルドライバー・・・ナントカ式って言うんでしょうか~?
越後さんはリングに突き刺さるような姿勢でそのまま動きを止めてゆっくりと仰向けに倒れます。
「か・・・・・・・は・・・・・・・・・・・・あ・・・・・・ぁ・・・・・・・・・」
白目を向いて涎を流す越後さんですがかろうじて声が出てますからまだ大丈夫そうですね~、流石です~♪
そう言えば落とした時に首の辺りから変な音が聞こえた気がしますけど~・・・気のせいですよね~。
えーと・・・次は・・・。ふと―投げ出された越後さんの両腕が目に入りました。
綺麗な腕です・・・私はすごく筋肉が付いてしまっているので羨ましいです・・・でもここも頑丈なんでしょうか?
ぐったりと垂れた左腕を取って・・・覚えたてですけど腕ひしぎ・・・でしたっけ~?その形を作って。
伸びきった腕をしっかり捕まえて~・・・えい!一気に体重を後ろにかけます。
ぼぎぃっ。
「・・・・・・・・・・!!・・・・う、ぎぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
今まで弱弱しかった越後さんが突然叫び声をあげリングの上を転げ回ります。
うふふ。良かったです~。これだけ元気ならまだ試合は続けられそうです。さぁ―今度はどこにしましょうか~。
それから一時間後。両腕と両脚をおかしな方向に曲げた越後さんが全身を小刻みに震わせて横たわっていました。
色々と技をかけてみましたがここまで持った人は初めてでした。なるほど、これが鋼のディフェンスの所以なんですね~♪
流石に最後はボディスラムを受けてもう動けなくなってしまったようですけど~・・・。
たぶん社長も満足して頂いてこれで試合終了ですね~。―そう思って展覧席の社長の方を見ると―
その傍らにあの女性。伊達 遥さんが社長に寄り添っているのが見えました・・・。
・・・ちょっと気が変わりました・・・
越後さんの身体を引き摺るようにしてコーナー近くまで連れて行きます。
適当な所でその身体を横たえると私は鉄柱の最上段まで上ります。
そして―しっかりと狙いを定めると―
大きくジャンプし・・・膝から越後さんの胸に着地しました
ごきっぼきぼぎっ!
「ごっっぶふぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
越後さんのお口から大量に血が噴水のように吹きあがります。そのうちのかなりの量が私を汚しますが気になりません・・・
越後さんの股間からはおしっこが漏れ出し黄色い池を作り始めています。どうせこれが最期なんですから思いっきり出して良いですよ~?
一通り血の噴水が終わり越後さんの顔色が真っ白になったところで私は立ち上がりそのままリングを後にしました。
どうして私だけを見てくれないんでしょう~?
私はずっと社長だけ見ているのに・・・そうです・・・零ちゃんが他の人を倒していって・・・それを私が倒せばきっと・・・!!
自然と楽しくなってきました・・・もうすぐ。もうすぐ社長を独り占めできるんです~。
血塗れで歪んだ笑みを浮かべるみぎりは魔に魅入られた・・・そう呼ぶに相応しい存在となっていた。
- 424 :名無しさん:2009/04/05(日) 19:40:05
- GJ!
女の嫉妬は恐ろしい・・・・・・。
越後さんのやられ姿はゆっこに匹敵する美しさだと思います。
しかし方々に火種を撒き散らす社長ですね。
その火種を利用して選手集めてワンデイトーナメントとかやったりして。
みぎりや零は言うに及ばず、rskさんやらモーガンやら今までなかなか出番少なかった女王クラスも出てる絵が浮かびましたが。
ハンもいるしどうだろうか。
- 425 :名無しさん:2009/04/05(日) 21:11:08
- みぎりvs遥だとえらいことになりそうだなどっちも依存がやたら強いだけに
- 426 :名無しさん:2009/04/05(日) 22:47:38
- GJ!
なんか次々と選手を潰されていっている新女の反応が気になってきたぜ…w
- 427 :名無しさん:2009/04/06(月) 11:41:24
- >>426
サンドバッグに越後さんの亡骸が埋め込まれて
「エチゴォォォォォォォォォッ!!」な展開に・・・。
- 428 :名無しさん:2009/04/06(月) 17:58:22
- >>427
殺すなよwwwwww
- 429 :名無しさん:2009/04/06(月) 18:44:32
- >>427
で、それはあれか?
みぎりの行く先々に新女の選手やらフロントが現れて、メシ食ったり買い物するたびに
『ありがとうございます・・・大空さん』とかやるのかい。
- 430 :名無しさん:2009/04/06(月) 20:13:53
- >>429
で、そのうちみぎーの前に仇打ちに現れたジャーマンあたりが出てきて・・・
「今日は死んでも良い。」
「初めて私とサイズが釣り合うな。(胸囲的な意味で)」
- 431 :名無しさん:2009/04/07(火) 22:14:07
- ドリアンはいいキャラだったよなー(遠い目)。
このスレにいると、プロレスはもちろん格闘技の試合が全部地下試合に見えてきて困る。
こないだのマッハvs青木とかもうね。
何回か見てるうちにマッハが伊達ちゃんで青木が南さんで変換してたわ。
- 432 :名無しさん:2009/04/08(水) 10:19:47
- ここの板でみぎー・伊達ちゃん・南さんをぶつけることを考えると
・・・どう考えても大惨事しか想像できない・・・。
424のようなトーナメント開催したら一晩でどれだけの選手が潰れるのか・・・
- 433 :名無しさん:2009/04/08(水) 15:17:29
- 現在の外道団体選手
大空 みぎり
外道社長の最初の駒にして地下リングの覇者
身長190cmという規格外の体から繰り出される攻撃は並の選手なら一撃で悶絶させてしまう
防御力も桁外れで彼女にまともにダメージを与える事ができるレスラーはほぼいない
一時期海外団体の選手を潰してまわっていた
現在、社長を独り占めするために零を利用しようと考えている
伊達 遥
長身を活かした蹴り技を得意とする打撃特化のレスラー
キャッチコピーの不死鳥の名の通り非常に打たれ強く、柔軟な体は関節技をほぼ無効化する
普段の彼女は人見知りでオドオドしているが、リングに上がると冷酷な戦闘マシーンに変貌
外道社長に重度の依存をしており、今後の行動が気になるところ
とりあえず名前だけ
ナスターシャ・ハン
ブレード上原
SA‐KI
栗浜 亜魅?
- 434 :名無しさん:2009/04/08(水) 17:17:40
- オリゼーさんのを読む限りじゃハンは選手というよりも
後処理任されてるポジションって感じじゃない?団体の暗部的な・・・
- 435 :名無しさん:2009/04/08(水) 18:40:18
- 確かにハンは実際に試合をする事はなさそうだなぁ
- 436 :名無しさん:2009/04/08(水) 22:12:04
- ハンのボディガード業を他のEWA連中はどう思ってるんだろうね。
マリアとアリスはノリノリで手助けしてそうだが、意外とクライは反対してそうだ。
- 437 :名無しさん:2009/04/08(水) 22:47:54
- >>436
心情的には反対だが、それを表に出せずこき使われるへたれなミラー
知ったこっちゃねえと関わり合いにならないヘレン&カレン
- 438 :名無しさん:2009/04/08(水) 23:13:44
- 確かにハンさん自身は表立った行動は慎むと思う。
ただ内心では公認で「壊せる」舞台が目の前にあるので思う所はあるはず。
ボディガードとは違った危険にも身を置きたいんじゃないだろうか?
- 439 :名無しさん:2009/04/09(木) 00:33:46
- 433に便乗して・・・
外道団体所属選手
SA-KI
元は教会のシスターを務めながら覆面ヒールレスラーとしてリングに上がっていた。
しかし外道社長に魅入られその策略で選手を殺める事になってしまう。
その事件を境に彼女本来の残虐性が露わになり主に処刑役として恐れられるようになる。
最近では地下でのマスクの着用は少なく本来の姿が解き放たれたかのように素顔でリングに上がるようになる。
外道社長に対しては本来の自分を受け入れてくれた恩人として、またそれ以上の感情を持っている。
- 440 :名無しさん:2009/04/09(木) 22:51:30
- キャラ紹介に便乗してみる。
ブレード上原
『飛び技アーティスト』として知られる名レスラー。
バネのような肉体が生み出す瞬発力・跳躍力を生かした飛び技は世界でもトップレベル。
元は新女のトップレスラーだったが、パンサー理沙子とのエース争いに敗れ新女を退団。
妄執とも言える理沙子へのコンプレックスに突き動かされ、外道団体に入団した。
全ての行動のベクトルは『理沙子に勝つ』それのみに向けられており、そのためならばどんな非道も厭わない。
- 441 :名無しさん:2009/04/09(木) 23:09:04
- 外道団体メンバー紹介GJ!
読めば読むほどメンバーの恐ろしさがよく分かるw
こいつらとまともに戦って倒せそうな選手って今のところ零とrskさんくらいかなぁ?
- 442 :名無しさん:2009/04/10(金) 00:22:17
- 実力的には南さん、ミミさん(打撃封印解除)六角さん、龍子姐、市ヶ谷様、カオス・・・
・・・辺りが張り合えると思うけどひょっとしたらこの中にも外道側に傾いたのがいるかもw
- 443 :名無しさん:2009/04/10(金) 09:07:25
- ストリートファイターあがりで素質Sのゆっこの名前が当然のように上がらないw
- 444 :名無しさん:2009/04/10(金) 12:05:40
- モーガン上がらないのは意外だな。
ソニもやれそうだけど。
ぶっちゃけ>>442全滅でも私は一向に構わんッ!
- 445 :名無しさん:2009/04/10(金) 12:17:54
- ソニはほら、ディアナとセットでいぢめられる運命にあるからw
- 446 :名無しさん:2009/04/10(金) 15:08:33
- >>443
ゆっこは既に箱詰めにされて元の団体に配送されてしまったからなw
- 447 :名無しさん:2009/04/10(金) 21:00:25
- 上のキャラ設定を睨みつつマッチメイク。
みぎりvsモーガン(元タッグ対決)
上原vs理沙子(因縁の再戦)
伊達vs六角(ダブルジョイント対寝技の達人)
ソニvsSA-KI(見た目的に特撮っぽい)
・・・・・・足りん! 外道側の選手が!
零の相手が思いつかねえ。南さんとかミミさんとかもいぢりたいのに。
- 448 :名無しさん:2009/04/10(金) 22:29:39
- 市ヶ谷様またはローズ様との
名族対決はいかがでしょうか?
- 449 :名無しさん:2009/04/10(金) 22:45:11
- 零の相手は外道側がいいと思うんだよねえ。
市ヶ谷様とかローズ様はプライドポッキリ折られるような負け方がいいな。
でもそうなるとどうしてもみぎりになってしまう罠。
妄想マッチメイクだけで手一杯なんですけどね。だれか書いてほしいです。
- 450 :名無しさん:2009/04/10(金) 23:28:58
- とりあえず零はライラ相手にどうするかでその後の結末が変わるような気がするのよね
問答無用に倒せば外道メンバーに勝てる非情さを手に入れる事ができるが…
- 451 :名無しさん:2009/04/10(金) 23:32:47
- 何も外道側メンバーがこれで打ち止めとは限らないんじゃ?
そこで妄想。
社長「くく・・・困った、困った。気付けば周りは敵だらけじゃないか?」
さして困ったようでもない様子で芝居がかった調子で言う外道社長。
社長「ならば仕方ない。あいつらを呼び戻すとするか・・・亜魅」
栗浜「はい、ご主人様。」
その数日後。
栗浜に連れられ二人の女性が外道社長の前に姿を現せた。
桜崎「くすくす・・・只今戻りました、ご主人様。」
「それで今度はどのお嬢様にご奉仕すれば宜しいので?」
十六夜「何やら新たな厄災がリングに降りてきそう・・・楽しみだわ。」
外道社長は心底楽しみで仕方ない・・・そんな笑みを浮かべたのだった。
初めて携帯で書き込みしたから改行がよく分からないw
- 452 :名無しさん:2009/04/11(土) 17:43:51
- >>450
みぎりがグロッキーでへたり込んでいる。顔面がら空き!
1.容赦しない。サイレントナックルで沈める。
2.これ以上は死にかねない。躊躇する。
こうですか。
>>451
社長「ところで亜魅……呼び戻したのは2人だけか? 永沢はどうした?」
栗浜「それなんですが……沖縄遠征中に野生のイリオモテヤマネコに遭遇したとかで……。『しばらくこの子と遊ぶ、遊ぶ!』といって聞かず……申し訳ありません」
社長「……まったく、仕方のないやつだな、本当に……」
永沢のバックボーンのなさと不可解な高素質は外道キャラにしても面白いと思うんだ。
明るく元気に相手をぐちゃぐちゃにする絵面は異様でいいんじゃないかな。
- 453 :名無しさん:2009/04/11(土) 19:07:40
- 外道陣営が少しずつ、だが着実に増えていく…w
リングの外にも恐怖がいっぱい!
怖い!誰も信用できない!
- 454 :名無しさん:2009/04/11(土) 23:26:53
- 特別試合レポ
大空みぎりvsクリス・モーガン
かつてアメリカでタッグとして猛威をふるった2人が地下のリングで敵として再会。
さすが世界最強のレスラー、みぎりの圧倒的なパワーを受け止め更に圧倒するモーガン。
全局面で上回ってみせると、なんとみぎりを担ぎ上げアルゼンチンバックブリーカーに捕らえる。
みぎりの巨体をミシミシと折り曲げるモーガン。息も絶えだえのみぎりを解放すると、全力のパワースラムで止めを刺しにかかる。
しかし、驚いたことにそれを耐えると、みぎりは驚愕の表情のモーガンの隙をついて組み付き、息つく暇もなく持ち上げ超高層ボディスラムを決める。
それでも立ち上がり反撃を見せたのは流石モーガンだったが、みぎりに傾いた流れを押し返すには到らず。
みぎりにコーナーに詰められると、ハンマーブローで叩き潰されヒップアタックで圧殺される。
最後はデスバレーボムからギロチンフォールの殺人フルコースでジ・エンド。
吐血しながら体を激しく痙攣させるモーガンは生命の危険すら感じられるほどの惨状であり、地下でのみぎり最強を改めて印象付ける結果になった。
以上、さっき実に久しぶりに起動した鯖煮の特別試合レポでした。
デスバレー→ギロチンフォールはやりすぎだろ…………いやいいのか地下なら。
そういえば永沢って狂戦士持ちなんだよなガクガク(((( ;゚Д゚))))ブルブル
- 455 :名無しさん:2009/04/12(日) 02:15:22
- エロ技でいたぶられるノエル受けはまだか…
- 456 :名無しさん:2009/04/12(日) 02:33:55
- >>455
難易度高けぇよ…w
- 457 :名無しさん:2009/04/12(日) 23:45:20
- 続々集まってくる(正体を現す)外道メンバー!
これは対零の為?…それとも表の団体メンバーを本格的にリョナるフラグなのか!?
個人的には表の団体メンバーに既に何人かスパイがいると思うんだぜ…
そして最悪な形で仲間達を裏切る!…まさに外道!という感じで
- 458 :名無しさん:2009/04/13(月) 04:13:37
- >>457
多分、どっちの展開でもイケると思うんだよ。外道シリーズの妄想汎用性は重宝するぜ・・・。
ところで零がライラを潰さないverで妄想してみた。
1
試合開始から約30分後―
零は口もとの血を手で拭うとリングを降りる為、彼女から背を向ける。
今しがたまで零と試合を行っていたライラ神威は真っ赤に腫らした両脚を引き摺りながら立ち去ろうとする零に手を伸ばそうとする。
が、亀のように遅いその動作では彼女の手は空を切るばかり。零を引きとめるには至らなかった。
あの後。壊れる寸前のライラに対し零がとった行動はローキックで両脚を封じなるべく軽傷で戦闘不能にするという選択肢だった。
あまりにこだわった戦法の為、零も何度かの反撃を受け無傷とはいかなかったがその目論みは成功したと言える。
「あ・・・う・・・待て・・・・・・ぇ・・・。」
うつ伏せの状態でなおも零を留まらせようとするが彼女は既にリングを降りてしまっていた。
地下の試合としては中途半端な試合結果に場内からはブーイングが沸き起こる。
そして何より―この男―がそれに満足するはずも無かった。
「・・・何という茶番だ。折角、処女喪失の機会を用意してやったというのに・・・。」
外道社長は憎々しげに呟くと更に続けた。
「お得意様をこれで帰らす訳にはいかんな・・・。みぎりを呼べ。」
薄暗い通路。そこで零は精神的な疲労の為、控え室に辿り着く前に体を縮めるように座り込んでいた。
自分は復讐の為に何でもすると誓った。なのに彼女を壊すことなんて出来なかった。
どうしても小鳩の姿がだぶってしまう・・・零は自分の甘さに対し苦悩していた。
そうして一体どれだけの時間が経過したのだろうか―
- 459 :名無しさん:2009/04/13(月) 04:15:30
- 2
「あら~?零ちゃん、こんな所で何をしているんですか~?」
零が顔を上げると巨大な少女の姿―外道社長の忠実な駒である大空みぎりが零を見下ろしていた。
復讐を果たすべき相手の一人を前にして零は鋭く刺すような殺気をみぎりに叩きつけるがみぎりは至ってマイペースである。
零はゆっくり立ち上がりみぎりの前から立ち去ろうとする。この場所で闘りあっても少なからず負傷している今では勝ち目が薄い。
しかしみぎりは気にせず零に話しかける。
「零ちゃんのやり残しを始末つけろ、って社長に言われて特別試合してきたんですけど~」
「・・・特別試合?」
零がここで初めてみぎりに対して言葉を発した。それで気を良くしたみぎりはなおも続ける。
「えぇ。もちろん私と~・・・ライラさんのですよ~?」
「・・・・・!!」
「社長の命令なので~・・・ゆっくり時間をかけて壊すようにって~。」
改めて零はみぎりの姿を見る・・・あちこちに飛び散った返り血。それだけで対戦相手の末路が容易に想像できた。
「最後は全然動かなくなっちゃいましたね~・・・スタッフの人達も廃棄処分だって言ってましたね~。」
「・・・・・何て事、を・・・」
どのみちライラには残された道は無かったのだ。零は絶望感から目の前が真っ暗になるような感覚に苛まれていた。
「何だか~・・・子鳩ちゃんの時を思い出しちゃいましたね~、ちょっと可哀想だったかもです~。」
「・・・・・・・・・!!今・・・何、て!?」
思いがけない名前に零が過敏に反応する。そしてゆっくりとみぎりが続ける。
「あぁ。ごめんなさいね~?言ってませんでしたっけ・・・子鳩ちゃんをあんな風にしちゃったの・・・私なんですよね~。」
「・・・・・・・・・・・・え?」
「うっかり加減を間違えて落としちゃったら頭から血がどくどく流れ始めて・・・びっくりしちゃいましたよ~。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
目の前の少女が一体、何を言っているのか理解出来ない。まるで気軽に世間話を語るように話し続ける彼女を前に零は放心したかのようにただ立ち尽くす。
そして更に残酷な現実が告げられる。
「普通ならそうなった人達って廃棄処分になるんですけど~。社長がお気に召したとかで夜のお相手にされるって・・・それってどういう意味なんでしょうね~?」
「・・・・・・・・・・・・さ、ま」
「え?何ですか~・・・・・きゃっ!?」
「貴様らぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
突如、零を覗き込んだみぎりの横顔に拳がめり込む。
激昂し更に追撃を加えようとする零だったがすぐに立ち直ったみぎりに捕らえられその場にボディスラムで叩きつけられる。
「・・・・・・・・・・・か、は!!!」
加減はされたようだが固い床にしこたま打ちつけられ呼吸が困難になる。
「驚きました~・・・何を怒っているのかよく分からないんですけど・・・うふふ。今の零ちゃんなら社長もお気に召すと思いますよ~?ではいずれリングの上で~♪
一人残される零。今だ横たわりながらただひたすらに怒りに打ち震え涙する。
どこかで奴等を人間だと思っていた自分の甘さがただ情けなかった。外道。その存在に身を堕とした者達。
やがて涙が枯れ立ち上がる時、零は一切の情けを無くした羅刹と変貌していた。
- 460 :名無しさん:2009/04/13(月) 17:42:53
- GJ!!
もう外道社長は外道過ぎ(褒め言葉)だww
しかしどっちに転んでも零は闇に堕ちる運命から逃れられないっぽいな…
- 461 :名無しさん:2009/04/13(月) 23:40:45
- ついに零もルビコン川を渡ったのか……。
社長の業の深さは凄まじいな。
GJだぜ!
- 462 :オリゼー:2009/04/14(火) 16:11:53
- おぉ、良かった。外道社長の流れまだ続いてたー。
しかも前に書いた外道社長まで本筋の社長に上手く融合されてたり
住人さん達はなんという恐るべき妄想力を持っているのか。
そんなわけで、前の流れを含んで第二弾を書いてみましたので、投下していきます。
- 463 :オリゼー:2009/04/14(火) 16:13:54
- 1.
「Оно двигает lass.……К ему делает и щелкает……(動くな小娘……へし折るわよ……)」
「ぐ……ぅ……ッ」
一体幾らするのか予想すらつかない豪華な装飾が主張し合う社長室。
その部屋はまさに映画などで目にするような社長室で、相当金をかけたと思わせる空間。
そんな空間でナスターシャ・ハンが己よりも小さい萌木色の髪の少女の腕を取って組み伏せていた。
関節の軋みから少女は思わず顔をゆがめるも、その視線は目の前の機能性という言葉をまったく感じさせない大きな机越しから、背もたれの高いオフィスチェアに踏ん反りかえっている男へと差し向けられていた。
「Русский не водит к ей. Выпускать, он. (その子にロシア語は通じないよ。放してあげるんだ)」
その視線を向けられた男がハンに向かってロシア語で話しかけると、少女は 「な、何を話して……」 と不可解な表情を浮かべ、聞きなれぬ言語に一抹の不安を覚えずにはいられなかった。
男はそんな少女に目もくれず、少女を捕獲したハンに物腰柔らかい視線一つ投げるも 「Но ...... президент……(しかし……社長……)」 ハンは男の言葉に理解を示さない。
自分の仕事は社長を守る事、今この少女を解放して少女が社長に襲い掛からないという確証は無いのだからと、厳しい表情を崩さないでいた。
「……Вы выпускаете, оно(……放せと言っている)」
自分の言うことが聞けないのか、と男の表情が一変する。
子供をしつけるような生易しいものではない、ましてや上司が部下をしかりつけるものでも無かった。対人間とは思えない、言うなれば人が力で動物を押さえつけ主従関係の上下を知らしめるような表情。
それを見たハンの表情が瞬時に凍りつき、びくっと両肩をかすかに持ち上げて唇を小刻みに震わせると、その震えを強引に押さえ込むかのように口を真一文字に結ぶ。
「Там...... Там не будет отговорки(も……申し訳ありませんでした)」
ハンは男に頭を下げ、ゆっくりと少女を解放した。
とは言っても、いつ少女が目の前の男に飛び掛ってもいいようにそれなりの警戒心だけは残しているようで、少女の背中にぴたりとその身を寄せていた。
「すまないね菊池さん。女子プロレス界ジュニアの象徴とも言われる貴方にこんな非礼をしてしまって……私のボディーガードは聊か心配性のようだ」
「く……ッ……そんな見え透いた事を言って……ッ!!」
関節を極められていた方の腕を摩りながら、男の言葉に食らいつく。
「……いやいや、それは誤解だ。私が彼女に放せと言わなければ、摩っているその腕は今頃折れていたのだがね……」
「それに、金のかかっていない所で貴方を蹂躙するだなんて勿体無い事するはずが無いでしょう? くっはっはっは」 男の腹の底を震わせる笑い方は実に耳障りなものであった。
- 464 :オリゼー:2009/04/14(火) 16:15:40
- 2.
「もった―――ッ!? そうやって……そうやって貴方達は祐希子さんをあんな目に……ッ……」
菊池の脳裏に祐希子の姿がフラッシュバックする。
ICUで今もまだ無数の管と酸素マスクをつけて見たことも無いような機械に囲まれ、なんとか命を繋ぎとめているマイティ祐希子の姿だ。
「は……て、祐希子……ゆきこ……ユキコ……Yukiko……―――」 男がその名前を聞くと己の記憶を遡るかのように、祐希子の名前を繰り返す。日本語、英語、イタリア語、ロシア語、フランス語……果てはどこで使われているのかすら首を捻るような言語まで、様々な言語の発音でその名前を繰り返すも、男は困り果てた表情を浮かべ 「ふむ……誰だったかな」 それはワザとでも目の前の菊池を挑発するようなものではなく、男がその名前を本当に覚えていないと思わせる口調。
「あ……貴方って人は―――ッ!!」
もはや人間の出来る事じゃない。祐希子が箱詰めにして送られてきたあの惨劇を忘れたとは言わせない。
それなのに男は祐希子の事をまったくもって覚えていないような態度を取ったのを見て、菊池は怒りを露に男へ食ってかかろうと身を乗り出した。
「Перст одно не делает касанием президента(社長に指一本触れさせやしないわ)」
が、菊池の体をハンが後ろから羽交い絞めにしてその動きを止める。それでも菊池は構わず暴れるのだが、ハンの羽交い絞めから逃れる事は出来なかった。
「……この下衆野郎ッ!! 貴方みたいな人を下衆野郎っていうのよッ!!」
祐希子の無念、尊敬する先輩を侮辱するような態度。それら全てに菊池は涙ながらに吼えた。
「下衆……野郎? くく……くはは……はっはっはっは!! 久しぶりに聞いたよ。下衆野郎……下衆野郎ね」
菊池の言う下衆野郎という言葉に男は目を丸くしたかと思えば、いきなり笑い出した。それはその言葉自身を懐かしむように、下衆野郎と呼ばれた事に対し怒る様子も見せずただ笑うだけだった。
「菊池さん。覚えておいたらいい。そういった下品な表現はね……」 男は溢れかえってくる笑いを堪えるかのように、くつくつとした笑い声を漏らし言葉を続ける。
「私達のような人間には―――最高の褒め言葉だ」
男は虚空の球を掴むようにして指を折り曲げ片腕を前に突き出すと、片目だけを一際見開いて口元から八重歯を覗かせ、目を見開いた側の頬に笑みを浮かばせる。
それはまさに狂喜。正常な頭を持たぬ者が浮かべる狂喜の笑みである。
「そうだ。菊池さん。どうです、その怒りウチのリングでぶつけて見ては?」
「元よりそのつもりです!! 許せない……絶対に許せない……ッ!!」
菊池の瞳に復讐の業火が灯った―――
- 465 :オリゼー:2009/04/14(火) 16:16:50
- 3.
「はっはっは……これは予想外の拾い物だったな。私好みの戦い方をしてくれる」
喧騒とした会場の中央にあるリングを見ながら、男がおかしそうに両手を叩き口端を吊り上げた。
そのリングの上では、社長室であれほどまでに気炎を上げていた菊池が鮮血を迸らせながら殴られ続けていた。
菊池を殴り続けている相手、それは限りなく薄い菫色の髪をして右目に蒼玉、左目に紅玉を埋め込んだような瞳を持つ村上千春。
「噂には聞いていたが、まさか本当にあったなんてなぁ……実に私ら好みの団体だぜ」
菊池の髪を左手で掴み躊躇無く顔面へと打ちつける千春の右拳には金属製のナックルが握られていた。
「ごぶ……ッ……ぶ……へッ……おぶぅ……ッ」
その拳が顔面に当てられる度、菊池は得もいえぬ呻き声を上げ体を硬直させるだけ 「オマケだ。取っておけ―――よッ!!」 そして千春がおもむろに髪を離し菊池の懐へ踏み込めば、全身のバネを使った強烈なアッパーカットが菊池の顎を襲った。
「はっはっはぁ!! 砕けたよなぁ? えぇ? 今の感触たまんねぇぜ!!」
「ごぼ……ッ……げぅ゛……ッ……あ゛……ぁ゛……ぁ゛……ッ」
後方へ倒れこんだ菊池が顎を抑えながら泡状の血をぶくぶくと口端から垂れ流し、散々殴られた鼻は潰れ、そこを中心に鼻血が菊池の顔に朱色の華を咲かせていた。
「あぁ? 何言ってんのかわっかんねぇよ。しっかり喋りやがれ」
菊池の呻き声にしか聞こえないそれに千春がイラつきを覚えたのか、菊池の腹部に踵を捻り込むようにして踏みにじる。
「ん゛……ぉ……ぉ゛……ッ!? こ゛……んお゛……ひぎょ……ぉ゛……ぼ……の゛……ぉ゛お゛ッ!!」
砕けた顎でまともに言葉すら発せられない状況で菊池は口を開く。
凶器を使うことに躊躇いを見せず、その凶器で人を殴る事を楽しむ千春に対し、恐らく 「この卑怯者」 と、言ったであろうその言葉。
「卑怯者? 私が卑怯者だってぇ? はっはっは!! そうさ卑怯者だぜぇ? だからどうしたよ? そいつぁ私にとっちゃ 『最高の褒め言葉』 さぁ―――!!」
下品な笑みで菊池を踏みつけ、己をののしる言葉に高笑いをしてみせるリング上の村上千春に 「くっはっはっは、いいぞアレは素晴らしい」 と男はその姿に惜しみない拍手と笑い声を上げずにはいられなかった。
「子供は二人目の方が出来が良いとも聞く、姉であれだというのだから妹はもっと素晴らしいのだろうな」
そう言って男は村上千春へ普段口にすることの無い賞賛を口にした。
自分の団体にレスラーは数居れど、ある者は特定の人物を超えるため、ある者は自分への恩を感じて、ある者は自分に嫌われたくが無い一心で
そういった理由でリングに上がる者の中で、今リング上にいる村上千春は一方的な蹂躙を好み、それをするのに手段は選ばない。
団体に身を寄せるレスラーの中で村上千春が一番この男の感覚に近いものを持っていた。単純に人を痛めつけ、自らが最低の人間だと言うことを自覚し、なおの事それが楽しくて仕方が無い。ただそれだけである。
- 466 :オリゼー:2009/04/14(火) 16:17:55
- 4.
「はっはっは、こいつぁいいや……動けるか? 動けねぇだろうなぁ? ジュニアの象徴、キリスト様の完成だぜ」
男が千春に賞賛を送っている間に、リング上では千春がトップロープとセカンドロープに菊池の両腕を挟み込み磔していた。千春が言うように菊池の姿はまさに十字架に磔にされたキリストを思わせ 「おい、神に請えよ。お助けくださいってなぁ!!」 そして千春がそれをバカにするかのように腹を抱え大きな笑い声を漏らす。
「ゆふ……ひゃ……な……ぃ……ぜっら……ぃ……ゆふ……ひゃ……は……ぃ」
菊池が千春の言葉通りに許しを請う事は無かった。
むしろ、試合前に灯した瞳の業火を消す事無く、壊れた顎関節でこんな団体は存在してはいけない。こんな事は 「絶対許さない」 と、訴えるかのようにそれを繰り返す。
「別に許してもらおうなんて、これっぽっちも思っちゃいねぇよ」
「高貴な高貴なキリストさんよぉ」 菊池のその瞳が暑苦しすぎると、千春がそれをはんっと鼻で笑い飛ばし菊池の顔を覗きこむ。
「アンタの最後は確か槍に刺されて死んじまうんだったよなぁ? その槍、ここにあるぜ?」
「ぇ……―――?」
千春の言う事がまったく理解の出来ない菊池だったが、千春が自らのシューズを指差して言う。 「安全靴って知ってっか?」 千春のその言葉に菊池は全てを理解した。
「う゛……ぅ゛……ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛―――ッ!!」
菊池が叫ぶ。それは恐怖から来るものでも、相手に許して欲しいがためにあげた様なものではない。それはレスラーとして、いや人間として、何故ここまで出来るのか、到底理解しえぬ行為に対しての叫び―――。
「いちいち吼えんな、うるせぇん……だよッ!!」
中底に鋼板を仕込んだシューズで、千春は菊池の腹部に目掛けトラースキックを放った。
それは槍の様に鋭く菊池の腹部を抉り胃袋を押しつぶす。
「ん゛ご……ぉ……ぉ゛……ぅ……ぶッ」
菊池の両目が見開かれた瞬間。
両頬が大きく膨らみを見せたかと思えば、押さえ切れなかった吐瀉物が菊池の口から吐き出され、口内に溜まっていた血が入り混じるその吐瀉物がリングを汚し、菊池はそのまま意識を失った。
「Она как после того как я сделана?(今回はどうなされますか?)」
試合が決まるとすぐに男の下へハンが歩み寄る。
「Я буду обрабатывать(私自らやるとしよう)」
「なにせ、気分がいいからな」 顎を摩りならが下品な笑みを浮かべた男がそう呟いた―――
- 467 :オリゼー:2009/04/14(火) 16:19:14
- ラスト.
―――数日後。
「君!! 待ちたまえ!! 今私の部屋から出て来たが何者だね」
とある団体の自社ビル。
社長と思しき男が社長室から堂々と出て来たツバ付きキャップ深くかぶり作業着姿の男を呼び止めた。
「……あー……もしかして社長さん? 聞いていないんですか? 参ったなぁ……いや、ね。社長室の照明器具を変えてくれって言われたんで、その通りにしたんですけども」
呼び止められた男は深くかぶったキャップを外し、困り顔を浮かべ後頭部を掻いた。
「うん? 私はそんな事頼んだ覚えは無いが……秘書が頼んだのかな……? ま、すまなかったね。ごくろうさん」
「いえいえ、しっかし……良いセンスしてます。かなりイケてると思いますよ今回の照明器具は」
そう言って作業着の男はキャップを深くかぶり直し 「それじゃ」 と社長に簡単な一礼を見せて歩き始めた。
そして男が廊下を曲がりエレベータに乗り込み扉が閉まった瞬間。
「うわあぁぁぁ―――ッ!!」
フロア内に社長の叫び声が響いた。
社長室の扉が開かれた前で腰を抜かした社長が震える指で指す先には、天井から逆さ吊りにされた菊池の姿があり、トレードマークでもある鉢巻で片足のみを吊られゆらゆらと体を揺らし、試合用コスチュームの臍から下は破り捨てられ膣口には電球が差し込まれていた。
そして白目を剥いた顔面に半開きになった口にも電球が押し込まれていた。それは一つに留まらず、中には割れてしまっている物があるほどの無数の電球が押し込まれ目を背けたくなるような姿だった。
「お……ぼ……ぉ……ッ……」
菊池の口から無数の電球が吐き出された。
それはまだ菊池が生きている証拠でもあるか 「……ゅ……ひゅ……ひ……ぁ……ぁ……ぃ……」 そして宙吊りにされた菊池は既に意味も持たぬ理解不能な言葉を漏らし続けた―――
- 468 :名無しさん:2009/04/14(火) 17:48:21
- おぉ。オリゼーさんから新たな刺客とな・・・。
蹂躙されながらも心が折れていない菊池が涙を誘う・・・GJ!
しかし新女は祐希子、菊池、越後と潰され続け正念場だな。
今のところ外道に対抗しうるのは零、ローズ、カオス、メガライトかな?
rskさんは傍観中だろうか。
南さんあたりは仇打ちとか関係なしにここに辿り着きそうだけど。
- 469 :名無しさん:2009/04/14(火) 20:10:57
- 外道じゃない方の社長カワイソスw
箱詰めの次は人間照明とか
宅配物が届く度に社長がビクビクしながら封あけて
社長室のドアをあける度に両目を瞑ってしまう社長を想像したw
ともあれGJ!
- 470 :名無しさん:2009/04/14(火) 20:14:46
- これはGJと言わざるを得んな。
やめて! 新女社長のライフはもうゼロよ!
気がついたら外道団体の戦力がえらいことになってる件。
- 471 :名無しさん:2009/04/14(火) 22:17:27
- GJ!
ホン外道社長の外道っぷりは止まる事を知らないぜぇーフゥハハハー
こいつは間違いなく闇世界のドンw
- 472 :名無しさん:2009/04/14(火) 22:42:50
- 以前の作品に比べてオリゼーさんのリョナ度がッパネェ件
何故だw
- 473 :名無しさん:2009/04/15(水) 01:08:33
- 進化してるんだよ、彼は
GJ!
- 474 :名無しさん:2009/04/15(水) 01:13:56
- なんかリアルで嫌なことがあったのかと思ってしまうほどの壮絶GJ
新女社長が女性だったら萌えるかもw
- 475 :名無しさん:2009/04/15(水) 01:40:40
- しかし、これで霧子さんまで登場したらどうなるんだろうね
情報戦でも鬼畜になりそうだぜ…
- 476 :名無しさん:2009/04/15(水) 01:50:54
- >>474
ここまでくると新女社長が女性ってのは厳しいから、新女じゃない団体の社長を女性にしようぜ
- 477 :名無しさん:2009/04/15(水) 01:55:56
- 作品を見る限りじゃゆっこや菊池がいる団体を新女って特定してないよね
もしかしたら新女自体が存在しない世界なんじゃないかと俺は思ってる
- 478 :名無しさん:2009/04/15(水) 02:50:41
- あんまり派手に壊しすぎると、リベンジ戦とかが書けなくてちょっと困る…。
- 479 :名無しさん:2009/04/15(水) 04:31:23
- >>478
ダイジョーブ博士とかDrミンチ投入するしかなくなるから困る
- 480 :名無しさん:2009/04/15(水) 06:15:40
- >>478
そう?書けばいいじゃないリベンジ
創作なんだからズタボロにされたキャラが超回復したって別におかしくない
気になるようだったら話的に完治まで時間経過させた上で書けばいいし
そこまで困るような事じゃないでしょ
やりようはいくらでもあるさ
- 481 :名無しさん:2009/04/15(水) 09:59:36
- つ平行世界、if物語
ゆっことか殆ど不死身だしねw
- 482 :名無しさん:2009/04/15(水) 10:16:04
- >>481
正に「マイティ」祐希子!
- 483 :名無しさん:2009/04/15(水) 10:39:28
- で、性懲りもなく復活して早々にみぎーにリベンジしにいくゆっこ。
団体のライバル増加中で機嫌悪くなってるところに・・・合掌。
- 484 :名無しさん:2009/04/15(水) 23:19:30
- 表団体に侵攻と零攻略を同時にやってくれる外道社長マジパネェw
そろそろ表団体のトップレスラー相手に7人の悪魔超人編が始まるかもしれんな…w
- 485 :名無しさん:2009/04/15(水) 23:29:29
- 俺読んでて思った
EWA仕様のハンじゃ無理だけど外道の所にいるハンならみぎりをやれるんじゃないか?
何度言っても試合時間が守れないみぎりがとうとう見限られて
暴走したみぎりをハンがこのでくの坊とか言ってサクっとやってしまうシーンが目に浮かぶ
- 486 :名無しさん:2009/04/16(木) 12:50:50
- でもどうせならみぎりと零の決着は付けておきたいところだな。
どちらが勝ってもバッドエンドしか想像出来ないけどwリョナ的には良いかw
- 487 :名無しさん:2009/04/16(木) 16:50:04
- ここの流れとは反するが、こういうのはどうだろうか?
ゲーム本来の設定では強い、むとめやちだねが外道団体のレスラーを次々に撃破。
あまりのあっけなさに見下したような目で撃破した外道団体のメンバーを見ているむとめ。
圧勝なのに、お互い全力を出しきれて楽しかったです、などと、どう考えてもイヤミにしか聞こえないことを言うちだね。
そして、そんなむとめとちだねを見てニヤニヤしている、二人を雇っている社長…
って、これじゃあ、第二の外道団体フラグのような…w
- 488 :名無しさん:2009/04/16(木) 17:18:18
- どう見てもフラグです本当に(ry
- 489 :名無しさん:2009/04/16(木) 21:04:48
- そういえば十六夜さんとさくちゃんの相手って名前出てないよね。
考えてみた。
メイデン桜崎vsビューティ市ヶ谷
メイドといえばお嬢様。最上級のご奉仕でお嬢様を天国にご招待。
高慢ちきなお嬢様をじっくりたっぷりねぶるように責めまくり。
十六夜美響vs草薙みこと
タッグで因縁ありそうだった2人をマッチメイク。外道団体の負のオーラで災厄パワーもMAXに。
みことは感覚が鋭敏なイメージがあるから、災厄パワーを感知してしまいかえって精神的にも潰されるというのが浮かんだ。
- 490 :名無しさん:2009/04/16(木) 21:32:30
- >>489
十六夜「ぎゃああああっ!!」
草薙「あらら、受け身も満足に取らないから折れてしまうんですよ。まあ、取りにくい様に投げてるんですけどね」
と、そんな台詞を笑顔で吐くダークサイド草薙がふと脳裏に浮かんだ(元ネタ:某格闘漫画)
- 491 :名無しさん:2009/04/16(木) 23:19:54
- 零は朝比奈フラグがあれば救済ルートに行けたかもしれん…
女身一つで外道社長に立ち向かうなんて男組のラストみたいなのを想像してしまうじゃないか
- 492 :なかさん:2009/04/16(木) 23:52:25
- http://dreamyjob.net/aab/
↑ここ以外で無料モロ動画見放題のサイト知らない?
- 493 :名無しさん:2009/04/17(金) 09:29:25
- >491
393で小鳩を廃人にしてしまった俺が言うのも何だけど救いのある零ルートも見たい・・・
誰か現在の復讐シリーズと同時でやれないものか・・・
- 494 :名無しさん:2009/04/19(日) 00:04:56
- >>493
とりあえず裏ルートから攻めていこうという事で妄想投下
なんかやりすぎた感じがするが、オリゼーさんのを見てるとこれでもまだ生温いように見えて仕方がないw
「集まったか…」
外道団体の社長室に団体の主力メンバーが集められていた。
大空 みぎり、伊達 遥、ブレード上原、十六夜 美響…
場所が場所なら団体のトップレスラーになってもおかしくないメンバーが集結している。
「どうしてお前らを集めたか分かるか?」
社長は選手達に背を向けながら問いかける。
「零ちゃんをみんなで壊すんですか~?」
みぎりが答えると社長は首を横に振る。
「それもいい…が、まだ時期ではない」
「新日本女子を…潰すのでしょうか?」
上原が眼光鋭く答えるが、
「ふふ…あそこはお得意様だからな…まだ潰さんよ」
社長はまたしても首を横に振る。
「遥…お前は何だと思う?」
今まで黙っていた遥は急に名指しされて少し動揺するが、答える。
「…新しい…敵を…倒す…とか?」
自分の期待していた答えを聞くと社長は選手達に向き直り、遥の頭を軽く撫でる。
「その通りだ。」
頭を撫でられて遥は顔を真っ赤にしながらも幸せそうな表情をする。
その途端、社長室の温度が数十度下がったように感じられたが社長は気にせず話を進めた。
「東女…つまり東京女子プロレスを潰す…
楽しくプロレス等と夢物語を詠っている連中を潰す事で他の団体に私達の存在を強くアピールする事ができるからな…」
その時、社長室の扉がノックされる。
「入りたまえ」
扉が開くと、三人の女性が姿を現した。
普段は社長の護衛をしているナスターシャ・ハン、海外遠征でしばらく団体にいなかった氷室 紫月
そして社長の右腕と言われる団体№2の井上 霧子。
「社長、ただいま戻りました」
「あぁ…待っていたぞ霧子
例の件は…どうなっている?」
「全て計画通りです」
霧子の返答を聞くと社長は邪悪な笑みを顔中に張り付かせた。
「レフェリー等主要な人材を密かに買収
それと観客などにも少々細工を行いました」
「そうか…!
ククク…これで下準備は万全だな
では、決行は明日、だ」
社長は改めて社長室に集まった選手を見回す。
「あと当日は新しいメンバーも合流する、以上だ」
部屋に誰もいなくなった後、社長は密かに調教しておいた作品の事を考える
(お前には期待しているぞ“ソニックナイト”よ…くくく)
膨れあがった闇はレッスル世界に浸食を開始する…
そう、絶望の足音はすぐそこにまで…
- 495 :名無しさん:2009/04/19(日) 00:34:58
- なんで外道社長は駒手足に恵まれてるのかwwww
- 496 :名無しさん:2009/04/19(日) 00:41:38
- どんなレスラーよりkrkさんの存在がおっかない件w
- 497 :名無しさん:2009/04/19(日) 09:00:28
- 人望のある外道社長。
- 498 :名無しさん:2009/04/19(日) 12:27:11
- とりあえず永沢は社長に特別な感情もなく捕食動物的に獲物を求める感じか?
それならみぎりとも上手くやっていけそうな気がする。タッグ組んだりとか。
ちなみに結局イリオモテヤマネコとは離れたがらず社長が金を積んでどうにかしたとかw
- 499 :名無しさん:2009/04/19(日) 13:10:27
- >>494
ついに表舞台侵攻か!?
ディアナを地獄に落とすのは心苦しいが、背徳の喜びが勝ってしまう俺は心底リョナスレ住人なようです。
>>498
永沢は底知れぬカオスの持ち主だと思うんだ。
素質Aのファンシーキャラ、しかも何故か狂戦士だぜ?
秘めた残虐性ゆえに外道団体にしか居場所がないとか妄想してる。
- 500 :名無しさん:2009/04/20(月) 11:32:45
- >>499
きっとディアナは良い声で鳴いてくれるだろうぜ・・・。
あ。東女だとみこともいたっけか。ま、外道側にサクちゃんいるからその辺は自由だな。
- 501 :名無しさん:2009/04/20(月) 13:54:24
- ttp://abokado.doesntexist.org/tsumi/
- 502 :名無しさん:2009/04/20(月) 22:19:58
- 東女メンバーって誰がいるんだろ?
- 503 :名無しさん:2009/04/20(月) 22:42:30
- >>502
滝さん、ソニ、さくちゃん、RIKKA、ディアナ、みこと、コバ
他に東女主催のプロレス教室の生徒としてちよるがいる
- 504 :名無しさん:2009/04/21(火) 00:05:35
- どうして…どうしてこんな事になってしまったのか…
訳が分からない、足から流れる血が止まらない、頭がイタイ…
…あなたはこれで満足したの?
ねぇ、ちぐさ―
「地下プロレスってのはこんなものなの?」
私、武藤めぐみと親友の結城千種は地下プロレスに挑戦し、連戦連勝を続けていた。
どんな強敵が現れるのかと思っていたが、とんだ期待ハズレ…。
この調子なら私と千種で地下プロレスを簡単に制覇できる、そう思っていた。
でもそれは、あまりにも馬鹿な考えだったのだ…。
「めぐみは凄いね
私がいなくても楽勝なんじゃない?」
対戦相手をリングで待っている最中にいきなり千種に話しかけられる。
「何言ってるの…
私はあなたがいるから安心して背中を任せられるのよ」
「…でも、それって私がいてもいなくても関係ないって事だよね…」
「?…千種?」
「ううん、何でもないよ
気にしないでめぐみ」
なんか千種の様子がいつもと違うような気がするけど…。
と、そうこうしている間に次の対戦相手が姿を現した、が…
「な…なんて大きさなの!?」
現れた対戦相手の一人はもの凄い身長…!
『次の挑戦者の相手は大空 みぎりと氷室 紫月だーっ!!』
会場が異様な熱気に包まれる!
「貴方が武藤めぐみさんですか~?
お願いですからすぐに壊れないでくださいよ~?」
「なっ!?」
私を見下ろして残酷な笑みを浮かべる大空 みぎり。
「貴方は今日…絶望を知る事になる
これは…運命…」
哀れな生け贄を見るような目で私に語りかける氷室 紫月…。
「…上等じゃない、私達の力見せてあげるわ!!」
「え~い」
「ぐっあっ!」
みぎりの勢いよく振り下ろされた腕に当たり、私の体は勢いよくマットに叩きつけられる!
こいつら…強い!
今までの相手とは格が全然違う…
こいつらが“本物”か…!
「千種!タッチ!!」
このまま戦っても分が悪い…ここはいったんひくしかないと判断する
私の後ろにいる千種に手を伸ばし、タッチを促すが…
「…ごめん」
「え?」
ブスッ―
右足に軽い衝撃。
その衝撃はみるみる私の体全体に行き渡り、
「っ!ああああああああああ!?」
激痛を私に与えたのだった。
「うぐっ…ぅぅ」
思わず私は蹲ってしまう。
見るとアイスピックみたいなモノが太股に深く突き刺さっていた。
「ごめんね、めぐみ」
私を見下ろしている千種が声をかけてくる。
刺したのは間違いなく、彼女だ―
「っ…な、なにを?」
「私さ…我慢できなかったんだ
めぐみはさ…本当に強いよ…うん、世界最強になれる才能を持ってる」
何?なんの話をしているの?
「羨ましかったんだ、私
ねぇ、めぐみ…私の夢、覚えてる?」
え?え?え?
「ずっとずっとずっとずっと我慢してきた…
でも、ある人に出会って教えられたの
夢は自分の力で取らなきゃダメだって…」
千種の…夢?
「夢を得るためならどんな事をしてもいいって、
だから、私は―」
千種は私をゴミを見るような目で言い放つ―
「めぐみを、夢への一番の障害を、排除するよ」
その瞬間、私は千種に蹴られてリングの中央に転がされる。
突然の千種の裏切りに頭の中がグルグルで考えが纏まらない。
「がっ、はっ…」
転がっている私に千種の追撃が襲いかかる。
そして何度も何度も何度も何度も何度も私に蹴りをあびせてくるチグサ。
「はぎゃっ!がっ!ぐぅっ!」
いつの間にかみぎり達も加わり、私の体はもうメチャクチャ。
「~っ!~~っ!」
どれくらい経っただろうか?
もう声なんて出せそうにない。
特に右足の損傷が酷い…アハハ、もう使い物にならないかもコレ…。
そして私への攻撃が止み、背後から捕まれると耳元で声がした。
「バイバイ、めぐみ」
すると私の体は頭からリングに叩きつけられ、世界は闇に包まれた―
- 505 :名無しさん:2009/04/21(火) 03:56:44
- 千種がメンヘラってんぞwwwGJ
- 506 :名無しさん:2009/04/21(火) 09:11:34
- ついに千種まで闇が侵食か・・・。
ってゆーか紫月さん、順応し過ぎwGJでしたー。
- 508 :名無しさん:2009/04/23(木) 00:09:14
- 表社長が一番リョナられてる気がしてきたんだがwwwww
- 509 :名無しさん:2009/04/23(木) 07:28:10
- 萌えねぇ・・・w
せめて女社長とか社長代理の娘とか・・・
- 510 :名無しさん:2009/04/23(木) 17:11:35
- むしろキレた表社長が
こんな事もあろうかと、鍛え続けたこの体!
と言いながら外道社長軍団をリョナります
- 511 :名無しさん:2009/04/23(木) 19:31:26
- らめぇ!18禁展開になるかららめぇ!!
そういえば社長代理の娘ってkrkさんの事じゃ(ry
- 512 :名無しさん:2009/04/23(木) 23:06:44
- 社長:ビンス
娘:ステファニー
- 513 :名無しさん:2009/04/23(木) 23:17:15
- 外道社長のスキルを考えてみた
悪のカリスマ、話術、経営術、宣伝術、財力、人脈、国際人
判断、集中、演技力、口撃、風格、嵐
あとkrkさんのも
風格、フォロー、カット、切り裂き、鉄壁、バランス、勝負強さ、研究、魅惑、経営術
人脈、スタミナ、演技力、場外、暴虐、怪力、キラーS、キラーG、判断、頑健、柔軟
アルェー?雰囲気でぱっと考えたらkrkさんの方が化け物になってしまったぞ?
- 514 :名無しさん:2009/04/23(木) 23:47:51
- rsk対krkのドリームカード実現ですね。わかります。
- 515 :名無しさん:2009/04/24(金) 07:18:33
- で、その試合と並行して行われる表社長VS外道社長。
- 516 :名無しさん:2009/04/24(金) 19:19:19
- >>510
タイトルは「怒りの社長VS七人の女子レスラー」ってか
昔、B級カンフー映画でそんな感じのタイトルのがあったような気が
東女社長×外道社長の組み合わせだと
ダウニーJr@鋼鉄社長対ビンス様が幻視できる。容貌が容貌だし東女社長ww
野郎同士じカケラも萌えねえけどよ。
- 517 :名無しさん:2009/04/25(土) 07:35:17
- まぁ人目につかない所でひっそり決着つけてもらうという事で一つ・・・
まぁrskさんVSkrkさんだとみぎりVS零にも専念出来るわな。
- 518 :名無しさん:2009/04/25(土) 23:17:53
- しかし何だ
程よく迷走してるなwww
- 519 :名無しさん:2009/04/26(日) 18:23:43
- 需要がないかもしれんが、永沢推しの俺がレポ風味のやつを書いてみた。
>>494の後の時間軸ということでひとつ。
外道社長回想録
団体ミーティングから1時間後。
永沢舞が遠征からようやく帰還した。報告を兼ねて、私の部屋に挨拶にくる。
どこから連れてきたのか、黒の子猫を胸に抱き嬉しそうに頬をすり寄せている。
見慣れた光景とはいえ、よくまあここまで懐かれるものだと感心する。たしか、遠征前は三毛猫とじゃれあっていた。
報告を聞き終えた後、私は永沢に先程のミーティングの内容を告げる。
「…………というわけだ、永沢。昨日の今日で悪いが、お前にも手伝ってもらうぞ」
「……うーん……ちょっと待ってね社長。相談してから決めさせて」
そう言うと、永沢はその腕の中の子猫と鼻がくっつく位顔を近づけて、なにやら話しはじめた。
「うん……うん……そう、明日……どうかな…………うん……うん……やっぱりそう思う?…………そうだよね、うん……わかった」
ブツブツと小声で話し込んでいた永沢だったが、ひとつ大きくうなずくと得心のいったような顔を私に向け、言った。
「決めた、社長! 私も明日の殴りこみ、お手伝いするね」
「そうか、やってくれるか。お前がいれば随分と助かると思っていたんだよ」
「うん! ニャンコちゃんのいうことに間違いはないもんね。頑張るよー、ファイト、ファイト!」
私はホッと一息つくと、明日に向けて十分な休養を取るようにといって、永沢を下がらせた。
……彼女はどうも扱いづらいところがある。私の話はよく聞くし素直なんだが忠誠心は薄いし、少々天然で行動が読みにくい。
何より、普段のファイトスタイルが実に王道的でおよそ『裏』で映えるようなレスラーではないのだ。実際、お得意様から文句を言われたことも少なからずある。
しかしそれでも彼女はわが団体の大事な戦力であり、彼女自身ここでしか生きられないのだ。
……元々、永沢は私の構想には入っていなかった。彼女の入団自体半ばイレギュラー的なものであったのだ。
地下のリングを開設して間もない頃、『裏』向けの人材を集めるために私は東西を奔走していた。
それらしきレスラーに目をつけては片っ端から交渉したものだ。少々強引ではあっただろうが、何、気にしてはいられない。
シャドープリンセスこと神楽紫苑もその中の一人であった。相手の身の危険をまるで考えないラフファイトをこともなげにやってのける冷酷さはまさに私が望んでいたものだった。
交渉は思いのほかスムーズだった。かなり吹っ掛けられたのは事実だが、団体の趣旨は大いに気に入ってくれたようだった。実に性悪そうな薄笑みを浮かべていたのを覚えている。
その神楽の地下デビュー戦の相手として私が選んだのが、当時フリーでくすぶっていた永沢だった。
抜群のバネを生かした飛び技と豪快な投げはすでに高いレベルにあった。しかし、ヘビー級のタイトル戦線に絡むには体力があまりにも乏しく、極度にファンシーさを押し出した言動もあり立ち位置が定まっていなかった。
誰もが認めるスキルを持ちながら、勝ちきるには至らない―――。
そんな彼女を戦う場を用意してあげるとの甘言で釣り、神楽の噛ませ犬に仕立て上げたというわけだ。
『裏』の無法ファイトでは、非道を臆面もなくやりきる胆力と強い体を持ったレスラーが勝つ。そういう意味で、神楽のデビュー戦の相手として永沢は適任のはずだった。
試合は私の予想通りに運んでいった。
最初こそ溌溂とした動きを見せる永沢に神楽が遅れを取っていたものの、組み合いでバランスを崩して見せるとそのまま雪崩れ込むようにSTOを決める。
神楽が永沢に組み合いで勝つところなど、表しか知らない人間には想像もつかないだろう。
手袋の中の仕込み針が答えである。肌を刺す激痛に度を失った相手を、その混乱状態に乗じて引きずり倒すのが神楽のやり方だった。
正直、この段階で神楽の勝ちだと思った。事実、タフネスに問題ありと言う評価の通りSTO一撃で永沢の動きはピタリと止まってしまったわけで、後は神楽の暴力に飲み込まれるだけだろうと……そう思った。
- 520 :名無しさん:2009/04/26(日) 18:25:43
- 永沢の変貌は突然だった。
動きが急激に落ちてからというもの、神楽に思うさま投げ飛ばされ、叩き潰されるまま。反撃の機会も与えられず、このまま失神するまでなぶり殺しにされるのだろうと思った。私は試合を眺めながら、神楽をこれからどうやって売り出そうか、そのプランを思い描いていた。
うつ伏せにダウンしているところを神楽に頭を掴まれて引っ張り上げられ、がら空きの顔面を思い切り蹴り上げられる永沢。
鼻血が真っ赤な弧を描き、永沢が上体から仰向けにひっくり返された。
そしてそのまま、神楽の硬いカカトを使ったストンピングに何度も顔面を踏み抜かれる。パッと赤いしぶきが飛び散るのが天覧席からでも確認できた。備え付けのモニターで状況を確認したところ、額がザックリと切れ、血が噴水のように噴き出しているのがわかった。
流血戦か……クラシックだがやはり映えるな。そうだ、ストライカーをそろえるのも面白いな……。
試合の勝敗への興味はとうに薄れ、私は今後の運営に思いをはせていた。
嫌らしい笑みを浮かべたまま踏み付けを繰り返す神楽の表情が変わったのはその直後だった。
永沢が突然蘇生したのである。振り下ろされた脚を受け止めると、そのまま掬うようにして神楽を転倒させ、アンクルホールドに捕らえる。
じっくりと締め上げるなどということはしなかった。瞬間の力で一気に神楽の足首を捻じる。
会場中に神楽の絶叫が響いた。腱が切れたらしい。
立ち上がり額からドクドクと流れ続ける血を手でそっと拭うと、その赤く濡れた手をじっと見つめる永沢。
手をスッと下ろし、足首を押さえてうずくまる神楽に向き直ると、何ごとかブツブツと呟きながら神楽に近づいていく。
これは後でリングサイドにいたスタッフに聞いた話だが、このときの永沢の目は闇夜に光る獣の瞳のそれだったという。
神楽のバックに組み付く永沢。神楽も抵抗するが、片足が使えない状態では焼け石に水というもの。ガッチリとロックすると、そのまま後方に投げを打つ。
まるでヒョウかチーターが乗り移ったかのような、しなやかなバネ。野生の美しささえ感じさせるジャーマンスープレックスが神楽に牙を剥く。
轟音が響き渡るが、しかしそれで終わらない。ロックを外すことなく、2回、3回とジャーマンで神楽の体を叩き潰してゆく。
幾度となく叩きつけられ、神楽はもう戦闘能力を失っているようだった。しかし、永沢が止まる様子は一向になかった。
投げを繰り返しながらコーナーに位置を詰める永沢。ロックを外すことなく、グッタリした神楽の体をコントロールする。そして……。
グァッシャァァァァァァァァァァァァァァン!!
永沢の、この試合何度目かのジャーマンが炸裂した。
神楽の後頭部を、コーナーマットに突き立てて。
神楽がズルリと崩れ落ちた。白目を剥き泡を吹くその仰向けの体は汗でジットリと濡れてテラテラと光っていた。
永沢は、そんな完全に意識を失った神楽に馬乗りになると、鉄槌を振り下ろしていった。
一撃ごとにビクンビクンと体を跳ねさせる神楽。当然意識はない。ただの反射に過ぎない。
しかしそんなことは全く永沢には関係ないようだった。息絶え骸と化すまで終わらせない……そんな風にも見えた。
神楽の両腕が許しを請うように天に向かって差し出される。
やがて、ガツガツという鈍い打撃音がグチャリグチャリという湿った音に変わり、振り上げる永沢の拳が真っ赤に染まってゆく。
しだいに痙攣すらしなくなってゆく神楽。両腕がゆっくりと落ちていき、トサ……とリングに横たわった。
最早神楽が動かないことを見て取ったのか、ようやく永沢が神楽の体から下り、ゆっくりと立ち上がった。
自らの出血と返り血で赤く染まった姿が、白のリングにひときわ鮮烈に浮かび上がっていた。
私はと言えば……永沢の突然の変貌に、私は半ば呆然とリングを見つめていた。
明るく元気で、可愛いもの好きの女の子というイメージからかけ離れたその姿。
狩りに赴くネコ科の猛獣のような獰猛さと冷徹さは、しかし妙にしっくりしていて、そして……美しかった。血にまみれたその姿さえも。
この試合の後、私は永沢と正式に契約を交わした。
神楽を失ったのは痛手だったが、それ以上に素晴らしい逸材を見つけることが出来た喜びが勝っていた。
もっとも、彼女の気まぐれ具合が随分と厄介であることに気がついてはいなかったし、彼女のトリガーを引くような相手を探すのにも苦労することになるとは思っていなかった。
そういえば、『裏』でも本来の永沢の姿を随分と見ていない。
……さて、東女の諸君はどうだろうな。気まぐれな彼女の本性、誰が引きずり出すのか……。
久しぶりに、見てみたい。リングという狩場で躍動する雌豹の姿を。
- 521 :名無しさん:2009/04/26(日) 23:19:52
- GJ!!
永沢のこれからの活躍に期待ですな
俺もなんか書いてみたいけど東女の連中は把握があまりできてないから書けないんだぜ…
- 522 :名無しさん:2009/04/27(月) 00:30:48
- 表VS裏の構図が激化してきた外道社長シリーズに「表からの容赦ない刺客によってズタボロにされる外道陣営」という新たなif展開があってもいいかな、と思うのは俺だけですか、そうですか
表では中堅以下の実力しかないレスラーが殴りこんできて、恰好の獲物とばかりにいたぶろうとしたら逆にエース級を壊されるみたいな
ちょっとだけ書いてみる
- 523 :名無しさん:2009/04/27(月) 01:00:27
- 「は…ははは…」
リングを呆然と見つめる外道社長の口から思わず笑いが漏れた。悪い夢を見ているようだった。ありえない。そう頭でかなくなに否定しようとも、目前の光景は非情なる現実だった。
「えぐッ!オッ!グハッ……うぅ……」
地下闘技場のリング上にて身体をくの字にに折り曲げ、嗚咽を漏らしている少女。バイオハザードと呼ばれたその巨体が今はあまりにも小さい。
燃えるファイアーパターンをあしらったレザーのリングコスチュームが、小刻みに痙攣する巨体を見下ろしている
「立て」
頭上からの声に大空みぎりはびくりと身を硬直させ、泣いて懇願する。
「いや……もういやぁ!」
外道社長はやはり自分の眼が信じられない。あのみぎりが、どんな実力者も圧倒的な力量差で叩き潰してきた自分の最強の手札が、咽び泣いて許しを請うている。
四つん這いで逃げ出そうとするみぎりの髪を掴み、無理矢理に立たせているのは、神田幸子。
表の世界では中の下程度の評価でしかない雑魚中の雑魚。そんなレスラーが外道社長の庭、地下闘技場に突然殴り込みをかけてきた時には思わず失笑を漏らし、「まぁ、盛大に潰れてくれるならそれでもよい」と考えたのだが、事態はとんでもない方向に動きだしていた。
- 524 :名無しさん:2009/04/27(月) 01:41:26
- 自ら「表からの刺客」を名乗った神田幸子は一つだけ要求を突きつけてきた。
神田が勝った場合、この地下闘技場の主、すなわち外道社長を一分間だけリングにあげろ、いうのだ。
外道社長は鼻で笑ってその要求を呑み、神田は負けた場合はそのまま五対一のデスマッチに突入させてもらうことを逆に約束させた。
普段以上の虐殺ショーを期待し、実力派のハンを送り出したのだが、そのハンは今、リング下に横たわりぴくりとも動かなかった。ハンの売りの一つである端正な顔は、今や青黒く変色し南瓜のように腫れ上がっている。完全に砕けている、とだけリングドクターは報告し、本来ならばあってしかるべき治療の見立てなどの話はなかった。
「ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさ――グフぅ!」
腹部に突き立てられるボディーブローに、リング上のみぎりは悲鳴すらあげさせては貰えない。以前、スポーツ誌に載せられていた記事、神田が拳を壊してボクシングを捨てたという話は根も葉もないガセだった。
第一試合、グラウンドに持ち込もうとしたハンに逆らわずテイクダウンされた神田は、なんなくマウントポジションを取ったあと、そのままハンの顔面を殴り続けた。
光速の拳の異名は伊達ではない。ガードを掻い潜るパンチング技術も相まって、防ぐのは困難。しかし、問題なのはそんなことではない。神田は拳を握った。クリーンなプロレス用の掌底ではなく、硬く鍛えられたボクサーの拳を。
グローブもなく、バンテージが巻かれただけの神田の拳は完全なる凶器だった。
1発目はハンは何が起こったのか理解していなかった。2発目は必死になって顔を庇おうとした。そして3発目を喰らったときには、もうハンの意識は途切れた
神田は意識のなくなったハンの顔面をひたすらに殴り続けた。返り血を浴び、バンテージを赤く染め上げながら表情一つ崩さず殴る。殴る。殴る。
- 525 :名無しさん:2009/04/27(月) 02:34:56
- ようやく我に返ったレフェリーが止めに入る。しかしそのレフェリーも振り向きざまのバックブローに、顎骨を粉砕され意識を絶たれた。
時間にしておよそ三分。誰も止める者のいなくなったリングで神田は拳を降り下ろし続けた。残虐な光景を好んで観てきた観客たちでさえ静寂に包まれ、闘技場にはゴリ、ボキという耳障りな破砕音だけが響く。
動かなくなったハンをリング下に蹴落として、神田はマイクを要求した。
「これで分かって貰えたと思う。私はプロレスをしにきたのでもなければ、壊しあいをしにきたのでもない。制裁のつもりもない。なんてことのない、ただ殴りにきただけだ」
そして、「リングにあがれ」と神田は外道社長に約束の履行を迫る。
「上がらないのならば、こちらからいくまでのことだぞ。そこまでの道上にあるものは総て砕く。私はここにあるもので、壊すのに躊躇うものは一つとしてない。下卑た観客共も含めて、な」
その言葉と同時にリングの鉄柱に神田は拳を打ち付けた。選手を守るためのカバーなどされていない、血濡れた錆の浮く真鍮製の鉄柱が凹んだように見えるのは流石に錯覚に違いないが、冗談じゃない、と外道社長は思う。
殺される。自分を見据える神田の緋色の瞳を見て外道社長は確信する。あいつがボクサーをやめたのは、あの人外の拳のせいだ。リング上の最悪の事故。あいつはやったに違いない。しかし、今、追放され封印したその拳を振るうに躊躇いの欠片もない。
殴りにきただけ。嘘だ。あれは紛れもない銃弾だ。俺を殺しに放たれた――
「調子にのらないでくださいね~」
リングに乱入して神田を羽交い締めに捕まえたみぎりの姿にほっとしたのもつかの間、そのみぎりも腹部への肘うちで逃れられサンドバックにされるまでに、さほど時間はかからなかった。
「伊達ぇ、上原ぁ!行け、二人がかりだ、アイツを潰せ!」
外道社長の叫びも虚しく、伊達も上原も地獄のような光景に身がすくんでその場から動かない。伊達に至ってはその場にへたりこんで、必死に耳をふさいで震えている。
未だ解放される気配のない執拗な腹部への攻撃に、みぎりの悲鳴が上がる。断末魔だろうか。あれだけの肋骨は総て折れ、内臓はぐちゃぐちゃに違いない。
阿鼻叫喚の地下闘技場に寡黙な拳が振るわれ続ける。
外道社長は壊れたように笑いながら、処刑場たるリングへ歩を進めた。
駄目だ集中力もたん…ギブアップ。っていうか肝心のリョナが書けんかった
- 526 :名無しさん:2009/04/27(月) 03:14:27
- これは酷いGJ!
もう矢吹さんか鷹村さんを呼ぶしかないなw
- 527 :名無しさん:2009/04/27(月) 13:15:25
- GJ!
逆のパターンもたまには良いね。
- 528 :名無しさん:2009/04/27(月) 20:16:15
- >>525
>「伊達ぇ、上原ぁ!行け、二人がかりだ、アイツを潰せ!」
なんか特撮モノの悪の幹部@小物みたいだww
- 529 :名無しさん:2009/04/27(月) 20:51:03
- 実はハンさんに絞め落とされた神田さんの夢物語でした、とか。
- 530 :名無しさん:2009/04/27(月) 21:31:37
- >>528
小物っぽい外道社長ってラブリーじゃね?と思ってやった。後悔は)ry
>>529
そっちの方向で是非本流の方にお任せしたいですw
- 531 :名無しさん:2009/04/27(月) 21:58:52
- 完結していない所が妄想し甲斐あると思うんだ。
夢オチかもしれんし外道が処刑される未来があるかもだし。
それはさておきもし東女戦やるならディアナは誰とやれば美味しいだろうか・・・
永沢かみぎりかハンか伊達か・・・ソニはソニックナイトとやるとか?
- 532 :名無しさん:2009/04/27(月) 22:07:04
- タッグでソニに裏切られるのが鉄板だとは思う>>ディアナ
でもこのパターン多いんだよなー。
加減持ちだから永沢あたりをキレさせるというのも違うし。
SA-KIと賞金マッチとか?
- 533 :名無しさん:2009/04/27(月) 23:04:48
- 普通にタッグ戦もいいんじゃない?
みぎりが左手でディアナ、右手でソニをアイアンクローで宙吊りにして、伊達が二人まとめて尻が真っ赤になるまで永遠とミドルキック。とか
- 534 :名無しさん:2009/04/27(月) 23:14:23
- ソニがナイトにクラスチェンジで一つ
- 536 :名無しさん:2009/04/28(火) 07:29:46
- 以前に他の人が投下されたネタそのままで申し訳無いんだが・・・
スパンキング→下半身麻痺するまで継続→抵抗出来ないところを裸に剥く→アトミックドロップの流れがツボだったんだ。
その時はゆっこだったがそれをみぎりVSディアナで当てはめて楽しんでるw
もっとも外道軍団はそれだけで許してくれるとも思えないが・・・
- 537 :名無しさん:2009/04/29(水) 22:35:14
- みぎりってストレッチプラムをデフォで覚えてるわけで。
今まで使ってなかったけど、柔軟で関節によく耐えるディアナなら大丈夫だろうと判断。
で、実際ディアナがギリギリまで耐えるから調子乗って全力全開→人間コロネ、なんて妄想。
・・・・・・グロい?
- 538 :名無しさん:2009/04/30(木) 06:30:34
- むしろ、身長差を生かしてベアハッグ宙吊りからのマンハッタンドロップでどうだ
- 539 :名無しさん:2009/04/30(木) 08:08:21
- アトミックもマンハッタンもストレッチプラムも大いにアリ、だな。
ディアナ受けは意外に無いよなぁ・・・だから新鮮でたまらん。
でも外道さんとこのみぎりだからな。俺たちの期待以上の事をやってくれるに違いない。
- 540 :名無しさん:2009/05/01(金) 00:54:19
- 育てたキャラがコーチになって、他のキャラを育てれるシステムってのは結構面白いよなぁ。
うちでは最近、みぎりがコーチになって美咲を鍛え、関節技とパワー技がマックスまで伸びて闘い中。
カオスやモーガンを関節技で嬲る様に痛めつけ、最後はリング中央でアルゼンチンBブリーカーでギブアップを奪ってる。
そんなわけで、ついこんな妄想をしてしまう…
常識外れともいえるみぎりのハードなコーチングにより、いまや美咲の肉体は厚手のメイド服風コスチュームを破らんばかりに鍛え上げられていた。
得意のグランドテクニックに磨きがかかったばかりでなく、強靭な肉体まで手に入れた美咲。
その凶悪なまでの強さは、新人レスラーが戦うには異例ともいえる相手、ナスターシャ・ハン戦で衆人の目に留まることになる。
試合開始当初はお互い慎重な試合運びだったが、みぎりがゴーサインを出すと美咲は圧倒的なまでのパワーでハンを責め立てていく。
そして終盤、ついにハンの身体を捉えると、軽々と頭上高く持ち上げてスプラッシュマウンテンで突き刺すように脳天からリングに叩きつけた。
さらに気を失いかけてうつ伏せに倒れ込むハンの身体に乗ると、がっちりとメイド・イン・ヘブンで締め上げていく。
「どうなさいました、お嬢様。私はまだ半分の力でしか締めておりませんが」
美咲は耳元で囁くようにそう言うと、逞しい腕に徐々に力を込めていく。
数分後、リングには悲鳴すら上げられず白目をむいてだらしなく痙攣する、関節の女王とまで言われたハンの無様な身体が投げ捨てられていた。
こんな感じで。
- 541 :名無しさん:2009/05/01(金) 01:36:21
- この美咲になぜかハンター×ハンターのビスケの本当の姿を重ねてしまった俺は死んだほうがいい。
- 542 :名無しさん:2009/05/01(金) 13:16:37
- 持前の性格の悪さにねちねち嬲る関節技だけでもタチ悪いのにw
みぎりと違って悪意を持ったパワーだしなぁ。
- 543 :名無しさん:2009/05/01(金) 17:26:33
- ガチムチでピッチリになったメイド服想像したら吹いた
- 544 :名無しさん:2009/05/02(土) 15:15:54
- メイデン桜崎(cv.小山力也)
- 545 :名無しさん:2009/05/02(土) 15:57:16
- まぁ、この美咲も社長にはデレデレの萌メイドなんだけどね!w
- 546 :名無しさん:2009/05/02(土) 16:26:26
- >>544
ジャック・バウアーかよ!!(笑)
反則拷問なんでもござれなさくちゃん@渋めの声が脳裏に浮かんでフクザツな気分になった。
- 547 :名無しさん:2009/05/02(土) 20:09:11
- クーッククク!何て破廉恥な社長様だぁ!
・・・って感じかw
- 549 :名無しさん:2009/05/03(日) 08:14:17
- とりあえずロベルタ思い出したw
- 550 :名無しさん:2009/05/03(日) 08:22:32
- >>549
万が一プロレス参戦したら大惨事になるぞw
でも師匠のみぎり自身はマッチョでは無いんだよな、見る限り。
むしろぷにぷにむちむちしてそう・・・いかん涎が。
- 551 :名無しさん:2009/05/03(日) 21:55:49
- >>549
現在はメイド廃業してテロリスト(つか復讐鬼)一本だな>ロベルタ
- 552 :名無しさん:2009/05/03(日) 23:37:06
- それはアレか
外道社長が>>523の展開みたいに殺られたら復讐鬼になるフラグなのか
- 553 :名無しさん:2009/05/04(月) 10:30:43
- >>552
殺られる前に助けろよw
・・・そーいや、あそこで外道が殺られる展開に進んでたら零の立場が無くなってたな・・・
思わずヴィンランド・サガを思い出した。
- 554 :名無しさん:2009/05/04(月) 11:31:32
- 神田さん、というか打撃特化キャラはそれこそみぎりでもぶっ倒しそうな空気があるから困る。
全然関係ないけどワンデイトナメモードで打撃女王決定トナメ2回ほどやったらネタ満載になった。
第1回
・KO負け寸前、相手体力8割をひっくり返して伊達を沈める近藤
・零を追い詰める真田
・一回戦でただひとりフルボッコの桜井さん
第2回
・伊達戦と同じ状況でまたしても美冬を撃沈する逆転ファイター近藤
・真田に10回ほど2.9で返されて逆に力尽きる桜井さん
基準値対戦だから近藤が伊達とか美冬に勝つの難しいんだけどなあ。
結構リョナ的にいける材料だと思うんだけど、文章に出来ない己の筆力のなさが恨めしい。
- 555 :名無しさん:2009/05/04(月) 11:32:38
- 桜井さんがやられたのは美冬でした。
必殺技一発しかまともに入らないとかどうなのよ。
- 556 :名無しさん:2009/05/04(月) 12:30:44
- もはやオチ要員だな桜井さん・・・。
この人も打撃系なのにみぎりに勝てるイメージ全く湧かねぇw
- 557 :名無しさん:2009/05/04(月) 13:01:17
- 評価値同程度なら打撃だの勝負強さだの持ってたはずだから勝てそうなもんだけどな、桜井さん
これはアレか、俺らの呪いみたいなもんか
まぁ俺は腹押さえつつ美ケツ持ち上げてピクピクしながらダウンしてる桜井さんをしょっちゅう妄想するけど
- 558 :名無しさん:2009/05/04(月) 13:35:27
- >呪い
本当にあるような気がしてきたw
桜井さんにそのダウンは鉄板だよな。更にその後の追撃パターンまで妄想したいところ。
開脚系で止めとかスパンキングとか・・・夢が膨らむ。
- 559 :名無しさん:2009/05/04(月) 14:08:38
- こういうとき、基本桜井さんは優勝候補。
で、ありえない負け方して晒されるというイメージ。
美冬戦は桜井さんの心の砕ける音が聞こえた。
後輩には桜井さんじゃ勝てないとか言われてそうだ。
- 560 :名無しさん:2009/05/04(月) 19:56:24
- 打撃女王の座を争うライバルたちが熱い戦いを繰り広げる中、満を持して優勝候補・桜井千里登場。
しかし、ベテラン柳生美冬の技の前に防戦一方。
スピードとキレなら誰にも負けない……そう信じていた打撃がことごとく空転する。
逆に、美冬の的確な打撃を防ぐことが出来ない。見る見るうちに全身痣だらけになっていく千里。
あまりにも早々に棒立ちのサンドバックと化してしまう。
「この程度とはな。興が冷めた…………精進し、出直してくるがいい」
落胆を隠さない口ぶりの美冬。強靭な膂力で飛び上り延髄を水平に断ち斬る。
雷神蹴をまともに受けた千里。白目を剥き腰から崩れ落ちると、ひざまずいたまま顔面からリングに突っ伏した。
美しいヒップを高く突き上げたままフルフルと身を震わせる姿はなんとも無様であった。
こんな感じ?
- 561 :名無しさん:2009/05/05(火) 13:34:03
- あぁ無様・・・尻、尻wGJでしたー。
本日、大空さんとこのみぎーの誕生日。
リョナ界の大型新人乙、ということで。
- 563 :名無しさん:2009/05/08(金) 12:12:34
- やべえ、打撃系トナメ楽しい。
リョナ妄想ネタ拾おうかなと思ってやっただけなのに無駄にキャラに色がついたぜ。
近藤の逆転力が有り得ないレベルだw伊達に2勝、美冬とブリジットにも勝つとか凄すぎるwww
ダークホースに次々と沈められてゆく優勝候補・・・・・・アリだな。
桜井さんは実に桜井さんでした。呪いはあるよ。
- 564 :名無しさん:2009/05/08(金) 13:06:29
- うちについさっき新女から桜井さんが殴り込みにきた。
ここで打撃同士が流行ってるから柳生さんをぶつけて観戦。
ミドルキックでクリティカル発動、桜井さんKO負けwwww
うん、この人は女神だ。間違いない。
- 565 :名無しさん:2009/05/09(土) 17:06:23
- 話題の桜井さんをフレイア様に打撃でいじめていただきました。
血とか吐瀉とか失禁とかがほんの軽くですけどあるんでご注意ください。
- 566 :名無しさん:2009/05/09(土) 17:07:37
- 白いコスチュームをまとった肉体に、黒い肢体が絡みついている。
「く、ああぁ……!」
戒めをなんとか抜けようと桜井千里はもがくが、身体は全く自由にならない。
千里がかけられている関節技の名は卍固め。またの名をオクトパスホールドという。
しかし千里の対戦相手が掛け手となれば、その様は蛸というより蛇のように思われた。
「ふふふ、あなたの無様な泣き声、もっと聞かせてごらんなさい。ほら、ほら……!」
サディステッィクな性癖を隠そうともせず、身体だけではなく言葉でも千里を攻める掛け手の名は、フレ
イア鏡。
パンサー理沙子やブレード上原といった一線級の実力はないが、関節技の名手として知られているレスラー。
その噂に相違無く、フレイアの卍固めは完璧に決まっていた。
千里がなんとか関節を緩めようともがきほんのわずかなスペースを作っても、鏡がちょっと力の方向性を
変えると、ただそれだけで千里はまた身動きが取れなくなってしまう。
試合が始まってから、鏡の関節技で何度も千里は窮地に陥っていた。これまではロープ際だったのでなん
とか助かったが、今二人のいる場所はリングのど真ん中。ロープブレイクにも持ち込めない。
脱出の方法が何一つ思いつかないまま、関節はぎしぎしと締めつけられ激痛だけが大きくなっていく。
(くぅ……これは、抜けられない……)
ギブアップの五文字が頭に浮かぶ。
強くなりたいという思いは人一倍強い千里にとって、フォールやKO負けはともかく自分から白旗を揚げる
ギブアップは屈辱で、できることならしたくない選択だった。
しかしこのまま技をかけ続けられれば、関節を本格的に痛めかねない。
(悔しいが……ここからだとどうやっても勝てない)
千里が苦しい息と共にギブアップを口にしようとした時だった。急に、全身の戒めが解かれた。
「な……!?」
技を解いて千里の身体から降り立つ鏡。その意図が読めず千里は混乱した。あとほんの数秒で得られた勝
利を手放した理由が分からない。
反射的にファインティングポーズはとったものの呆然として動かない千里をくすりと鏡は笑って、自分も
構えた。
左手をやや前に出して身体を傾けた左半身の構え。さらに両手が握られる。
試合が始まってからずっと、鏡の手は相手を捕らえ関節技に持ち込むため開かれていた。その手が、今は
拳を作っている。
それはちょうど、千里の構えと全く同じ。打撃技を主体とする者が取る構えだった。
「あなた、たしか打撃が得意でしたわね」
挑発するようにゆらゆらと拳を揺らしながら、鏡が言った。
「殴り合いなんて野蛮で私は好まないのですけど、今日は気分がいいから付き合ってあげますわ。……それ
に、私とあなたはこれぐらいのハンデがあってようやく五分でしょうし」
鏡の言葉の意味を脳が理解した瞬間、千里の全身の血が頭に上った。
- 567 :名無しさん:2009/05/09(土) 17:08:55
- 「みくびるな!」
腹の底からの怒声を上げ、千里は大きく踏み込んだ。
身体を半回転させて勢いをつけ、渾身の力で肘を打ち込む。
千里のエルボーは防御しようとした鏡の腕を弾き、そのまま顔面へと吸い込まれていった。
したたかな手応えが腕に伝わり、鏡は一歩たたらを踏んで退する。その口元から、つつっと赤い雫が流れ
た。しかし血に濡れた唇からは嘲りの笑みが消えない。
(その余裕顔、絶対に叩き潰してみせる!)
強い決意と共に、さらに激しく千里は拳撃を繰り出していった。
そこからの展開は、プロレスというよりキックボクシングのようであった。
投げや極め、飛び技は一切使われず、お互いの手足肘膝を相手の身体へ叩き込むことだけに専心する。
普通のプロレスよりもより肉体同士がぶつかり合う試合の流れは、やや千里に傾いていた。
関節技なら鏡に一日の長があるように、打撃技なら千里の方が勝っていた。なによりも、あからさまに格
下扱いされた屈辱が、千里の打撃に鋭さを増している。
「はあっ!!」
鋭い気合一閃、ミドルキックが鏡の脇腹を直撃する。鏡の冷たい美貌にやや苦痛の色が走ったが、すかさ
ず平手打ちが返ってきた。
ぱぁん、と破裂するような音がして頬に痛みが走るが、足を止めず千里は蹴りを鏡の腰から下へと連発し
ていく。何度も放っていくうち、出際を読まれて半分以上は脛で防がれるようになった。しかし、それこそ
が千里の狙いだった。
鏡の視線も気持ちも、完全に自分の下半身への攻撃に集中している。最高の好機だった。
さらに一発、千里は打ち下ろすようなローキックを放つ。ガードしようと鏡の右足が持ち上がった。
しかし鏡の下半身の手前で、千里は足を勢いそのままに跳ね上げる。鍛え上げた脚部は腰よりもさらに上、
鏡の銀髪へと吸い込まれていく。
会心の変則ハイキックが、側頭部に炸裂した。ぐらりと、鏡の身体が揺れる。
決まった。完璧に決まった。
千里の脳裏には、そのまま力を失い倒れていく鏡の姿が描かれた。現実にもその通りになるはずだった。
だが束の間崩れるかに見えた鏡の足に力が戻り、ふらついた身体が安定する。
(そんな!? 今の手応えで、どうして気絶しない!?)
リングシューズの影から覗く口元に、にやりと一際不吉な笑みが浮かんだ。
- 568 :名無しさん:2009/05/09(土) 17:10:02
- ※
蹴りを放ったまま呆然と立ち尽くす千里を見て、鏡は高笑いしたい気分になった。
(やっぱり気づいていない。本当に間抜けですこと!)
試合の前半、脇固めや膝十字で千里の手足を相当痛めつけておいた。度重なる関節技によって力が入らず、
千里の打撃力は半減しているのだ。
さすがに今のハイキックは意識が飛びかけたが、全体的に見れば食らったダメージは何ほども無い。攻撃
が効いているような演技までしたので、千里は全くそのことに気づいていないようだった。
「さて……ここまであなたに華を持たせてあげたのですから、ここからは私の番ですわ!」
頭部に触れたまま止まっている千里の足に、鏡は手をかける。関節技で来ると思ったのか、慌てて千里が
足を引っこ抜こうと力を込めた。
その瞬間を狙いすまし、鏡は逆に足を突き放した。
鏡の力に足を引こうとした自分の勢いが加わって、千里はバランスを失ってぐらつき鏡に背を向けてしま
う。
その無防備な腰と胴体の繋ぎ目を狙って鏡は思い切り、腰骨がずれよとばかりに蹴り飛ばした。
「くあっ!」
悲鳴を上げて千里が前のめりに倒れ伏す。
尻を上げて雌犬のような姿勢でダウンしている千里の腰を、鏡はブーツの踵で踏みにじった。
「ああああぁぁ、ぐぁっ!!」
関節技を得意とし技巧派のイメージがある鏡だが、筋力も並のレスラーより強い。その鏡が全力で腰を蹴
り、なおかつ同じ場所に体重をかけて踏みつけているのである。
千里は海老のように身体を反らせ、苦悶の声を漏らした。
「残念だけれどあなたの打撃、全く効いていなかったのですわ。打撃だけで五分五分と言ったけれど、訂正
の必要がありますわね」
必死で鏡の下から逃れようとする千里を足一本でマットに縫い止めながら、鏡は言った。
「自慢の打撃でもこの程度。あなたでは、百年経っても私の前に無様に這いつくばるだけのようね」
「わ……私は、まだ負けていません……!」
「あらそう。ならもっとあがいてみせなさい」
足をどけてやると千里は起き上がってきた。腰をかばいながら立ち上がる速度は遅く息は荒いが、まだ眼
が死んでいない。
(もう少し身体も精神も痛めつけておいた方がいいようね)
わざわざ相手の攻撃を受けてまで作り出した、鏡が大いに愉しむためだけの展開である。フィニッシュあ
たりで無駄な抵抗をされては興が削がれる。
「レフリー! 試合が終わるまでに、私が打撃以外の攻撃をしたら反則負けにしてもらってかまいませんわ。
そうでもしないと一方的すぎて、お客様が退屈して帰ってしまいそうですから」
唐突に提案されたレフリーは、戸惑った顔で鏡と千里の顔を交互に見る。
しかし千里は何も答えず、強く唇を噛み締めると鏡に飛び掛ってきた。
- 569 :名無しさん:2009/05/09(土) 17:11:20
- また、拳と蹴りの応酬が再開される。
言葉通り、鏡は打撃技だけを使用した。千里もむきになって、打撃だけで対抗してくる。
しかし腰への痛撃で、もはや千里の攻撃にはキレが完全に失われていた。
軽々と受け止めて反撃する鏡は、わざと千里がこれまで繰り出してきた技をなぞって攻撃を加えていく。
肘を顔面に打ち込み、ロー、ミドルと蹴りを打ち分ければ、面白いように決まっていく。千里の腿に赤い
痕がつくまで何度も下段蹴りを叩き込んでから、ハイキックで締めた。
もっともあっさり気絶されてはつまらないので、最後の蹴りは力を抜いておいた。
それでも今の千里には大きなダメージになったのか、力無く鏡に向かって倒れこんだ。緑髪が鏡の胸元へ
ぽふっと埋まる。
「あら、大口を叩いたのにもうおねんねかしら?」
優しく囁いて、鏡は千里の頭部を柔らかく抱きしめてやる。千里も意識が半分飛んでいるのか、すがるよ
うに鏡の背中へ手を回してきた。
状況を一切無視すれば、二人の美女が抱き合っている穏やかな光景。
しかし銀髪の美女が次に取った手は、残酷そのものだった。
下半身だけ下げて千里の胴体との間にスペースを作った鏡は、勢いつけて膝を突き上げる。
千里の白い腹に、膝がめり込んだ。
「ごふぅ!!」
頭蓋骨で守られている頭部への攻撃と違って、腹への攻撃は直に内臓を痛めつける。苦痛という意味では、
頭部とは比較にならない。
閉じかけていた千里の瞼が、苦悶で見開かれた。
三度、四度と膝を叩き込んでいくうち、千里の腹筋が緩んでくる。女性本来の柔らかい腹部の肉を蹂躙す
る感触に、鏡は恍惚とした。
膝が密着した状態でぐりぐりと抉ってやると、ひゅう、と声にならない吐息と共に口から唾ではない黄色
い液体が飛び出す。
大半はリングに零れたが、一部が鏡のコスチュームにかかった。
「汚いですわね!」
尻尾のようにくくった髪を掴んで、千里の顔面を自分の吐いた胃液の水溜りに叩き込む鏡。
そのまま何もせず見下していると、千里はのろのろと汚れた顔を上げた。何とか立ち上がった千里だが、
鏡を見る眼がどこか虚ろになっている。
もう少し。あとほんの一息で、自分の得意とする打撃で圧倒された千里の心は壊れる。
靭帯の捻じ切る際の布を引き裂くような音も、関節を壊された者が上げる悲鳴も素晴らしい。
しかしプライドのへし折れる時の音が、鏡に一番の快感をもたらしてくれるのだ。
千里はかろうじて立って構えたものの、鏡が二、三発掌底を繰り出すとよろよろと後退していく。あっと
いう間にリングの隅へと追い詰められてしまった。
コーナーに背中がついた時、衝撃で千里の豊かな胸が揺れた。それに眼を止めて、鏡はにんまりと笑う。
- 570 :名無しさん:2009/05/09(土) 17:13:41
- 「そんなに大きな胸、打撃をする時に邪魔でしょう。潰して小さくしてさしあげますわ」
改めて拳を握り固めた鏡は、千里の乳房めがけて連打を打ち込んだ。まるでパンチングボールのように、
千里の胸が揺れ回す。
千里の腹に打撃を加えるのも良かったが、胸もいい。硬い骨に邪魔されず、肉の潰れていく感触がじっく
りと味わえた。
「や、やめ……」
か細い声を上げて千里が胸を覆う。
がら空きになった顔面を鏡は突き上げ、掌底を見舞っていく。顔を守るようになれば、今度はボディブロー。
両手だけでは守りきれない肉体の場所へ、的確に拳や膝を叩き込んでいく。
もはや完全に、千里は鏡のサンドバックと化していた。
三分と経たぬうちに口からは流れるように血が滴り、コスチュームから覗く横乳と大きく開いたへそ部分
は薄紫色に鬱血していた。胸などは小さくなるどころか腫れて一回りサイズを大きくしていた。
身体をかばおうとしていた手は、意味も無く中空で漂っている。視線はぼんやりと鏡を捉えているものの、
そこに力は一切見えない。
気つけに軽く数回頬を張っても、焦点は合わなくなっていた。
ふっと笑って、鏡は攻撃の手を休め千里の耳元に口を寄せる。
「弱いなりに私を愉しませてくれましたわね。ご褒美にスリーパーで楽に落としてあげたいのですけど、打
撃以外を使ったら負けになってしまいますから……少し痛いですけど、我慢することですわね」
千里の足を払って、その場に腰をつかせる鏡。
自身はロープ沿いに後退して助走距離を取ると、
そのまま、ぼんやりとした表情を浮かべる千里の顔面を、一気に蹴り抜いた。
「がふっ!」
千里の口から血飛沫が飛んだ。
座り込んだ体勢の千里が、さらにずるずるとコーナーをずり落ちていく。手が最下段のロープに引っかかっ
てようやく止まった。
ぴちゃり、という音が鏡の耳に届く。視線を落とすと、千里の股間から黄金色の液体が漏れ出し、リング
に広がっていた。
「最後まで無様なこと」
腫れ上がった乳房を踏みつけ、鏡はレフリーにカウントを要求する。
千里の眼は薄く見開かれてはいたものの、3カウント中、その肉体はぴくりとも動かなかった。
ゴングが叩かれ勝ち名乗りが上げられる間、手足に残る千里の肉体に打ち込んだ時の感触と快感を思い出
し、鏡は口元を吊り上げた。
「打撃技も、案外悪くないものですわね」
終わり
- 571 :名無しさん:2009/05/09(土) 17:15:49
- 以上です。
噂の打撃系トーナメントになんとなくフレイア様参戦させたら、桜井さんに打撃で競り勝って茶吹いた記念。
誰と対戦させてもネタに直結するぞ桜井さんw
まあ、基準値でやったら打撃は桜井さんがC・9、フレイア様B・7なんで徹底的な差があるってわけでもないんですが。
だからといって打撃カード同士で三連続負けしてるあたり、呪いは存在する。
- 572 :名無しさん:2009/05/09(土) 17:25:23
- ああ・・・なんとネットリとした責め・・・。
打撃戦でも鏡様ワールドは健在だね・・・GJ!
打撃系トナメの言いだしっぺとしてはネタすくい上げてくれる職人さんがいてくれて嬉しい。
何回もやらせりゃ流石に桜井さんが勝つんだけど大事なところで凄い負け方するんだよねw
- 573 :名無しさん:2009/05/09(土) 18:22:36
- GJと言わざるを得ない
- 574 :名無しさん:2009/05/10(日) 02:47:02
- 流れに乗ったらこちらにも神が舞い込んできたので報告ついでにレポ(脳内妄想混みの脚色あり)
王者組 挑戦者組
マイティ祐希子・桜井千里組vs南利美・柳生美冬組
V10を狙う絶対王者組の圧倒的優位といわれるタッグ王座戦は、祐希子-南で始まった。
序盤から祐希子がエルボーやソバットを華麗に決め、試合を優位に進めていく。
しかし南はスリーパーで局面を打開、柳生にタッチ。
柳生は鋭いミドルキックで祐希子相手に臆することなく流れを掴む。
祐希子は間合いを取り、素早く千里にタッチ。
ここから鋭い打撃の応酬が繰り広げられ、一進一退の状況。
柳生のミドルキックをキャッチした千里がキャプチュードを狙うも、すり抜けられカウンターのキックを受けてしまう。
間合いの開いた両者共にパートナーにタッチ。
流れは此方とばかりに飛び込んでくる南を祐希子は迎撃のローリングソバットを放つ!
しかし、それを読んでいた南は回避し、祐希子の足を掴みアンクルホールド!!
リング中央で決まった必殺の足殺しに必死の形相でロープへと逃げる祐希子。
なんとかロープへ逃げるも、その右足に多大なダメージを受け、場外へエスケープ。
追撃に来た南にエルボーや逆水平で迎え撃つも、
一瞬の隙に後ろに回られ急角度バックドロップで場外マットに頭から落とされてしまう!
グロッキー状態になった祐希子は為すがままリングに戻され、南のSTFで蹂躙される。
ギブアップ寸前、千里が柳生のカットをかいくぐり救出。
どうにか祐希子を自陣へ戻し、タッチを成立させる。
不利な状況を打破すべく、南に立ち向かう―――が、カウンターで浴びた掌底に動きを止められてしまう。
掌底、ミドルキック、フロントスープレックス、立て続けに技を受けてしまい、
そのまま南の必殺技であるネオサザンクロスロックをリング中央で極められてしまう!
ロープへ這い逃げることも出来ず、ギブアップ必死の状況。
1分以上極められ続けたが、絶え続けた千里は自力で脱出。
しかし、立ち上がることもままならない程の大ダメージを蓄積させてしまう。
南は決着は任せるとばかりに柳生へタッチ。
それだけで決着するのでは、というようなローキックミドルキックを千里へ叩き込んだ後、強烈無比なハイキックが襲う!
吹き飛ぶように倒れた千里を見下すようにフォールし、カウント3を聞く―――
寸前、戦線離脱していた祐希子がカット!
まだ試合は終わらないとばかりに祐希子が千里を救出すべく柳生に立ち向かう瞬間、
南の腕が祐希子の首へ絡まり、ガッチリとスリーパーホールド!
祐希子の腕が宙を彷徨い、力無くもがく…が完璧に絞められ祐希子の虚ろな目が瞼の上へ吸い込まれていく。
スリーパー葬にされた祐希子を傍目に、柳生は千里を無理やり立たせ、必殺の雷神蹴を千里の延髄へと叩き込む。
膝から崩れ落ち、尻を突き上げ失神する千里。
完全に白目を剥いて失神する絶対ヒロインの二人…王者は3カウントを聞くことなく、
V10はレフェリーストップとともに、完膚なきまでに砕け散ったのだった。
- 575 :名無しさん:2009/05/10(日) 10:24:10
- GJ!
なんというリョナスレ的ゴールデンペア・・・・・・。
- 576 :名無しさん:2009/05/11(月) 00:12:59
- GJ!!
久しぶりにテンション上がってきたぜー!
- 577 :名無しさん:2009/05/12(火) 02:53:48
- 祐希子と桜井さんは女神すなぁ…
- 578 :名無しさん:2009/05/14(木) 02:26:47
- 唐突に思ったんだが
みぎーがディアナなんかにスタンディングでドラゴンスリーパーかけたりなんかしたら
足 が 地 面 に つ か な い ん じ ゃ な か ろ う か ?
- 579 :名無しさん:2009/05/14(木) 04:08:05
- そうだけど、みぎーならむしろドラゴンスリーパーとかよりも
普通のスタンディングでのスリーパーの方が都合が良いと思ってる。
身長の低い選手なら同様に両足が浮く。
かけ方にもよるだろうけど、スリーパーをかけた時に相手の頭の位置がみぎりの頭より15cm下くらいと仮定。
通常の立ち方とつま先立ちとの身長差を、今自分で測ってみて約7cmの差があったから、
190cmより(15+7)cm低い168cm以下くらいなら満足に自分の体重を支えることはできない。
つま先の長さ約5cmを含めると、163cm以下なら両足浮く。
(自分の足の大きさが26.5で、女性の足はもうちょっと小さいだろうから、靴の厚さを含めてもこの程度か?)
大まかにはLクラスはつま先立ちで自分の体重を支えられ、
Mクラスの選手が一応足はつくが体重は支えられず、Sクラス以下は両足浮く感じ?
スタンディングのスリーパーはみぎーの太い(?)腕が喉全体を覆い潰すことができるし、
極まった後で腕に力を入れて力こぶを作れば、上腕二頭筋と腕橈骨筋が収縮して圧迫を強められる。
喉全体を怪力に潰されて呼吸を奪われてもがく相手に、さらに収縮する筋肉の圧迫で喉を深く抉り込む。
怪力のみぎーだからこそできる息の根を止める2段階攻撃。
ドラゴンスリーパーでは角度的にこれが上手く入らない。
それに加えて、スタンディングならみぎーの121cmの巨大な両胸に対戦相手の背中が前に押される。
それによって対戦相手の首は普通よりも大きく、くの字に折れ曲がる。
その後は振り回してスイングスリーパーにもつなげられる。
以上から、スタンディングのスリーパーをオススメする!
あー。これだけで1本かけるなぁ。
- 580 :名無しさん:2009/05/14(木) 19:48:51
- なっ・・・何だってー!?w
すげぇリョナ理論だ・・・でも想像するとかなり良いな。
虫の息のディアナ(もちろん他のキャラでも良いが)を加減無しで首吊りに・・・
是非見てみたいもんだ。
- 581 :名無しさん:2009/05/14(木) 20:37:47
- 細身のディアナが宙ぶらりん・・・・・・。
まあ、その、なんだ・・・・・・勃った。
絞首刑と聞くとどうしても南さんをやってしまいたくなる。
というか、強キャラが得意分野でやられるのがたまらなく好きなだけなんだが。
だからrskさんは投げでリングに叩きつけられまくってペチャンコになってほしいし、
市ヶ谷様は思い切りぶっとばされて仰向けでサードロープに腰引っ掛けた状態で上半身リングアウトとかよく妄想するし、
零はフックの一撃でグニャリと倒れて夢の中なんて絵が浮かぶ。
ゆっこと桜井さんは殿堂入りだけど。
- 582 :名無しさん:2009/05/14(木) 21:36:07
- この短期間で殿堂入りの桜井さん・・・改めて凄いと思うw
- 583 :名無しさん:2009/05/15(金) 08:10:01
- なるほど、千里(ちさと)だけに
千里(せんり)を走ったと(爆)
- 584 :名無しさん:2009/05/15(金) 09:35:47
- 誰がうまいこと言えとw
- 585 :名無しさん:2009/05/15(金) 13:33:18
- ディアナもいぢめられっこの素質あると思うなー。
あ。いっそみぎーのスタンディングスリーパー、それぞれの腕でディアナ・桜井さんと絞めてくれないもんか。
- 586 :名無しさん:2009/05/15(金) 16:53:59
- ディアナ・桜井さんで合体ブレーンバスター狙うも、みぎりにダブルでフロントネックロックとかね
- 587 :名無しさん:2009/05/16(土) 02:19:10
- 個人的にはドラゴンスリーパーで宙吊りかつ、反ってる状態で失神させられる様はクる
- 588 :名無しさん:2009/05/16(土) 18:54:34
- 俺はノエルにドラゴンスリーパーかロメオスペシャルかゴリースペシャルをかけてもらいたい
あまり喋らない子が苦しむ顔がみたい(笑)
- 589 :名無しさん:2009/05/17(日) 02:19:02
- レッスル版必殺仕事人構想
小鳩→関節技で昇天
メイデン→関節技で昇天
フレイア→関節技で昇天
みぎり→怪力技で昇天
krkさん→元締兼仕事人
社長→技の実験台
関節技使いばっかだ・・・orz
- 590 :名無しさん:2009/05/17(日) 03:53:47
- 必殺シーンはレントゲンばっかりになるぞw
でもみぎりは素で骨外しや心臓つかみが出来そうで笑えねぇ・・・
- 591 :名無しさん:2009/05/17(日) 06:18:44
- >>589
>社長→技の実験台
ふとハングマンの稲川淳二思い出した(若者は知らないって)
- 593 :名無しさん:2009/05/17(日) 13:58:33
- >>591
懐かしいな、モルモットおじさん。
今考えるととんでもないネーミングだw
- 594 :名無しさん:2009/05/17(日) 14:05:32
- ギャルゲ板の本スレ(?)向きのネタはギャルゲ板でどうぞ。
- 595 :名無しさん:2009/05/17(日) 18:45:47
- >>578
スタンディングのドラゴンスリーパーでぶん回すのって、リアルの女子プロで見た覚えがある
- 596 :名無しさん:2009/05/17(日) 23:58:10
- 怪力で絞められ宙づり→ブン回した後吹き飛ばす・・・
このコンボ喰らった桜井さんorディアナの惨状を想像すると・・・たまらん。
まぁ変態紳士としてはそこで終わって欲しく無い訳だが。
- 597 :名無しさん:2009/05/18(月) 00:17:26
- >>589
ちょ、どんな外道仕事人だよw絶対そいつら悪人よりも善人を始末しまくってるだろw
仕事人ってのはな、もっと裏表のある奴らじゃないとダメなのよね。普段は虫も殺さないような昼行灯が、仕事になると豹変するようにね。
WARS気味の仕事人構想
石川→さる高家の女中。天然由来の怪力でお仕置き
メイデン→幕府の隠密。くの一仕込みの関節技でお仕置き
Sa-ki→隠れキリシタンの町娘。南蛮渡来の関節技でお仕置き
保科→潰れかけの合気道道場の師範代。バイトの骨接ぎで培った関節技でお仕置き
krkさん→元締。表向きは芝居小屋の女中。
社長→krkさんの主人。実態は下僕
龍子→龍殺しの異名を持つ岡っ引き。石川の友人。
小川→108の殺し技を持つ寺子屋の先生。メイデンたちの教育係。
・・・ダメだ、結局レントゲンだらけになっちまうし、どいつもこいつも黒すぎる。
- 598 :名無しさん:2009/05/18(月) 00:49:21
- 仕置人なら悪人の上を行く悪がコンセプトだからこっち向きだな。
- 599 :名無しさん:2009/05/18(月) 04:39:56
- そこから先を考えないとお笑いネタどまりだから向こう向きになっちゃうけどねw
小川さん辺りが返り討ちに遭うと面白い展開にはなりそうだけど
- 600 :名無しさん:2009/05/18(月) 09:26:11
- 殺しちゃうのは勘弁。
- 601 :名無しさん:2009/05/18(月) 10:10:36
- ここで期待されるのは生かさず殺さずな展開か。
- 602 :名無しさん:2009/05/18(月) 17:52:31
- 小川は
『殴りこみに来た相手の様子見で対戦したら見せしめの如く嬲られる』
という役回りに最適な人材なんじゃないかと思うんだ。
- 604 :名無しさん:2009/05/18(月) 22:34:49
- それはいつもどおりの仕事のはずだった。新興団体のトップの腕を砕き、二度とリングに上がらせないだけの簡単なミッション。
零「明日でシリーズも終わりね。」
メロディ「ええ。」
零「どうするの?明日やらなきゃもう機会はない。」
メロディ「別に明日じゃなくても今日殺ればいいじゃん。スパーリング中の事故って結構多いのよね~・・・うふふ。」零「・・・。」
保科「あっ小鳩ちゃん。ちょっとスパークリングにつきあってくれませんか~?」
メロディ「いいですよ~(ちっ、前座の分際で)」
零「私、先に着替えてる。」
保科「さて、零ちゃんも行ったことだし、そろそろ始めましょうか」
言うなり保科は小鳩に鋭いタックルを仕掛けてきた。
メロディ「くっ(こんな動きができるなんて!)」
そのまま保科はメロディを押さえ込み、袈裟固めで締め上げる。ほのかに香る甘い匂いと共に、半端ではない圧力がメロディの上半身に加えられる。一般人なら失神してもおかしくないレベルだ。
保科「あなたの目的はもうバレバレです~。今頃は涼美さんが零ちゃんにお仕置きしてると思います~。あっ、心配しないでくださいね~。命まではとりませんから~。」
ここからが本当の地獄だ。メロディはそう確信した。
- 605 :名無しさん:2009/05/18(月) 22:55:46
- メロディ「仕方ないわね。あんた、楽に死ねないよ。」
メロディは気合いと共に体制を入れかえ、保科の右腕を掴んだ。あとはその腕を両太股に挟み込み、一気にへし折る・・・はずだった。
保科「そんなもんですか~」
突如メロディを息苦しさが襲う。気付けば保科のムチムチの太股がメロディの首を締め上げていた。鼻腔をくすぐる甘い香りと完璧な三角絞めにメロディの表情が歪む。
保科「何か信じられないって顔してますね~。」
実際、この団体で気をつけるのはエースのサンダー龍子だけでいいと思っていた。小川やメイデンはもちろん、No.2の石川でさえ片手で捻り潰せると確信していた。
保科「あっ、言い忘れてましたけど、あなたの雇い主の外道社長さんも今頃お仕置きされてると思いますよ~。メイデンさん本気で怒ってましたから~」
どうやら外道社長の悪運も今日までの命らしい。しかし、他人の心配をしている余裕は、今のメロディにはなかった。
- 606 :名無しさん:2009/05/19(火) 00:01:05
- ギリギリとメロディの首が悲鳴をあげる。
保科「小鳩ちゃん、もっといい声で鳴いてくださいよ~」
メロディ「あぁぁ」
保科「口ほどにもない刺客さんですね~」
保科はメロディを一旦リリースし、両足を抱え込んでステップオーバーした。えげつない角度の逆エビにメロディの顔が歪む。
保科「私のお尻、気持ちいいですか~」
見た目以上に豊満なヒップが、メロディの背骨を軋ませる。
保科「このまま二つ折りにしてあげましょうか~」
こいつならやりかねない。メロディは咄嗟にそう思った。
メロディ「ギ、ギブギブもうやめてー!」
保科「ギブアップなんて言わせないです~。これまであなたに潰されてきた人たちの恨み、晴らさせて頂きます~」
- 607 :名無しさん:2009/05/19(火) 00:24:53
- そして保科はメロディの右腕を掴み強引に脇固めを極め、ありえない角度に捻りあげた。
ボギボキッ、ブチッメロディー「うわああああ!」
保科「これはむとめちゃんの分」
次に右の足首をロックしてかかとを捻りあげる。
メロディ「ひぃいいい」
保科「これは千里ちゃんの分よ」
ベキベキゴキリッ
保科「さて、そろそろ仕上げの時間ね。覚悟はよろしいですか~」
メロディ「や、め、て・・・」
保科「この技で再起不能にさせられた理宇ちゃんの恨み、思い知りなさいッ!」
グキグキボギッ
電光石火の腕ひしぎ逆十字がメロディの左腕を完全に破壊した。
保科「また、汚れちゃった。」
- 608 :GJ!:2009/05/20(水) 13:42:15
- >>604-607
正に、お嬢様は鬼軍曹。
普段和やかな人間ほど、
怒ると相当怖いという
ことがよくわかります。
- 609 :名無しさん:2009/05/20(水) 23:04:59
- >>607
GJ!
保科さんはさすがにジョバーだな。何か最後キャラ変わってるけどw
それにしても、むとめと千里と菊池さんが小鳩にどう葬られたのか気になる・・・
- 610 :名無しさん:2009/05/20(水) 23:12:23
- まさか保科さんがリョナるとは思わなかった。腹黒いメロディを仕留めるということは、その斜め上を行ってるということだな。
- 611 :名無しさん:2009/05/22(金) 11:55:57
- 最近妄想力が実際のゲームに追いつかないんですが。
俺が枯渇したのかゲームがおかしいのか。
某動画に触発されて全国大会とかやり始めたら荒れて荒れて。
ソニが神奈川県予選で全敗したり、
カンナとみことが北海道・東北トナメで一回戦負けの挙句敗者ブロックでも初戦敗退したり、
市ヶ谷がディアナに絞め落とされたり、
むとめが氷室に絞め落とされたり(これは普通か)、
マッキーが千春に血だるまにされたうえにパワー技(デスバレー)で葬られて県予選落ちしたり。
カンナもみことも別にみぎりとか当ててませんよ?
マッキーは千春の必殺のセリフそのまんまの状態を想像して悶えた。
- 612 :名無しさん:2009/05/23(土) 01:03:56
- >むとめが氷室に絞め落とされたり(これは普通か)
違うと思うぞ!?
- 613 :名無しさん:2009/05/23(土) 06:59:44
- いや、アリだな
- 614 :名無しさん:2009/05/23(土) 09:39:13
- いや、ねえよ
- 615 :612:2009/05/23(土) 18:36:41
- いや、そりゃアリなんだけど!
むとめが強キャラって忘れてるだろwwここの住人は・・・
- 616 :名無しさん:2009/05/23(土) 18:56:22
- いや、可能性としてありうるレベルだろwww
氷室だって弱くないぞ?www
- 617 :名無しさん:2009/05/23(土) 19:33:49
- むしろ氷室がトップランカーということを忘れてる人のほうが多い気がする
評価値1114はやっぱ強い
HP以外に弱点もない
- 618 :名無しさん:2009/05/23(土) 20:23:52
- 保科先生に鍛えられた菊池が、逆エビでむとめを仕留めました。どうみてもゆっこさんの敵討ちです。次のターゲットはは千種。
- 619 :名無しさん:2009/05/23(土) 20:39:11
- むとめはなんなんだろうな、生意気なのがいけないんかな。
個人的に思う。
大会補正ってマジであるんじゃねえか?
普通の特別試合じゃ滅多に起こらないことが起こり過ぎる。
中部・四国ブロックで南さん、榎本に殺されかけたぞ?
しかしマッキー×千春戦はよかったなあ(しつこい)。
千春「てめえなんざ、内田がいなけりゃただの木偶の坊なんだよぉっ! そこで泡吹いてブッ倒れてな!!」
マッキー「……ガブッ…ガボ………ゴ………ボォ……(もはや聞こえていない)」
みたいな。
- 620 :名無しさん:2009/05/23(土) 21:29:27
- まあオート観戦だと関節は圧倒的に弱いからな
- 621 :名無しさん:2009/05/23(土) 23:05:54
- ゴミでも見るような眼で南さんを見下す綾・・・
良いなw
- 622 :名無しさん:2009/05/23(土) 23:46:13
- >>619
マッキーはすげぇ好きだから、リョナネタが出て嬉しい!
千春とじゃぁ、体格は確実にマッキーのがいいのに負けるってのもいいね
しかも出身が同じ鳥取じゃないか。何かひとネタできそうな。
- 623 :619:2009/05/24(日) 10:20:54
- 何か変だと思ったら、中部じゃなくて中国だった。
- 624 :名無しさん:2009/05/24(日) 16:37:39
- >>621
南さんをローリングエルボーで串刺しにしてノーザンライトスープレックスで失神させる綾っぺですね。
綾っぺ「なーんだ。南さんって、すっごく弱かったんだねっ☆」
で、その後意識を失ったままの南さんにネオサザン掛けられて終了、と。
>>622
試合前は余裕綽々だったんだろうなあ。
デカイ大会みたいだし、千春がまともにやるわけないってことを失念してたのかもな。
姉妹の策にはまり、流血させられて赤く染まった視界の中嬲り殺しにされる地元のスター。
せめてセコンドにラッキーがいれば・・・・・・。
- 625 :名無しさん:2009/05/24(日) 23:09:40
- >624
セコンドにつきながらも血まみれのマッキーにハァハァしてるラッキー。
- 626 :名無しさん:2009/05/24(日) 23:24:22
- そろそろ俺も何か書きたいが時間ができねぇ…orz
- 627 :名無しさん:2009/05/25(月) 21:30:33
- >>625
セコンドについてたら千秋に背後から襲われボコられてたのがマッキーの集中力を奪い云々
という妄想が。
2度美味しい気がしてきた。
- 628 :名無しさん:2009/05/27(水) 02:48:54
- >>625
なんたる役立たずw
- 629 :名無しさん:2009/05/27(水) 03:34:32
- 被虐姫の桜井さんが今日も一ネタ提供してくれたんだが…
タッグマッチで桜井さんが合体パイルドライバーで沈んだんだ。
相手の片割れはブリジットだった。
つまり、これはパイルドライバー+踵落しの合体技だったと解釈していいんだよね?
- 630 :名無しさん:2009/05/27(水) 09:55:45
- >>629
つまり開脚でリングに叩きつけられ意識朦朧としたところに股間へ踵落としと・・・。
そいつぁ乙過ぎだなw
- 631 :名無しさん:2009/05/27(水) 23:49:21
- 外道vs東女を特別試合でやってみた
みぎり ディアナ
伊達 vs滝
永沢 コバ
序盤からみぎりはディアナ、伊達はコバに必殺技喰らわす
永沢はとにかく三人を投げる!どんどん投げる!この時点で滝さん体力ほぼ0
暴れまくる永沢を必殺技で止めたディアナだがみぎりに軽くぶん殴られてコバにタッチ
コバは殆ど何もできず瀕死になりディアナへタッチ
抵抗できないディアナをボコボコにするみぎり、トドメにデスバレーボムを使用
助けようとした滝さんを伊達が妨害し試合終了~
一方的すぎる試合だったw
- 632 :名無しさん:2009/05/27(水) 23:51:49
- >>631
そらそうよwwwww
- 633 :名無しさん:2009/05/28(木) 00:00:32
- 桜井さんの相方って誰がいいんだろうか。
個人的には越後さんなんかいいと思うんだけど。
至高のやられ芸を披露してくれそうじゃね?
ところで、マッキーのやられっぷりがよかったんで何かあると思い、ジューシーペア×村上姉妹をやってみた。
途中までは普通にジューシーペア圧勝だったんだけど、千秋のフライングニール2連発がラッキーに決まって形勢逆転。
逃げるようにタッチするラッキー。さらに、引きずり出されたマッキーがWパイルドライバーから場外に叩き落され、ナックルパートで攻め立てられる。
やっとのことでリングに戻ったマッキーに、千春がまさかの必殺カードデスバレー!
カットに入ったラッキーも千秋に捕まりいたぶられる。瀕死のマッキーはなんとかロープに腕を引っ掛ける。
しかし、そこに待っていたのは非情のWパワーボムだった・・・・・・。
という、ジューシーペアの壮絶惨敗劇がマジで発生しました。
マッキーはいったい何なの? 女神なの?
- 634 :名無しさん:2009/05/28(木) 01:09:24
- >>631
特別試合の評価値だと永沢はみぎりと伊達よりも高い
ますます何者なのか恐ろしくなってきたぜ…
- 635 :名無しさん:2009/05/28(木) 01:32:06
- 猫を被っているんだな。
・・・狐だけど。
- 636 :名無しさん:2009/05/28(木) 02:18:26
- >>633
俺は基本的にゆっこと組ませる路線でやってるけど
- 637 :名無しさん:2009/05/28(木) 14:22:20
- >>633
伊達ちゃんがいいですね。
クールな打撃屋コンビと
いうことで……。
- 638 :名無しさん:2009/05/28(木) 23:52:36
- >>633
むしろウッチーの罠
- 639 :名無しさん:2009/05/30(土) 02:30:40
- 桜井さんが真鍋にカンチョーされてヒィヒィ泣き叫ぶ夢を見た
- 640 :名無しさん:2009/06/01(月) 00:10:17
- スレチかもしれんがとある試合でこんな事が起きた
レイ&ちづるvsメガライト&ウォン姉のオート試合で
ちづるの必殺ジャーマン→レイにタッチ→レイのロメロ→一発でメガライトギブアップ
この時点でメガライトは体力がまだ半分近く残っていたんだぜ…
一体何が起こったのか…謎が深まるばかり
- 641 :名無しさん:2009/06/01(月) 00:23:30
- 失禁だな
それしか考えられない
- 642 :名無しさん:2009/06/01(月) 03:36:46
- マッシヴ状態になる前の旧スタイル型メガライトさんなら…
- 643 :名無しさん:2009/06/01(月) 12:04:10
- >>640
いわゆる関節クリットですね。
これがあるから、関節バグの
話が信じられなくなっちゃう。
- 645 :名無しさん:2009/06/01(月) 12:13:06
- 関節技はこれがあるから、弱体化してもつい使っちゃうんだよな。
ところで関節なら誰を落としたい?
俺は前に今は亡きリョナ1号板で南さんがゆっこに絞め落とされるのを見て以来南さん派です。
- 646 :名無しさん:2009/06/01(月) 12:43:21
- リョナ2というのは
「陵辱オナニー」の
省略形だと理解してたけど……
リョナ1板ってのもあったんだ(@_@)
- 647 :名無しさん:2009/06/01(月) 16:18:59
- リョナ板の後継って意味とリョナニーのもじりでリョナ2なんだぜ
でも、この場合はリョナ絵お絵かき掲示板1号の事を指してるから関係ないんだぜ
そういう流れを知らない人が出てくるのか…時代だなぁ…
- 648 :名無しさん:2009/06/02(火) 00:10:07
- >>645
打撃系全般
クールな無口系の娘達って非常にそそりますよ
- 649 :名無しさん:2009/06/02(火) 00:40:38
- >>645
やっぱり桜井さんかなぁ・・・ひねりが無くて悪いけど。
ディアナみたいな良い子が理不尽に甚振られその挙句に絞め落とされ・・・とかどうか。
変化球で絶対的攻めキャラのみぎりが絞め落とされた時の姿とか考えてみたり。
- 650 :名無しさん:2009/06/02(火) 04:39:47
- >>645
あれは最高級に興奮したな…あれで俺も南さんいぢめに走った
他には、越後さん、ひかる、ディアナとか結構いぢめてるけど
あ、ゆっこ、桜井さんは鉄板としての話ね
- 651 :名無しさん:2009/06/03(水) 04:52:31
- 小川はもっといぢめられてもいいはず
- 652 :名無しさん:2009/06/03(水) 11:56:20
- 本スレに大型キャラの飛び技の話が出てたね。
みぎりのムーンサルトフットスタンプとか、エグイこと思いつくよなあ。
飛び技リョナ・・・・・・悪くないんじゃないか?
- 653 :名無しさん:2009/06/04(木) 01:17:22
- みぎりの落下系は命の危機。禁じ手クラスだろうが本人に自覚は無いから今日もどこかでダイブするんだろうw
フライングボディアタックならまだダメージがマシかな?胸が衝撃緩和になって。
- 654 :名無しさん:2009/06/04(木) 02:22:23
- みぎりが気紛れで使ったヒップアタックにズタボロにされ、
PTSDで榎本のヒップアタックにすら条件反射的に怯えてしまい榎本に惨敗してしまう南さんの転落ルートが見えた!
- 655 :名無しさん:2009/06/04(木) 11:42:41
- ギロチンフォール使ってるあたり、マジで自覚ないだろうな>>みぎり
タイトルマッチで浮かれたみぎりがトップロープから何がしか使って大惨事とかありそうだ。
- 656 :名無しさん:2009/06/04(木) 18:36:15
- >>655
チャンピオンの桜井さんをダウンさせ・・・というか虫の息状態になっているのを見て
チャンスとばかりにコーナーポストに上りフライングニードロップを仕掛けるが腹部に着弾予定が・・・
飛び技が不慣れなばかりに狙いがずれ下腹部に・・・とか妄想してみた
- 657 :名無しさん:2009/06/04(木) 21:08:20
- みぎりって100kg近いから、飛び技とかシャレにならない破壊力だな。
- 658 :名無しさん:2009/06/04(木) 21:43:05
- 肘やら膝から落ちてきたら目も当てられないな。
656の展開だと桜井さんショック死しかねんぞw
- 659 :308:2009/06/04(木) 21:54:23
- 今は知らない人も多いだろうけど山田遥さんとフレイアさん
ttp://sobchan.no-ip.com/cgi-bin/upmini/src/um2822.gif
- 660 :名無しさん:2009/06/04(木) 22:00:14
- >>659
うお・・・・・・レッスルのドット絵とか初めて見た。
神速で保存した。超GJ!
- 661 :名無しさん:2009/06/04(木) 22:32:49
- しばらく見てるとピクピクし始めるとか。細かいwGJ!
- 662 :308:2009/06/05(金) 03:02:20
- 失禁忘れてた
ttp://sobchan.no-ip.com/cgi-bin/upmini/src/um2823.gif
- 663 :名無しさん:2009/06/05(金) 21:05:52
- なんだ、ただの神か
- 664 :名無しさん:2009/06/06(土) 00:11:09
- GJ神!!
- 665 :名無しさん:2009/06/06(土) 02:12:01
- 素晴らしすぎて失禁するかと思った
- 666 :名無しさん:2009/06/06(土) 17:23:22
- 神様このゲームはいつ発売されますか?
- 667 :名無しさん:2009/06/07(日) 01:41:26
- 派生で絵が発生してる…pixivすごい…
- 668 :名無しさん:2009/06/08(月) 04:35:37
- この間プロレス見てて、熱戦で終盤ガクガクになって立ち上がれない姿を見て
「あー、あれがゆっことか桜井さんならタマランものがあるな」
とか思った瞬間、俺は病んでるなって思った
- 669 :名無しさん:2009/06/08(月) 12:09:44
- >>668
ありすぎて困るw
- 670 :名無しさん:2009/06/09(火) 00:47:02
- 某サイトのリョナ絵リクエストでみぎーに投票したがちと票数が足りない・・・
桜井さんは安全圏内で良かったけどw
- 671 :659:2009/06/09(火) 20:32:15
- 二号にキャラ変えたのを投稿したけどやはりドットならキャラ改変しやすい
今作ってるゲームがひと段落したらレッスルのゲームも開発したいところ。
システムは美少女レスラー列伝とかファイプロみたいなので
- 672 :名無しさん:2009/06/09(火) 22:59:13
- >>671
期待しちゃっていいですか。
- 673 :名無しさん:2009/06/10(水) 10:15:02
- mjsk
生きる希望がわいてきた
- 674 :名無しさん:2009/06/10(水) 12:10:26
- >>670
ちょっと票数の移行をチェックしただけでも
2時間で30票とか明らかに不正臭い事やってる奴が確認出来るよ
折角の企画なのにこう言う事をされると虚しくなるね
- 675 :名無しさん:2009/06/10(水) 12:21:46
- 投票企画物はなー・・・以前某所で酷い有り様になってたし
無事に終わってくれればと切に思う
- 676 :名無しさん:2009/06/10(水) 15:02:06
- やっぱり、こういう場所で投票云々って話はしない方がいいのかねぇ
しなくても、やらかす奴はやらかすんだろうけと、誘導してるみたいで申し訳ない気になっちやうわ
もちろん、企画そのものは盛り上がって欲しいけども
- 677 :名無しさん:2009/06/10(水) 21:32:53
- あんまりな事やってるとトップ3位以外を俺が1000票位にするぞ?いいのか?
取り合えず媚びとつまらん趣味で大量投票したのを管理人に詫びて票を無効にして貰ってこい
レッスルリョナ好きなら、どうせここも見てるだろうしな
- 678 :名無しさん:2009/06/10(水) 22:33:47
- 試合開始から10分が経過しようとしたとき、杉浦美月の飛び付き腕ひしぎ逆十字が相羽和希をとらえた。
杉浦「今すぐギブアップしないと90%の確率で筋が伸びきってしまいます。」
相羽「くっ誰が」
杉浦「ならば仕方ありません、あなたには・・」
相羽「こおおおぉぉ!」
杉浦「!?」
相羽は何事かを絶叫すると、ありえない腕力で杉浦の腕ひしぎを振りほどいた。
そして、あっけにとられた杉浦のバックをとりチョーク気味のスリーパーを仕掛ける。
相羽「どう?苦しい?」
杉浦「私の分析では相羽さんが私に関節技を極められる確率は3%以下のはずです・・」
相羽「普段はお客さんの喜ばない関節技なんて使わないけど、ボクが本気になったら美月ちゃんを絞め落とすくらいいつでもできるんだからね」
杉浦「なっ!」
杉浦の動揺を見逃さず、相羽はスリーパーをより強烈なドラゴンスリーパーに組み換える。
杉浦「いつの間にこんな技まで・・」
相羽「美月ちゃん心の中でボクのことバカにしてるでしょ。今日はそのお仕置きなんだからね!」
杉浦の全身が悲鳴をあげる一方、密着した相羽の体から発せられるやさしい香りが杉浦の鼻腔をくすぐる。
そして相羽が両腕に力を込めると、杉浦の意識は天に召されたのであった。
○相羽(12分30秒、ドラゴンスリーパー→KO)●杉浦
- 679 :678:2009/06/10(水) 22:50:59
- このほかのラインアップ
○永原ちづる(4分30秒、逆エビ固め→ギブアップ)●ボンバー来島
○ミミ吉原(8分05秒ドラゴンスリーパー→KO)●マイティ祐希子
○パンサー理沙子(15分30秒卍固め→KO)●南利美
○石川涼美(5分15秒アルゼンチンバックブリーカー→ギブアップ)●サンダー龍子
○藤島瞳(1本目0分59秒スリーパーホールド→ギブアップ、2本目5分43秒卍固め→KO)●菊地理宇
- 680 :名無しさん:2009/06/11(木) 21:59:12
- ボンバー来島。パワーに絶対の自身を持ち、ヘビー級のトップを狙う選手たちの壁となっているレスラーである。
今日も小生意気な年下の選手をフルボッコするはず、だった。
来島「くッああ」
伊達「私だって逆エビくらいできる・・」
細身の伊達が来島の巨体をありえない角度に海老反りさせている。打撃技しか警戒していなかった来島にとって二重の衝撃である。
来島「ぎゃあああああ」
伊達「ごめん、先輩。もうすぐ、楽にさせてあげるから」
伊達は巧みに体重を移動させて来島の全身を軋ませる。意外に豊満なお尻が来島の背骨に強烈なダメージを与えている。
伊達「落ちて、いいよ」
断末魔の悲鳴を上げて、来島の意識は途絶えた。
ノエル「やっぱり来島さんじゃ勝てない・・」
- 681 :名無しさん:2009/06/13(土) 04:59:40
- ネタでやるにしてもマジで書こうとしてるにしろ、もう少し上手く膨らませた方がいいと思う
- 682 :名無しさん:2009/06/13(土) 10:26:11
- 素人だからよくわからないんだけど
このお題を種にしてSSを書けば良いの?
- 683 :名無しさん:2009/06/13(土) 23:50:16
- 679のを元にって事かな?許可さえあれば別にそれはそれで構わないと思うけど
SS書投下するのなら自分のオリジナルな妄想を膨らませて好きな話を作った方が良いんじゃないかな。
- 684 :名無しさん:2009/06/15(月) 04:55:55
- 気づかなかったけど、まとめ更新されてんだな
- 685 :名無しさん:2009/06/15(月) 16:42:33
- 溜まってたSS全部にタイトル付けて・・・更新大変だったろうなー・・・
まとめさん乙です!
- 686 :名無しさん:2009/06/15(月) 23:11:36
- こうしてみると外道社長シリーズは多いなw
ホントにまとめさんは乙すぎる
- 687 :名無しさん:2009/06/16(火) 02:11:18
- 外道社長辺りでSSの量が一気に増えたよな。
最近はここも過疎気味だし完結もしてる訳では無いから
新たな外道さんは出てこないものか・・・
- 688 :名無しさん:2009/06/16(火) 08:06:05
- 今にして思うと外道団体ネタが途中で潰されたのはホントに勿体なかったな
盛り上がってたし伏線も結構残ってたのに
神田さんの話投下した人はもうちょいタイミング読めなかったんだろうか
- 689 :名無しさん:2009/06/16(火) 10:41:48
- まあ言ってもしゃーない
それよりも当分投げ技でリョナれない気分なのがなんとも
- 690 :名無しさん:2009/06/16(火) 12:41:21
- >>688
余りそういう事は言わない方がいいんじゃないかい?
もとより、書きたい人が書きたい物を書いて投下するって感じだったじゃない
- 691 :名無しさん:2009/06/16(火) 17:41:04
- >689
だな~
あとサイト持ってて落ち込んでる人達が心配だ
そのままフェードアウトしちゃうんじゃないかって
- 692 :名無しさん:2009/06/16(火) 18:21:34
- >>688
まぁ、もったいないと言えばもったいなかったけど、個人的にはネタが拡張されすぎて食傷気味だったから、これはこれで
>>689
ホントになぁ…ショックが抜けない
- 693 :名無しさん:2009/06/16(火) 19:50:08
- 外道ネタはちょうど区切りが良かったし、長期休みが終わったからストップしてるんだと思うよ
また夏休みになればバンバン作品が投下されるさ
- 694 :名無しさん:2009/06/17(水) 02:29:33
- そもそもSSスレじゃない。
基本的には今の流れで良いんじゃない?
書きたい人が書きたい物を書けばいい。
>>688
タイミングっていつ?
外道ネタがずっと続いてたら神田の話は投下せず、ずっと待ってろってこと?
神田ネタ自体に問題はなかったし、外道ネタを続けることももちろん可能だった。
理由を見つけて犯人捜しをしたいのかもしれないが、はっきり言ってスジ違い。
- 695 :名無しさん:2009/06/17(水) 09:46:39
- すまん、まとめって>>1にある保管庫のことで良いんだよね?
- 696 :名無しさん:2009/06/17(水) 14:00:45
- >>695
そそ
一番下にある別コーナーのリョナ板レッスルエンジェルまとめにリスト化されてるよ
- 697 :名無しさん:2009/06/17(水) 18:17:37
- >>外道ネタを続けることももちろん可能だった
実際529以降の書き込み見ると神田ネタを最後に自然消滅しちゃったのが逆に不思議なくらいだよな。
やっぱり食傷気味の人が多かったのかね?
- 698 :名無しさん:2009/06/17(水) 19:30:45
- どっちでもいいよ。
ひとつのネタであれだけ盛り上がった事自体凄い。
それにまた第二第三の外道が現れないとも限らんのだし。
- 699 :名無しさん:2009/06/17(水) 21:27:21
- 俺が…いや、俺達が外道だっ!
- 700 :名無しさん:2009/06/17(水) 22:03:57
- タイトルマッチでカオス&コーディペアにCOM団体の評価値900代の村上千秋、神楽ペアが勝った件について
千秋の裏投げで沈んだカオス様
マスクを剥ぎ取られて無様な姿を晒している様が想像できる…
鯖2はこういう奇跡が起こるから止められないね!!
- 701 :名無しさん:2009/06/17(水) 22:13:51
- 村上姉妹は恐ろしいな
- 702 :名無しさん:2009/06/18(木) 00:00:38
- >>699
格好良いが何気に酷い事言ってるw
- 703 :名無しさん:2009/06/19(金) 05:23:23
- ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
(.___,,,... -ァァフ| あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
|i i| }! }} //|
|l、{ j} /,,ィ//| 『おれはむとめと千種を対戦させたら
i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ 凄い勢いで千種がむとめを一方的にフルボッコした』
|リ u' } ,ノ _,!V,ハ |
/´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
/' ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ おれも何が起こったのかわからなかった
,゙ / )ヽ iLレ u' | | ヾlトハ〉
|/_/ ハ !ニ⊇ '/:} V:::::ヽ 股間がどうにかなりそうだった…
// 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
/'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐ \ 百合だとか裏切りだとか
/ // 广¨´ /' /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
ノ ' / ノ:::::`ー-、___/:::::// ヽ }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::... イ 肉体と精神のWリョナってのを味わったぜ…
- 704 :名無しさん:2009/06/20(土) 01:00:46
- 問題の神田のやつを投下した者です
しばらく忙しくて来れなかったんですが、自分の思いつきのレスが迷惑をかけた可能性があるようで申し訳ないです
自分としては登場メンバーが固定されつつあったので、他のキャラも読んでみたいなと零で試されていたようなifルート側の展開のつもりだったのですが、まとめページにああいった形で掲載されると確かに最終話に見えてしまいますね…
あれ以降で途切れてしまう、というのを想定していなかったのもありますが、結果的に人様の仕事に勝手な区切りをもたらしてしまったのも事実だと思います
気にしていないという方もいらっしゃるいようですが、不快な思いをさせてしまった方がいる以上、謝罪させていただきたいと思います。申し訳ありませんでした
- 705 :名無しさん:2009/06/20(土) 01:10:34
- まぁ、いいんじゃないの?
妄想なんて人の数以上にあるわけだし
個人的にはあの辺がいい感じで続ける限界かな、とも思ってたし
悪い言い方になるけど、続けたい人は続ければいいんじゃない? って事だよ
別に誰が止めるわけでもないしねw
俺は悪いとは思ってないし、これからも頑張ってねってとしか言えないけどもw
- 706 :名無しさん:2009/06/20(土) 01:26:46
- 律儀な人だなw
他の人も言ってる通りまだ続けようと思えば続けられるんだし
夢オチもあり得るとも書かれてたしねw
ここは好きに妄想する場所なんだからいちいち人の言うことは気にしないで良いと思うなー。
- 707 :名無しさん:2009/06/20(土) 14:24:14
- 貴方のSSを読んで神田さんが好きになった俺参上!
外道ネタが途切れたのは貴方のせいじゃないですよ
ただ、ちょうど長期休みが終わるという時期だっただけで…
- 708 :名無しさん:2009/06/20(土) 17:52:40
- そういやぁレッスルオンリーのイベントは
リョナ物扱うサークルあるのかなぁ・・・
- 709 :名無しさん:2009/06/21(日) 01:29:03
- え!?あること前提で一般参加する気だったんだけどっ!?
- 710 :名無しさん:2009/06/21(日) 03:50:51
- 参加しそうな人ってこのスレ住民っぽい人多いからなぁ…ガチリョナは無理としても要素は期待できるんじゃね?
- 711 :名無しさん:2009/06/21(日) 23:08:19
- 桜井さん・・・・・・負けるのは仕方ない。
タイトル防衛てのは難しいってのもわかる。
ただ・・・・・・なぜ評価が130余りも下のダダーンにボコられますか・・・・・・。
コーディクラッシュも出さずにフランケンシュタイナーをガッチリ止められてパワーボムで終了とか完全に格下扱いじゃないか。
相方の鏡様が冷たい目で見てるよ・・・・・・。
そんなGWAタッグタイトルマッチ。
ダダーンの相方がローズ様だったのはミスったけど。理由がつかんw
- 712 :711:2009/06/21(日) 23:09:49
- ダダーンがコーディクラッシュを出すわけない。
何故こんな間違いを・・・・・・。これも桜井さんの呪いか(違)
- 713 :名無しさん:2009/06/22(月) 01:03:59
- 多分、試合終了後に鏡様の制裁があったと思う。
桜井さん踏んだり蹴ったりw
- 714 :名無しさん:2009/06/22(月) 04:56:26
- 実は鏡さん裏切ってたんだよ…
- 715 :名無しさん:2009/06/22(月) 08:00:11
- 鏡様に何かしこまれててくやしいっ・・・と
- 716 :名無しさん:2009/06/22(月) 18:21:37
- 直前に相手が変更されたのも鏡様の罠だったんだよ!
- 717 :名無しさん:2009/06/23(火) 06:35:07
- 悪いお方やで…
- 718 :名無しさん:2009/06/23(火) 11:35:07
- でもね、そんな桜井さんも自団体ベルトは余裕で奪取したよ。
まじで相手を寄せ付けない一方的な完勝! すごいや!
(リング上には血まみれで失神するゆっこの姿が)
・・・・・・しっかりしろよ最優秀選手。防衛戦で11分葬とか無様にも程があんだろ。
ちなみにリベンジのつもりで組んだタイトルマッチとゆっこが別に保持していたアジアヘビータイトルマッチも全部桜井さんに惨殺されました。全て15分以内で。
「墜ちる」ってこういうことか・・・・・・一気に無冠とか・・・・・・。
- 720 :名無しさん:2009/06/23(火) 18:42:40
- さすがゆっこ
絶対に外さないな
- 721 :名無しさん:2009/06/23(火) 20:42:34
- つまり、だ
唐突に訪れる「原因不明の大スランプ」期に知らず飛び込んだゆっこ。
期待のホープ・桜井を売り出す為に絶対的二冠王者であるゆっことのシングルを会社が組む。
で、ゆっこがまさかの惨敗。
→失神負けという失態を演じてしまったゆっこは引くわけにいかずベルトを担保にリマッチを要求。
絶対王者としての意地を見せると意気込んで挑むも、前回以上の大惨敗。
『無様』という言葉をそのまま体現したような負け様にファンからも失望か溢れ始める。
→→面目丸潰れのゆっこ。
最早、完全に立場の逆転した二人。
ゆっこは日本女子プロレス界の至宝・アジアヘビーを担保に再々戦を求めるしかなかった。
挑発ですらない見下された桜井の発言にも怒りを飲み込み決戦に賭けるゆっこ。
だが結果は無常で残酷だった。
試合時間は最長、しかし内容を見れば桜井がゆっこを弄んだ為長引いただけの結果。
祐希子政権の終焉を色濃く見せ付けただけだった。
新たに二冠王となった桜井。
唐突に入れ替わった王者に挑んでくる相手もおらず、勢いに乗ってタッグのベルトも狙う。
しかし、これといったパートナーがいない。
そこに同じく一匹狼となっていた鏡が接近、桜井はそれを受諾してタッグ王者へ挑むのであった。
……それが罠とも知らずに―――――。
というわけですね?
- 722 :名無しさん:2009/06/23(火) 23:53:55
- まとめ乙w
- 723 :名無しさん:2009/06/24(水) 00:43:09
- 馬鹿っぽい妄想浮かんできたのであげてみる。
「ユキコ、お前が好きだ」
…はぁ?
ナスターシャ、あんたわざわざ来日して、開口一番何言ってんのよ。
「お前の…そう、あの脈動…搾り出すような吐息…」
私があんたに何度も絞め落されてるっていいたいのか。
「お前の愛らしい表情……切ない声……」
どうせ私はあんたに何度も絞め落されてるわよ。
「私はお前無しではいられないんだ!」
やかましい。
さっさと帰れ。
「ちょっと待ってくれる? 祐希子は私のものなのよ?」
利美、私はあんたの仲間だけど所有物じゃない。
「トシミ…お前の愛ではユキコを幸せにできない!」
絞め落されるのが私の幸せか。
「私も祐希子さん、好きなんだけどなぁ…」
ミミさんまで、止めてください。
「私の腕の中で果てたんだから、祐希子先輩は私のもの!」
レイ、黙れ、張り倒すわよ。
「私も、私もー!」
「落ちた祐希子さん…守ってあげたい…」
「絞められてる祐希子さんて可愛い」
智美、紫月ちゃん、ひかるーっ!
「祐希子さんー、私もー」
あーーーーーーーっ! もうっ!!
「あんたらねーー!!!」
何よ、その獲物を見る目は。
「関節技で落されて嬉しいわけないでしょーっ!?」
…。
…。
…わかってくれたかな?
…ぷっ、はは、あははははっ
わはははははははははっ
なぜ笑う。
「ユ、ユキコ、お前、意外とシャイなんだな…ハハハ…」
「もぅ、祐希子、そんな照れなくてもいいのよ?」
…貴様ら。
「みんな、せっかくだから祐希子さんとスパーリングしていきましょう」
ミミさん、なんでそうなるんですか。
「ほらー、先輩、照れない照れない」
「やったー、祐希子先輩とスパーリング~♪」
照れてないっ!! 喜ぶな、そこっ!!(涙)
って、リングに連れ込まれて…
ね、寝かされちゃって…
あああああぁぁぁぁぁぁぁ~~……!!!!
びくんっ、びくんっ…
- 724 :名無しさん:2009/06/24(水) 01:00:32
- >>723
最後の悲鳴はひぎぃ系にした方がココ向けだよね
- 725 :名無しさん:2009/06/24(水) 11:01:14
- >>721
そ れ だ
>>723
闘争には愛は必要欠くべからざるものですからね
- 726 :名無しさん:2009/06/24(水) 23:03:55
- ダークリョナってこのスレに該当してるかな?
…明るいリョナってのも変な話ではあるんだがw
- 727 :名無しさん:2009/06/24(水) 23:57:46
- どういうこと?
鬱ENDって事?
とりあえず方向性がこっちだと思うなら投下してみなよ
- 728 :名無しさん:2009/06/25(木) 09:46:57
- レッスルでさえあればなんでもいいんじゃない?
個人的には人死にだけは勘弁だけど、それ以外なら喜んで食べるよ。
俺なんかリョナネタをすっかり我が家のPS2に委ねちゃってるから、ちゃんとした(?)妄想できる人がうらやましい。
・・・・・・ゆっこはとうとう桜井さんがトラウマになったようです。
打撃技以外で負けまくるようになりました。
・ノーザンライトスープレックス×2→キャプチュードの投げコンボで沈没
・ニールキックを華麗に返され、ソバットで昏倒
・脇固めで号泣しながらタップ
もうね、引退を考えるレベルのやられっぷり。数値上はゆっこ<桜井さんなのに・・・・・・組んだ俺が悪いのか?
別の団体では、リーグ戦優勝決定戦で市ヶ谷が零のミドルキックでクリティカルKO喰らいました。
プライド高い人がミドルでKOとかただごとじゃない感じを受けますよね。
うちのPS2、確変継続中。
- 729 :名無しさん:2009/06/25(木) 09:48:21
- ×ゆっこ<桜井さん
○ゆっこ>桜井さん
あんまり負けまくるからなぁ・・・。
- 730 :名無しさん:2009/06/25(木) 17:56:11
- >>729
だが考えてみて欲しい。
素質と相性は別問題ではないか…と。
格下相手でも苦手な相手は存在するのではないか…と。
- 731 :名無しさん:2009/06/26(金) 05:08:21
- この板の流れに乗ったら小川さんも何か金星を挙げれそうな予感がしたのでメガ姐さんにぶつけてみました。
素敵に嬲り殺されました。
今日はいい夢が見れそうです( ^ω^)
- 732 :名無しさん:2009/06/26(金) 13:11:04
- ダイナマイトリン目当てに
愛のストーリーアプリのPC体験版を落してみたんだが。
ダダーンと小鳥遊と朝比奈とリンの4人にフルボッコにされて
失神して場外投棄される理沙子さんなんて描写があるとは・・・。
タカナシGJ。
- 733 :名無しさん:2009/06/27(土) 05:48:12
- コリィとジャニスはこのスレ的な意味でもっと狙われてもいいと思う
- 735 :名無しさん:2009/06/27(土) 11:11:49
- 電波が囁いたので初めて投下します。1は前置きなので読み飛ばし可です。
1.
『腰巾着に興味なし。狙うはサンダー龍子のみ』
挑発的な言葉で飾られた紙面を乱暴に閉じ、丸めてゴミ箱に投げ捨てる。
「……あの餓鬼、調子に乗りやがって」
腹の底から搾り出すように不満を吐き出したが、治まりがつかず拳を硬く握りしめた。
「まあまあ、そうカッカしないで。はい、リンゴ。あ~ん」
邪気のない顔で『あ~ん』を強要してくるタッグパートナーに対して、サンダー龍子は仕方なく口を開け、ウサギの形にカットされたリンゴを受け入れる。
季節が外れているせいか強めの酸味が口の中に広がる。
「もうひとつどう?」
「いや、もういい。それより、あんな記事書かれてどうも思わないのか?」
龍子がゴミ箱に視線を動かすと、リンゴの予想外の酸味に顔をしかめていた石川涼美は曖昧な笑顔を作った。
龍子が憤激した雑誌の記事の内容を要約するとこんな感じである。
今月予定されていた新女とWARSの交流戦に、サンダー龍子が怪我のため出場できなくなったことが分かった。
当初予定されていた武藤めぐみとサンダー龍子のタイトルマッチは、新女側の強い要請によりWARSの石川涼美が代打出場することに決まった。
なお、この試合で石川涼美が負けた場合、WARSヘビー級ベルトが流れることになり、WARS経営陣は分の悪い賭けに出たといえるだろう。
以上のような内容の記事と、対戦する予定だった武藤めぐみの傲慢な態度が加わり、龍子はかなり頭にきていた。
なにより、これだけ馬鹿にされてもニコニコ笑顔を崩さないパートナーに煮え切らなさを感じていた。
「めぐみちゃんはまだ若いから。うん、龍子だって昔は結構威勢の良い台詞言ってたでしょう」
「それは……そうかもしれないけど」
「でも、出過ぎた杭を打ち直してあげるのも先輩レスラーの役目かなって思わないでもない……かな」
「他団体の人間が考えることじゃないと思うよ」
「でも、新女の人って自分が強くなることしか考えてない人が多いでしょ。危なっかしくて」
そう言われてみれば、龍子は何人かの顔を思い浮かべる。
マイティ祐希子に市ヶ谷麗華、南利美。まあ、確かにそんな感じだ。
(あたしも他人のこといえないよ)
そうプロレスラーなんて職業につく人間は結局は自分が一番なのだ。
誰よりも強く、華麗に、格好良く。目標は違っても目指すところは頂上なのだ。
「というわけで~、お姉さん役やってきますぅ。龍子はこのベットで大人しくお留守番しててくださいね」
「餓鬼扱いされるような年じゃないよ」
「レスラーなんてみんな子供ですよ~」
「そうだな、あたしもおまえも。なあ、久しぶりに本気で殴り合ってみるか? 本気を出せるのは餓鬼の特権だからね」
龍子の放つ空気が変わる。
リングの上で幾人もの猛者を喰らってきた野獣の放つソレだ。しかし、石川は臆することもなくその空気を受け入れた。
表情こそいつも通りのニコニコ顔だが、トレーニングウェアの下ではわずかに筋肉が怒張し、意識と肉体が戦闘態勢に入っているのが分かる。
「そうやって、すぐ乗せようとするんだから」
「お楽しみがあったほうが試合に気合が入るだろ。もし、ベルト流失させたらこの話はナシだよ。それどころじゃなくなる」
「わかってますよ~。そろそろ練習の時間ですから帰りますぅ」
パートナーが病室を去った後、龍子は満足げに笑った。
やはり、自分のパートナーは石川涼美以外には務まらないだろう。それを確認できたことが嬉しかった。
リングの上でどんな死闘を繰り広げるか、骨を砕きあって肉を潰し合う。
想像するだけで果てそうになるほど甘美なドラッグに酔いしれ、いつしか武藤めぐみのことなどきれいさっぱり忘れていた。
- 736 :名無しさん:2009/06/27(土) 11:12:56
- ―――――――――――――
前置きが長くなりました。続きです
2.
そして、武藤めぐみと石川涼美のタイトルマッチがゴングによって幕を開けた。
武藤は素早いステップワークと鋭い打撃を駆使し、石川に組み付かれないように試合を運んでいた。
ステップを巧みに使い、ローキックで相手の足に確実にダメージを蓄積させ、
相手が強引に組み付こうと近づいてきたときは前蹴りで距離をつくり、回転の速い左右のミドルキックで相手の動きを封じ込める。
そうやって、相手のパワーを少しずつ削って確実に相手の攻撃力を殺してから、飛び技や投げ技の大技で勝負を決める。
決して体格的に恵まれているわけではない武藤めぐみが、大柄の選手達と渡り合うために取り入れた戦術。
抑えるところは抑え魅せるところは魅せるファイトスタイルである。
(そう、わたしはこれで来島さんや祐希子さんとも渡り合ってきたの。いまさら、石川さん程度に)
策もなく強引に近づいてきた相手の太腿の付け根に前蹴りを蹴り込み初動を止め、鋭いミドルを放つ。
思わずレフェリーが顔をしかめるほどの肉を打つ音がリングに響く。
これまで放ったミドルは全てガードの上からだが、それでも効果は出始めていた。
石川の両腕は赤く腫れ上がっていたが、それでも石川の表情が歪められることはない。
(その余裕顔いつまで続けてられるかしら!)
ミドルを防ぐためにガードは下げられており、顔面がガラ空きになっていた。
ワン・ツーと顔面に掌底を突き入れ、怯んだところにその場飛びで顔に向けてドロップキックを放つ。
「きゃっ」
プロレスには似つかわしくない可愛い悲鳴を上げて膝をつく石川に、蹴りの反動を利用して身軽に着地した武藤は侮蔑の視線を送る。
そんな視線を受けてもなお、笑顔を崩さずに石川はゆっくりと立ち上がった。
「さすがは新女を背負う若きエースさんですねぇ。強くてお姉さん困っちゃいます~」
「貴女が弱すぎるだけだと思うけど」
「じゃあ、私もそろそろピッチ上げていきますよ」
棘を隠そうともしないめぐみの言葉にも、石川は笑顔で答え、ジリジリと間合いを詰めてくる。
タックルの構えを見せた瞬間、相手の動きを先んじて前蹴りを放つ。初動を止め、右のミドルを赤く腫れ上がった腕に叩き込む。
もう幾度か繰り返した動き。めぐみは相手が間合いに入った瞬間、半ばルーチンワークのように前蹴りを放っていた。それこそが名参謀の狙いだとも知らずに。
バスン。
これまでのミドルとは明らかに感触が違った。
(正面で受けられた)
完全に読まれていた攻撃。否、そう攻撃するように仕向けられていた。
同じような展開が続けられ、めぐみの身体はパブロフの犬のように動きを刷り込まれたのだ。
石川は確実に放たれるであろうミドルに対して半身を捻り、両腕でミドルを受け威力を殺すだけで悠々と反撃のチャンスをものにした。
めぐみは蹴り足を戻して前蹴りで距離をつくろうとするも、もう目の前にあの笑顔が迫っていた。インタビュー中も試合中も変わらぬあの笑顔が。
(組まれる!?)
そう判断しためぐみの頭部を衝撃が襲った。何のことはない、ただ思い切り平手で頬を叩かれたのだ。
だが、場内に響いたのはビンタとは思えない破裂音に近い音。なにより、頭部を襲った揺れが半端ではなかった。
めぐみはもともと首が太いわけでもなく、さらに蹴り足を引いている最中だったため、ビンタの衝撃がダイレクトに脳を襲ったのだ。
- 737 :名無しさん:2009/06/27(土) 11:14:02
- ――――――――――――――――――
3.
「ダメですよ。安易に蹴りなんて出したら、鏡さんあたりなら喜んで掴みにいってましたよ」
追撃はなかった。代わりに放たれたのは指導。まるで一年目の新人に手取り足取り教えるような優しい言葉。
それはめぐみのプライドをひどく傷つけた。
「馬鹿にしてっ!」
霞んだ視界を頭を振ってクリアにし、一気に間合いに詰め込む。
掴みにかかってきた手をクイック式の低空ドロップキックでやり過ごし、素早く立ち上がってワン・ツーと掌底を打ち込む。
顔面に掌底を受けながらも、掴みかかってくる石川の手を思い切り打ち払う。
「もらった!」
ノーガードになった顔面に刀で切り落とすようなハイキック。
決まった。誰もがそう思った。しかし、WARSのNo.2は倒れなかった。コーナーに背中を預けダウンを回避していた。
フラフラになりながらも自分を見据える瞳に、めぐみは猛烈な焦燥感を覚えた。
ここで倒さなければ倒せない、それは強迫観念となって追撃へと駆り立てる。
「ハッ」
跳躍力を生かしたジャンピングニーが石川の顔面に迫る。
「ふふ、甘いですね~」
しかし、めぐみは見てしまった。普段のお人好しの笑顔が策士の嘲笑へと変わる瞬間を。
そして、硬いものと硬いものが潰し合う嫌な音がリングに響いた。
「ヒァッ」
呻き声を上げたのはめぐみだった。膝に走った激痛に顔をしかめる。
膝に走った激痛の原因、それは石川のヘッドバットだ。膝がクリーンヒットするのを避けるために頭突きで迎撃するという荒業を敢行したのだ。
だが、石川の攻撃はこれだけでは終わらなかった。
ジャンピングニーを高い位置で迎撃され、バランスを崩しためぐみの身体はキャッチされ、自身の跳躍よりさらに高く持ち上げられていた。
「パワーボムいきまーす」
近くなった天井が高速で遠ざかっていく。離れていくライトの輝きにベルトを重ねた瞬間、めぐみの身体を衝撃が襲った。
「グハッ……ァァ」
肺の中の空気が強制的に押し出され、喘ぎながら酸素を求める。
「もう一発いきますよ」
「イ、ィヤ」
遠のいたはずの天井がまた視界に広がり、高度が限界に達しマットに叩きつけられる。
衝撃のあまり平衡感覚が麻痺し、自分がどういう状態にあるのかさえ不明瞭な状態だったが、
視界に広がるライトから自分がマットの上でダウンしているのだと分かった。
「まだ、ネンネしたらだめですよ~」
無理矢理引き起こされ、コーナーを背に立たされたまま、バシンバシンと2.3回頬を叩かれる。
軽く頬を叩かれるだけで、全身の骨が軋むような痛みが体中を駆け抜ける。連発式のパワーボムはめぐみの身体に深刻なダメージを与えていた。
「もう嫌倒れですか~? この程度の娘が龍子とタイトルマッチをする予定だったなんてちょっと笑えませんね」
霞む視界に映った石川の表情は笑っていなかった。
ぶつ切りになった思考で理解する。目の前の石川涼美というレスラーは自身が罵倒されようが決して表情を崩しはしなかった。
彼女が怒っていたのはそんな些細なことではなく、パートナーであるサンダー龍子の持つベルトが軽んじられたこと、その一手に尽きていたのだ。
「新女さんのも末期ですね~。売り出すためとはいえ、この程度の娘を調子付かせて他団体にタイトルマッチを挑ませるなんて」
「……どういう意味よ」
「めぐみちゃんの強さと人気は新女の社長さんがお金を積んで創った虚構だっていう意味ですよ」
目の前に立つレスラーの言葉が少女の心を深く抉った。
そんなはずは無い。私は私の力でここまで……。
「みんな手加減していたんですよ、あなたを伸ばすために。次期エースとして抱えあげるために」
「黙って」
「まだ認められませんか? 無様ですね~」
- 738 :名無しさん:2009/06/27(土) 11:16:59
- ―――――――――――――――――――
4.
「黙れッ!」
めぐみは絶叫とともに敵に対して殴りかかった。
不思議と身体をスピードレーサーの如く駆け抜けていた痛みは消え、あるのは自身のプロレスを否定されたことへの憤怒ばかりだった。
攻撃の組み立ても何も無い。ただ思いきり、腕を振りかぶりハンマーブローを繰り出す。
戦意を喪失したと思っていためぐみの逆襲にとっさに対処できず、石川をそれをもろにもらってしまう。
「負けない、絶対負けない」
密着した状態からボディにショートフックを打ち、身体がくの字に曲がったところを続けざまにボディへ膝を蹴り込む。
さすがに効いたのか、石川の表情が苦悶に満ちる。
イケる、このままいけば勝てる。その希望がめぐみをラッシュへと駆り立てる。
「まだまだッ」
腹をおさえて前屈みになった石川のこめかみへ肘を打ち落とす。
肘にぬるりとした熱い感触が伝わり、ポタリポタリと肘から伝い落ちた真っ赤な血が青いマットを汚した。
「これで私の勝ちだ」
顔の半分を真っ赤に染め悶絶する石川を無理矢理ロープへ振り、渾身のフライングにールキックを叩き込んだ。
手応えは十分だった。後はフォールをして終わりだと、立ち上がった先でめぐみは信じられないものを見た。
こめかみから滴り落ちる鮮血で首から上を真っ赤に染めた石川涼美がいつもの笑顔で立ち上がっている姿を。
「もう終わりですか~? じゃあ、つぎは私の番ですよね」
「イヤ、イヤ」
あまりの凄惨な姿に、めぐみはほとんど恐慌状態で背を向けて逃げようとした。
「もう何を考えてるんですか? 対戦相手に背を向けるなんて」
ひどく近いところで声がした。すぐ耳元で囁きかけるような声が鼓膜を打つ。
羽交い絞めにされ、首関節を極められる。フルネルソンだ。
「どうして? どうして立ってられるのよ?」
極められている苦痛よりも、自分の渾身の攻撃を受けても笑顔で立っていられる背後のレスラーへの恐怖が勝ち、思わず叫んでしまう。
「簡単ですよ。私がレスラーだからです」
「私だって」
「そうですね~。ではキャリアの差というやつです。私とめぐみちゃんのキャリアの差は4年。だいたい400試合ぐらいの差です~」
首関節にかけられている圧力以上に、400試合という数字の重さがめぐみを打ちのめす。
「400試合の実戦の差。それが私とめぐみちゃんの差ですかね~。」
「……」
「それと、めぐみちゃんの攻撃は素晴らしかったですよ。まともにくらってたらお姉さんとっくに失神しちゃってます~
あのハイキックは顔を肩につけて揺れるのを最小限に抑えてましたし、最後のニールキックは当たる瞬間に首を振って威力を殺したんですよ」
「そんな……」
「大丈夫。あと200試合もすれば、めぐみちゃんも立派なレスラーになってますよ~。じゃあ、おやすみなさい」
自分の身体が後方へ流れていくのを感じた。逆さまになった世界が視界に広がった瞬間めぐみの意識はようやく暗い安らぎへと落ちていった。
以上終わりです。お目汚しすいませんでした。
- 739 :名無しさん:2009/06/28(日) 10:54:25
- おお、久々のSSだー。
石川さんは飄々と強い感じするよね。GJ!
- 740 :名無しさん:2009/06/30(火) 04:50:02
- GJ!
戦意喪失っていいよね、うん
細かいことを言うと、作者の言的な文は改行多くするか、最初か最後に別レスにした方がいいと思うよ
- 741 :名無しさん:2009/06/30(火) 20:22:30
- 感想及びご指摘有難うございます。楽しんでいただけたのなら何よりです。
また、何か電波的なものを受信したら、書きたいと思います。
- 742 :名無しさん:2009/07/01(水) 19:41:37
- 気が向いたらいつでも投下してください~。
新女の興行に戻ったむとめ。石川にプライドを傷つけられ、心千々に乱れた彼女が取った行動は、打ち合わせなしのシュートマッチ敢行だった。
そこでむとめが見出したのは、残酷な現実だった・・・・・・という妄想。
この展開なら・・・・・・来島さんも勝てる!
- 743 :名無しさん:2009/07/01(水) 19:57:40
- >>742
南さんがガチるな、そりゃ
- 744 :名無しさん:2009/07/01(水) 23:41:44
- どうしよう、他の人がむとめを嬲るなか、
来島さんの項目だけ攻守逆転されてたら…
- 745 :名無しさん:2009/07/02(木) 00:38:35
- >>744
大丈夫!わっきー辺りも仲間になってくれるさ!
- 746 :名無しさん:2009/07/03(金) 04:56:47
- しかし、その来島さんにも負けるっていう奈落もアrだよね
- 747 :名無しさん:2009/07/03(金) 13:45:16
- ボコボコにされてる最中に、
「来島さんにすら勝てないなんて・・・」
と発言してしまい、
完全ブチ切れモードの来島さんに破壊されるむとめ。
- 748 :名無しさん:2009/07/03(金) 18:33:44
- 厨二病な電波を受信したんだが、どうしたモンか…
- 749 :名無しさん:2009/07/03(金) 19:55:25
- >>748
か か な い か
- 750 :名無しさん:2009/07/03(金) 20:50:17
- >>749
ウホッ、いい煽り
- 751 :名無しさん:2009/07/04(土) 04:08:01
- >>748
とりあえず、どんな電波内容か聞きたい
- 752 :名無しさん:2009/07/04(土) 14:44:07
- >>751
北斗琉拳的なナニか
- 753 :名無しさん:2009/07/05(日) 18:39:31
- >>752
逆に気になるんだがwwwwwwwww
- 754 :名無しさん:2009/07/07(火) 02:07:32
- ランダム的に2リーグ戦やったんですよ
そしたらですね、Bリーグにみぎり、零、ゆっことかいう鬼面子の中に小川さんが放り込まれまして
そりゃぁ、小川さんが惨殺されますよ、何故か一番善戦したのが対ゆっこだったっていう
そしてリーグ突破したのがみぎりだったっていう
更に言うと決勝はみぎり-千種でみぎりが千種を惨殺したっていう
- 755 :名無しさん:2009/07/08(水) 01:58:47
- 戦意を喪失し許しを請うてもみぎりの暴力は続く・・・
みぎりの勝ちは見えてるもののやっぱりハァハァ出来るわ。
- 756 :名無しさん:2009/07/08(水) 16:37:16
- どうも、石川×武藤を書いたものです。また電波が囁いたので投下します。
今度はみんなのアイドル桜井千里さんの話です。
- 757 :名無しさん:2009/07/08(水) 16:38:28
- 1.
コーナーポストに身を預け、桜井千里は小さく溜め息をついた。
(いつまで続くのよ、このパフォーマンス)
柔軟は十分に済ませていたため、対戦相手であるミシェール滝のパフォーマンスを何気なく眺めること意外にすることがなかった。
滝が観客に向けて言葉を発するたびに会場からは割れんばかりの黄色い声援が飛び、会場に向けてバラの花を投げ込もうものならバーゲンセールの如き怒号が会場を席巻した。
とても、これから試合をする雰囲気ではない。久しぶりの他団体への殴り込みで気合を入れていた千里にとっては肩透かしを食らった気分である。
「ふふ、今日のバンビーノ達は元気だな。ん? どうしたね、ルーキー。ずいぶん表情が硬いじゃないか」
「私はルーキーじゃない。もう四年目よ」
「これは失礼。あまり表情が硬いので、緊張しているものとばかり」
自分に向けられる瞳は真摯なもので、おそらく本当にこちらのことを心配してくれたのだろう。
だが、その言葉は千里の胸に小さな引っ掻き傷を残す。
「私はあなたみたいにヘラヘラと笑ったりしないだけです」
「ヘラヘラ……か? 今日は憂いを含んだ儚げな笑みを演出したつもりだったのだが。そう見えてしまったのなら私も精進が足りないようだ」
元が舞台女優のせいか、その口調はどこかオーバーで役者がかっているのが特徴だ。
正直なところ、千里は滝のようなタイプのレスラーは苦手だ。レスラーと役者、レスラーとアイドル、その間を行ったり来たりするような売り方は本来のレスラーのあるべき姿ではない。
強くあってこそのレスラー。それが桜井千里のプロレスの全てだ。
「私は……私はあなたのようなレスラーが嫌いです。」
「そうか。だが、君の好き嫌いなどどうでも良い話だ。私の愛しいバンビーノ達が何を望むのか、それこそが唯一価値のあることさ。
だが、君の言いたいことが分からないわけでもない。強さだけを求めてきたのだろう? なら貫いてみることだ、自分の意地を」
ミシェール滝の大仰な台詞が終わると同時にゴングが試合会場に鳴り響いた。
- 758 :名無しさん:2009/07/08(水) 16:41:03
- 2.
「中途半端なレスラーに負けたりはしない」
ぎゅっと拳を握り、身体と精神を一気に戦闘態勢へと移行させる。
(滝さんの得意技はあくまで派手な飛び技。なら、ここは打撃と関節で確実に威力を殺す)
短い呼気とともに間合いをつめ、強襲のハンマーパンチを繰り出す。
バックステップで距離をとろうとする滝を軸足で跳ぶ距離の長いミドルで追撃し、着地と同時に方からタックルを仕掛け一気にコーナーポストまで追い詰める。
滝の脚めがけローキックを放つ。続けてワン・ツーと掌底を顔面へ打ち込み、ボディへの攻撃も織り交ぜラッシュを続ける。
(よし、亀になった)
顔面への攻撃はほとんどガードされているが、顔を守るために両腕をあげているため視界はかなり狭くなっているはず。
相手の視界に入り込むため、身体を右に振りボディブローを打ち込もうとした瞬間、視界の端に何かが映る。
とっさにバックステップで距離をとった千里の目に映ったのは、必殺の打ち上げ掌底を避けられ呆然とする滝の姿だった。
「良い眼を持っている。パーフェクトなカウンターだと思ったが」
滝の言葉など、耳には入っていない。千里自身も驚いていた。あのラッシュのなか冷静に反撃のチャンスを待っていたとは。
(迂闊に攻めてカウンターをもらうのは面白くない)
滝が放ったカウンターの掌底はダメージこそ与えることはなかったが、千里の中にカウンターをもらう恐怖を確実に刻み、積極的なファイトを奪う結果となった。
千里は無理に間合いを詰めず牽制のローを出しつつ隙を伺う戦法へと方向転換をする。
「もうお疲れかな、仔猫ちゃん」
「そんな安い挑発にはのるほど馬鹿じゃないわ」
「なら、私からいかせてもらおう」
ジリジリと間合いを詰める滝を迎え撃つべく、千里は全神経を集中し相手の一挙手一投足を見張る。
(来る!)
相手の重心の移動からローキックと判断し、ローカットせずに筋肉に受け止め反撃するためにあえて一歩踏み出す。
だが、滝の放ったローキックは軌道を変えて当たることはなかった。
- 759 :名無しさん:2009/07/08(水) 16:42:26
- 3.
(スカッた? いや、フェイント!?)
スカされたのは自分だと気付いたときには、胸部に痛烈なローリングソバットが受け、衝撃で後退してしまう。
「グェッ」
バランスを崩しノーガードになったところを、さらにダビングエルボーで追撃されコーナーポストまで吹き飛ばされてしまう。
ドンと背中に硬い感触が伝わる。だが、冷や汗を流す暇さえ与えられずコーナーでニーリフトによるボディ攻めを受け、内蔵を痛めつけられる。
五発目のニーリフトをくらった時点で、千里は内臓を手酷く痛めつけられ、コーナーを背にしていなければ今にも倒れ込んでしまいそうなほどだった。
だが、滝は無常にも肩で息をしている千里の胸部めがけて串刺しのドロップキックを敢行し、胸を激しく打たれた千里は糸が切れた人形の如く倒れ込んでしまう。
胸部への痛撃と内臓へのダメージのため、呼吸が整わず喘ぐように酸素を求める姿は明らかに限界を告げていた。
「この程度で倒れてもらっては困るのだが。……君はずいぶん打たれ弱いな」
「ゲハッ、ゲホ」
「ああ、無理に話さなくて良い。原因は承知しているつもりだ。入団一年目から勝つことを意識しすぎてディフェンス技術を疎かにしていたのだろう。
打撃系の団体で一年目から勝とうと思えばラッシュで攻め落とすか、隙を見てカウンター狙いで行くしかないからね」
まるで、名探偵の当につらつらと語る滝の推理は大体当たっていた。
千里が入った団体は打撃系の団体で、キックボクサーや空手などの格闘技経験者が多く、ルールもプロレスよりも立ち技系格闘技に近いものだった。
そんな中で成長してきたため、千里の戦い方は勝つときは勝つが負けるときは手酷く負けるというスタイルになってしまったのだ。
「今回のことを教訓に神田君か斉なんとかさんに精々殴ってもらうことだ。……では幕にしよう」
「まだ、まだ……戦ぇ」
千里はマットを掻き毟るようにもがき必死で立とうとするが、力が入らず倒れ込んでしまう。
「もう闘えまい。そんな君を嬲ったところで私のバンビーノ達は喜ばないのでね。私も残念だ。嬲られ、卑しめられボロボロになった私が不死鳥の如く復活する姿をお見せしたかったのに。君では少々力不足のようだ」
なんとか四つん這いになったところで、脇腹に蹴りを入れられ仰向けに転がされてしまう。
ライトが眩しい。会場の歓声が大きくなる。
(神田さんに特訓に付き合ってもらうように頼んでみよう。ディフェンスは一人じゃできないから)
トップロープから飛び立ったミシェール滝にフライングボディプレスをきめられるまでの短い間、千里はそんなことを考えていた。
やがて、身体全体に許容を遥かに超える衝撃が加わり、千里の視界は暗転した。
- 760 :名無しさん:2009/07/08(水) 16:43:51
- 4.
決して満足のいく試合内容ではなかったが、最後の『天空の羽衣』は愛しのバンビーノ達の心を掴み、今もなお惜しみない声援が送られている。
滝もそれに応え、華麗にポーズをきめて気障な台詞で女性を酔わす。
だが、そこで一部の観客がざわついているのに気付く。その視線は自分ではなくマットに横たわる少女に向けられているように思えた。
(なんだ?)
一部の観客の視線に沿ってマットに眼を向ければ、白目をむいて裏返ったカエルのように気絶している少女の股間から染み出す黄色の液体がリングを汚していた。
その醜態に気付いた向こう側のセコンドが慌ててリングインしタオルなどで局部を隠している。
(馬鹿な!? 失禁してまで私に集まった注目を奪っていくとは、なんと見上げたプロレス魂だ)
自分もまだまだ精進が足りないなと、ミシェール滝は感慨深げに眩しいライトを見つめる。
「否、実践あるのみ」
滝の小さな決意はざわめきの広がる会場に吸い込まれ、消えていった。
後日。自分を失禁させてくれ、と自団体の選手に頼みまくるミシェール滝のはた迷惑な行為に、東京女子プロレスの経営陣と選手達が頭を抱えたのは言うまでもない。
終わり。
- 761 :名無しさん:2009/07/08(水) 16:45:04
- 以上です。
自分で書いておいてアレですが、リョナ分少ないですね、すいません。
変態なミシェール滝さんを書きたかっただけです。
最後の一文を書きたいがために、失禁させられた桜井さんが不憫ですので、せめて皆様に美味しく召し上がって頂ければと思います。
それでは、また電波が囁くそのときまで。
- 762 :名無しさん:2009/07/08(水) 21:44:03
- GJ!
滝さん、チガウ! ソレチガウ!
- 763 :名無しさん:2009/07/08(水) 23:26:20
- 読んで妄想してみた。リョナ部分じゃないけど。
「私を…失禁KOさせてくれ!」
経営陣:東女の社長の場合
「おう、失禁女王いっとくか」
選手たち:ソニックの場合
「いいぉー」
選手たち:RIKKAの場合
「…うむ」
選手たち:桜崎の場合
「滝先輩、失禁要求とかブッコロ、マジブッ(ry」
なんか東女っつーと、社長を筆頭にイロモノイメージが濃くて…。
ディアナは、たぶん止めてくれるだろう。
- 764 :名無しさん:2009/07/10(金) 04:46:22
- そして、あまりに堂々とした漏らしっぷりに全会場がドン引き
むしろ、特訓として神田さんにボディ打ってもらったらガチHIT連発でって方向に脳みそが動いた
それはそうと>>756、GJ!
- 765 :名無しさん:2009/07/10(金) 20:57:33
- 滝失禁KOをきっかけに、ソニがヒールターン。
自分だけが音速ヒロインとして苦労している、
守ってもらっているのに誰も感謝もしようとしない、という自己中キャラに。
従えるのは腹黒メイド桜崎。
第二の失禁KOの目標としてあげられたのは
一緒に暮らしてきたはずのディアナだった。
「ミカさん、なぜこんな酷いコトするんですカ…」
桜崎の関節技で徹底的に嬲られ、ボロボロになったディアナに
無慈悲なプラズマソニックボムが炸裂する。
滝に続いて、ディアナも…
…という宣伝コピーが浮かんできました。
- 766 :名無しさん:2009/07/12(日) 04:08:52
- 「センパイのー、『鋼のディフェンス』ってどんだけー?w」
とかいって越後さんの股間を安全ブーツで蹴り上げる真鍋っていう電波が突き刺さってきたんだが
- 767 :名無しさん:2009/07/12(日) 19:29:10
- お子様キャラだってエースを嬲ってもいいじゃん、と思うぜ。
真鍋はもちろん、綾っぺやキューティーに見下ろされる龍子とか悪くない。
・・・・・・ほんとはライラによく似た人(名前が出てこない)をネタにしてみたひ。
- 768 :名無しさん:2009/07/14(火) 02:29:17
- >>767
…カンナ?
- 769 :名無しさん:2009/07/14(火) 19:49:59
- 電波受信しました。
姉妹対決。
題して
「千秋VS千春 ヒールが男にデレデレすんじゃねェ!!」
《つい、勢いでアレの入ったバレンタインチョコを姉に食わしてしまいました。》
う~ん、季節感まったく無視。
- 770 :名無しさん:2009/07/14(火) 20:12:22
- >>768
そう、それ。
- 771 :名無しさん:2009/07/14(火) 23:39:23
- 電波が囁いたので投下します。石川涼美×武藤めぐみの続編的なものです。
神田幸子×武藤めぐみの打撃マッチです。
1.
静かなオフィスだ、神田幸子は社長室に呼び出されるたびにそう思う。
下階には道場もあるのだが、掛け声はおろか振動すら感じることはない。防音設備に余ほどの金をかけているのだろう。
「失礼します、遅れてすいません」
「……ああ」
執務室に入った神田を出迎えた社長の顔色は優れない。まだ三十路そこそこのはずなのだが頬がこけ、やつれてしまっている。
「大丈夫ですか、社長」
「私のことはいい。それよりも大切な話がある」
「打撃ルールトーナメントの件ですか?」
「察しが良いな。知っての通り、我が団体は三ヵ月後に各団体と協力して打撃ルールトーナメントを開催する。
だが、ここにきて新女がミミ吉原を出し渋りだしてな」
社長は余程気を揉んでいるのか、大きく溜め息をついた。だが、それも仕方のないことだろう。
元全日本空手王者であり、プロレスに転向してからは関節技の名手として人気のあるミミ吉原が出るのと出ないのでは集客にかなりの差がある。
社長の顔色の悪さは新女との交渉が上手くいっていないからだろう。
「それで私はどうすれば?」
「お前には来月うちと新女で行う打撃ルールのワンマッチに出てもらいたい。そこで高慢な奴らの鼻をへし折ってやれ。
そうすれば、私もミミ吉原を釣り上げることができる」
「対戦相手は?」
「武藤めぐみだ。やれるか?」
「やってみせます。ですが、なぜ武藤なんです?」
神田の疑問に社長は一冊のプロレス雑誌を投げよこした。
「二ヶ月前の興行で武藤めぐみは石川涼美に手酷くやられたらしい、心のほうをな。
打撃のスペシャリストが揃う我が団体の打撃マッチで勝利させることで自信を取り戻させようという魂胆だろう」
「なめられたものですね」
「まったくだ。だが、おまえが武藤を潰せばこの話は万事解決だ。私も胃薬をザラザラと呑む生活とはおさらばできる。
……それはそれとして千里はどうだ?」
「今頃、斉藤さんに蹴り殺されて、お尻を上げてピクピクしてる頃合だと思います」
「それはいかんな。ぜひとも声をかけねば、社長として」
デジタルカメラを取り出し道場へ向かう社長の表情は、さきほどとは打って変わり精力が漲り、どうしようもなくニヤけていた。
神田幸子は思う。少女のあられもない姿に興奮する性癖さえなければ尊敬に値する人なのだ、と。
- 772 :名無しさん:2009/07/14(火) 23:41:07
- 2.
打撃ルールワンマッチ当日、武藤めぐみはコーチ兼セコンドについてくれたミミ吉原と最終調整をしていた。
「相手の隙を見て、一気に大技を叩き込んで。短期決戦が鍵だから」
「……はい。あの、ミミさんにお願いがあります」
「なにかしら?」
「この試合、どんなことがあってもタオルは投げないでください」
「……わかったわ。めぐみちゃん、頑張ってね。あれだけ特訓したんだもの、結果はついてくるわ。」
「ありがとう、ミミさん」
マウスピースをつけ、リング中央に向かい様に、一ヶ月近く自分に掛かりっきりになってくれた先輩へ一言だけ礼を告げた。
少し照れくさくて、目を見て話すことは出来なかったけれど。
『ローブロー、頭突き、目突き噛みつき、投げ技と関節技は反則だ』
レフェリーの説明を聞き流しつつ、めぐみは目前に立つ神田幸子を見遣った。
普通のプロレスの試合なら格下の選手だが、打撃ルールとなれば話は別だ。アマチュアボクシングでならした拳は脅威といえる。
たしかに武藤めぐみの打撃センスは光るものがあったが、センスだけでは身につかないものがある。それがディフェンス技術とスタミナだ。この二つは明らかに分が悪かった。
プロレスならともかく打撃ルールでは、地力の差がありすぎる。それはいかに特訓しようとも埋めきれるものではない。
それがコーチ役を受けたミミ吉原の見解だった。
ダメージが溜まれば溜まるほど経験等の地力の差が出てしまうのなら、そうなる前に倒すしかない。
(博打でも何でも勝ってみせる。そうしないと私は前に進めないんだから)
めぐみは自身の決意を確かめるように硬く拳を握った。
- 773 :名無しさん:2009/07/14(火) 23:42:52
- 3.
『ファイッ』
レフェリーの合図とともにゴングが鳴り響く。
先に動いたのは神田のほうだった。牽制の前蹴りからローキックを放ち、さらにもう一歩踏み込んでローを放つ。
めぐみはこれを冷静にカットし、パンチの間合いまで入り込んできた神田にローキックを返すが、これはかわされてしまう。
しかし、バックステップでローを避けた神田の視界に広がったのは武藤めぐみのリングシューズだった。
めぐみはローキックの勢いを利用して、そのまま飛び後ろ回し蹴りを放ったのだ。
「チィ!?」
神田は顔面に靴裏を叩き込まれダウンするも、カウント3で立ち上がる。しかし、その表情には戸惑いが色濃く浮き出ていた。
その戸惑いを好機と見ためぐみは相手の間合いのぎりぎりまで助走し、一気に飛び上がった。
「クッ!?」
勢いのついためぐみの飛び膝を両腕で上から押さえつけるようにガードし、膝が顎に打ち付けられる寸前で防ぐ。
「まだまだっ!」
飛び膝を受けられ身体が落下を始める直前で、めぐみは神田の肩に手をかけ一気に足を振り上げる。
相手の頬を叩く確かな手応えを感じ、視界は頬を蹴られ倒れ込む神田を捕らえる。
(やった!?)
背中からマットに落ちるのを横転するようにして衝撃を和らげ、そのまま立ち上がる。
会場は歓声で沸き上がり、めぐみもそれに応えるように片腕を上げる。
だが、カウントが8を刻もうとしたとき、神田はあっさりと立ち上がった。口内を切ったのか、口の端から一筋の血が流れ出ていた。
「えっ!?」
血を流しながらも立ち上がる神田の姿に、かつての石川涼美の姿が重なる。
(まただ、また、起き上がってくる)
ゾワリゾワリと無数の蟲が蠢くように、恐怖心がめぐみの心の中を這い回る。
圧倒的に優勢な試合展開をしていたはずのめぐみは自身も気付かぬうちに一歩後退していた。
- 774 :名無しさん:2009/07/14(火) 23:44:05
- 4.
「曲芸は所詮曲芸。威力は期待できない……か」
武藤めぐみのセコンド役のミミ吉原は冷静にそう分析していた。
一度目のダウンを奪った飛び後ろ回し蹴り、二度目の飛び膝の後の変形ジャンピングハイキック。
これだけのトリッキーな攻撃が可能なものは、武藤を含めても五人といないだろう。並外れた跳躍力と精確な蹴りを可能とするしなやかな筋肉、この二つを併せ持つ人間でなければ不可能な攻撃だった。
だが、スプリングのようなしなやかなさを持った蹴りは、あらゆる角度から変幻自在に攻めることを可能とすることを代償に、そのしなやかさ故に自身の威力をも殺してしまう。
「あと一回のダウンでTKO勝ちだけど……」
カウント8で立ち上がった神田幸子を見る限り、派手な倒れ方の割にはほとんどダメージは見受けられない。
脳へのダメージをギリギリまで回復させていたのだろう。
「もう、子供騙しは通用しないわね」
二度目のダウンから復帰して、神田幸子の纏う空気が明らかに変わった。手負いの猛獣のような瞳、一歩でも彼女のテリトリーに入れば瞬く間に引き裂かれかねないイメージ。
そして、武藤めぐみの表情にも変化が見られた。開始序盤から2回のダウンを奪うという圧倒的に優位な展開を繰り広げながらも、その瞳には怯えの色が広がっていた。
(トラウマ……ね。やっぱり、社長の方針には断固反対するべきだったわ)
この試合の結果によっては武藤めぐみはプロレスラーとして使い物にならなくなるかもしれない。
自分がコーチ役になればなんとかなるだろう、そんな甘い考えは捨てるべきだった。
ミミ吉原は後悔と自責の念からギュッとタオルを握り締めた。
- 775 :名無しさん:2009/07/14(火) 23:45:54
- 5.
「どうした、急に元気がなくなったな? 来ないならこちらから行くぞ」
神田にジリジリと間合いを詰められ、めぐみはそのプレッシャーに耐えかねて相手の周りを回るように距離をとっていた。
(落ち着かなくちゃ、先手を取っていかないと攻め込まれる)
呼気鋭く息を吐くと、めぐみは身体を左右に振りながら神田の間合いに一気に入り込む。だが、想定されたジャブなどでの迎撃はなく、いとも容易くめぐみのハイキックは神田の頭部を射程に捉えた。
「やあっ!」
気合とともに繰り出したハイキックはバックステップで避けられるが、めぐみの攻撃はまだまだ止まらない。
ハイキックの勢いのままに回転して後ろ回し蹴りを放ち、さらに回転してミドルを放つ。視界にはミドルをバックステップで避け、蹴り終わりに攻撃を重ねるために前進する神田の姿が映った。
(ここだ!)
ミドルの勢いのまま回転し、一度ダウンを奪った必殺の飛び後ろ回し蹴りを放った。
だが、……
「最初からアクロバットがくると分かっていたら、くらう馬鹿はいないさ」
必殺の一撃は左ステップで容易く避けられ、着地後、無防備になっためぐみに神田が迫る。
「はあ!」
「シッ」
勘だけを頼りにバックハンドブローで強襲するも、これはダッキングで避けられてしまう。
そして、
「シュッ」
「ぐぇっ!?」
無防備なめぐみのボディを神田のレバーブローが襲った。
薄いオープンフィンガーグローブに包まれただけの拳が肝臓を抉り取るように打ち込まれ、連続攻撃で息を切らしかけていためぐみはたった一撃で腰が落ちそうになる。
さらに、脚から力が抜けきるまえに胸部を前蹴りで強打され、ロープまで吹き飛ばされてしまうが、ロープを脇で抱えるようにしがみつき、めぐみはなんとかダウンを回避した。
しかし、これがめぐみを更なる不幸へと追い込むことになる。
ロープにしがみつきダウンを拒否するめぐみの顔に2発3発とジャブが打ち込まれ、これが鼻の粘膜を傷つけ出血してしまう。
ヌルリとした不快な感触が鼻腔を満たし溢れ出す。紅い斑点がポタリポタリと青いマットを汚した。
- 776 :名無しさん:2009/07/14(火) 23:48:24
- 6.
「亀になってはダメよ。膝で距離をとって」
ラッシュで固められ、ロープ際で防戦一方になっているめぐみにミミ吉原の激が飛ぶ。
攻撃は顔面、それも出血している鼻を中心に集中していた。傷ついた鼻腔を刺激され、ドバドバと血液が溢れ出す。
鼻からの出血は呼吸を乱し、スタミナと思考力を奪っていく。ガードをするために極端に狭くなった視界で、相手の攻撃を追おうとするが、速射砲のような拳を防ぎきることはできなかった。
「ボディがガラ空きだ」
視界から拳闘士の姿が消え、胃袋を刺し貫くようなボディアッパーが打ち込まれ、喘ぐ暇もなくレバーブローの追撃が無防備な腹を抉った。
「オェッ、ゥグ」
脚から力が抜け、その場に四つん這いになって倒れてしまう。
全ての音が遠くなった世界で、カウントは進んでいく。
(嫌、嫌よ。負けたくないっ!)
鼻からの出血と内臓の痛みで満足に呼吸もできないまま、めぐみはそれでもギリギリで立ち上がった。
「まだ、やれるか」
「当然よ」
瞳に強い意志を湛えファイティングポーズをとり、審判を退かせる。
(立った3発のボディで足が止まるなんて。……早くダウンを奪わないと)
めぐみは鉛のように重い脚を酷使して、相手の間合いに入り込もうとする。アクロバットが無理なら、めぐみがダウンを奪う方法は限られる。
(その顎に私の拳を叩き込んでやる)
速射砲に例えられるほど速く強力な神田の左ジャブを腰から上だけの動きで掻い潜り、あと一歩で必殺のアッパーが届くというところで両者の距離が一気に縮まる。
熱い何かに抱きしめられる感覚とともに、耳に嫌な音が響いた。
ミシリ
鋭い呼気とともに蹴り入れられた膝がめぐみのアバラ骨を砕く。
「ああ、ど……してこんな?」
「キックボクサーやムエタイとやり合ってるんだ。首相撲ぐらい覚えるさ。……下手だけど」
組んだ状態から突き放すように押し込まれバランスを崩しためぐみの身体を、神田の容赦のないボディ攻めが襲う。
ミシ、メキリ、ボキ、めぐみの耳朶を骨が折れる音がうつ。
「ァァ、ウァ」
「これで4本ぐらいか。……もうギブアップしたほうが良い」
「いや、ぃやよ」
「……ここからは地獄だぞ」
腕はダンベルを括り付けられたように重く、脚は血の代わりに鉛を流されているかのように重い。
腹部は今もなお殴り続けられ、リアルタイムで紅く燃えた鉄棒を突き刺されているかのような痛みが脳の神経を焼き切る。
「ギブアップしろ、武藤。二度と立てなくなる」
「い……やよ。倒したければ私の顎を殴りつけて意識を飛ばせば良いじゃない」
「……そうか、分かった」
めぐみは意識を失って倒れる自分を幻視した。
- 777 :名無しさん:2009/07/14(火) 23:51:03
- 7.
それは突然の幕切れだった。
「レフェリー、私はこの試合を放棄する。これ以上は試合ではなくなる」
神田幸子はそれだけ告げると、リングから立ち去った。
誰も彼もが戸惑っていた。観客もレフェリーも、そして試合をしていた当事者である武藤めぐみも。ただ、ミミ吉原だけが武藤めぐみに駆け寄り、今にも崩れ落ちそうになっていた身体を支えた。
『ふざけんなー、呼び戻せー』
『金返せ、ゴラァ』
観客席からは怒涛のブーイングがリングに浴びせられる。
そんななか一人のレスラーがリングに現れた。銀色の髪をなびかせるレスラーはレフェリーからマイクを奪うと観客を見回した。
「大変なことになってしまいましたね。みなさん、さぞかしご不満でしょ。私ももう少しでイケそうでしたのに」
艶っぽい声を観客に向けるのはフレイヤ鏡。フリーのレスラーだ。
「でも、あまり神田さんを責めないであげて。彼女はただ全力を出せない試合が不満だったの。だって、サンドバックを殴っているようなものでしたもの」
その言葉にめぐみはビクリと身体を振るわせる。
「みなさんももっとエキサイティングな試合がみたいでしょ? そう例えば神田幸子やミミ吉原が出場する打撃トーナメントとか……ねぇ?」
観客席にどよめきが広がり、やがて
『ミミさん、やってくれー』
『めぐみの仇とってやれ』
『新女の魂みせてくれ』
大きなうねりとなって会場を揺るがす。
「どうなさいます、ミミさん」
「これが狙いだったのね。神田さんはあんなことするヒトとは思えないもの。全部あなたが仕組んだことだったのね」
「私はただお客様の希望を代弁したにすぎません。あとはプロレスラーミミ吉原が観客の声に応えるか応えないかの問題ですわ」
「……分かりました。打撃トーナメントに出場します」
暫しの逡巡のあと、ミミ吉原がそう宣言すると、会場からは割れんばかりの声援が飛び、リング脇に控えていたカメラマン達がこぞってフラッシュを焚いた。
観客の声援とフラッシュが瞬くなか、武藤めぐみは一人涙を浮かべた。
今この瞬間、誰一人自分を見ている人間はおらず、皆がミミ吉原の打撃トーナメントに心躍らせていることに。
以上終わりです。
個人的に『お子様キャラに嬲られるエース』というワードがハートにズキュンと来ました。
- 778 :名無しさん:2009/07/15(水) 22:56:52
- GJとしか言えない。
打撃系トナメのキャラの位置付けを考えてみた。読み流してくれておk。
神田幸子:本トナメの要。打撃主体のこの団体ではトップ争いの常連。
斉藤彰子:神田に同じく。ミミさん参戦で最初からクライマックス。
桜井千里:現在大スランプ。さおさおとの出場権をかけたワンマッチでギリギリ勝利。
ミミ吉原:新女から引きずり出された、神田に並ぶ本トナメの要。斉藤のことは一応気にかけてるらしい。
伊達遥:新女の若手。ミミさんが連れてきたが、実績は新人のそれに過ぎない。
真田美幸:WARSの刺客。技術的には疑問符がつきまくるがテンションは常時MAX。
寿零:フリー参戦。この段階では国内ではほとんど試合しておらず「誰それ?」状態。
ディジー・クライ:海外招待選手。オランダキック界の女王の招聘に成功ということで話題に。
その他越後さんや金森にWARSの美冬さんと色々いますね。
- 779 :名無しさん:2009/07/15(水) 22:59:36
- 近藤さん忘れてた。
いいキャラ多いと思うんだよなぁ。
- 780 :名無しさん:2009/07/17(金) 04:58:38
- 数合わせが必要ならミレーヌとか$貧あたりをだな
- 781 :名無しさん:2009/07/18(土) 05:01:14
- この流れでフレイアさん出ねーの?w
- 782 :名無しさん:2009/07/19(日) 04:42:56
- あ、ありのまま起こった事を話すぜ…
評価値840のゆっこと730の桜井さんを、評価値640のメイデンさんと530の小川さんとでタッグマッチしたんだ…
ロメロ葬にされるゆっこがそこにいた…
マグレとかたまたまとか、そんなチャチなもんじゃねぇ…
何かを『持ってる』空気しか流れてなかった…
ちなみに小川さんも次戦で評価値450の越後さんに惨殺された…
他の大会じゃフルボッコにされてる越後さんに、だ…
- 783 :名無しさん:2009/07/19(日) 13:40:00
- ゆっこは神域の女だからな・・・・・・。
試合開始から最後まで途切れずに飛カードが出続けたのに負けたときは二の句が継げなかったぜ。
ムーンサルトが4連続で剣山に着弾するんだもんな。
- 784 :名無しさん:2009/07/19(日) 23:13:10
- >>782
>>783
なんという逆アカギwww
世にも奇妙な物語で放映された、二択をことごとく外す男の盛衰話を思い出したぜw
- 785 :名無しさん:2009/07/20(月) 15:52:56
- ゆっこは「この試合に勝てば団体にとって利益」なそこそこ重要な試合では絶対に負けない。
そして「この試合に負けると団体にとって痛すぎる大打撃」という、
絶対負けられない試合でも大体勝つ。
…が、その"大体"以外のときはそこまでされる必要無いのにという最悪の敗北を喫する。
「もう残りは祐希子しかいない」という崖っぷちの試合では相手の力を150%引き出した上で
自分の実力を80%しか出せないまま無駄に粘って惨殺される。
さらにどうでも良い格下の試合で稀におもちゃにされる。
そんなヒーロー。
- 786 :名無しさん:2009/07/20(月) 20:52:54
- >>785
それだwwwwwwwwwwwwwwwwww
- 787 :名無しさん:2009/07/20(月) 22:15:28
- >>785
ほんとにそんな感じだ・・・。
新女にガルム軍団が殴り込みに来たっつー設定で団体戦やって、当然のように来島さんと菊池が負けてイーブンに持ち込まれた挙句>>783だったからなw
ちなみに相手は零でした。
- 788 :小手反:2009/07/21(火) 01:40:59
-
大空みぎり VS 菊池理宇
突貫ファイトが売りとはいえ、あまりにも無謀な戦いだった。
女子プロ界最大といえる、190cmのみぎりに対し、菊地は155cm。
いかにジュニアチャンプとはいえ、35cmの身長差は絶望的な壁だった。
・・・だが、それでも菊池には戦わなければならない理由があった。
病院おくりにされた敬愛するマイティ祐希子の仇討ちだった。
たとえ、勝てなくても一矢むくいる。その一念で無謀なカードを理沙子に頼み込んで実現したのだった。
「菊地せんぱーい、ホントにいいんですかぁ?死んじゃってもしりませんよぉ?」
体を屈め、のんびりとした口調で話し掛けるみぎり。
「う、うるさい!、祐希子さんのカタキとってやるから!」
改めて、身長差を思い知らされながらも気丈に言い返す菊地。
そして運命のゴングが鳴らされる。
カーーーン!
それは、これから始まる惨劇の開始の合図でもあった。
「組んだら力負けする・・・・まずは距離をとらないと」
ジュニアとしての身軽さを利用して、ヒット・アンド・アウェイを駆使する菊地
「え?・・・・あれぇ?」
のんびりした性格と、身長差からくる死角が災いしてか、菊地の戦術に翻弄されるみぎり。
だんだんと赤くなっていくみぎりの左足にもしかしたら、善戦するのではないか?皆がそう思い始めた開始5分だった。
左膝への集中攻撃から、バックステップで距離をとろうとする菊地に
「え~い」
追いすがるつばさが次々と脳天チョップを振りおろす
「遅い!遅い!」軽やかにステップでかわす菊地
・・・だが、
「にがしませんよぉ~」
さらに振りおろされた一撃は
「だから、遅いっての!」
・・・ドカッ!
「・・・しまった!?」
いつの間にかコーナーに追い込まれていた。
そして、ポストとロープに阻まれ避けきる事はできず。
ゴキィィィィ!
「ぎゃああああああああ!?」
右鎖骨に容赦なく振りおろされた。
骨折こそ、なかったものの、確実にヒビはいっている。
「くぅぅう・・・なんのぉ!」
ひざをつきながらも決死で、立ち上がろうとした菊地の眼前に
「え?!」
ドカァァァァ!
「ぶぅぅうぅぇぇぇぇぇぇ!」
追い討ちの右膝が炸裂、横っとびにふっとばされ一瞬意識がトブ。
「う・・・・あ・・・」
朦朧とした菊地を抱えあげ、ロープに腕を絡ませながら
「もぉ、にげられないですよぉ?」
ニヤリと笑うみぎり・・・それは昆虫を面白半分で解体する子供のように、無邪気で残忍な笑みだった。
「左膝・・・とーっても痛かったんですよぉ?・・・これはぁカタキウチですぅ」
ドゴォッ!
「うぅぅぅえぇぇぇぇっ!」
硬いロープが限界までしなるほど、巨大な膝で高く打ち上げられる菊池の小さいからだ。
逃げ場のないパワーは容赦なく菊地の華奢なボディを押しつぶす。
ドゴォッ!!ドゴォッ!ドゴォッ!
何度も何度も炸裂する膝爆弾に
「うぅぅぅぇ!・・・ぶぇぇぇぇぇぇ!・・・・・・・えぅぅぅぅがっぶぁっ!」
壊れた噴水のようにドボドボと反吐まき散らす菊地。
「きゃっ?・・・汚いなぁ・・・もぉ」
巻き添えをくらって、思わず尻もちをつきながら、離れるみぎり。
そして、
「う・・・・あ・・・・」
束縛から開放され、壊れた人形のように崩れ落ちる菊池。
惨劇はこれで終わり・・・だれもがそう思っていた。
- 789 :小手反:2009/07/21(火) 01:43:56
- だが、
「もぉ、落ちないなぁ・・・・汚いなあぁ・・・」
みぎりはコスチュームについた、反吐をぬぐうのに気をとられいた
だが、菊池は朦朧としながらも闘志はまだ残っていた。
「うぉぉぉ、まっけるもんかぁぁぁぁぁ」
{・・・えっ?!」
起き上がり、ロープの反動を利用して最後の力を振り絞って放った短距離のフライングニールキック。
決まれば、奇跡の逆転もありうる一撃だった・・・・・・・・
・・・・ドゴォ!
「ぎ・・・・・あ・・・・・・」
・・・・だが、その一撃はとどく事はなかった・・・・
「・・・・・う・・・・・・あ・・・・・な・・・ん・・・でぇ・・・?」
・・・・・大開脚した菊池の股間には、無常にも、振り上げられたみぎりのつま先が真下から突き刺さっていた。
ドサッ、
「・・・ぅ・・・・ぇぇ」
股間を抑え、声もなく悶絶する菊池。
「あー、びっくりした」
偶然とはいえ、カウンターを決めたみぎりが起き上がる。
「びっくりしたから、お仕置きです。」
運命の女神にすら見捨てられた哀れな天使を持ち上げる生物災害。
「さぁ、たかいたかーい」
股間を抑えたままの菊池をそのまま高々と抱えあげえるみぎり、
まるで子供におしっこをさせるような姿勢だ。
「・・・え?・・・いやぁぁぁぁぁぁぁ!?」
あられもない姿をさらされて、
「おろしてぇぇぇぇ!、おろしてぇぇぇぇ」
もはや、菊池は復習に燃える闘天使ではなく、羞恥に怯える少女ように泣き叫ぶ菊池。
そしてみぎりは
「はーい、じゃあ、おろしますよぉ!」
グキィィィィィィッィイ!
「みぎゃああああああああああああああ!」
落差1メートル以上の急降下アトミックドロップが菊池の股間に突き刺さる。
チョロチョロ・・・・
「・・・・・え?・・・・ぁぁぁあ・だめぇ・・・いやぁぁっぁ」
酷使された股間から、失禁する菊池。
「あれあれ?・・・やだなぁ・・・きたないですよぉ?また汚れちゃう・・・・そうだ!」
コスチュームが汚される前に、菊池を再び持ち上げ、歩き出すみぎり
「いやぁぁぁぁ、もぉぉ・・・もぉっ・・・ゆるしてぇぇぇ」
痛みと羞恥とで弱々しく懇願する菊池。
「もぉこれで終わりですよぉ?」
「え?」
菊池が下を見るとそこはコーナーポストの真上だった・・
「・・・・ま・・・まさか・・・・」
これからおきることにガクガクと歯を震わせる菊池
「そのまさかですぅ!」
ニッコリと満面の笑みを浮かべるみぎり
「これなら、一撃です。私もよごれないし」
「・・・・そ・・・・そんなぁ・・・む・・・むりぃ・・・・し・・・しんじゃう・・・・」
ブルブルと震えが全身に及ぶ菊池に耳元でやさしくささやくみぎり
「大丈夫ですよ・・・・・・・人間は誰でも一度は死ぬんですから!」
グゴォォォォォォォォォッォォォォ!
「ぎ・・・・ぎみゃあああああああああっぁぁぁぁぁおおおお!」
鈍い音と人のモノとは思えない絶叫とが会場に響き渡り、
小便小僧のような姿勢でコーナーに叩きつけれた菊池が
・・・・ぴゅ・・・ぴゅ・・・ぷしゃあああああああああああ!・・・・グチャ
観客席に黄金水をまき散らしながら、自ら場外に作った湖へと墜落し
カンカンカンカーン!
こうして、無惨な返り討ち試合は幕を閉じた。
○大空みぎり 23分45秒 失神KO 菊池理宇×
鉄柱アトミックドロップ
- 790 :小手反:2009/07/21(火) 01:45:50
- ほぼ、一年ぶりです。
リョナ板は相変わらず・・・というより新たな職人が増えてなによりですが、菊池分が少ない気がしたので投下。
レッスルの同人で菊池受けって出ないかなぁ?
- 791 :名無しさん:2009/07/21(火) 02:16:03
- GJでした!本当に菊池受けは久々な気がする。
みぎりは破壊神過ぎるし・・・ゆっこがどんな感じで病院送りにされたか気になるw
- 792 :名無しさん:2009/07/21(火) 13:55:33
- GJです!!
個人的に、ゆっこ、菊池、あとめぐちぐはセットでボッコされるイメージです。
しかし、
>>病院おくりにされた敬愛するマイティ祐希子
これにはいきなり吹かされたwwwww
- 793 :名無しさん:2009/07/23(木) 05:31:46
- お久しぶりGJ!
つーか、なんだ…玉砕ってレベルじゃねぇぞ!w
- 794 :名無しさん:2009/07/24(金) 19:48:21
- 遅くなりましたがGJです!
さすがゆっこの弟子だ、いいやられっぷりだぜ!
- 795 :名無しさん:2009/07/26(日) 03:26:29
- 小川さんがダークスターさんのパワーボムを3回も2.9で返した…そこからハンマーくらって死んだわけだが…
これは一本書ける電波が飛んだ
- 796 :名無しさん:2009/07/27(月) 04:28:55
- しっかしクソ暑いな
あまりの暑さに『灼熱デスマッチ』とかワケワカンネー電波が飛んできた
なんか、こう、密閉されたリング下に熱源仕込んでっていう
で、脱水状態でフラフラな南さんを暑さに強い(気がする)デスピナが(メキシコだし)フルボッコ
普段サックリ関節技で料理されてる鬱憤を叩きつける勢いで南さんサンドバック状態
なーんて妄想が垂れ流れた時に
「そんな状態の南さんに『そんなに喉が渇いたなら飲みなよ』とかいってフェイスシット放尿って、このスレ的にアリなのかどうか」
っていう微妙な疑問がわいたんだけど、どうなんすかね?
- 797 :名無しさん:2009/07/27(月) 11:02:41
- >>796
・・・ゴクリ
- 799 :名無しさん:2009/07/27(月) 20:43:42
- 書こう書こうと思いつつ、ずっと忙しくてSSを書いてる時間が無いので、
もうネタだけおいていきます。
○試合形式
・1ラウンドは、8分間の試合と2分間のインターバル。
・ギブアップ、フォール、KOなど、すべての判定は
1ラウンド終了の瞬間で決定。
(試合中にKOされても、ラウンド終了時点までに回復すれば試合は続行)
・凶器の使用は反則とする。
ゲームではあまり重視されていない回復力の高い選手が有利な形式。
回復力が高くて、スタミナスキル持ちだとかなり有利か?
途中でKOされてもラウンド終了までに回復すれば良いし、
1ラウンドの前半に攻めても、ラウンド終了までに回復されたら意味が無い。
…というのが表向きで、選手には表向きのメリットとデメリットを伝えておく。
ポイントは「すべての判定は試合から休憩に切り替わる瞬間の状態で決定」という箇所で、
途中で相手をKOしても試合は続行しているので、好きなだけ追撃可能。
ギブアップ判定もKOもラウンド終了時まで判定されないので最大8分間やり放題。
凶器の使用は反則であるが、判定はラウンド終了時に行われるので、
そのタイミングで使用していなければ問題ないし、急所攻撃等の反則も同様。
判定を行うタイミングは、8分の試合からインターバルに入る瞬間なのか、
インターバルから次の試合が始まる瞬間なのかは、適宜決めてください。
決まっているのが3項目しかないルールなので、いかにその穴に気づけるかがポイント。
書いてる自分でもまだ気づいてない穴がありそう。
- 800 :名無しさん:2009/07/27(月) 21:54:16
- ほほう、これは中々興味深いルール
- 801 :名無しさん:2009/07/28(火) 11:57:17
- 試合以外のシチュは不可でしょうか?
- 802 :名無しさん:2009/07/28(火) 17:22:36
- 具体的にどんなシチュエーションかにもよるなぁ
なんでもかんでもとなると一時期のエロパロ板みたくカオスな事になるだろうし
- 803 :名無しさん:2009/07/28(火) 18:26:06
- 興行ではなく平日のジムでの話で、朝比奈の逆鱗に触れた桜井がボコボコにされる(プロレス的じゃなく)
ざっくり簡単に言えばこうなるんですが。
- 804 :名無しさん:2009/07/28(火) 21:31:05
- ほほう、ではまず投下だ
話はそこからだ
- 805 :名無しさん:2009/07/28(火) 21:55:42
- まだ途中で、導入部分しかできてないです orz
- 806 :名無しさん:2009/07/29(水) 00:27:17
- 頑張れ
- 807 :名無しさん:2009/07/30(木) 01:09:42
- 久しぶりにサバイバーをやったら、電波が囁いたので投下します。
打撃系ばっかり書いていたので、ネットリ関節系が上手く表現できればいいなと思います。
そんなわけで、フレイヤ鏡×マイティ祐希子ものです。
- 808 :名無しさん:2009/07/30(木) 01:10:50
- 1.
一万人規模の観客が見つめるリングでは、先の興行で一番弟子の菊池理宇を潰されたマイティ祐希子と潰した張本人であるフレイア鏡が対峙しており、
二人の間には危い緊迫感が満ちていた。
「理宇の仇、とらせてもらうわよ」
「あの娘が壊れたのは弱かったから。私に責任を押し付けられても困りますわ」
気勢を上げる祐希子を涼しい顔で受け流しながらも、フレイア鏡はエースから滲み出るプレッシャーに呑まれかけていた。
「貴女もあのちびっ娘と同じように病院送りにしてさしあげますわ」
「やれるものならやってみろ」
その場飛びのドロップキックで胸を強打され、一気にコーナーポストまで後退させられる鏡をみて、レフェリーはあわてて開始を告げるゴングを鳴らす。
新人が使うそれとはまったく桁違いの威力に驚く暇もなく、追撃のスピアーを腹部にくらい串刺しにされ、衝撃が内蔵を突き抜ける。
「まだまだーっ」
「ぎゃっ!?」
腹に強烈なタックルを受け、腰から崩れかけた鏡の顔に容赦のないエルボーが打ち込まれる。衝撃が脳を突き抜け、コーナーに背中を預けるようにダウンしてしまう。
ドロリとした感触がこめかみから頬を伝って、ボタボタとリングを赤く染め、流れ出た血液が目に入り込み、鏡の視界を紅く染めた。
「あたし、今日はいつもみたいなプロレスする気分じゃないから」
「あぎ……!!」
美しい銀髪を乱暴に掴まれ、コーナーの鉄柱部分に顔面を叩きつけられる。一度や二度ではない。顔中が血まみれになるまで繰り返される拷問に、鏡の戦意は急激に萎んでいくように見えた。
「痛い、いだ……い、もうやめ……て」
涙を浮かべて懇願する鏡の髪を乱暴に引き寄せて、祐希子はその耳にそっと囁いた。
「死肉を貪るハイエナごときが調子に乗るからこうなるのよ」
「この……言わせておけば――きゃっ!?」
鏡が反論しようとした瞬間、一際強く髪を掴まれる。抵抗しようが有無を言わさぬ力でコーナーへ投げられ胸を強打し、あまりの痛みに鏡の口から呻き声が漏れる。
衝撃に肺から空気が押し出され喘ぐように酸素を吸い、ヨタヨタとふらついていると、ドンと背中に弾力のあるものがあたる。
「お帰り。それと、さようなら」
「ひっ、いや、やめて」
霞む視界が捉えたのは、がっちりとクラッチされ、今にも投げられようとしている自分の身体だった。
一瞬の間のあと、リングに轟音が響く。
投げっぱなしのジャーマンで、リング中央まで投げ飛ばされた鏡は大の字になったままピクリとも動かない。
「理宇のこと考えたら、こんなんじゃ気がおさまらないけど。あたしはあんたみたいなハイエナとは違うから、これで終わらせてあげる」
意識があるかどうか分からない鏡に対してそう吐き捨てると、祐希子は素早くコーナーポストに飛び乗った。
「いっくぞーっ!!」
気合とともにムーンサルトプレスの体勢に入る祐希子が、紅く染まった視界に映る。
鏡は頬を歪め氷のように嘲笑った。
- 809 :名無しさん:2009/07/30(木) 01:12:09
- 2.
あまりの気持ちのいい試合ではなかったが、それももう終わる。
観客の声援に応え、鳥のように舞い上がり、雷のように鋭く落下する。
視界は観客からライトが輝く天井へ移り、そして、マットに横たわるフレイア鏡を捉えた。
(え? 笑ってる!?)
コマ送りになった世界で、鏡の唇がゆっくりと動く。
お……バ……カ……さ……ん
直後、祐希子の腹部を衝撃が駆け抜けた。
「ぶえっ!?」
必殺のムーンサルトを膝で迎撃され悶え苦しむ祐希子の眼前に、ポタリポタリと紅い染みが出来る。
「賭けは私の勝ちですわ」
痛みのあまり身動きの出来ない祐希子の髪を掴み、フレイア鏡はその身体を無理矢理抱き起こすと、涎を垂らし悶え苦しむエースの耳にそっと囁きかけた。
「ずっとずっとこの時を待っていましたわ。貴女が勝利を確信してムーンサルトを仕掛けるそのときを。
私があなたに勝つにはこれしかなかった。どんな無様な姿を晒しても、どれほど傷つこうと耐えるしかなかった。
もう少しで限界を超えるところだった。でも、私は耐え抜いて貴女は油断した。
……さあ、私の顔を傷物にした報いを受けてもらいますわ」
抵抗すら出来ず荒い息をつく祐希子の頭部と股間を両腕で抱え担ぎ上げると、鏡は片膝を立て座り込むと同時に膝頭にその背中を打ちつける。シュミット式バックブリーカーと呼ばれる技である。
「がはっ、げぇっ!?」
三発目でやっと開放され、ゴミのように投げ捨てられた祐希子は激痛のあまり場外に逃げることすら出来ずにその場に蹲っていた。
しかし、さすがにかなりの体力を消耗したのか、立ち上がったフレイア鏡の足もふらついている。
「さあ、私のサブミッションをとくと味わっていただきますわ」
ふらついた足元とは対照的に鏡の瞳はギラギラと輝き、髪の毛までを赤く染めたその姿はまるで幽鬼のような不気味さを伴っていた。
その姿を見た祐希子は這いつくばってでも距離をとろうとするが押さえ込まれ、鏡が最も得意とするサソリ固めをかけられてしまう。
「ヒッァァ……!?」
祐希子の苦痛の呻き声が会場に響く。
足首、膝、腰を締め上げられ激痛が脳を焼き、あまりにも完全に極まったため、気道や横隔膜の動きまでもが制限され、呼吸すらできない状態へと追い込まれていた。
腕立て伏せの要領で自分の身体を持ち上げ、その勢いで鏡を倒そうと必死であがく祐希子だったが、結局は力尽き鏡の毒牙から逃れることはかなわなかった。
まともに呼吸すら出来ず、関節を締め上げられ続け、祐希子がタップを決意したそのとき、技が外された。
「まだまだ終わりませんわ。だって、私は死肉を喰らうハイエナですもの」
無理矢理立たされ、それでもなんとかファイティングポーズをとろうとする祐希子を、鏡はヘッドロックで捕らえる。
一見地味な技だが、極まれば頚部を圧迫され激痛を伴う。
「こんな地味な技で決めてしまってはお客さんは納得しませんもの。
貴女には屈辱的な敗北を用意していますから、それまで安心して苦痛だけを味わってくださいな」
- 810 :名無しさん:2009/07/30(木) 01:13:25
- 3.
絶え間なく与え続けられる激痛のなか、祐希子は反撃の機会を窺っていた。
(いま、この瞬間しかない!!)
頚部を圧迫される激痛を振り切り、両腕を鏡の引き締まった胴に回しクラッチして持ち上げる。
「くらえぇっ」
裂帛の気合とともに逆転のバックドロップを繰り出す。しかし……
「ふふ、本当に私の思ったとおりに動いてくれますのね。愛しいですわ」
「くぁっ!?」
空中で身体を捻って覆い被さるように押しつぶしに掛かった鏡に対して、祐希子は踏ん張ろうとしたが、バックブリーカーとサソリ固めで痛めつけられた腰では支えきることは出来ず、
必殺のバックドロップはボディプレスで潰され、祐希子は為す術なく倒れ込んでしまう。
「さあ、これで終わりにしてあげますわ」
グラウンドで抵抗するまもなく、胴締めスリーパーの体勢へもっていかれる祐希子の姿は、大蛇に捕まった哀れな獲物そのものだった。
新女のエースには、タップする間さえ与えられなかった。天井の眩しいライトの輝きが視界を覆った瞬間、頚動脈を締め上げられ失神してしまったのだから。
自身の腕の中で堕ちたマイティ祐希子を余韻を楽しむように抱きしめていた鏡だったが、自身の太腿に暖かいものが伝い落ちていることに気付くと、酷薄な笑みを浮かべ、獲物を解放する。
「新女のエースが失禁だなんて。……フフ、アハハハハハハ」
だらしなく伸びきった身体を蹴りつけ、カメラマン達に向け、祐希子の局部を開いてみせると、いっせいにフラッシュが焚かれる。
さらに、会場に設置された巨大モニターには、マットに黄色の水溜りをつくっているマイティ祐希子の局部が映し出されていた。
「さあ、次は誰をいただこうかしら」
カメラマン達に妖艶な笑みを向け、たった一言だけ言い残すとフレイア鏡は会場の奥へと消えていった。
終わり。
- 811 :名無しさん:2009/07/30(木) 01:14:32
- 以上、終わりです。
ゆっこといえば、必殺のムーンサルトを膝で迎撃された挙句、
スリーパーで失神・失禁KOされるのが王道かなと思ったのでこんな展開になりました。
ドラゴンスクリューとかで膝関節を完全破壊されるのも趣があって良いですよね。
では、また電波が囁くそのときまで。
- 812 :名無しさん:2009/07/30(木) 01:25:39
- いいぞ、もっとやれ
- 813 :名無しさん:2009/07/30(木) 02:13:54
- まさにキングロード
GJ
- 814 :名無しさん:2009/07/30(木) 05:12:23
- 日本女子プロレス界に衝撃が走った。
長らくIWWFヘビー級王座に君臨し続けていた絶対王者マイティ祐希子が、彗星の如く現れた大型新人、大空みぎりとタイトルマッチを行い、失神KO負けという衝撃的な惨敗を喫したのである。
しかも序盤からスピードと手数を出し続け、JOサイクロンまで爆発させた祐希子に対し、みぎりはそれらを全て受けきった上で、たった一発のボディスラムで全ての流れを変えてしまったのである。中盤から後半にかけては、みぎりのワンマンショーで、祐希子はサンドバックのように仕留められた。
この試合を見た観客の多くが、会場を去り際に感想を述べあう中で「まるでどちらが新人でどちらがベテラン選手なのか、分からなかった」という意見が多く、記者の感想とも一致するのであった。
――それから数か月、マット界の勢力地図は大きく変わった。
それまで祐希子を目標としていた日本のトップレスラー達が標的をみぎりに切り替え、次々と挑戦状を出すも、みぎりはそれらをすべて退けたのである。
みぎりは初の防衛戦にビューティ市ヶ谷という強豪を迎え、一進一退ではあったものの、最後は力の差を見せつけるようなフォール勝ちを収める。
2度目の防衛戦はサンダー龍子であり、この試合がみぎりを王座から追い落とせる可能性のある最後の試合だった。龍子の延髄切りが冴えわたり、みぎりをあわやという所まで追い詰めるも、プラズマサンダーボムが不発に終わり、超高層ボディスラムで仕留めた。
日本のトップ3が力負けを喫し、挑戦権は次世代へと移る。武藤が、結城が、みぎりとの決戦に挑む。
しかし、その二人を持ってしても、みぎりにはまるでかなわない。
絶対王者の風格をまとい始めたみぎりに対し、再起を果たした祐希子がリベンジマッチに挑む。いい所まで追い詰め、観客を期待させたが、やはりボディスラムの前に屈した。
みぎり、独裁政権の誕生か――、誰もがその時代が来るのを確信しはじめた時、一人の女が立ちあがった。
その女の名前は佐久間理沙子――、リングネーム、パンサー理沙子。
かつて「リングの女王」とまで呼ばれて、祐希子以前の一時代を築いた偉大なる元名チャンピオンである。
今は一線を引いて、とある小さな団体でコーチとして雇われているという彼女がふたたび現役に復帰し、明日、東京ドームにて、あの大空みぎりに挑戦するという。
前売り券はすでに完売、ドーム前では長蛇の列がすでに並んでいるという過熱ぶりである。
ここに以前、両雄に語って頂いた試合への熱い熱意を記しておく。
パンサー理沙子「彼女は確かに強く、人を引き付けるものも持っていると思います。しかしまだ試合の駆け引きというものを分かっていない。あのままでは私たちの時代から築き上げてきた大切な何かが壊れてしまう…。それを彼女に伝えるためにも私はこの試合、絶対に負けるわけにはいかないのです」
大空みぎり「理沙子さんって~~、たしか、むか~し昔の時代に出てくるオバアサンですよねぇ。…(スタッフに慌てて止められて)、え、まだけっこう若い? あ、ごめんなさい、オネエサンって訂正しておいてください」
どう転んでも血を見ることになるに違いない、この一戦。前売り券が売り切れになるのも納得である。
血戦の火蓋が切られるのは明日夜8時――こうご期待。
- 815 :名無しさん:2009/07/30(木) 05:18:18
- ごめんなさい。試し書きだけしようと思ってたら
間違って上げちゃいました。
ものすごく見ずらいと思います。すいません。
それはそうと、811さんGJです!!
鏡×祐希子好きには堪らない展開でした。
- 816 :名無しさん:2009/07/30(木) 18:42:05
-
まばゆい光を放つスポットライトの下で、ボディチェックを済ませた両選手がリング中央で睨みあっている。
大歓声の中、赤コーナー側のチャンピオンサイドに立つ巨大なる少女が、豹柄のリングコスチュームに身をまとった流麗なる美女へと語りかける。
「初めまして~。お会いできて光栄です、大空みぎりです。今晩はお手柔らかに、ご指導お願いしますね」
無垢な笑みを浮かべた少女の問いかけに、美女は答えない。ただ美しい双眸には険しい色をはっきりと浮かべており、それが「あのインタビュー、聞いたわよ」と雄弁に物語っていた。
並の選手ならばそれだけで竦み上がってしまうほどの殺気――、しかし鈍感な少女は不幸にもそれを察するという事が出来ない。ただ「そんなに眉根を寄せていると眉間にしわが残っちゃいますよ~?」などと言ってしまうものだから、美女の内心のボルテージはますます上がってゆく。
場内アナウンスが流れ、試合開始を告げるゴングの音が鳴り響くと、豹柄の美女――パンサー理沙子は猛然と、王者大空みぎりへと襲いかかった。
「えいっ!」
気合いの声と共にまずはアームホイップ一閃――、みぎりをマットへと転ばせる。もちろんこの程度の攻撃をいくら積み重ねても巨大な少女、みぎりには通用しない。彼女は攻撃以前にその一挙手一投足が全て一撃必殺の威力を秘めており、小技で積み重ねたダメージなど彼女があいさつ代わりで返した一発ですべてチャラ以上のものとして返されてしまうのである。
「やぁっ!」
百戦錬磨のパンサー理沙子はそれを全て承知の上で、淡々と教科書のように洗練された投げ技を積み重ねてゆく。まるでこれがプロレスの王道なのだと王者に教えるかのように、少しずつ、少しずつ技の難易度を上げて……。
そして理沙子はこの一瞬が来るのを待っていた。そろそろ良いだろう、と反撃に出ようとしたみぎりに大きな隙が出るのを見逃さず、彼女の長い睫毛に覆われた瞳が獲物を狙う豹のように光る!
「死ねぇえッ!!」
それまでのやけに可愛らしい掛け声とは一転した、すごくドスの利いた裏声とともに、みぎりの首と脚を抱えて後方へ捻り投げる!
全盛時代にはついぞ見せる事の無かった本気で殺す気のキャプチュード――、理沙子の伝家の宝刀が炸裂し、みぎりをその巨大な体ごと脳天からマットに沈めた。
「理沙子のキャプチュード炸裂――!!! みぎり、さすがにこれは効いたかァーー!? 動かないのか?! それとも動けないのか!?」
アナウンスの言葉どおりマットに沈んだまま動かないみぎりに対し、理沙子はすっくと立ち上がって、更なる暴虐を王者に対し加える。
「オラァ! オラオラァ! オラァ!?」
飛びあがって、みぎりの後頭部にエルボードロップを叩きこむ! さらにストンピングを限りなく加え、会場中がしんと静まり返った頃にようやく攻撃を止めて、荒い息をついた。
- 817 :名無しさん:2009/07/30(木) 18:43:40
- 「さ、さすがにこれだけやれば、さしもの貴女も立てないでしょう。さぁ、フォールと行きましょうか」
倒しきったと思った獲物に悠然と近寄る理沙子、その行為が致命的だった。
足首をつかまれ、気づいた時には視界の上下が逆転していた。みぎりは理沙子を宙づりの態勢に片手で持ち上げながら、頭から流れる血を軽くぽりぽりとかいている。
「今のは、ちょっと痛かったですよ~~? オ・バ・ア・サン」
「……!!」
宙づり状態で青ざめながらも聞き捨てならない言葉を聞いて、睨みつけようとする理沙子。しかし自分を見下ろす敵の、冷めきった、それでいて怒りに燃えた瞳と目を合わせて、さすがの元女王も別の意味で顔を更に青ざめさせた。
「ふふ、何を怯えているんですか~? 自分がやった事をやり返されるぐらい当たり前のことですよね。ええ、先輩はどうやら私を殺す気だったようですから、私も今から同じ恐怖を先輩に味あわせてあげるつもりですよ?」
言うと同時に理沙子を両肩まで抱えあげて、アルゼンチンバックブリーカー。理沙子の背骨の骨があわや折れるかという所まで、怪力でぐいぐいと極め付ける。
「あぎゃっ…! ぎゃぁあぁあぁっっ……!!!」
「まだまだこの程度では楽にしてあげませんよ~」
口から泡を吹き、白目をむいて失神しかける理沙子をぎりぎりの所で解放すると、今度は肩の上で理沙子をうつ伏せに乗せる。
「脳天から落とされる恐怖を教えてあげます」
「ま、ちょっ…! 貴方のとは距離が…っ」
狼狽してうわ言のような悲鳴を上げる理沙子。そんな理沙子に構う事無くみぎりは理沙子を両肩に乗せたまま、横に墜落するように倒れて理沙子の脳天をマットに突き刺した。
「ぎゅふっ! …っぶ、ぁは…」
マットに突き刺さった状態からゆっくりとスローモーションのように倒れ、大の字に倒れる理沙子。
デスバレーボムの名の通り、まさに白目をむいた状態の朦朧とした彼女の脳内では死の谷が垣間見えている事だろう。
誰がどう見てもすでに勝負あった――状態にも関わらず、みぎりは失神している理沙子の肩と股間を掴んで担ぎあげ、2Mを遥かに超える高さまで持ち上げた。
試合終了のゴングが慌てて打ち鳴らされ、レフリーも止めに入る。
「私、まだたったの2発しか返してないんですよ~。大丈夫、人間誰でも一度は死ぬんですから」
一瞬早く、天高く抱えあげた理沙子をマットに打ちつけるみぎり。
- 818 :名無しさん:2009/07/30(木) 18:46:30
- リング全体が震えるほどの衝撃音が鳴り響き、後に残るは両手両足を車にひかれた蛙のように投げ出して、ぴくぴくと痙攣している理沙子の姿のみであった。
見れば、理沙子の股間からは黒い染みがあふれ出している。みぎりの手も濡れているところを見ると、デスバレーボムで意識を立たれる寸前に失禁していたのかもしれなかった。
「はい、1…2…3っと」
理沙子の暴虐によほど腹にすえかねていたのだろう、みぎりは理沙子の腹部にどんと巨大な足を乗せて、自らカウントまで取って己の完全勝利をアピールした。観衆からはヤジと歓声とが同時に飛んだが、全国中継もされたこの試合で、ここまでの非紳士的行為を行ったみぎりに対し、団体は彼女からベルトをはく奪し、1年間の対外試合禁止の処分を科した。
かくして女子プロレス界は元の安定した群雄割拠の時代を取り戻せたという。めでたし、めでたし。
昨夜、ゲーム中に電波を受信して勢いとノリだけで書かせて頂きました。
書いている最中、おれは一体何をやっているんだ? と自問してしまいましたが
せっかく書いたのでとりあえず投稿させて頂きます。
お目汚し失礼いたしました。
- 819 :名無しさん:2009/07/30(木) 20:42:36
- GJ!
rskさん受けって意外とないから新鮮だった。
俺好きなんだけどなあ、ベテランキャラのやられ。あんまないよね?
しかしみぎりを対外試合禁止にしたところで、「みぎりのいないトップ戦線なんて……」みたいにファンに思われてしまうんでは?
そして巻き起こるみぎり待望論。
- 820 :りょっとも:2009/07/30(木) 20:57:51
- 先日質問させてもらってから、少し空いてしまいましたが
とりあえず今日今の時間にできているところまで… 初投稿駄文試合外にて失礼します。
今日はもう少し作業するつもりですが、完成までいくかどうか?
もし、やはり投稿しちゃいけない内容だ、という事になれば中断しますのでm(_ _ )m
1.
日が暮れて暫く経った静かなジムの中。
所属選手やスタッフのほとんどがその日の仕事を終え、次々と帰路に着いた中、
未だたった一人で、黙々とトレーニングに励む者が居た。
息を切らしながら、全身にびっしょりと汗をかきながら、明るい緑色の長いポニーテールを揺らし、
自らの身体をいじめ抜く桜井千里。
すっかりひと気の無くなったジムの隅で、誰とも交わる事無く、掛け声以外の余計な言葉も発さず、ひたすらトレーニングを続ける。
そんな彼女の元へ、ゆっくりと、静かに歩み寄ろうとする者が居た。
静かに、と言っても、何か不意を突こう等という風では無い。むしろ、恐る恐る…と言ったほうが適切だろう。
気配に気付いた桜井が、続けていた激しい運動を止め振り返る。
「…………っ、何でしょう?」
「…えっと、あの…そ、その……………」
振り返ってそこに居た人物を見て、桜井は少し顔をしかめつつ、声をかけた。
しかし相手はどこか少し怯えながら、はっきりとしない態度である。
「っ………。一体、何のご用でしょうか?山本さん。」
トレーニングを遮られながらのその態度にストレスを感じながら、早く面倒を済ませたかった桜井は
相手 ―山本― に、早く用件を述べるよう促す。
山本は、何やら初めから少し話し難そうではあったが、苛立った桜井の空気を前に尚更緊張し、
少し時間がかかりながら恐る恐る口を開く。
「そ…、その……桜井…さんに…っ、謝りたくて………」
「?? …、謝る…?一体何の事でしょう。特に謝罪されるような覚えはありませんが。」
それは本心だった。確かに、桜井の中では山本に何か謝罪を受ける覚えは全く無かった。
「えっ…と……、このあいだの…試合の………」
「あんな酷い目に…、その……あんな…恥ずかしい思いをさせてしまうなんて………っ」
「私も…っ、あそこまでするつもりは無かったんです…っ。本当に…ごめん…なさい………っ」
山本が謝罪したのは、数日前の試合の事だった。
2人は数日前の興行でシングルマッチを組まれた。団体でもトップクラスの実力を誇るヒールであるグリズリー山本に、
実力派として将来を期待される桜井が挑む形となった試合。
日々、自身を磨き上げるためストイックにトレーニングに打ち込み、自信を持って望んでいた桜井。
だが試合が始まると、山本の圧倒的なパワーの前に、桜井の小さな体はあっという間に蹂躙され、一矢報いる事さえできないまま、
山本の巨体が様々な手段で桜井を痛め付けるというただただ一方的な試合となってしまったのだった。
大勢の観客が見守る中、情けない試合を見せてしまい、最後にはその大勢が見守るリングの真ん中にだらしなく横たわり、失禁して
しまうという最悪の結末。
同時に桜井のプライドは粉々に砕かれ、全く太刀打ちできなかった悔しさ、醜態を晒してしまった恥ずかしさに襲われた。
- 821 :りょっとも:2009/07/30(木) 21:00:43
- 2.
そのような事もあり、桜井はこの数日間、それまでにも増して厳しく練習に打ち込んでいた。この日も遅くまで居残りしようとしていた
のもその流れだった。
「…………………。」
山本の意を決しての謝罪の言葉に、桜井からの反応は無い。
しばしの沈黙、さすがに耐えかねた山本は恐る恐る、伏せ気味だった顔を上げながら、桜井の表情を伺った。
「…………っ!」
「あっ……」
激しい怒りの表情に満ちた桜井の顔が視界に飛び込んでくる。
「あっ…、あのっ……!本当に…本当にごめんなさい………!!」
「本当に…っ、申し訳ないと思ってるんです……!!」
「あのっ…、桜井さ………」
「山本さん。」
誠意が伝わっていない、そう思ったのか、何か焦りを感じさせる勢いで謝り倒そうとする山本。だが桜井が静かな一言で
それが止まる。
「本気で仰っているのですか?」
「え………?」
山本には予想外の返答だったようで、一瞬どうしていいのかわからなくなる。
「あなた…、本気でそんな事を言っているんですか…っ!?」
「ひっ………」
桜井のただならぬ雰囲気に、たじろいでしまう山本。
「よくわかりました…。あなたはそうやって私を馬鹿にしたいだけ………」
「!! そ、そんな事…私はただ、あやま………」
「私は真剣に試合をしているんです!!あなただってそうだと思っていました…。
その試合の上での事… 真剣に勝負をした上での事を、どうしてそんな風に………」
「後になって、『あんな事してごめんなさい』? 及ばなかった私を下に見て、馬鹿にしているとしか思えない……!!
嫌味にしかならない事ぐらい、わからないはず無いでしょう………!!」
怒りを爆発させた桜井の、普段見た事も無いような勢いに、何も返す事ができない山本。
目にじわりと涙を浮かべ、震えた小さな声で、ただただ『ごめんなさい』と繰り返す事しかできなくなっていた。
「……よくわかりました。あなたが、こんなに最低の人だったなんて……………」
「えっ……、そん…な……」
『最低』という言葉が、山本の胸に突き刺さる。
正直、そこまで言われる事となろうとは思いもしなかった。こみ上げる涙の勢いは増し、次々と零れ落ちる。
「最低です…、選手として……いえ、人として………最低…………!
こんな人と同じ団体で…、いや…こんな人がプロレスをやっているなんて…!!信じられない……!!」
「あ…あ……っ、ぁ…………」
次々に浴びせられた自身を否定する言葉。山本の心は完全に打ちのめされていた。
大粒の涙で既に床が濡れている。その上へガクリと膝を着いて崩れ落ち、伏せた顔を手で覆う。
「わ…わたし………、そんな…ぁ…あ………ぁああぁぁぁぁ………!」
遂には号泣し始めてしまった山本を前に、桜井はハッと我に帰る。
明らかに言い過ぎであった。正直わかっていないわけでは無かった。
嫌味に取れるのは仕方が無いが、山本の謝罪の言葉にそれほどの悪気が無いであろう事もわからない事は無かった。
そして、彼女が悪い人間では無い事も、普段から見ていてわかっていた。
それなのについ、酷い事を言ってしまった原因は、プライドを壊され、自信を失いかけてからのこの数日の、あまりにも強かった
苛立ちだろう。
少し冷静になり、目の前でひざまづき泣きじゃくる山本に、声を掛けようとした。
- 822 :名無しさん:2009/07/30(木) 21:03:28
- 3.
「あの……、山本さ…………」
その時、
「オイオイ、んな言い方する事ぁ無ぇだろうがよォ!」
少し離れた所から、急に大きな声が響いてきた。
その声の主は、少し大きな足音を立て、早い歩きでこちらへ向かってくる。
「なぁ~んかピーピーうるせぇと思って来てみりゃ、しょーも無ぇ事で騒ぎやがって…」
「おい山本ォ、こんな奴の言う事いちいち気にしてんじゃねぇよ。」
大事な所で間に入られ、また少し不快感を露にする桜井。
「…朝比奈さん。申し訳ありませんが…、あなたには関係の無い事なので………」
また怒ってしまいそうでさえあったが、なんとかその気持ちを抑えて落ち着いた態度を見せようとする。
しかし今はむしろ、怒りに満ちているのは朝比奈のほうであった。
「関係無かねぇんだよ!こっちはダチがひでぇ言われ方されてんだ。
しかも、随分と理不尽な言われようでなぁ…!」
「テメぇ何様だよ…、テメぇに山本があそこまで言われる筋合いゃ無ぇんだよ…!!」
朝比奈は今にも殴りかかりそうな勢いで、桜井に迫る。
先程までと違い、今度は桜井が、朝比奈の迫力に圧され気味だ。
「ザコがくだらねぇ言いがかり付けてんじゃねぇよ…、悔しかったら勝ってみろや……
要はてめぇが弱ぇからいけねーんだろうが。
そんで勝手にボコられて、そんで何文句垂れてやがんだよ…、ぁあ??負け犬がピーピー泣いてっと、ウゼぇんだよ。」
その朝比奈の言い方に、怒りと、悔しさが込み上げる。
さすがに反論もしたくてしょうがなかった。…が、朝比奈の言う事も、間違いでは無かった。
桜井は自分でもそれを感じ、あまり強い態度に出られなかった。
だが…
「ま、口ばっかで勝手に硬派気取ってて、乳とかケツなんかで釣ってるだけの奴じゃ、しょーがねぇわな。」
「っ……………!!」
一気に桜井の顔が険しくなる。
先程の、山本に対して怒りを露にした時どころでは無い。
「まぁせいぜい、スケベな男共にチヤホヤされて喜んでろや。今更無理に気取んなくても良いんじゃねぇか?
…あー、そうか。ほんとは、大好きな社長にだけチヤホヤされたいんだもんなァ……?くくく………」
その瞬間―――――
パチィィィィン…………………!
乾いた音が響く。
朝比奈の頬には、真っ赤な痕が付いていた。
絶対に手を出す事などあってはならない、だが、桜井は我慢できなかった。
絶対に言われたくない部分を突かれてしまったから。
「!! っ、桜井さん、ダメです……!!」
「て…めぇ………」
朝比奈の表情が歪み、腹の底から響いてくるような声を出しながら、桜井を睨み付ける。
今にも怒りを爆発させ、殴りかかりそうになっている朝比奈と、取り返しの付かない事態を予感し焦りを見せる山本。
だが桜井は完全に理性を失っていた。
朝比奈に言われた事だけは彼女にとってどうしても、本当に許せない事だった。
目を真っ赤に染め、自身より2まわりは大きいであろう朝比奈に掴みかかる。
「桜井さん、やめて下さい!! そんな事…したら……!!」
「あなた…っ、絶対に…許さない……っ!!
あなたみたいな人に…っ!私そのものを…私のしている事を……そんな風に…言われたくない!!」
「ふざけた態度でプロレスをやっているような、ヒールのあなた達のような人が……私の事を侮辱………」
涙を流しながら、胸倉を掴み顔を見上げ、叫びに近い声で抗議してくる桜井を、朝比奈はドンッと一押しで突き放す。
「テメぇ今…、なんつった………」
- 823 :りょっとも:2009/07/30(木) 21:11:35
- 4.
先程までとは違う、静かで、だが恐ろしい雰囲気。
「あ…朝比奈さん……だめ…ですよ………っ」
朝比奈のその雰囲気に、なだめようとはするものの恐ろしさから止めに行く事もできない山本。
そして、数秒前まで朝比奈に怒りをぶつけていたはずの桜井でさえ、その雰囲気に圧倒されていた。
「今…っ、なんつったあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
瞬間、人間の身体と身体の衝突音とは思えないほどの重い音が大きく響き、
桜井の細い身体は大きく後ろへと飛ばされていた。
「がはっ………………!!」
怒りを爆発させた朝比奈の重い蹴りが、桜井の腹へともろにぶつかっていたのだった。
あまりにも軽々と飛ばされた桜井の身体は、壁と、立てかけてあったパイプ椅子の束に衝突し、
騒がしく金属音を立てながら崩れ落ちるパイプ椅子の群れと共に倒れた。
「っ…!げほっ…げほっ……!っ…、あ…ぁ………っ………!!」
自分の置かれている状況がわからない。
どんな体勢でいるのか、どちらを向いているのかもわからず、目線も定まらない。
口からは胃液が吐き出され、判るのは腹に激痛が走っているという事だけだ。
目がぐるぐると回る中、パニックに陥った山本の声ばかりが聞こえてくる。
何もできない。数秒経って、自分の身体が床の上に横たわっている事だけは判った。
だが、まともに声を発する事も、ましてや立ち上がる事など全くできる気がしない。
たった、一撃で…
苦しみ続ける桜井の横顔に、朝比奈の足が乗せられる。
顔を踏みつけられる屈辱的な状態であろうと、何の抵抗もできない。
「ふざけんじゃねぇよ…… こっちこそ…、てめぇを絶対に許すわけにはいかねぇ…………」
「ぜってぇになぁ……っ!!」
踏みつけていた足を一瞬上に振り上げ、そこからまた凄まじい勢いで振り下ろす。
固い床と大きな足の間に挟まれた桜井の頭。また激しい衝撃音が鳴り響く。傍から見れば、割れてしまうのではないかと思うほどの
衝撃である。
「クソがぁ………っ!!」
「クソ野郎があぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
怒り狂った朝比奈の攻撃は、全く止まる様子は無い。
全くの無抵抗の桜井の身体を次々と、激しく踏みつけ、蹴り上げる。
桜井にはもはや、腹を蹴られようと咳き込む間さえ与えられていない。
- 824 :りょっとも:2009/07/30(木) 21:20:06
- 5.
「朝比奈さん…!お願い…!やめて………!!
このままじゃ…、このままじゃ桜井さんが………!!」
あまりにも壮絶なその状況に、山本もたまらず止めに入る。
だが瞬間、朝比奈に強烈に胸ぐらを掴まれ停止する。
「山本ォ…、てめぇ邪魔する気かぁ……?
いくらお前でも許さねぇぞ………ぁあ……?」
「ひっ……」
「ごっ…、ごめん……っ…な…さい…………っ」
ただならぬ空気に一瞬にして凍りつく山本。
明らかに、ちょっとした怪我では済まないであろう状況の桜井を目の前に、放っておく事などできるはずも無い。
だが… それでも動けなくなってしまう程に、山本にとって今の朝比奈は恐ろしかった。
「う……ぁ…あ……………っ」
「ぁんだ、まだ喋れるくらい元気だったか、
んじゃあよく聞け、いや…聞かせろ………」
僅かに苦しみの声を上げる桜井の顔が、再び踏み付けられる。
そして、朝比奈はまた、裂けた服の間から覗く傷と痣まみれになった桜井のお腹を蹴り飛ばしながら……
「バカにしてやがんのはどっちだ、ぁあっ!?」
「ぐぁああっ………!!」
一発。
「侮辱してやがんのは…、判ってねぇのは…、どっちだ……っ!!??」
「ごはっ………!!!!」
二発。
「てめぇ…、調子乗ってんじゃねぇぞ………
俺達が…どんな思いでやってっと思ってんだ………テメぇはあぁぁぁぁぁ………っ!!!!」
「っ…………………!!!!!!」
三発目。
それまでで一番大きな衝撃が桜井を襲った。
「っ……、っ………げぼっ……がはっ…………!!
…ぐ……っ、げ…ぇ……ぇ…………っ」
だらしなく力の抜けた桜井の身体。
もはや、目はほとんど白目を剥き、多量の涙が流れ落ち、口からは嘔吐と、それに混じって真っ赤な血が吐き出されていた。
身体中が傷と痣にまみれ、その各所の傷からも少しずつ血が溢れ、辺りの床を汚していた。
そして股の間からは、先日の試合と同じく失禁。だが、それに気付く事さえできないほど、桜井は弱り切っていた。
つづく
すみません、今まだここまでしかできてません。
大体こういう感じです>804
やはり試合じゃないですし、問題ありそうでしたら投稿はストップしておきますので。
- 825 :名無しさん:2009/07/30(木) 22:29:31
- これはいいリョナっぷり…!
興奮してきたお(;´Д`)ハァハァ
- 826 :名無しさん:2009/07/30(木) 23:42:37
- いや、アリじゃないかな道場マッチみたいなモンだし
wktkして待ってるぜ
あと、同一人物の台詞の「」は改行しても分割しない方がいいと思うんだ
>「ふざけんじゃねぇよ…… こっちこそ…、てめぇを絶対に許すわけにはいかねぇ…………」
>
>「ぜってぇになぁ……っ!!」
みたいなトコ
間に表現比喩か何を挿入するならともかく
後半とか、そうなってるから尚更目立っちゃう
- 827 :りょっとも:2009/07/31(金) 00:00:46
- 有難うございます。
確かにそうかも というか、もうちょい丁寧に書くよう(なるべく)心掛けます
何かと妥協しがちなんで
- 828 :名無しさん:2009/07/31(金) 01:33:04
- >816
>820
おぉ・・・何か神なSSが連続で・・・
インタビューの時点ではrskさんが攻めかと思ってたけど意外や意外w
rskさん受けは貴重。GJ!みぎり待望論も支持するわ、良いぞもっとやれw
道場で、ってのは確かに珍しいシチュ。でも全然あり、だと思う。
もし続きを投下してもらえるなら是非読んでみたいな。
それにしても桜井さん勝てないなぁ・・・w
- 829 :名無しさん:2009/07/31(金) 01:41:36
- 粋だねぇ。
もっとやってくれて構わんよ
- 830 :818:2009/07/31(金) 03:08:40
- >819さん
ありがとうございます。スレの上の方で新女のホープ相手に快進撃を続ける
rskさんのイメージが強いのか、なかなかベテラン受けは見ませんねぇ。
あのrskさんならみぎりにも勝ってしまいそうで、どうかなとは思ったのですが
GJと言ってもらえてホッとしていますw つーか、あの続きも見たいw
>828さん
ありがとうございます。実は自分の団体で昨日初めてみぎりをゲットし、
遅まきながら、彼女に魅了されたスレの人々の気持ちがわかったような気がします。
まだ彼女のキャラクターを十分に理解した訳ではないので、不安はあったのですが
みぎり待望論が巻き起こったようで嬉しい限りですw
- 831 :りょっとも:2009/07/31(金) 23:59:49
- ちと遅れましたが、続きです
6.
その横たわった桜井の身体の上に、朝比奈が馬乗りになる。
左手で首を掴み、右手を思い切り振り上げ、
「テメぇはぜってーに許さねぇ………
……潰してやるよ…………………、今すぐに……なァ………っ!!」
ここでもまた、人の拳と顔が当たった音とは思えないほどの強烈な衝撃音が鳴り響く。
だが、もう弱り切ってしまった桜井には悲鳴を上げる力さえ残っておらず、聴こえるのは繰り返される衝撃音、
延々と泣きじゃくる山本の声と、怒り狂った朝比奈の声や呼吸音だけになっていた。
「クソが………クソがあぁぁぁぁぁ……………っ!!
ぶっ潰してやんよ……、てめぇがくたばるまでブン殴り続けてやっからなァ………っ!!!!」
繰り返し、休む間も無く、下敷きになった桜井の顔は殴られ続けている。
鼻血が吹き出し辺りへ飛び散っても終わらない。いくら手が血で汚れようと、返り血を浴びようと、朝比奈は手を止めなかった。
一方的な暴力。プロレスとは無縁の、圧倒的な力による暴行が繰り広げられていた。
側に居るはずの山本はもはや、腰を抜かし尻餅を着いたまま、手で顔を覆って大泣きしているのみ。
どうにかしたい気持ちもあるのだろうが、あまりの恐怖と目の前で繰り広げられる光景に、身体が動かせなくなっているようだった。
「ぅ…………ぁ……………………」
「ぁんだ、まだなんか喋れたのか?
…オラ立てよ、立ってみろや!このザコがぁ…!!」
ひたすら暴行を加えていた手を止めたかと思うと、今度は桜井の長いポニーテールの根っこを掴み、少し頭を引き起こして、
額が当たる位に顔を近づけ罵倒する。
「んなザコのクセして偉そうにしてやがったんだろうが、てめぇはぁ………っ
もう二度とデカいクチ叩けねぇようにしてやるよ……、まぁ、てめぇが生きてられりゃぁなぁ……!!」
そう言いながら、朝比奈は立ち上がると同時に、掴んだポニーテールを引っ張って桜井の身体をも強引に引き起こす。
見るも無残な姿となった桜井の身体。自立する事は無く、まるでサンドバッグの如く朝比奈の手からだらしなく垂れ下がっている
だけである。
「へへへ…、良い格好じゃねぇか………。よく似合ってんぜ。
さぁて、こうしてやりゃぁ……どうだ!?」
全くの無防備な桜井の腹に、深々と朝比奈の拳がめり込む。
細いからだがくの字に折れ曲がり、さすがに、悲鳴とは違う僅かな呻き声が上がる。
尚も力の抜けたままぶら下がっているその身体は、慣性に逆らう事も無いまま、まるで生き物の身体では無いかの如く
殴られた衝撃のままゆらゆらと揺れている。
「へへ……他の連中にも使わしてやりてぇなぁ、このサンドバッグはよぉ……………、うらァ!!」
再び強烈なパンチがみぞおちへと刺さる。
更に、朝比奈は間を空ける事無く、何度も、何度も、力を決して緩める事無く腹への殴打を繰り返す。
裂けた服の間から覗く桜井のお腹に、もはや肌色の部分はほとんど見えないようだった。
「どうだ…!?そろそろ………楽になるかっ………!?」
朝比奈は手を止めたかと思うと、それを桜井の首の後ろへと回し、
今度は右足で思い切り床を蹴り、凄まじいスピードで蹴り出された重い膝が、桜井の腹へと突き刺さった。
「っごふ………………っ!!!!」
幾度と無く繰り返された腹へのパンチを遙かに凌ぐ衝撃が襲い、目玉が飛び出しそうになる。
そこから僅かに遅れて、大きく開いた口から、血と胃液と嘔吐物が混じり合いながら吐き出された。
少なからずそれは、目の前に立つ朝比奈にも降りかかる。
「チッ……、汚ったねぇな………………!!」
不快感を露にし、掴んでいた桜井の身体をあまりにも乱暴に投げ捨てる。
再び、パイプ椅子の折り重なった床へと叩きつけられたその身体は、人形か何かと見紛う程の様子で床の上を滑り、転がってから停
止した。
「おーおー、そんなにソレが大好きかぁ??だったら好きなだけ喰らわしてやるよ!!!!」
朝比奈はズンズンと桜井の元へ歩み寄り、散乱したパイプ椅子の一つをおもむろに掴み取り、目の前に横たわる桜井へと投げつける
。
次々と、多量に散らばったパイプ椅子を拾い上げては、桜井の頭、腕や脚、腹や尻などへ投げつけ、身体中痛めつける。
それだけでは飽き足らず、今度は椅子を手から離す事無く激しく叩きつけ、時に角などを容赦なく突き刺しながら、
暴行を続けた。
- 832 :りょっとも:2009/08/01(土) 00:01:44
- 7.
「オイ、どうだ…?今の気分はよォ………」
しばらく、試合では有り得ないほどの量の凶器攻撃を見舞った後、それに飽きたのか桜井の足首を掴み軽々と持ち上げ、
答えがある筈も無いと判りながら問いかける。
足首を高く持ち上げられ、背中を逸らしながら横顔を床に擦り付ける体勢にされている。
そこへ更に、床に密着した横顔の反対側へ朝比奈の足が載せられ、激しく押さえつけられる。
「何とか言ってみろや……、今までみてぇに、偉そうなクチ利いてみやがれ………、オイ……コラぁ…………」
朝比奈は足に一層力を込め、桜井の顔を踏み躙る。
大きな足と固い床の間に挟まれ、強烈な圧迫と共に擦り付けられる。
余りにも屈辱的なこの状況、だが悔し涙が溢れる事も無い程に涙は枯れ、抵抗も抗議も何もできず、
ただひたすら、やって来る気のしない終わりを願うばかりだった。
「さて、そろそろ……………」
朝比奈が、掴んでいた足首をパッと放す。
急に支えを失った下半身は床へ打ち付けられるが、もはや今の桜井にはどうでも良い程の痛みかもしれない。
「ぁ……れか………た…………す……け…………………っ」
朦朧とした意識と、ぼやけた視界の中。床を垂直に見ながら、何をされてしまうのかと考える。
その時―――――
「おい、さっきから何か騒がしいが、どうした………?」
「しゃ…………ち…ょ……………………」
「!!!! お、おいっ…!お前達…………!!」
扉から一歩中に入ったところで、こちらに気付いて驚愕の表情を見せているのは社長だった。
「チッ…、んだよ……………」
社長はその惨劇を目にし、慌てて桜井達のほうへ駆け寄る。
「おい朝比奈…!お前何をやって………、さっ、桜井…!!大丈夫か…!?
なんだって、こんな……………!」
試合でも通常見られない程に弱り、傷だらけになり、汚れ尽くした桜井を心配する社長を横目に、
無言で立ち去ろうとする朝比奈。
「こら朝比奈!待て…!
一体どういう事だ…!?説明しろ…………!!」
だが朝比奈は答えない。社長が相手であろうと、一切反応する事無く道場の扉へと歩いてゆく。
「桜井…!しっかりしろ!桜井…………!
おい、待て朝比奈……!!お前、こんな事をして……………!!」
社長の呼びかけを無視し続けていた朝比奈が、道場から一歩出かかったところで立ち止まり、
上体を少し後ろへ倒し顔をこちらへ向けながら、
「言っとくけど社長ー、ソイツが先に手ぇ出してきたんだかんな…。」
朝比奈はどこか面倒臭そうな喋りで、そう一言残して去っていった。
「何…? おい!朝比奈…!朝比奈……!!くそっ………」
朝比奈を追いかけようにも、まず桜井の状態が心配であり、離れるわけにはいかなかった。
「おい山本、本当にそうだったのか…!?一体どうした……?」
「えっ……、それは………その…、あっ…あの……………」
山本は一部始終を見ていた。だから、朝比奈が最後に言った事が事実である事はわかっている。
だからといってあれだけの暴行を受け、実際目の前に見える桜井を状態を目にしては、素直に答え辛かった。
「山本………!」
- 833 :りょっとも:2009/08/01(土) 00:03:44
- 8.
なかなか答えられない山本に、社長も少し強く、答えるよう促そうとする。
その時、桜井が苦しみながら声を発する。
「しゃ………ちょ…ぅ……………」
「桜井……!」
「桜井さん! 大丈夫ですか……!?」
「手を……出したのは…、私のほう………です…………全て私が…悪…………っ」
弱々しい言葉で自分に非があると説明する桜井。
それを聞き、焦りを見せながら山本が社長に訴える。
「っ、で、でも……っ、桜井さんは…っ、その……………!」
「山本! …どんな理由があろうと、プロレスに関係無く手を出してはダメだ……。」
「で…、ですが………」
「…だが………、だからって、それに対してこんな事をやって良い理由はならないが………。
桜井、どうだ?起きられそうか…?」
社長は、桜井の身体に優しく手を回す。
だがそれを振り解きながら、桜井はボロボロの身体で立ち上がろうとする。
「おいっ、桜井……」
「桜井さん、あまり無理は………!」
今にも崩れ落ちそうになりながら、よろよろと時間をかけて立ち上がる。
壁にもたれながらなんとか立ってはいるが、とても見ていて安心できる様子では無い。
「お騒がせ……致しました…………、失礼…しま……す………」
ガクガクと震える脚で、壁に体重を預けながらにしてなお崩れ落ちそうな様子で、ゆっくりとその場を去ろうとする桜井。
「待て!そんな身体でどうする気だ……!?こんな時ぐらい、素直に…………」
「そうですよ…!怪我も酷いはずです、待って下さい…!ひとまず、手当てを………」
桜井は、慌てて駆け寄る2人を尻目に、ひたすら1人で立ち去ろうとする。
「大丈夫……です………。
ご心配には………及びませ……ん…………」
「っ! 桜井……!!!!」
弱々しく言葉を搾り出した桜井の身体は、フッと最後の力を失い、その場へ崩れ落ち、うつ伏せに倒れる。
「いやっ…!!桜井さん…!?桜井さん………っ!!」
「桜井…!聞こえるか……!?おい、しっかりしろ………!!」
「そんなぁ……っ、桜井さん…、桜井さあぁぁん………っ!!」
2人の呼びかけに対し反応は無く、完全に取り乱してしまった山本。
社長も焦りの色を隠せない。
必死に声をかけるが、桜井は完全に意識を失ってしまっていた。
-------------------------------------------------------------------
これで終了、というか本とかで言えばこの話数が終了、って感じです。
続き(目覚め~)はもし書いたとしてもリョナ板にそぐわない内容になるので、ここでの投稿はここまでという事で…
- 834 :名無しさん:2009/08/01(土) 01:15:14
- えー!ここまで投下してくれたなら最後まででも良いと思うけど・・・
十分にリョナ描写はあったんだから構わないと思うけどなー。
おっと!それでもGJ!乳とケツ発言吹いたw
桜井さんのフルボッコは和むなぁ・・・
- 835 :名無しさん:2009/08/01(土) 01:59:33
- You投下しちゃいなYO
- 836 :名無しさん:2009/08/01(土) 22:50:33
- リョナがない妄想でもリョナに繋がるなら問題ないさ
- 837 :名無しさん:2009/08/01(土) 22:58:57
- え?この後はエロとかそういうのにつなげるって言う意味じゃないの?
投下したいなら投下すればいいけど、投下したくないなら投下する必要は無いから好きにしたら良いと思う。
- 838 :名無しさん:2009/08/01(土) 23:17:58
- 好きにしてるじゃんw いちいち無駄に嫌味だなw
- 839 :名無しさん:2009/08/02(日) 00:28:03
- >837
シリアスなストーリー路線になるとかそっちじゃないのか?
それなら読んでみたいがなぁ。
- 840 :名無しさん:2009/08/02(日) 03:16:16
- 桜井さんが私が悪かったとかいって
ウフンアハンな感じで続くんじゃないの
- 841 :名無しさん:2009/08/03(月) 01:24:09
- まぁ、落ち着けよ
そんな事より新しい逆転ムーヴを皆で考えようぜ
- 842 :名無しさん:2009/08/03(月) 08:19:27
- 桜井さんのケツにアイアンクロー
またはそれを行いながら脳天杭打ちとか…
喉輪落としならぬ尻輪落としみたいな
- 843 :名無しさん:2009/08/03(月) 16:52:47
- それだったらみぎりじゃないと無理だなw
それでなくとも何となく自分のイメージだとみぎり×桜井さんが定番のイメージみたいになってるが。
- 844 :名無しさん:2009/08/03(月) 17:42:54
- 一時期ここでかなりもりあがったもんね、みぎりと桜井はー
そういや、最近見なくなったけど、あの時の職人さん達はどうしてるんだろう
- 845 :名無しさん:2009/08/03(月) 17:56:44
- お互い新キャラだったし、どちらも攻めに受けにはまりすぎだったからな。
……俺は十六夜さん推しだったのだが。いやみぎりにも引けを取らないってマジで!
- 846 :名無しさん:2009/08/03(月) 18:22:52
- 十六夜さんもそーいや名前は結構上がってたものの実際ネタにする人少なかったよな・・・
攻めキャラにはうってつけなのに何でだろ?
みぎりの怪物的な暴力が分かりやすかったからそっちばかり注目されたのかなー。
職人さん達は充電中なんだよ。今にきっとぐっとくる妄想が投下されるに違いない。
- 847 :名無しさん:2009/08/03(月) 20:06:14
- 性格的には桜井さんの前世としか思えない、今は亡き葛城とか見たい。
みぎりにぼこぼこにされて再起不能=2で出れなかったということで。
- 848 :名無しさん:2009/08/03(月) 22:47:21
- >847
あら~?可愛いペンギンさんですねぇ~♪
ってな感じでギュっとされてなw
- 849 :名無しさん:2009/08/03(月) 23:44:11
- 股間潰しからのスラムならライラとかやりそうだけど
- 850 :名無しさん:2009/08/03(月) 23:47:39
- このスレ的には鯖の落選組は潰されたことにしておきたいな。
葛城もいいけど俺は霧島さんを推してみる。
みぎりにジャガられて……というところをあえて十六夜さんで。
グラマラスな肢体が災厄に飲み込まれてグシャグシャに、とか。
- 851 :名無しさん:2009/08/04(火) 00:52:46
- みずきも忘れないで
- 852 :名無しさん:2009/08/04(火) 01:18:01
- じゃ芝田嬢も潰された訳だなw
彼女も尻を突き出してぴくぴくすんのが似合いそうだ。
- 853 :名無しさん:2009/08/04(火) 05:14:46
- 芝田は両股関節を外された挙句にコーナー逆さ釣りにされてるイメージだw
- 854 :名無しさん:2009/08/04(火) 15:18:31
- 秋山は性格が災いして非情に徹しきれず・・・・・・
って感じで。
- 855 :名無しさん:2009/08/04(火) 22:57:01
- どの旧キャラにしても十六夜さん、みぎー、神楽あたりの血も涙もない面々に潰されてるのは容易に想像できるw
- 856 :名無しさん:2009/08/05(水) 00:18:56
- 山田さんはrskさんか市ヶ谷様に潰されてそうだw
後者なら百合展開………ねえな
- 857 :名無しさん:2009/08/05(水) 04:02:03
- うなg…葛城はいいやられっぷりしてくれそうな感じがする
なんというか桜井さんと同じ匂いが…www
- 858 :名無しさん:2009/08/05(水) 17:36:39
- ペンギンだのうなぎだの言われてる時点で弄られキャラは確定してるw
- 859 :名無しさん:2009/08/06(木) 04:05:56
- 葛城にはぜひバックブリーカー系で
- 860 :名無しさん:2009/08/06(木) 07:42:18
- あのクールキャラが命乞いする程に無様な姿を晒してくれる・・・
良いな。
- 861 :名無しさん:2009/08/06(木) 13:28:35
- 乙女祭り 葛城早苗
でググレ
- 862 :名無しさん:2009/08/07(金) 05:07:52
- ところで
アリシア・サンチェス
ジュリア・カーチス
パトリシア・ルイス
マユリ・シアター
ミス・マスカレード
こいつらはどうなったのか
潰しキャラ豊富な海外団体の事だ、さぞかし見事に散ったのだろう
- 863 :名無しさん:2009/08/07(金) 09:36:32
- マユリさんは海外版桜井さんだと思ってる
- 864 :オリゼー:2009/08/07(金) 18:53:27
- 古き者は新しき者に、弱き者は強き者に閉ざされる。
この連鎖は生きる上で必然的に行われている行為。
そして、その連鎖に飲み込まれようとしている者が一人。
名は葛城早苗――
葛城は日本国内の所属団体でトップレスラーの仲間入りを果たすべく努力し、そして海外遠征のチケットを手に入れた。
その遠征先で葛城は一人の日本人女子プロレスラーと出会う。
――大空みぎり。
身の丈は2mにも届こうかと思わせる程高く、身体能力も体の大きさを感じさせない程の物を持っており、日本で同等の者を探そうとしても該当する者は現れないだろう。
とある日、みぎりは葛城にこんな事を言った。
「私、日本でプロレスラーとして活躍するのが夢なんですよ~」
みぎりは日本国内でプロレスラーとしての活動は一度足りともした事が無かった。類稀なる大型女子プロレスラーの彼女が何故日本の団体から声がかからないのか。
その理由、葛城には解っていた。
「仕方の無い事だ。言ってみれば今の日本女子プロレス界は飽和状態にある。幾らお前が凄くても国内で選手が余り余っている現状からしてみれば、日本女子プロレス界が海外の団体にいるお前に目を向ける可能性は限りなくゼロに近いだろう」
この時、日本の女子プロレスブームは最高潮。女子プロレスラーを目指す
者が次から次へと現れ、日本の団体は海外まで手を伸ばす必要も無かった。
故に、みぎりの存在は知っていたとしても、どこの団体もみぎりに声をかける必要など無かったのだ。
「その飽和状態はいつになったら無くなるんですかね~?」
葛城の言葉にガクリと大きく肩を落とすみぎりに対し 「さぁな。ただ、この業界から去る者が出ればその分空きが出来る事は確かだな。まぁ、この人気の中で自ら業界を去ろうという者がいるとは思えないが……」
「でも……業界から去る者がいれば、私も日本でプロレス……できるんですよね――?」
「あ……あぁ、可能性はあるだろうな」
このとき、葛城はみぎりの言葉に少しばかり背筋を凍らせる。
それは、普段から緩い喋り方のみぎりがはっきりとした口調と微かに口元を吊り上げ不気味に笑う表情を見てしまったからだった――
葛城の遠征期間も大分終わりに近づいた頃、遠征先のリング上で葛城とみぎりは対峙していた。
この団体に来て、同じ日本人として葛城はみぎりとタッグを組む事は何回かあったものの、直接シングルで対決するのは初めてである。
「これで葛城さんとお別れになるのは少し寂しい気がします~」
「そう言うな、お互いプロレスを続けていれば、いつか何処かでめぐり合えるだろう」
遠征が終わりに近づいてようやく二人のシングルマッチを組まれるという扱いなのだから、この先、残す期間でみぎりと戦う事は無いだろう。そしてみぎりもそれをわかっているのかもしれないと、寂しがるみぎりに対し葛城は少し照れくさそうに微笑む。
「そうであればいいのですけど~。あ、私、手加減とか出来ないので~」
「ふふ、手加減などされては困るな。私は強くなるためにここにきたのだから」
そんな会話が続き、とうとう二人の戦いのゴングが打ち鳴らされた――
- 865 :オリゼー:2009/08/07(金) 18:54:46
- 2.
試合が開始して数十分が立ち、葛城はリング上でみぎりに対し何も出来なくなっていた。
それは得意な打撃で一撃必殺を狙おうとしても、身長の高いみぎりの前ではハイキックはミドルキックにしかならず、関節技もみぎりの力の前では強引に振りほどかれ無意味な物でしかなかったからだ。
「せ~の~、え~い!!」
「ぷぁ――ッ!?」
葛城の頭を両手でしっかりと固定したみぎりがお辞儀をするかのように頭を下げる。だが、お辞儀といっても、それはヘッドバッドである。丁寧でゆっくり下げるものでは無く、相手の鼻を目掛け勢い良く振り下ろされたみぎりの頭部が葛城の鼻をぐちゃりと潰す。
押さえられた状態で仰け反る事も出来ない葛城は、みぎりの頭部を見つめながら潰れた鼻から飛び出す鮮血に顔を赤く染め上げた。
「これで終わりじゃないですよ~?」
「ぶぇぁッ!!」
みぎりが次に繰り出したるは、大きな掌を広げて頬を打ちつける平手打ち。
乾いた音が響いたと同時に、葛城の上半身が平手の勢いのまま大きく泳ぐ。
「まだまだ~もう一丁です~」
「あぶ――ッ」
葛城の泳いだ先に待っていたのは、同じくみぎりの平手打ち。
大きく泳いだ葛城の状態を元に戻すような逆側からの平手打ちに、葛城の顔は酷く拉げた顔になっていた。
「えぶッ、おぐッ、ぐひんッ、ぶぁっはッ」
何度も何度も繰り返されるみぎりの平手打ちが葛城を襲い、振り子のように体を左右へ振られ呻き声をあげる事しか出来ないその口からは、口内をカットしたのか血が滴り落ちる。
「ぐ……ぅ……、ぜッ……ぇ……ぜぇッ」
そんな葛城はみぎりに抱きつく事でしか逃れる術が無かった。
潰された鼻と、カットした口からは止まる事の無い血がマットを紅く染め、鼻呼吸が出来ず口を大きく開いて荒い息を漏らす。
しかし、叩かれるままの状況から逃れる事が出来た、葛城がそう思ったのもつかの間。
葛城の視界がみぎりの掌で塞がれると共に、こめかみを中心に側頭部へと激痛が走る。
「あ……ぎぃ……ゃぁぁぁあああ――ッ!!」
悲鳴を上げると共に、葛城はアイアンクローを外すべくみぎりの手首を両手で掴むも、みぎりの怪力の前では叶わぬ願い。万力に締め付けられているような痛みに掴んだその手へ満足に力を送る事すらもできず、駄々っ子のように暴れ、腰の入らぬ不恰好なローキックでみぎりの脚を蹴るのが精一杯だった。
「どうですか~? 地味な技ですけど~意外と痛いんですよね、これって~」
みしみし、ぎしぎし、きりきりと……。
――頭蓋骨の軋む音。
「は……ぉ……ぉッ」
ほんの数秒間、その間に葛城は抵抗する力すら奪われた。
みぎりの手首を掴んでいたはずの両手はだらりと垂れ下がり、両脚も力が抜けているのか膝が心なし落ちこんで、細々とした呻き声が葛城の口から漏れ、みぎりの片手だけが葛城の体を支えていた。
「自分で立ってもらわないと困ります~。次に行けないじゃないですか~。ちゃんと自分で走ってくださいね~? それじゃ、いってらっしゃ~い」
至極普通のロープへのスルー。だが、みぎりの桁外れの力でスルーされた葛城はカタパルトから発射された戦闘機のような加速を見せ、大きくロープを軋ませると、その反動から更に速度を上げてみぎりの元へと戻っていく。
「おかえりなさ~い」
十分に勢いのついた葛城をみぎりがケブラドーラ・コン・ヒーロ、風車式バックブリーカーで出迎える。
「あが――ッ!! あ゛ッ、あ゛ぁぁっ!?」
みぎりの立てた片膝に折り曲げられる葛城の背骨。
両目を大きく見開いて口を大きく開けたそこからは口内の血溜りが粒上に飛び出し宙に舞う。
体はこれでもか、と思えるほど折り曲げられ、それはまるで人間サイズの紙を半分に折畳んでいるようにも見えた。
「お゛ぁ……ぁ……っ……」
ケブラドーラ・コン・ヒーロ自体、決定的なダメージを与える技には部類されない。しかし、みぎりという超々規格外の人間が扱えば話は別である。
葛城は大きな声をあげる事すら痛みを覚えるのか、みぎりの片膝から下ろされて、エビ反りというよりもほぼブリッジに近い状態まで背中を反らせて小さな呻き声をあげるだけだった。
- 866 :オリゼー:2009/08/07(金) 18:56:15
- ラスト.
「面白い格好ですね~。そんな格好していたら、潰したくなっちゃいますよ~」
そう言ってみぎりはその場で大きく跳躍した。
そのみぎりが、目掛け落ちていく先は葛城の腹部。その場飛びのじゃんピングフットスタンプが葛城のそこを押しつぶせば、先ほどまでブリッジのような体勢をとっていた葛城の体は、あっという間にVの字へと姿を変える。
「ぐお゛ぅ――ッ!?」
苦悶の表情を浮かべた葛城の体がゆっくりとリングのマットへと伸びる。
万歳するかのように両腕を伸ばし、両脚はひっくりかえった蛙のような蟹股を描く。
葛城がなんとか酸素を取り込もうと呼吸をするたび、苦しみながら身を 震わせる所を見ると、肋骨の数本は持っていかれているのかもしれない。
「ん~苦しいのですか~? いきなりVの字に折れ曲がったからですかね~? あ、それなら、また逆側に折り曲げればきっと痛みが消えるかも知れませんよ~」
葛城の様を見たみぎりが顎先に人差し指を添えながら歩み寄り、言葉途中にひらめいた、とばかりに片方の掌にもう片方の拳をぽんっと打ちつけると、そのひらめきに葛城は 「ち、ちが……やめ――」 と、みぎりの桁外れの力の前で何をされるのかわからず恐怖の戦慄を覚えたか、表情からは一気に血の気が引いていく。
「ほら、ほら、立ってくださいよ~。きっと私の名案で葛城さんを楽にする事が出来ますから安心してくださいね~」
「や、やだ……や、やめ……やめろぉぉぉ――ッ!!」
腹部の痛みを感じるよりも、よほどみぎりの存在のほうが恐ろしかったのだろう、先ほどまで苦痛で動く事の出来なかった葛城の体は本能的に体を起こし尻餅をついた状態のまま後ずさり拒絶する。
「怖がらないでも大丈夫です~。すぐに終わりますからぁ」
嫌、嫌、と首を振り乱す葛城などお構い無しで、力任せに葛城を掴み起こしたみぎりは自分の肩に葛城を仰向けに乗せ顎と腿をしっかりと掴む。
「それじゃ、行きますからね~」
――えいっ!!
みぎりが放った合図の掛け声が葛城の耳に飛び込んだ瞬間。葛城の体はまるでみぎりの首元に巻きつくマフラーのような形に姿を変えた。それは、おおよそ体が柔らかい者ですら、痛みを覚えようかと思えるほどの姿だ。
それと同時に、葛城の中で何かが切れた。
瞳は陰りを深め、口元は筋肉が緩みきって大口を開ける。その口からは重力に引かれた舌がダラリと垂れ出し、唾液と血の混じった液体、更に鼻孔から垂れ出す鼻水が葛城の顔を汚していく。
そんな葛城の口から発せられる言葉など――無い。
悲鳴も、呻き声も、喘ぎ声も、ギブアップの声さえも発する事無い。
その光景は葛城早苗という人間が大空みぎりの首元を温める人間マフラーという物でしか存在せず、それ以上でもそれ以下でもなかった。
「どうです~? 少しは楽になりましたか~? ……あら~少し曲げすぎてしまいましたか~? すみません~もう終わりにしますから~」
そう言ってみぎりが背面を谷にして反り返ったままの葛城をリングのマットへと投げ捨て、その上に覆いかぶさるようにしてフォールの体勢に入ると口元を心なし吊り上げたみぎりが呟いた。
「これで、プロレスできる体じゃなくなってしまいましたね――葛城さん」
――数ヵ月後。
日本国内のとある団体。
そこは元々葛城早苗が所属していた団体だ。
しかし、今この団体に葛城早苗の姿は無い。いや、日本女子プロレス界から葛城早苗という名前は既に無くなっていた。
そんな団体のメインイベント。
今ではそのリングに身の丈が2mにも届きそうな程の大きな少女が立っている――
- 867 :オリゼー:2009/08/07(金) 18:57:43
- むしゃくしゃしていたのでやってしまった。
反省はしない。
でわ。
- 868 :オリゼー:2009/08/07(金) 18:59:42
- あら、段落改行がおかしくなってる……
読みにくかったらごめんなしあ。
- 869 :名無しさん:2009/08/07(金) 19:11:39
- >>862
>パトリシア・ルイス
同郷の怖~い先生にツブされたと思ってる。
いろんな所を折られたとか、胃に穴が開いたとか。
- 870 :名無しさん:2009/08/07(金) 20:11:54
- 乙女祭りの葛城の散り様は最高だったな。
- 871 :名無しさん:2009/08/07(金) 20:40:37
- >>864-866
うーん、なんだろう何かが違うなぁ・・・
ともあれお疲れ様
- 872 :名無しさん:2009/08/07(金) 21:14:02
- >>868
GJで御座るGJで御座る
>>871
多分、みぎりが黒すぎる点じゃねーかな
個人的にはそれもアリかな、とか思ったりもするけど
- 873 :オリゼー:2009/08/07(金) 23:22:41
- 1.
「どうしたのかしら? 私に災厄があるというのならば、食して御覧なさいッ!!」
そう言いながら声を張り上げ、コーナーに追い詰めた相手にニーリフトを打ち込んだのは芝田美紀。
そして、そのニーリフトをまざまざと食らい腹部を押さえながら片膝をついた相手は十六夜美響。
「まだ……。まだまだ足りない……貴方の災厄をもっと吸わせなさい」
だが、片膝をついた十六夜は涼しい顔を浮かべ挑発的な口調のままに不敵に笑って視線を向ければ、その視線の先にいる芝田は片目の尻をひくりと動かし奥歯を鳴らす。
「また、そんな事を言って――ッ!!」
芝田の 『また』 と言うのは、試合が始まってからというもの十六夜は反撃を一度足りともする事は無く、芝田の攻撃を受けながら 「まだ、まだ足りない」 その言葉を繰り返していたからだ。
「そう、もっと怒りなさい。そして私にそれをぶつけなさい」
「貴方のその命令口調、どうにかならないのかしらねッ!!」
芝田は確実にイラついていた。
十六夜が余裕面を浮かべ反撃してこないのはもちろんの事、自分に対しての命令口調。もとよりプライドが高く、お嬢様気質の芝田にはそれがどうしても我慢ならなかったようだ。
そんな芝田が助走を取ると、コーナーを背に片膝立ちでいる十六夜のその膝を踏み台にシャイニングウィザードを放てば、十六夜の頭部は芝田の膝とコーナーに挟まれる形となり、十六夜はとうとうリングへ前のめりに倒れこんだ。
「あら? どうやら私の災厄とやらを食べ切れなかったのね」
倒れた十六夜の頭を踏みつけ、あご先に手の甲を添えた芝田が満足げな笑みを浮かべる。
倒れた十六夜に対して追撃を見せない所を見ると、恐らくシャイニングウィザードの手ごたえを感じての事だろう。
「このままフォールに行ってもいいのだけれど、それじゃぁ面白くないわ……。この生意気な女を謝らせる……あぁ、そうね、そうしま――」
十六夜の今までの行為に、このまま試合を終わらせてしまっては腹の虫が収まらないと、芝田が十六夜をこの後どう料理しようかと自問自答を繰り返し、その答えが出た瞬間、足蹴にしていた十六夜の体が小刻みに震え出す。
「くくッ、くくくッ、貴方の災厄、酷い臭いと酷い味。もう吸い飽きてしまったわ」
「な、なん――ッ!?」
足蹴にしていた芝田の足首が不意に掴まれると、十六夜が不気味な笑みを浮かべてそのまま立ち上がった。
それを見た芝田は片脚立ちのまま、ケンケンと小刻みに飛び跳ねバランスを取りながらも表情を強張らせる。
「恐れているのかしら? そう、隠さないでいいのよ。人間とは臆病で弱い物なのだから……もっと、恐れればいい」
「な、何を言って……あ、貴方なんかに恐れる訳が無いでしょう!?」
くつくつと喉で笑い自分を恐れていると言う十六夜に対し、芝田は一瞬目を丸くしたものの、その目を鋭く尖らせ睨みを効かせれば 「いつまで人の足をッ!!」 と片脚状態から飛び上がり十六夜の延髄目掛け蹴りを放つ。
「ケェェ――ッ!!」
それは芝田の蹴りが十六夜の延髄を捕らえようとしていた刹那――
十六夜の奇声が芝田の鼓膜を突き、延髄斬りは十六夜を捕らえる事無く十六夜の片腕を持ってして芝田の体はリング中央へと投げ捨てられた。
「い、今のは一体……」
リング中央で尻餅を付き、上半身を持ち上げた芝田は何が起こったのかわからない様子で十六夜に視線を向ける。
「貴方を投げた。ただ、それだけよ? さぁ立ちなさい。続けましょう――」
芝田の視線に答えるように口を開いた十六夜は何てことは無い、単純な事だ。と言ってのけ芝田に向かって歩み寄っていく。
「ひ――ッ!?」
立てと言われても立ち上がらず、おもむろに悲鳴を上げる芝田。その理由は歩み寄ってくる十六夜の瞳にあった。
瞳孔は縦長に絞られ瞳の輪郭はやけに強調されたその様はとても人間と呼ばれる者が持つ瞳の形をしておらず、その不気味さから芝田は悲鳴を上げてしまったというわけだ。
- 874 :オリゼー:2009/08/07(金) 23:24:24
- 2.
「あ……ぁ……あ、貴方は一体……ッ」
「私は十六夜美響。災厄を喰らう者。それ以外になんと言えばいいのかしら?」
「何者だ」 と、芝田が言うよりも先に十六夜が言葉を挟んだ。
それは到底答えと言うには程遠いものであったが、十六夜自身はそれ以外に例えようが無い、と薄気味悪い笑みを浮かべながら両肩をすくめ上げる。
「立ち上がらないのかしら? それとも腰が抜けてしまった? でも、立ってもらわないとね」
「……このばけ――あう゛ッ!?」
強気の姿勢を崩さない芝田であったが、体は金縛りにあったとでも言うかのように動く気配を見せず、いとも簡単に髪の毛を掴まれると強引に起き上がらされた。
「酷い有様になってしまったら御免なさいね。全ては貴方の災厄のせいなのだから」
十六夜が芝田を捕らえたままロープの傍まで連れて行くと、芝田の顔をトップロープへと押し付け 「とくと味わいなさいッ」 そんな言葉を吐き捨て、芝田の顔をロープに擦りつけながら走り出した。
「ぎゃぁぁぁあああッ!! か、顔がッ!! 顔が……ぁ……ッ!!」
ロープ伝いにコーナーまで辿りついた十六夜が芝田を解放すると、芝田は両手で摩擦の熱で焼かれた顔を覆いながらリングを転げまわる。
「よ、よくも……私の顔に……ッ」
一頻り転げまわった芝田が顔から両手を離すと、そこにはくっきりと真横にロープの後が赤く残り、自分の顔に傷を付けられた芝田は怒りを露に十六夜を睨みつけながら立ち上がる。
「貴方に、そんな無駄口を叩いている暇なんてないのだけれど」
それは一陣の風のようだった。
立ち上がり怒りをぶつける芝田を前に、ひゅんっと音を立てた十六夜の体は一瞬にして芝田の懐へと潜り込んでいた。
「はや――いっ!? 痛ぅッ!?」
十六夜の動きはそれだけに留まらない。両肘に痛みを感じた芝田が痛む所に視線をやれば、自分の両腕が既に十六夜に閂状態で捕らえられている事に気付く。
だが、芝田がそれに気付いた所でどうすることも出来なかった。出来る事と言えば、既に閂スープレックスの体勢に入った十六夜に投げ捨てられる事だけだ。
「くッ!!」
受身を取り一際派手な音を立てて背中から落ちた芝田であったが、閂スープレックス自体にさして威力が無かったのか、十六夜よりも早く起き上がり相手の頭に手をかけた瞬間。
――ミシッ
芝田は自分の手首からそんな音が聞こえた事に気付いた。
「あ……ぁ……あ゛あ゛あ゛ッ!!」
その音が手首の砕け散った音だとわかるのに数秒。
十六夜が自分の手首を握り潰したのを目で見て、それを脳に伝えるまでの間、芝田の表情はポカンとしていた。が、それを認識した事で芝田の表情は一変した。
生まれてこの方あげたことの無いような濁声交じりの悲鳴、砕けたと認識してから襲う酷い激痛に顔は歪む。
芝田は掴まれている手から自分の手を引き出すと、試合中だという事も忘れ手首を押さえ十六夜を目の前にして蹲ってしまう。
- 875 :オリゼー:2009/08/07(金) 23:25:24
- ラスト.
「いいの? 対戦相手を前にそんな格好で……」
「だ、だまらっしゃい……ひ、人の手首をこんなにして……おいて……ッ」
幾ら口調を強めようと、芝田の額から止まる事無く流れ落ちる脂汗を見れば、強い口調が強がりであるという事は明らかで、十六夜もそれをわかっているのだろう、芝田の言葉に耳も貸さぬ態度で視線を合わせるべくしゃがみこみ 「強がりだけじゃ、ダメよ」 そう言って、至極ゆっくり芝田の喉へ手を伸ばすと、芝田はそれを交わす事が出来なかった。動きがゆっくりしすぎて逆に反応できなかった、とでも言おうか。
「ご……ぉ……ッ……ぉ゛……ぇ゛ッ」
十六夜の手に力が篭れば篭るほど、芝田の呼吸器は締め付けられ顔は真っ赤に染まっていく。
呻き声と共に泡状の唾液を吐き出す芝田を片手で軽々と持ち上げた十六夜が、その手の力を少しばかり緩めて芝田を見上げると 「何か、言う事は?」
そんな短い言葉を投げた。
「わ、わかったわ……私の災厄……。私の災厄は貴方に出会った事なのね」
「ふぅん、今の貴方から滲み出てくる災厄の味……最高よ」
苦悶の表情を浮かべながら、か細い声でそう答える芝田に十六夜は舌なめずりをして見せ、最高の味を体全身で味わっているのかブルっと身震いして見せる
「カァァァアアア――ッ!!」
――災厄 降臨
十六夜の手に再び力が篭ると、指の一本一本が芝田の首筋に食い込んで、全ての指が食い込めば、十六夜は力の限り芝田の体を喉輪落としでリングへと叩き付ける。
試合はそれで決まっていた。
しかし、十六夜はそれでは終わらない。リングへと叩き付けた芝田を再度持ち上げ一度、二度、三度、四度……連続して芝田を喉輪落としでリングへと叩きつけるのだった――
十六夜が芝田を喉輪落としでリングへと何度叩き付けた事だろう。
既に芝田の体に力はなく、まるで人形のようにその四肢を垂らし、十六夜の思うがままに蹂躙され続けていた。
「最後の一滴まで……美味しく頂かせてもらったわ、お疲れ様」
まるで果汁を全て絞った果実の絞り粕をゴミ箱へと投げ捨てるように、十六夜は芝田の体を場外へ向けて放り投げる。
大きな放物線を描いてトップロープを越えた芝田の体であったが、場外には落下せず、片脚がトップロープに引っかかると逆さ吊りの状態で、その惨状を観衆の目へと晒す。
「ぁ……あ゛……ッ……ぇ゛……う゛……ッ」
既に力尽きた芝田はその状態から抜け出す事も出来ず、白目を向いたまま体を小刻みに痙攣させ、助けられるまでの間その痴態をさらし続けるのだった――
- 876 :オリゼー:2009/08/07(金) 23:27:03
- 燃え尽きた、真っ白に。
>>871
そうですかー、それはすまなんだです。
みぎりの事だったら、自分の中でもキャラクターが微妙に固まりきらんのですよね毎度の事。
>>872
GJどうもでした。
- 877 :名無しさん:2009/08/07(金) 23:31:55
- いや、むしろ俺は情け容赦無いこの黒いみぎーを推すぜ!GJ!
- 878 :名無しさん:2009/08/07(金) 23:40:00
- やっと十六夜さんのリョナSSが見られた・・・長かったなぁ。
オリゼーさん、みぎりのSSと合わせてGJでした、乙!
- 879 :名無しさん:2009/08/07(金) 23:41:45
- >>876
なんという惨劇・・・・・・お嬢様の尊厳木っ端微塵ですな。
こういう心まで砕くような敗北、大好きです。
GJ!
- 880 :名無しさん:2009/08/08(土) 00:14:55
- オリゼーさんの見事な職人振りに敬礼!
GJ!
- 881 :名無しさん:2009/08/08(土) 00:23:40
- みぎりは外道社長の辺りで何を考えてるか分からない危険なキャラってポジションを確立した気がするから違和感は無かったなぁ。
子供のような残酷さでもっと色々動いてくれれば、って思う。
- 882 :名無しさん:2009/08/08(土) 02:21:35
- 身長153㎝の優香が190㎝のみぎりに為す術無くグシャグシャにされる妄想が突然浮かんだ。
・・・SSにしたりは出来ないがorz
- 883 :名無しさん:2009/08/09(日) 04:52:36
- >>862の件
パトリシアは是非、寝かされて脚をペキペキパキパキ
- 884 :名無しさん:2009/08/10(月) 04:56:58
- 小川さんが真鍋にレイプされた件について
- 885 :名無しさん:2009/08/11(火) 05:13:51
- なんて言えばいいのか…そう、「日本vs世界レスリングウォーズ」とでもいえばいいのか…
世界連合が日本を狩場にする為に進出。
各団体でトップ級をあの手この手で叩き潰し、提携解除→連合興行。
各団体が「どういうことだ!」と詰め寄るも、意に関せず。
ならばと日本連合との対抗戦を申し込むも、圧倒的に日本不利な条件を突きつけられる。
打つ手のない日本側は、その条件を飲む―――飲まざるを得なかった。
5対5の対抗戦をで勝負を決する事になったが、不利はそれだけではなかった。
次々に襲われる日本人選手。
戦える者達はわすか。
それでも、残されたわずかな戦力で世界左京へと挑むのだった…っていう
って地震こええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ
- 886 :名無しさん:2009/08/11(火) 12:37:22
- 面白そうじゃないか。
ならばメンバーを選出しないとな。
この展開ならみぎり受けができるんじゃね?
……ジャイアント・ミギリが世界連合側で出てくるかもしれんが。
- 887 :名無しさん:2009/08/12(水) 01:16:17
- >>885ですども
個人的には、みぎりは開始前に潰されるか、出現前かなーって
地震に驚いて書き損ねたけど
プロローグ(1人潰される)→>>885の導入部→主力級潰され祭り→本戦
っていうロングリョナな妄想です
- 888 :名無しさん:2009/08/12(水) 01:41:39
- ポセイドンハンマーとダークスターハンマーを交互に受けて
最後にモーガンとカオスのサンドイッチラリアットで沈むみぎりが浮かんできた。
- 889 :名無しさん:2009/08/12(水) 09:53:37
- >>887
ほうほうつまり段階的に絶望の色を濃くしていくのですね。
これだと今まで日のあたらなかったキャラも使えそう。カンナとか、八島姐さんとか。
まあ、〆はゆっこで。
- 890 :名無しさん:2009/08/13(木) 06:22:18
- ゆっこは事前に惨殺するべきか、本戦まで残すべきか、非常に迷うw
- 891 :名無しさん:2009/08/13(木) 11:07:16
- 事前に惨殺して、本戦でも葬ればいいじゃないw
- 892 :名無しさん:2009/08/13(木) 11:26:11
- 本戦で、なかなか現れないな…と思ったら
事前に潰されていたゆっこが引きずられて入場
- 893 :名無しさん:2009/08/13(木) 12:16:15
- >>892
そうか、直前の闇討ちパターンがあったかwww
それ美味しいな
- 894 :名無しさん:2009/08/13(木) 12:37:35
- ヨッシャー、これからジハードにむかってくるぜー
みんな、戦場で会おう(キリッ
- 895 :名無しさん:2009/08/14(金) 23:50:33
- しかし、抱き枕カバーのゆっこがエロ過ぎる
あの水着的緩みは妄想を掻き立てて止まない
- 896 :名無しさん:2009/08/16(日) 02:29:22
- 一番最初にゆっこ惨殺→大将未定→
勝負が決まる大将戦、しかし勝ち目のある様な選手がいない→絶望的な雰囲気が会場に漂う
→そこで鳴り響くゆっこの入場曲→会場一気にヒートアップ
→しかし出てきたのはズタボロにされ、遥か格下の世界軍の若手に引き摺られる様に連れてこられるゆっこの姿が…
- 897 :名無しさん:2009/08/16(日) 18:13:17
- 闇討ちをうけ満身創痍のゆっこだが、負傷を隠し団体戦に参加。
気を抜いたら倒れてしまいそうなところを気力で持ちこたえ、悟られぬよう空元気でごまかす。
そして相星で迎えた大将戦、意地と誇りで立ち向かうが……という展開予想はどうよ。
- 898 :名無しさん:2009/08/16(日) 23:53:26
- コミケで桜井さんの拘束テレカ買ってきたぜ
実に良い絵だが、もっと大きいサイズで見たいな・・・
- 899 :名無しさん:2009/08/17(月) 00:08:40
- そのうちまた何かの本に載るんかな
つーかそんなものあったのねw
すぐ調べてサンプル見て抜きたくなって危ない 閉じた
- 900 :まとめさん ◆hK/O9yr0Yc:2009/08/17(月) 00:13:53
- 全部買った(゚∀゚)
- 901 :名無しさん:2009/08/17(月) 19:06:46
- そういや桜井さんって鎖とかの凶器を使われ負けることは無いような。
正々堂々正面から潰されることが多いせいか、
あれだけエロイ拘束絵でもシチュエーションがいまいち思いつかない。
- 902 :名無しさん:2009/08/17(月) 21:58:47
- 凶器じゃ心が折れそうにないイメージなんだよね。
性格的に実力負け、それも惨敗が心底堪えるタイプだから。
割り切った考えが出来なそうだし。
- 903 :名無しさん:2009/08/17(月) 22:18:14
- だからナチュラルに強いみぎりとは好対照なんだろうな、と思う。
惨敗後、あんな只の馬鹿力に・・・!!でも感じちゃ(ry となる訳で。
- 904 :名無しさん:2009/08/17(月) 23:38:55
- 正々堂々とってタイプだからこそ、とことん悪い奴に卑怯な手でやられて…ってシチュは考えやすいんだが
- 905 :名無しさん:2009/08/18(火) 04:14:09
- で、結局クサリを巻きつけたの誰だろうな
普通に考えて村上さん家の双子かスミノルフちゃんだけど
- 906 :名無しさん:2009/08/19(水) 00:20:29
- ああんこんなテレカ出てたのか
ゲスト絵師キャラなのに扱いいいなぁオイ、これなら次回作あったとしても消えないかな
まぁ消えたら消えたで潰され方をまた妄想するわけですが
- 907 :名無しさん:2009/08/19(水) 00:27:09
- Sの血に目覚めたジーナ・デュラム
- 908 :名無しさん:2009/08/19(水) 05:56:23
- >>907
スパゲティのSか
- 909 :名無しさん:2009/08/19(水) 23:45:08
- >>907
『スパゲティの皿』に見えた
- 910 :名無しさん:2009/08/20(木) 00:30:57
- スパゲティの女体盛りとか新しい気がする
- 911 :名無しさん:2009/08/20(木) 00:49:43
- 既にリョナでも何でも無ぇw
しかしジーナがSに目覚めたところで凄く微笑ましい感じにしかならない気が・・・w
- 912 :名無しさん:2009/08/20(木) 18:35:04
- ジーナが龍子をグルグル巻きにして、おいしく頂く訳ですね。
- 913 :名無しさん:2009/08/20(木) 21:34:49
- >Sに目覚めたジーナ
ガンダムWのブチ切れカトル・・・はちと違うか。
ヤバい凶器を持とうが危険な技を使おうが『しょせんジーナ』てのが頭を離れんww
- 914 :名無しさん:2009/08/21(金) 02:52:21
- 用心棒でも連れて来い・・・話はそれからだ。
- 915 :名無しさん:2009/08/21(金) 06:09:55
- >>913
ああいうタイプはキレると何をしでかすかわからんぞw
『しょせんジーナ』に負けた方は相当精神的にダメージがでかいだろうね
- 916 :名無しさん:2009/08/21(金) 13:55:19
- ジーナがビキィッとなって
ゆっこの頭上に"!?"が浮かぶんですねわかります
- 917 :名無しさん:2009/08/22(土) 05:19:11
- とりあえず、ゆっこがジーナに負ける様を考える所から始めようか
- 918 :名無しさん:2009/08/22(土) 11:14:42
- 目隠しマッチで
- 919 :名無しさん:2009/08/22(土) 13:08:45
- >>918
・とりあえず両者目隠しで試合開始
・始まってすぐジーナだけ目隠し外し→気付かれないようにしばらくは故意に攻撃外す
・『負けたらクビ』等の条件でジーナ、テンパった状態(少々の荒事は可能に)
・後は集団暴行といかなくても周りがさりげなく手を出す
と、こんなところかいな。自分じゃ文章化できんけど(ネタ元:今日から俺は)
- 920 :名無しさん:2009/08/22(土) 23:54:09
- >>919
しかしその内ゆっこがルールを破らずに正々堂々目隠しをして戦うのに心を動かされ、自ら目隠しをするジーナ
そして両者が疲れ果てたところでソフィアが乱入ですね、分かりますw
- 921 :名無しさん:2009/08/23(日) 00:03:42
- >>919を>>885に絡めると面白いんじゃないかと思った
- 922 :名無しさん:2009/08/24(月) 03:11:08
- 目隠しでジーナと戦う、半分お遊びみたいな試合で、唐突に
カオスさんのダークネスハンマーとか、メガライトさんのジャーマンとか、モーガンさんのポセイドンボンバーとか
なんか物凄いの立て続けに食らって完全KOしたところをジーナに大技食らって完全失神負け
それがレッスルウォーズの幕開けだった…的な感じか
- 923 :名無しさん:2009/08/24(月) 23:37:40
- ぐおおお!!ノエルにロメロスペシャルかけたいよ~~。
- 924 :名無しさん:2009/08/24(月) 23:45:51
- レッスルウォーズでエアレッスルとか楽しいんだけど、誰を潰して誰を残すかが難しいね。
団体トップに何人か惨敗してもらわないと切羽詰らないんだよね。
- 925 :名無しさん:2009/08/25(火) 21:22:01
- そこで>>896みたく惨殺→緊急復活→でも…→ビクビクッ
なパターンが使えるわけですよ
- 926 :名無しさん:2009/08/26(水) 19:08:00
- 国内トップと海外トップで特別試合やってたら唐突に電波が飛んだので投稿。
レッスルウォーズにも使えそうかも。
- 927 :926:2009/08/26(水) 19:11:14
- TWWA、造反!
JWIの興行に協力していたアメリカの大手団体・TWWAのレスラー達が突如暴走。
タッグマッチでの裏切り・試合後のリング上をレスラー達が徒党を組んで占拠するなど、その狼藉は甚だしいものであった。
そんな中、TWWAのエース、ジェナ・メガライトがついに来日し、JWI認定世界最高チャンピオン・ビューティ市ヶ谷との同王座タイトルマッチを要求。
しかし、JWIのNo.2、関節のヴィーナス・南利美がこれにに強く反発。
トップコンテンダーは自分であり、市ヶ谷への挑戦権は自分にあると不快感を露にする。
逆に、メガライトに対して対戦を要求。
メガライトもこれを受諾したため、JWI関東興行最終日・両国コロシアムでのメインイベントとして南利美×ジェナ・メガライトの一戦が組まれることとなった。
そして、当日。
TWWAのこれまでの狼藉振りや試合に到るまでの経緯が快いものでないことから試合内容を危惧する声も少なくなかった。
しかし、蓋を開けてみれば両者の持ち味が発揮された見ごたえのある展開を見せていた。
メガライトが圧倒的なパワーで追い込めば、南が冴えるグラウンド・テクで切り返す。
試合は、一進一退の攻防を見せていた。
試合が動いたのは、開始から15分ほど経ったころであった。
「オラアアアアアアアアッ!」
鋼鉄のような筋肉を盛り上がらせて、勢いよく突進するメガライト。豪快なラリアットが南の首を吹き飛ばしにかかる。
しかし南はその豪腕を上手くかいくぐり、脇固めに捕らえる。それはメガライトがパワーで強引に引き剥がすが、南はまとわりついてグラウンドから逃がさない。
「教えてあげるわ……磨き上げられた技の前には、どんなパワーも無力ということを」
巧みなポジショニングでメガライトの背後にぴったりと張り付くと、息つく暇も与えずに右脚を自らの脚で絡めとり、更にフェイスロックを極める。電光石火の早業に、会場からも感嘆のため息が漏れる。
南の誇る絶対的フィニッシュホールド、ネオ・サザンクロスロックがリング中央で極まった。
顔から頚椎、脊椎そして足首に到るまで、メガライトの全身をギリギリと締め上げていく。
メガライトの顔面は早々と紅潮し、低い呼気の音だけが漏れている。
「ギブアップしなさい」
南はメガライトの耳元に口を寄せ、囁いた。
「この技は脱出不可能よ。レスラーをこれからも続けて行きたいなら、あきらめなさい。私も、貴方を壊したいわけじゃないわ」
確かにその通りであった。ロープブレイク以外に、完全に極まったこの技から脱出できたレスラーはこれまで皆無といって良く、サブミッションとしての完成度の高さはあのナスターシャ・ハンのSTFと並び称されるほどであった。いや、一部からは既にハンのそれを凌ぐとの声が上がってすらいる。
南の降伏勧告に観念したのか、震える手をそろそろとマットに近づけていくメガライト。その掌が開かれる。
タップアウトか。会場の誰もが決着を確信した。
しかし、マットが2回叩かれることはなかった。
マットに叩きつけられたのは、タップの軽打ではなく、巨体をリフトアップする力強い豪腕。
その逞しい腕を支えにして、背筋をフル稼働して体を仰け反らせると、突然の衝撃にロックの甘くなった顔面部を一気に引っこ抜き、そのままの勢いで横転して南をマットに引きずり倒す。
たまらず脚のフックを解く南。メガライトはそのまま右脚を抜くと、後転してすっくと立ち上がった。顔には余裕すら漂っている。
ネオ・サザンクロスロックが破られた瞬間であった。
- 928 :926:2009/08/26(水) 19:12:25
- 「そんな……ッ、嘘よ、そんな強引な抜け方が……ッッ」
「信じられねえ、ってツラだなあ、ん?」
これまで破られることのなかった伝家の宝刀を破られ、愕然として立ち上がれない南に語り掛けるメガライト。その動揺が面白くて仕方がないといった感じで言葉を続ける。
「あたしをただのパワーファイターだと見くびったお前のミスだぜ、ミナミ。あたしはアマレスエリートだぜ、背筋は特別製なんだよ。……まあ、でも、ハハッ。強引、ねぇ。確かにあたしにしか出来ない抜け方かもなぁ」
「クッ……………………でも、技が破られただけよ! 私はまだ……」
「お、いいねぇ。それでこそ、ニッポンに来た甲斐があったってもんだ」
萎える心を奮い立たせるように立ち上がる南を見て喜悦の笑みを浮かべると、メガライトはグッと重心を落とし、身構えた。眼は鋭い光を放ち、全身から獣臭が立ち昇る。
「サブミッションはたっぷりご教授いただいたからな……お礼に、スープレックスの特別授業と行こうか!」
そう嘯くと、メガライトは一気の踏み込みで南の懐に潜り込み、素早く組み付いた。その巨体からは想像もつかない程のスピード。南からすれば対処する間もなく、そのまま勢いよく後方に投げ捨てられた。
「カ…………ハッ……」
肩から背中にかけてリングに叩き落とされた南。肺から空気が押し出され、一瞬にして呼吸困難に陥る。
ただのフロントスープレックス。しかし、ノーザンライト・スープレックスと見紛う程のブリッジ、そしてその速度、威力、どれも今まで味わったそれとは別物であった。
「どうだい? ホンモノのスープレックスの味は。ニッポンじゃ、これだけのモンは味わえねぇだろ。このまんまホールドしてもいいんだが、それはあんまり好きじゃないんだよな……って、聞いてるか?」
「ウ……ゲホ、ゲホゴホッ………ゲホ……ッッ」
たかだか一発のフロントスープレックスで動けなくなってしまった南を覗き込むメガライト。露骨に不満そうな顔を見せる。
「おい、さっさと立てよ。まだ一発しか投げてねぇんだから。……まさか、マジで立てねぇのか? やれやれ、気は強くても体が弱過ぎんだろ」
呆れたように呟くと、咳き込み続けている南の髪を引っ掴んで無理矢理立たせ、両腕をクラッチする。
「でも、ま、一通りはやらせてもらうぜ。……壊れちまっても、恨むなよ!」
そう叫ぶと、メガライトの体がまたしても美しいブリッジを描いた。
- 929 :926:2009/08/26(水) 19:13:57
- 「ア……アア…………ウアア………」
いったい何度目のブリッジだっただろうか。
ダブルアーム、ハーフハッチ、フィッシャーマンズ……思いつく限りのスープレックスをその身に浴び続けた南は、哀れにも縦に潰された格好のまま、リングに頭から突き刺さっていた。
焦点の定まらない眼、かすかに漏れ出る呻き声。混濁した意識は、しかし、完全に失神していないのが奇跡な程の惨状を晒していた。
そんな南を無理矢理引き起こすと、バックから腕を回して胴体をクラッチするメガライト。
「さて、これが最後のスープレックスだ。特別中の特別をお見舞いしてやる。感謝しろよ?」
「や…………嫌ぁ…も、う……や…………」
朦朧とした意識の中、それでも何がわが身に降りかかるかを感じ取った南は、か細い声で懇願する……が、
「ダ メ だ ね」
それを聞き入れるようなメガライトではなかった。
瞬間、二人の体がブレた。
大の大人二人の体が、目が追えない速度で後方にかっ飛んでいく。
ロケットと化した南が、メガライトというカタパルトから高速で発射される。
超低空・超高速のスープレックス、ベリィ・トゥ・バック。
天空にまで響くような轟音。会場丸ごと吹き飛ばすかのような衝撃。
投げっぱなしの状態で後頭部から撃砕された南は、そのままの勢いでバウンドし、ゴム毬のように弾んでいくと、セカンドロープとサードロープの間に突っ込んでいった。
腰の辺りにサードロープを引っ掛け、大きく仰け反る南。バンザイの格好で投げ出された両腕は力なく垂れ下がり、白目を剥いたその顔は、意識が遥か遠くへ飛んでいってしまっていることをはっきりと示していた。
そして、そのちょうど目前のテレビカメラが、完全に破壊された南の絶望の表情を会場の大モニターに映し出していた―――
- 930 :926:2009/08/26(水) 19:16:38
- 以上です。
まさに勢いだけで書いたんで出来はお察しください。
そしてまとめサイトで南さんがスープレックス葬されてるのを発見して今まさに涙目。
- 931 :名無しさん:2009/08/27(木) 03:55:16
- よいではないかよいではないか
- 932 :名無しさん:2009/08/29(土) 04:43:15
- そういや、桜井さん同系外人選手に負ける展開って見てないな
ウォンさんにフルボッコとか
- 933 :名無しさん:2009/08/29(土) 04:58:08
- >>932
松:クライ 竹:ウォン 梅:カレンorグレース
- 934 :名無しさん:2009/08/29(土) 05:12:55
- >>933
松も捨てがたいが、竹の方が桜井さんは屈辱にまみれそうだ
- 935 :名無しさん:2009/08/29(土) 10:10:33
- ブリジットかシンディーか、それが問題だ
- 936 :名無しさん:2009/08/29(土) 15:53:47
- >>935
双子や量産型覆面レスラーの定番ネタの『入れ替り攻撃』
これで両方参加可能と。
- 937 :名無しさん:2009/08/29(土) 19:31:18
- >>935
悩む事は無い
両方に負ければ問題は解決するではないか
- 938 :名無しさん:2009/08/29(土) 19:53:34
- >>937
松竹梅連戦もアリか?
梅に勝って油断する桜井さん→竹に二人でボコられる桜井さん
→気力体力尽きたところで真打ちクライさん登場・・・・ひでえっちゃひでえな(汗)
- 939 :名無しさん:2009/08/29(土) 19:58:24
- しかしちょっと待ってほしい。本当に海外選手の打撃系最強はクライなのか?
そもそも桜井さんは本当にトップクラスのストライカーなのだろうか?
本人も含めてみんな勘違いしているのではないか?
ということで能力比較してみた。
クソ長くなるんで比較表は省くが、ストライカーとしては
ブリジット>クライ
獅子堂≧佐尾山>桜井
だった。
ブリジットどころかさおさおに殴り負ける可能性が!
- 940 :名無しさん:2009/08/29(土) 20:20:55
- >>936
エロ本の評価値で比較してみる
クライ(1066)>ブリジット(1055)>カレン(830)>シンディー(820)>グレース(756)
こんなところだな。シンディー意外に低かったな。ブリジットと同等くらいなイメージがあったんだが。
- 941 :名無しさん:2009/08/29(土) 23:44:07
- 以前にあった越後さんのようにブリジットの寸剄喰らって内臓破壊される桜井さんとか。
- 942 :名無しさん:2009/08/30(日) 00:36:39
- 顎打ち抜かれてピヨってる状態をフルボッコにされる桜井さん
- 943 :名無しさん:2009/08/30(日) 01:12:44
- 更にダウンした後もクライにはマウントで殴られ続け・・・ブリジットにはフットスタンプで肋骨を砕かれ・・・
いかん、色々妄想が止まらんw
ちなみにもし3に桜井さんが出られないとしたら誰が彼女に引導渡すのか楽しみでならない。
付き合いの長さでやっぱりみぎりだろうか?
- 944 :名無しさん:2009/08/30(日) 11:07:05
- 引導を渡すのは榎本綾がいいな。
それまで散々、榎本を見下してきた桜井。
しかし彼女は榎本の真の実力を見抜けないでいたに過ぎない・・・。
最後はコーナー最上段からのヒップアタックを顔面に受け、
頚椎損傷の引退コース。
- 945 :名無しさん:2009/08/30(日) 15:59:02
- ちびっ子キャラって総合力は弱いけど、噛み付けるだけの牙を持ってるヤツもいるからな。
桜井さんとかストイックなクセして相手の実力を見誤る印象があるから、喰われても不思議じゃない。
つか、喰われてくれ。
- 946 :名無しさん:2009/08/31(月) 06:22:16
- ワクワクしてきたぜ
- 947 :名無しさん:2009/08/31(月) 18:02:07
- こんな流れのときほど実機での桜井さん絡みの試合がリョナ試合になるという法則を主張してみる。
ええ。今回はブリジットにローで足を完全に殺された挙句にトラースキックで顎砕かれました。
しかも、ブリジットは両手封印プレイ(打撃は)という舐めプレイ。
余談だが、クライvsブリジットはクライ裏拳→ブリ流血→ブリ裏拳→クライ流血→クライ裏拳→ブリKOという嘘みたいな展開だった。
- 948 :名無しさん:2009/08/31(月) 22:25:55
- >>949
>クライvsブリジット
「おい(ごすっ)」 「なんだよ(ごすっ)」 「やんのか(ごすっ)」
なツッパリ(死語)のどつきあいがふと脳裏に浮かんだ。
あと先週のギャングキングとかバキの『ドッポ×用心棒のおっさん』とか
- 949 :名無しさん:2009/09/01(火) 13:56:50
- ノエル受けのSSを誰か妄想たくましいかたお願いします
- 950 :名無しさん:2009/09/01(火) 19:26:17
- >>949
旨みがないんだよ、旨みが
使いにくすぎて攻め役にしかできない
受けに回しての旨みを発掘する流れを作った方が普通にお願いするより早い
それが出来ないなら諦めるか自分でやるしかないよ
つーか、これ何度目だ?
- 951 :名無しさん:2009/09/01(火) 19:41:18
- 旨みがないというよりも
SSが見たいってだけじゃ漠然とし過ぎてるかな
書いてと言うなら最低限妄想ネタを上げたほうがいいかもね
それが気に入られれば職人さんが書いてくれるかもしれない
- 952 :名無しさん:2009/09/01(火) 21:55:50
- 最低ライン、『誰相手に』『どのように』かな。
入場してくる所をライラにザクザクやられるノエル
試合が始まると今度は村上姉妹にザクザクやられるノエル
某スターウォーズ(古い)読んでて、ふと脳裏に浮かんだが・・・似合わねえ
なんかテイカーみたいに無表情で起き上がって反撃しそうでなあ・・・
- 953 :名無しさん:2009/09/01(火) 23:02:38
- あくまで自分の中でだけなんだけど>>949には悪いが
何故かノエルってやられてても、悲壮感があまり漂わないイメージが強い。
ここ潰せばとか、それこそ桜井さんやらゆっこっつーのはプライドをへし折った所がいいとか
リョナネタにしやすいキャラクターって、何か一つ弄ってやると悲壮感が漂うんだけど
ノエルにはそれが全く見当たらないのが正直な所で、それゆえにリョナネタにしにくいってのはある。
受け側でなけりゃ色々やれるキャラなんだろうけども
- 954 :名無しさん:2009/09/02(水) 19:56:00
- それじゃあ妄想でもつらつら書きますか。
いい加減カンナさんがネタにされてもいいと思うんだ。
この人は、ホント努力で積み上げた強さの持ち主だと思ってる。
六角さんの握力や南さんの一瞬のキレみたいな特別な何かじゃなく、神威流を丹念に学び掴み取った強さ(キラーGないしね)。
その技術を、肉体的資質だけで蹂躙されたら、どんな顔するだろう。
- 955 :名無しさん:2009/09/02(水) 20:20:02
- >>954
>その技術を、肉体的資質だけで蹂躙されたら、どんな顔するだろう。
「情けなくて涙が出てくる」に一票。更に追い討ちに罵声浴びせられて号泣ってところか。
『愛気』っつう格闘漫画があるんだが、その主人公(性悪)にのされた相手が近いか(単行本5巻の鯨井が顕著)
『身の程って言葉を知ってるか姉ちゃん? ちょっと三途の川を遠泳でもして鍛えなおしてこい』とか。
で、ヤケになって特攻するも、一蹴されて更にボコられるカンナ、と。
- 956 :名無しさん:2009/09/02(水) 20:37:56
- 焦りが焦りを生んでどんどん崩れた技を仕掛けるも、どんどん簡単に潰される絶望ループ
に一票
取り乱しはしないけど、積み上げた自信が下の方から砂山削るみたいな感じで崩れるの
- 957 :名無しさん:2009/09/02(水) 22:39:38
- みぎり相手なら上の妄想もあっさり再現されそーなw
ただ罵声浴びせる代わりに悪気の無い一言でプライドをズタズタにしそうではある。
カンナさんならついでにマスク剥ぎも実現できるかも・・・
- 958 :名無しさん:2009/09/02(水) 22:40:21
- ライラに出番はきませんか?
- 960 :名無しさん:2009/09/03(木) 00:40:27
- >>958
それもアリだと思うが展開がパッと出てこないんだよねぇ
色々ありそうだから、そっちはそっちで面白そうなんだけど
- 961 :名無しさん:2009/09/03(木) 15:06:59
- ライラてカンナこと好きだよね。
- 962 :名無しさん:2009/09/03(木) 20:32:39
- そりゃもう、愛しているさ。
オツに澄ました気取り顔をマスクごと引き剥がしたいくらいにな!
だからこそみぎりにやられて自信喪失した姿は正視出来まい。
他人の手で壊し尽くされるならいっそ・・・・・・。
- 963 :名無しさん:2009/09/03(木) 21:15:23
- 逆にカンナを助けに行き、みぎりに返り討ちに会うのもいいな。
カンナ、ライラとマスクを剥され滅びる神威流。
- 964 :名無しさん:2009/09/04(金) 00:17:04
-
乱入時に凶器で一撃!みぎりの額を割って一時的にカンナを救出するもののみぎりの怒りを買い惨殺されるライラ・・・
その間にカンナが僅かに回復し再びみぎりの前に立つも気が立っているみぎりはそんなカンナを鬱陶しく思い完膚無きまでに叩きのめす。
・・・って感じだろうか。
- 965 :名無しさん:2009/09/04(金) 01:17:18
- 急速に百合神威なフラグが立ったな!
粗暴デレって奴か…
- 966 :名無しさん:2009/09/04(金) 19:33:30
- 言い出しといてなんだが、カンナさんで流れが出来るとは思わなんだw
これならば相羽もイケル!
それはそれとして、ライラが潰され、自身も散々に打ちのめされたカンナさん。
最後の最後にそれこそ芸術的な飛びつき腕ひしぎ逆十字を仕掛けるが、みぎりを極めきるだけの体力は既に尽きていた。
みぎりの腕に絡みついた美しいフォルムのまま高々と持ち上げられ、そして・・・・・・。
という光景を幻視したんだ。
- 967 :名無しさん:2009/09/05(土) 01:34:27
- カンナさんにぐっとくる日が来ようとは・・・
良い流れだ。
- 968 :名無しさん:2009/09/05(土) 13:50:59
- ハリケーン神田vs大空みぎり
入団後、即海外遠征という異例のエリートコースを歩み、
逆輸入モンスターとして帰国した大空みぎり。
衝撃の日本デビュー以降、その規格外の体躯とパワーで連勝を重ねてきた無敗のモンスター。
そのみぎりの、団体上位陣との初の一戦。
相手は、ハリケーン神田。
この試合、試合前から、何かしらの予感はあった。
日本でビュー以来、連日の圧勝を続けるみぎり。
圧倒的パワーで対戦相手を叩き伏せ、踏み潰し、
その口からは、連日、
「あれ~?もう終わりですか~?」「私と闘うなんて、運のない人ですね~♪」
等々、余裕のコメントが出されていた。
「あいつに闘うって事の怖さを教えてやる」
そう言って、そんなみぎりに噛み付いたのが神田だった。
結果、この注目の一戦は、凄惨なものとなった。
- 969 :名無しさん:2009/09/05(土) 14:04:02
- 展開は、終始一方的だった。
みぎりの豪腕は空を切り、その度に神田の鋭い一撃が、みぎりの巨体に吸い込まれていく。
ビッグスラップと呼ばれる、その張り手、上原を一撃で失神させた豪打も、
ギガントハンマーと呼ばれるハンマーブロー、ジャニスを昏倒させた豪腕も、まるで当たらない。
そして、その直後に、右足に鋭い痛みを叩き込まれる。
神田はプロレス転向以来、蹴り、特にローキックを磨き続けてきた。
そのローが、面白いようにみぎりの右足に吸い込まれていく。
みぎりの剛打と比べれば、まるで微弱な一刺し。
しかし、それは、確実にみぎりの右足を破壊していく。
試合開始から五分経過したあたりで、みぎりの太腿は赤黒く腫れ上がっていた。
- 970 :名無しさん:2009/09/05(土) 14:22:16
- 神田の掌底が、右脚を引きずり、動きを失ったみぎりに、嵐のように襲い掛かる。
下から突き上げる打撃から顔を背け、闇雲に腕を振り回すみぎり。
まるで当たらない。そして、それをかいくぐるように突き刺さる打撃。
みぎりの目尻は切れ、鼻血が噴出し、悲惨な泣き顔に・・・。
顔への掌底を嫌い、意識がそこへ集中すれば、破壊された右足に突き刺さるロー。
まるで巨大な駄々っ子のように、泣きながら腕を振り回すみぎり。
神田は、その豪腕を眉一つ動かさずにかわしつつ、
みぎりのガラ空きのボディーに、捻り込むような右フックを突き刺す。
「ぶぎゅうっ・・・」
巨体を折り曲げ目を白黒させるみぎり。
その眼前で神田が身を翻した刹那、
みぎりの意識は半ば叩き出され、その巨体は無様に吹き飛んだ。
- 971 :名無しさん:2009/09/05(土) 14:33:03
- 裏拳で吹き飛び、カエルのような格好でリングに突っ伏した
半失神状態のみぎりの尻に、神田は表情一つ変えずに蹴りを叩き込む。
「あひいっ・・・」その一撃で無理やり覚醒させられるみぎり。
その泣き顔に、小馬鹿にしたような軽い蹴りがいくつも放たれる。
尻を上げ突っ伏した無様な格好のまま、頭を抱えるように頭部をガードするみぎり。
ビシィッ!「あぎィっ」
その巨尻に打ち込まれるサッカーボールキック。
たまらず転げ、這いつくばって逃げるみぎり。
「酷いでぅ~・・・もう嫌です~・・・」
必死にレフェリーに縋り付くが、レフェリーはファイトを促すばかりで、
試合を止める気配はまるでない。
神田が、表情一つ変えずにレフェリーを押しのける。
泣きながら嫌々するみぎりの頭髪を両手で掴み、膝立ちに引きずり上げる神田。
次の瞬間、二発目の裏拳が、みぎりの顔面に叩き込まれる。
- 972 :名無しさん:2009/09/05(土) 14:50:46
- 「ブギュぇッ!」
踏み潰される小動物のような声を上げ、転がるみぎり。
頭を抱え、カメになったみぎりの尻に、
容赦なくサッカーボールキックを叩き込んでいく神田。
ビシィッ!「ひぎゃあっ」
バシィッ!「あヒャぁッ!」
ビシィッ!「いぎゃぁッ!」
そして、ゆっくりとみぎりの上に跨り、覆いかぶさると、
その首に両腕を回し・・・
「っッ・・・ぐギュぇ・・ムギィ・・・・・・・」
裸締めに絡み獲られ、白目を剥くみぎり。
無様にジタバタともがくみぎり。
あっという間に顔が高潮し、涎をたらし舌を突きだすみぎり。
もがきが小刻みな痙攣に変わり、泡を吹いて失神するみぎり。
この試合殆ど動かなかったレフェリーが、ようやく二人の間に割って入り、
試合終了を告げるゴングが打ち鳴らされた。
神田は、裸締めを解き、立ち上がると、
突き出されたみぎりの巨尻に、この日何発目か分からない、サッカーボールキックを叩き込む。
そして、何事も無かったようにさっさとリングを降り、引き上げる神田。
その一撃で、活入れされ、覚醒したみぎり。
顔を上げ、生き地獄のような試合が終わった事を知ると、
再びリングに顔を突っ伏して、声を上げて泣き続けた。
- 973 :名無しさん:2009/09/05(土) 14:58:10
- そんな一部始終を、会場の最後方、控え室へと向かう扉の横で見ている社長と秘書。
引き上げてくる神田が、扉を開き、擦れ違いざまに言う。
神田「言われた仕事はしましたから」
そのまま振り返ることなく去っていく神田。
そんな神田を目で追いつつ、
霧子「本当に良かったんですか?」
社長「うん。これで潰れるようならさ、ポンコツ巨大ロボットキャラとかにして
前座でお笑いやらせるからさあ」
霧子「はあ・・・」
○ハリケーン神田<18分51秒 裸締めによる失神ko>大空みぎり●
- 974 :名無しさん:2009/09/05(土) 14:59:44
- 実際にゲームやってる時
神田がみぎりを血だるまにした挙句、
裏拳でkoした事を思い出してやってみますた。
- 975 :名無しさん:2009/09/05(土) 15:16:45
- あー、保管庫見たら、既に書かれていたんですね、
神田のみぎり粉砕劇は・・・。
失礼致しました。
- 976 :名無しさん:2009/09/05(土) 16:09:45
- ・・・・というリング上で失神してる神田さんの夢だったのさ。
こんなオチを妄想してしまった。
- 977 :名無しさん:2009/09/05(土) 16:49:32
- ジャイアントシルバのようだw
- 978 :名無しさん:2009/09/05(土) 17:44:01
- 神田さん「(こういうことって…たいていはそう………たいていは……)」
「夢」
だとするとみぎりの実際のサイズは(ry
ともかくGJでしたー。
- 979 :名無しさん:2009/09/05(土) 19:10:09
- でかい奴が一方的に凹られる様って惨めだよね。
体のでかいいじめられっ子を思い出す。
- 980 :名無しさん:2009/09/05(土) 21:55:38
- なんだろうこの神田さんの大物食いオーラ。
さて、どうやら俺が980らしいから次スレたててくる。
ついでに今妄想逞しいカードを書いてみる。
大空みぎり×カンナ神威(このスレ発。カンナさんに脚光というだけで涙が)
ナスターシャ・ハン×サンダー龍子( http://www.youtube.com/watch?v=kRqtE5qwz8A ←これ見て以来、配役がこれで入れ替わってます)
大空みぎり×寿零(そろそろ実現してもいいと思うんだ。個人的には大接戦の末どっちかが、というイメージ)
- 981 :980:2009/09/05(土) 22:01:24
- たてましたー。
ついでにテンプレに前スレ足しときました。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/37271/1252155556/
- 982 :名無しさん:2009/09/05(土) 23:53:23
- このスレ速度なら980からテンプレ確認して990くらいで立てようかと思ってたけどwww
まぁ、ともあれ乙
- 983 :名無しさん:2009/09/06(日) 05:24:15
- >>981
乙
>>974
GJ
追い込まれたときの台詞とか見るに、みぎりはメンタル弱そうだし
ポンコツロボ確定だなw
気が向いたらポンコツロボっぷりも投下して欲しい。
>>979
総合格闘技でよく見た姿だな・・・。
サップとかビガロとか60キロのブラジル人にボコボコにされた佐野とか・・・。
- 984 :名無しさん:2009/09/06(日) 22:15:25
- ちょっと前に出たノエル受けだけど、CBTを絡めればいけるんじゃないかとふと思ったり。
相羽と杉浦が罠にかかってフルボッコ→茫洋とした表情はそのまま、しかし明らかに怒りにみちたノエルが乱入
→しかし二重三重の罠がノエルまでも絡め取る→CBT全滅、リングに打ち棄てられる3人の身体
みたいな。
- 985 :名無しさん:2009/09/07(月) 04:16:45
- 次スレも立ったし埋めネタいこうぜ!
ここまでネタにされてないようなカップリングor試合形式とかどう?
個人的には殴りこみに行った真壁がランバージャックで酷い目にあうとかいう電波は受信した子とあるけど
- 986 :名無しさん:2009/09/07(月) 14:03:51
- 新人ライラが、次々と同期や近い先輩を怪我させて、
八島姐orガルムの大将に、制裁されるとか。
八島「オラどーしたぁ?何寝てやがる!?血を見るのが好きなんだろうがぁ!」
ライラ「ぎゃあっ!ぐはっ!ぎえぇッッッ!!ミギャア~~~~!!」
- 987 :名無しさん:2009/09/07(月) 14:21:38
- アグネス仮面の、ロイヤル金村vs安藤和清に、
龍子vsみぎりを妄想した。
ハンディ戦で若手を破壊し叩き潰したみぎりに、プロレスの怖さを徹底的に叩き込む龍子。
生まれて初めての恐怖の中、締め落とされるみぎり・・・。
アグネスの流れに沿うと、最後、
苦し紛れの失敗パワーボムで、龍子さんが再起不能になってしまうがw
- 988 :名無しさん:2009/09/07(月) 20:00:33
- みぎりを筆頭とする寿千歌軍の侵攻を受けた新女の防波堤として立った六角。
みぎりのパワーを巧みにコントロールし、グラウンドで痛めつけるが、それでキレたみぎりの潜在能力が爆発。
経験したことのない力の奔流に飲み込まれ、おもちゃのように振り回される六角。
国内屈指の潰し屋が、逆にカエルのように潰された姿をさらけ出す。
- 989 :名無しさん:2009/09/07(月) 20:37:54
- >>987
デビューしたてで碌に技も使えず、パワーだけで戦ってたみぎりを叩き潰さんばかりに攻め込む龍子
稚拙な技術では必殺のパワーボムを仕掛ける事も出来ない
龍子の容赦ない攻撃に晒され、打つ手のなくなったみぎりは苦し紛れに龍子をつかむ
そして引っこ抜くように持ち上げ、リングに叩きつける
叩きつけられた衝撃で、肺の空気が全て抜けたように反り返りながら空気を求める龍子を見たみぎりは、
再び龍子を力ずくで引っこ抜き叩きつける
あれ程苛烈に攻め立てて来た龍子が、あまりの衝撃に悶え苦しむ事しか出来ていない
何かを掴みかけたみぎりは、再び龍子を引っこ抜きにかかる
弱った龍子の抵抗なぞモノともせず、文字通りビルの2階から投げ落とすようなボディスラムが龍子に炸裂する
終わらない
4発目
5発目
…・・・
もう、何回叩きつけられただろうか
白目を剥いて失禁する龍子という、今だかつて想像すらした事のない状況がリングの上で繰り広げられている
その龍子を、「それじゃ、トドメですよぉ~」などと場違い過ぎる事を述べる巨大な少女
張り起こされた龍子は、普段の凛とした姿を完全に失っていた
「いやぁ! もうやめてぇ!!」
普段の龍子なら間違っても言わない、泣き声の哀願…そこには男を興奮させるような艶さえ混じっている
「え~、駄目ですよぉ」
あくまで、のんびりとしたみぎりの拒絶に、龍子の悲鳴は上空からリングに吸い込まれ…
サンダー龍子は、砕け散ったのだった
こういうことですね?
- 990 :名無しさん:2009/09/07(月) 21:06:42
- 鯖2ってさ、気がつくと16人全員が評価値1400越えてる事とかあるっじゃん?
そんな異次元団体に、そうとは知らずに参戦してしまったブリジット・ウォン(評価値1086)
狩る側だった彼女が、初めて味わう悪夢の七日間が始まるのだった・・・。
一戦目 ビーナス麗子(評価値1412)
二戦目 ハリケーン神田(評価値1408)
三戦目 十六夜美響(評価値1523)
四戦目 楠木悠里(評価値1402)
五戦目 マイトス香澄(評価値1658)
六戦目 マイティ祐希子(評価値1704)
七戦目 朝比奈優香(評価値1567)
- 991 :名無しさん:2009/09/07(月) 21:37:21
- 一戦目
試合開始から、ブリジットの蹴りが決まりまくる展開。
しかし、五分を経過と共に、「もういいよね?やっちゃっても・・・」
麗子がレフェリーに向かって確認した途端、展開は急変する。
今まで面白いように入っていたブリジットの蹴りを、アッサリ捕まえると軸足に強烈なローを叩き込む麗子。
「いぎいッ」思わず無様な声をあげ倒れるブリジットに、麗子の蹴りが襲い掛かる。
その蹴りは、ブリジットにはまるで見えない。
「うげぇ!」「ぐぅぇ!」「んごおっ!」
その蹴りは全て腹部に集中。
無様に這いつくばり、のた打ち回るブリジット。
今日、麗子に与えられた試合時間は10分。
頭を蹴ったら、その一撃で試合が終わってしまうから。
五分間で、一体何発の蹴りを食らっただろうか。
ブリジットは、麗子の足元に這いつくばり、胃液をはきながら許しを請う。
「グェ・・うぐ..もう・・ゆぅひへぇ・・・」
脚にすがり付くブリジットの頭を、脚で押しのけ、麗子は笑う。
「大丈夫だよ。心配しなくても、もう時間だからね~」
そして、きっかり10分経過と同時に放たれた慈悲深い一撃は、ブリジットの意識を消し去った。
- 992 :名無しさん:2009/09/07(月) 22:09:25
- 二戦目
ハリケーン神田は、ブリジットの打撃を適当にあしらい
ブリジットを関節技地獄へ引きずり込む。
極め、壊れる限界で維持。そして開放。それを幾度も幾度も繰り返す。
先ずは右脚、次に左脚。
一体幾度、ギブアップの声をあげたろう。
だが、あろう事かレフェリーがそれを認めない。
だって、今日の試合時間は15分と決まっているから。
神田が全くの無表情で、レフェリーに尋ねる。
「あと何分?・・・じゃあ腕もいっとくか・・・」
「ヒィィィ~ッ!!」
試合はきっちり15分が経過したとき、
ハリケーン神田の裸締めにより、ブリジットは泡を吹いて失禁KOという醜態を晒していた。
- 993 :名無しさん:2009/09/07(月) 22:23:22
- 三戦目
何一つ通じない。何もさせてもらえない。
「災厄の恐ろしさを味わいなさい!」
開始と同時にかつて無い、強烈なチョークスラムで叩きつけられる。
一撃で、肺の中の空気は全て吐き出され、目の前が真っ白になる。
そこに叩き落されるギロチンドロップ。
一発「グェっ!」二発「うぶぇ!」三発「げふぅ・・・」
髪をつかまれ無理やり引きずり起こされると、
再び高々と吊り上げられ、凄まじい勢いで、マットに叩きつけられる。
「ぐぎゃっ・・・」白目を剥いて反り返り、失神するブリジット。
バチィッ!だが、張り手で無理やり叩き起こされる。
「あと一発ってシナリオだから、まだ寝てもらっちゃ困るのよ」
「ヒィッ!嫌!もうやめてぇ!」
「大丈夫・・・殺しはしないわ。少し痛いだけ・・・」
再度、高々と吊り上げられるブリジット。
たっぷりと恐怖を味あわせるように、空中でためを作り、
前二回よりも、更に凄まじい勢いで、急降下・・・。
ブリジットは、今日も失禁しながら意識を手放した。
- 994 :名無しさん:2009/09/08(火) 05:02:34
- あれ、残り4つは?
- 995 :名無しさん:2009/09/08(火) 10:08:22
- 四戦目
「争いの時間は終わりだ!」目の前の女傑が、その豪腕を振り上げる。
争い?争ってなんかいない。ただ、一方的に嬲られていただけ。
数々の獲物を這いつくばらせ怯えさせた蹴り技は、この女の頑健な肉体の前には何一つ通じず、
弾き返され、捕らえられ、叩きつけられた。幾度も幾度も・・・。
その気になればいつでも終わらせられたのに、そうしようとはしなかった。
ブリジットが、最早自力では立ち上がることが出来なくなった頃、楠木はようやくとどめの体制に入る。
半ば白目を向き、死に体のブリジットの髪を掴み、片手で引きずり上げる。
そのまま、振り上げた右腕を、至近距離からブリジットの首へ叩き込む。ユーリスターハンマー・・・。
豪腕が振り抜かれ、首を支点にブリジットの体が回転し、顔面から激しく墜落する。
白目をむき、突き出された舌でマットを舐めながら、今日も失禁するブリジット。
フォールの体制に入ろうとする楠木に、レフェリーが何かを囁く。
「え?あれ?そうだったっけ!?」
楠木はフォールの体制に入らず、二、三度ブリジットの頬を張り、目覚めさせる。
「ゴメン。時間間違ってたんだ。まだ3分近くあるんだってさ」
「・・・え・・・ヒッ!もう嫌あぁ~~!」
這いつくばって逃げようとするブリジットの髪を、楠木が掴み、無理やり引き起こす。
引き起こすや否や、まるで重さを感じていないように、ヒョイッと一気に担ぎ上げる。
「あがっ・・・んぎい・・あがぅウぅ・・・」
アルゼンチンバックブリーカー。
体がこれ以上無いほどに反り返らされ、目の前に星が飛び、視界が真っ赤になる。
そのままあっという間に意識を失うブリジット。
楠木は失神したブリジットの体を空中で旋回させつつ、自身も跳びあがり、シットダウンパワーボムで叩きつける。
「ぐへあぁあっ!!」その衝撃で叩き起こされるブリジット。
またも髪を掴み引きずり起こす楠木。
涙と鼻水、涎でぐしゃぐしゃになったブリジットの顔を覗き込み、さわやかに笑う。
「今度こそ、争いの時間は終わりだ!」
唸りを上げる豪腕は、慈悲深く、ブリジットを今日の地獄から開放した。
- 996 :名無しさん:2009/09/08(火) 13:41:06
- 五戦目
「ぐはあッッ!」一体何度目だろうか。
ブリジットの体が弧を描き、一瞬の後にマットに叩きつけられる。
いくら堪えようとしても、その怪力の前には、全くの無力。
時に大きく、時に速く。
その一撃ごとに、ブリジットの体からは力が失われ、美しい肢体は壊れた人形のようになっていく。
マイトス香澄・・・その小さな体からは全く想像出来ない怪力で、ブリジットを跳ね上げ、叩きつけ続ける。
「ここが盛り上がりどころッ!」ブリジットの腋から首へ腕を絡ませると、強靭なバネで跳ね上げる。
「ぅぐぇッ・・・」香澄自らも跳び上がりながらの豪快な裏投げで、後頭部からマットに叩きつけられるブリジット。
香澄は、開脚マンぐり返しのまま痙攣するブリジットを引き起こし、バックからクラッチすると
一気に高速低空ジャーマンで叩きつける。「んげぇッッ!」
クラッチを外さず体を反転させ、ブリジットを抱えたまま立ち上がる香澄。
「よいしょおっ!」高々と大きく弧を描くジャーマンでブッこ抜く香澄。
「ぁがぁっ・・・」またもクラッチを外さず立ち上がる香澄。
半ば白目をむき、力が抜け、だらりと垂れ下がったブリジットの腕を固めると、一気にタイガースープレックスで跳ね上げる。
「ッ・・・」ブリジットは完全に失神し、だらしなく開いた股間からは、黄色い液体が洩れ始める。
だが、香澄はそのクラッチを外さず、またもブリジットを引き上げる。
そして腕のクラッチをフルネルソンに組みかえる香澄。
「これがボクのとっておきだよ!」
完全に失神し、力の抜け切ったブリジットの体を、まるで重みを感じないかのように跳ね上げる香澄の怪力・・・。
高く、速く、力強い、超一級品のフルネルソンスープレックスが、ようやくこの日の地獄を締めくくった。
- 997 :名無しさん:2009/09/08(火) 13:57:20
- ぁ・・・鯖の興行って最大7日じゃなくて、8日だったのね。
勘違いしてたわ。
- 998 :名無しさん:2009/09/08(火) 18:47:50
- >>997
八戦目追加しちゃいなYO
次はゆっこか。
ゆっこがボコる側に回るなんて珍しいw
- 999 :名無しさん:2009/09/08(火) 19:33:22
- 今まで攻めのイメージが強かったけど、そういやブリジットは中華娘なんだった。
春麗以来の大好物だったじゃないか・・・。
- 1000 :名無しさん:2009/09/08(火) 20:47:39
- 次スレ誘導
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/37271/1252155556/
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