“市教委 いじめへの対応が不適切”女子生徒が名古屋市を提訴

名古屋市の市立中学校で重大事態に認定されたいじめを受けた女子生徒が、市教育委員会などに、相談の時間を制限されたり、カウンセリングなどを求めても受けられなかったりしたなどと主張し、市に賠償を求め、名古屋地方裁判所に訴えを起こしました。

訴えを起こしたのは、名古屋市の市立中学校に通う中学3年生の女子生徒です。

訴状などによりますと、女子生徒は、おととしから、同級生数名からSNSで悪口を書かれるなどのいじめを受け、市教育委員会がその後、重大事態として認定したということです。

しかし、▽女子生徒や母親がいじめの相談をする際、市教委などに最大20分までなどとして時間を制限されたり、▽カウンセリングなどを求めても受けられなかったりしたということです。

女子生徒は、今も不登校の状態が続いているということで、市側の対応が不適切だったとして、市に1000万円の賠償を求めています。

提訴のあと、代理人の太田真也弁護士は「時間制限されると被害の申告もできないし、学習面のフォローなどにも対応してもらえず問題だ」と話していました。

名古屋市は「訴状の内容を確認して対応してまいりたい」とコメントしています。

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