今までに計算問題はたくさん経験を積んできたと思いますが、計算の考え方を忘れていませんか。今回は、足し算・引き算・割り算を含む計算問題です。さらに、0を含んでいるので計算には注意が必要です。一緒に考えていきましょう!
問題
次の計算をしなさい。
0÷6+4−2
足し算や割り算、0の扱い方を知らないと、答えが出てこないですよね。
どのような順序で計算するのか、一緒に確認していきましょう。
解答
答えは「2」です。
どのような計算手順で答えを出すことができるのか、次の「ポイント」でしっかり確認しましょう。
ポイント
まず、計算は、以下の順序で行なっていきます。
1. ( ){ }などのカッコの中を計算する。 ←( )の外側に{ }がつきます。
2. 掛け算と割り算を計算する。
3. 足し算と引き算を計算する。
この順序を見て、「子どものころに習ったことあるな」と思った人も多いのではないでしょうか。
計算の順序さえ覚えることができれば、複雑な計算問題でも意外とすんなり答えを出すことができますよ。
次に、0の掛け算についてです。「掛け算の場合、どんな数字であっても0をかければ答えは0になり、 割り算でも、答えは0」です。つまり、0が含まれている掛け算と割り算はすべて0になります。
割り算の場合、例えば「0÷4」の時は0をどれだけ割っても、0のままになるのは当然ですよね。
ただし、「4÷0」はどうでしょうか。実は算数や数学の世界では「数字を0で割ることはできない」という事を認識しておきましょう。この場合は「答えなし」となります。決して0と書かないでください。
0÷9=0
9÷0=答えなし(不能といいます)
では、上記のルールに従って今回の問題を計算していきましょう。
この問題にはカッコがありませんので、最初に割り算の計算からしていきます。つまり、「0÷6」の計算をしていきます。
0÷6
=0
次に、足し算と引き算について見ていきます。割り算を計算したことによって、元の式は「0+4−2」になりますので、左から順番に計算していきます。
0+4−2
=4−2
=2
このようにして、答えを出すことができました。
計算順序について、いい復習問題になったのではないでしょうか。
まとめ
計算の考え方、正しい順序をしっかり復習できましたね。0の扱い方もできるようになっておきましょう。
基本的な順序さえ知っておけば、数の桁が大きくなったり小数や分数が入っていても、問題なく解くことができますね。
計算は、一問や二問だけしてもあまり意味がありません。計算こそたくさん演習を積んで、理解度を深めていくことがとても大事になってきます。他にもカッコを含む計算や四則混合の問題がありますので、時間がある方はそちらの問題にもぜひチャレンジしてみましょう。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):ニシケン
2年間、地方の学習塾に勤めて独立。現在はプロの家庭教師として働きながら、都内の難関私立中学や高校の予想問題や適性検査の執筆活動を行っている。たくさんの受験生のためになる良質な問題を作成し、どんな人が見てもわかりやすい解答解説作成を志す。
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