2025年参院選:立憲民主党は支持拡大の分岐点にどう対応すべきか
2025/7/7
2025/7/7
【はじめに:千載一遇ではなく"分岐点"】
現在の政治情勢は、立憲民主党にとって決して"千載一遇のチャンス"ではない。
むしろ、自民党の支持率が下落する中で、複数の野党が支持を競う"複雑な分岐点"である。ここでの対応を誤れば、支持拡大どころか存在感すら失いかねない。
【現実認識:支持は自動的に流れてこない】
NHKや朝日新聞などの直近の調査でも明らかになったように、自民党から流出した支持は、必ずしも立憲民主党には流れていない。
国民民主党や参政党といった他党が、SNSやメッセージ戦略で支持を獲得している。立憲民主党は、政権批判票の「受け皿」ではなく、「選ばれる主体」にならなければならない。
【戦略:"積み上げ型"SNS戦略へ】
SNS上での"バズ"や一時的拡散に頼るのではなく、日々の政策発信や候補者の個性を活かした投稿の蓄積が鍵となる。
具体策:
各候補に専属スタッフは置けなくとも、"統一テンプレート"と"発信キット"を本部で提供
各種動画素材・ロゴ・ナレーションなどを一括共有
定期的なSNS運用研修(Zoom等で実施)
【警戒点:多党化の波と有権者の分散傾向】
現状は「2大政党化」ではなく「多党化」の流れにあり、
SNS重視層は国民民主党・参政党に分散
政策よりも「イメージ・価値観の共感」が重視される傾向
この流れの中で、立憲民主党は「理性」と「共感」の両立が求められる。
【結論:"安心できるリアリズム"への転換】
立憲民主党に今必要なのは、現実を直視し、理想を語りつつも、
地に足の着いたSNS運用
段階的な政権準備の見える化
実現可能な財源と政策
をもって、「共感」と「信頼」を同時に得る戦略だ。
有権者に"風"を待つのではなく、日々の積み重ねで"風"を起こす——その覚悟が問われている。
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