著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<63>家政婦のドラ子は野崎社長に「2億円を貸して欲しい」と懇願した

公開日: 更新日:

 イブの偲ぶ会まではまだ時間があったので、私はホテルに戻ってパソコンで原稿を書いていた。しばらくすると携帯が振動し、番頭格のマコやんの名前が表示された。

「お疲れさまです。どうしました?」

「どうもこうも、ないんやで~。あのドラ子な、お手伝いをしに来たんじゃないって言いだしたんや」

「はあ?」

「社長に借金を申し込もうと思って来たんだって」

「借金? そんなこと一切、口にしていなかったじゃないですか。一体いくらなんですか?」

「それが笑ってしまうで~、2億円やって」

「エ~、2億円!?」

 思わず声が大きくなった。

■担保はなし

「担保は何ですか?」

「それがな、なしで貸してくれって。それを聞いた社長が怒りだしてな」

「そりゃあオレでも怒りますって。ムチャクチャじゃないですか」

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