「自民に投票するわけではない」 コメ騒動に揺れる農協票の行方
毎日新聞
2025/7/6 18:00(最終更新 7/6 19:43)
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参院選(7月20日投開票)の比例代表には、「令和のコメ騒動」の渦中にある農協の独自候補も立候補している。小泉進次郎農相が立て続けに農政改革を打ち出すなか、複雑な思いを抱えつつ選挙に臨む関係者を取材した。【青島顕】
参院選が公示された3日午前、東京・大手町のビル会議室。JAグループの政治団体「全国農業者農政運動組織連盟(全国農政連)」の組織内候補として、自民党から比例代表で立候補した新人、東野秀樹候補(53)の出陣式があり、党農水族の中心人物である森山裕幹事長が出席した。
森山氏は「どうしてもおじゃましたかった」と農協関係者への配慮をにじませながら、「自民党はみなさんと一緒に我が国の食料安全保障を確立してまいる覚悟だ」と組織固めを訴えた。
自民では、かつて農林部会長として農協改革を進めようとした小泉氏が5月に農相に就任し、備蓄米を随意契約で流通業者に売り渡す手法を取った。小泉氏はさらに、…
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