【申し立て後に自殺か】兵庫・斎藤知事のパワハラ告発の元県民局長が命を絶った「深刻な理由」

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県の関係者は「A氏は百条委員会に対してプライバシーの侵害を強く懸念していた」とも述べる。会議のなかで一部委員からは、告発文と関係のないパソコン内のデータファイルの開示も求められた。A氏のパソコンは、告発後の3月末に人事課に押収されたという。

しかし、証人出頭が迫ったタイミングで、どういうわけかある委員からは、「人事調査にかかる資料はすべて開示すべきだ」との発言があった。当然ながら、調査に関係のない資料まで開示する必要はない。

本誌は、実際にA氏が弁護士を通して百条委員会宛に申し立てした文章を入手した。

本誌が入手した申入書
本誌が入手した申入書

そこには、「A氏のプライバシー権が侵害されること」「基本的人権に最大限配慮すること」などが記されている。その上で、データファイルをすべて確認したところすべて本件告発文の真偽の究明には関係ないもので、人事課に対して当該データファイルの開示を求めないように釘が刺されている。前出の県政関係者が言う。

「A氏が人事課に抗議したところ、『開示に支障があるなら百条委員会に申し立てを行え』と突き放された。それで代理人弁護士を通して正式に申し立てを行ったわけです。A氏は憔悴しており、思い詰めているように映ったとも聞きました」

ところが、A氏の申し立てにより7月8日に開催された百条委員会の緊急理事会では、耳を疑うような発言が飛び交った。ある県議会関係者が嘆息する。