参政党の神谷代表「高齢女性は子ども産めない」 公示第一声で発言
参政党の神谷宗幣代表は3日、東京都内で行った参院選(20日投開票)の第一声となる街頭演説で、「子どもを産めるのも若い女性しかいない。高齢の女性は子どもは産めない」と発言した。ユーチューブの党の公式チャンネルの動画では、発言の該当部分が視聴できなくなっている。同党は「機材トラブルであり、意図的なものではない」と説明している。
神谷氏は演説で、国内で人口減が進んでいる現状に言及。「今まで間違えたんですよ。男女共同参画とか。もちろん女性の社会進出はいいことだ。どんどん働いてもらえば結構」とした上で、「これを言うと差別だという人がいるが違う。現実だ。申し訳ないけど、高齢の女性は子どもは産めない」と発言した。
そして「若い女性に子どもを産みたいとか、子どもを産んだ方が安心して暮らせる社会状況を作らないといけないのに、『働け働け』とやり過ぎてしまった」と主張。高校や大学卒業後に仕事に就かずに子育てに専念する選択がしやすくなるよう、子ども1人あたり月10万円を給付すると訴えた。「0歳から15歳で1人1800万円、2人いたら3600万円。これぐらいあればパートに出るよりも、事務でアルバイトするよりもいいじゃないか」とも語った。
演説後、記者団から発言の真意を問われた神谷氏は、「それは生物学的なものだ。いまは医療が発達し、40代でも産める。でも60、70代はさすがに難しい。どこかで限界がくる」と説明。その上で「適齢期の、子どもが産める世代の女性に、一人でもたくさん産んでもらえば出生率が上がる」と話した。
参政は党の政策で、出産と子育てを「国の根幹の一つ」とし、「特に出産を担う女性を尊重しなければならない」と主張。「これまで国が積極的に進めてきた女性の社会進出が一般化する中で『職業人としての女性』だけではなく『専業主婦』も女性の尊い選択肢であり『将来の夢はお母さん』という価値観を取り戻す必要がある」としている。
【はじめるなら今】記事読み放題のスタンダードコース1カ月間無料+さらに5カ月間月額200円!詳しくはこちら
- 【視点】
「金を出すから子を産め」という発想が怖い。この方は、子どもを産むことにしか、女性の存在意義を考えていないのではないか。 「男女共同参画」は「間違えていた」と言い、出産・子育てか仕事のキャリアかを二者択一的に考える女性観も時代錯誤的であり差別的だ。女性にとっても、仕事はお金を得る手段であると同時に、社会に参加したり生きがいであったり、人によって様々な意味を持つ。仕事を続けながら子どもをもちたい人々が、その道を選択しやすいように環境を整えるのが、現代の政治家の役割だろう。 また、この人手不足の時代に、お金をやるから女性は仕事に出ず家庭で子育てしていろ、というのは、まったく非現実的だ。参政党は、外国人にも頼らないと言っているが、これでは生産やサービスの場は動かない。現場を見ずに、思いつきを語っているだけなのではないか。
…続きを読む - 【視点】
「高齢女性は子ども産めない」「今まで間違えたんですよ。男女共同参画とか」とセットで、発言のグロテスクさが理解される。 「男女共同参画は間違いだった」というのは、要するに、男女性別役割分業を前提にした社会、性差別を是正しない社会が正しかったということを言っている。「男は働き、女は産み育てる」というジェンダーロールをなくそうとしてきた努力が少子化を生んだという認識も間違っている。 「子どもを産めるのも若い女性しかいない。高齢の女性は子どもは産めない」という部分の発言は公式チャンネル動画から削除しながら、「今まで間違えたんですよ。男女共同参画とか」は削除していないというちぐはぐさ、男女共同参画は間違っているという直球の性差別発言を隠そうともせず堂々と公言する姿勢が不気味でならない。 「特に出産を担う女性を尊重しなければならない」という発言は、女性を一人の尊厳ある個人として尊重するものから程遠い。出産するかどうかで女性の尊重に差をつけるなどということはあってはならない。 口が滑ったとか勢いで言ったというような発言ではなく、この女性差別的価値観は神谷氏、参政党の重要な特徴の一つである。有権者への重要な情報提供として、過去の発言も含め、神谷氏と参政党の女性差別的価値観を可視化する報道を期待している。 2年前の神谷氏の「「天皇陛下に側室を持っていただいて」という発言を報じた「女性自身」記事は相当拡散されているようだ。 https://jisin.jp/domestic/2485946/?fbclid=IwY2xjawLTi7dleHRuA2FlbQIxMQBicmlkETFOYnN2R0Izc0taWUhvNXBnAR7rqwwvgTD611ml2-DTH_k3NqBQD4QKe7ROCf8wse0uGtd2xhUaPUJtOr5heQ_aem_dI8hlBNJa-u7zy2rj93KTA 選挙前に、どれだけとんでもない政党が議席をとろうとしているのか、有権者が十分な問題意識をもてるような報道を、心から期待します。
…続きを読む