【電子機器を投げつけ】職員アンケートで暴かれた兵庫県・斎藤知事の「横暴言動」と「新たな大問題」
今回の調査に先立って職員へ独自にアンケートを実施した丸尾牧県議が述べる。
「アンケート結果を見て、“パワハラは日常的に行われていたのではないか”という印象を受けました。証人喚問に呼ばれる可能性もあるなか、少なくない数の職員が記名で委員会への協力を申し出ているという事実が職員の危機感、知事への不信感、命を絶ったA氏への想い、県政の健全化を願う職員の強い意思を表していると感じました」
今回のアンケート結果の一部は、30日に予定される知事の証人喚問でも争点となってくるだろう。9月には、告発書にも書かれていた贈答品や優勝パレード、公益通報の嫌疑についても調査が進む。「知事には他にも追及されるべき重大な問題がある」と明かすのは前出の委員だ。
「A氏のパソコンを押収したり、A氏と関係があった職員に“スマホを見せろ”と迫った人事当局の『通信の秘密を軽視した態度』も問われるべき問題です。生前、A氏のために行われた送別会に参加した職員によれば、会場に来た人事当局から私用スマホの開示を任意で求められ、うち何人かは応じざるを得なかったそうです。プライバシー保護を無視した、強引かつ高圧的な言動があったわけです。職員たちは“協力を拒めば人事上での不利益を被る可能性もある”と感じたでしょう。そんな職場でいったい誰が働きたいでしょうか」
次々とパワハラ疑惑が浮かび上がっている斎藤知事。既に記者会見でパワハラに関する多数の質問が飛んでいるが、知事はそれらをのらりくらりとかわしてきた。だが、8月30日から実施される証人喚問では曖昧な回答に終始することは許されない。
具体性に富んだ職員たちのアンケートが持つ意味は、それだけ重い。
- 写真:共同通信社
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