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アイドルグループで自分だけ元男と思ってたら全員元男でした/Novel by XJ(改)投棄場のようなもの

アイドルグループで自分だけ元男と思ってたら全員元男でした

16,097 character(s)32 mins

とある事故がきっかけで女になってしまった自分。絶望している中でアイドルにスカウトされてしまう。気分転換程度の気分で始めたアイドルグループは人気が上がってしまう。
しかし自分が元男だと隠し続けるのは罪悪感を感じ、ついにメンバーに告白する……のだが、実は全員元男だったことが発覚する。
過去削除してしまった作品の書き直しです。

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何気ない日常が大きく変化したのは、あの日で間違いない。

俺、ミサオが勤務する科学研究所での出来事。その会社はそれほど規模が大きいわけでもなく、かといって小規模とは言えない中堅どころ。
ただし勤務は例に漏れずブラックなところだ。成果のなかなか上がらない研究開発部署は何かとやり玉にあげられて、次々に人が辞めていってタイミングを逸して残っていた俺に名前だけの責任者って役職が付与されて、そのくせ薄給で毎度のごとくいびり続けられて休みなしの連勤大量残業が常態化していた。
そういうストレスが溜まっているせいもあったかもしれない。あんな事故が起こったのは。

いつものように研究所の保管庫に入って、棚卸しと状態チェックをしていた時だった。
扱っていたのは分類的には「安全性不明な薬品類」で、いわゆる危険物ってやつ。
これもしかるべき場所で保管するはずだってのに、例のごとくブラックな社風のせいで手間がかかるという理由だけで保管状態はいい加減、いつの間にか俺の担当になっていて面倒なことこの上なかった。

で、問題の瞬間。精神的にも肉体的にも疲労が蓄積していて、注意散漫になっていたのだと思う。
棚の上段にあった保管器具を取ろうとしたときに、ほんの少し、手が滑った。それだけのことで、次の瞬間には高所から連鎖的に何本も容器が落ちてきて、俺の上に降り注いだ。

ガラスが割れる音、液体が飛び散る音、服を焦がし肌を焼く刺激と、むせ返るような匂い。
自分に起こっている出来事がまるで他人事のように、何かドラマの1シーンをスローで見ているように感じていたけれど、それは間違いなく自分事。

喉が焼けるように痛くなって、目も鼻もまともに機能しなくなって、気がついたときには床に倒れ込んでいた。
呼吸は浅くて、視界もぼやけていて、全身が焼けるように熱くて、徐々に俺は意識を手放した。

そして気がついたら病院のベッドだった。全身に包帯、点滴、酸素マスク。よくある重傷患者のテンプレ通りの姿だった。
一体何日間意識を失っていたのか定かではないが、生きていることは確かだった。ラッキーだと思った。

看護師も俺が意識を取り戻したことに気がついて、医者を呼びに行った。
どうやら俺は数日の間意識不明だったらしい。そして医者によるともうそろそろ包帯を取ってもいいという判断だった。あの状況下で数日ほどの包帯が取れるってのも運がいいのか。

が、結果的には運が悪かったといわざるを得ない。
病院着を脱がされ、そして医者が全身を覆っていた包帯とガーゼを丁寧に取っていくが、その下から現れた自分の体は、大きく変わっていたので。

肌がやけに白く透き通って、それでいて腕も細くなって。単に数日眠っていたから筋肉堕ちたかと思ったが、そうではない。
胸が異様にふくらんでいて、なんでだと思ったらその先端はぷっくりと膨らんでいて。
下半身も全体的にボリュームを増していて、何よりも……股間にブツがなかった。つまりのところ、女になっていた。

全ての包帯とガーゼが取り去られて全裸になって、思わず「なにこれ?」と医者に問いかける。いつの間に俺、そういう手術されたの? って
しかし医者も、ものすごく不思議がっていた。持っていた身分証から俺が男だと認識していたが、この意識を失っていた数日の間に俺は女になってしまったのだ、と。

その後の検査やら診断やらで俺の体は間違いなく女になっていることが証明されてしまった。
医学的な身体構造的にも、遺伝子的にもお墨付きをもらってしまった。

本当になんで? どう考えても浴びてしまった薬品類化学物質類のせいかもしれないけど、そんなことある?
これ夢じゃないし、間違いなく現実だし、どういうことだよ。

そして追い打ちをかけるように勤務先からはクビが宣告されました。
大量の保管薬品類を損壊させて損失を出したとか何とかで。ふざけんなってんだ、そもそも連勤大量残業させて安全義務違反しているのはテメエらだろってんだ。

そんなわけで労基への通報したったのであり、入院費もなんとか労災ってことでカバーできた。
あんなブラックな職場これ以上いたらこっちがダメになるからとっとと手を切るよさよならさん。

が、それ以外はどうにもならん。なにせ職場の事故で女になりましたなんて聞いたことないし前例もあるわけないし。
ここのところは労基でも保険でもなんにもならないので、自力で何とかしてくださいなレベルでして。

そんなことでしばらくは呆然喪失です。女体化して、人生リセットされて、仕事も失って、どうすりゃいいんだ俺。
体が女になったことで勝手が違いすぎて、トイレすら一苦労だし。

おまけに30近い年齢の俺だが女になったことで見た目かなり若返ってる気がして。ぱっと見で10代後半か?
さらには鏡に映る自分は顔立ちは整ってるっぽいし、肌も無駄に綺麗だし、スタイルもいい。でもそれが逆にムカつく。

退院してからも地獄だった。親には説明のしようがないし、友人には連絡すらできなかった。
戸籍も体がこれだから完全に女になってるし、履歴書に茶道書けばいいのかさんざん悩み結局就職もどないせいって感じで。

で、ある日、街中を何ともなしにふらふらしていたら声をかけられた。
芸能事務所だって名乗る女性。名刺を渡されて「アイドルに興味は?」なんて聞かれて。

まさかのスカウトかよ。確かに自分でもいうのもなんだが、女になって見た目はだいぶ良くなったよ?
だとしても声かけられるレベルなのかよ、って自分のことながら呆れてしまった。

しかし正直その時の俺はどうでもよくなっていたのであり。
女として生きるのなら、いっそ気分転換的にやってもいいんじゃないか、って。どうせ就職上手くいってないのだし、って。
そんな自暴自棄と気分転換が半々の感情で、スカウトに誘われてみた。


とあるアイドルグループの話


そうして俺は、Tiritz's Girls(ティリッツ・ガールズ)というアイドルグループの一員として活動することになった。
事務所の審査はあっさり通った。身体検査も身元確認も、やたらと適当だった気がするけどどうでもいいや。
なお、俺の歌唱力は下手ではないが上手いわけでもないレベル。アイドルはそのぐらいでいいらしい。

ステージに立ち、最初はもちろん戸惑った。なにせ今まで研究室の人とは接しないところでずっと仕事していたのだから。
人前に出て何かするのはせいぜいプレゼンで数人のお偉いさん相手にするのが限度だったし。
それが百人単位の前で歌って、踊って、笑顔を振りまく。研究報告のプレゼントはわけが違う。

だが、やってみればそれはそれで楽しかった。歓声を浴びて、名前を呼ばれて、応援されて、SNSに並ぶ「カワイイ」「推せる」のコメントが並ぶ。
地味な研究をしていた自分がこうも打って変わって認められる感覚が、俺の何かを支えてくれていた。

しかもあれよあれよとTiritz's Girlsは人気を博してしまって、ものの半年でライブの観客も満員レベルに達するようになり、規模もあっという間に大きくなって。
正直、これほどまでに人気が上がっていくことに当人である俺も驚きを隠せないのであり。
人気が上がっていく中で、どこか後ろめたさもあったのであり。

そして今日、俺たちの初の単独ライブが成功に終わった。千人超えのファンの前でパフォーマンスして、ステージの上から歓声を浴びて、目の前で光るサイリウムの海を見て……ちょっとだけ涙が出た。生きてて良かったって、少しだけ思った。

でも、このままでいいのかという気持ちも、ずっとあった。
俺は元々男だった。そんな元男が、しかも30手前の奴が若い女の子に混じってアイドルやってるなんて、異常であり。

しかし、同じグループのメンバー同士の仲は良く、お互いライバルなどと見ることなく仲間として見てくれていて、一緒に活動していく中で、どこかで引っかかりが消えなかった。
自分だけが秘密を持っていることが、やっぱり後ろめたかった。

そして今日、避けられない事態に達した。
ライブの成功を祝って事務所の社長が慰労会としてちょっといい温泉宿を借りて休暇にしたのだ。
となると当然温泉であるから、いわゆる裸の付き合いってやつが発生する。どう考えても。まずい。

そりゃ今までだって同室の楽屋で着替えて素肌見るってことはあった。けど、その時はせいぜい下着姿だし、極力自分は部屋の隅に行って見ないようにしていたのであり。
しかし今度はそういうわけにはいかない。明らかに全てがオープンになるのであるし、同じ部屋に寝泊まりするのであり。

自分はそんな神経図太くはない。罪悪感があるのは間違いなく、放っておくわけにはいかない。
ましてや今後の事を考えれば、隠すわけにはいかないのは確か。だから今日、俺は意を決して告白した。

実は俺、元男なんだ、って。そしたら…………



「まさかの全員元男だったとは……」

かぽーん、などという風呂桶の響く独特の効果音が聞こえてきそうな気配。
ちょっといい温泉宿の露天風呂に集まっているのは我らが人気上昇中のアイドルグループTiritz's Girlsのメンバーの皆様。

その中には当然自分も含まれており、メンバーであるヒロミ、ユウキ、リオ、ノゾミを前にして、今しがた自分の事を告白したところであり。
結果、俺の告白をきっかけに実は自分も自分も、と告白が続いて全員が元男だということが発覚してしまいました。

お互いが元男だと知った途端、なぜかみんな安心してしまいまして。
そして御覧の通り、温泉にて裸の付き合い。肌をさらすことにも見る事にも抵抗を感じなくなりました。


とあるアイドルグループの話


うん、実にいい眺め。どうやらメンバーの皆様もそのようにお考えのようで。
しっかり視線を感じますよ、全員分の。そしてお互いがお互いを観察しているのがもうよくわかります。

「しっかし薬品のチャンポン浴びて女になるって、どんな確率だよ」
「それは言えてる」

今しがた俺は過去自分の身に起こったことを丁寧に明かしたわけで、その感想がこれ。
確かに適当に混ぜた薬品類が女体化薬ってのも、確率すごいよな。こんなところで運を使いたくない。

「それでクビにする会社ってのもねぇ。上手くすれば性転換の薬作れてぼろもうけできたのかもしれないのに」
「再現しようがなかったんじゃね?」

そりゃ性転換の薬を再現できればとんでもないもうけになっただろうねぇ。
そんなことより会社は目先の損失しか見てなったってことか。見る目がない、とっとと倒産してしまえ。

「で、俺はこんなわけだけど、他はどうなの?」

他メンバーは元男だといったけど、さすがに俺みたいに謎の薬品を浴びて、というわけじゃないだろう。
やっぱ手術ですかね?


「じゃあ、オイラからでいい?」

俺が訊ねるとまず最初に手を挙げたのはヒロミだった。
ヒロミはメンバーの中ではある意味平均的な見た目。それほど個性の主張は強くなく、ファンの間では一番近づきやすいとも言われている。
一方で一人称は「オイラ」なのでギャップ萌えを感じるとか。気にはなっていた一人称だけど、元男だったからと言われれば納得してしまう。

俺が自分を明らかにした以上、他メンバーも語らないわけにはいかないという空気を作ってしまい、ちょっと申し訳ない気持ちだが、あまりヒロミは気にしてなさそうだ。

「オイラの場合は学生の時の話だけど、仲良かった幼なじみがいてさ。同い年の女子で家が隣同士で、昔から気安い関係ってやつだったわけ」
「ほほう、よくあるラブコメっぽいな」

幼馴染の女の子との組み合わせはラブコメの鉄板ですな。
なお、俺の場合は幼馴染はおろか女の子とまともな会話もしないまま彼女いない歴イコール年齢で女になりましたけどね。

「で、その日もコンビニ寄ってアイス買って、公園のベンチで食べてたの」
「青春してんな、おい」
「そしたらさ、いきなりドカーンって間近に雷が落ちてな」
「うわあぶね」

意外と落雷って突然に来るって話は聞いたことある。
それでも曇りとかで兆候は大体あるものだが、完全に油断していたのか。

「いやマジで危なかったよ。実際二人して気絶したし」
「おい、それヤベーやつ」
「で、気がついたら……体が入れ替わってた」
「は?」

さらなる超展開。雷食らって体が入れ替わるとは。
よくあるラブコメで始まった話が、さらによくある入れ替わりストーリーになってしまったのはビックリですよ。

「それ、親とかに入れ替わったって言ったのか?」
「言えるわけないじゃん。どう考えても頭おかしいって言われるに決まってるし」
「そりゃそうかー」

確かに入れ替わりなんて非常識すぎるし。そんな話を周囲が信用するわけないよなぁ。

「でも今から考えれば話といてもよかったかなーって気はするけど」
「どっちがいいのやら」
「とりあえずそれからしばらくはお互いにお互いの振りして生活することにしてだな、幼なじみ同士でわかっているとはいえ結構しんどかった」
「一筋縄ではいかんだろうよ」

たとえ知った相手だとしても他人であることは変わりないわけだし。そりゃ全てをお互いのフリをするってのは不可能だろうよ。
だが不可能ってことが実際に起きているならば、お互いの勘違いや思い込みで自分は相手になっているのではなく、本当に入れ替わっている証明ともいえるな。

「で、そこから元に戻るためにあれこれ試したのよ。頭ぶつけあったり一緒に階段から落ちたりまた雷に打たれてみたり……」
「危なっかしすぎるわ」
「結果的に戻れなかったけどなー」

あっはっはー、なんて笑ってるけど相当苦労したんだろうなぁこれ。
なにせ目の前に自分がいるって、ある意味ゴールが目の前にあるのに一向にゴールできないレースみたいなものじゃん。
ていうか、目が笑ってない。

「そうこうしているうちに事件が起きてな」
「な、なんだ?」

結果的に今こうして元に戻れずに入れ替わった女の子のままということは、戻れない事件があったってことだよな?
まさか、元の体が事故とかで亡くなったとか?

「相手が、仲のよかった女友達に告白してデキちゃったんだわ」
「えぇ……」
「して、俺の体でその女子としっかり結婚して今では子供も出来たそうです」
「うわぁ……」

最悪ですわな。戻れなかった理由としてこれは辛すぎませんか?
ある意味元の体が死亡以上に悲惨に思えるのですけど、どうなんですかね?

「オイラの顔してその女子と『結婚しました』な写真付きの手紙送られてきたときはもう……」
「悲惨すぎる」

その便りが届いた時の事を思い出したのか、ヒロミの目が遠くなっておる。
負けヒロインってやつが一部ワードで存在するが、これもまたマケインの一種なのだろうか?

「そんな感じで絶望しているところでアイドルスカウトされてさ、もうどうにでもなーれって気分で始めたわけだよ」
「そ、そうか……」

ある意味自分の人生を他人に奪われてしまった、な感じか。
ヒロミから漏れたため息はまだ現実を受け入れ切れていない、そんな雰囲気に見えたのだった。


「んじゃ、次はオレかな?」

温泉の縁にちょこんと座って、腕を組んだまま片眉を上げるユウキが声を上げる。
グループ内で一番幼く見える外見で、下手すれば小学生にも間違われるレベルの見た目。
しかし口を開けばちょいと荒っぽい。そのせいで一部ファンからは「ワイルド幼女」などと呼ばれているのだが。

ということは今思えばこんな態度も地だったわけだな。別にキャラ作っていたわけではなく元々の性格ってわけで。
ある意味実直ともいえる。

「じゃあ、ユウキの番な。どんな経緯だったの?」

「オレの場合は、まあ事故なんだわ。つっても薬でも雷でも入れ替わりでもなく、ガチのバイク事故」
「バイク!?」
「そんなロリボディでバイクだと!?」

ょぅι゛ょライダーだと!? それはそれでものすごく絵になりそうだな。

「あのな、今はこんな姿だけど元々は立派な男だからな? いっとくけどお前らより年上だと思うぞ? オレ27歳だし」
「27歳だと!?」
「ロリババアではなくロリおっさんだと!?」
「27歳はまだオッサンじゃねーよボケ!」

意外と年齢高かったのねユウキって。そういえば俺、自分の年齢が30間近って言ったっけ?
うん、とりあえず黙っておこう。ややこしいことになりそうだし。

「で、まあオレはツーリングが趣味だったんよ。バイクでさ、峠を攻めるのが好きでさ、あの日もフツーに走ってたんだよ。で、峠を越えるあたりで対向車が反対車線超はみだし運転で正面衝突。で、そのままぶっ飛んで谷底に真っ逆さま」
「ひえぇ……」

シャレにならんレベルの事故じゃねえか。それ生きてる方がおかしいよ。
でも今生きてるか。そうでなかったら当時の出来事なんて話できるわけないし。

「で、どうやって助かったの?」
「それがな、運ばれた病院がまたとんでもねぇ場所だったんだわ」
「とんでもねぇ、って?」
「山奥のちょっと変わった病院でな。あれ病院ってより、研究所だったと思う」
「えぇ?」

そんな病院ともわからぬヤバいところに運ばれたの? 救急車で?

「それがどうもぶつかった相手がそこの研究所の職員らしくてな」
「あ、もうダメじゃん」

それ見ようによっては事故隠蔽じゃね? なかったことにして証拠隠滅しようとしてね?
交通事故は通報義務があるんだよ? それやらなかった時点でもうアウトでしょ。

「で、そこで気づいたら今のこの体」
「なんで?」
「気がついたところでそこの医者っていうか研究員っていうか所長っていうか、めっちゃ美人だったんだけど、が来てさ」
「こういう時の美人ってろくでもないよな」
「とにかくそんな奴が、オレの脳を女の子の体に移植したって説明して」
「えぇ……」
「なんでもそこで人工的に作り上げたその美人な所長のクローン体とか言ってさ、そのクローンな少女の体に脳移植したっていうんだよ」
「もういろいろヤバすぎる!」

クローンなんて倫理的に問題が言われているものを作ってたこともそうだけど、そのクローンに自分が事故った相手の被害者の脳を移植しちゃうそいつも倫理観ぶっ飛んでるだろ!?
大体よく移植できたな! 頭のサイズ違うだろうに、拒絶反応とか大丈夫だったのか!?

「そもそもそんな高等技術使えるんだったらフツーに事故ったユウキを治療できんじゃ……」
「いや崖から落ちた時点で首から下はミンチよりひでぇな状態で、実際オレも自分のボディの残骸見ちゃってリバースしたぐらいだし……」
「おおぅ……」

そ、それじゃあ仕方ないかな? 多分仕方ないと思う。

「それにしても脳移植をできちゃう技術もすごいけど、そもそもの倫理観がぶっ飛んでるよな」
「だから、マッドなドクターじゃねえの?」

もはやな都合のいいセリフでしかないな、マッドなドクター。

「死ぬよりはマシって割り切るしかねえよもう。こんな体になっちまって」
「そ、そうだな女になっちまってさぁ」
「女ってだけだったらまだマシだよ、ょぅι゛ょだぞ? こんなちっこい体じゃもうバイク乗れねえし」
「確かに」

どのぐらいのサイズのバイクに乗っていたかは知らんけど、どう見てもこの小さい体じゃデカいバイクの運転なんて無理だ。
足が届かんどころじゃない。倒れたバイク起こすこともできないぐらいの非力さだろう。
それ以前にこんな見た目じゃ、中身27歳と言っても通用しなくて免許も取れないんじゃね?

「フッ、せめてもの成長の見込みがあればよかったものを
「ん?」
「あんのマッドドクターがロリコンなんだよ。『成長したらダメに決まってるじゃないか!』なんて言いやがったから多分もうこのボディで固定」
「見込みなしって、悲惨な……」
「そりゃ確かに可愛いかもしれねえけどさぁ、どうせ女になるんだったらバインボインがいいに決まってるだろ!」
「お、おう……」

妙なところで力説されてはこっちも反応に困る。
ところで俺のボディは割とバインボインな方に入るのだろうか? 標準よりはスタイルいいとは思っているけど、ユウキから意味深な視線を感じる。

「さらに言えば、酒も飲めねぇ」
「あー」
「そのボディで飲んじゃだめだわ」
「そもそもっ、酒の味が上手いとは思えなくなっちまったし」
「うーん……」

そういえばこのアイドルグループ内でも何度か懇親会はしているが、最初の頃はユウキがアルコール類を注文しようとして何度か止められたことあったな。
最近はそんなことはなくソフトドリンクなジュース一択だが、舌が酒を受け付けなくなってしまったのだろうか?

それにしても元ライダーなょぅι゛ょなメンバーのいるアイドルグループってすごいな。
もうこの時点で裏設定が濃いんだけど。まだあと2人いるんだよなぁ。


「次は……ボクでいい?」

ふわっとした声とともにリオが名乗りを上げた。
恐縮しつつ手を上げる様子はグループの中で性格は一番子供っぽく思える。見た目はユウキが一番幼いが。
控えめな性格の上に顔も童顔。しかし首から下はグラビア顔負けという、グループの中では一番デカい。ファンの間ではおっぱい担当などと言われているとかないとか。

なお、順位付けするとリオがトップクラスの爆量で、次に俺とノゾミの巨大ボリューム、ヒロミはノーマルクラスでユウキはナイチチです。
ユウキの視線が、ちょいと複雑なモノであり。

「ボクはね、元々コスプレが趣味だったんだ」
「ほほう?」
「男の頃からさ男キャラじゃなくて女キャラのコスをメインでやってて」
「ほお?」

なるほど、それでか。リオってグループの中では仕草が一番カワイイとか言われてるし。
それはコスプレイヤーとしてのポージングのノウハウが生きているということかな?
あとで男時代のコス写真があったら見せてもらおう。案外今とあんまり変わってないのかもしれないな。

「でね、ある日ネット見てたら『リアルスキンスーツ』ってやつが売ってたんだよ」
「スキンスーツ?」
「最近のコスプレではよくあるんだよ。肌の露出の多いキャラ用に胸のボリュームつけたスーツとか」

なるほど、そういうのを使うとボリューム不足な女性でもドーンな感じの女キャラのコスができるということか。
当然男でも同じで、それを着れば肌の露出の多い女キャラのコスができるってわけか。ある意味着ぐるみみたいなものか?

「ちょっと高かったけど、思いきってポチってさ。で、届いたのが本当にすごくて、触感とか肌の質感とかすっごいリアルなんだよねぇ」
「それはまた……」

そこまでの話を聞いて、俺だけでなく他メンバー一同なんとなーく察してしまった。
リアルなスキンスーツ、もうおわかりですね?

「でさ、ある日イベントが終わって、疲れてそのスーツ脱がずに寝ちゃったんだよねぇ。本当に疲れてて、翌日の昼ぐらいまで泥のように眠ってて」
「ってことは……」
「うん、起きたら……スーツが、脱げなくなってて」

ほうらやっぱり。そういうことじゃねえか。

「物理的に脱げなくなったというか、くっついちゃってたって感じ? てにかくスーツが僕の体そのものになっちゃってたんだよねぇ。ファスナーも消えてて、首のところの境目も消えてて。完全に、ボクの体になってた」
「首の境目?」
「あー、そのスーツ首から下だけなんだよ。だから顔は元々僕の男の時のままで変わってないんだよ」

そ、そうだったのか。元々男の時からこんな童顔だったとは。

「もうびっくりだよ。前日まで確実にスーツの中にあったボクのチ○チ○がなくなってるし、胸も大きいやつ選んだせいで重量級だしさぁ」
「ほほう? それはオレにケンカを売ってるってことでOK?」

リオが自分の胸の重量物をもにゅもにゅと存在確認持ち上げ動作しているのを目にしてナイチチなユウキが若干キレ気味になっています。
果たして嫌味と受け取ってしまったのか、それとも自分が子供扱いされたことへの怒りなのか、はたまたナイものを求める羨ましさなのか、知ったこっちゃないが。

「ってちょっと待てよ!? そのサイトで男物のスーツがあればそいつを買って着れば元の男に戻れるのでは!?」
「そ、それは無理だよ。だってそのスキンスーツを売ってたサイトも次の日には消えてたし。アクセスできなくなってて、メールも返事ないし」
「そ、そうか」

都市伝説かよ……と、がっくりうなだれるユウキ。元に戻れる可能性があったかもしれないのに、無くなってしまったとは。
果たしてそのがっかり感は元に戻れない悔しさなのか、それともボリュームアップの可能性がなくなったことに対する無念さなのか、どっちなのだろうか。

なお、そんな様子を見てヒロミが「オイラはロリなユウキがいいんだけど」などと声を漏らしたのをしっかり聞いてしまったのであり。
まあうん、ユウキのロリなキャラは結構ファンにも人気あるからなぁ。

「そんな感じだけどボクの場合は。まあ、最初は戸惑ったけど割とすぐにまあいいか、って気になったし」
「いいのかよ?」
「だってねぇ、理想のカワイイ女の子にまんまなったわけだし? だったら戻る必要ないかなーって」
「いいのか……」

そうして現実を受け入れて女の子しているところでスカウトされた、ってわけか。
俺なんて結構悩みに悩んで苦悩の果てに、って具合だったのにこいつの場合は実に清々しいな。

「いっそ羨ましいわその切り替えは」

率直な感想が漏れるしかなかった。


「それじゃあ、最後にワタシが」

ノゾミがそう言って、すっと姿勢を正した。
背筋の伸びた所作、どこか気品さえ感じる動き。これが作法ってもんですわよ、みたいな態度に思わず見惚れる。
けど、冷静に考えればこの人も元男なんだよなぁ。信じがたい。

ノゾミはグループの中でも一番女性らしい、というか言動や所作がとにかく優雅なものを感じており。
こんな振る舞いと言葉遣いなもので、ファンの間ではお嬢様キャラのノゾミ様なんて言われてる。
体のプロポーションもよくて、それすらも品の良さを感じてしまうのがすごい。

「それにしてもノゾミもかぁ。一番想像つかなかったわ元男って」
「ふふっ、そうね。確かに昔との差は大きいわね」
「差、って?」
「ワタシね、男の時は冗談抜きで教室の隅で陰気にしてるタイプで、眼鏡で、猫背で、中肉中背で肌も荒れてたし、容姿は結構ひどかったわよ?」
「そ、そうなのか」
「ええ、当然そんな見た目の生徒って当然のように、イジメのターゲットになるでしょ?」

あ、出た。重い話のやつ。

「机にゴミ入れられたりラクガキされたり、ノートと教科書まとめてごみ箱に捨てられたり、あげく女子からいわれのない噂を立てられて、もう毎日が地獄よ?」
「うわぁ……」
「そんなのが終わりもなく続いて、先生に言ってもまともに取り合ってくれなかったし
「さ、最悪」

イジメだけでも大変なのに助けてくれる人がいないって、本当に地獄だな。
そういう時先生ってなんで消極的なんだろ。めんどくさがるのも大概にしろってんだよマジでな。

「だから、飛び降りたの」
「は?」

え、今なんつった? さらっととんでもないこと言いませんでしたか?

「えーっと、飛び降りたというのは、もしや……」
「校舎の屋上から、ぽーんっと」
「うおっ!? マジかっ!!」
「ええ、マジよ。人間って追いつめられると考える力が失せちゃうのねぇ、ためらいもなく飛んじゃってね。でも飛び降りた瞬間『あ、やっぱやめればよかった』って冷静に思っちゃったりもするし」
「お、おう……」

ヤバい、想像以上に重かったぞ。
俺なんて薬品浴びて女になってクビになってだけど、そんなのずっと軽い話に思えてきた。

「けど、気がついたら別の体になって目を覚ましてたのよ」
「別の体って、今のその?」
「ええ、転生というか憑依って感じかしら?」

うーん、そうきたかー。もう既に不思議事象で俺を含めて4人分女になった経緯聞いてるからそんなことがあったと聞いてもあっさり受け入れてしまってるなぁ。

「ということは全くの別人で?」
「そう。けどこの体の子はワタシも知っていて、男の時からちょっと気になってた子なの。一見すると地味であまり目立たなかったけどね、どうやら時を同じくして事故にあったらしくて」

なるほど、イジメで飛び降りして無念の思いがなんやかんや作用して同じタイミングで事故にあった女子に移ったというわけで。
そうなるど、ノゾミが気になっていたというその元々の女の子は……

「ワタシが気になっていた子はもういない、この体以外は。だから、これは一つのチャンスだと考えて、ワタシはこの子として生きることにしたの」
「そ、そうか……」

もしかして今のどこか気品のある振る舞いは、ノゾミなりに一生懸命その子としてふるまっている表れなのかなぁ。
もう少しお互いに早く知り合っていたら、何か違った結果になっていたのだろうか。

「そして……あいつらを潰したわ」
「ん?」
「ワタシを飛び降りまで追い込んだやつら、そのままのうのうと生きていかせるわけにはいかないでしょ? だからね、この体の子が実はちょっといいお嬢様だったから、そのコネを使って徹底的に」
「うわぁ……」

やべえ、ノゾミがめっちゃヤバい目してる。今まで見たことないぐらいの笑みを浮かべながらおぞましい目をしながら。
ノゾミの暗黒面を見てしまったわ。まあイジメのあったことを考えれば無理もないかもしれないけど。
……ノゾミには逆らわないようにしよう。そうしよう。

「けどそんなこと考えてばっかりいたらダメになるから、そんなことはわかっているから、だからちゃんと楽しもうってのは忘れてないわよ?」
「は、はぁ……」
「ワタシが気になっていたこの体の子の分も含めて、たっぷりと可愛く楽しく生きようって、ね?」
「そ、ソウデスカー」
「だって一見すると地味だったのに、磨けばこんなにカワイイし綺麗になって♡」
「ヨカッタネー」

なんか急に身もだえし出して、ちょっと引いちゃうんですけど。
ノゾミってちょっとナルシストなところあるのかな? けど実質他人の体だったというし、これってナルシストに入るのだろうか? うーん……

それにしても、どいつもこいつも人生の荒波を超えてきすぎである。
そしてその荒波を乗り越えた先がアイドルとは、これまた別の意味で予想外すぎる。


だがここまで話を聞いていて、ここにいる誰もが疑問に思ったのではないだろうか?
こうも偶然に、アイドルグループの中に元男が一堂に会するものだろうか?

どう考えても偶然とは思えない。それぞれ女になった経緯は差があるし、こうして話をしなければお互いに元男なんて気がつくことはないし。
ましてやこのうち2名はほぼ実在する人物になり替わるようにして女になったのであるし。
そうした疑問を抱いているところで、確信ともいえる人物が登場する。

「あらあら、みんなお疲れ様ぁ。仲良くしてる?」

かけられる声に全員がそちらを振り向いた。
ほぼ貸し切りの露天風呂にやってきた二人の人物、湯けむりの向こうからゆっくりとやってくる見覚えのあるシルエットが二つ、女社長のイオリさんとマネージャーのナオミさんだった。


とあるアイドルグループの話


俺らが日頃お世話になっている事務所のツートップ。小さい事務所だけど、俺らグループの人気を上げたのだからある意味腕がいいといえる。
ゆっくりと歩いてくる姿はどこか品があるというか、自信に満ちているというか。色々と出るとこ出てるやたらとスタイルのいい、一糸まとわぬボディが目立っている。

「私たちもお邪魔するわね」
「あ、はい」

俺ら5人がいる空間に入り込んで、そのまま湯に身を沈めるイオリ社長とナオミさん。
二人ともデカいのよ、そして二人が湯に入るとそのデカいのが浮かぶんだわ。すごい光景。
あ、ユウキがなんか自分の胸と比較して羨ましそうにしている。

「改めてみんな、ライブお疲れ様」
「あ、はい。ありがとうございます」

イオリ社長とナオミさん、俺らメンバーたちとの距離は割と近かったりする。普段も緊張せずに会話できる関係なのがありがたい。
まあ、こうして裸の付き合いになるのは今回が初めてではあるのだが。
何を話そうかと躊躇するが、とりあえず今しがた気になったことを代表して俺が口にする。

「っていうか社長。俺らが全員元男だって、知ってました?」
「当然でしょ?」

あっさり白状されてしまいました。
そりゃそうだよね、スカウトした張本人だし、給料払うためにいろいろ身分証も出しているんだからある程度は知っているよね。

だとしてもほぼ存在する人物になっているヒロミとノゾミの事はどうやって知ったのだろうか?
そこのところは……聞かない方がいいだろうなぁ。

「その様子からすると、ようやく打ち明けたみたいねお互いに」
「ええまあ……」
「うんうん、仲間内で秘密なんてよくないからねぇ。告白するには今夜みたいな場が一番いいタイミングだったわね」

何がどういいタイミングなのか。もしや打ち明けやすいようにこの温泉宿という場を用意したのだろうか?
裸の付き合いになるから、誰かが罪悪感から打ち明けるように仕向けたとか? 策士か!

ここまでくると才能もいいところじゃないか、と言いたくなる。
そしてもう一つ、この流れで行くとふと思えてしまうもう一つの疑問。それは……

「もしかしてですが、ひょっとして社長とマネージャーも?」
「ええ、元男よ。私もナオミも」

あーやっぱりー、話しの流れからしてこんな気がしたんですよねぇ。

「私とナオミは学生の時からの付き合いでねぇ」
「ああ、そこから今に至るまでの友人ですか」
「男子校の女装コンテストで優勝した私に勢いで告白してきたのよナオミが」
「お前黒歴史暴露するんじゃねぇっ!!」
「そっちの付き合いかよっ!!」

当時の社長の女装クオリティがどの程度か知らんけど、勢いで告白するか普通?
だって男子校だろ? その女装大会って確実に中身が男って知ってる状況じゃないか。ナオミさんって……

「知的で真面目かと思ったら、意外とダイタンなのですねナオミさんって」
「結構突っ走るタイプ?」
「案外考えてなかったのかも?」
「もしくはそれぐらい社長の当時の女装がすごかったとか?」
「自分の気持ちを正直に伝えるって大事ですよね」
「もうやめてえぇぇぇっっっ!!」

うーむ、ナオミさんの普段のマネージャーなクール系キャラがなんだか崩れていくぞ。
頭抱えてお湯の中に沈んじゃったよ。それぐらい当時の自分の行動が黒歴史だったんだろうなぁ。

「それからねぇナオミとは仲良くなって、男子校で二人で女装して通うようになったの」
「えぇ……」
「どうしてそうなる……」

更に暴露される社長とナオミさんの過去。まだ沈んでるけど息できるのかなこれ。

「その女装から、女になったと?」
「そうそう、ボディカスタマイズってのがあってね」
「ボディカスタマイズ?」
「とあるマッドなサイエンティストが研究していてね、自分の体を好きなスタイルにできちゃう技術なの」
「何そのトンデモ技術」

それ整形のレベル越えてね? 何をどうやってカスタマイズできてしまうのかは知らんけど、マッドなサイエンティストって時点でヤバそうな空気が漂っているのは察してしまう。

「そんな感じで私とナオミは女になったの。ほーら男には見えないでしょ?」
「がぼごばぁっ!? お、おいっイオリどこ触ってぇっ!?」

落ち込んで文字通り沈んでたナオミさんが社長の手によって引き起こされ、そして抱き寄せられ胸をモニュモニュされてます。
黒歴史暴露でブルーの状態からセクハラに移行、と。

「言っとくけどこれはセクハラじゃないわよ? だって、ナオミとは女装して付き合うようになってからいっぱいニャンニャンしているからねぇ」
「そ、そんな……」
「まさか女装同士、男のボディで……」
「うおぉぉっっ!? さらにトンデモねぇ事暴露すんなぁぁっ!! 大体アレはお前が襲ったんだろうがあぁぁぁっっ!!」
「えぇ? でもなんやかんや言いながらナオミもノリノリだったじゃない? 私にズッコンバッコンあんなにも……」
「うぎゃあぁぁぁっっっ!! ち、があぁぁぁうっっっっ!!」

ああ、クールで仕事のできるマネージャーのナオミさんのキャラがどんどん崩壊していく。
社長はそんなナオミさんを離すことなくニャンニャンしまくっとる。仲いいんですねぇお二人とも。

「はっっ!! ってことはそのボディカスタマイズを使えばオレもバインボインになれるのではっっ!!」
「ダメよ、ユウキちゃんは今のが一番カワイイのよ? そこがファンに人気なんだから」

そげなぁぁ、と落胆するユウキ。すごく大事なことに気がついたユウキだが、これは事実上社長からバインボインになるの禁止と言われたようなものだ。
だが裏を返せばそれでバインボインになれると明言されているようなもので。それ以前にそのボディカスタマイズを使えばで俺ら全員男に戻れるんじゃね?
ってかユウキさぁ、男に戻る前にバインボインになる希望の方が先なのか?

「みんな、女の子になっちゃってちょっとブルーだったところあったんじゃない?」
「ん?」

確かに、俺なんか突然女になってしまって会社も首になってお先真っ暗なところあったけど。
他メンバーも似たようなところあったかもしれない。まあ現実受け入れているとはいえ、突然の自分の変化に戸惑っていたのは事実だが。

「けど女の子になって、アイドルになって、ちょっと自信持ててよかったんじゃない?」
「………」

まあ、確かに女の子になってブルーなところあってやけくそ的にアイドルなったけど、観客からの完成を浴びて割とよかったと思うのはある。
それはそれで今の自分に自信を持てたのは確かで、そういうところ、助けにはなったかもしれないな。

「それとぉ、女の子ってのも結構いいものよ?」
「ん?」
「こうやってぇ、ニャンニャンして気分良くなれるしぃ♡」

なとど社長はいまだに懐の中にいるナオミさんに目を向ける。
こちら散々胸やらなんやらまさぐられたせいかヘロヘロになっているのですが、のぼせてませんか大丈夫ですか?

「女の子になってちょっとわかるでしょ? 意外と女の子って、性欲強いのよ?」
「「「「「…………」」」」」
「これからみんなで部屋に戻って、おもいっきりニャンニャンしてみない?」
「「「「「…………」」」」」


そんな感じで社長に勧められ、お互いの仲を深めるためという名目で部屋に戻っておもっきしニャンニャンしちゃいました。
なお、グループの中ではノゾミが一番強かったかもしれません。

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