無能リーゼント

Last-modified: 2025-07-05 (土) 19:46:40

横浜DeNAベイスターズ監督・三浦大輔の蔑称。

三浦は現役時代、リーゼント*1の髪型からハマの番長の愛称で親しまれたほか、25年間の現役生活をお世辞にも強いとは言えない横浜大洋・横浜・横浜DeNA一筋で過ごし、ぐう聖との呼び名が強かった。
2016年に現役引退した後、2017・2018年には球団のアドバイザーに就任し、2019年には1軍投手コーチとしてチームに復帰すると、2020年には2軍監督に就任しており、将来の1軍監督就任は既定路線であった。2021年より満を持して1軍監督に就任したものの、温厚な性格ゆえに勝負所で采配を下せるのか懸念する声が存在したほか、

  • バントの成功率が低いにもかかわらずバントを重用する。
  • 8回以前でビハインドまたは同点にもかかわらず、中軸の打者に代走を起用する。

といった采配が就任当初より多数見受けられ、批判を浴びることが多い。

フロントの不手際の結果、主力の梶谷隆幸と井納翔一が巨人へダブル流出しただけでなく、外国人ビザ取得ミスに伴いネフタリ・ソトエドウィン・エスコバーらを欠いた状態で開幕を迎えることになり、シーズンを通して貯金を作ることができず、最下位に終わった。開幕前の状況が状況なだけに、三浦に同情・擁護する意見も少なくないが、以下の選手起用に関しては批判が多い。

  • 開幕3戦目で同点タイムリーを浴びる、4戦目(本拠地開幕戦)で逆転負けの契機を作るなど、安定感の欠いた石田健大をセットアッパーとして起用し続ける。
  • 僅差でリードしている6、7回で宮﨑敏郎やソトを守備固めのためベンチへ下げた結果、同点または逆転を許し、その直後のイニングの得点圏に宮﨑らがいた打順へ回り、得点を逃す。
  • 同点またはビハインドの6、7回で佐野恵太、宮﨑、ソトらに代走を送るも、得点につながらないばかりか、最終回*2の得点圏に佐野らがいた打順へ回り、得点を逃す。

前年の最下位から一転、2位でシーズンを終えたものの、クライマックスシリーズ1stステージでは阪神に敗北した。相変わらずシーズンを通してバント、同点またはビハインドの場面での代走が多く見られたものの、特にクライマックスシリーズ第3戦の采配について批判が見受けられる。

  • 5回1失点と好投していたとはいえ、制球に不安のある濱口遥大を5回裏の打席で交代せず続投した結果、逆転を許す。
  • 9回裏、一死満塁と逆転サヨナラのチャンスを迎えた場面で、長打を見込める大田泰示ではなくゴロバッターの藤田一也を起用した結果、内野ゴロ併殺となり、試合終了*3

開幕前にトレバー・バウアーを獲得する、交流戦優勝を果たすなど、優勝候補と目されていたものの、クローザーの山﨑康晃や主軸の佐野らが不調に陥るなどした結果、阪神との優勝争いから脱落しただけでなく、最終的には広島に追い抜かれ、3位でシーズンを終えた。この年に関しては、個々の試合での采配のみならず、シーズンを通しての選手起用についても批判が集まっている。

  • シーズンを通した選手起用について
    ・開幕以降、打率1割台と低迷している大田と神里和毅を1軍へ帯同し続け、2軍での調整の機会を与えない。
    ・開幕以降炎上を繰り返すエドウィン・エスコバーを2軍に落とさないどころか、リード時に起用し続ける。最終的に防御率15.63になってようやく二軍行きに。
    ・そのエスコバーによってリードを縮められた結果セットアッパーの伊勢とクローザーの山崎の登板が嵩む結果*4となり、揃って不調に追い込む。
    ・5月以降、3カ月近くホームランが出ず、打率が2割台半ばと調子の上がらないだけでなく、守備にも精彩を欠いた佐野をスタメンで起用し続ける。
    ・試合終盤、その佐野をレフトからファーストへ移し、ファースト守備が良いソトをベンチへ下げる。
    ・前年と比べ、K/BBやWHIPなどの指標が悪化している伊勢大夢を配置転換せず、セットアッパーとして起用し続ける。
  • 個々の試合における采配について
    2023年8月6日(対阪神戦)

    1点ビハインドの7回裏一死2,3塁の場面において、佐野に対して代打楠本泰史を起用した。この日を含め、佐野は直近6試合で17打数3安打と低調であり、代打を送られること自体は残当との声もあるが、楠本をネクストバッターサークルに立たせていたため、次の打順で楠本(左投手との相性が悪い)が来ることが明白な状況となっていた。結果、代打楠本のコールがなされた後に阪神は投手を左腕の島本に交代し、楠本と後続の打者を退けた。

    【阪神・岡田監督語録】「島本様々よ」 佐野に代打・楠本は「ラッキーやと思ったよ」
    https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2023/08/06/kiji/20230806s00001173696000c.html


     島本のどのあたりを見て、厳しい場面で起用しているのか。
     「いや、彼というか、それは、こっちが見極めて、こういう時には島本やと思って、投げさせているわけやから。うーん。それは、おまえ、それは秘密よ。おまえ、何がええか言うのは。そんなん」
     佐野のままでも島本に代えたか。
     「え?代えてたよ」
     島本を告げる前に先に楠本に代えてきて、どう思ったか。
     「いや、ラッキーやと思ったよ。そら、おまえ、佐野を代えるんやからな。代打って(コールが)なかったから、待っとったんや、だから。楠本が出てきたからなあ」

    2023年9月6日(対広島戦)

    同点の9回表、先頭打者の山本祐大がヒットで出塁すると、山本に代走知野直人を起用したほか、次打者の京田陽太にバントを指示した。しかし、京田がバントを失敗して一死1塁となった場面でも代打柴田竜拓にもバントを命じた。柴田のバントは成功し、二死2塁となるも後続の代打藤田が凡退し、試合も延長11回裏までもつれた末サヨナラ負けした。
    終盤の無死1塁でバントを命じること自体はオーソドックスな采配であるが、この試合に限らずバントを常日頃から成功できない選手の技術の低さ一死後もバントにこだわる作戦の拙さに関して批判が噴出した。

    2023年10月4日(対巨人戦)

    レギュラーシーズンの最終戦、かつ勝利すれば2位となる大一番であった。試合は東克樹が8回1失点と好投するも、打線は巨人先発の山崎伊織相手に8回無得点と沈黙。それでも9回表、先頭の代打楠本がヒットで出塁し、チャンスメイクすると、代打柴田にバントを命じた。柴田のバントは投手正面に転がり、併殺になりかねない当たりであったものの、山﨑がこれをファンブルし、無死1,2塁となった。すると次打者の林琢真にも再度バントを命じた。しかし、2塁ランナー楠本のスタートが遅かったため、3塁への進塁はならず送りバントは失敗に終わった。
    さらに二死後、大田の打席で代打藤田を起用した。前年のクライマックスシリーズと同様、長打力の見込める大田を交代してまで藤田を起用した挙句、藤田が三振に倒れて試合終了・3位が確定したため、批判が噴出した。

    2023年10月14日(クライマックスシリーズ1stステージ第1戦)

    ・3回表
    先頭打者の林がヒットで出塁すると、桑原はバスターを敢行するもレフトフライに倒れる。続く大田の打席では林が盗塁をしかけるもあっけなく刺され、二死無走者となってしまった。ちなみに、大田は盗塁死の直後に安打を放っており、セオリーどおり桑原が送りバントを行っていれば得点につながっていた可能性が否めないところである。
    ・11回裏
    4番手ジェフリー・ウェンデルケンが無死1,2塁のピンチを招くも、二死1,3塁まで持ち込み、秋山翔吾を迎えた。秋山はバットコントロールに優れた打者であり、敬遠の選択肢もあったが、敬遠後の押し出しを懸念してかバッテリーは勝負を敢行。そして、外野は定位置よりも前進した守備位置についた。結果、秋山の当たりはセンターの頭を越える打球(定位置ならば追いつけた可能性がある)となり、広島がサヨナラ勝ちを決めた。
    ただし、外野の前進した守備位置はポテンヒット警戒のため敷かれたものであり、守備位置の失念アウトカウントの数え間違えに起因するものではないことを付け加える。


アナリストであった靏岡賢二郎をオフェンスコーチに迎えたことが奏したか、前年のバント偏重の采配は鳴りを潜めたほか、盗塁成功率が前年よりも向上するなどの改善がみられた。しかし、同点で延長戦の可能性も考えられるにもかかわらず、佐野、宮崎、筒香嘉智ら主軸選手を早々に下げる選手起用は継続しているところである。特に以下の2試合に関しては、最初に出塁した選手のみならず、その後に出塁選手をも下げた点に関して批判が多い。

2024年5月24日(対広島戦)

同点の8回裏、一死より出塁したタイラー・オースティンに代走関根大気を起用。その後、一死2,3塁となった後に2塁走者の佐野に代走神里を送る。なおこの回無得点となった挙句、延長10回に4点を失い敗戦。

2024年5月25日(対広島戦)

同点の9回裏、一死より出塁した筒香に代走関根を起用。その後1,2塁となった後に1塁走者の宮崎に代走柴田を送る。なおこの回無得点となった挙句、延長12回に3点を失い敗戦。

また以下の試合のように、投手起用に対する問題も見られる。

2024年7月21日(対ヤクルト戦)

延長11回表に佐野恵太の2ランホームランで勝ち越し。裏のヤクルトの攻撃は
・丸山和郁(打ち)
・小澤怜史(代打の切り札である青木宣親(打ち)が残っており、出てくるのはほぼ確実)
・長岡秀樹(打ち)
と、左打者が続く場面であった。
この時点で残っていた投手は坂本裕哉・京山将弥・中川虎大・堀岡隼人の4人。一軍でまだ1試合しか投げていない堀岡か、誰であっても三連投になる他3人かという厳しい選択ではあったが、なぜか対左被打率3割超えの坂本という一番ありえない選択をしてしまう。案の定1アウトも取れずに同点に追いつかれ、慌てて京山を送るも流れを止められずそのままサヨナラ負け。

一方で、ポストシーズンではこれまでの謎采配とは別人のような的確な采配でCSを勝ち抜き、3位からの下剋上日本一を成し遂げたため、批判の声などなかったのように賞賛の声が上がることになる。

前々年と同様、バッティングに期待できる打者にバントを指示する場面が増加した。かつ、バントの結果無得点に終わるどころか、バント失敗で試合の流れを手放す場面が多々ある。
伝統的に、DeNAはクリーンアップを軸とする打線が強みとされる反面、小技(バント成功率や走塁意識の低さ)を不得手としている点が課題として挙げられることが多い。にもかかわらず、就任以来5年間、こうした課題を改善しないばかりか、1点を争う場面に限ってバントに執着し、得点に至らない事態を繰り返す采配の拙さに非難が集中している。

2025年5月28日(対阪神戦)

1点ビハインドで迎えた8回表に先頭の蝦名達夫が出塁。すると次打者でこの試合2打数2安打1四球と当たっていた山本祐大にバントをさせ、今期打率.000の柴田竜拓に代打を出さずに*5勝負をさせる。案の定柴田はサードゴロで、ランナーを進める事すら出来なかった。
ここまで安打は出ているのに得点につながらないフラストレーションの貯まる試合展開*6が続いていたが、それも無理はないと思わされる采配であった。

2025年7月4日(対阪神戦)

1点リードの7回裏、無死1・3塁のチャンスとなり、バッターに京田陽太を迎える。京田は前日ホームランを放っているほか、この日もヒットを打っており、バッティングに期待できるはずだが、ベンチはセーフティースクイズを指示。阪神バッテリーもスクイズを警戒する中、1球目(ボール)と2球目(ストライク)はバントの構えをするのみで、スクイズには至らず。すると、3球目がボールとなった後、スクイズを企図しているのがバレバレの状況にもかかわらず、4球目にもスクイズを強行。結局スクイズが成功しなかったため、ツーストライク後にヒッティングへ切り替え、セカンドゴロを放つ。ところが、この際、3塁ランナーの山本祐大が本塁突入をためらい、得点には至らなかった。そればかりか、2塁ランナーの梶原昂希が挟殺プレーの間に進塁せず、チャンスを後退させることにもなった。その後、後続打者2人が倒れ追加点のチャンスを逃した。
直後の8回表、ここまで14試合連続無失点の伊勢大夢を繰り出すも、3連打を浴びるなどして2失点を喫し、逆転を許す。9回表には一気に5失点を喫し、最終的なスコアは1-7と大敗。7回裏での拙攻を機に流れを手放したと言える展開となった。

2025年7月5日(対阪神戦)

3回裏一死より、8番石上泰輝がヒットで出塁すると、9番投手の大貫晋一はバントを試みる。投手の打席でのバントは定石だが、案の定バントに失敗。加えて、二死後には1塁ランナーの石上が牽制でタッチアウトになり、チャンスを拡大できないばかりか、試合の流れも掴めず。そして、直後の守備の4回表では2失点を喫する。
それでも、4回裏の先頭打者である桑原将志は2塁打を放ち出塁、気迫を吐く。ところが、ネクストバッターの度会隆輝は左バッターであり、進塁打も期待できるのにもかかわらず、2点ビハインドの場面でバントを実行。案の定、バントは失敗し、2塁ランナーの桑原は3塁走塁死となったほか、やはり後続が続かず、無得点に終わった。


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*1 アメリカのミュージシャンであるエルヴィス・プレスリー(1935-1977)を模したもの。
*2 2021年シーズンは、特例により日本シリーズを除き9回打ち切り・延長戦なしであった。
*3 ただし、シーズンの代打打率は大田.120、藤田は.276と藤田の方が好成績であった点、前日の第2戦では大田は4打数無安打に終わった点にも留意すべきという意見もある。
*4 エスコバーが2軍落ちするまでの27試合中、伊勢は14試合、山崎は15試合とかなりのハイペースで投げさせられていた
*5 ベンチには京田陽太と石上泰輝が残っており、代打を出しても守備が足りなくなるという事も無かった。
*6 この前の回までで31イニング無得点。結局この試合も11安打被四球4にも拘らず無得点で終わり、翌日の阪神戦の4回表に牧がソロホームランを放つまで36イニング連続無得点であった。