著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<158>野崎幸助さんが残した「遺産リスト」は突っ込みどころ満載

公開日: 更新日:

 田辺市は2018年9月に和歌山家庭裁判所田辺支部で行われた遺言の検認によって、野崎幸助さんの遺産を受け入れられる立場になった。ただしこれは、遺言が形式にのっとったものだと認められたというだけのことである。前述しているが、市が受け取れると確定したわけではない。

 田辺支部には、野崎さんが残した不動産や通帳などの遺産のリストが提出されていた。作成したのは、19年1月に裁判所が任命した和歌山市の相続財産管理人のK弁護士だ。

■ルノワールもシャガールも1万円

 私はこの文書にも目を通していたが、ルノワールやシャガールの絵の鑑定が1万円というものであったので驚いた。絵画の鑑定は全くなされておらず、記載されている1万円は額縁の値段らしい。通帳の数も異なっているし、ドン・ファンが所有していたウン百万円もする高級時計やダイヤモンドをちりばめたカフスなどの貴金属類の記入も皆無だった。「あれはどこに消えたの?」「一体どうなっているの?」と突っ込みどころ満載のリストであったが、これは大阪のアプリコの顧問会計士の言い分をそのまま載せただけのものだ。

今、あなたにオススメ

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  2. 2

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  3. 3

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  4. 4

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  5. 5

    山尾志桜里氏“ヤケクソ立候補”の波紋…まさかの参院選出馬に国民民主党・玉木代表は真っ青

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  2. 7

    フジテレビCM解禁の流れにバラエティー部門が水を差す…番宣での“偽キャスト”暴露に視聴者絶句

  3. 8

    国分太一は“家庭内モラハラ夫”だった?「重大コンプラ違反」中身はっきりせず…別居情報の悲哀

  4. 9

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒