マンション大規模修繕…“住民なりすまし”業者が会議参加 「あなた誰?」直後に逃走
業者が議論誘導?「振り出しに戻った」
番組は30日、都内のある会社を訪ねると、スーツ姿で働く男性Bに実際に会うことができました。 住民になりすました2人は、大阪に本社がある大規模修繕工事が専門の業者Xの社員でした。 2人は住民の名前で会議に参加。男性Aが「一級建築士の資格がある」といって業者の比較資料を作成し、結果的に、業者Xの元社員が代表を務めるコンサルタント会社が工事の発注先に内定しました。 管理組合関係者 「専門性をちらつかせながら会議の議論を主導していたようです。膨大な作業が出てくるなかで、専門性あるからやっときますと言われたら、みんな善意で活動しているのでお願いしますとなっちゃう。そこに付け入ってるなというのを感じる。犯人が作った比較表があって、比較表の中で彼らが関係する会社だけが条件を満たす形で情報が捏造(ねつぞう)されていました」 「なりすましの発覚」を受けて、マンション側は発注の内定を取り消しました。 男性Bは番組の取材に対して…。 「(Q.当該マンション組合に対するコメントは?)特にないです」 一方で、会議の中での情報操作はしていないと回答しました。 管理組合関係者 「1年かけてやってきた議論が振り出しに戻っちゃったんですよね。また一からその努力を積み重ねていかなきゃいけないというところは本当に許し難いなと思います」
名義貸しをした住民「調査として入っていると」
なぜ住民になりすますことができたのか。名義貸しに巻き込まれた住民が取材に応じました。 名義貸しをした住民 「マンションのほうの集合ポストのほうに、覆面調査のアルバイトの募集のチラシが入っていまして。覆面調査の中に飲食店のお客さんとして行って、お店の雰囲気がどうだったかを報告するとか」 飲食店の覆面調査と聞いて、実際に会って話をしてみると、いつのまにかマンションの大規模修繕の住民会議を調査するという話に。自分には専門的知識がなかったため、調査だと信じて、男性Aに夫の名義を貸しました。 「本当に調査として入っていると思っていたので、会議の内容に口を出すわけではないと言われていたので、それを信じていました」 男性Aが会議から逃走した日に、会議のメンバーが自宅を訪ねてきて、事の重大さが分かったといいます。 「『あなたの夫の名前を使った人物が今逃亡しています。説明してください』と言われた時に初めてそんなことになっていると分かった。私たちもとんでもないことをしてしまったんだと思いました」 事件後、業者Xの男性側とは一切連絡がとれていません。 マンションの組合側は偽計業務妨害などで警察に告訴状を提出し、4日、正式に受理されました。 今後、不法侵入以上の事件になりうるのか、元検事の高橋麻理弁護士は…。 「偽計業務妨害に関しては、証拠上、委員会の中で彼らがどういった発言・行動をしていたかによって、議事運営を混乱させる危険のある行為として評価できるかどうかで立件できるか変わる。(偽計)業務妨害は3年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金です」 (「グッド!モーニング」2025年7月5日放送分より)
テレビ朝日