「多様性」が揺らぐ今だからこそ アイスランド大統領が伝えたい思い

聞き手・藤原学思
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アイスランド大統領インタビュー 後編

写真・図版
大統領選の投票を終えたハトラ・トーマスドッティル氏=2024年6月1日、アイスランド・レイキャビク、藤原学思撮影

 「世界で最もジェンダー平等に近い国」といわれる北欧の小国、アイスランド。同国史上2人目の女性大統領を務めるのはハトラ・トーマスドッティル氏(56)です。インタビューの後編では、トーマスドッティル氏と政治との関わり、訪問を控えた日本へのメッセージを伝えます。

 ――昨年6月の大統領選は2度目の挑戦でした。前回2016年は投票日45日前の世論調査で、支持率1%。追い上げましたが、結果は2位。諦めずに今回、チャレンジしたのはなぜでしょうか。

 とても大切なことですが、もしあなたが深く何かを気にかけているなら、それを諦めてはなりません。私は政治的な権力やビジネス上の権力を必要としません。でも、アイスランドが世界の期待に応えることを心から望んでいます。

 私はアイスランドが世界で最も特別な国だと考えています。もちろん私自身の国ということもありますが、この小さな国は、ほぼ不可能だと思われるような、世界の多くの課題への解決策を見いだしてきました。地熱エネルギーの活用、ジェンダー革命、(「冷戦の終わりの始まり」となった1986年の)レーガン・ゴルバチョフ会談。私たちの国が、世界に変化をもたらすことができると信じているのです。

 ――いま、世界は混沌(こんとん)としています。

 私の子どもは21歳と23歳…

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この記事を書いた人
藤原学思
ロンドン支局長
専門・関心分野
ウクライナ情勢、英国政治、偽情報、陰謀論

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