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第十回「アジアのディープな歩き方(上)」

今日は朝から大学で、昼飯に急にラーメン食べたくなったから京橋の花京ってとこへ。


こってりとあっさりが選べて、麺の種類も選べる。
僕は常にこってり、細めん、固めでって注文するの。

あれはおいしいよ?でも、カウンターのみなんで女の子全然連れて行けない…



さて、昨日も言った通り今日は真面目に真面目なマンガを一つ。
ajia1.jpg
アジアのディープな歩き方(上)って本。もうこれは本です。

彼女に振られた勢いで会社を辞め、貯めた金で夢のアジア放浪をする青年の話。


上巻ではタイとミャンマーを旅することになる。
のだが、第一話で日本語を喋れるタイ美人に全財産とパスポートを奪われ…

ま、いろいろありながらやっていく訳だわ。



先ず、タイのバンコクで出会ったのはエメラルド寺院にお参りしていたマイっていう15~16才の少女。


彼女は、毎日「功徳」を積むためにお参りしては鳥を籠から放つ。

こういった一連を「タンブン」といい、日本語で功徳を積むって意味らしい。


この鳥を放つのは、「プローイノック、プローイプラー」と呼ばれるもので、
鳥や魚を放つって意味。

文字通りそれらの生き物を放つ事で功徳を得るもの。


ただ、現状では禁止されているらしい。
なにやら絶滅危惧種が含まれている可能性があるらしく、観光客にも罰金刑などがある模様。

ま、十年前の本だしね。

現在でもタイの人々の中にはこれを重んじる人は多いらしく、細々と行われているらしいわ。



ただこの鳥。放したところでちゃんと鳥小屋に帰ってくるんだぜ。



ま、その話はさておき。
このかわいい少女、実はゴーゴーバーで働いている娘だったのだ。


いわゆる売春婦。


主人公はんなコト止めろっていうんだけど、彼女はきっぱり。

お金がいるの。って。


その事情には語られていないが、たぶん「こんなトコから出て行くため」なんだろう。

彼女は語る。


「売春は悪いこと。でもお金がいるの。」

「だから、毎日毎日一生懸命功徳を積むの。」

「私の罪が消えて、来世はきっと幸せになれるように。」

「こんな仕事をしなくてすむように」



主人公は一人、

「来世じゃ遅すぎる。今幸せにならなきゃつまんねーじゃん」

だとよ。ま、そーだわな。



来世の為に、現世ではよい行いをしなさい。ってのは社会秩序を保つために素晴らしい教えだと思う。

ただ、来世は保証するから今は諦めてね、だったら。

一体神様は何て意味の無い存在なんだろうって感じる。


何が「罪」か。

どうせそんなもん作ったん人間なんだからさ、恨むところを間違っている。


そうやって、過去の権力者は言いように民衆を誤魔化してきたんだろう。

…最近社会学とか宗教戦争の授業ばっかり受けてるから、どうしても批判的になるなあ…


宗教の話はしないって決めたのに。
でも、外国文化を語るには避けては通れない道なんだなあー



次。少数民族のリス族ってのに出会う。

少数民族ってのは押並べて差別され、仕事も金もない。
作中では、ボランティアをやってる日本人のおっさんに出会うんだが。


彼が活動を始めた理由は。「知ってしまったから」だという。
タイの少数民族の想像を絶する生活の酷さを。


元々平地で暮らしていた彼らは徐々に山奥に追いやられ、
やせ細った土地を捨てたところで街に仕事はない。

で、娘とか子どもの小遣い程度の金で売っちゃう家も多いそう。


その少女達を「買う」のは日本人ばっかりなんだって。


それで、彼は自分に出来ることはないか、と薬や物資を運ぶボランティアを始める。


少数民族に関する問題ってのはどこの国だって存在する。
もちろん、ほぼ単一国家である日本にだって。


結局戦争だって経済だって「排他」が根本じゃんよ。
自分達以外は全部追い出して当然なんよ。


それで甘い汁吸ってるから、こんなの見て可哀想だって思える訳だ。

もちろん他人事なんだが、知っているのと知らないのでは大きな違いがあるわけで。


僕が教師になったら、多分こんな授業ばっかりしてると思うわ。

すっげえ自虐的な授業になりそう…


このあと、主人公はミャンマーに渡るのだが、その先と全般の感想は次回に回すわ。

この本すっげえ分厚いのよ。
マンガのくせに400ページぐれえあるし、定価1600円ぐらいすんの。


ま、ブックオフで105円で買ったけどな。


いい買い物したわ。では、次回に続く。

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