著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<60>「本を読んで会いに来ました」ドン・ファン宅に怪しい男女2人組

公開日: 更新日:

「吉田さん、家におかしな2人組が来ているので、急いで来ていただけませんか?」

 ホテルの部屋にいた私に、早貴被告が慌てた声で電話をかけてきたのは昼すぎのことだった。

 なんでも野崎幸助さんの本を読んで会いに来た2人を家に上げてしまった、というのだ。取り急ぎ自宅に向かうと、途中で紙袋を下げた早貴被告とばったり会った。

「社長が2人組にプレゼントをするって言うので、アプリコに梅干しを取りに行っていたんです」

 アプリコは梅干しの販売もしていて、地元の業者に頼んで、特別に作ってもらっていたのだ。20センチ四方もある大きな容器に南高梅の梅干しが入っていて、ドン・ファンはこれを贈り物として活用していた。それを何個も詰めた箱入りの段ボールは持ちきれないから、宅配便で送るのが常であった。

 それは愛人に対しても同じであって、宅配便にすることで送り先の住所を手に入れることができる。それがドン・ファンの狙いでもあった。早貴被告もミス・ワールドも、この方法で住所や本名がバレていたのだ。

今、あなたにオススメ

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  2. 2

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  3. 3

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  4. 4

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  5. 5

    山尾志桜里氏“ヤケクソ立候補”の波紋…まさかの参院選出馬に国民民主党・玉木代表は真っ青

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  2. 7

    フジテレビCM解禁の流れにバラエティー部門が水を差す…番宣での“偽キャスト”暴露に視聴者絶句

  3. 8

    国分太一は“家庭内モラハラ夫”だった?「重大コンプラ違反」中身はっきりせず…別居情報の悲哀

  4. 9

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒