IAEAがイランの査察官引き揚げ 核開発、さらに不透明化の懸念

有料記事

大野良祐
[PR]

 国際原子力機関(IAEA)は4日、イランで活動していた査察官のチーム全員がオーストリア・ウィーンの本部に向けてイランから退去したと明らかにした。イランはイスラエルと米国による核施設への攻撃を受けた後、IAEAの対応が適切でなかったとして、IAEAへの協力を停止する法律の施行を2日に発表していた。

 査察官がいなくなったことで、攻撃にともなうイラン核施設の被害やウラン濃縮などの活動に関する透明性が一層失われることになりそうだ。

 IAEAはX(旧ツイッター)で「紛争中もとどまっていた査察官チームは安全に出国した」と投稿。さらにグロッシ事務局長の言葉として「監視・検証活動をできるだけ早く再開するための具体的な方法について協議することが重要だ」とイランに呼びかけた。

 イランは、核不拡散条約(N…

この記事は有料記事です。残り337文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

【はじめるなら今】記事読み放題のスタンダードコース1カ月間無料+さらに5カ月間月額200円!詳しくはこちら

この記事を書いた人
大野良祐
中東アフリカ総局員兼テヘラン支局長
専門・関心分野
東南アジア・南アジアの政治社会、生活文化、民主化問題、環境問題
  • commentatorHeader
    佐藤優
    (作家・元外務省主任分析官)
    2025年7月5日12時59分 投稿
    【視点】

     イランは、冒険主義的な政策を取っています。 < 国際原子力機関(IAEA)は(7月)4日、イランで活動していた査察官のチーム全員がオーストリア・ウィーンの本部に向けてイランから退去したと明らかにした。イランはイスラエルと米国による核施設

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    鈴木一人
    (東京大学大学院教授・地経学研究所長)
    2025年7月6日2時35分 投稿
    【解説】

    イラン国会がIAEAの査察に協力しないという法律を作ったのは、空爆の後ではあるが、その根拠はIAEAのグロッシ事務局長の報告書に基づき、IAEA理事会でイラン非難決議が採択されたから。アラグチ外相は包括的保障措置(CSA)を遵守すると言って

    …続きを読む
イスラエル・イラン情勢

イスラエル・イラン情勢

イスラエル軍が6月13日、イランを攻撃しました。米軍によるイラン核施設への空爆を経て、6月24日に停戦合意しましたが、緊張が続いています。関係国の動向や日本への影響を含めお伝えします。[もっと見る]