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参院選2025

第27回参院選は7月3日公示・20日投開票の日程が決まりました。関連するニュースを特集します。

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「日本人ファースト」参政党なぜ支持拡大? 支援者「国会が左傾化」

東京都議選の応援演説をする参政党の神谷宗幣代表(左)=東京都練馬区で2025年6月17日午後7時59分、安部志帆子撮影
東京都議選の応援演説をする参政党の神谷宗幣代表(左)=東京都練馬区で2025年6月17日午後7時59分、安部志帆子撮影

 参院選を前に、「日本人ファースト」を掲げる参政党が存在感を強めている。東京都議選(6月22日投開票)では4候補中3人が初当選。政党支持率も急伸しており、他の保守系政党は自党からの支持層流出を警戒する。なぜ今、参政党が支持を拡大しているのか。支持者と専門家への取材で背景を探った。

 関連記事があります。
 参政党の支持急伸、背景にコメ問題 識者「消費者が食と農に関心」

 「減税、積極財政、そして日本人ファーストで外国人問題にしっかりと取り組む」

 6月25日、東京都のJR有楽町駅前に、参政党の神谷宗幣代表の声が響いた。数百人の聴衆に交じり、「NO! HATE」「差別するな」と書かれた紙を掲げる人や、手持ちのスピーカーでヤジを飛ばす人もいる。

 神谷氏が「外国人差別とは違う。アンチ・グローバリズムなんです、我々は!」と語気を強めると、聴衆から「そうだ」とのかけ声と拍手が湧き起こった。

外国人受け入れ規制、消費税廃止を主張

 参政党は2020年、元大阪府吹田市議の神谷氏を中心に政治団体として発足した。地方議員を中心に少しずつ組織を広げ、22年参院選では比例代表で約176万8385票(得票率3・33%)を獲得。神谷氏が当選して初の国会議員が誕生した。得票率2%以上となり、政党要件も満たした。

 24年衆院選では比例代表で3人が当選。25年6月末には、日本維新の会を離党した梅村みずほ参院議員が入党を発表し、現在は国会議員5人、地方議員150人が所属する。

 参院選では全選挙区に計55人を擁立し、6議席以上を目標とする。公約に「消費税の段階的廃止」「行き過ぎた外国人受け入れ反対」「コメの確保と食の安全」などを掲げ、選択的夫婦別姓や同性婚には反対。日本の伝統的な家族観や歴史・神話教育を重視するなど、保守色が強い。

支持者「日本人の給料は上がらないのに…」

 支持者はどのような期待を重ねているのだろうか。

 6月17日、東京都練馬区の練馬駅前。街頭演説に…

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