Vol.541「1か月半で山尾排除に豹変した玉木雄一郎」
(2025.6.25)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…国民民主党・玉木雄一郎が山尾志桜里さんを「出馬会見」の翌日にポイ捨てした件については、先週号でも「サイコパスとアイヒマンの集団・国民民主党」と題して詳述した。だがその後、東京都議会議員選挙の結果を踏まえて新たにわかったこともあるので、今週も改めてまとめておきたい。結局、国民民主党は完全に「極右」になっていた。では、玉木はいつからネト極右に洗脳され、極右化したのか?
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…東京都議選は、自民党が惨敗、公明党が後退して、知事与党・都民ファーストの会が勝利した。都議会に新顔入りしたのは国民民主党で、18人擁立して9議席獲得、参政党も4人擁立して3議席獲得した。この選挙に関連して、ネットで起きていた出来事をまとめておきたい。そこから浮かんでくる、ネット政党とネット極右の心象風景とは?
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…「理解のある彼くん」と出会うためにマッチングアプリを使う女性の生き方をどう思う?何らかの方法で合法的に天皇陛下の意向を聞くことはできないの?先日公開された映画『フロントライン』は関心ある?愛子皇太子が実現したらネトウヨは居なくなる?農家からの評判がかなり悪い小泉進次郎に期待し続けるのは良くないのでは?…等々、よしりんの回答や如何に!?
1. ゴーマニズム宣言・第570回「1か月半で山尾排除に豹変した玉木雄一郎」
国民民主党・玉木雄一郎が山尾志桜里さんを「出馬会見」の翌日にポイ捨てした件については、先週号でも「サイコパスとアイヒマンの集団・国民民主党」と題して詳述した。
だがその後、東京都議会議員選挙の結果を踏まえて新たにわかったこともあるので、今週も改めてまとめておきたい。
結局、国民民主党は完全に「極右」になっていた。
かつて安倍政権時代に自民党を支持していた極右層が、安倍晋三の死によって自民を離れ、国民民主や参政党、日本保守党に分散して流れ込んでいたのだ。
わしは、そのような連中を今後は「ネトウヨ」ではなく「ネト極右」と呼ぼうと提唱している。
ネト極右は既存のメディアでは戦えない。あくまでもネットでしか戦えない少数者に過ぎない。しかしXに翻弄されるネット中毒者の玉木雄一郎は、これを真の国民の声と思い込み、自ら極右となってしまったのだ。
極右政党に「リベラル」や「中道」を標榜する山尾氏の居場所はなく、排除されたのは当然の成り行きだった。8年も前の「不倫疑惑」など、排除のための口実に過ぎなかったのだ。
では、玉木はいつからネト極右に洗脳され、極右化したのか?
玉木はもともと山尾氏に期待して、自ら山尾氏に国政復帰するよう口説いていたわけで、その時点ではまだ極右化していなかったはずだ。
わしも以前から山尾氏には、そろそろ国政に復帰したらどうだと説得していたが、明確な復帰の意思を聞くことはできずにいた。
わしが山尾氏から国政復帰の意向を固めたと聞いたのは、今年の4月19日のことだった。
翌日に山尾氏と井上達夫氏、篠田英朗氏を招いて横浜でゴー宣DOJO「ウクライナ戦争と国際法の行方」を開催することになっていたこの日、山尾氏が訪ねてきて、7月の参院選に立候補すると聞かされたのである。
だが国民民主党から出ると聞いて、わしは懸念を感じた。その頃からわしは玉木が嫌いだったのだ。
しかしその時は、山尾氏は玉木を信用していた。代表の玉木と幹事長の榛葉が揃って要請してきたのだから、活躍できると信じていたのである。
それでわしも、それなら仕方がない、とにかく政界に戻ってくれれば、その後は山尾さんが国民民主を党ごと変えてしまえばいいと言って、応援することを約束した。
その時点ではまだ正式決定ではなかったので、このことは翌日のDOJOでも誰にも言わなかった。
山尾氏によれば、党が公認を決定したのは4月23日。しかしその際あわせて、発表は先送り、同日予定されていた玉木・榛葉同席の記者会見も見送りたいと言われたそうだから、既にこの時に裏切りの予兆は表れていたともいえる。
その後、全国の「ゴー宣DOJO」公論サポーターらは山尾氏を応援すべく、国民民主党のビラを10万枚ポスティングするなどの政治活動を展開。その時も山尾氏はやる気満々、玉木を疑う様子も全く無かった。
ただ記者会見だけが開かれず、来週あたりは、来週あたりはと何回も延期が繰り返された。
6月8日には、わしは大阪で「山尾しおり応援DOJO」を開催する予定だった。
だがその2日前の6月6日、玉木はYouTubeの番組に出演。
番組の司会者は具体的にわしの名を出し、山尾氏が6月8日の小林よしのりのイベントに出る予定であることを挙げて、小林は女系天皇賛成論者だから、懸念している支持者がいっぱいいると指摘した。
これを受けて玉木は、「悠仁さままでの皇位継承は絶対に変えない」というのが党の方針であり、山尾氏にも党の方針に従うという「確認書」を取っているとして、「党の方針に従ってないということが確認されれば、それ相応の処分、厳しい対応をせざるを得なくなる」と言明した。
要するに玉木は、山尾さんが6月8日の小林よしのりのイベントに出て「愛子天皇」に賛成したら「確認書」に違反すると見なして、公認を取り消すと脅したわけだ。
ところがその「確認書」なるものを入手してみたら、そこには皇統問題に関することは何も書かれていなかった。山尾さんがわしのイベントに出て皇統問題について何を言おうと、「確認書」には一切違反しなかったのだ。
その事実は事前に判明していたが、こんな大嘘までついて脅しをかけてくるようでは、何をやってくるかわかったものではない。そのためイベント前日になって、わしの方から山尾さんに来ないように言い、ブログで山尾さんの欠席を告知した。
一日にしてそんな激変があったものだから、わしは前日ほとんど眠れぬまま、明け方に玉木を批判する5項目の論旨を作成した。
その5項目とは「党との確認書には皇統問題はない」「玉木はXに踊らされすぎ」「ネトウヨ内紛」「男系では皇統は続かない」「ゴー宣DOJOの実力」で、当日はこれを基に玉木を徹底批判した。
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購入者のコメント
53よしりん先生が指摘した2つ目のミスは、どうしてはっきりと言わないんだろうなぁ?
とずっとモヤモヤしていたので、今回ちゃんと指摘してくれて良かったです。
大阪Dojo の第1部の最後に、よしりん先生が言っていた言葉の意味が、山尾さんのあの会見を見て、そういうことかぁ…と理解できました。
「リベラルは善人ぶらないといけないから、(会見は)難しいと思うよ!」
よしりん先生は、山尾さんから「会見します」と聞いた瞬間からこの結果はもう見えてたのでしょうね。
こんな大コケをした山尾さんの国政復帰をまだ諦めずに期待をかけるよしりん先生の優しさには、ただただ頭が下がるばかりです。
尾身茂がコロナワクチンは、効果がないと言っていた。
これほど無責任な発言は、ないだろう。
尾身茂よ、出家しろ!
玉木も出家しろ!
山尾さんの出馬会見、リアルタイムで視聴したかったなあ······しかし一夜明けてもわくわくしている自分がいます。個の力が天下国家を揺るがし、閉塞感の重い霧を吹き飛ばす過程を目の当たりにしつつある感があります。
いやあ、今回の神功皇后論痺れましたね。
たまに来る知識が詰まった解説。これこそゴー宣!
本はあまり読めないけどもこれは頑張って読んでしまうんですよ。
しかし正直、カッコいいよしりんが解説してくれないかなあと思います。
現在49歳男の私は若い頃からあの姿に自分をリンクさせてました。