離乳食の「口移し」に、乳児の「日光浴」 変わる子育ての“正解” 世代ごとの「育児観ギャップ」の乗り越え方
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■長年つづく親世代と祖父母世代の育児方針の違い 国立社会保障・人口問題研究所「出生動向調査(2021年)」によると、乳幼児を育てる夫婦の6割が祖母の手助けを受けている。 【写真を見る】離乳食の「口移し」に、乳児の「日光浴」 変わる子育ての“正解” 世代ごとの「育児観ギャップ」の乗り越え方 祖父母は親の育児負担を軽減したり、情緒的な支援をしたりと、今もなお重要な役割を担う。そして、孫との触れ合いや活動は、祖父母自身の心の健康にもプラスの効果をもたらす。 しかし、祖父母世代が子世代の子育てを援助することは、双方に良い影響ばかりとも限らない。最近では「孫ブルー」「孫疲れ」など、孫の世話を負担だとする言葉もよく聞かれる。 さらに、親と祖父母の育児方針の違いは長年の課題であり、1960年代頃までは「最新の育児理念を受け入れない祖父母は、子どもの成長にとっても不利益だ」とする論調も多かった。 現代では、三世代同居が減少したこともあり、こうした祖父母批判は下火になったものの、祖父母との育児観の違いに悩む親たちの声は、メディアやSNSなどで散見される。 このような祖父母との育児方針の違いは、親にとってストレスになるだけでなく、祖父母自身の心理的健康にも負の影響を及ぼすことがわかっている。自分の親世代と祖父母世代の方針の違いによる軋轢は、孫世代にとっても良い影響があるとはいえないだろう。 ■時代ごとに変わる子育ての「正解」 育児方針は時代の影響を受けやすく、今の若い親と祖父母の育児方法や環境には、様々な違いがみられる。 たとえば、祖父母が子育てをしていた当時は、離乳食を親が噛み砕いて子どもに与えることが一般的だったが、現在ではむし歯の原因菌がうつる可能性があることから口移しや食器の共有を避ける親も多い。 同様に、近年は紫外線による肌への悪影響などから乳児の日光浴に慎重になる傾向があるが、かつては積極的に取り入れられていた。 育児方法だけでなく、「こうあるべき」という育児観も変化している。 かつては「子どもが3歳になるまでは母親は育児に専念すべき」という価値観(三歳児神話)も根強く、子どもの出産を機に退職する母親が多かったが、今では子どもが0〜1歳のうちから保育園に預け、仕事を続ける母親が増えている。
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