著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<4>夜中に知ったドン・ファンの死 早貴被告は消え入りそうな声で…

公開日: 更新日:

 相撲の放送が終わってしばらくしてから私は店を後にして帰宅して、午後8時すぎには床についたのである。

 ふと目が覚めたのは午前2時ごろだった。枕元に置いてある携帯電話の電源を切っていなかったことに気が付いた。電源を切らないと時間に関係なくドン・ファンからの電話が来る可能性があるので電源を切ろうとして携帯を見ると、着信があったことを示す青いランプが点滅していた。

 午後11時ごろからの着信履歴がズラリと並んでいた。ドン・ファンが社長を務める酒類販売会社「アプリコ」の番頭のマコやん、そしてドン・ファン宅のお手伝いをしている大下さん(仮名)が20分ごとに何回も何回も、電話をかけてきたことが記録されていた。

 これはただごとではない。私は大下さんへ電話をかけた。呼び出し音が少ししただけで彼女は出た。

「どうしたんですか? 何度も電話をいただきましたけど」

「社長がさ、死んだのよ」

「はぁ?」

 寝ぼけていたのかもしれないが、事態をつかめない声は自分のモノではないような気がした。大下さんの声も乾いていて暗く沈んでいた。

今、あなたにオススメ

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  2. 2

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  3. 3

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  4. 4

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  5. 5

    山尾志桜里氏“ヤケクソ立候補”の波紋…まさかの参院選出馬に国民民主党・玉木代表は真っ青

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  2. 7

    フジテレビCM解禁の流れにバラエティー部門が水を差す…番宣での“偽キャスト”暴露に視聴者絶句

  3. 8

    国分太一は“家庭内モラハラ夫”だった?「重大コンプラ違反」中身はっきりせず…別居情報の悲哀

  4. 9

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒