岩見沢の看護学校 9年後めどに閉校へ 学生数の維持困難

医療現場を支える准看護師の受験資格を得られる岩見沢市の看護学校が、学生数の維持が難しくなると見込まれることなどから、9年後をめどに閉校することが決まりました。

1967年に設立された「岩見沢市医師会付属看護高等専修学校」は、卒業後は准看護師の受験資格が得られる学校です。

卒業生の就職先のほとんどは道内の医療機関で、これまでおよそ60年にわたり、地域医療を支えてきました。

しかし、直近の受験者数は51人と、9年前の半分ほどに減少していて今後、学生数の維持が難しくなると見込まれることなどを理由に、医師会は、9年後の2034年3月をめどに閉校することを決めたということです。

それまでの間、医師会では奨学金を月額3万6000円に引き上げ、学生への支援を充実させるということです。

岩見沢市医師会の得地史郎会長は「閉校は苦渋の決断だったが、奨学金の充実で負担を軽減し、安心して学べる環境を整えた。地域医療の人材育成という責務を果たすため、最後まで誠実に取り組みたい」と話しています。

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