- 朝日新聞
- 連載
- 実行犯の「遺言」 ~中村哲さん殺害事件を追う~
全8回実行犯の「遺言」 ~中村哲さん殺害事件を追う~
アフガニスタンで2019年12月、医師の中村哲さんらが殺害された事件。実行犯を直接知るという情報提供者や事件の目撃者らの証言、過去の取材の蓄積から事件の全貌に迫る。
第1回
「ドクター・ナカムラ殺す気なかった」 男が残した本音
「ドクター・ナカムラを殺してしまったと話している男がいる」今年1月15日(金)午後1時過ぎ、携帯電話の通話アプリにメッセージが届いた。アフガニスタンの情報提供者から送られてきたメッセージを、助手が英訳・・・[続きを読む]
2021年06月08日 05時00分
第2回
自慢げに犯歴を語ったアミール 中村さん事件との共通点
中村哲さんの殺害事件を追う取材は、「犯人から直接話を聞いた」と語る情報提供者の登場によって、新たな展開を迎えた。情報提供者は、次のように話した。●犯人の名前は「アミール・ナワズ・メスード」で、年齢は4・・・[続きを読む]
2021年06月09日 05時00分
第3回
隠れ家特定も「逃げられた」 幻となったアミールの逮捕
中村哲さんの殺害事件は、アフガニスタンのガニ大統領が監督する最重要事件に指定されている。アフガニスタンで最も捜査力が高い情報機関「国家保安局」が中心となり、犯行グループの洗い出しを進めている。私と助手・・・[続きを読む]
2021年06月10日 05時00分
第4回
「アミールが死んだ」 野放しだった容疑者、沈黙の当局
今年2月5日深夜、枕元に置いていた携帯電話の画面が明るくなった。メッセージが届いたサインだ。アフガニスタンの情報提供者が、助手を通じて連絡してきた。メッセージは短かった。「アミールが死んだ」目を疑った・・・[続きを読む]
2021年06月11日 05時00分
第5回
二兎を追い、失った証拠と容疑者 当局が隠した「失態」
中村哲さんの殺害事件で、アフガニスタン当局が特定した容疑者の男アミール・ナワズ・メスードが、1月末に死亡した。アミールの死亡について、アフガニスタン当局は取材に応じず、発表もしなかった。重要証拠を握る・・・[続きを読む]
2021年06月12日 05時00分
第6回
疑われた軍閥トップ 口にした中村さんへの感謝と犯人像
中村哲さんの殺害事件を調べるアフガニスタン情報機関が、イスラム武装勢力「パキスタン・タリバーン運動(TTP)」メンバーの男アミール・ナワズ・メスードを容疑者と特定するまでには、いくつかの曲折があった。・・・[続きを読む]
2021年06月13日 05時00分
第7回
「日本人が生きている」 犯人はさらに3発撃ち込んだ
中村哲さんを殺害した犯行グループの中心人物とみられる容疑者アミール・ナワズ・メスードは、今年1月に死亡する前、知人に「ドクター・ナカムラを殺してしまった」と打ち明けていた。また、アミールは知人に「自分・・・[続きを読む]
2021年06月14日 05時00分
第8回
「共犯者」パキスタンに逃亡か 逮捕を阻む国境の壁
中村哲さん殺害事件の追跡取材によって、中村さんを銃撃したのは犯行グループを束ねていた容疑者アミール・ナワズ・メスードではなく、その「共犯者」だった可能性が浮かんだ。アミールが死亡した今、真相を解き明か・・・[続きを読む]
2021年06月15日 05時00分
注目の連載記事
-
参院選2025 朝日情勢調査国民民主・参政に勢い 立憲は比例区で伸び悩み 参院選序盤調査
-
針路を問う 参院選2025維新・吉村代表「社保料を下げる」「自民は既得権、連立入り考えず」
-
Leader’s View生産は世界で分散、トランプ関税でも選択肢 TOTO社長が語る強み
-
My吹部seasons「一心不乱」問うてみる 本気になること? あがくこと? 札幌白石