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渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

プラグの焼け具合

2025年03月25日 | open


私の2スト原付2種のビーノ
は電子系&電気系、コイル、
ケーブル等をスペシャルチ
ューンナップしている。
それゆえ、プラグも特殊な
プラグを使用している。
吸排気、点火系、駆動系含
めた現時点の総合セッティ
ングでは頗る快調。

ちなみに、特殊プラグ使用
以前のVinoのプラグの状態。


私が乗る2ストはこんな感
じにこんがりとキツネ色だ。
それは2スト250でも。
自慢でもなんでもない。
適正スロットル操作・走行
の結果の事実として掲示し
ている。
2シームでこういう投げ方
で野球ボールを投球すると
こういう現象になりますよ、
というのと同じ事を説明し
ている。
ちなみにノーマルNGKプラ
グでは私の原付2種Vinoは
#7~
#8(49cc標準は#7)、2
スト250のKR-1では#9の熱
価番手を使用している。
キャブセッティングは薄め
カリカリではなく、ほんの
僅かやや濃い目。250の場
合は走る場所の標高や季節
にもよるが。

2ストバイクは実に面白い。
ただし、乗り方を知らない
と全く乗れない。プラグは
すぐに被る。被ってベタベ
タで火が飛ばずにエンジン
は止まる。
速度出しすれば解決する問
題ではない。
2スト車はスロットルをジ
ワリと絞るように開けるの
だ。ガバチョと回しては絶
対に駄目。これは絶対だ。
ガバッとスロットルを回し
て待ってからツキを得よう
とするような誤った操作を
すると、すぐにプラグが被
って走らなくなる。エンジ
ンは息を止める。
2019年にビーナスラインに
行った時、最高地点まで行
けずに途中の道路でエンコ
していた2ストバイクツー
リングマンを多く見た。
標高が千数百メートルを超
えて混合気が濃くなってる
上に、それに対応するスロ
ットル操作ができていない
からプラグが被ったのだろ
う。2スト乗り必須の予備
のプラグも持っていないよ
うで、どの人もやたらとキ
ックを繰り返していた。
私とうちのMCのメンバー
の2スト250は難なく頂上
の標高2000mまで到達し
た。パ、パァ~ンと。他の
キャブ車の者も難なくクリ
アだ。

2ストは正確なスロットル
操作を乗り手ができる事を
前提としている。
これは実はおばちゃん御用
達をユーザー層の設計想定
内に入れていた原付50スク
ーターであっても。
2ストは正確に適切な操作
をしないと走らない。走ら
せられない。
これは事実だ。
今の現代、2ストバイクを
発進させようとしてエンジ
ンがストールしかけたり、
発進後もモワ~ッとなって
からようやくエンジン回転
が上がるような現象は、乗
り手側が一切適切操作を欠
いているからだ。
4ストスポーツに乗って峠
が速い人たちでも2スト250
や2ストMT50でまともに発
進やアクセリングができな
い現代現象を多く見る。
2ストマシンはスロットル
はガバッと回してはならな
い。ほんのミリの開度で
数千rpmも上下するのが2
ストマシンであり、スロッ
トルは回すのではなく絞る
ように、スライドするよう
にして微細な開度をコント
ロールしてエンジンを適正
爆発させる。
パワーバンドに入れてから
コーナーの脱出部や直線全
開エリアでも、ガバッとは
スロットルを回すのではな
く回転とツキを同調させて
ジワリと絞って混合気を送
るのが2ストの乗り方だ。
排気管は2ストスポーツモ
デルでも原付50でも、ベタ
ついていてはいけない。
それは乗り方がおかしい。
2ストバイクを適切に操作
して走らせた後は、排気管
はカラカラに乾いている。
排気管内が塗れていても、
不完全燃焼オイルでほん
の僅かカーボンがやや湿っ
ている程度。排気管のベタ
つきは絶対に✖だ。
それは自分の乗り方が不適
切な状態であると知ろう。

kawasaki KR-1
始動 KR-1
KAWASAKI KR-1 全開走行後の排気管

だが、昔の人はごく普通に
2ストだろうと走らせられ
ていた。ずっと半世紀以上
も。
笑いごとではなく、今の時
代、2ストバイクを走らせ
られない現代人が増えてい
る。
それは原付であろうとも。
ベッタベタにプラグを被ら
せて走行不能になるのだ。
原付スクーターだろうと。
そうした社会現象は、鉛筆
をカッターで削れない、マ
ッチをする事ができない、
子どもたちがしゃがめない、
走れない、ボールを投げら
れない、という社会状況と
真因は同軸にあると思える。




  

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