0が含まれている掛け算や割り算の考え方を覚えていますか。
0を掛けたり割ったりしたときの正しい考え方をこの問題を通して学んでいきましょう。
問題
次の計算をしなさい。
3×0×6
0の掛け算をどう扱えばいいのか、一緒に考えていきましょう。
解答
答えは「0」です。
どのようにすれば掛け算をきれいに処理することができるのか、次の「ポイント」でしっかり確認しましょう。
ポイント
結論から言うと、「掛け算の場合、どんな数字であっても0をかければ答えは0になり、 割り算でも、答えは0」です。つまり、0が含まれている掛け算と割り算はすべて0になります。
掛け算の場合、例えば「5×0」の時は5が0個という意味になるので、答えは0になります。どこか一か所に0があれば、その時点で答えは0になります。
8×0=0
0×4×6=0
割り算の場合、例えば「0÷4」の時は0をどれだけ分割しても、0のままになるのは当然ですよね。
ただし、「4÷0」はどうでしょうか。実は、算数や数学の世界では「数字を0で割ることはできない」のです。この場合は「答えなし」となります。決して0と書かないでください。
0÷9=0
9÷0=答えなし(不能といいます)
では、この問題も上記の考えに沿って答えを出していきます。
3×0×6
=0
当然、答えは0になります。
また、足し算や引き算では、0を足しても引いても計算結果に影響は何も出ません。例えば、「3+0-1」は「3-1」と計算結果は同じになります。
このように、0は掛け算・割り算、足し算・引き算とでは、計算結果に与える影響が異なることを覚えておきましょう。
まとめ
0の掛け算や割り算の考え方について理解できたでしょうか。
特に0が含まれている割り算について、知らなかったことや忘れていることもあったかもしれません。決して数字を0で割ってはいけないことを頭に入れておきましょう。逆に言えば、0が含まれていると計算はかなり楽になるということもわかりましたね。
計算は、一問や二問だけしてもあまり意味がありません。計算こそたくさん演習を積んで、理解度を深めていくことがとても大事になってきます。余裕のある方は他の問題にもぜひチャレンジしてみてください。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):ニシケン
2年間、地方の学習塾に勤めて独立。現在はプロの家庭教師として働きながら、都内の難関私立中学や高校の予想問題や適性検査の執筆活動を行っている。たくさんの受験生のためになる良質な問題を作成し、どんな人が見てもわかりやすい解答解説作成を志す。
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