著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<89>家政婦を疑った捜査陣 M警部補の目は笑っていなかった

公開日: 更新日:

「覚醒剤で捕まった人間が大下さんの周囲にはいますからねえ。彼女をマークするのは当たり前じゃないんですか?」

「……」

 M警部補は黙っている。

あのねえ、大下さんは社長から『あんた認知症が入っているんやないか? ボケてんのとちゃうか』ってイジられていたんですよ。さっき言ったことと今言うことが変わるんですから」

「本当ですか?」

「そんなことも知らないで軽はずみなことをしたら、大変なことになりますからね。どうです? 情報交換をしませんか?」

「まあ、そうしたいんですけれどもねえ」

 教える気などさらさらないことぐらい分かっている。ドン・ファンが亡くなってから早貴被告を逮捕し、今に至るまで、警察が私に事情聴取したことは一度もない。

「事件を解決したかったらドン・ファンを一番知っているヨッシーを真っ先に呼ぶべきだろうが、やっぱり警察は意地を張っているんやろうな。それに警察が何を聞くかでヨッシーに捜査状況が漏れてしまうのを恐れているんやろ。アホや」

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