「日本初の絵本作家 居初つな」を見てきました。
史跡足利学校企画展「日本初の絵本作家 居初つな」を見てきました。基礎研究者である石川透先生によるギャラリー解説つきです。(写真OK)
居初(いそめ)つなは、元禄時代の頃の女性向け教科書(往来物)、豪華な絵本(奈良絵本)や絵巻も制作していた人物で、絵だけではなく、文字(詞書き)もできる方だったというのがわかりました。しかし、彼女には弟子はおらず、後世への顕著な影響はなかったようです。紙は雁皮紙。当時は文字、絵、表紙の装丁が分業制になっており、一冊ずつ人の手で作られていたとのこと。今回の展示はほぼ居初つなのもの(後に絵だけはがされて後から別な人の絵がつけられた形跡のもの有)。つなの母はくぼたやすといい、彼女も女向け往来物の作者だった。絵は吉田半兵衛から習ったのではないかとのこと。つなは、趣味でこれらの奈良絵本を書いていたのではなく、これで生計をたてていたとのことでした。絵も詞書もできるというのは当時としては重宝がられたようです。つなは充分に才能のある女性アーティストのように思えますが、この時代、近代的自我の芽生えはまだ先とのこと。生計以上のものはご本人の中になかったのでしょうかねえ。残念なことです。
奈良絵本の内容に関しては、昔からあるお話しをつかっているものの、絵は以前と場面が違うとか、違う視点からのもので、それがつなの特徴のようです。百人一首は通常のものより一回り大きく金色できらきら輝いていました。実際に使われたというより、嫁入り道具だったのではないかとのこと。絵はかわいらしい絵でした。加えて、江戸時代には男児女児も寺子屋で文字を習っていたとのことですが、男児は漢字や論語、女児はひらがなということです。同じ様に文字は習うものの、男女では教科書が違うというお話しでした。
ーきれいな絵と詞書でそれだけで、みとれてしまいました。また、近代化以前の本の様子がわかってきました。以下は企画展のURL 史跡足利学校企画展「日本初の絵本作家 居初つな」を開催します! | 足利市 公式ホームページ


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