鹿児島 十島村で地震活動続く “震度6弱程度の地震に注意”

鹿児島県のトカラ列島近海で地震活動が活発になってから5日で2週間です。十島村では5日も震度5強の揺れを観測するなど震度1以上の揺れを観測した地震は1300回以上にのぼっていて、気象庁は当面、最大震度6弱程度の揺れを伴う地震に注意するよう呼びかけています。
また、十島村の久保源一郎村長は、6日の住民の第2陣の島外避難について、5日の地震を受けて希望者が増加し、現時点で20人余りが乗船を希望していることを明らかにしました。

鹿児島県のトカラ列島の悪石島や小宝島付近では先月21日から地震活動が活発になり、悪石島では3日に震度6弱の揺れを観測したほか、5日午前6時半ごろにはマグニチュード5.4の地震が発生し、震度5強の揺れを観測しました。

この地震による津波はありませんでした。

気象庁は午前8時半から会見を開き、気象庁地震津波監視課の海老田綾貴課長は5日の地震も一連の活動だと指摘した上で「揺れの強かった地域では、家屋の倒壊や土砂災害などの危険性が高まっているので、今後の地震活動や雨の状況に十分注意し、危険な場所には立ち入らないなど身の安全を図るよう心がけてほしい」と述べました。

その上で、依然として傾向は変わらず活発な地震活動が続いていると説明しました。

トカラ列島近海ではその後も地震が続き、先月21日から今月5日午前11時までに発生した震度1以上の揺れの地震は1329回にのぼっています。

この地域ではおととしや2021年にも地震活動が活発になりましたが、震度1以上の地震回数は過去のケースを大きく上回っています。

気象庁は当面、最大震度6弱程度の揺れを伴う地震のおそれがあるとして、注意を呼びかけています。

第2陣の島外避難 希望者増加で20人余りに

鹿児島県十島村の久保源一郎村長は午前10時半ごろ会見を開き、5日の震度5強の揺れを観測する地震で被害の情報は入っていないと説明しました。

十島村では、悪石島の希望する住民を対象に島外避難を決め、4日、第1陣のフェリーが鹿児島市に到着しています。

そして、6日に悪石島を出港するフェリーで実施する予定の第2陣の島外避難について、現時点で20人余りが乗船を希望していることを明らかにしました。

4日の時点で避難を希望していたのは80代の男女2人でしたが、5日の震度5強の地震のあと、希望者が増加しているということで、5日午後3時まで、第2陣の避難の希望を受け付けるとしています。

また十島村は、震源に近く悪石島から南西に35キロ離れた小宝島についても住民の不安が高まっているとして、高齢者や妊婦など支援や配慮が必要な人たちを中心に新たに島外避難の希望を募るとことをいうことです。

村によりますと小宝島には3日の時点で、35世帯66人が暮らしているということです。

十島村 “島民 警察官 計59人全員の無事を確認”

鹿児島県の十島村役場によりますと、悪石島にいる島民53人に加え、島外から島に入っている警察官など6人を含めた、あわせて59人、全員の無事を確認したということです。村では、引き続き、被害がないかなどの情報収集を続けています。

十島村 震度5強以上は 7月3日以来

鹿児島県十島村で震度5強以上の揺れを観測したのは、3日にトカラ列島近海を震源とするマグニチュード5.5の地震以来です。

このときは
▽悪石島で震度6弱の揺れを観測したほか
▽震度3の揺れを小宝島
▽震度2から1の揺れを十島村や奄美北部、奄美南部の広い範囲で観測しました。

専門家“地震活動 あまり変わらず”

鹿児島県十島村で震度5強の揺れを観測した地震について、東京大学地震研究所の酒井慎一教授は「地震の規模を示すマグニチュードもこれまでと同じくらいなので、一連の地震活動の1つと捉えている。おとといやきょうのように悪石島から近いところで起きれば、揺れが大きくなる。地震が減ったらいいなと思っていたが、あまり環境や状態が変わったわけではないと感じている」と述べました。
その上で「一連の地震は悪石島から宝島と東西、数十キロの広い範囲で地震活動が続いているのが特徴だ。群発地震はたいてい同じ場所で次から次へと起きるが、今回はそれぞれ少しずつ違うところで起きている」と述べました。また、今後の見通しは難しいとした上で「住民は安全なところを確保して生活するのを心がけてほしい」と呼びかけています。

==地震発生後の経過==

自治会長や消防団を務める男性「ぎりぎりまで島を守らないと」

地震の発生が長期に及び、島の人たちの心身や生活に大きな影響が出ています。

悪石島で民宿を営む坂元勇さんは、5日の震度5強の地震について「この前の震度6弱の揺れよりも揺れが強いように感じました。6弱のときには倒れていなかったものが倒れていました」と話していました。

坂元さんは地震の影響で宿泊者の安全が確保できないとして、この1週間ほどは民宿の予約の受け付けを停止していて、先行きが見えないことに不安を募らせています。

坂元さんは「ふだんは工事関係者や行政の人、夏はユネスコ無形文化遺産『ボゼ』があるので観光客も泊まります。いまは今後のことがまったくわからず、終わりが見えなず不安になってきました」と話しています。

近くに住む高齢の両親を6日に鹿児島市に向かうフェリーで避難させる予定ですが、坂元さん自身は自治会長や消防団を務めていることもあり、島にとどまるということです。

そのうえで坂元さんは「私は最後まで出ることはない。ぎりぎりまで島を守らないといけない」と話していました。

悪石島の男性「地震で寝不足になります」

5日午前9時半ごろ、村営のフェリーが着岸する悪石島の港にいた地元の男性は「地震で寝不足になります。けさの震度5強の地震は強くて目が覚めて外に避難しました。島外に避難するかどうかは分かりません」と話していました。

8:30すぎ

気象庁会見“当面 最大震度6弱程度に注意を”

鹿児島県十島村の悪石島で震度5強の揺れを観測したことについて、気象庁地震津波監視課の海老田綾貴課長は「揺れの強かった地域では、家屋の倒壊や土砂災害などの危険性が高まっているので、今後の地震活動や雨の状況に十分注意し、危険な場所には立ち入らないなど身の安全を図るよう心がけてほしい」と述べました。その上で、当面、最大震度6弱程度の揺れを伴う地震に注意するよう呼びかけました。

民宿営む島民「疲労困ぱいで疲れきっている」

震度5強の揺れを観測した悪石島で民宿を営む西恵子さんは「午前3時に震度4が起きてから眠ることができず、これは大きな揺れだと感じました。棚に置いていた地球儀が落ちてバラバラになりました」と話していました。また「もう皆さん疲労困ぱいで疲れきっています。高齢の人もあすの島外への避難を検討されていました」と話していました。

十島村 一時 住民に避難指示もその後 解除

鹿児島県の十島村は午前6時29分ごろ、震度5強の揺れを観測した地震の発生を受けて、村内の悪石島全域に避難指示を出し、高台にある悪石島学園のグラウンドに全員避難するよう呼びかけました。その後、全員の無事を確認したということで、午前7時半に避難指示を解除しました。

九電 悪石島など十島村 停電や設備被害の情報なし

九州電力鹿児島支店によりますと、震度5強の揺れを観測した悪石島など十島村で停電や設備被害の情報は入っていないということです。

鹿児島県“けが人 建物被害の情報なし”(午前7時20分時点)

鹿児島県災害対策課によりますと、十島村の悪石島で震度5強の揺れを観測した地震で午前7時20分時点、けが人や建物への被害の情報は入っていませんが、引き続き情報収集を進めているということです。
停電の情報も入っていないということです。

鹿児島県は3日、十島村の悪石島で震度6弱の地震を観測したことを受けて、災害対策本部を設置しています。

悪石島の学校 校長「物が落ちた 震度4とは違うと感じた」

震度5強の揺れを観測した十島村の悪石島にある義務教育学校の悪石島学園の當房芳朗校長は「けさは午前3時ごろから地震が相次いでいて、一度学校に出ていた。起きている人が多くて、校庭の車で寝ている人もいた。一度家に帰ったら震度5強の地震があり、再び家を飛び出して学校に駆けつけた。自宅の上の方から洗剤などが落ちた。震度4とは違うと感じた」と話していました。

警察「被害情報入っていないが確認進める」(午前7時時点)

鹿児島県十島村を管轄する鹿児島中央警察署は「午前7時現在、被害の情報は入っていないが引き続き確認を進めていく」としています。

十島村役場 被害連絡入っていない

鹿児島県の十島村役場によりますと、震度5強の揺れを観測した悪石島でこの地震による被害の連絡は入っていないということです。

村役場では引き続き、情報収集を行っています。

気象庁 午前8時半から会見へ

鹿児島県十島村で震度5強の揺れを観測した地震について気象庁は午前8時半から会見を開き、これまでの地震活動や警戒すべき点などについて説明することにしています。

◇震度5強の揺れ 注意点は

気象庁によりますと、震度5強の揺れでは多くの人が物につかまらないと歩くことが難しくなります。

耐震性の低い木造の建物は、壁などにひびや亀裂が入ることがあるほか、固定していない家具は倒れることもあります。

また、棚にある食器類や本で落ちる物が多くなり、割れた食器やガラスなどがあると片付けをする場合などに思わぬけがをするおそれがあります。

決して無理をしないようにして、室内を歩くときはスリッパや靴を履くようにしてください。 不安を感じる場合は、安全な場所に避難してください。

屋外では、補強されていないブロック塀が崩れることもあります。

また地盤や斜面では亀裂や液状化、落石、それに崖崩れなど発生するおそれがあります。崖の近くなど危険な場所には近づかないようにしてください。

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